JP4842079B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、室内外の境界に設けられて開口を形成する枠体と、開口を閉塞可能に、枠体に設けられた障子とを有する建具に関する。
室内外の境界に設けられて開口を形成する枠体と、開口を閉塞可能に、枠体に設けられた障子とを有する建具としては、窓枠と窓枠内に移動可能に設けられた障子とを備えた建具が知られている。このような建具には、結露を防ぐために断熱構造としたものがある。例えば、框材を上下左右に配置して方形状に枠組みした金属製の室外枠及び室内枠の間に断熱材を介在させて断熱構造の障子が形成されている(例えば、特許文献1参照)。断熱構造の障子を有する建具は、室内と室外との温度差が大きくなると、図10に示すように室内枠2と室外枠3との熱膨張差による反り変形が生じる。室内枠2と室外枠3とに反り変形が生じると、例えば障子1の上端部と下端部だけが枠体に当接されて中央部に隙間が生じたり、障子1の中央部だけが枠体に当接されて上端部と下端部とに隙間が空いたりする。また、反り変形が大きい場合には障子1を閉めることができなくなる畏れがある。このため、戸先框4または戸先框4が当接される枠体にガイド部5を設け、戸先框4が枠体に近づくにつれて、戸先框4がガイド部5によって移動され障子1が閉められるようにしている。
特開平6−146727号公報
上記従来の建具は、反り変形が生じた戸先框をガイド部により、枠体に当接されて障子が閉められる位置まで移動させている。このため、反り変形の発生や発生する反り量を抑える効果はない。このため、反り変形が生じた障子が閉められたとしても、枠体との間に間隙が生じたり、また、障子や枠体に無用な負荷かかる畏れがあるという課題があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、反り変形の発生や発生する反り量を抑えることが可能な建具を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の建具は、室内外の境界に設けられて開口を形成する枠体と、前記枠体に備えられ、前記開口を閉塞可能な障子と、を備えた建具であって、 前記障子は、矩形状に形成された框体と、前記框体の室外側に設けられる外表面材と、前記框体の室内側に設けられる内表面材と、を有し、前記外表面材と前記内表面材との少なくともいずれか一方と、前記框体とが、係合部及び被係合部を介して係合されており、前記係合部と前記被係合部との間には、上下方向に空隙が設けられ、前記外表面材と前記内表面材とが相対変形可能に設けられており、前記係合部は、前記外表面材または前記内表面材のうちの少なくともいずれか一方から前記框体側に向かって突出された突出部であり、前記被係合部は、前記框体の横框に設けられ、前記突出部が収容される収容凹部であり、前記収容凹部内に収容された前記突出部と、前記収容凹部との間に前記空隙が形成されていることを特徴とする建具である。
このような建具によれば、外表面材と内表面材のうちのいずれか一方と、框体とが係合部及び被係合部を介して相対変形可能に設けられ、かつ、係合部と被係合部との間に、上下方向に空隙が設けられているので、外表面材及び内表面材が相対変形した場合には係合部と被係合部との上下方向に設けられた空隙により相対変形を吸収させることが可能である。このため、外表面材及び内表面材が相対変形した場合であっても、障子に反り変形が生じることや生じる反り変形の量を抑えることが可能である。
また、框体の横框に設けられた収容凹部に、外表面材または内表面材のうちの少なくともいずれか一方から突出された突出部が収容され、突出部と収容凹部との間には空隙が形成されているので、突出部が設けられた外表面材または内表面材を相対変形可能に保持した状態にて外表面材と内表面材との相対変形を吸収させることが可能である。このため、外表面材及び内表面材は互いの変形が規制されず、また、生じた相対変形は空隙にて吸収されるので、障子自体が反り変形することを抑えることが可能である。
かかる建具であって、前記収容凹部は、収容された前記突出部の上下に前記空隙が形成されるように、前記突出部を前記収容凹部の上下方向における中央に案内するための案内部を有することが望ましい。
このような建具によれば、収容凹部に収容された突出部は案内部により収容凹部の上下方向における中央に案内されるため、突出部を収容凹部に収容させるだけで、収容凹部内にて突出部の上下に空隙を形成することが可能である。このため、外表面材と内表面材との相対変形により、外表面材または内表面材に上下方向において伸張する方向及び収縮する方向のいずれの変形が生じても空隙により吸収させることが可能である。
かかる建具であって、前記框体の左側及び右側の縦框には、前記縦框の長手方向に沿ってレール部が形成されており、前記突出部を有する前記外表面材または前記内表面材は、前記レール部に係合される係合フック部を有し、前記外表面材または前記内表面材は、前記係合フック部と前記レール部との間にて相対変形することが望ましい。
このような建具によれば、突出部を有して相対変改可能な外表面材または内表面材は、縦框のレール部と係合フックにより係合されているので、相対変形により外表面材または内表面材が縦框から離れることを防止することが可能である。また、外表面材または内表面材は、縦框に設けられたレール部と係合された係合フック部との間にて相対変形するので、外表面材または内表面材を容易に相対変形させて係合部と被係合部とにより、その相対変形を吸収させることが可能である。
かかる建具であって、前記外表面材と前記内表面材とは、前記外表面材と前記内表面材との間に断熱部材が介在されていることを特徴とする。
このような建具によれば、建具の室内側と室外側とで著しく温度差が生じている場合には、外表面材と内表面材の相対変形が生じるが、外表面材と内表面材との間に断熱部材が介在されている場合には、温度差による相対変形量が大きくなる。このため、外表面材と内表面材との間に断熱部材が介在されている障子は、建具の室内側と室外側との温度差による障子の反り変形が生じやすいので、外表面材と内表面材との相対変形を吸収する機能を備えた建具は、室内側と室外側との温度差が生じやすい場所に用いられる建具として特に適している。
本発明によれば、反り変形の発生や発生する反り量を抑えることが可能な建具を提供すことができるという効果がある。
以下、本発明の一実施形態に係る建具について図面を参照して説明する。本実施形態の建具は、室内外の境界に設けられた開口を形成する枠体と、この開口を閉塞可能に枠体に備えられた障子とを備えた建具として、建物の内外の境界に設けられる玄関用の建具を例に挙げて説明する。以下の説明では、建物の内側から見た状態にて上下となる方向を上下方向、及び左右となる方向を左右方向として示す。
本実施形態に係る建具10は、図1に示すように、躯体に固定され開口を形成する枠体14と、枠体14にヒンジ16を介して設けられ開口を閉塞可能な障子としての玄関ドア20とを有している。枠体14は、玄関ドア20の上下に位置する横枠14aと、左右に位置する縦枠14bとを有している。また、図2、図3に示すように、開口を取り囲む枠体14の各横枠14a及び各縦枠14bには、閉じた状態の玄関ドア20と対向する部位に、玄関ドア20と枠体14との間で押圧されるシール部材18が全周に亘って設けられている。
玄関ドア20は、矩形状に形成された框体30と、框体30により囲まれる空間内に設けられたパネル状の断熱部材40と、断熱部材40及び框体30の室外側に設けられる外表面材50と、断熱部材40及び框体30の室内側に設けられる内表面材60と、開閉する際の操作部となるハンドル44(図1)と、玄関ドアを閉塞状態に保持しハンドルの操作により閉塞状態が解除される保持機構(ラッチ等)65と、を有している。
そして、玄関ドア20は、外表面材50と内表面材60との伸縮量の相違を吸収する機能を有している。以下の説明では、玄関ドア20に設けられた、伸縮量の相違を吸収する機能を実現するための構成について説明する。
<第1実施例>
第1実施例の玄関ドア20は、矩形状に形成された框体30の室内側の面に、金属製の内表面材60が固定されており、框体30により囲まれる空間内に断熱部材40が設けられ、断熱部材40と外表面材50及び内表面材60とは接着されている。
框体30の上框32と下框34とは断面が同一形状のアルミニウム製の押出成形部材である。上框32は、室内側に位置して内表面材60が固定される上内壁部32aと、室外側にて外表面材50と対向する上外壁部32bと、上内壁部32aと上外壁部32bの上端を見込み方向に繋ぐ上面部32cと、上外壁部32bの見込み方向の内側に外表面材50に設けられたガイド部材31のガイド部31bが収容されるガイド収容部32dと、を有している。ここで、ガイド部31bが係合部及び突出部に相当し、ガイド収容部32dが被係合部及び収容凹部に相当する。上面部32cの見込み方向における縁部には見付け方向に沿って、外表面材50と内表面材60とが玄関ドア20の厚さ方向における内側に向けて折り曲げられた上端部が挿入される上端挿入部32eが形成されている。
上内壁部32aはほほ平坦に形成され、上外壁部32bには、ガイド収容部32dと連通するスリット32fが、上外壁部32bの上下方向におけるほぼ中央に位置させて、見付け方向の全域に形成されている。このとき、ガイド収容部32dは、上外壁部32bの内側のほぼ全域に設けられた断面が縦長の空間であるため、スリット32fは、ガイド収容部32dの上下方向におけるほぼ中央に位置している。ガイド収容部32dを形成し、上外壁部32bと対向する内壁部32gは、縦長に形成されているガイド収容部32dの上下方向におけるほぼ中央が、最も奥行きが広く、上下に向かってそれぞれ奥行きが狭くなるような傾斜を備えている。
下框34は、室内側に位置して内表面材60が固定される下内壁部34aと、室外側にて外表面材50と対向する下外壁部34bと、下内壁部34aと下外壁部34bの下端を見込み方向に繋ぐ下面部34cと、下外壁部34bの見込み方向の内側に外表面材50に設けられたガイド部材31のガイド部31bが収容されるガイド収容部34dと、を有している。ここで、ガイド部31bが係合部及び突出部に相当し、ガイド収容部34dが被係合部及び収容凹部に相当する。下面部34cの見込み方向における縁部には見付け方向に沿って、外表面材50と内表面材60とが玄関ドア20の厚さ方向における内側に向けて折り曲げられた下端部が挿入される下端挿入部34eが形成されている。
下内壁部34aはほほ平坦に形成され、下外壁部34bにも、ガイド収容部34dと連通するスリット34fが、下外壁部34bの上下方向におけるほぼ中央に位置させて、見付け方向の全域に形成されている。下框34に設けられたスリット34fも、ガイド収容部34dの上下方向におけるほぼ中央に位置し、下外壁部34bと対向する内壁部34gは、ガイド収容部34dの上下方向におけるほぼ中央が、最も奥行きが広く、上下に向かってそれぞれ奥行きが狭くなるような傾斜を備えている。
左右の縦框35、36は、ほぼ角パイプ状の部材であり、縦框35、36の室外側に向かう室外側面35c、36cが、框体30の内側に配置される断熱部材40より僅かに室内側に位置するように形成されている。
左框35の左側面35a及び室内側面35bは、平坦に形成されており、室外側面35cには左框35の左右方向の両端部に室内側に向かって凹設され、上下方向の全域に亘って設けられた溝部35dと、室外側面35cと同一平面上にて溝部35dの幅の約半分を覆うように見付け方向に沿って突出されたレール部としての突片35eがそれぞれ設けられている。また、左框35の左側面35aは、突片35eより室外側に突出されて先端の位置が断熱部材40の室外側面の位置とほぼ一致している。
右框36は、左框35と左右が反転した対称な形状をなし、右側面36a及び室内側面36bは平坦に形成され、室外側面36cには溝部36dとレール部としての突片36eとがそれぞれ設けられている。また、右框36の右側面36aは、突片36eより室外側に突出されて先端の位置が断熱部材40の室外側面の位置とほぼ一致している。
左框35及び右框36は、上框32と下框34との間に固定されて矩形状の框体30を構成している。また、玄関ドア20の戸先側となる右側の端部には右框36、上框32及び下框34に亘って側部を覆う戸先部材37がねじで固定され、吊り元側となる左側の端部には左框35、上框32及び下框34に亘って側部を覆う吊り元部材38がねじで固定されている。吊り元部材38は、ヒンジ16を介して枠体14に取り付けられている。
外表面材50は、内表面材60と同様に金属製であり、内表面材60と対面するように断熱部材40に接着されている。外表面材50の断熱部材40より上部には上框32側に向かって、また断熱部材40より下部には下框34側に向かってガイド部材31が突設されている。ガイド部材31は、外表面材50に固定される台座部31aと、上框32及び下框34に設けられたガイド収容部32d、34dに収容されるガイド部31bと、台座部31aとガイド部31bとを連結する連結部31cとを有し、外表面材50の見付け方向の全域に亘って設けられている。ガイド部31bは、外表面材50に固定された状態で、ガイド収容部32d、34dとほぼ同じ奥行きを有し、上下方向にはガイド収容部32d、34dより小さく形成されている。また、連結部31cの上下方向の幅は、上框32及び下框34のスリット32f、34fの上下方向の幅より狭く形成されている。また、ガイド部材31がガイド収容部32d、34dに収容された際に、ガイド部31bにおいて内壁部32g、34gに当接される当接部位31dは、上下方向における中央部が、見込み方向に最も厚く、上下に向かって薄くなるような傾斜が設けられている。
そして、外表面材50と内表面材60との伸縮量に相違がない場合には、ガイド収容部32dの内壁部32gに設けられた傾斜と、ガイド部31bの当接部位31dに設けられた傾斜とにより、ガイド収容部32dの上下方向における中央にガイド部31bの上下方向の中央が案内される。このため、外表面材50と内表面材60との伸縮量に相違がない場合には、ガイド収容部32d内にはガイド部31bの上下に空隙が形成され、スリット32f、34fには連結部31cの上下に空隙が形成される。すなわち、傾斜が形成されている、ガイド収容部32d、34dの内壁部32g、34gが案内部に相当する。
外表面材50の断熱部材40より左側には左框35側に向かって、また断熱部材40より右側には右框36側に向かって補助部材39が設けられている。補助部材39は、外表面材50に固定される台座板39aと、台座板39aの左右の縁部に沿って突出されたフック部39bとを有している。フック部39bは、左框35及び右框36に設けられた溝部35d、36dに入り込み、溝部35d、36d内に突出された突片35e、36eに相対変形可能に係合されている。
玄関ドアは、一般に外面側と内面側との間に断熱部材が介在されていと、両者の間に温度差が生じやすく、温度差による伸縮量の相違により反り変形が生じやすい。第1実施例の玄関ドア20は、外表面材50が断熱部材40には接着されているものの、框体30には固定されていない。このため、例えば、外表面材50が日射等により高温になり断熱部材40とともに伸張された場合には、上側に設けられたガイド部31bが上框32に設けられたガイド収容部32d内の空隙を上方に移動し、下側に設けられたガイド部31bが下框34に設けられたガイド収容部34d内の空隙を下方に移動するとともに、縁切りされている左框35及び右框36に設けられた突片35e、36eとフック部39bとの間で相対変形が生じる。このため、外表面材50は框体30による規制を受けることなく相対変形するので、外表面材50の熱膨張による玄関ドア20の反り変形を小さく抑えることが可能である。
また、外表面材50が低温になり断熱部材40とともに収縮された場合には、上側に設けられたガイド部31bが上框32に設けられたガイド収容部32d内の空隙を下方に移動し、下側に設けられたガイド部31bが下框34に設けられたガイド収容部34d内の空隙を上方に移動するとともに、縁切りされた左框35及び右框36に設けられた突片35e、36eとをフック部39bとの間で相対変形が生じる。このため、外表面材50は框体30による規制を受けることなく相対変形するので、外表面材50の熱膨張による玄関ドア20の反り変形を小さく抑えることが可能である。
特に、第1実施例の建具10によれば、ガイド収容部32d、34dに収容されたガイド部31bは内壁部32g、34gによりガイド収容部32d、34dの上下方向における中央に案内されるため、ガイド部31bをガイド収容部32d、34dに収容させるだけで、ガイド収容部32d、34d内にてガイド部31bの上下に空隙を形成することが可能である。このため、外表面材50と内表面材60との相対変形により、外表面材50に上下方向において伸張する方向及び収縮する方向のいずれの変形が生じても空隙により吸収させることが可能である。
このように、玄関ドア20の反り変形が抑えられることにより、玄関ドア20と枠体14との間に隙間が生じにくく、また、玄関ドア20を閉塞状態に保持しハンドルの操作により閉塞状態が解除される保持機構65を滑らかに動作させることが可能である。
第1実施例においては、外表面材50がガイド部31bとガイド収容部32d、34dとを介して係合された例について説明したが、内表面材60がガイド部31bとガイド収容部32d、34dとを介して相対変形可能に係合されていてもよい。
<第2実施例>
第1実施例では、内表面材60が框体30に固定され外表面材50は框体30に固定されていない例について説明したが、第2実施例では、内表面材60と外表面材50とがいずれも框体30に固定されていない例について説明する。以下の説明において、上記実施例1と同様の部材には同符号を付し説明を省略する。
第2実施例の玄関ドア20は、図4、図5に示すように、内表面材60も第1実施例の外表面材50と同様に構成されている。
框体30の上框32の上内壁部32a側と上外壁部32b側とには、ガイド部材31が収容されるガイド収容部32dがそれぞれ形成され、上内壁部32aと上外壁部32bとにスリット32fが形成されている。また、下框34の下内壁部34a側と下外壁部34b側とには、ガイド部材31が収容されるガイド収容部34dがそれぞれ形成され、下内壁部34aと下外壁部34bとにスリット34fが形成されている。
左右の縦框35、36は、縦框35、36に外表面材50及び内表面材60が取り付けられた際に、室外側に向かう室外側面35c、36c及び室内側に向かう室内側面35b、36bが、框体30の内側に配置される断熱部材40より僅かに内側に位置するように形成されている。
左框35の室内側面35b及び室外側面35cには、上下方向の全域に亘って設けられた溝部35dと、突片35eとがそれぞれ設けられている。右框36の室内側面36b及び室外側面36cにも溝部35dと突片35eとがそれぞれ設けられている。
外表面材50と内表面材60とは、互いに対面するように断熱部材40に接着されている。外表面材50及び内表面材60の断熱部材40より上部には上框32側に向かって、また断熱部材40より下部には下框34側に向かってガイド部31bが突設されている。
外表面材50及び内表面材60の断熱部材40より左側には左框35側に向かって、また断熱部材40より右側には右框36側に向かって補助部材39が設けられている。
第2実施例の玄関ドア20は、外表面材50及び内表面材60が断熱部材40には接着されているものの、框体30には固定されていない。このため、建物内外の温度差等により、外表面材50と内表面材60との伸縮量に相違が生じても、外表面材50と内表面材60にそれぞれ設けられたガイド部31bがガイド収容部32d、34d内を移動して、外表面材50及び内表面材60の熱膨張及び熱収縮による反りを小さく抑えることが可能である。
このとき、外表面材50と内表面材60とはいずれも、ガイド31bとガイド収容部32d、34dとにより外表面材50及び内表面材60の伸縮を吸収するように構成されているので、第1実施例のように外表面材50のみが伸縮を吸収する場合と比較して、より大きな外表面材50と内表面材60との伸縮量の相違に対応させて、玄関ドア20の反り変形を防止することが可能である。
<第3実施例>
第2実施例では、内表面材60と外表面材50とがいずれも框体30に固定されないことにより、内表面材60及び外表面材50との伸縮量を内表面材60側と外表面材50側とにて吸収する構成としたが、第3実施例は、左框70と右框76とをいずれも、重なり合う2本構成とし、内表面材60と外表面材50とがいずれも左框70と右框76とに固定されつつ、内表面材60及び外表面材50との伸縮量を内表面材60側と外表面材50側とにて吸収する構成について説明する。
第3実施例の玄関ドア20は、左框70と右框76とが各々2本の部材から構成されている。左框70及び右框76は、外表面材50が取り付けられる外側左框71及び外側右框77と、内表面材60が取り付けられる内側左框72及び内側右框78とを有している。
外側左框71と外側右框77及び内側左框72と内側右框78は、左右が反転された対称形状であるので、ここでは、外側左框71及び内側左框72を例に説明し、外側右框77及び内側右框78については説明を省略する。
外側左框71は、外表面材50が取り付けられる最外壁部71a、最外壁部71aと見込み方向に間隔を隔てて対向する内対向壁部71b、最外壁部71aと内対向壁部71bとを左側の端で繋ぐ左側壁部71cとを有している。また、最外壁部71aの内側面には樹脂製の外側スライド補助部材73が固定されており、外側スライド補助部材73は最外壁部71aの内側面から左側壁部71cの内側面に至るように設けられている。
内側左框72は、内表面材60が取り付けられる最内壁部72a、最内壁部72aと見込み方向に間隔を隔てて対向する外対向壁部72b、最内壁部72aと外対向壁部72bとを右側で繋ぐ右側壁部72cと、最内壁部72aとほぼ平行に右側壁部72cから左方向に突出された突部72dと、を有している。また、最内壁部72aの内側面側に樹脂製の内側スライド補助部材74が設けられており、内側スライド補助部材74は、最内壁部72aの内側面から右側壁部72cの内側及び突部72dの室内側面に至るように設けられている。
すなわち、外側左框71と内側左框72とは、水平断面がほぼコ字状をなしており、コ字状の開口部側が互いに対向され、外側左框71の内対向壁部71bが内側左框72の内側に入り込むように、内側左框72の外対向壁部72bが外側左框71の内側に入り込むように組み合わされている。このとき、外側スライド補助部材73の、最外壁部71aの内側面に固定されている部位と、内側左框72の外対向壁部72bとが見込み方向に僅かな隙間を有して対向し、内側左框72の外対向壁部72bの先端側と左側壁部71cの内側面に固定されている部位とが見付け方向に僅かな隙間を有して対向するように組み合わされる。また、内側スライド補助部材74は最内壁部72aの内側面に固定されている部位と、外側左框71の内対向壁部71bとが見込み方向に僅かな間隙を有して対向し、外側左框71の内対向壁部71bの先端側が内側スライド補助部材74の最内壁部72aの内側面に固定されている部位と突部72dに設けられた部位との間に間隙入り込むように組み合わされる。
上框32と下框34とは、図2に示した第1実施例の上框32と下框34と同様に構成され、上框32の上外壁部32b側と、下框34の下外壁部34b側とにガイド部31bが収容されるガイド収容部32d、34dがそれぞれ形成され、上外壁部32bと下外壁部34bとにスリット32f、34fが形成されている。
そして、内側左框72及び内側右框78と上框32及び下框34とは、図7に示すようなL字状に形成された連結部材80を介してねじ止めされている。外側左框71及び外側右框77と上框32及び下框34とは内表面材60に固定されている。断熱部材40に外表面材50及び内表面材60が接着されて、外側左框71、外側右框77、上框32、下框34に内表面材60が固定され、外表面材50のガイド部31bが上框32及び下框34のガイド収容部32d、34dに収容された状態であって、外表面材50と内表面材60との伸縮量に差が無い場合には、外側左框71及び外側右框77と上框32及び下框34との間に僅かな間隙(図8)が形成されるように、外側左框71及び外側右框77の長さは内側左框72及び内側右框78の長さより短く形成されている。
第3実施例の玄関ドア20は、外表面材50及び内表面材60が断熱部材40には接着されるとともに框体30にも固定されているので、高い剛性を備えつつ、外表面材50と内表面材60とがいずれも伸縮に際して互いに影響しにくいように構成されている。このため、玄関ドア20の高い剛性を確保しつつ、建物内外の温度差等により生じる外表面材50と内表面材60との伸縮量に相違を吸収し、外表面材50及び内表面材60の熱膨張及び熱収縮による玄関ドア20の反り変形を小さく抑えることが可能である。
このとき、外表面材50と内表面材60とはいずれも、ガイド部31bとガイド収容部32d、34dとにより外表面材50及び内表面材60の伸縮を吸収するように構成されているので、第1実施例のように外表面材50のみが伸縮を吸収する場合と比較して、より大きな外表面材50と内表面材60との伸縮量の相違に対応させることにより、玄関ドア20の反り変形を抑えることが可能である。
第3実施例においては、最外壁部71aの内側面に外側スライド補助部材73を、また、最内壁部72aの内側面に内側スライド補助部材74を設けた構成としたので、より断熱性を向上させることが可能であるが、図9に示すように外側スライド補助部材73及び内側スライド補助部材74を設けない構成としても、外表面材50と内表面材60との伸縮量に相違による玄関ドア20の反りを抑えることが可能である。
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
本実施形態に係る建具を示す外観図である。 第1実施例の建具を示す縦断面図である。 第1実施例の建具を示す横断面図である。 第2実施例の建具を示す縦断面図である。 第2実施例の建具を示す横断面図である。 第3実施例の建具を示す横断面図である。 第3実施例の建具における上框と内側左框との接合部を説明するための図である。 第3実施例の建具における上框と外左框との接合部を説明するための図である。 第3実施例の変形例を示す横断面図である。 従来技術における課題を説明するための図である。
符号の説明
10 建具、14 枠体、20 玄関ドア、30 框体、31 ガイド部材、
31b ガイド部、32d ガイド収容部、32g 内壁部、
34d ガイド収容部、34g内壁部、35e 突片、36e 突片、
39b フック部、50 外表面材、60 内表面材

Claims (4)

  1. 室内外の境界に設けられて開口を形成する枠体と、
    前記枠体に備えられ、前記開口を閉塞可能な障子と、
    を備えた建具であって、
    前記障子は、矩形状に形成された框体と、
    前記框体の室外側に設けられる外表面材と、
    前記框体の室内側に設けられる内表面材と、
    を有し、
    前記外表面材と前記内表面材との少なくともいずれか一方と、前記框体とが、係合部及び被係合部を介して係合されており、前記係合部と前記被係合部との間には、上下方向に空隙が設けられ、前記外表面材と前記内表面材とが相対変形可能に設けられており、
    前記係合部は、前記外表面材または前記内表面材のうちの少なくともいずれか一方から前記框体側に向かって突出された突出部であり、
    前記被係合部は、前記框体の横框に設けられ、前記突出部が収容される収容凹部であり、
    前記収容凹部内に収容された前記突出部と、前記収容凹部との間に前記空隙が形成されていることを特徴とする建具。
  2. 請求項に記載の建具であって、
    前記収容凹部は、収容された前記突出部の上下に前記空隙が形成されるように、前記突出部を前記収容凹部の上下方向における中央に案内するための案内部を有することを特徴とする建具。
  3. 請求項または請求項に記載の建具であって、
    前記框体の左側及び右側の縦框には、前記縦框の長手方向に沿ってレール部が形成されており、
    前記突出部を有する前記外表面材または前記内表面材は、前記レール部に係合される係合フック部を有し、
    前記外表面材または前記内表面材は、前記係合フック部と前記レール部との間にて相対変形することを特徴とする建具。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の建具であって、
    前記外表面材と前記内表面材とは、前記外表面材と前記内表面材との間に断熱部材が介在されていることを特徴とする建具。
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