JP6529767B2 - 戸体および建具 - Google Patents

戸体および建具 Download PDF

Info

Publication number
JP6529767B2
JP6529767B2 JP2015009399A JP2015009399A JP6529767B2 JP 6529767 B2 JP6529767 B2 JP 6529767B2 JP 2015009399 A JP2015009399 A JP 2015009399A JP 2015009399 A JP2015009399 A JP 2015009399A JP 6529767 B2 JP6529767 B2 JP 6529767B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
door
frame
resin
aluminum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015009399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016132947A (ja
Inventor
朋世 渡部
朋世 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK AP Inc
Original Assignee
YKK AP Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YKK AP Inc filed Critical YKK AP Inc
Priority to JP2015009399A priority Critical patent/JP6529767B2/ja
Publication of JP2016132947A publication Critical patent/JP2016132947A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6529767B2 publication Critical patent/JP6529767B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)

Description

本発明は、室内外の境界に配置され採光窓を備えた戸体および建具に関する。
室内外の境界に配置され採光窓を備えた戸体および建具としては、枠体にヒンジを介して開閉自在に設けられるドア本体に採光を目的として複層ガラスが装着された開口部装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この開口部装置は複層ガラスを備えるため、複層ガラスを支持可能な強度を備えるアルミニウム製の支持枠部材が、ドア本体の開口部の周縁に室外側から室内側に渡るように配置されており、支持枠部材に複層ガラスが装着されている。
特許第4573666号公報
上述したアルミニウム製の支持枠部材は、強度は得られやすいが熱伝導率が高いため、アルミニウム製の支持枠部材が室外側から室内側に渡るように配置されていると室内外において熱が伝達されやすく、断熱性が悪いという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、採光部を有しつつも断熱性に優れた戸体および建具を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の戸体は、採光窓を備えた戸体であって、開口を有し断熱性を備えたパネル体と、前記開口に設けられた複層ガラスと、前記複層ガラスの周端部が挿入されて前記複層ガラスを保持し、アルミニウム製のアルミ部と合成樹脂製の樹脂部とを備えたガラス保持部材と、を有し、前記複層ガラスに設けられたガラス内中空部より室内側と室外側とに渡ってアルミニウム製の部位またはアルミニウムより熱伝導率が高い部位が配置されない低熱伝導領域が、前記複層ガラスの面内方向において前記ガラス内中空部と前記パネル体との間に渡って設けられており、前記ガラス保持部材は、室内側に配置されて前記複層ガラスの周端部が挿入されるガラス外縁挿入部を備え前記樹脂部でなる室内部材と、前記室内部材の室外側にて前記複層ガラスと前記パネル体とに渡るように配置され、室外側に配置されて前記アルミ部でなる室外部材と、を有し、前記低熱伝導領域には、前記室内部材が位置していることを特徴とする戸体である。
このような戸体によれば、複層ガラスを保持するガラス保持部は、アルミニウム製のアルミ部と合成樹脂製の樹脂部とを備えているので、アルミ部により複層ガラスを支持するための強度を備えることが可能である。
また、複層ガラスの面内方向において、戸体が備える複層ガラスのガラス内中空部とパネル体との間に渡って、アルミニウム製の部位またはアルミニウムより熱伝導率が高い部位が配置されない低熱伝導領域が設けられているので、複層ガラスおよびパネル体はもとより、複層ガラスとパネル体との間においても室内外において熱が伝わり難い。このため、開口部の全幅に渡って、見込み方向におけるガラス中空部の位置にて熱が伝達され難い部位が配置され、採光部を有しつつも断熱性に優れた戸体を提供することが可能である。
また、樹脂部でなる室内部材が低熱伝導領域に位置しているので、室内部材をガラス内中空部とパネル体との間に配置することにより、アルミ部が存在しない低熱伝導領域を容易に備えることが可能である。
かかる戸体であって前記樹脂部は、前記ガラス外縁挿入部と当該複層ガラスの面内方向に並ぶ位置に複数の樹脂中空部を有し、前記複数の樹脂中空部のうちの少なくとも1つには、前記アルミ部をなすアルミニウム部材が設けられており、前記低熱伝導領域には、前記アルミニウム部材が設けられた前記樹脂中空部より室内側に設けられた前記樹脂中空部が位置していることが望ましい。
このような戸体によれば、ガラス挿入部と複層ガラスの面内方向に並ぶ位置に設けられた複数の樹脂中空部にアルミニウムミ部材が設けられているので、ガラス保持部材に高い強度を備えることが可能である。また、低熱伝導領域には、アルミニウム部材が設けられた樹脂中空部より室内側に設けられた樹脂中空部が位置しているので、ガラス内中空部と樹脂中空部とパネル体とが繋がってアルミ部が存在しない低熱伝導領域を確実に備えることが可能である。
かかる戸体であって、前記低熱伝導領域には、前記ガラス保持部材の前記樹脂部と前記パネル体との間に前記複層ガラスの面内方向に隣接して断熱材が設けられることとしてもよい。
このような戸体によれば、低熱伝導領域には、ガラス保持部材の樹脂部とパネル体との間に隣接して断熱材が設けられているので、ガラス保持部材に複層ガラスの周端部を挿入してパネル体に保持させるだけで、ガラス内中空部とパネル体との間に断熱材を備えた低熱伝導領域を設けることが可能であり、より優れた断熱性を備えることが可能である。
かかる戸体であって、前記複層ガラスは複数の前記ガラス内中空部を備え、前記低熱伝導領域は、複数の前記ガラス内中空部のうちの最も室内側に位置する前記ガラス内中空部と前記パネル体との間に設けられていることが望ましい。
このような戸体によれば、低熱伝導領域が、最も室内側に位置するガラス内中空部とパネル体との間に設けられているので、少なくとも最も室内側に位置するガラス内中空部より室内側に室外側の熱が伝達されることを抑制することが可能である。
かかる戸体であって、前記複層ガラスは、互いに対面するガラス板の周端部間に合成樹脂製のスペーサーが介在されており、前記ガラス保持部材は、前記周端部が挿入された前記複層ガラスを面外方向における両側から気密に保持する気密保持材を有しており、前記気密保持材は、前記スペーサーより前記複層ガラスの中央側にて当該複層ガラスを保持することが望ましい。
このような戸体によれば、ガラス保持材の気密保持材が複層ガラスのスペーサーよりもガラスの中央側に配置されるため、ガラス保持部材の面内方向端部は、スペーサーを覆う構成となる。そのため、ガラス周端部の熱伝導をより効果的に遮断することができ、より断熱性に優れた戸体を提供することが可能である。
かかる戸体であって、前記低熱伝導領域には、前記樹脂部に設けられた樹脂中空部に断熱材が設けられていることが望ましい。
このような戸体によれば、ガラス保持部材の樹脂部に設けられた樹脂中空部に断熱材が設けられているので、より断熱性に優れた戸体を提供することが可能である。
また、前記戸体と、前記戸体を回動自在に支持する枠体と、を有する建具である。
このような建具によれば、採光部を有しつつも断熱性に優れた戸体を有する建具を提供することが可能である。
本発明によれば、採光部を有しつつも断熱性に優れた戸体および建具を提供することが可能である。
本実施形態に係る扉を室内側から見た正面図である。 本発明に係る建具の縦断面図である。 図2におけるA部の拡大図である。 本発明に係る建具の平断面図である。 図4におけるB部の拡大図である。 本発明の第一変形例を示す平断面図である。 本発明の第二変形例を示す平断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る戸体および建具について図面を参照して説明する。
本実施形態では、戸体として、図1〜図3に示すように、玄関に用いられる玄関扉(以下、扉という)10および扉10を回動自在に支持する枠体2を含む建具1を例に挙げて説明する。
以下の説明においては、建具1が建物に取り付けられている状態で室内側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となり扉の幅側となる方向を左右方向または幅方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向または扉10の厚み方向として示す。また、建具1を構成する各部材及び各部位については、単体の状態であっても扉が取り付けられた状態で上下方向、左右方向、見込み方向等となる方向にて方向を特定して説明する。
戸体としての扉10は、図1に示すように、左右方向における中央部に上下方向に沿って縦長の採光窓20を備えている。図1においては、右側が扉10の戸先側であり、左側が扉10の吊元側である。
扉10は、図2〜図5に示すように、採光窓20が形成される開口部10aを備え建物の躯体に固定された枠体2にヒンジ(不図示)により回動自在に支持される戸本体12と、採光窓20を形成する複層ガラス21と、開口部10aに設けられて複層ガラス21を保持する額縁22と、を有している。
戸本体12は、パネル状をなす2種類の断熱材13a、13bを対面させて形成されたパネル体13と、室外側の断熱材(以下、外断熱材という)13aの外周部を囲むように外断熱材13aの四辺に設けられた鉄製の補強材14と、補強材14の外周面を覆うアルミニウム製の周端部外カバー15と、室内側の断熱材(以下、内断熱材という)13bの外周面を覆い周端部外カバー15とともに戸本体12の外周面を形成する合成樹脂製の周端部内カバー16と、パネル体13および補強材14により形成される室内側および室外側の面を各々覆い塗装や処理などの化粧が施された鋼板製の2枚の表面材17と、を有している。戸本体12を形成する、外断熱材13a、内断熱材13bおよび2枚の表面材17には、各々の中央に、採光窓20が形成される開口部10aをなす開口が形成されている。
複層ガラス21は、3枚のガラス板21aが見込み方向に互いに間隔を隔てて対面させて配置され、対面するガラス板21a間の周端部21eに全周に渡って合成樹脂製のスペーサー21bが介在されて接合されている。すなわち、3枚のガラス板21aから成る複層ガラス21は、2つのガラス内中空部21cを有しており、額縁22により戸本体12に取り付けられた場合には、2つのガラス内中空部21cが見込み方向に並ぶように配置される。
額縁22は、複層ガラス21を囲むように設けられ、室内側に配置されて樹脂製の樹脂部である室内部材としての額縁本体23と、額縁本体23の室外側にて複層ガラス21と戸本体12とに渡るように配置され、室外側に配置されてアルミニウム製のアルミ部である室外部材としての外側額縁材28と、額縁本体23の室内側にて複層ガラス21と戸本体12とに渡って額縁本体23を覆う額縁カバー材29とを有している。
額縁本体23は、複層ガラス21の左右に配置される一対の縦額縁24、25と、複層ガラス21の上下に配置される上額縁26および下額縁27とが矩形状に接合されて形成されている。
左の縦額縁24と右の縦額縁25とは、長手方向(上下方向)において単一の断面形状をなす部位が全長に渡って連続する形状をなす同一の部材であり、互いの左右が逆になるように配置されて上額縁26および下額縁27に固定される。また、上額縁26と下額縁27とは、長手方向(左右方向)において単一の断面形状をなす部位が全長に渡って連続する形状をなす同一の部材であり、互いの上下が逆になるように配置されて左の縦額縁24および右の縦額縁25に固定される。ここで上額縁26および下額縁27は、左の縦額縁24および右の縦額縁25と接合するためのビスホール26h、27hを有している点のみが左の縦額縁24および右の縦額縁25と相違する。このため、左右の縦額縁24、25、上額縁26および下額縁27については、同一形状部分を左の縦額縁24にて説明する。以下の説明において、矩形状に枠組みされた額縁本体23の状態で、複層ガラス21側を内側、パネル体13側を外側として説明する。また、右の縦額縁24、25、上額縁26および下額縁27において左の縦額縁24と同一の部位には、各々右の縦額縁24、25、上額縁26および下額縁27を示す番号の後に同一のアルファベット添えた符号を付して示すものとする。
左の縦額縁24は、複層ガラス21の左縁をなす複層ガラス21の左側面21dと対向するガラス側面対向部24aと、ガラス側面対向部24aの室外側の縁から右の縦額縁25側に延出された内側延出部24bと、ガラス側面対向部24aと繋がって室内側に設けられた室内縁部24cと、ガラス側面対向部24aにおける室内側の部位とパネル体13との間に上下方向に沿った樹脂中空部24eをガラス側面対向部24aおよび室内縁部24cとともに形成する中空形成部24dと、を有している。
室内縁部24cは、内側延出部24bと対向する位置から中空形成部24dとに跨がるように形成されており、ガラス側面対向部24aより左側の部位が樹脂中空部24eを形成している。また、室内縁部24cの左端には、額縁本体23を戸本体12の開口部10aに取り付けたときに戸本体12に渡るように形成された戸本体内係合部24fが設けられている。
左の縦額縁24のガラス側面対向部24aと内側延出部24bと室内縁部24cのガラス側面対向部24aの右側の部位とは、水平断面がコ字状をなし右の縦額縁25側が開放されて複層ガラス21の周端部である左縁が挿入されるガラス外縁挿入部24gをなしている。内側延出部24bおよび室内縁部24cの右端部には、互いに対向する側に複層ガラス21を水密に保持するための気密保持材としてのシール材5が設けられている。複層ガラス21は、ガラス側面対向部24aと複層ガラス21の側面21dとの間に合成樹脂製のセッティングブロック6を介してガラス外縁挿入部24gに挿入されている。
中空形成部24dと、ガラス側面対向部24aにおける室内側の部位と、室内縁部24cの左側の部位にて形成された樹脂中空部24eは、複層ガラス21がガラス外縁挿入部24gに挿入された状態で、複層ガラス21が有する室内側のガラス内中空部21cと左右方向に並ぶ位置に形成されている。
上額縁26および下額縁27の中空形成部26d、27dには、室外側の端部にビスホール26h、27hが設けられている。このため、上額縁26および下額縁27の樹脂中空部26e、27eは、左の縦額縁24および右の縦額縁25の樹脂中空部24e、25eより見込み方向の幅が、ビスホール26h、27hを設けている分だけ狭く形成されている。
左の縦額縁24の室外側に配置される外側額縁材28は、アルミニウム製の押し出し成形部材であり、額縁本体23の中空形成部24dの室外側に設けられる外額縁本体28aと、外額縁本体28aの室外側の縁から額縁本体23の内側に延出され内側延出部24bを室外側から覆う内側カバー部28bと、外額縁本体28aの室外側の縁から額縁本体23の外側に額縁本体23を戸本体12の開口部10aに取り付けたときに戸本体12に渡るように形成された戸本体外係合部28cとを有している。上額縁26、下額縁27、および、左右の縦額縁24、25を室外側から覆う各外側額縁材28は、いずれも同一の押し出し形成部材であり、適宜長さに切断されて用いられる。
外額縁本体28aは、内側カバー部28bにて内側延出部24bを覆うように配置した際に、ガラス側面対向部24aの室外側の部位に沿うガラス側壁部28dと、ガラス側壁部28dと左右方向に間隔を隔てて対向するパネル側壁部28eとを有し、ガラス側壁部28dとパネル側壁部28eとの室外側の縁は、内側カバー部28bおよび戸本体外係合部28cと同一平面を形成する部位で繋がっており、ガラス側壁部28dとパネル側壁部28eとの室内側はリブ28fで繋がっている。すなわち、外額縁本体28aは、リブ28fより室外側に上下方向に沿った中空部28gを有している。ガラス側壁部28dとパネル側壁部28eとの室内側の縁は、リブ28fより室内側に延出されており、互いに対向する側に延出されてスリット28hを形成している。
外側額縁材28のリブ28fは、室内縁部24c、25c、26c、27cと中空形成部24d、25d、26d、27dとを貫通するビス30が螺合されることにより額縁本体23と外側額縁材28とが接合されるとともに戸本体12に取り付けられる。このため、外額縁本体28aのガラス側壁部28dとパネル側壁部28eとの間隔、すなわちリブ28fの幅は、少なくともビス30が螺合可能な幅である。
また、リブ28fの幅とほぼ同幅に形成され、ビス30が貫通する、ガラス側面対向部24a、25a、26a、27aと中空形成部24d、25d、26d、27dとの間の樹脂中空部24e、25e、26e、27eは、空間なので大きくなると樹脂中空部24e、25e、26e、27e内にて対流が生じて熱を伝達する虞がある。このため、ガラス側壁部28dとパネル側壁部28eとの間隔および樹脂中空部24e、25e、26e、27eの幅は、リブ28fにビス30が螺合可能であるとともに可求的に狭いことが望ましい。
左の縦額縁24を室内側から覆う左側の額縁カバー材29は、アルミニウム製の押し出し成形部材であり、左の縦額縁24の室内縁部24cから戸本体内係合部24fに渡り、左の縦額縁24と間隔を隔てて配置され室内側から覆うカバー壁部29aと、カバー壁部29aの左右の縁部から左の縦額縁24側に延出されて先端に左の縦額縁24への係止部29bを備えた係止片29cと、カバー壁部29aの左の縦額縁24側に設けられて室内縁部24cまたは戸本体内係合部24fに当接して各々との間隔を保つ当接リブ29dと、を有している。上額縁26、下額縁27、および、左右の縦額縁24、25を室外側から覆う各額縁カバー材29は、いずれも同一の押し出し形成部材であり、適宜長さに切断されて用いられる。
戸本体12に額縁22を介して複層ガラス21を取り付けて扉10を形成するときには、まず、複層ガラス21の周端部21eを、上額縁26、下額縁27、および、左右の縦額縁24、25の各ガラス外縁挿入部24g、25g、26g、27gに挿入し、左右の縦額縁24、25における上下端部の側方から上額縁26及び下額縁27のビスホール26h、27hにビスを螺合して矩形状の額縁本体23の内側に複層ガラス21を装着する。このとき、複層ガラス21の各側面21dと上額縁26、下額縁27、および、左右の縦額縁24、25の各ガラス側面対向部24a、25a、26a、27aとの間に各々セッティングブロック6を介在させる。
複層ガラス21は、上額縁26、下額縁27、および、左右の縦額縁24、25すなわち額縁本体23に囲まれた状態でユニット化される。ユニット化された状態では、シール材5は、スペーサー21bより複層ガラス21の中央側に位置している。すなわち、シール材5は、スペーサー21bより複層ガラス21の中央側にて複層ガラス21を保持している。ここで、額縁22がガラス保持部材に相当する。
次に、複層ガラス21が装着された額縁本体23を室内側から戸本体12に設けられた開口部10aに挿入し、上額縁26、下額縁27、および、左右の縦額縁24、25に設けられた各戸本体内係合部24f、25f、26f、27fを戸本体12の開口部10aの周縁と室内側にて係合させる。このとき、複層ガラス21が装着された額縁本体23を、内側延出部24b、25b、26b、27bが上側に位置するように配置し、戸本体12を上方から載置して開口部10aに複層ガラス21を配置しても良い。
次に、室外側から4つの外側額縁材28を、上額縁26、下額縁27、および、左右の縦額縁24、25の各々と対向させ、外側額縁材28の各外額縁本体28aをガラス側面対向部24a、25a、26a、27aとパネル体13との間に挿入し、各戸本体外係合部28cを戸本体12の開口部10aの周縁と室外側にて係合させる。このとき、上額縁26、下額縁27、および、左右の縦額縁24、25の中空形成部24d、25d、26d、27dと外側額縁材28の外額縁本体28aとが、各々見込み方向に対向して配置されており、室内側から上額縁26、下額縁27、および、左右の縦額縁24、25の室内縁部24c、25c、26c、27cと中空形成部24d、25d、26d、27dとを貫通するビス30を外側額縁材28のリブ28fに螺合することにより戸本体12に複層ガラス21が装着された額縁本体23と4つの外側額縁材28とが固定される。ビス30はリブ28fに螺合されるときに外側額縁材28に設けられたスリット28hの縁と接触し、ビス30がスリット28hの幅方向における中央に案内されることにより額縁本体23と4つの外側額縁材28との位置決めがなされる。
最後に、額縁本体23の上額縁26、下額縁27、および、左右の縦額縁24、25の各々に、室内側から額縁カバー材29が装着されて扉10が完成する。戸本体12に採光窓20が取り付けられた扉10は、複層ガラス21の室内側のガラス内中空部21cと、上額縁26、下額縁27、および、左右の縦額縁24、25が備える樹脂中空部24e、25e、26e、27eと、断熱材13a、13bでなるパネル体13とが、扉10の面内方向に並ぶ領域を有している。すなわち、樹脂中空部24e、25e、26e、27eと、断熱材13a、13bでなるパネル体13が、扉10の面内方向に並ぶ領域が低熱伝導領域Rに相当する。
本実施形態の扉10によれば、アルミニウム製のアルミ部としての外側額縁材28と合成樹脂製の樹脂部としての額縁本体23とを備えているので、アルミ部でなる外側額縁材28により複層ガラスを支持するための強度を備えることが可能である。このとき、上額縁26、下額縁27、および、左右の縦額縁24、25の各々が有するアルミ部および樹脂部の2つの部材は、各々単一の材料で形成されているので製造が容易である。また、樹脂部でなる室内部材が低熱伝導領域Rに位置しているので、容易にアルミ部が存在しない低熱伝導領域Rを備えることが可能である。
また、複層ガラス21の面内方向において、扉10が備える複層ガラス21のガラス内中空部21cとパネル体13との間に渡ってアルミ部はもとよりアルミニウム製の部位またはアルミニウムより熱伝導率が高い部位が配置されない低熱伝導領域Rが設けられているので、複層ガラス21およびパネル体13はもとより、複層ガラス21とパネル体13との間においても室内外方向に熱が伝わり難い。このため、扉10の全周に渡って、見込み方向におけるガラス内中空部21cの位置にて熱が伝達され難い部位が繋がるので、採光窓20を有しつつも断熱性に優れた扉10を提供することが可能である。
また、低熱伝導領域Rには、合成樹脂製の上額縁26、下額縁27、および、左右の縦額縁24、25と、上額縁26、下額縁27、および、左右の縦額縁24、25が備える樹脂中空部24e、25e、26e、27eとが位置しているので、上額縁26、下額縁27、および、左右の縦額縁24、25に複層ガラス21の周端部21eを挿入してパネル体13に保持させるだけで、ガラス内中空部21cとパネル体13との間に低熱伝導領域Rを設けることが可能である。このとき、複層ガラス21の外周部の全周に設けられた低熱伝導領域Rには、上額縁26、下額縁27、および、左右の縦額縁24、25と外側額縁材28を固定するビス30以外に金属は存在しない。すなわち、ビスを除く領域は金属が存在しない無金属領域なので、より高い断熱性を備えることが可能である。このとき、低熱伝導領域Rにおいてビスが占める領域は小さく、ビスによる熱伝導の影響は小さいので断熱の妨げとならない。このため、より高い断熱性能を備えることが可能である。
また、低熱伝導領域Rが、最も室内側に位置するガラス内中空部21cとパネル体13との間に設けられているので、少なくとも最も室内側に位置するガラス内中空部21cより室内側に室外側の熱が伝達されることを抑制することが可能である。
また、複層ガラス21は上額縁26、下額縁27、および、左右の縦額縁24、25に囲まれた状態、すなわち額縁本体23に装着されてユニット化されているので、複層ガラス21および額縁本体23のパネル体13への装着が容易である。そして、ユニット化された複層ガラス21および上額縁26、下額縁27、および、左右の縦額縁24、25をパネル体13に装着するだけで、ガラス内中空部21cとパネル体13との間に渡る低熱伝導領域Rを設けることが可能である。
また、複層ガラス21の周端部21eにおいてスペーサー21bが介在されている部位が、内側延出部24bおよび室内縁部24cの右端部には、互いに対向する側に複層ガラス21を水密に保持するためのシール材5より奥側に位置するので、複層ガラス21のスペーサー21bが介在されている部位は、保持されるシール材5より複層ガラス21の中央側に配置されない。このため、複層ガラス21においてシール材5より中央側はガラス内中空部21cが位置しているので、熱が伝達され難い部位が途切れることなく繋がり、より高い断熱性を備えることが可能である。
また、扉10は回動自在に枠体2に支持されているので、採光窓20を有しつつも断熱性に優れた扉10を有する建具1を提供することが可能である。
上記実施形態においては、低熱伝導領域Rを、合成樹脂製の上額縁26、下額縁27、および、左右の縦額縁24、25と、上額縁26、下額縁27、および、左右の縦額縁24、25とが備える樹脂中空部24e、25e、26e、27eをガラス内中空部21cとパネル体13との間に位置させて形成した例について説明したが、これに限るものではない。例えば、図6に示すように、上額縁26、下額縁27、および、左右の縦額縁24、25に中空部を設けることなく、室内縁部24cと外側額縁材28の外額縁本体28aとが互いに間隔を隔てて対向するように配置して、室内縁部24cと外額縁本体28aとの間にガラス側面対向部24aと隣接させて、例えば発泡ウレタン等の断熱材37を設け、この断熱材37をガラス内中空部21cとパネル体13との間に位置させて低熱伝導領域Rを形成してもよい。この場合にも、合成樹脂製の上額縁26、下額縁27、および、左右の縦額縁24、25に複層ガラス21の周端部を挿入してパネル体13に保持させるだけで、ガラス内中空部21cとパネル体13との間に断熱材37を備えた低熱伝導領域Rを設けることが可能であり、より優れた断熱性を備えることが可能である。
上記実施形態においては、ガラス保持部材が、室内側に配置されて樹脂製の樹脂部である室内部材としての額縁本体23と、室外側に配置されてアルミニウム製のアルミ部である室外部材としての外側額縁材28との2つの部材を有する例について説明したが、室内側に配置される樹脂部と室外側に配置されるアルミ部とが一体に形成されていても構わない。
また、上記実施形態においては、複層ガラス21を額縁22により戸本体12に取り付けている例について説明したが、これに限らず、図7に示すように、矩形状をなす合成樹脂製のガラス保持部材35に複層ガラス21の周端部を収容してパネル体13に設けられた開口に装着し、パネル体13の両面を鋼板製の2枚の表面材17にて覆う形態であっても構わない。この場合には、例えば、ガラス保持部材35の樹脂部に複層ガラス21の面内方向に並ぶ位置に、見込み方向に並べて複数の樹脂中空部35aを形成していずれかの樹脂中空部35aにアルミ部をなす金属製の補強材36を備えて剛性を高めておくことが望ましい。この場合には、合成樹脂製のガラス保持部材35と、補強材36が備えられていない樹脂中空部35aとを、ガラス内中空部21cとパネル体13との間に位置させた低熱伝導領域Rを形成する。
上記実施形態においては、戸体として玄関扉を例に挙げて説明したが、これに限らず、居室などの室内外を仕切る扉であっても、また、面内方向に移動する障子等であっても構わない。
また、上記実施形態では、パネル体13を2種類の断熱材13a、13bを対面させて形成した例について説明したが、いずれか一方のみが断熱材であっても、また、単一の断熱材のみにてパネル体が形成されていても構わない。
また、上記実施形態において、ガラス内中空部21cとパネル体13との間に設けた低熱伝導領域Rの樹脂中空部24e、25e、26e、27e、35aに、例えば、発泡ウレタン等の断熱材を設けることにより、更に断熱性を高めることが可能である。また、上記実施形態においては、中空部を備えない上額縁26、下額縁27、および、左右の縦額縁24、25の例として左の縦額縁24にて、室内縁部24cと外額縁本体28aとの間にガラス側面対向部24aと隣接させて断熱材37を設けた例について説明したが、中空部を備えない上額縁、下額縁および左右の縦額縁の室内縁部と外額縁本体との間は断熱材を備えず空隙であっても構わない。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 建具、2 枠体、5 シール材、10 扉、10a 開口部、13 パネル体、
20 採光窓、21 複層ガラス、21a ガラス板、21b スペーサー、
21c ガラス内中空部、21e 複層ガラスの周端部、23 額縁本体、
24 左の縦額縁、24e 樹脂中空部、25 右の縦額縁、25e 樹脂中空部、
26 上額縁、26e 樹脂中空部、27 下額縁、27e 樹脂中空部、
28 外側額縁材、35 ガラス保持部材、35a 樹脂中空部、37 断熱材、
R 低熱伝導領域

Claims (7)

  1. 採光窓を備えた戸体であって、
    開口を有し断熱性を備えたパネル体と、
    前記開口に設けられた複層ガラスと、
    前記複層ガラスの周端部が挿入されて前記複層ガラスを保持し、アルミニウム製のアルミ部と合成樹脂製の樹脂部とを備えたガラス保持部材と、
    を有し、
    前記複層ガラスに設けられたガラス内中空部より室内側と室外側とに渡ってアルミニウム製の部位またはアルミニウムより熱伝導率が高い部位が配置されない低熱伝導領域が、前記複層ガラスの面内方向において前記ガラス内中空部と前記パネル体との間に渡って設けられており、
    前記ガラス保持部材は、室内側に配置されて前記複層ガラスの周端部が挿入されるガラス外縁挿入部を備え前記樹脂部でなる室内部材と、
    前記室内部材の室外側にて前記複層ガラスと前記パネル体とに渡るように配置され、室外側に配置されて前記アルミ部でなる室外部材と、を有し、
    前記低熱伝導領域には、前記室内部材が位置していることを特徴とする戸体。
  2. 請求項1に記載の戸体であって、
    前記樹脂部は、前記ガラス外縁挿入部と当該複層ガラスの面内方向に並ぶ位置に複数の樹脂中空部を有し、
    前記複数の樹脂中空部のうちの少なくとも1つには、前記アルミ部をなすアルミニウム部材が設けられており、
    前記低熱伝導領域には、前記アルミニウム部材が設けられた前記樹脂中空部より室内側に設けられた前記樹脂中空部が位置していることを特徴とする戸体。
  3. 請求項1に記載の戸体であって、
    前記低熱伝導領域には、前記ガラス保持部材の前記樹脂部と前記パネル体との間に前記複層ガラスの面内方向に隣接して断熱材が設けられることを特徴とする戸体。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の戸体であって、
    前記複層ガラスは複数の前記ガラス内中空部を備え、
    前記低熱伝導領域は、複数の前記ガラス内中空部のうちの最も室内側に位置する前記ガラス内中空部と前記パネル体との間に設けられていることを特徴とする戸体。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の戸体であって、
    前記複層ガラスは、互いに対面するガラス板の周端部間に合成樹脂製のスペーサーが介在されており、
    前記ガラス保持部材は、前記周端部が挿入された前記複層ガラスを面外方向における両側から気密に保持する気密保持材を有しており、
    前記気密保持材は、前記スペーサーより前記複層ガラスの中央側にて当該複層ガラスを保持することを特徴する戸体。
  6. 請求項1に記載の戸体であって、
    前記低熱伝導領域には、前記樹脂部に設けられた樹脂中空部に断熱材が設けられていることを特徴とする戸体。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の戸体と、
    前記戸体を回動自在に支持する枠体と、を有する建具。
JP2015009399A 2015-01-21 2015-01-21 戸体および建具 Active JP6529767B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015009399A JP6529767B2 (ja) 2015-01-21 2015-01-21 戸体および建具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015009399A JP6529767B2 (ja) 2015-01-21 2015-01-21 戸体および建具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016132947A JP2016132947A (ja) 2016-07-25
JP6529767B2 true JP6529767B2 (ja) 2019-06-12

Family

ID=56437628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015009399A Active JP6529767B2 (ja) 2015-01-21 2015-01-21 戸体および建具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6529767B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107178280A (zh) * 2017-08-01 2017-09-19 苏州市拓然柯工贸有限公司 一种节能环保铝合金门窗的便捷制作方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5721640U (ja) * 1980-07-11 1982-02-04
JPS59160532U (ja) * 1983-04-15 1984-10-27 日本板硝子株式会社 複層ガラス
JPH0860944A (ja) * 1994-08-24 1996-03-05 Om Kiki Kk 断熱ドアの窓枠構造
CA2142074E (en) * 1995-02-08 1998-10-13 Normand Labrecque Bead for retaining and air sealing a windowpane, and window assembly therewith
JPH0960431A (ja) * 1995-08-28 1997-03-04 Matsushita Electric Works Ltd 額縁材接合構造
JP2006177056A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Panahome Corp 建具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016132947A (ja) 2016-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6796012B2 (ja) カーテンウォール
JP5394295B2 (ja) 開口部装置
JP6529767B2 (ja) 戸体および建具
KR101018004B1 (ko) 크린룸용 조립식 도어틀
JP6259344B2 (ja) 複合建具の固定部材と複合建具
JP5903060B2 (ja) 内窓および内窓施工方法
JP4046344B2 (ja) 組み合わせ窓
JP6758883B2 (ja) サッシ窓の気密/断熱構造
JP6445317B2 (ja) カーテンウォールユニットおよびカーテンウォール
KR101446096B1 (ko) 레일 커버링 고기밀성 창호
JP4907496B2 (ja) カーテンウォールユニット及びカーテンウォール
JP6867238B2 (ja) 建具
JP6879835B2 (ja) 扉体及び建具
JP6548252B2 (ja) 窓構造体
JP2017186741A (ja) ドア及び建具
JP2010281073A (ja) 開口部装置
JP5303497B2 (ja) 改装サッシユニット
JP2021080718A (ja) 建具
JP6676434B2 (ja) ドア
KR101184218B1 (ko) 실내 칸막이용 출입문
JP6445823B2 (ja) 複合窓枠及び建物開口部構造
JP5302262B2 (ja) カバー枠
JP7316882B2 (ja) 建具
JP6945996B2 (ja) 建具
JP5591190B2 (ja) 開口部建材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190515

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6529767

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150