JP3520980B2 - パネルの接合構造及びパネルの接合方法 - Google Patents

パネルの接合構造及びパネルの接合方法

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JP3520980B2 JP2000142011A JP2000142011A JP3520980B2 JP 3520980 B2 JP3520980 B2 JP 3520980B2 JP 2000142011 A JP2000142011 A JP 2000142011A JP 2000142011 A JP2000142011 A JP 2000142011A JP 3520980 B2 JP3520980 B2 JP 3520980B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば業務用の
冷蔵庫の外壁を断熱性を有する複数のパネルで構成する
際に、その各パネル同士を接合するためのパネルの接合
構造及びパネルの接合方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、屋外に設置される業務用の冷蔵
庫は、断熱パネル(以下にパネルという)を接合(連
結)して壁部、天井部及び床部を構成している。この場
合、図9及び図10に示すように、パネルPは、一対の
表面板1と、これら表面板1の辺部間に介在される枠材
2と、両表面板1及び枠材2にて形成される空間内に充
填される例えば発泡ポリウレタン等の断熱性心材3とで
構成されている。
【0003】また、接合部の気水密性を図るために、図
9に示すように、一方のパネルPの枠材2に軟質性を有
する合成樹脂製の中空パッキン4(パッキン部材)が装
着されており、両パネルP同士を接合する際、中空パッ
キン4が圧接されて、接合部の気水密性の維持が図られ
ている。また、一方のパネルPの枠材2に、長手方向に
沿う係合凸条5が形成され、他方のパネルPの枠材2に
は、係合凸条5に係合可能な係合凹条6が形成されてい
る。また、枠材2は、図10に示すように、パネルPの
辺部に配設される主枠部材2Aと、パネルPのコーナー
部に配設されるコーナー枠部材2Cと、後述する引寄せ
手段の係止具7又は係止受け具8を収容するボックス部
9を一体に形成する枠部材2Bとに分割されている。
【0004】上記引寄せ手段は、図9及び図10に示す
ように、一方のパネルPの枠部材2Bのボックス部9内
に回転可能に配設されるピン10を軸として回転するよ
うに設けられるフック状の係止具7と、他方のパネルP
の枠部材2Bのボックス部9内に配設されて、係止具7
に係合可能なピン状の係止受け具8とで構成されてい
る。
【0005】上記両パネルを接合するには、冷蔵庫の外
壁を断熱性を有するパネルPで構成する際に、例えば六
角レンチ等の工具40をもってピン10を回転させると
共に、フック状の係止具7を他方のパネルP側に回転さ
せて、ピン状の係止受け具8を引き寄せることにより、
隣接するパネルPの縁部同士を圧接させている。この
際、一方のパネルPの側縁に装着された中空パッキン4
が圧接されてパネルP間の気水密が維持されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のパネルの接合構造においては、枠部材2A,2B,
2Cが分割して設けられているため、中空パッキン4に
繋ぎ目が生じてしまい、気水密性が損なわれるという問
題があった。また、パネルPを製造する際、予め組み付
けられて固定治具にて固定された一対の表面板1と、中
空パッキン4を装着した枠部材2A,2B,2Cとで形
成される空間内に断熱性心材例えば発泡ポリウレタンを
注入発泡すると、上記繋ぎ目からウレタンが漏れ出し、
このウレタンが中空パッキン4の中空部内に侵入し、中
空パッキン4の形状を変形させてしまい、ウレタンが入
ったままの状態で使用すると、気水密性が著しく低下し
てしまう。また、中空部内に侵入したウレタンの除去
や、発泡処理時、養生処理時に漏れ出たウレタンの除去
処理等に手数を要するという問題もあった。更には、中
空パッキン4の繋ぎ目が外部に露出するので、美観上に
も好ましくないという問題もあった。また、パネルPに
パッキン部材を装着してパネルPを製造するので、押型
によってパッキン部材が変形する恐れがあり、変形によ
って気密性が著しく低下などの品質上の問題もあった。
【0007】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であり、パネル同士の接合を確実にかつ気水密に行える
ようにし、更に、コストの低減及び美観の向上を図るこ
とのできるパネルの接合構造及びパネルの接合方法を提
供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、隣接するパネルの縁部に互
いに係合可能な係合凹条及び係合凸条を形成し、引寄せ
手段によって両パネルを引き寄せて各縁部を圧接するよ
うにして接合するパネルの接合構造であって、 上記両
パネル間に、上記係合凹条及び係合凸条の輪郭に沿う軟
質性の合成樹脂製材料にて形成されるパッキン部材を介
在してなり、 上記パッキン部材は、上記係合凹条及び
係合凸条の輪郭に沿う断面略ハット状の基部と、この基
部の両端に形成される基部より更に軟質に形成される中
空部とを有すると共に、上記引寄せ手段が接触した状態
で挿通可能な切欠き部を有し、仮固定手段によって一方
のパネルに仮固定されるように形成してなることを特徴
とする。
【0011】請求項2記載の発明は、隣接するパネルの
縁部に互いに係合可能な係合凹条及び係合凸条を形成
し、引寄せ手段によって両パネルを引き寄せて各縁部を
圧接するようにして接合するパネルの接合方法であっ
て、 上記両パネル間に介在されるパッキン部材が、
記係合凹条及び係合凸条の輪郭に沿う断面略ハット状の
基部と、この基部の両端に中空部を有する軟質性の合成
樹脂製材料にて形成されると共に、上記引寄せ手段が接
触した状態で挿通可能な切欠き部を有しており、上記
ッキン部材を、予め一方のパネルに仮固定して、上記両
パネル間に介在した状態で、上記引寄せ手段によって、
上記パネル同士を引き寄せると共に、引寄せ手段とパッ
キン部材とを接触させた状態で各側縁部にパッキン部材
を密接させて圧接するようにして接合することを特徴と
する。
【0013】この場合、パッキン部材を仮固定する手段
として、例えば、ステップラ等の止め針や接着剤を用い
ることができる。
【0014】この発明によれば、接合するパネル間に、
各パネルの縁部に形成された係合凹条及び係合凸条の輪
郭に沿う断面形状を有する軟質性の合成樹脂製材料にて
形成されるパッキン部材を介在した状態で、引寄せ手段
によって、パネル同士を引き寄せると共に、各側縁部に
パッキン部材を密接させて圧接するようにして接合する
ことにより、両パネルを気水密に接合することができる
請求項1,2)。また、パネルが、該パネルの辺部に
分割されて装着される係合凹条又は係合凸条を有する枠
部材を具備する場合においても、枠部材の繋ぎ目に関係
なくパッキン部材を連続して介在することができるの
で、更に気水密性の向上を図ることができると共に、美
観の向上を図ることができる。更には、パネルとパッキ
ン部材とを別個に製造するので、パネルにパッキン部材
を装着させて製造する場合に比べてパッキン部材が変形
する心配がない上、製造コストの低廉化を図ることがで
きる。
【0015】また、パッキン部材が、係合凹条及び係合
凸条に沿う断面略ハット状の基部と、この基部の両端に
形成される基部より更に軟質の中空部を有することによ
り、パネル同士を接合する際に、パッキン部材自体が弾
性変形すると共に、中空部が偏平状に弾性変形するの
で、更に気水密性の向上が図れる(請求項1)。また、
パッキン部材に、引寄せ手段が接触した状態で挿通可能
な切欠き部を設けることにより、引寄せ手段の引寄せ作
用を円滑にすると共に、パネルの接合状態における引寄
せ手段とパッキン部材との接触面積を可及的に大きくす
ることができる。
【0016】また、パネル同士を接合する際、パッキン
部材を予め一方のパネルに仮固定することにより、パッ
キン部材の保持や位置決めに煩わされずにパネル間に確
実にパッキン部材を介在することができるので、接合作
業を容易にすることができる(請求項1,2)。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態につ
いて、添付図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、
従来の構造と同じ部分には同一符号を付して説明する。
【0018】図1は、この発明に係る断熱パネルを、例
えば冷蔵庫30の壁部31(図5参照)を構成する壁材
に使用した場合の接合前の状態を示す断面図、図2は図
1のA−A線に沿う断面図、図3は断熱パネル同士を接
合した状態を示す断面図、図4は図3のB−B線に沿う
断面図である。
【0019】上記断熱パネルPは、一対の表面板1と、
これら表面板1の辺部間に介在される枠材2と、両表面
板1及び枠材2にて形成される空間内に充填される例え
ば発泡ポリウレタン等の断熱性心材3とで主に構成され
ており、枠材2の一部が、所定の長さを有する主枠部材
2Aと、後述する引寄せ手段の一方を構成するピン10
及びフック状の係止具7又は引寄せ手段の他方を構成す
るピン状の係止受け具8を配設するボックス部9を具備
する枠部材2B及びコーナー枠部材2Cとで構成されて
いる。
【0020】この場合、接合される一方の断熱パネルP
の枠材2(主枠部材2A及び枠部材2B)には、外方に
向かって突出する断面が略截頭円錐状の係合凸条5が形
成されている。また、接合される他方の断熱パネルPの
枠材2(主枠部材2A及び枠部材2B)には、上記係合
凸条5と嵌合(係合)し得る断面が略逆截頭円錐状の係
合凹条6が形成されている。また、これら枠材2(主枠
部材2A,枠部材2B及びコーナー枠部材2C)の両側
端部に設けられた嵌合溝2aには、表面板1の端部折曲
片1aが嵌合固定されている。
【0021】また、上記パネルPの接合部間には、上記
係合凸条5及び係合凹条6の輪郭に沿う断面形状のパッ
キン部材20が介在されている。このパッキン部材20
は、図7及び図8に示すように、断面略ハット状の基部
21と、この基部21の両端に形成される外方側が円弧
状に膨隆する断面略扇形の中空部22とからなる軟質性
の合成樹脂製の材料にて形成されている。この場合、基
部21に対して中空部22は更に軟質に形成されてい
る。また、このパッキン部材20は、パネルPの側縁部
においては、主枠部材2Aと枠部材2B及びコーナー枠
部材2Cの一側片に跨って配設され、パネルPの上、下
縁部においては、主枠部材2Aとコーナー枠部材2Cの
他側片に跨って配設されて、枠部材2A,2B,2Cの
繋ぎ目を塞ぐようになっている。この場合、パネルPの
側縁部に配設されるパッキン部材20と、パネルPの
上、下縁部に配設されるパッキン部材20は、図6
(a)に示すように、直交状に当接してもよく、あるい
は、図6(b)に示すように、45度に切断して当接し
てもよい。また、パネルPの側縁部に配設されるパッキ
ン部材20における枠部材2Bに位置する部位には、引
寄せ手段の係止具7が接触した状態で挿通可能な切欠き
部23が形成されている(図7参照)。また、パッキン
部材20は、一方例えば係合凸条5を有する枠部材2
A,2B,2Cに仮固定手段例えばステップラ等の固定
針25(図7参照)によって接合される前のパネルPに
仮固定されている。なお、パッキン部材20の仮固定手
段として接着剤を用いてもよい。なお、パッキン部材2
0を他方例えば係合凹条6を有する枠部材2A,2B,
2Cに仮固定してもよい。
【0022】上記表面板1は、例えばアルミニウム製の
金属板にて形成されており、枠材2のうち主枠部材2A
は、合成樹脂製部材にて押出形成されている。また、引
寄せ手段(係止具7、係止受け具8)を具備する枠部材
2Bは、合成樹脂製部材にて型による樹脂形成によって
それぞれ別体に成形される枠基部2bと、この枠基部2
bの所望位置に設けられた開口部(図示せず)に例えば
スナップ係合によって連結されるボックス部9とを一体
的に形成されている。なお、枠部材2Bを金属製部材を
鋳造によって加工したものを使用することも可能であ
る。また、コーナー枠部材2Cも、合成樹脂製部材にて
型による樹脂形成によって一体成形されている。
【0023】上記枠部材2Bには、ピン10及び係止具
7を具備するもの(以下に一方の枠部材2B1という)
と、係止受け具8を具備するもの(以下に他方の枠部材
2B2という)とがある。一方の枠部材2B1は、図1
ないし図4に示すように、係合凸条5を有する枠基部2
bと、係合凸条5の中央部において外方に開口すると共
に、内方にピン10及び係止具7を収容するボックス部
9とを例えばスナップ係合によって一体的に成形したも
のにて形成されている。
【0024】この場合、ピン10は、図3に示すよう
に、例えば六角レンチ等の工具40によって回転される
六角孔(図示せず)を有している。このピン10は、断
熱パネルPの側縁部の一側部に設けられた工具40を案
内するためのガイド穴11内に挿入されると共に、ボッ
クス部9の一側壁に穿設された透孔12内に挿入され、
先端側がボックス部9内に収容される係止具7に設けら
れた例えば六角孔(図示せず)に嵌合されている。
【0025】上記係止具7は、図4に示すように、その
先端部から基端部側にかかる内縁部に、先端部から基端
部側に向かうに従って徐々に基端部側に位置するように
形成されると共に、係止受け具8を引き込んだ状態に保
持する複数の連続する係止凹部7aを具備している。こ
のように構成される係止具7は、一方の枠部材2B1の
ボックス部9内に収容されると共に、上記ピン10を軸
にして回転するように形成されている。なお、ガイド穴
11の開口端部にはキャップ部材13が着脱可能に被着
されており、不使用時にはガイド穴11を外部(庫内
側)から目隠している(図1参照)。
【0026】一方、他方の枠部材2B2は、図1ないし
図4に示すように、係合凹条6を有する枠基部2bと、
係合凹条6の中央部において外方に開口すると共に、内
方にピン状の係止受け具8を収容するボックス部9とを
例えばスナップ係合によって一体的に成形したものにて
形成されている。この場合、係止受け具8は、上記係止
具7と係合する金属例えばステンレス製の丸棒にて形成
されている。
【0027】上記のように構成されるパネルPは、一対
の表面板1の辺部間に枠材2すなわち主枠部材2A,枠
部材2B及びコーナー枠部材2Cを組み付けて固定治具
(図示せず)にて固定した状態で、表面板1と枠材2
(主枠部材2A,枠部材2B及びコーナー枠部材2C)
とで形成される空間内に例えば発泡ポリウレタン等の断
熱性心材3を注入し、発泡させることによって製造され
る。また、パッキン部材20は、パネルPの製造時にパ
ネルPに装着されないので、パネルPの製造時にパネル
Pに装着される従来のパッキン部材(中空パッキン4)
(図9及び図10参照)に比べて劣化する虞れがない。
【0028】次に、パネルP同士を接合(連結)手順に
ついて説明する。まず、接合される一方のパネルP例え
ば係合凸条5を有する枠部材2A,2B,2Cを装着し
たパネルPにパッキン部材20を仮固定手段例えばステ
ップラ等の固定針25(図7参照)等にて仮固定する。
なお、パネルPの接合前には、係止具7は、図1及び図
2に示すようにボックス部9内に収容されており、工具
40をピン10の六角孔(図示せず)内に嵌合して図4
において反時計方向に回転すると、係止具7の先端部
が、パッキン部材20に設けられた切欠き部23を貫挿
すると共に、ボックス部9の外方に突出して、隣接する
断熱パネルPに設けられた係止受け具8を超えて係止受
け具8を抱き込む位置に達し、係止具7に設けられた先
端部側の係止凹部7aが段階的に係止受け具8に係合す
る。更に、係止具7が回転すると、係止具7の基端部側
に設けられた係止凹部7aが段階的に係止受け具8に係
合して、他方の断熱パネルPを引き寄せると共に、パッ
キン部材20を密接した状態でパネルP同士を接合(連
結)することができる。この状態において、パッキン部
材20自体は弾性変形すると共に、中空部22が偏平状
に弾性変形する。また、パッキン部材20に、係止具7
が挿通可能な切欠き部23が設けられているので、引寄
せ手段の引寄せ作用を円滑にすることができると共に、
パネルPの接合状態における引寄せ手段とパッキン部材
20との接触面積を可及的に大きくすることができる。
【0029】したがって、係止具7を回転するだけで、
簡単に隣接するパネルPを引き寄せて接合(連結)する
ことができると共に、パネルPの接合部を気水密にする
ことができる。また、係止具7の回転に伴って係止受け
具8は係止凹部7aのいずれかに段階的に係合するの
で、パネルPの圧接状態を確認しながら接合作業を行う
ことができると共に、パネルPの取付寸法の誤差を吸収
することができる。また、接合作業中に係止具7の回転
を一旦中断しても係止受け具8と係止具7の係合を維持
することができるので、接合作業を容易にかつ確実に行
うことができる。
【0030】上記説明では、冷蔵庫30の壁部31の壁
材を構成するパネルP同士を接合(連結)する場合につ
いて説明したが、冷蔵庫の天井部32あるいは床部33
を構成するパネルP同士においても、上記と同様に接合
(連結)することができる(図5参照)。また、冷蔵庫
30の壁部31と天井部32又は床部33とを接合(連
結)する場合は、上記係止具7と係止受け具8とからな
る引寄せ手段を用いてもよく、あるいは、この引寄せ手
段に代えて、例えばタップねじ24を用いて接合(連
結)してもよい(図5参照)。なお、図5において、符
号34は扉体である。
【0031】なお、上記実施形態では、パッキン部材2
0の中空部22が断面略扇形である場合について説明し
たが、中空部22の形状は、必ずしも略扇形である必要
はなく、例えば円形あるいは楕円形等であってもよい。
【0032】また、上記実施形態では、パッキン部材2
0をパネルP間に1枚介在する場合について説明した
が、図1に想像線で示すように、必要に応じてパネルP
間に2枚のパッキン部材20を重ねて介在することも可
能である。
【0033】なお、上記実施形態では、枠部材2Bがピ
ース状である場合について説明したが、枠部材2Bの枠
基部2bを主枠部材2Aと一体に形成してもよい。
【0034】なお、上記実施形態では、冷蔵庫30の壁
部31、天井部32あるいは床部33を構成するパネル
P同士を接合(連結)する構造及び接合方法について説
明したが、冷蔵庫30以外に例えば気水密性を有するク
リーンルームにも適用できることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、以下のような効果が得られる。
【0036】(1)接合するパネル間に、各パネルの縁
部に形成された係合凹条及び係合凸条の輪郭に沿う断面
形状を有すると共に、引寄せ手段が挿通可能な切欠き部
を有する軟質性の合成樹脂製材料にて形成されるパッキ
ン部材を介在した状態で、引寄せ手段によって、パネル
同士を引き寄せると共に、各側縁部にパッキン部材を密
接させて圧接するようにして接合することにより、両パ
ネルを気水密に接合することができる。また、パネル
が、該パネルの辺部に分割されて装着される係合凹条又
は係合凸条を有する枠部材を具備する場合においても、
枠部材の繋ぎ目に関係なくパッキン部材を連続して介在
することができるので、更に気水密性の向上を図ること
ができると共に、美観の向上を図ることができる。更に
は、パネルとパッキン部材とを別個に製造するので、パ
ネルにパッキン部材を装着させて製造する場合に比べて
パッキン部材が変形する心配がない上、製造コストの低
廉化を図ることができる。
【0037】(2)また、パッキン部材が、係合凹条及
び係合凸条に沿う断面略ハット状の基部と、この基部の
両端に形成される基部より更に軟質の中空部を有するこ
とにより、パネル同士を接合する際に、パッキン部材自
体が弾性変形すると共に、中空部が偏平状に弾性変形す
るので、更に気水密性の向上を図かることができる。ま
た、パッキン部材に、引寄せ手段が接触した状態で挿通
可能な切欠き部を設けることにより、引寄せ手段の引寄
せ作用を円滑にすると共に、パネルの接合状態における
引寄せ手段とパッキン部材との接触面積を可及的に大き
くすることができる。
【0038】(3)パネル同士を接合する際、パッキン
部材を予め一方のパネルに仮固定することにより、パッ
キン部材の保持や位置決めに煩わされずにパネル間に確
実にパッキン部材を介在することができるので、接合作
業を容易にすることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る断熱パネルの接合前の状態を示
す断面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図ある。
【図3】上記断熱パネルの接合状態を示す断面図であ
る。
【図4】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図5】上記断熱パネルを壁部、天井部及び床部に用い
た冷蔵庫の一部を拡大して示す断面図である。
【図6】この発明におけるパッキン部材の別の接合状態
を示す要部側面図である。
【図7】この発明におけるパッキン部材の取付状態及び
パッキン部材に設けられた切欠き部を示す斜視図であ
る。
【図8】この発明におけるパッキン部材を示す断面斜視
図である。
【図9】従来の断熱パネルの接合前の状態を示す断面図
である。
【図10】図9のC−C線に沿う断面図である。
【符号の説明】
P 断熱パネル 1 表面板 2 枠材 2A 主枠部材 2B 枠部材 2C コーナー枠部材 3 断熱性心材 5 係合凸条 6 係合凹条 7 係止具(引寄せ手段) 8 係止受け具(引寄せ手段) 10 ピン 20 パッキン部材 21 基部 22 中空部 23 切欠き部 24 タップねじ 25 固定針(仮固定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−151453(JP,A) 特開 平11−343783(JP,A) 実開 昭53−100712(JP,U) 実公 昭46−17412(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 23/06 303

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接するパネルの縁部に互いに係合可能
    な係合凹条及び係合凸条を形成し、引寄せ手段によって
    両パネルを引き寄せて各縁部を圧接するようにして接合
    するパネルの接合構造であって、上記両パネル間に、上記係合凹条及び係合凸条の輪郭に
    沿う軟質性の合成樹脂製材料にて形成されるパッキン部
    材を介在してなり、 上記パッキン部材は、上記係合凹条及び係合凸条の輪郭
    に沿う断面略ハット状の基部と、この基部の両端に形成
    される基部より更に軟質に形成される中空部とを有する
    と共に、上記引寄せ手段が接触した状態で挿通可能な切
    欠き部を有し、仮固定手段によって一方のパネルに仮固
    定されるように形成してなる ことを特徴とするパネルの
    接合構造。
  2. 【請求項2】 隣接するパネルの縁部に互いに係合可能
    な係合凹条及び係合凸条を形成し、引寄せ手段によって
    両パネルを引き寄せて各縁部を圧接するようにして接合
    するパネルの接合方法であって、 上記両パネル間に介在されるパッキン部材が、上記係合
    凹条及び係合凸条の輪郭に沿う断面略ハット状の基部
    と、この基部の両端に中空部を有する軟質性の合成樹脂
    製材料にて形成されると共に、上記引寄せ手段が接触し
    た状態で挿通可能な切欠き部を有しており、上記パッキ
    ン部材を、予め一方のパネルに仮固定して、上記両パネ
    ル間に介在した状態で、上記引寄せ手段によって、上記
    パネル同士を引き寄せると共に、引寄せ手段とパッキン
    部材とを接触させた状態で各側縁部にパッキン部材を密
    接させて圧接するようにして接合することを特徴とする
    パネルの接合方法。
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