JP2001324260A - パネルの接合構造及びパネルの接合方法 - Google Patents

パネルの接合構造及びパネルの接合方法

Info

Publication number
JP2001324260A
JP2001324260A JP2000142011A JP2000142011A JP2001324260A JP 2001324260 A JP2001324260 A JP 2001324260A JP 2000142011 A JP2000142011 A JP 2000142011A JP 2000142011 A JP2000142011 A JP 2000142011A JP 2001324260 A JP2001324260 A JP 2001324260A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panels
packing member
panel
packing
engaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000142011A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3520980B2 (ja
Inventor
Shozo Takase
省三 高瀬
Toyojiro Hamamoto
豊二郎 浜本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Light Metal Co Ltd filed Critical Nippon Light Metal Co Ltd
Priority to JP2000142011A priority Critical patent/JP3520980B2/ja
Publication of JP2001324260A publication Critical patent/JP2001324260A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3520980B2 publication Critical patent/JP3520980B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Refrigerator Housings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネル同士の接合を確実にかつ気水密に行え
るようにし、更に、コストの低減及び美観の向上を図る
こと。 【解決手段】 隣接するパネルPの縁部に互いに係合可
能な係合凹条6及び係合凸条5を形成し、引寄せ手段
(係止具7、係止受け具8)によって両パネルPを引き
寄せて各縁部を圧接するようにして接合するに当たっ
て、両パネルP間に、係合凹条6及び係合凸条5の輪郭
に沿う断面形状を有するパッキン部材20を介在した状
態で、引寄せ手段(係止具7、係止受け具8)によっ
て、パネルP同士を引き寄せると共に、各側縁部にパッ
キン部材20を密接させて圧接するようにして接合す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば業務用の
冷蔵庫の外壁を断熱性を有する複数のパネルで構成する
際に、その各パネル同士を接合するためのパネルの接合
構造及びパネルの接合方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、屋外に設置される業務用の冷蔵
庫は、断熱パネル(以下にパネルという)を接合(連
結)して壁部、天井部及び床部を構成している。この場
合、図9及び図10に示すように、パネルPは、一対の
表面板1と、これら表面板1の辺部間に介在される枠材
2と、両表面板1及び枠材2にて形成される空間内に充
填される例えば発泡ポリウレタン等の断熱性心材3とで
構成されている。
【0003】また、接合部の気水密性を図るために、図
9に示すように、一方のパネルPの枠材2に軟質性を有
する合成樹脂製の中空パッキン4(パッキン部材)が装
着されており、両パネルP同士を接合する際、中空パッ
キン4が圧接されて、接合部の気水密性の維持が図られ
ている。また、一方のパネルPの枠材2に、長手方向に
沿う係合凸条5が形成され、他方のパネルPの枠材2に
は、係合凸条5に係合可能な係合凹条6が形成されてい
る。また、枠材2は、図10に示すように、パネルPの
辺部に配設される主枠部材2Aと、パネルPのコーナー
部に配設されるコーナー枠部材2Cと、後述する引寄せ
手段の係止具7又は係止受け具8を収容するボックス部
9を一体に形成する枠部材2Bとに分割されている。
【0004】上記引寄せ手段は、図9及び図10に示す
ように、一方のパネルPの枠部材2Bのボックス部9内
に回転可能に配設されるピン10を軸として回転するよ
うに設けられるフック状の係止具7と、他方のパネルP
の枠部材2Bのボックス部9内に配設されて、係止具7
に係合可能なピン状の係止受け具8とで構成されてい
る。
【0005】上記両パネルを接合するには、冷蔵庫の外
壁を断熱性を有するパネルPで構成する際に、例えば六
角レンチ等の工具40をもってピン10を回転させると
共に、フック状の係止具7を他方のパネルP側に回転さ
せて、ピン状の係止受け具8を引き寄せることにより、
隣接するパネルPの縁部同士を圧接させている。この
際、一方のパネルPの側縁に装着された中空パッキン4
が圧接されてパネルP間の気水密が維持されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のパネルの接合構造においては、枠部材2A,2B,
2Cが分割して設けられているため、中空パッキン4に
繋ぎ目が生じてしまい、気水密性が損なわれるという問
題があった。また、パネルPを製造する際、予め組み付
けられて固定治具にて固定された一対の表面板1と、中
空パッキン4を装着した枠部材2A,2B,2Cとで形
成される空間内に断熱性心材例えば発泡ポリウレタンを
注入発泡すると、上記繋ぎ目からウレタンが漏れ出し、
このウレタンが中空パッキン4の中空部内に侵入し、中
空パッキン4の形状を変形させてしまい、ウレタンが入
ったままの状態で使用すると、気水密性が著しく低下し
てしまう。また、中空部内に侵入したウレタンの除去
や、発泡処理時、養生処理時に漏れ出たウレタンの除去
処理等に手数を要するという問題もあった。更には、中
空パッキン4の繋ぎ目が外部に露出するので、美観上に
も好ましくないという問題もあった。また、パネルPに
パッキン部材を装着してパネルPを製造するので、押型
によってパッキン部材が変形する恐れがあり、変形によ
って気密性が著しく低下などの品質上の問題もあった。
【0007】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であり、パネル同士の接合を確実にかつ気水密に行える
ようにし、更に、コストの低減及び美観の向上を図るこ
とのできるパネルの接合構造及びパネルの接合方法を提
供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、隣接するパネルの縁部に互
いに係合可能な係合凹条及び係合凸条を形成し、引寄せ
手段によって両パネルを引き寄せて各縁部を圧接するよ
うにして接合するパネルの接合構造であって、上記両パ
ネル間に、上記係合凹条及び係合凸条の輪郭に沿う断面
形状を有するパッキン部材を介在してなることを特徴と
する。
【0009】この発明において、上記パッキン部材を、
両端に中空部を有する軟質性の合成樹脂性材料にて形成
する方が好ましい(請求項2)。この場合、上記パッキ
ン部材の断面略ハット状の基部に対して両端の中空部を
より軟質に形成してもよい(請求項3)。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1記載のパ
ネルの接合構造において、 上記パッキン部材に、引寄
せ手段が挿通可能な切欠き部を形成してなることを特徴
とする。
【0011】請求項5記載の発明は、隣接するパネルの
縁部に互いに係合可能な係合凹条及び係合凸条を形成
し、引寄せ手段によって両パネルを引き寄せて各縁部を
圧接するようにして接合するパネルの接合方法であっ
て、 上記両パネル間に、上記係合凹条及び係合凸条の
輪郭に沿う断面形状を有すると共に、上記引寄せ手段が
挿通可能な切欠き部を有するパッキン部材を介在した状
態で、上記引寄せ手段によって、上記パネル同士を引き
寄せると共に、各側縁部にパッキン部材を密接させて圧
接するようにして接合することを特徴とする。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項5記載のパ
ネルの接合方法において、 上記パッキン部材が、両端
に中空部を有する軟質性の合成樹脂製材料にて形成され
るものであることを特徴とする。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項5記載のパ
ネルの接合方法において、 上記パッキン部材を予め一
方の枠材に仮固定することを特徴とする。この場合、パ
ッキン部材を仮固定する手段として、例えば、ステップ
ラ等の止め針や接着剤を用いることができる。
【0014】この発明によれば、接合するパネル間に、
各パネルの縁部に形成された係合凹条及び係合凸条の輪
郭に沿う断面形状を有するパッキン部材を介在した状態
で、引寄せ手段によって、パネル同士を引き寄せると共
に、各側縁部にパッキン部材を密接させて圧接するよう
にして接合することにより、両パネルを気水密に接合す
ることができる(請求項1,5)。また、パネルが、該
パネルの辺部に分割されて装着される係合凹条又は係合
凸条を有する枠部材を具備する場合においても、枠部材
の繋ぎ目に関係なくパッキン部材を連続して介在するこ
とができるので、更に気水密性の向上を図ることができ
ると共に、美観の向上を図ることができる。更には、パ
ネルとパッキン部材とを別個に製造するので、パネルに
パッキン部材を装着させて製造する場合に比べてパッキ
ン部材が変形する心配がない上、製造コストの低廉化を
図ることができる。
【0015】また、パッキン部材を、両端に中空部を有
する軟質性の合成樹脂性材料にて形成することにより、
パネル同士を接合する際に、パッキン部材自体が弾性変
形すると共に、中空部が偏平状に弾性変形するので、更
に気水密性の向上が図れる(請求項2,3,6)。この
場合、パッキン部材に、引寄せ手段が挿通可能な切欠き
部を設けることにより、引寄せ手段の引寄せ作用を円滑
にすると共に、パネルの接合状態における引寄せ手段と
パッキン部材との接触面積を可及的に大きくすることが
できる(請求項4)。
【0016】また、パネル同士を接合する際、パッキン
部材を予め一方の枠材に仮固定することにより、パッキ
ン部材の保持や位置決めに煩わされずにパネル間に確実
にパッキン部材を介在することができるので、接合作業
を容易にすることができる(請求項7)。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態につ
いて、添付図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、
従来の構造と同じ部分には同一符号を付して説明する。
【0018】図1は、この発明に係る断熱パネルを、例
えば冷蔵庫30の壁部31(図5参照)を構成する壁材
に使用した場合の接合前の状態を示す断面図、図2は図
1のA−A線に沿う断面図、図3は断熱パネル同士を接
合した状態を示す断面図、図4は図3のB−B線に沿う
断面図である。
【0019】上記断熱パネルPは、一対の表面板1と、
これら表面板1の辺部間に介在される枠材2と、両表面
板1及び枠材2にて形成される空間内に充填される例え
ば発泡ポリウレタン等の断熱性心材3とで主に構成され
ており、枠材2の一部が、所定の長さを有する主枠部材
2Aと、後述する引寄せ手段の一方を構成するピン10
及びフック状の係止具7又は引寄せ手段の他方を構成す
るピン状の係止受け具8を配設するボックス部9を具備
する枠部材2B及びコーナー枠部材2Cとで構成されて
いる。
【0020】この場合、接合される一方の断熱パネルP
の枠材2(主枠部材2A及び枠部材2B)には、外方に
向かって突出する断面が略截頭円錐状の係合凸条5が形
成されている。また、接合される他方の断熱パネルPの
枠材2(主枠部材2A及び枠部材2B)には、上記係合
凸条5と嵌合(係合)し得る断面が略逆截頭円錐状の係
合凹条6が形成されている。また、これら枠材2(主枠
部材2A,枠部材2B及びコーナー枠部材2C)の両側
端部に設けられた嵌合溝2aには、表面板1の端部折曲
片1aが嵌合固定されている。
【0021】また、上記パネルPの接合部間には、上記
係合凸条5及び係合凹条6の輪郭に沿う断面形状のパッ
キン部材20が介在されている。このパッキン部材20
は、図7及び図8に示すように、断面略ハット状の基部
21と、この基部21の両端に形成される外方側が円弧
状に膨隆する断面略扇形の中空部22とからなる軟質性
の合成樹脂製の材料にて形成されている。この場合、基
部21に対して中空部22は更に軟質に形成されてい
る。また、このパッキン部材20は、パネルPの側縁部
においては、主枠部材2Aと枠部材2B及びコーナー枠
部材2Cの一側片に跨って配設され、パネルPの上、下
縁部においては、主枠部材2Aとコーナー枠部材2Cの
他側片に跨って配設されて、枠部材2A,2B,2Cの
繋ぎ目を塞ぐようになっている。この場合、パネルPの
側縁部に配設されるパッキン部材20と、パネルPの
上、下縁部に配設されるパッキン部材20は、図6
(a)に示すように、直交状に当接してもよく、あるい
は、図6(b)に示すように、45度に切断して当接し
てもよい。また、パネルPの側縁部に配設されるパッキ
ン部材20における枠部材2Bに位置する部位には、引
寄せ手段の係止具7が挿通可能な切欠き部23が形成さ
れている(図7参照)。また、パッキン部材20は、一
方例えば係合凸条5を有する枠部材2A,2B,2Cに
仮固定手段例えばステップラ等の固定針25(図7参
照)によって接合される前のパネルPに仮固定されてい
る。なお、パッキン部材20の仮固定手段として接着剤
を用いてもよい。なお、パッキン部材20を他方例えば
係合凹条6を有する枠部材2A,2B,2Cに仮固定し
てもよい。
【0022】上記表面板1は、例えばアルミニウム製の
金属板にて形成されており、枠材2のうち主枠部材2A
は、合成樹脂製部材にて押出形成されている。また、引
寄せ手段(係止具7、係止受け具8)を具備する枠部材
2Bは、合成樹脂製部材にて型による樹脂形成によって
それぞれ別体に成形される枠基部2bと、この枠基部2
bの所望位置に設けられた開口部(図示せず)に例えば
スナップ係合によって連結されるボックス部9とを一体
的に形成されている。なお、枠部材2Bを金属製部材を
鋳造によって加工したものを使用することも可能であ
る。また、コーナー枠部材2Cも、合成樹脂製部材にて
型による樹脂形成によって一体成形されている。
【0023】上記枠部材2Bには、ピン10及び係止具
7を具備するもの(以下に一方の枠部材2B1という)
と、係止受け具8を具備するもの(以下に他方の枠部材
2B2という)とがある。一方の枠部材2B1は、図1
ないし図4に示すように、係合凸条5を有する枠基部2
bと、係合凸条5の中央部において外方に開口すると共
に、内方にピン10及び係止具7を収容するボックス部
9とを例えばスナップ係合によって一体的に成形したも
のにて形成されている。
【0024】この場合、ピン10は、図3に示すよう
に、例えば六角レンチ等の工具40によって回転される
六角孔(図示せず)を有している。このピン10は、断
熱パネルPの側縁部の一側部に設けられた工具40を案
内するためのガイド穴11内に挿入されると共に、ボッ
クス部9の一側壁に穿設された透孔12内に挿入され、
先端側がボックス部9内に収容される係止具7に設けら
れた例えば六角孔(図示せず)に嵌合されている。
【0025】上記係止具7は、図4に示すように、その
先端部から基端部側にかかる内縁部に、先端部から基端
部側に向かうに従って徐々に基端部側に位置するように
形成されると共に、係止受け具8を引き込んだ状態に保
持する複数の連続する係止凹部7aを具備している。こ
のように構成される係止具7は、一方の枠部材2B1の
ボックス部9内に収容されると共に、上記ピン10を軸
にして回転するように形成されている。なお、ガイド穴
11の開口端部にはキャップ部材13が着脱可能に被着
されており、不使用時にはガイド穴11を外部(庫内
側)から目隠している(図1参照)。
【0026】一方、他方の枠部材2B2は、図1ないし
図4に示すように、係合凹条6を有する枠基部2bと、
係合凹条6の中央部において外方に開口すると共に、内
方にピン状の係止受け具8を収容するボックス部9とを
例えばスナップ係合によって一体的に成形したものにて
形成されている。この場合、係止受け具8は、上記係止
具7と係合する金属例えばステンレス製の丸棒にて形成
されている。
【0027】上記のように構成されるパネルPは、一対
の表面板1の辺部間に枠材2すなわち主枠部材2A,枠
部材2B及びコーナー枠部材2Cを組み付けて固定治具
(図示せず)にて固定した状態で、表面板1と枠材2
(主枠部材2A,枠部材2B及びコーナー枠部材2C)
とで形成される空間内に例えば発泡ポリウレタン等の断
熱性心材3を注入し、発泡させることによって製造され
る。また、パッキン部材20は、パネルPの製造時にパ
ネルPに装着されないので、パネルPの製造時にパネル
Pに装着される従来のパッキン部材(中空パッキン4)
(図9及び図10参照)に比べて劣化する虞れがない。
【0028】次に、パネルP同士を接合(連結)手順に
ついて説明する。まず、接合される一方のパネルP例え
ば係合凸条5を有する枠部材2A,2B,2Cを装着し
たパネルPにパッキン部材20を仮固定手段例えばステ
ップラ等の固定針25(図7参照)等にて仮固定する。
なお、パネルPの接合前には、係止具7は、図1及び図
2に示すようにボックス部9内に収容されており、工具
40をピン10の六角孔(図示せず)内に嵌合して図4
において反時計方向に回転すると、係止具7の先端部
が、パッキン部材20に設けられた切欠き部23を貫挿
すると共に、ボックス部9の外方に突出して、隣接する
断熱パネルPに設けられた係止受け具8を超えて係止受
け具8を抱き込む位置に達し、係止具7に設けられた先
端部側の係止凹部7aが段階的に係止受け具8に係合す
る。更に、係止具7が回転すると、係止具7の基端部側
に設けられた係止凹部7aが段階的に係止受け具8に係
合して、他方の断熱パネルPを引き寄せると共に、パッ
キン部材20を密接した状態でパネルP同士を接合(連
結)することができる。この状態において、パッキン部
材20自体は弾性変形すると共に、中空部22が偏平状
に弾性変形する。また、パッキン部材20に、係止具7
が挿通可能な切欠き部23が設けられているので、引寄
せ手段の引寄せ作用を円滑にすることができると共に、
パネルPの接合状態における引寄せ手段とパッキン部材
20との接触面積を可及的に大きくすることができる。
【0029】したがって、係止具7を回転するだけで、
簡単に隣接するパネルPを引き寄せて接合(連結)する
ことができると共に、パネルPの接合部を気水密にする
ことができる。また、係止具7の回転に伴って係止受け
具8は係止凹部7aのいずれかに段階的に係合するの
で、パネルPの圧接状態を確認しながら接合作業を行う
ことができると共に、パネルPの取付寸法の誤差を吸収
することができる。また、接合作業中に係止具7の回転
を一旦中断しても係止受け具8と係止具7の係合を維持
することができるので、接合作業を容易にかつ確実に行
うことができる。
【0030】上記説明では、冷蔵庫30の壁部31の壁
材を構成するパネルP同士を接合(連結)する場合につ
いて説明したが、冷蔵庫の天井部32あるいは床部33
を構成するパネルP同士においても、上記と同様に接合
(連結)することができる(図5参照)。また、冷蔵庫
30の壁部31と天井部32又は床部33とを接合(連
結)する場合は、上記係止具7と係止受け具8とからな
る引寄せ手段を用いてもよく、あるいは、この引寄せ手
段に代えて、例えばタップねじ24を用いて接合(連
結)してもよい(図5参照)。なお、図5において、符
号34は扉体である。
【0031】なお、上記実施形態では、パッキン部材2
0の中空部22が断面略扇形である場合について説明し
たが、中空部22の形状は、必ずしも略扇形である必要
はなく、例えば円形あるいは楕円形等であってもよい。
【0032】また、上記実施形態では、パッキン部材2
0をパネルP間に1枚介在する場合について説明した
が、図1に想像線で示すように、必要に応じてパネルP
間に2枚のパッキン部材20を重ねて介在することも可
能である。
【0033】なお、上記実施形態では、枠部材2Bがピ
ース状である場合について説明したが、枠部材2Bの枠
基部2bを主枠部材2Aと一体に形成してもよい。
【0034】なお、上記実施形態では、冷蔵庫30の壁
部31、天井部32あるいは床部33を構成するパネル
P同士を接合(連結)する構造及び接合方法について説
明したが、冷蔵庫30以外に例えば気水密性を有するク
リーンルームにも適用できることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、以下のような効果が得られる。
【0036】(1)請求項1,5記載の発明によれば、
接合するパネル間に、各パネルの縁部に形成された係合
凹条及び係合凸条の輪郭に沿う断面形状を有すると共
に、引寄せ手段が挿通可能な切欠き部を有するパッキン
部材を介在した状態で、引寄せ手段によって、パネル同
士を引き寄せると共に、各側縁部にパッキン部材を密接
させて圧接するようにして接合することにより、両パネ
ルを気水密に接合することができる。また、パネルが、
該パネルの辺部に分割されて装着される係合凹条又は係
合凸条を有する枠部材を具備する場合においても、枠部
材の繋ぎ目に関係なくパッキン部材を連続して介在する
ことができるので、更に気水密性の向上を図ることがで
きると共に、美観の向上を図ることができる。更には、
パネルとパッキン部材とを別個に製造するので、パネル
にパッキン部材を装着させて製造する場合に比べてパッ
キン部材が変形する心配がない上、製造コストの低廉化
を図ることができる。
【0037】(2)請求項2,3,6記載の発明によれ
ば、パッキン部材を、両端に中空部を有する軟質性の合
成樹脂性材料にて形成することにより、パネル同士を接
合する際に、パッキン部材自体が弾性変形すると共に、
中空部が偏平状に弾性変形するので、上記(1)に加え
て更に気水密性の向上を図かることができる。この場
合、パッキン部材に、引寄せ手段が挿通可能な切欠き部
を設けることにより、引寄せ手段の引寄せ作用を円滑に
すると共に、パネルの接合状態における引寄せ手段とパ
ッキン部材との接触面積を可及的に大きくすることがで
きる(請求項4)。
【0038】(3)請求項7記載の発明によれば、パネ
ル同士を接合する際、パッキン部材を予め一方の枠材に
仮固定することにより、パッキン部材の保持や位置決め
に煩わされずにパネル間に確実にパッキン部材を介在す
ることができるので、接合作業を容易にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る断熱パネルの接合前の状態を示
す断面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図ある。
【図3】上記断熱パネルの接合状態を示す断面図であ
る。
【図4】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図5】上記断熱パネルを壁部、天井部及び床部に用い
た冷蔵庫の一部を拡大して示す断面図である。
【図6】この発明におけるパッキン部材の別の接合状態
を示す要部側面図である。
【図7】この発明におけるパッキン部材の取付状態及び
パッキン部材に設けられた切欠き部を示す斜視図であ
る。
【図8】この発明におけるパッキン部材を示す断面斜視
図である。
【図9】従来の断熱パネルの接合前の状態を示す断面図
である。
【図10】図9のC−C線に沿う断面図である。
【符号の説明】 P 断熱パネル 1 表面板 2 枠材 2A 主枠部材 2B 枠部材 2C コーナー枠部材 3 断熱性心材 5 係合凸条 6 係合凹条 7 係止具(引寄せ手段) 8 係止受け具(引寄せ手段) 10 ピン 20 パッキン部材 21 基部 22 中空部 23 切欠き部 24 タップねじ 25 固定針(仮固定手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接するパネルの縁部に互いに係合可能
    な係合凹条及び係合凸条を形成し、引寄せ手段によって
    両パネルを引き寄せて各縁部を圧接するようにして接合
    するパネルの接合構造であって、 上記両パネル間に、上記係合凹条及び係合凸条の輪郭に
    沿う断面形状を有するパッキン部材を介在してなること
    を特徴とするパネルの接合構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパネルの接合構造におい
    て、 上記パッキン部材を、両端に中空部を有する軟質性の合
    成樹脂性材料にて形成してなることを特徴とするパネル
    の接合構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のパネルの接合構造におい
    て、 上記パッキン部材の断面略ハット状の基部に対して両端
    の中空部をより軟質に形成してなることを特徴とするパ
    ネルの接合構造。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のパネルの接合構造におい
    て、 上記パッキン部材に、引寄せ手段が挿通可能な切欠き部
    を形成してなることを特徴とするパネルの接合構造。
  5. 【請求項5】 隣接するパネルの縁部に互いに係合可能
    な係合凹条及び係合凸条を形成し、引寄せ手段によって
    両パネルを引き寄せて各縁部を圧接するようにして接合
    するパネルの接合方法であって、 上記両パネル間に、上記係合凹条及び係合凸条の輪郭に
    沿う断面形状を有すると共に、上記引寄せ手段が挿通可
    能な切欠き部を有するパッキン部材を介在した状態で、
    上記引寄せ手段によって、上記パネル同士を引き寄せる
    と共に、各側縁部にパッキン部材を密接させて圧接する
    ようにして接合することを特徴とするパネルの接合方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のパネルの接合方法におい
    て、 上記パッキン部材が、両端に中空部を有する軟質性の合
    成樹脂製材料にて形成されるものであることを特徴とす
    るパネルの接合方法。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のパネルの接合方法におい
    て、 上記パッキン部材を予め一方の枠材に仮固定することを
    特徴とするパネルの接合方法。
JP2000142011A 2000-05-15 2000-05-15 パネルの接合構造及びパネルの接合方法 Expired - Fee Related JP3520980B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000142011A JP3520980B2 (ja) 2000-05-15 2000-05-15 パネルの接合構造及びパネルの接合方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000142011A JP3520980B2 (ja) 2000-05-15 2000-05-15 パネルの接合構造及びパネルの接合方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001324260A true JP2001324260A (ja) 2001-11-22
JP3520980B2 JP3520980B2 (ja) 2004-04-19

Family

ID=18649055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000142011A Expired - Fee Related JP3520980B2 (ja) 2000-05-15 2000-05-15 パネルの接合構造及びパネルの接合方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3520980B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003160984A (ja) * 2001-11-28 2003-06-06 Soogo:Kk パネル及びパネル用外周端面部材
KR100678416B1 (ko) 2006-10-16 2007-02-02 주식회사삼원기연 대형 냉동 냉장고용 단열 패널
KR100827403B1 (ko) * 2006-11-28 2008-05-06 주식회사 삼우이앤아이 냉장 및 냉동창고의 조립식 패널 연결구조체
KR100970372B1 (ko) * 2009-12-16 2010-07-15 (주)삼성판넬플랜트 냉동, 냉장용 후크형 굴곡 우레탄판넬
KR101434233B1 (ko) * 2014-01-15 2014-08-27 주식회사 에이디에스 우레탄 판넬의 단부 연결장치
CN107084588A (zh) * 2017-05-04 2017-08-22 合肥华凌股份有限公司 拼接发泡板和冰箱
KR20190140207A (ko) * 2018-06-11 2019-12-19 김평태 저온 저장고용 조립식 패널의 결합구조

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003160984A (ja) * 2001-11-28 2003-06-06 Soogo:Kk パネル及びパネル用外周端面部材
KR100678416B1 (ko) 2006-10-16 2007-02-02 주식회사삼원기연 대형 냉동 냉장고용 단열 패널
KR100827403B1 (ko) * 2006-11-28 2008-05-06 주식회사 삼우이앤아이 냉장 및 냉동창고의 조립식 패널 연결구조체
KR100970372B1 (ko) * 2009-12-16 2010-07-15 (주)삼성판넬플랜트 냉동, 냉장용 후크형 굴곡 우레탄판넬
KR101434233B1 (ko) * 2014-01-15 2014-08-27 주식회사 에이디에스 우레탄 판넬의 단부 연결장치
CN107084588A (zh) * 2017-05-04 2017-08-22 合肥华凌股份有限公司 拼接发泡板和冰箱
CN107084588B (zh) * 2017-05-04 2019-09-27 合肥华凌股份有限公司 拼接发泡板和冰箱
KR20190140207A (ko) * 2018-06-11 2019-12-19 김평태 저온 저장고용 조립식 패널의 결합구조
KR102173386B1 (ko) * 2018-06-11 2020-11-03 김평태 저온 저장고용 조립식 패널의 결합구조

Also Published As

Publication number Publication date
JP3520980B2 (ja) 2004-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001324260A (ja) パネルの接合構造及びパネルの接合方法
JP3723108B2 (ja) 断熱ドア装置
JP2000179085A (ja) 天井パネルの固定具
JP2000230284A (ja) 断熱パネル及びその製造方法並びに断熱パネルの接合構造
KR19980072998A (ko) 창틀골재 연결구
KR20000005639A (ko) 패널의연결구조
JP2001220845A (ja) パネルの接合構造
JPH0646243U (ja) パネルダクトジョイント形材
JP2003160984A (ja) パネル及びパネル用外周端面部材
JP2587767Y2 (ja) 中空成型板のシール用バックアップ材
JP2599809Y2 (ja) 断熱パネル
JP7057251B2 (ja) 積層パネル及び積層パネルの連結構造並びに積層パネルの製造方法
JPH09268846A (ja) 板ガラス体保持部材及び板ガラス体
JP3469152B2 (ja) 面付け型窓枠における密封材の装着構造
JP3653465B2 (ja) 開口部装置
JPH0512709Y2 (ja)
JP3383735B2 (ja) 断熱扉
JPS5911179Y2 (ja) 額縁の枠骨連結構造
JP6022120B1 (ja) 建具取付具、及び建具取付具を備える建具
JPH10132453A (ja) 組立式冷蔵庫のパネル接合構造
JP2002115317A (ja) パネル体
JPS6326544Y2 (ja)
JP3094047B2 (ja) サッシ枠取付用躯体周辺枠
JPH11336438A (ja) 複層ガラス用のグレージングチャンネル及び複層ガラス
JPH073967A (ja) 竪樋取付具

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031007

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040128

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100213

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100213

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110213

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120213

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120213

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130213

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130213

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140213

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees