JP6040442B2 - 増幅器 - Google Patents

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本発明は、増幅器に関し、例えば、前段FETと後段FETとが直列に接続された増幅器が関する。
高周波高出力用途の増幅器には、複数のFETを多段に設ける増幅器がある(例えば特許文献1)。このような増幅器においては、各段のFETにより信号を増幅することにより、マイクロ波、準ミリ波またはミリ波等の高周波信号を高電力に増幅できる。複数のFETを1つの半導体チップに形成することにより、増幅器をMMIC(Microwave Monolithic Integrated circuit)として形成することができる。
特開平6−232661号公報
複数のFETにおけるドレインアイドル電流を大きくすることで、線形性を向上できる。しかしながら、消費電力が増大してしまう。本発明は、線形性を向上し、かつ消費電力を抑制することを目的とする。
本発明は、前段FETと、前記前段FETのドレインに後段FETのゲートが接続されるように前記前段FETに直列に接続された前記後段FETと、前記前段FETのゲートおよびドレインにそれぞれ接続された第1整合回路と、前記後段FETのゲートおよびドレインにそれぞれ接続された第2整合回路と、を具備し、前記第2整合回路によって整合される帯域特性は、前記第1整合回路によって整合される帯域特性に比べて狭帯域であり、前記後段FETのゲートバイアス電圧は、前記後段FETの単位ゲート幅あたりのドレインアイドル電流が、前記前段FETの単位ゲート幅あたりのドレインアイドル電流に比べて小さくなる値で印加されることを特徴とする増幅器である。本発明によれば、線形性を向上し、かつ消費電力を抑制することができる。
上記構成において、前記後段FETのP1dBは前記前段FETよりも大きい構成とすることができる。
上記構成において、前記前段FETは複数の多段接続されたFETで構成されてなり、これら多段接続されたFETのうち、初段のFETの単位ゲート幅あたりのドレインアイドル電流は、それ以外の前記多段接続されたFETよりも大きい構成とすることができる。
上記構成において、前記後段FETは、複数のFETが並列に接続された構成からなり、前記後段FETのゲートに接続されるゲートバイアス回路が複数設けられ、前記ゲートバイアス回路が前記最終段FETにゲートバイアス電圧を供給するバイアス配線は、前記信号が伝搬する信号配線を跨がない構成とすることができる。
上記構成において、前記ゲートバイアス回路は、前記前段FETおよび後段FETが設けられる半導体チップと同一チップ内に設けられてなる構成とすることができる。
本発明によれば、線形性を向上し、かつ消費電力を抑制することができる。
図1は、実施例1に係る増幅器の回路模式図である。 図2(a)および図2(b)は、比較例のバイアス回路の回路模式図である。 図3(a)は、比較例に係る増幅器の入力電力に対する出力電力を示す図、図3(b)は、周波数に対するP1dBを示す図である。 図4は、比較例に係る増幅器の出力電力に対するIM3を示す図である。 図5(a)および図5(b)は、実施例1のバイアス回路の回路模式図である。 図6(a)は、比較例および実施例1に係る増幅器の周波数に対するP1dBを示す図、図6(b)は、出力電圧に対するIM3を示す図である。 図7は、実施例2に係る増幅器の回路模式図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施例について説明する。
図1は、実施例1に係る増幅器の回路模式図である。図1に示すように、増幅器100においては、同一の半導体チップ10に、FET22、24、26aおよび26b並びに28aから28dが形成されている。FET22、24、26aおよび26b、並びに28aから28dは、それぞれ初段FET、二段目FET、三段目FETおよび最終段FETである。初段FET22および二段目FET24は、各々1ユニットのFETである。三段目FET26aおよび26bは2ユニットのFETである。最終段FET28aから28dは4ユニットである。ユニットは、整合回路が設けられている単位である。各段のユニット数は、1または複数であればよい。初段FET、二段目FET、三段目FETおよび最終段FETは、直列に接続されている。また、初段FET、二段目FET、三段目FETおよび最終段FETそれぞれのゲート幅は、初段FET、二段目FET、三段目FETおよび最終段FETの順に大きくなるように形成されている。
FET22のソースは接地されている。入力端子50とFET22のゲートとの間には整合回路30が設けられている。整合回路30は、入力端子50とFET22の入力インピーダンスとを整合させる。FET22のゲートは抵抗RおよびキャパシタCを介し接地されている。抵抗RとキャパシタCはFET22のゲートに入力する信号がバイアス回路40aに漏れることを抑制する。バイアス回路40aから抵抗RとキャパシタCとの間のノードにゲートバイアス電圧が供給される。FET22のドレインとFET24のゲートと間に整合回路32が設けられている。整合回路32は、FET22の出力インピーダンスとFET24の入力インピーダンスとを整合させる。ドレイン端子54から整合回路32を介しFET22のドレインにドレインバイアス電圧が供給される。
FET24のゲートは、FET22と同様にバイアス回路40aに接続される。これにより、バイアス回路40aからFET24のゲートにゲートバイアス電圧が供給される。FET24のドレインとFET26aおよびFET26bのゲートとの間に整合回路34が設けられている。整合回路34は、FET24の出力インピーダンスとFET26aおよび26bの入力インピーダンスとを整合させる。整合回路34は、3本の信号配線44と接続され、各配線に対応した整合回路が存在するが、模式的に整合回路34にひとつにまとめて表記している。ドレイン端子56から整合回路34を介しFET24のドレインにドレインバイアス電圧が供給される。
FET26aおよび26bのゲートは、FET22と同様にそれぞれバイアス回路40aおよび40bに接続される。これにより、バイアス回路40aおよび40bからそれぞれFET26aおよび26bのゲートにゲートバイアス電圧が供給される。FET26aのドレインとFET28aおよびFET28bのゲートとの間に整合回路36aが設けられている。FET26bのドレインとFET28cおよびFET28dのゲートとの間に整合回路36bが設けられている。整合回路36aは、FET26aの出力インピーダンスとFET28aおよび28bの入力インピーダンスとを整合させる。整合回路36aは、3本の信号配線44と接続され、各配線に対応した整合回路が存在するが、模式的に整合回路36aにひとつにまとめて表記している。整合回路36bは、FET26bの出力インピーダンスとFET28cおよび28dの入力インピーダンスとを整合させる。整合回路36bは、3本の信号配線44と接続され、各配線に対応した整合回路が存在するが、模式的に整合回路36bにひとつにまとめて表記している。ドレイン端子58aおよび58bからそれぞれ整合回路36aおよび36bを介しFET26aおよび26bのドレインにドレインバイアス電圧が供給される。
FET28aおよび28dのゲートは、FET22と同様にそれぞれバイアス回路40aおよび40bに接続される。これにより、バイアス回路40aおよび40bからそれぞれFET28aおよび28bのゲートにゲートバイアス電圧が供給される。FET28aおよび28bのドレインと出力端子62との間に整合回路38aが設けられている。FET28cおよび28dのドレインと出力端子62との間に整合回路38bが設けられている。整合回路38aは、FET28aおよび28bの出力インピーダンスと出力端子62とを整合させる。整合回路38aは、3本の信号配線44と接続され、各配線に対応した整合回路が存在するが、模式的に整合回路38aにひとつにまとめて表記している。整合回路38bは、FET28cおよび28dの出力インピーダンスと出力端子62とを整合させる。整合回路36bは、3本の信号配線44と接続され、各配線に対応した整合回路が存在するが、模式的に整合回路38bにひとつにまとめて表記している。ドレイン端子60aから整合回路38aを介しFET28aおよび28bのドレインにドレインバイアス電圧が供給される。ドレイン端子60bから整合回路38bを介しFET28cおよび28dのドレインにドレインバイアス電圧が供給される。整合回路36a内では、FET28aとFET28bのゲート端子は短絡している。そのため、信号配線44を介し、FET28bにゲートバイアスが供給される。FET28cにおいても同様に行われる。
バイアス回路40aおよび40bにそれぞれゲート端子52aおよび56bが電気的に接続されている。バイアス回路40aは、ゲート端子52aに供給された直流電圧から各FET22、24、26a、28aおよび28bのゲートに印加するゲートバイアス電圧を生成する。バイアス回路40aは、バイアス配線42を介し、生成したゲートバイアス電圧を各FET22、24、26a、28aおよび28bのゲートに供給する。バイアス回路40bは、ゲート端子52bに供給された直流電圧から各FET26b、28cおよび28dのゲートに印加するゲートバイアス電圧を生成する。バイアス回路40bは、バイアス配線42を介し、生成したゲートバイアス電圧を各FET26b、28cおよび28dのゲートに供給する。
入力端子50に入力した信号は、信号配線44を介し、各FET22から28dに伝搬され、各FET22から28dにおいて増幅され、出力端子62から出力される。具体的には、初段FET22は、入力端子50から入力した信号を増幅する。二段目FET24は、初段FET22が増幅した信号を増幅する。三段目FET26aおよび26bは、二段目FET24が増幅した信号を増幅する。最終段FET28aから28dは、三段目FET26aおよび26bが増幅した信号を増幅する。このため、FETのゲート幅は、初段FET22から最終段FET28aから28dにいくに従い大きくなる。このように、実施例1においては、複数のFET22から28dが多段に設けられている。各FET22から28dは、ゲートに入力する信号を増幅しドレインより出力する。
まず、比較例に係る増幅器について説明する。比較例に係る増幅器は、図1と同じ構成である。各FETは、GaAs系半導体を用いたFETである。比較例においては、各FETのゲートに同じゲートバイアス電圧が印加される。また、ドレインに同じドレインバイアス電圧が印加される。よって、各FETのゲート幅当りのドレインアイドル電流は同じである。
図2(a)および図2(b)は、比較例のバイアス回路の回路模式図である。図2(a)に示すように、ゲート端子52aに印加された直流電圧がFET22、24、26aおよび28aにゲートバイアス電圧として印加される。ゲート端子52aとグランドとの間のキャパシタC0はノイズカット用である。図2(b)に示すように、ゲート端子52aに印加された直流電圧がFET26bおよび28dにゲートバイアス電圧として印加される。ゲート端子52aおよび52bには同じ電圧が印加される。以上により、各FET22から28dには同じゲートバイアス電圧が供給される。
比較例において、以下の測定を行なった。図3(a)は、比較例に係る増幅器の入力電力に対する出力電力を示す図、図3(b)は、周波数に対するP1dBを示す図である。図3(a)および図3(b)における実線、破線、点線および一点鎖線は、ドレインバイアス電圧を一定とし、ゲートバイアス電圧を変化させ、単位ゲート幅当りの総ドレインアイドル電流を89mA/mm、78mA/mm、67mA/mmおよび56mA/mmとした場合を示している。単位ゲート幅当りの総ドレインアイドル電流は、全てのFET22から28dを流れるドレインアイドル電流の和を、全てのFET22から28dのゲート幅で割った値であり、簡単に総ドレインアイドル電流とも称する。なお、ドレインアイドル電流は、所定のバイアスが印加された状態におけるRF(Radio Frequency)信号未入力時のドレイン電流を指す。ここで所定のバイアスとは、実際に増幅動作を行う際に印加されるバイアスを指す。P1dBは、線形利得を1dB圧縮した利得になるときの出力電力である。図3(a)に示すように、総ドレインアイドル電流が増加すると、入力電力に対する出力電力が線形性を有する領域が広くなる。なお、入力信号の周波数は、17.7GHzである。図3(b)に示すように、総ドレインアイドル電流が増加すると、P1dBは、17GHzから19.7GHzの範囲において大きくなる。これは、図3(a)において、線形性を有する周波数領域が広くなったためである。
図4は、比較例に係る増幅器の出力電力に対するIM3(3次相互変調歪)を示す図である。図4に示すように、総ドレインアイドル電流が増加すると、IM3が改善する。以上のように、ドレインバイアス電圧を一定とし、ゲートバイアス電圧を変化させることにより、総ドレインアイドル電流を増加させると、出力電力および歪形性が改善する。しかしながら、総ドレインアイドル電流が増加するため、消費電力が増加する。
線形性を改善するためには、FET22から26bのドレインアイドル電流を大きくし、A級動作に近づければよい。同様に、最終段FET28aから28dのドレインアイドル電流を大きくし、A級動作に近づければよい。しかしながら、全てのFET22から28dのドレインアイドル電流を大きくすると、前述のように、消費電力が大きくなってしまう。最終段FET28aから28dは、前述のように線形性が向上するように設計されている。よって、最終段FET28aから28dのドレインアイドル電流を大きくしても線形性の改善は限られる。また、最終段FET28aから28dはゲート幅が最も大きいため、ドレインアイドル電流が大きくなると総ドレインアイドル電流が大きくなってしまう。
全てのFET22から28dは、同一の半導体チップ10に形成されているため、電気的特性は等価である。例えば、全てのFET22から28dは、閾値電圧、同じゲート電圧でのドレインアイドル電流は同じである。したがって、同一のゲート電圧を全てのFETに印加すると、全てのドレイン電流が増加してしまう。よって、増幅器の消費電力が大きくなってしまう。
実施例1においては、最終段FET28aから28d(後段FET)は、P1dBが大きくなるように整合回路36aから38b(後段FETに接続された第2整合回路)を設計する。最終段FET(FET28aから28d)のP1dBを大きくするためには、最終段FETの帯域特性を犠牲(狭帯域化)にした設計がなされる。一方、最終段FET以外のFET(FET22から26b:後段FETと直列に接続された前段FET)においては、帯域特性が広いことが求められる。このため、利得の絶対値および利得の周波数に対する平坦性を確保しつつ、出力電力を大きくするように整合回路30から36b(前段FETと接続された第1整合回路)を設計する。すなわち、整合回路36aから38bによって整合される帯域特性は、整合回路30から36bによって整合される帯域特性に比べて狭帯域である。このため、最終段FET以外のFETにおいては、FETの線形性が犠牲になる。
このような設計において、実施例1においては、最終段FET以外のFETのドレインアイドル電流を最終段FETに比べて大きくする。これにより、最終段FET以外のFETは、A級動作に近づくため、線形性が確保される。
ドレインアイドル電流の制御は、ゲートバイアスの制御によって実施することができる。このため、実施例1においては、最終段FETのゲートバイアス電圧と、最終段FET以外のFETのゲートバイアス電圧とは異なっている。なお、実施例1におけるドレインアイドル電流とは、単位ゲート長あたりのドレインアイドル電流を指す。
図5(a)および図5(b)は、実施例1のバイアス回路(抵抗分割回路)の回路模式図である。図5(a)に示すように、ゲート端子52aは、キャパシタC0を介し接地される。ゲート端子52aは、抵抗R1およびR2を直列に介し接地される。ゲート端子52aからFET28aおよび28bのゲートバイアス電圧が直接供給される。抵抗R1とR2とで分割された電圧が、FET22、24、および26aに供給される。図2(b)に示すようにゲート端子52aは、抵抗R1およびR2を直列に介し接地される。ゲート端子52bからFET28cおよび28dのゲートバイアス電圧が直接供給される。ゲート端子52bの電圧を抵抗R1とR2とで分割した電圧が、FET22、24、および26bに供給される。ゲート端子52aおよび52bには同じ電圧が印加される。抵抗R1は同じ抵抗値を有し、例えば80Ωである。抵抗R2は同じ抵抗値を有し、例えば50Ωである。以上により、FET22、24、26aおよび26bのゲートには同じゲートバイアス電圧が供給され、FET28a、28b、28cおよび28dのゲートには同じゲートバイアス電圧が供給される。
以下の測定においては、ゲート端子52aおよび52bに−0.13Vを印加した。FET22、24、26aおよび26bのゲートには−0.05Vが印加され、FET28aおよび28dのゲートには−0.13Vが印加される。
図6(a)は、比較例および実施例1に係る増幅器の周波数に対するP1dBを示す図、図6(b)は、出力電圧に対するIM3を示す図である。実線は、実施例1において総ドレインアイドル電流が86mA/mmの場合を示す。最終段FET28aから28dの単位ゲート幅あたりのドレインアイドル電流は、78mA/mmであり、初段FET22、二段目FET24および三段目FET26aおよび26bの単位ゲート幅あたりのドレインアイドル電流は、96mA/mmである。破線および点線は、比較例において総ドレインアイドル電流がそれぞれ96mA/mmおよび78mA/mmの場合を示す。図6(a)に示すように、実施例1においては、比較例の総ドレインアイドル電流が96mA/mmの場合とほぼ同じP1dBを総ドレインアイドル電流を小さくして実現している。図6(b)に示すように、実施例1においては、比較例よりIM3が改善している。
以上のように、実施例1によれば、複数のFET22から28dのうち最終段FET28aから28dの単位ゲート幅あたりのドレインアイドル電流を最も小さくする。すなわち、後段FET(FET28aから28d)のゲートバイアス電圧は、後段FETの単位ゲート幅あたりのドレインアイドル電流が、前段FET(22から26b)の単位ゲート幅あたりのドレインアイドル電流に比べて小さくなる値で印加される。これにより、最終段FET以外のFET22から26bの動作をA級動作に近づけることができ、FET22から26bの線形性を向上できる。また、後段FET(FET28aから28d)のP1dBは、前段FET(22から26b)よりも大きい。すなわち、最もゲート幅の大きい最終段FETはのドレインアイドル電流を小さくできるため、消費電力を抑制できる。
さらに、複数のFETのうち初段FETの単位ゲート幅あたりのドレインアイドル電流を他の最終段FET以外のFETに比べて最も大きくしてもよい。すなわち、前段FETは複数の多段接続されたFETで構成されている。これら多段接続されたFETのうち、初段のFET22の単位ゲート幅あたりのドレインアイドル電流は、それ以外の多段接続されたFET24から26bよりも大きくしてもよい。線形性を向上するためには、最終段FET以外のFETのドレインアイドル電流を全て大きくすれば良い。しかし、消費電力を考慮すると、二段目FET、3段目FETのドレインアイドル電流を初段FETのドレインアイドル電流に比べて小さくしてもよい。これにより、消費電力をさらに改善することができる。
さらに、最終段FETの単位ゲート幅当りのドレインアイドル電流を最も小さくし、初段FETの単位ゲート幅当りのドレインアイドル電流を最も大きくし、二段目FETおよび第三段FETの単位ゲート幅当りのドレインアイドル電流は、これらの間の値とすることもできる。
さらに、バイアス回路40aが複数のFETに異なるゲートバイアス電圧を供給する。例えば、最終段FET28aから28dのゲートバイアス電圧を最も低くする。例えば、初段FET22のゲートバイアス電圧を最も高くする。これにより、各段FETのドレインアイドル電流を異ならせることができる。よって、各段FETの動作級を異ならせることができる。
図1に示すように、入力端子50から出力端子62に至る信号配線44の両側にバイアス回路40aおよび40bを設ける。バイアス回路40aおよび40bは信号配線44の両側から各FETにゲートバイアス電圧を供給する。このように、最終段FET28aから28dは複数のFETが並列に接続された構成である。最終段FET28aから28dのゲートに接続されるバイアス回路40aおよび40b(ゲートバイアス回路)は複数設けられている。バイアス回路40aおよび40bが最終段FET28aから28dにゲートバイアス電圧を供給するバイアス配線42は、信号が伝搬する信号配線44を跨がない。これにより、信号配線44に付加される寄生容量が抑制され、信号の損失を抑制できる。
実施例1のように、FET22から28dとバイアス回路40aおよび40bとを、同一の半導体チップ10内に設ける。これにより、増幅器の小型化が可能となる。なお、バイアス回路40aおよび40bは、FET22から28dが形成された半導体チップ10に形成されていなくともよい。
図7は、実施例2に係る増幅器の回路模式図である。実施例1の図1と比べ、半導体チップ10にゲート端子52およびバイアス回路40が1つ設けられている。各FET22から28dにはバイアス回路40からゲートバイアス電圧が供給される。その他の構成は、実施例1の図1と同じであり説明を省略する。実施例2のように、バイアス回路40は1つでもよい。この場合、バイアス配線42は信号配線44の上または下を絶縁膜または空間を介し交差するか、入力端子50を迂回しなければならない。
実施例1および2においては、FETが4段の増幅器を例に説明したが、FETの段数は複数であればよい。例えば、FET22から28dとして、GaAs系半導体を用いたFETを例に説明したが、FET22から28dは、窒化物半導体を用いたFETでもよい。FET22から28dは、GaAs系半導体層として、例えばGaAs、AlGaAs、InGaAsおよびAlInGaAsの少なくとも1つの層を含んでもよい。また、FET22から28dは、窒化物半導体層として、例えばGaN、AlN、InN、AlGaN、InGaN、AlInNおよびAlInGaNの少なくとも1つの層を含んでもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 半導体チップ
22 初段FET
24 二段目FET
26a、26b 三段目FET
28a〜28d 最終段FET
40a、40b バイアス回路
42 バイアス配線
44 信号配線

Claims (5)

  1. 前段FETと、
    前記前段FETのドレインに後段FETのゲートが接続されるように前記前段FETに直列に接続された前記後段FETと、
    前記前段FETのゲートおよびドレインにそれぞれ接続された第1整合回路と、
    前記後段FETのゲートおよびドレインにそれぞれ接続された第2整合回路と、
    を具備し、
    前記第2整合回路によって整合される帯域特性は、前記第1整合回路によって整合される帯域特性に比べて狭帯域であり、
    前記後段FETのゲートバイアス電圧は、前記前段FETのゲートバイアス電圧と異なり、かつ前記後段FETのゲートバイアス電圧が前記前段FETのゲートバイアス電圧と異なることにより前記後段FETの単位ゲート幅あたりのドレインアイドル電流が、前記前段FETの単位ゲート幅あたりのドレインアイドル電流に比べて小さくなる値で印加され
    前記第1整合回路および前記第2整合回路は、前記後段FETおよび前記前段FETの単位ゲート幅あたりのドレインアイドル電流が同じとき、前記後段FETのP1dBが前記前段FETより大きくなり、前記後段のFETの線形性が前記前段FETより向上するように、整合されていることを特徴とする増幅器。
  2. 前記前段FETは複数の多段接続されたFETで構成されてなり、これら多段接続されたFETのうち、初段のFETの単位ゲート幅あたりのドレインアイドル電流は、それ以外の前記多段接続されたFETよりも大きいことを特徴とする請求項1記載の増幅器。
  3. 前記後段FETは、複数のFETが並列に接続された構成からなり、前記後段FETのゲートに接続されるゲートバイアス回路が複数設けられ、前記ゲートバイアス回路が最終段FETにゲートバイアス電圧を供給するバイアス配線は、信号が伝搬する信号配線を跨がないことを特徴とする請求項1記載の増幅器。
  4. 前記ゲートバイアス回路は、前記前段FETおよび後段FETが設けられる半導体チップと同一チップ内に設けられてなることを特徴とする請求項3記載の増幅器。
  5. 前記前段FETおよび前記後段FETは同一の半導体チップに形成されており、電気的特性は等価であることを特徴とする請求項1からのいずれか一項記載の増幅器。
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