JP3723108B2 - 断熱ドア装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドア枠体に断熱ドアを収容し、開閉自在に支持してなる断熱ドア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
建物躯体に固定されるドア枠体に断熱ドアを収容し、開閉自在に支持してなる断熱ドア装置においては、断熱性向上のため、ドア枠体の少なくとも上枠と左右の縦枠が、断熱ドアを収容し、開閉自在に支持する金属枠の屋内側に樹脂枠を結合してなるものがある(例えば、特開平9−217560号公報)。
【0003】
しかし、従来の断熱ドア装置においては、樹脂枠は単一物に形成されていて、樹脂枠の縦枠は、金属枠の縦枠の対向面からドア枠体の開口中心方向に突出するように取付けられ、その樹脂枠の縦枠に閉められた断熱ドアの周縁部の屋内側面に密着するパッキングが取付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、断熱ドア装置には、ドア収納部のみを有するドア枠体に断熱ドア(以下、単にドアという。)を開閉自在に支持する構造のもの(欄間なし断熱ドア装置)と、ドアを開閉自在に支持するドア収納部のほかに欄間部を備えた構造のもの(欄間付き断熱ドア装置)がある。
そして、ドア収納部の樹脂枠の縦枠は、閉められたドアをパッキングを介して支持する部分を構成する必要があり、欄間部の樹脂枠の縦枠は、欄間部にガラス板その他の欄間パネルを嵌め殺し状態に固定する構造の屋内側部分を構成する必要がある。
上記先行技術のように、上記構成要件を満たす単一種類の断面形状を有する樹脂枠の縦枠を用いる場合は、欄間付き断熱ドア装置の場合に、その樹脂枠の縦枠をドア枠体の縦枠の上端部から下端部まで連続させることができる利点を有する反面、次のような問題点がある。
第一に、樹脂枠の縦枠のドア収納部に対応する部分は、ドアを開放して荷物を搬入搬出する際に、荷物などをぶつけられて破損又は永久変形される場合があるが、従来は、このような場合は、当該樹脂枠の全部を新規な樹脂枠と交換する必要があり、修繕コストが高く付いてしまう。
第二に、樹脂枠は一体に成形され、ドア閉鎖時の気密性を確保するため、樹脂枠は閉められたドアの屋内側面に密着するように、金属枠の縦枠の対向面よりも開口中心側に突出されている。従って、欄間付きドア装置においては、無目の取付けの際は、無目の長手方向両端部を樹脂枠の前記金属枠の縦枠の対向面よりも開口中心側に突出する部分を逃げるように切除加工する必要があるため、施工コストがかかり、さらに、無目の取付け方向が限定されるため、施工も容易でない。
【0005】
樹脂枠の縦枠を、ドアに当接する部分の断面形状と欄間パネルを支持する部分の断面形状が異なる2種類の縦枠、すなわち、ドア収納部に対応する縦枠と、欄間部に対応する縦枠とを各別に成形する場合は、金属製の無目の長手方向端部を金属枠の縦枠に接続する位置において樹脂枠の縦枠を上下に離間すると、断熱性が損なわれる恐れあるので、断熱性が損なわれないように連続させるためには、樹脂枠の上下の縦枠の突き合わせ端部を複雑な線に沿って正確に切除加工する必要があるので、生産性が良くない。
【0006】
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであり、その課題は、ドア枠体の少なくとも上枠及び左右の縦枠が、金属枠の屋内側に樹脂枠を結合して構成されている断熱ドア装置において、欄間なし断熱ドア装置と、欄間付き断熱ドア装置のいずれの場合も、樹脂枠の一部構成部材の共通使用を可能にし、欄間なしか欄間付きかに応じてそれぞれ異なる他の構成部材を用いることにより、切除加工を不要にして、施工コスト及び修繕コストの低減化を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、ドア枠体は金属枠の屋内側に樹脂枠を結合して構成され、前記金属枠に断熱ドアが収容されて開閉自在に支持される断熱ドア装置において、前記樹脂枠の縦枠を、前記金属枠の縦枠の屋内側部分に固着される外枠と、その外枠に結合され、その外枠から前記ドア枠体の開口中心側に突出する内枠とに分割し、前記金属枠の縦枠の対向面と、前記樹脂枠の縦枠の外枠の対向面とを面一にし、前記外枠に前記樹脂枠の縦枠のドア収納部用内枠と欄間部用内枠のいずれをも結合可能な共通の結合部を設けたことを特徴としている(請求項1)。
上記構成により、樹脂枠の縦枠の外枠に、ドア収納部用内枠と欄間部用内枠のいずれをも結合可能な共通の結合部を備えているので、ドア収納部用内枠と欄間部用内枠とを用意すれば、外枠とドア収納部用内枠を結合することにより欄間なし断熱ドア装置用樹脂縦枠を構成し、外枠と欄間部用内枠及びドア収納部用内枠を結合することにより欄間付き断熱ドア装置用樹脂縦枠を構成することができる。また、金属枠の縦枠の対向面と、樹脂枠の縦枠の外枠の対向面とが面一とされているので、欄間付きドア装置の場合に、屋内側端部が金属枠の屋内側端部よりも屋内方向に延出する無目を用いる場合にも、長手方向端部を直角に切除しただけの無目を金属枠及び樹脂枠の縦枠の間に嵌合して、すなわち、樹脂枠に切除などの手間のかかる加工をせずに、無目の取付が可能である。さらに、樹脂枠の縦枠の内枠は、外枠に着脱自在に結合されるから、樹脂枠の内枠が、ドア装置の取付現場までの輸送中に、又は、取付け後に荷物を搬入搬出する際に破損等された場合に、その破損等された内枠のみを取り外して、新規なものと交換することができる。
【0008】
請求項2の発明は、樹脂枠の縦枠の内枠を、前記金属枠の縦枠の対向面よりもドア枠体の開口中心方向に突出させ、前記内枠の屋外側面に前記断熱ドアが閉められた時にその断熱ドアの屋内側面に密着する前記パッキングを取付け、そのパッキングを前記内枠と閉められた断熱ドアの間に人の指が挟圧された場合に、その指の形状に応じて部分的に変形してその指を保護する弾性パッキングとしたことを特徴としている。
上記構成により、ドア閉鎖時にドアの基端部とドア枠の縦枠との間に残されていた手指がドアに押圧された時に、パッキングが指に対応して部分変形するので、指がドアと縦枠の間に挟圧されて怪我することが防止される。
【0009】
請求項2の発明において、前記樹脂枠の縦枠の内枠の屋外側部分に、断熱ドア閉鎖時に押圧変形される弾性パッキングを支持する突縁を設けることが望ましい(請求項3)。
上記構成により、ドア閉鎖時に変形されるパッキングが支持されるため、過度な変形が防止され、ドア屋内側面に対する密着性能が保持され、水密性及び気密製が確保される。
【0010】
前記突縁の先端部は、軟質樹脂で成形されていることが望ましい(請求項4)。
このような構成により、指挟圧時の弾性変形を容易にし、指に強い力が加わることが防止され、また、パッキングの劣化が軽減され、復元力が補助される。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1は欄間なしの断熱ドア装置の横断面図、図2は同じく縦断面図、図3は樹脂枠の縦枠の構成を示す分解断面図、図4はパッキングの他の例の断面図、図5は同パッキングのドア閉鎖時の変形状態を示す断面図である。
【0012】
図1,2において、Mはドア枠体Fの主たる構成要素である金属枠であり、この金属枠Mは、アルミニウム合金等の金属形材で作られた上枠(以下、金属上枠という。)1と、左右の縦枠(以下、金属縦枠という。)2と、下枠(以下、金属下枠という。)3とを、金属上枠と金属下枠に設けてあるビスホール1a,3aを用いて、周知の方法により矩形に接続して構成され、所要の強度を有するとともに、その間に後述される断熱ドアDを開閉自在に収容するドア収納部(開口)4を形成している。
【0013】
金属上枠1及び左右の金属縦枠2は所要の強度を備えるため、筒状に形成されている。金属下枠3は図示の例では屋外側部分が下向き開口溝状に屋内側部分が上向き開口溝状に形成されているが、屋外側部分は所要の強度を備えるため筒状に形成されても良い。そして、金属上枠1はその屋内側部分にその金属上枠を、建物開口Oを形成する木枠の内、上枠5の屋外側面及び建物開口内側面にねじN1,N2により取付けるための取付縁1b,1cを有する。
【0014】
また、金属縦枠2は、その屋内側部分に開口(4)の中心から遠い側の部分に金属縦枠を建物開口Oを形成する木枠の内、縦枠6の屋外側面にねじN3により取付けるための取付縁2aを有し、かつ、縦枠6の建物開口内側面に当接される当接縁2bを有している。
【0015】
金属枠Mのドア収納部4にはドアDが収納され、丁番7を介して開閉自在に取付けられる。ドアDは、次のよう構成されている。すなわち、屋外側端部と屋内側端部に差込み溝8a,8bを備えた樹脂製の4本の周縁材8(上周縁材81 、左右の縦周縁材82 及び下周縁材83 )を矩形に連続させ、両縦周縁材82 の内側に鋼製のねじ受け部材9を備えて、縦周縁材82 の長手方向に間隔を置いた位置において、ねじ受け部材9の内側からねじN5を縦周縁材82 にねじ込んで固定してある。そして、周縁材8の表裏両面側において、薄いスチール板10の周辺に形成した屈曲縁の先端をそれぞれ隣接する各周縁材の差込み溝8a,8bに差込んで、中空パネルを構成してある。
【0016】
その中空パネルの中には断熱材11が備えられている。断熱材11は、一例として、発泡性樹脂を中空パネルの中に発泡充填硬化させたものが使用されている。縦周縁材82 の外側(中空パネルの中心に対して外側)は、アルミニウなどの金属形材で作られた装飾材12により被覆され、その装飾材12は、その外側から前記ねじ受け部材9にねじ込まれるねじN6により固着されていて、ドアDを補強している。
【0017】
ドアDの吊り元側(図1では左側)の装飾材12には、上下方向の複数箇所にドアDを金属縦枠2に回転自在に支持するための前記丁番7の一方のナックル7aが固着されている。丁番の他方のナックル7bは、金属縦枠2の開口に臨む面に固着されている。
【0018】
ドアDの戸先側(図1では右側)の装飾材12には、その屋外側端部から丁番7から遠ざかる方向に延出する戸当たり部12aが一体に形成されている。そして、ドアDを閉めると、図示を省略されたドアチェッカーにより、戸当たり部12aに装着されたパッキングp1が金属縦枠2の屋外側面の凹面2cに押圧密着されるようになっている。
【0019】
この状態において、ドア枠体Fとドア周縁部の屋外側面には、いずれも金属材質が露見されて、統一された意匠を呈している。
【0020】
金属枠Mの屋内側部分には樹脂枠Pが接続されている。樹脂枠Pは、上記金属上枠1、左右の金属縦枠2のそれぞれの屋内側部分に接続される上枠(以下、樹脂上枠という。)21と、左右の縦枠(以下、樹脂縦枠という。)22から構成されている。
【0021】
樹脂枠Pの樹脂上枠21は、これを金属上枠1の屋内側部分の開口中心側に設けられた係止縁1dに係止し、かつ、取付縁1cにねじN7により固着することにより、金属上枠1に接続されている。そして、樹脂上枠21の屋外側端部にパッキングp2が取付けられている。パッキングp2の取付構造は任意であるが、図示の例は、樹脂上枠21に形成されたあり溝にパッキングp2の屋内側部分に設けたありほぞを摺動嵌合する構造を採っている。
【0022】
金属下枠3の屋内側部分には、段部3bが樹脂枠の見込み幅と等しい見込み幅をもって延長して形成され、その段部3bに上方に開口する溝3cが形成され、その溝3cに上面がギザギザに形成されたゴム製の滑止め部材23が嵌着されている。また、段部3bの屋外側面に閉められたドアDに密着するパッキングp3が取付けられている。
【0023】
本発明においては、少なくとも樹脂縦枠22は、金属縦枠2に接続される外枠22oと、その外枠に結合されて、ドア枠体の開口中心側に突出する内枠22iとに分割形成されている。
【0024】
そして、外枠22oは、金属縦枠22の全長とほぼ等しい長さを有し、金属縦枠2の屋内側面と当接縁2bに係合した状態でその当接縁からねじN8をねじ込むことにより金属縦枠2に接続されるようになっている。この場合、外枠22oが金属縦枠2に接続された時は、外枠の内側面(開口中心側の面)が金属縦枠2の内側面(開口中心側の面)と面一になるように、外枠22oの見付け方向寸法が設定されている。
【0025】
図3に示すように、外枠22oの開口中心側の面には、後述されるドア収納部用内枠22i又は欄間部用内枠22i’のいずれをも結合可能な共通な結合部としての係合溝22aが形成されている。また、内枠22iには、その外側面(開口中心と反対側の面)に前記係合溝22aに押込み嵌入が可能な係合突起22bが形成されている。こうして、内枠22iは、外枠22oに、これを金属縦枠2に接続する前又は接続した後に、係合突起22bを係合溝22aに押込み嵌入して固定するか、好ましくはさらに、内枠22iの長手方向間隔を置いた位置において内枠22iから外枠22o方向にビス(図示省略)をねじ込むことにより、外枠22oと内枠22iとが一体的に結合される。
【0026】
内枠22iは、樹脂枠Pが金属枠Mに接続された状態において、金属縦枠2の内側面よりも開口中心側に突出する突縁22cを有し、その突縁の屋外側面にパッキングp4が取付けられている。パッキングp4の取付構造も任意であるが、図示の例は、突縁22cに形成されたあり溝にパッキングp4の屋内側部分に設けたありほぞを摺動嵌合する構造を採っている。
【0027】
パッキングp4は、金属縦枠2に取付けられたドアDの閉鎖時に、そのドアの屋内側面に当たって弾力的に変形して密着する形状を備えている。図1及び図3に示す例では、パッキングp4の弾力的変形を可能にするため、角筒部41とその角筒部から屋外方向に突出する2枚のフィン42とを有している。パッキングp4の、あり溝に嵌合され、かつ、突縁22cに当接される部分は、内枠22iに対する取付け安定性を高めるため、硬質樹脂で成形されている。
【0028】
さらに、好ましい実施例では、パッキングp4が閉められるドアが強く当たった際に急激に変形されてパッキングp4が内枠22iから離脱したり、過度に潰されることを防止するため、内枠22iの屋外側端部に開口中心方向に突出し、かつ、ドア閉鎖時に変形されるパッキングp4を支持する突起22dが形成されている。さらに、その突起22dの先端部を軟質樹脂で成形することにより、変形されるパッキングp4を柔らかく支持して、パッキングの破損を防止し、かつ、過度な変形を防止している。
【0029】
パッキングp4は、閉鎖されたドアの屋内側面とパッキングの間に人の指が挟まれた場合に、その指の形状に応じて潰れて、指に過大な挟圧力が加わらないように、しかも、指を挟んでいない時は、ドアの屋内側面に押圧密着して十分な気密性を確保できるような厚みと弾性を有している。
【0030】
上記気密性の確保と怪我防止の機能を備えていれば、パッキングp4の断面形状は、とくに限定されないが、指が挟まれた場合の適度な弾性変形と指が挟まれていない場合の気密性の確保の両条件を満たすため、図4に例示するように、硬質樹脂で成形される嵌着部241 に接合される筒部242 に中空の当接部243 を一体に形成した形状としても良い。この中空の当接部243 の外側(開口中心に対して外側)に薄いフィン244 を設けても良い。図5はドア閉鎖時の図4のパッキングp4の形状変化及び密着状態を示している。
【0031】
上記パッキングp2〜p4は、金属枠Mに樹脂枠Pを接続した状態において、開口4の周縁部に沿って矩形に連続し、閉められたドアの周縁部屋内側面に押圧密着して、ドアとドア枠との間に高い気密性及び断熱性を確保する。
【0032】
上記構成による欄間なし断熱ドア装置は、金属上枠1に樹脂上枠21を、金属縦枠2に樹脂枠の外枠22o及び内枠22iをそれぞれ接続した後、金属縦枠及び樹脂外枠の上端部対向面に金属上枠1及び樹脂上枠21の長手方向端面を密着させ、金属縦枠及び樹脂外枠の下端部対向面に金属下枠の長手方向両端面を密着させて、両金属縦枠の外側から金属上枠1と金属下枠3のビスホール1a,3aにねじをねじ込むことにより、矩形に連続するドア枠体Fが構成されている。この場合、樹脂内枠22iの上端部と下端部は、それぞれ樹脂上枠21の下端面形状と滑り止め部材23の上面形状に応じて切断されている。
【0033】
そして、上記ドア枠体Fは、これを建物開口Oに屋外側から嵌合し、金属上枠1の取付縁1b、1c及び金属縦枠の取付縁2aからねじN1,N2,N3を建物開口枠5,6にねじ込み、さらに樹脂上枠21及び樹脂内枠22iの開口内側面からねじN2,N4をねじ込むことにより、建物に取付けられる。
【0034】
ねじN2、N4のねじ込みを終了した後は、樹脂上枠21及び樹脂内枠22iの溝にカバー材25を嵌着してその溝を塞ぎ、樹脂枠の内観体裁の向上が図られている。
【0035】
この状態において、屋外側には金属上枠1と金属縦枠2と金属下枠3が矩形に連続している状態が露見されるとともに、ドアの左右の縦辺には金属装飾部材12が露見されて、統一された意匠を呈する。また、屋内側には樹脂上枠21と樹脂縦枠22が門形に連続して露見されて、統一された意匠を呈する。そして、閉められたドアの周縁部の屋内側面には、樹脂上枠21、樹脂縦枠22及び金属下枠3に取付けられているパッキングp2〜p4が密着するので、高い断熱性と気密性が得られる。
【0036】
図6及び図7は、欄間付き断熱ドア装置の断面図であって、図6は縦断面図、図7は欄間部における横断面図である。欄間付き断熱ドア装置の金属枠の金属上枠1、金属縦枠2及び金属下枠3は、上記欄間なし断熱ドア装置のものと同一の形材が用いられるが、金属縦枠2はドア収納部から欄間部まで所要の高さまで延長されている。
【0037】
そして、金属縦枠2の屋内側部分に取付けられる樹脂枠を構成する部材のうち、外枠22oは金属下枠3の段部3bの下端から金属上枠1の取付縁1cの上端まで一体に連続する長さを有し、金属縦枠2の当接縁2bに結合されている。
【0038】
金属上枠1の屋内側部分に取付けられる樹脂上枠21は、欄間なし断熱ドア装置の樹脂上枠21と同一部材であり、その長手方向両端面を樹脂縦枠の外枠22oの上端部の対向面に突き当てた状態で金属上枠1に接続されている。しかし、この樹脂上枠1のあり溝には、パッキングp2に代えて、後述される欄間パネルGに密着されるビードb1が取付けられている。
【0039】
欄間付き断熱ドア装置の場合は、金属縦枠2の中間において金属無目13が接続されて、この金属無目13と金属縦枠2と金属下枠3とによりドア収納部4が形成され、金属上枠1と金属縦枠2と金属無目13により欄間部14が形成されている。
【0040】
金属無目13は、金属縦枠2の屋外側の凹面2cから金属縦枠2の屋内側面までの距離と等しい見込み幅を有して、金属無目13の屋内側部分に樹脂無目15が上下に隔てた位置においてねじN5,N6により接続されている。樹脂無目15の下端部は、金属無目13よりも下方に突出され、その突出部の屋外側面に、閉められたドアの上端部内側面に密着するパッキングp2が取付けられている。
【0041】
断熱ドア装置の外観体裁向上の目的から、無目の見込み幅、すなわち、金属無目13の屋外側面から樹脂無目15の屋内側面までの距離は、縦枠の見込み幅、すなわち、金属縦枠2の凹面2cから樹脂枠の内枠22iの屋内側面までの距離と等しくされている。また、無目は、その長手方向両端部を長手方向に対して直角に切断して完成されている。そして、金属縦枠2の開口4に臨む内側面と、樹脂縦枠の外枠22oの開口に臨む内側面とが面一であるため、無目は、その長手方向端部を切除加工する必要なしに、金属縦枠2の間にその無目の屋外側面が金属縦枠の屋外側凹面2cと整列し、かつ、無目の屋内側面が樹脂縦枠22の屋内側面と整列するまで挿入して、金属縦枠2の外側(開口中心と反対側)からねじN7を無目のビスホール13aにねじ込むことにより、接続されている。
【0042】
樹脂縦枠の外枠22oのドア収納部4に対応する部分には、先の欄間なし断熱ドア装置の内枠22iと同一形状を有するドア収納部用内枠22iが結合されている。この場合、ドア収納部用内枠22iの下端部は長手方向に直角に切断されていて、その下端面が金属下枠3の溝3cに嵌着されているゴム製滑り止め部材23の上面に密着される。また、ドア収納部用内枠22iの上端部は樹脂無目15の下端面形状に沿って段状に切断されていて、その上端面を樹脂無目15の下端面に密着される。
また、外枠22oの欄間部に対応する部分には、欄間部用内枠22i´が結合されている。この欄間部用内枠22i´の上端部は樹脂上枠21の下端面形状に沿って段状に切断され、下端部は樹脂無目15の上面形状に沿って切断されていて、内枠22i´の上端面と下端面をそれぞれ樹脂上枠21の下端面と樹脂無目15の上端面に密着させた状態で、ねじN8により接続されている。
【0043】
金属上枠1の下面及び金属縦枠2の欄間部における内面には、例えば複層ガラスなどの欄間パネルGの上辺及び縦辺を固定するための固定部材16,17がねじN9により固定され、また、金属無目13の上辺には欄間パネルGの下辺を固定するための固定部材18が金属無目13に一体に成形されている。各固定部材16,17,18の先端には、矩形に連続するビードb2が装着されている。
【0044】
そして、欄間パネルGの上縁部を上辺固定部材16のビードb2と樹脂上枠21のビードb1の間に上向きに押し込んだ後、若干引き下げて、欄間パネルGの下縁部を金属無目13の上辺に備えたスペーサ19の上に載せるとともに、その欄間パネルGの周縁部の屋外側面をビードb2に当接させ、屋外側端部にビードb3を装着されている押し縁20を欄間部用内枠22i´に形成してある嵌合溝22c及び樹脂無目15に形成してある嵌合溝15aにそれぞれ押し込み嵌着して、各押し縁20のビードb3を欄間パネルGの周縁部の屋内側面に押圧当接させて、欄間パネルGが嵌め殺し式に取付けられている。
【0045】
上記のようにドア収納部4にドアDを取付け、欄間部14に欄間パネルGを取付た断熱ドア装置は、上記実施例の場合と同様にして建物開口に嵌合され、建物に取付けられる。 なお、樹脂上枠21、樹脂縦枠22の内枠22i,22i´のねじN2,N4をねじ込む部分は溝状に形成されていて、ねじ込み終了後に、その溝を塞ぐカバー25が嵌着されて、内枠の内観体裁の向上が図られている。
【0046】
ドア装置の組み立てが終了した状態においては、屋外側には耐候性に優れた金属材が露見されて統一された意匠を呈し、屋内側には装飾性と断熱性に優れた樹脂材が露見されて、統一された意匠を呈する。そして、樹脂枠は高い断熱性を備えているので屋内側面への結露を防止する。
【0047】
【発明の効果】
上記のように、請求項1の発明によれば、樹脂枠の縦枠を金属枠の縦枠の屋内側部分に固着される外枠と、その外枠からドア枠体の開口中心側に突出する内枠とに分割し、前記外枠にドア収納部用内枠と欄間部用内枠のいずれをも着脱可能にしたので、1種類の外枠とドア収納部用内枠と欄間部用内枠とを用意することにより、欄間なし断熱ドア装置においては、一つの外枠にドア収納部用内枠のみを結合して樹脂縦枠を構成することができ、欄間付き断熱ドア装置においては、一つの外枠にドア収納部用内枠及び欄間部用内枠とを結合して樹脂縦枠を構成することができる。
【0048】
また、金属縦枠の開口内側面と樹脂縦枠の外枠の内側面とを面一にしたので、無目をその長手方向両端部を直角に切断した状態で両金属縦枠の間に挿入して取付けることができるから、無目の加工は簡単であり、金属縦枠及び樹脂縦枠の切除加工が不要であるので、欄間付き断熱ドア装置の施工コストが格段に削減される。
【0049】
また、樹脂縦枠の内枠は、外枠に着脱自在に結合されるから、樹脂縦枠の内枠が、断熱ドア装置の搬送途中に又は設置後、出入口の荷物搬入搬出時に、内枠が破損されたり、永久変形をしたような場合は、その破損などした内枠のみを新規なものと交換することができる。従って、修繕コストが低減される。
【0050】
さらに、外枠と内枠とに分割構成された場合は、欄間付きドア装置においては、外枠を樹脂上枠から金属下枠まで連続するものを用い、ドア収納部と欄間部にそれぞれ対応する所要の断面形状を有する内枠を用いることにより、無目と縦枠とを接続する部分において、樹脂縦枠が上下に離間されることがないので、無目部分における断熱性低下の問題が生じない。
【0051】
請求項2の発明によれば、樹脂縦枠のドア収納部用内枠を金属縦枠の対向面よりもドア枠体の開口中心側に突出させ、内枠の屋外側面に断熱ドアが閉められた時にその断熱ドアの周縁部の屋内側面に密着するパッキングを取付け、そのパッキングを内枠と閉められた断熱ドアとの間に人の指が挟圧された場合に、その指の形状に応じて変形してその指を保護する弾性パッキングとしたので、怪我が防止される。
【0052】
請求項3の発明によれば、弾性パッキングの過度な変形が防止されるので、断熱性能及び気密性能が低下することがない。
【0053】
請求項4の発明によれば、指挟圧時のパッキングの弾性変形が容易にできるとともに、閉められたドアに対する弾性密着が保証される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 欄間なしの断熱ドア装置の横断面図。
【図2】 同じく縦断面図。
【図3】 樹脂枠の縦枠の構成を示す分解断面図。
【図4】 パッキングの他の例の断面図。
【図5】 同パッキングのドア閉鎖時の変形状態を示す断面図。
【図6】 欄間付き断熱ドア装置の縦断面図。
【図7】 欄間付き断熱ドア装置の欄間部における横断面図。
【符号の説明】
F ドア枠体
M 金属枠
1 金属上枠
2 金属縦枠
3 金属下枠
4 ドア収納部
P 樹脂枠
21 樹脂上枠
22 樹脂縦枠
22o 外枠
22i 内枠
D ドア
13 金属無目
14 欄間部
15 樹脂無目
G 欄間パネル
22i´内枠
Claims (4)
- ドア枠体は金属枠の屋内側に樹脂枠を結合して構成され、前記金属枠に断熱ドアが収容されて開閉自在に支持される断熱ドア装置において、
前記樹脂枠の縦枠を、前記金属枠の縦枠の屋内側部分に固着される外枠と、その外枠に結合され、その外枠から前記ドア枠体の開口中心側に突出する内枠とに分割し、前記金属枠の縦枠の対向面と、前記樹脂枠の縦枠の外枠の対向面とを面一にし、前記外枠に前記樹脂枠の縦枠のドア収納部用内枠と欄間部用内枠のいずれをも結合可能な共通の結合部を設けたことを特徴とする断熱ドア装置。 - 請求項1の断熱ドア装置において、前記樹脂枠の縦枠のドア収納部用内枠を、前記金属枠の縦枠の対向面よりもドア枠体の開口中心側に突出させ、前記内枠の屋外側面に前記断熱ドアが閉められた時にその断熱ドアの周縁部の屋内側面に密着するパッキングを取付け、そのパッキングを前記内枠と閉められた断熱ドアとの間に人の指が挟圧された場合に、その指の形状に応じて変形してその指を保護する弾性パッキングとしたことを特徴とする断熱ドア装置。
- 請求項2の断熱ドア装置において、前記樹脂枠の縦枠のドア収納部用内枠の屋外側部分に、断熱ドア閉鎖時に押圧変形される弾性パッキングを支持する突縁を設けたことを特徴とする断熱ドア装置。
- 請求項3の断熱ドア装置において、前記突縁の先端部を軟質樹脂で成形したことを特徴とする断熱ドア装置。
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