JP2010281073A - 開口部装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 建物開口部に沿って設けられた枠体、及び、枠体の見付方向内側に配置されるとともに、ガラスパネルと框とを有する障子、を備え、框には、底片と底片の両端から立設する二つの片とを有する、断面形状がコ字状の被覆片が備えられるとともに、当該被覆片の底片には、コ字状の開口側に向かって凸である凸部が設けられ、被覆片とガラスパネルとが接着手段により接着されて、該ガラスパネルの外縁が前記框に覆われるとともに、凸部の少なくとも一部が、ガラスパネルの見付け方向外側端面よりも、見付け方向内側に突出している、開口部装置とする。
【選択図】図2
Description
枠体10は、上下のそれぞれに水平に配置される長尺部材である横枠11、12、及び当該横枠11、12の端部を渡して設けられる長尺部材である縦枠14、15を備え、これらが枠状に形成されている。
障子20は、内障子に相当する障子で、上横框21、下横框22、戸先框23、内召し合わせ框24、ガラスパネル25、及び把手26が備えられている。
上横框21は、図2に表される断面において、見込み方向室内側に面する室内側片21aと、見込み方向室外側に面する室外側片21bと、ガラスパネル25の外縁を覆うように略コ字状に形成されたコ字状被覆片21cとを有して、紙面奥手前に延在している。また、図2からわかるように、上横框21のコ字状被覆片21cの、開口と対向する底片の略中央部には、タッピングホール21dが設けられており、ここにネジを通して、上横框21と、後述する戸先框23及び内召し合わせ框24と、を固定可能としている。さらに、コ字状被覆片21cとガラスパネル25とは接着手段50aを介して直接接着され、上横框21とガラスパネル25とが一体とされている。上横框21とガラスパネル25とが直接接着されることで、上横框21の見付け幅を縮小することができ、ガラスパネル25の採光面積を拡大することができる。また、外観視において框の与える影響が少なくなり、シンプルで意匠性に優れた開口部装置とすることができる。さらに、ガラスパネル部分をより大きくとることができるので、断熱性に優れる開口部装置とすることができる。
下横框22は、図2で示される断面において、見込み方向室内側に面する室内側片22aと、見込み方向室外側に面する室外側片22bと、ガラスパネル25の外縁を覆うように略コ字状に形成されたコ字状被覆片22cとを有して、紙面奥手前に延在している。また、図2からわかるように、上横框21のコ字状被覆片22cの、開口と対向する底片の略中央部には、タッピングホール22dが設けられており、ここにネジを通して、下横框22と、後述する戸先框23及び内召し合わせ框24と、を固定可能としている。さらに、コ字状被覆片22cとガラスパネル25とは接着手段50bを介して直接接着され、下横框22とガラスパネル25とが一体とされている。下横框22とガラスパネル25とが直接接着されることで、下横框22の見付け幅を縮小することができ、ガラスパネル25の採光面積を拡大することができる。また、外観視において框の与える影響が少なくなり、シンプルで意匠性に優れた開口部装置とすることができる。さらに、ガラスパネル部分をより大きくとることができるので、断熱性に優れる開口部装置とすることができる。一方、下横框22の、片22a〜22cによって囲まれる空間には戸車28が備えられ、当該戸車28は、下横枠12の片12hに載置されることで障子20がスライド可能とされている。また、片22bの見込み方向室内側面にはフィンが設けられ、下横枠12の片12hと接することで障子20下縁の水密気密が保たれている。
戸先框23は、図4で示される断面において、室内側片23a、室外側片23b、及びコ字状被覆片23cで示される形状を有して、紙面奥手前に延在している。これら片23a〜23cは一体に形成されており、コ字状被覆片23cとガラスパネル25とが、接着剤等の接着手段50eにより直接接着されることで、戸先框23とガラスパネル25とが一体とされている。戸先框23とガラスパネル25とが直接接着されることで、戸先框23の見付け幅を縮小することができ、ガラスパネル25の採光面積を拡大することができる。また、外観視において框の与える影響が少なくなり、シンプルで意匠性に優れた開口部装置とすることができる。戸先框23の片23bの見込み方向室内側面にはフィンが設けられ、縦枠15の片15cと接することで障子20横縁の水密気密が保たれている。また、図1に示されるように、戸先框23の略中央部には把手26が設けられ、障子20を見付け方向に容易にスライド可能としている。尚、本実施形態において障子20は、いわゆる縦通しの框構造を有するため、戸先框23には、タッピングホールが設けられていない。
内召し合わせ框24は、内召し合わせ部に用いられる縦框である。内召し合わせ框24は、図4で示される断面において、略矩形状の矩形部24a、24bと略コ字状のコ字状被覆片24cとを有して、紙面奥手前に延在している。矩形部24aは見込み方向室内側に面して形成され、矩形部24bは障子20においてガラスパネル25よりも見付け方向外側であって矩形部24aよりも見込み方向室外側に形成されている。また、矩形部24bの見込み方向室外側面には、障子20の見付け方向内側に形成された爪部24eが設けられており、外召し合わせ框34の爪部34eと係合可能とされている。コ字状被覆片24cは、障子20において矩形部24bの見付け方向内側に形成され、当該コ字状内部にガラスパネル25の外縁が挿入されている。これら矩形部24a、24b及びコ字状被覆片24cは一体に形成されており、コ字状被覆片24cとガラスパネル25とが接着剤等の接着手段50fにより直接接着されることで、内召し合わせ框24とガラスパネル25とが一体とされている。内召し合わせ框24とガラスパネル25とが直接接着されることで、内召し合わせ框24の見付け幅を縮小することができ、ガラスパネル25の採光面積を拡大することができる。また、外観視において框の与える影響が少なくなり、シンプルで意匠性に優れた開口部装置とすることができる。また、内召し合わせ框24の略中央部には施錠装置40が設けられ、障子20、30の施錠及び開錠を可能としている。尚、本実施形態において障子20は、いわゆる縦通しの框構造を有するため、戸先框23には、タッピングホールが設けられていない。
ガラスパネル25は、いわゆる複層ガラスパネルであり、矩形板状である2枚の板ガラスが室内外方向に所定の間隔を有して並列されている。当該2枚の板ガラスの間隙により形成される空間のうち、その外周端部には該外周端部に沿ってスペーサ51a、51b、51e、51fが配置されている。スペーサ51a、51b、51e、51fは、シール部材を備え、これにより、2枚の板ガラスを一体に保持して水密気密を得ることができる。また、スペーサ51a、51b、51e、51fに乾燥剤を含ませれば、空間内側を適切な湿度に保つことも可能となる。
本実施形態において、障子30は、図3、4に示されるように、障子20とほぼ同様の構成を有するため、説明を省略する。但し、障子30においても、上記障子20と同様、框(上横框31、下横框32、戸先框33、外召し合わせ框34)のコ字状被覆片31c〜34cにガラスパネル35が接着剤等の接着手段により直接接着されている。特に、上横框31、下横框32にはタッピングホール31d、32dが設けられているので、当該タッピングホール31d、32dを利用して、コ字状被覆片31c、32cとガラスパネル35との間に、接着剤50c、50dを均等に行き渡らせることができる。框とガラスパネル35とを直接接着することで、框の見付け幅を縮小でき、ガラスパネル35の採光面積を拡大することができる。さらに、好ましくは、障子20、30のすべての框とガラスパネルとを直接接着する形態とすることで、開口部装置100全体としての採光面積に与える影響が極めて大きくなるとともに、開口部装置100全体の外観視が極めてシンプルとなるため、従来よりも採光性、意匠性に優れる開口部装置100とすることができる。
11 上横枠
12 下横枠
14、15 縦枠
20 障子
21 上横框
21c コ字状被覆片
21d タッピングホール(凸部)
22 下横框
22c コ字状被覆片
22d タッピングホール(凸部)
23 戸先框
24 内召し合わせ框
25 ガラスパネル
26 把手
30 障子
40 施錠装置
50a〜50f 接着剤
51a〜51h スペーサ
80、81 カバー部材
100 開口部装置
Claims (3)
- 建物開口部に沿って設けられた枠体、及び、該枠体の見付方向内側に配置されるとともに、ガラスパネルと框とを有する障子、を備え、
前記框には、底片と該底片の両端から立設する二つの片とを有する、断面形状がコ字状の被覆片が備えられるとともに、該被覆片の前記底片には、前記コ字状の開口側に向かって凸である凸部が設けられ、
前記被覆片と前記ガラスパネルとが接着手段により接着されて、該ガラスパネルの外縁が前記框に覆われるとともに、前記凸部の少なくとも一部が、前記ガラスパネルの見付け方向外側端面よりも、見付け方向内側に突出している、開口部装置。 - 前記凸部が、前記框に備えられたタッピングホールである、請求項1に記載の開口部装置。
- 前記凸部が、前記底片の略中央に設けられている、請求項1又は2に記載の開口部装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009134201A JP5374239B2 (ja) | 2009-06-03 | 2009-06-03 | 開口部装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009134201A JP5374239B2 (ja) | 2009-06-03 | 2009-06-03 | 開口部装置 |
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JP5374239B2 JP5374239B2 (ja) | 2013-12-25 |
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ID=43538037
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015196965A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-09 | 株式会社Lixil | 複合建具の断熱構造 |
JP2017057676A (ja) * | 2015-09-18 | 2017-03-23 | Ykk Ap株式会社 | 面材の支持構造、建具、面材の支持方法および建具の組立方法 |
JP2021075923A (ja) * | 2019-11-11 | 2021-05-20 | Ykk Ap株式会社 | 建材の連結構造 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006241805A (ja) * | 2005-03-02 | 2006-09-14 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 複層ガラス扉 |
-
2009
- 2009-06-03 JP JP2009134201A patent/JP5374239B2/ja active Active
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JP5374239B2 (ja) | 2013-12-25 |
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