JP3532834B2 - 高周波増幅器バイアス回路、高周波電力増幅器および通信装置 - Google Patents

高周波増幅器バイアス回路、高周波電力増幅器および通信装置

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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/30Modifications of amplifiers to reduce influence of variations of temperature or supply voltage or other physical parameters
    • H03F1/302Modifications of amplifiers to reduce influence of variations of temperature or supply voltage or other physical parameters in bipolar transistor amplifiers
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F2200/00Indexing scheme relating to amplifiers
    • H03F2200/294Indexing scheme relating to amplifiers the amplifier being a low noise amplifier [LNA]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、InGaP/Ga
Asなどのヘテロ接合バイポーラトランジスタ(以下、
HBTとする)などを用いた高周波増幅器バイアス回
路、そのバイアス回路を用いた高周波電力増幅器、およ
びその高周波電力増幅器を用いた通信装置に関し、特に
CDMA(code division multiple access)システム
などに代表される出力電力制御をおこなう場合の高周波
電力増幅器に関する。
【0002】近時、携帯電話などに使用される高周波電
力増幅器では、バッテリーの小型軽量化と通話の長時間
化を同時に満足させるため、より高い効率が要求されて
いる。また、デジタル変調方式に対応した高周波電力増
幅器では高い線形性が要求される。このような要求を満
たす高周波電力増幅器を低コストで実現するため、トラ
ンジスタと受動部品を搭載した小型モジュール、または
トランジスタや受動部品などを同一の半導体基板上に作
製したMMIC(Microwave Monolithic IC)の開発が
活発におこなわれている。さらには、部品点数を削減す
るため、増幅用のトランジスタに電圧や電流を供給する
ためのバイアス回路をMMICに内蔵させるなど、集積
化が進んでいる。
【0003】
【従来の技術】図14は、従来のエミッタフォロワトラ
ンジスタ型定電圧源バイアス回路を用いた高周波電力増
幅器を示す回路図である。図14に示すように、バイポ
ーラトランジスタを用いた高周波電力増幅器では、増幅
用トランジスタ11にベース電流を供給するための電圧
源として、エミッタフォロワトランジスタ12が用いら
れている。また、この回路では、増幅用トランジスタ1
1のベース−エミッタ間電圧(以下、VBE電圧とす
る)とエミッタフォロワトランジスタ12のVBE電圧
の温度変化を打ち消すために、2段たて積みのトランジ
スタ13,14が設けられている。
【0004】エミッタフォロワトランジスタ12のコレ
クタ端子は電源端子15に接続されている。エミッタフ
ォロワトランジスタ12のエミッタ端子は抵抗16を介
して接地されている。エミッタフォロワトランジスタ1
2のベース端子は抵抗17を介して、外部から制御信号
が供給される制御入力端子18に接続されている。エミ
ッタフォロワトランジスタ12のエミッタ端子と抵抗1
6との接続点に、増幅用トランジスタ11のベース端子
が抵抗10を介して接続されている。
【0005】抵抗16は、トランジスタのVBE電圧で
あるおよそ1.3Vを抵抗16で割った値の電流、すな
わち制御信号にほとんど依存しない電流をエミッタフォ
ロワトランジスタ12に流す働きをする。増幅用トラン
ジスタ11のエミッタ端子は接地されており、またその
ベース端子およびコレクタ端子はそれぞれ高周波電力増
幅器の入力端子111および出力端子112に図示しな
い整合回路を介して接続されている。
【0006】エミッタフォロワトランジスタ12に対す
る温度補償用のトランジスタ14のコレクタ端子は電源
端子15に接続されている。このトランジスタ14のエ
ミッタ端子は抵抗19を介して接地されているととも
に、増幅用トランジスタ11に対する温度補償用のトラ
ンジスタ13のベース端子に接続されている。また、エ
ミッタフォロワトランジスタ12に対する温度補償用ト
ランジスタ14のベース端子は、増幅用トランジスタ1
1に対する温度補償用トランジスタ13のコレクタ端子
とともに、抵抗17を介して制御入力端子18に接続さ
れている。温度補償用トランジスタ13のエミッタ端子
は接地されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、HBTを用い
た増幅器では、高効率と高線形性の両方を同時に実現す
るためには、トランジスタのバイアス点をB級近くに設
定し、かつ変動の少ないバイアス点を与える必要があ
る。図2に、図14に示す従来の高周波電力増幅器で用
いられているあるバイアス回路について、本発明者が制
御入力端子18に入力させる制御入力電圧とバイアス電
流との関係を調べた結果を従来例として示す。
【0008】図2に示すように、従来のバイアス回路で
は、2.5V〜3.5Vの範囲の制御入力電圧に対して
バイアス電流が4mA〜125mAの範囲でほぼ直線的
に変化する。そのため、たとえば40mA±10%(す
なわち36mA〜44mA)のバイアス電流を流すため
には、制御入力電圧を2.7V±0.03Vという極め
て狭い範囲に制御する必要がある。これを実現するため
には高精度な外部回路が必要となるため、この外部回路
を含めた装置全体のコストが高くなるという問題点があ
る。
【0009】また、図14に示す従来のバイアス回路で
は、図2に示すように、制御入力電圧が何らかの要因で
基準電圧値2.7Vから電源電圧の3.5Vまで上昇す
ると、バイアス電流は120mAを超えてしまう。そう
すると、発熱が促進され、それによって過電流による破
壊が起こってしまう。このような熱暴走による破壊を防
止するため、増幅用トランジスタ11のコレクタ側に電
流遮断回路などの保護回路を設ける構成のものが知られ
ている(たとえば、特開平6−95751号や特開平5
−37256号)。
【0010】このような保護回路は、増幅用トランジス
タ11のコレクタ側に抵抗を接続し、その抵抗により検
知した増幅用トランジスタ11の出力電流値や、あるい
は増幅用トランジスタ11に供給されるバイアス電流値
に基づいて、増幅用トランジスタ11の出力電流を制御
するようになっている。
【0011】しかしながら、上述したような保護回路を
設けると、増幅用トランジスタ11のコレクタ側に接続
された抵抗や電流遮断回路において電圧降下が生じる。
そのため、実効的に増幅用トランジスタ11に印加され
る電源電圧値が低下するという不都合がある。また、電
流遮断回路や電流検出用抵抗の損失成分によって、RF
電力の一部が消費されてしまい、増幅器の電力付加効率
が低下するという問題点もある。
【0012】さらには、電流遮断回路には、RF出力の
もれにより電源回路側が不安定となって発振するのを防
ぐため、RF出力のもれをバイパスするための数μFオ
ーダーの容量が付加されている。遮断回路の応答速度
は、その容量の時定数により制限されるため、遮断回路
の応答速度を熱暴走の進行速度に対して十分に速くする
ことは困難であり、熱暴走を有効に防ぐことができない
という問題点がある。
【0013】また、図14に示す従来のバイアス回路で
は温度が変化したときのバイアス電流の変動を完全に抑
えることは困難であるという問題点がある。図3に、図
14に示す従来の高周波電力増幅器で用いられているあ
るバイアス回路について、本発明者が温度とバイアス電
流との関係を調べた結果を従来例として示す。図14に
示す高周波電力増幅器において、増幅用トランジスタ1
1のバイアス電流の温度変化はつぎの(1)式で表され
る。
【0014】 ΔJ11/ΔTj=ΔJ14/ΔTj+ΔJ13/ΔTj−ΔJ12/ΔTj ・・・(1)
【0015】上記(1)式において、ΔJ14/ΔTj、
ΔJ13/ΔTj、ΔJ12/ΔTjおよびΔJ11/ΔTj
は、それぞれトランジスタ14、トランジスタ13、ト
ランジスタ12および増幅用トランジスタ11の電流密
度の温度変化である。ここで、ΔJ14/ΔTjは抵抗1
9とトランジスタのVBE電圧の約1.3Vとにより決
まるほぼ一定の値であり、ΔJ14/ΔTj=0となる。
同様にΔJ12/ΔTjは抵抗16とVBE電圧の約1.
3Vで決まるほぼ一定の値であり、ΔJ12/ΔTj=0
となる。ΔJ13/ΔTjは、制御入力電圧と2段分のV
BE電圧に相当する約2.6Vとの差を抵抗17で割っ
た電流密度の温度変化となる。
【0016】説明を簡単にするため、上述した説明では
VBE電圧を約1.3Vとしているが、デバイスの物理
的特性から厳密にはVBE電圧も温度により変化する。
一例として、同じ電流を流していても、室温で1.30
VのVBE電圧は、室温よりも低い温度では1.34
V、室温よりも高い温度では1.26Vというように変
化する。
【0017】ところで、近年の通信機器の低電圧動作化
により制御入力電圧はたとえば2.7Vと低く設定され
る傾向にある。そのため、抵抗17にかかる電圧は、室
温のときに0.10V(2.7V−1.30V×2)で
あり、室温よりも温度が低いときには0.02V(2.
7V−1.34V×2)となり、室温よりも温度が高い
ときには0.18V(2.7V−1.26V×2)とな
る。つまり、抵抗17にかかる電圧に対するVBE電圧
の温度変化の影響は相対的に無視できなくなってきてい
る。
【0018】上述したように、制御入力電圧が2.7V
というような低電圧制御の場合、高温で抵抗17にかか
る電圧が増加するため、ΔJ13/ΔTj=Kという正の
温度係数を持つことになる。したがって、増幅用トラン
ジスタの電流変化ΔJ11/ΔTjは上記(1)式よりK
となり(ΔJ11/ΔTj=K)、従来の増幅器では温度
変化時の特性変動や高温時の熱暴走が起こりやすいとい
う問題点がある。
【0019】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、バイアス回路に入力される制御信号の変動
に対する増幅器のバイアス電流の感度を下げるととも
に、増幅トランジスタの出力バイアス側に電流遮断回路
などの保護回路を設けることなくバイアス電流に対する
電流制限を実現し、さらにバイアス電流の温度変動をよ
り小さくすることができる高周波増幅器バイアス回路、
そのバイアス回路を用いた高周波電力増幅器、およびそ
の増幅器を用いた通信装置を提供することを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にかかる高周波増幅器バイアス回路は、増幅
用トランジスタのベース端子に、外部から入力された制
御信号に応じたバイアス電流を供給するバイアス供給用
トランジスタとしてエミッタフォロワトランジスタを用
いるとともに、そのエミッタフォロワトランジスタのエ
ミッタ端子に電流制限用のトランジスタを直列に接続
し、その電流制限用トランジスタにより、制御信号に応
じた電流をバイパスさせるようにしたものである。
【0021】この発明において、制御信号に応じた電流
を流す第1の温度補償用トランジスタを設け、その第1
の温度補償用トランジスタを流れる電流に応じて電流制
限用トランジスタに電流が流れるようにしてもよいし、
第1の温度補償用トランジスタを流れる電流に応じた電
流を流す第2の温度補償用トランジスタを設け、その第
2の温度補償用トランジスタのサイズよりも電流制限用
トランジスタのサイズを大きくしてもよい。また、外部
から第2の制御信号を入力し、その第2の制御信号に応
じて温度補償用トランジスタに流れる電流を制御するバ
イアス電流微調整用トランジスタを設けてもよい。
【0022】また、本発明にかかる高周波電力増幅器
は、上述したバイアス回路と増幅用トランジスタとから
なり、本発明にかかる通信装置は、そのような高周波電
力増幅器をRFフロントエンド回路に具備したものであ
る。
【0023】上述した発明によれば、エミッタフォロワ
トランジスタを流れる電流のうち、制御信号に応じた電
流が電流制限用トランジスタによりバイパスさせられ
る。したがって、制御信号の変動に対して増幅用トラン
ジスタに供給されるバイアス電流の変化が小さくなり
(図2参照)、周辺回路から出力される制御信号の変動
の影響を受けにくい安定なバイアス電流の設定が可能と
なる。そのため、正確な電圧値の確定が困難なデジタル
論理回路の出力信号(たとえば0/3.0V)を直接制
御信号としてバイアス回路に供給して動作させることが
できる。また、従来のような電流遮断回路や電流検出用
の抵抗が不要であるため、それらの挿入損失による増幅
器の効率低下を回避することができる。
【0024】また、上述した発明によれば、第1の温度
補償用トランジスタを流れる電流に応じて電流制限用ト
ランジスタに電流が流れるようにすることによって、増
幅用トランジスタのバイアス電流の温度変化が打ち消さ
れる(図3参照)。したがって、増幅用トランジスタの
温度変動が抑えられ、温度変化時の特性変動や、高温で
の電流増加に伴う熱暴走をより有効に抑制することがで
きる。
【0025】また、上述した発明によれば、電流制限用
トランジスタのサイズを第2の温度補償用トランジスタ
のサイズよりも大きくすることによって、小さい制御入
力電流で大きな電流制限効果が得られる。また、上述し
た発明によれば、バイアス電流微調整用トランジスタを
設けることによって、より低くかつ広い範囲の電圧範囲
でバイアス電流を調整することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0027】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1にかかる高周波増幅器バイアス回路を用いた高周
波電力増幅器の構成を示す回路図である。この高周波増
幅器バイアス回路2は、エミッタフォロワトランジスタ
よりなるバイアス供給用トランジスタ22、電流制限用
トランジスタ26、第1の温度補償用トランジスタ2
4、第2の温度補償用トランジスタ23および2個の抵
抗27,29を有する。これら4個のトランジスタ2
2,26,24,23、およびこのバイアス回路2に抵
抗20を介して接続される増幅用トランジスタ21は、
特に限定しないが、たとえばHBTなどのバイポーラ系
のトランジスタである。
【0028】バイアス供給用トランジスタ22のコレク
タ端子は電源端子25に接続されている。バイアス供給
用トランジスタ22のエミッタ端子は電流制限用トラン
ジスタ26のコレクタ端子および抵抗20の一端に接続
されている。バイアス供給用トランジスタ22のベース
端子は、第1の温度補償用トランジスタ24のベース端
子および第2の温度補償用トランジスタ23のコレクタ
端子とともに、抵抗27を介して、外部から制御信号と
して制御入力電圧が供給される(第1の)制御入力端子
28に共通接続されている。
【0029】電流制限用トランジスタ26のエミッタ端
子は、第2の温度補償用トランジスタ23のエミッタ端
子とともに接地されている。電流制限用トランジスタ2
6のベース端子は、第2の温度補償用トランジスタ23
のベース端子とともに、第1の温度補償用トランジスタ
24のエミッタ端子に接続されている。第1の温度補償
用トランジスタ24のコレクタ端子は電源端子25に接
続されている。第1の温度補償用トランジスタ24のエ
ミッタ端子は抵抗29を介して接地されている。
【0030】増幅用トランジスタ21のバイアス入力部
であるベース端子は、抵抗20の他端、および図示しな
い整合回路を介して高周波電力増幅器の入力端子211
に接続されている。増幅用トランジスタ21のエミッタ
端子は接地されている。増幅用トランジスタ21のコレ
クタ端子は高周波電力増幅器の出力端子212に図示し
ない整合回路を介して接続されている。
【0031】つぎに、図1に示す高周波増幅器バイアス
回路2の作用について説明する。高周波増幅器バイアス
回路2において、2段にたて積みされた第1の温度補償
用トランジスタ24および第2の温度補償用トランジス
タ23は、増幅用トランジスタ21のベース−エミッタ
間電圧(以下、VBE電圧とする)とバイアス供給用ト
ランジスタ22のVBE電圧の温度変化を打ち消す働き
をする。
【0032】バイアス供給用トランジスタ22には、
(第1の)制御入力端子28に供給された制御入力電圧
に応じた電流が流れる。また、第1の温度補償用トラン
ジスタ24には、(第1の)制御入力端子28に供給さ
れた制御入力電圧に応じた電流が流れる。第2の温度補
償用トランジスタ23には、第1の温度補償用トランジ
スタ24のエミッタ電圧に応じた電流が流れる。そし
て、電流制限用トランジスタ26には、第2の温度補償
用トランジスタ23に流れる電流に比例した電流が流れ
る。
【0033】したがって、制御入力電圧の上昇に比例し
てバイアス供給用トランジスタ22に流れる電流は、図
14に示す従来のバイアス回路よりも多くなり、バイア
ス供給用トランジスタ22のVBE電圧が従来よりも大
きく増大することになる。その結果、増幅用トランジス
タ21に印加されるベース電圧はある一定値以下に制限
されることとなる。そのため、図2に実施例として示す
ように、制御入力電圧が増大してもバイアス電流は一定
値以下に制限される。ここで、小さい制御入力電流でも
って大きな電流制限効果を得るには、第2の温度補償用
トランジスタ23に比べて電流制限用トランジスタ26
のサイズを大きくするとよい。
【0034】ここで、図1に示す回路において、第1の
温度補償用トランジスタ24、第2の温度補償用トラン
ジスタ23およびバイアス供給用トランジスタ22の電
流密度の温度変化をそれぞれΔJ24/ΔTj、ΔJ23/
ΔTj、およびΔJ22/ΔTjとすると、従来の回路と同
様、増幅用トランジスタ21のバイアス電流の温度変化
ΔJ21/ΔTjはつぎの(2)式で表される。
【0035】 ΔJ21/ΔTj=ΔJ24/ΔTj+ΔJ23/ΔTj−ΔJ22/ΔTj ・・・(2)
【0036】上記(2)式において、ΔJ24/ΔTjは
抵抗29とトランジスタのVBE電圧の約1.3Vとに
より決まるほぼ一定の値であり、ΔJ24/ΔTj=0と
なる。ΔJ23/ΔTjは、制御入力電圧と2段分のVB
E電圧に相当する約2.6Vとの差を抵抗27で割った
電流密度の温度変化となり、従来の回路と同様に、ΔJ
23/ΔTj=Kという正の温度係数を持つ。ここで、電
流制限用トランジスタ26はそのベース端子が共通接続
されている第2の温度補償用トランジスタ23と同じ温
度特性を具えている。
【0037】そのため、電流制限用トランジスタ26の
電流密度の温度変化ΔJ26/ΔTjは、ΔJ23/ΔTjに
等しく、すなわちKとなる(ΔJ26/ΔTj=ΔJ23/
ΔTj=K)。また、電流制限用トランジスタ26によ
って電流制限されているバイアス供給用トランジスタ2
2は、電流制限用トランジスタ26と同じ温度特性を有
することとなるので、ΔJ22/ΔTjはKに等しくなる
(ΔJ22/ΔTj=K)。
【0038】したがって、上記(2)式から、ΔJ21/
ΔTjはゼロとなり(ΔJ21/ΔTj=0+K−K=
0)、増幅用トランジスタ21の温度変化が完全に打ち
消されることがわかる。図3に、図1に示すバイアス回
路(実施例)と図14に示す従来のバイアス回路(従来
例)において、室温でのバイアス電流をほぼ同じ45m
Aに設定したときのバイアス電流の温度特性を示す。図
3より明らかなように、従来例に比べて実施例のほうが
温度変化時のバイアス電流の変動が小さくなっているこ
とがわかる。
【0039】上述した実施の形態1によれば、電流制限
用トランジスタ26が設けられているため、過電流破壊
を防止するための電流制限手段を高周波増幅器バイアス
回路2内で実現することができる。したがって、増幅用
トランジスタ21の出力側に電流遮断回路や電流検出用
抵抗などを設ける必要がないため、電流遮断回路や電流
検出用抵抗により電力付加効率が低下するのを回避する
ことができる。また、制御入力電圧が増大してもバイア
ス電流が一定値以下に制限されるので、制御入力電圧の
変動に対して安定したバイアス電流を得ることができ
る。
【0040】さらに、温度が変化してもバイアス電流が
ほとんど変化しないので、温度変化に対して安定な増幅
器が得られる。したがって、電圧レギュレータを介した
高精度な電圧源が不要となり、デジタル論理回路の出力
信号により直接、増幅器を制御することが可能となるの
で、増幅器周辺回路の設計を簡略化することが可能とな
る。それによって、携帯通信機器の小型化および低コス
ト化が可能となる。
【0041】なお、本発明にかかる高周波増幅器バイア
ス回路は、実施の形態1の説明および図1に示す構成に
限らず、種々変更可能である。たとえば、図4に示すバ
イアス回路3のように、第2の制御入力端子31、抵抗
32および電流微調整用トランジスタとなる2個のトラ
ンジスタ33,34を図1に示すバイアス回路2に追加
した構成としてもよい。このバイアス回路3について説
明する。
【0042】第1のトランジスタ33のコレクタ端子と
ベース端子および第2のトランジスタ34のベース端子
は抵抗32を介して第2の制御入力端子31に共通接続
されている。第1のトランジスタ33のエミッタ端子お
よび第2のトランジスタ34のエミッタ端子は接地され
ている。第2のトランジスタ34のコレクタ端子は、第
1の温度補償用トランジスタ24のエミッタ端子、第2
の温度補償用トランジスタ23のベース端子および電流
制限用トランジスタ26のベース端子に共通接続されて
いる。
【0043】図4に示すバイアス回路によれば、図5に
その制御入力電圧とバイアス電流との関係を示すよう
に、たとえば1.3Vから2.2Vの広い範囲の制御入
力電圧を第2の制御入力端子31に印加することによっ
て直線的にバイアス電流を変化させることができる。し
たがって、(第1の)制御入力端子28に論理回路の出
力信号などのような精度の低い電圧信号を入力させ、そ
の入力信号に基づいてバイアス電流をオン・オフさせな
がら、オン状態のときに第2の制御入力端子31の制御
入力電圧を調整することによってバイアス電流の微調整
をおこなうことが可能となる。
【0044】また、実施の形態1においては、高周波電
力増幅器をHBTで構成しているが、これに限らず、F
ETやHEMTなどのようにバイポーラトランジスタ以
外のトランジスタを用いて構成してもよい。
【0045】(実施の形態2)図6は、本発明の実施の
形態2にかかる高周波電力増幅器の構成を示すブロック
図である。この高周波電力増幅器は、実施の形態1のバ
イアス回路2(またはバイアス回路3)および増幅用ト
ランジスタ21を2個ずつ用いて、2段構成の高周波電
力増幅器を構成したものである。図6において、符号4
1は整合回路、符号42はRFチョークコイルである
(図7、図8、図9、図11および図12において同
じ)。
【0046】バイアス回路2(またはバイアス回路3)
については、実施の形態1で詳細に説明したので、ここ
では説明を省略する(実施の形態3、4においても同
じ)。バイアス回路2(またはバイアス回路3)および
増幅用トランジスタ21は同一半導体基板上に作製され
ている。また、さらに整合回路41およびRFチョーク
コイル42が上記同一基板上に作製されていてもよい。
【0047】実施の形態2によれば、制御入力電圧の変
動および温度変化に対して安定であり、かつデジタル論
理回路の出力信号により直接制御することが可能な2段
構成の増幅器が得られる。
【0048】(実施の形態3)図7は、本発明の実施の
形態3にかかる高周波電力増幅器の構成を示すブロック
図である。この高周波電力増幅器は、実施の形態1のバ
イアス回路2(またはバイアス回路3)および増幅用ト
ランジスタ21を3個ずつ用いて、3段構成の高周波電
力増幅器を構成したものである。バイアス回路2(また
はバイアス回路3)および増幅用トランジスタ21は同
一半導体基板上に作製されている。また、さらに整合回
路41およびRFチョークコイル42が上記同一基板上
に作製されていてもよい。
【0049】実施の形態3によれば、制御入力電圧の変
動および温度変化に対して安定であり、かつデジタル論
理回路の出力信号により直接制御することが可能な3段
構成の増幅器が得られる。
【0050】(実施の形態4)図8は、本発明の実施の
形態4にかかる高周波電力増幅器の構成を示すブロック
図である。この高周波電力増幅器は、1個の増幅用トラ
ンジスタ21のベース端子に、実施の形態1のバイアス
回路2(またはバイアス回路3)を2個並列に接続した
構成のものである。2個のバイアス回路2(またはバイ
アス回路3)は、それぞれの制御入力端子28に印加す
る制御入力電圧によって独立して制御することができ
る。バイアス回路2(またはバイアス回路3)および増
幅用トランジスタ21は同一半導体基板上に作製されて
いる。また、さらに整合回路41およびRFチョークコ
イル42が上記同一基板上に作製されていてもよい。
【0051】たとえば、図9に示すように、2個のバイ
アス回路2a,2bをデジタル論理回路51から出力さ
れる2つの出力信号(デジタル信号)により制御するよ
うにしてもよい。図10に、デジタル論理回路51の2
つの出力信号(出力1と出力2)のレベルと、2個のバ
イアス回路(バイアス回路1とバイアス回路2)2a,
2bの動作状態と、出力電力との関係を示す。
【0052】この図10に示す例によれば、たとえば、
出力1および出力2の両方ともLレベルのとき、バイア
ス回路1およびバイアス回路2はともに動作していない
ため、バイアス電流は「ゼロ」となる。また、出力1お
よび出力2のいずれか一方のみがHレベルのとき、それ
に対応するバイアス回路1(またはバイアス回路2)の
みが動作するため、バイアス電流は「小」となる。出力
1および出力2の両方ともHレベルのとき、バイアス回
路1およびバイアス回路2はともに動作しているため、
バイアス電流は「大」となる。
【0053】実施の形態4によれば、増幅器の出力電力
が小さいときには一方のバイアス回路2(またはバイア
ス回路3)のみを動作させ、出力電力が最大値に近くな
ったときにもう一方のバイアス回路2(またはバイアス
回路3)を動作させる、すなわち両方とも動作させるこ
とにより、最大電力時により多くのバイアス電流を流す
ことができる。それによって、出力電力が小さいときは
バイアス電流をおさえ、増幅器の電力付加効率を高める
ことができる。また、出力電力が大きいときは、バイア
ス電流を多く流すことで増幅器の線形性を改善すること
ができる。
【0054】なお、3個以上のバイアス回路2(または
バイアス回路3)を並列接続し、出力電力が大きくなる
にしたがってそれらバイアス回路2(またはバイアス回
路3)を順次動作させるようにしてもよい。そうすれ
ば、より細かくバイアス電流を設定することができる。
【0055】(実施の形態5)図11は、本発明の実施
の形態5にかかる高周波電力増幅器の構成を示すブロッ
ク図である。この高周波電力増幅器は、高周波電力増幅
器の入力端子211と出力端子212との間に、1個の
増幅用トランジスタ21のベース端子に実施の形態1の
バイアス回路2(またはバイアス回路3)を1個接続し
た増幅器および容量43を、2組並列に接続した構成の
ものである。
【0056】2個のバイアス回路2(またはバイアス回
路3)は、それぞれの制御入力端子28に印加する制御
入力電圧によって独立して制御することができる。バイ
アス回路2(またはバイアス回路3)および増幅用トラ
ンジスタ21は同一半導体基板上に作製されている。ま
た、さらに整合回路41、RFチョークコイル42およ
び容量43が上記同一基板上に作製されていてもよい。
【0057】実施の形態5においても、実施の形態4と
同様に、図12に示すように、2個のバイアス回路2
a,2bをデジタル論理回路51から出力される2つの
出力信号(デジタル信号)により制御するようにしても
よい。デジタル論理回路51の2つの出力信号(出力1
と出力2)のレベルと、2個のバイアス回路(バイアス
回路1とバイアス回路2)2a,2bの動作状態と、出
力電力との関係は、たとえば図10に示す関係と同じで
ある。
【0058】実施の形態5によれば、増幅器の出力電力
に応じて2個のバイアス回路2(またはバイアス回路
3)を順次動作させていくことにより、実施の形態4と
同様の効果、すなわち低い出力電力時の電力付加効率の
改善と、最大出力電力時の線形性の改善という効果が得
られる。なお、バイアス回路2(またはバイアス回路
3)および増幅用トランジスタ21からなる増幅器を3
組以上並列に接続し、出力電力が大きくなるにしたがっ
てそれらバイアス回路2(またはバイアス回路3)を順
次動作させるようにしてもよい。そうすれば、より細か
くバイアス電流を設定することができる。
【0059】(実施の形態6) 図13は、本発明の実施の形態6にかかる通信装置の構
成を示すブロック図である。この通信装置は、アンテナ
61、フロントエンド回路を構成する低雑音増幅回路
(LNA)6、IF、RF回路63、ベースバンド回
路64、音声処理回路65、電力増幅器66およびデュ
プレクサ68を備えている。電力増幅器66は、上述し
た各実施の形態にかかる高周波電力増幅器を有する半導
体チップで構成されている。
【0060】また、以下のような付記1〜付記17を請
求項とすることもできる。
【0061】(付記1) 外部から制御信号が入力され
る制御入力端子と、増幅用トランジスタのバイアス入力
部に前記制御信号に応じたバイアス電流を供給するバイ
アス供給用トランジスタと、前記増幅用トランジスタの
バイアス入力部と前記バイアス供給用トランジスタとの
接続点にて前記バイアス供給用トランジスタに直列に接
続され、かつ前記制御信号に応じた電流をバイパスさせ
る電流制限用トランジスタと、を具備することを特徴と
する高周波増幅器バイアス回路。
【0062】(付記2) 前記制御信号に応じた電流を
流す第1の温度補償用トランジスタと、前記第1の温度
補償用トランジスタを介して前記制御信号に応じた電流
を流す第2の温度補償用トランジスタと、をさらに具備
し、前記電流制限用トランジスタは、前記第2の温度補
償用トランジスタを流れる電流に応じた電流を流すこと
を特徴とする付記1に記載の高周波増幅器バイアス回
路。
【0063】(付記3) 前記電流制限用トランジスタ
のサイズは、前記第2の温度補償用トランジスタのサイ
ズよりも大きいことを特徴とする付記2に記載の高周波
増幅器バイアス回路。
【0064】(付記4) 外部から第2の制御信号が入
力される第2の制御入力端子と、前記第2の制御信号に
応じて前記第1の温度補償用トランジスタに流れる電流
を制御するバイアス電流微調整用トランジスタと、をさ
らに具備することを特徴とする付記1〜3のいずれか一
つに記載の高周波増幅器バイアス回路。
【0065】(付記5) 増幅用トランジスタと、前記
増幅用トランジスタにバイアス電流を供給するバイアス
回路と、を具備し、前記バイアス回路は、外部から制御
信号が入力される制御入力端子と、前記増幅用トランジ
スタのバイアス入力部に前記制御信号に応じたバイアス
電流を供給するバイアス供給用トランジスタと、前記増
幅用トランジスタのバイアス入力部と前記バイアス供給
用トランジスタとの接続点にて前記バイアス供給用トラ
ンジスタに直列に接続され、かつ前記制御信号に応じた
電流をバイパスさせる電流制限用トランジスタと、を具
備することを特徴とする高周波電力増幅器。
【0066】(付記6) 増幅用トランジスタと、前記
増幅用トランジスタにバイアス電流を供給する複数のバ
イアス回路と、を具備し、前記各バイアス回路は、外部
から制御信号が入力される制御入力端子と、前記増幅用
トランジスタのバイアス入力部に前記制御信号に応じた
バイアス電流を供給するバイアス供給用トランジスタ
と、前記増幅用トランジスタのバイアス入力部と前記バ
イアス供給用トランジスタとの接続点にて前記バイアス
供給用トランジスタに直列に接続され、かつ前記制御信
号に応じた電流をバイパスさせる電流制限用トランジス
タと、を具備することを特徴とする高周波電力増幅器。
【0067】(付記7) 増幅用トランジスタと、前記
増幅用トランジスタにバイアス電流を供給するバイアス
回路と、を具備する増幅器が複数並列に接続されてお
り、前記各増幅器のバイアス回路は、外部から制御信号
が入力される制御入力端子と、対応する前記増幅用トラ
ンジスタのバイアス入力部に前記制御信号に応じたバイ
アス電流を供給するバイアス供給用トランジスタと、対
応する前記増幅用トランジスタのバイアス入力部と前記
バイアス供給用トランジスタとの接続点にて前記バイア
ス供給用トランジスタに直列に接続され、かつ前記制御
信号に応じた電流をバイパスさせる電流制限用トランジ
スタと、を具備することを特徴とする高周波電力増幅
器。
【0068】(付記8) 前記バイアス回路は、前記制
御信号に応じた電流を流す第1の温度補償用トランジス
タと、前記第1の温度補償用トランジスタを介して前記
制御信号に応じた電流を流す第2の温度補償用トランジ
スタと、をさらに具備し、前記電流制限用トランジスタ
は、前記第2の温度補償用トランジスタを流れる電流に
応じた電流を流すことを特徴とする付記5〜7のいずれ
か一つに記載の高周波電力増幅器。
【0069】(付記9) 前記電流制限用トランジスタ
のサイズは、前記第2の温度補償用トランジスタのサイ
ズよりも大きいことを特徴とする付記8に記載の高周波
電力増幅器。
【0070】(付記10) 前記バイアス回路は、外部
から第2の制御信号が入力される第2の制御入力端子
と、前記第2の制御信号に応じて前記第1の温度補償
トランジスタに流れる電流を制御するバイアス電流微調
整用トランジスタと、をさらに具備することを特徴とす
る付記5〜9のいずれか一つに記載の高周波電力増幅
器。
【0071】(付記11) 前記バイアス回路および前
記増幅用トランジスタは同一の半導体基板上に作製され
ていることを特徴とする付記5〜10のいずれか一つに
記載の高周波電力増幅器。
【0072】(付記12) 増幅用トランジスタと、前
記増幅用トランジスタにバイアス電流を供給するバイア
ス回路とが同一の半導体基板上に作製された高周波電力
増幅器をRFフロントエンド回路に具備し、前記バイア
ス回路は、外部から制御信号が入力される制御入力端子
と、前記増幅用トランジスタのバイアス入力部に前記制
御信号に応じたバイアス電流を供給するバイアス供給用
トランジスタと、前記増幅用トランジスタのバイアス入
力部と前記バイアス供給用トランジスタとの接続点にて
前記バイアス供給用トランジスタに直列に接続され、か
つ前記制御信号に応じた電流をバイパスさせる電流制限
用トランジスタと、を具備することを特徴とする通信装
置。
【0073】(付記13) 増幅用トランジスタと、前
記増幅用トランジスタにバイアス電流を供給する複数の
バイアス回路とが同一の半導体基板上に作製された高周
波電力増幅器をRFフロントエンド回路に具備し、前記
各バイアス回路は、外部から制御信号が入力される制御
入力端子と、前記増幅用トランジスタのバイアス入力部
に前記制御信号に応じたバイアス電流を供給するバイア
ス供給用トランジスタと、前記増幅用トランジスタのバ
イアス入力部と前記バイアス供給用トランジスタとの接
続点にて前記バイアス供給用トランジスタに直列に接続
され、かつ前記制御信号に応じた電流をバイパスさせる
電流制限用トランジスタと、を具備することを特徴とす
る通信装置。
【0074】(付記14) 増幅用トランジスタと、前
記増幅用トランジスタにバイアス電流を供給するバイア
ス回路とを具備する増幅器が複数並列に接続され、かつ
それら増幅器が同一の半導体基板上に作製された高周波
電力増幅器をRFフロントエンド回路に具備し、前記各
増幅器のバイアス回路は、外部から制御信号が入力され
る制御入力端子と、対応する前記増幅用トランジスタの
バイアス入力部に前記制御信号に応じたバイアス電流を
供給するバイアス供給用トランジスタと、対応する前記
増幅用トランジスタのバイアス入力部と前記バイアス供
給用トランジスタとの接続点にて前記バイアス供給用ト
ランジスタに直列に接続され、かつ前記制御信号に応じ
た電流をバイパスさせる電流制限用トランジスタと、を
具備することを特徴とする通信装置。
【0075】(付記15) 前記バイアス回路は、前記
制御信号に応じた電流を流す第1の温度補償用トランジ
スタと、前記第1の温度補償用トランジスタを介して前
記制御信号に応じた電流を流す第2の温度補償用トラン
ジスタと、をさらに具備し、前記電流制限用トランジス
タは、前記第2の温度補償用トランジスタを流れる電流
に応じた電流を流すことを特徴とする付記12〜14の
いずれか一つに記載の通信装置。
【0076】(付記16) 前記電流制限用トランジス
タのサイズは、前記第2の温度補償用トランジスタのサ
イズよりも大きいことを特徴とする付記15に記載の通
信装置。
【0077】(付記17) 前記バイアス回路は、外部
から第2の制御信号が入力される第2の制御入力端子
と、前記第2の制御信号に応じて前記第1の温度補償
トランジスタに流れる電流を制御するバイアス電流微調
整用トランジスタと、をさらに具備することを特徴とす
る付記12〜16のいずれか一つに記載の通信装置。
【0078】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、電流制
限用トランジスタを設けたことにより、過電流破壊を防
止するための電流制限手段をバイアス回路内で実現する
ことができるので、従来増幅用トランジスタの出力側に
設けていた電流遮断回路や電流検出用抵抗などが不要と
なる。そのため、電力付加効率が低下するのを回避する
ことができる。また、制御信号の変動に対してバイアス
電流が一定値以下に制限されるので、制御信号の変動が
大きい場合でも安定したバイアス電流が得られる。さら
に、温度変化に対するバイアス電流の変動が従来よりも
小さくなるので、温度変化に対して安定な増幅器が得ら
れる。したがって、増幅器周辺回路の設計を簡略化する
ことが可能となるので、携帯通信機器の小型化および低
コスト化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる高周波増幅器バ
イアス回路を用いた高周波電力増幅器の構成を示す回路
図である。
【図2】本発明の実施の形態1にかかる高周波増幅器バ
イアス回路と従来の高周波増幅器バイアス回路について
制御入力電圧とバイアス電流との関係を示す特性図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態1にかかる高周波増幅器バ
イアス回路と従来の高周波増幅器バイアス回路について
温度とバイアス電流との関係を示す特性図である。
【図4】実施の形態1にかかる高周波増幅器バイアス回
路の変形例を用いた高周波電力増幅器の構成を示す回路
図である。
【図5】図4に示す高周波増幅器バイアス回路について
制御入力電圧とバイアス電流との関係を示す特性図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態2にかかる高周波電力増幅
器の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態3にかかる高周波電力増幅
器の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態4にかかる高周波電力増幅
器の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態4にかかる高周波電力増幅
器をデジタル論理回路の出力信号により制御する例の構
成を示すブロック図である。
【図10】図9に示す構成について、デジタル論理回路
の出力信号のレベルとバイアス回路の動作状態と出力電
力との関係を示す図表である。
【図11】本発明の実施の形態5にかかる高周波電力増
幅器の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態5にかかる高周波電力増
幅器をデジタル論理回路の出力信号により制御する例の
構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の実施の形態6にかかる通信装置の構
成を示すブロック図である。
【図14】従来のエミッタフォロワトランジスタ型定電
圧源バイアス回路を用いた高周波電力増幅器を示す回路
図である。
【符号の説明】
2,2a,2b 高周波増幅器バイアス回路 21 増幅用トランジスタ 22 バイアス供給用トランジスタ 23 第2の温度補償用トランジスタ 24 第1の温度補償用トランジスタ 26 電流制限用トランジスタ 28 (第1の)制御入力端子 31 第2の制御入力端子 33,34 (バイアス電流微調整用)トランジスタ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04B 1/04 H04B 1/04 E (56)参考文献 特開 平11−163640(JP,A) 特開 平11−214937(JP,A) 特開 平6−164249(JP,A) 特開 平8−65060(JP,A) 特開 平6−85550(JP,A) 特開 平10−51245(JP,A) 特開2000−252766(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03F 1/30 - 1/32 H03F 1/52 H03F 3/21

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から制御信号が入力される制御入力
    端子と、 増幅用トランジスタのバイアス入力部に前記制御信号に
    応じたバイアス電流を供給するバイアス供給用トランジ
    スタと、 前記増幅用トランジスタのバイアス入力部と前記バイア
    ス供給用トランジスタとの接続点にて前記バイアス供給
    用トランジスタに直列に接続され、かつ前記制御信号に
    応じた電流をバイパスさせる電流制限用トランジスタ
    と、 を具備することを特徴とする高周波増幅器バイアス回
    路。
  2. 【請求項2】 前記制御信号に応じた電流を流す第1の
    温度補償用トランジスタと、 前記第1の温度補償用トランジスタを介して前記制御信
    号に応じた電流を流す第2の温度補償用トランジスタ
    と、 をさらに具備し、 前記電流制限用トランジスタは、前記第2の温度補償用
    トランジスタを流れる電流に応じた電流を流すことを特
    徴とする請求項1に記載の高周波増幅器バイアス回路。
  3. 【請求項3】 前記電流制限用トランジスタのサイズ
    は、前記第2の温度補償用トランジスタのサイズよりも
    大きいことを特徴とする請求項2に記載の高周波増幅器
    バイアス回路。
  4. 【請求項4】 外部から第2の制御信号が入力される第
    2の制御入力端子と、 前記第2の制御信号に応じて前記第1の温度補償用トラ
    ンジスタに流れる電流を制御するバイアス電流微調整用
    トランジスタと、 をさらに具備することを特徴とする請求項2または3に
    記載の高周波増幅器バイアス回路。
  5. 【請求項5】 増幅用トランジスタと、 前記増幅用トランジスタにバイアス電流を供給するバイ
    アス回路と、 を具備し、 前記バイアス回路は、 外部から制御信号が入力される制御入力端子と、 前記増幅用トランジスタのバイアス入力部に前記制御信
    号に応じたバイアス電流を供給するバイアス供給用トラ
    ンジスタと、 前記増幅用トランジスタのバイアス入力部と前記バイア
    ス供給用トランジスタとの接続点にて前記バイアス供給
    用トランジスタに直列に接続され、かつ前記制御信号に
    応じた電流をバイパスさせる電流制限用トランジスタ
    と、 を具備することを特徴とする高周波電力増幅器。
  6. 【請求項6】 増幅用トランジスタと、前記増幅用トラ
    ンジスタにバイアス電流を供給するバイアス回路とが同
    一の半導体基板上に作製された高周波電力増幅器をRF
    フロントエンド回路に具備し、 前記バイアス回路は、 外部から制御信号が入力される制御入力端子と、 前記増幅用トランジスタのバイアス入力部に前記制御信
    号に応じたバイアス電流を供給するバイアス供給用トラ
    ンジスタと、 前記増幅用トランジスタのバイアス入力部と前記バイア
    ス供給用トランジスタとの接続点にて前記バイアス供給
    用トランジスタに直列に接続され、かつ前記制御信号に
    応じた電流をバイパスさせる電流制限用トランジスタ
    と、 を具備することを特徴とする通信装置。
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