JP4790282B2 - 嵌め殺し部の竪骨の支持構造 - Google Patents
嵌め殺し部の竪骨の支持構造 Download PDFInfo
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<請求項1記載の発明>
請求項1記載の発明は、上枠、下枠、及び左右の竪枠を四周枠組みして構成される窓枠に取付けられる、片引きサッシ又は引き分けサッシにおける嵌め殺し部の竪骨の支持構造であって、
該嵌め殺し部は、上枠アタッチメント、下枠アタッチメント、竪骨、及び竪骨に対向する側の竪枠を形成する竪枠アタッチメントを四周枠組みして形成されるFIXユニットを備え、
前記上枠アタッチメントが上枠に固定されると共に、前記下枠アタッチメントが下枠に固定されることにより、前記FIXユニットの上部及び下部が窓枠に固定され、
前記竪骨の上下両端は上枠と下枠とに固定されない構成とされ、
前記上枠アタッチメントの上部に係合片が一体的に形成され、前記上枠アタッチメントと上枠との固定が、竪骨から離れた位置で上枠に取付けられた上部固定ブロックに上枠アタッチメントの係合片が嵌合することによりなされ、前記竪骨の上端部と上枠との間に弾性部材が挟み込まれる構成とされた、
ことを特徴とする嵌め殺し部の竪骨の支持構造。
上枠アタッチメントが上枠に固定されると共に、下枠アタッチメントが下枠に固定されることにより、FIXユニットの上部及び下部が窓枠に固定され、竪骨の上下両端は上枠と下枠とに固定されない構成とすることによって、FIXユニットを窓枠に確実に固定すると共に、竪骨を縦方向に伸長可能とすることができ、竪骨の熱膨張の際に、横方向等に歪むなどの不具合が生じることを防止することができる。そのため、クレセント受調整後にクレセントが掛からない、また、片引き障子又は引き分け障子と、竪骨の双方に取付けた煙返しが接触し異音が発生する等の問題が生じることを防止することができる。
また、上枠アタッチメントと上枠との固定が、上枠に取付けられた上部固定ブロックに上枠アタッチメントが嵌合することによりなされ、窓枠へのFIXユニットの取付け、及び嵌め殺し部の組立作業が容易化される。
さらに、竪骨の上端部と上枠との間に弾性部材が挟み込まれた構成とすることにより、竪骨の縦方向の伸縮を吸収することができる。
請求項2記載の発明は、前記下枠アタッチメントと下枠との固定は、下枠アタッチメントに取付けられた下部固定ブロックを下枠にビス止めすることによりなされる構成とされた、請求項1記載の嵌め殺し部の竪骨の支持構造である。
下枠アタッチメントと下枠との固定は、下枠アタッチメントに取付けられた下部固定ブロックを下枠にビス止めすることによりなされる構成とすることにより、窓枠へのFIXユニットの取付け、及び嵌め殺し部の組立作業が容易化される。
図1は片引きサッシの横断面図であり、図2は同縦断面図で、図3はI−I部分の縦断面図である。この片引きサッシの窓枠26は、上枠4、下枠3、及び左右の竪枠5a,5bを四周枠組みして構成されており、この窓枠26内に片引き障子1と嵌め殺し部2を装着して片引きサッシが形成される。片引き障子1は、上框9a、下框8a、戸先框7a、及び召し合せ框6aを四周框組みした内部にガラスパネル27を嵌め込んで形成してある。嵌め殺し部2は、上枠アタッチメント21、下枠アタッチメント20、右竪枠アタッチメント22、及び竪骨23を四周枠組みして枠体(FIXユニット)を形成し、この枠体(FIXユニット)の内部にガラスパネル27を嵌め込み、その後、ガラス上部押縁50、ガラス左右押縁51L,51Rをそれぞれ上枠アタッチメント21、左竪枠アタッチメント22、及び竪骨23に係合させて形成される。そして、片引き障子1と嵌め殺し部2は、召し合せ框6aと竪骨23との間に設けたクレセント(図示省略)により施錠されるものである。なお、本実施の形態では、嵌め殺し部2が室内側から見て右にあるため、右側に右竪枠アタッチメント22が形成されているが、嵌め殺し部2が室内側から見て左にあれば、竪骨23に対向する側の竪枠には左竪枠アタッチメントが形成されることは言うまでもない。
この上部固定ブロック42は、断面略M状であり、室外側係合部42aが中間垂下片30のクランク部分に係合し、室内係合部42bが室内側垂下片29に形成された上枠タイト材ホルダー33bの上部に係合することによって嵌合溝31に嵌め込まれ固定されている。上部固定ブロック42には、室外側係合爪42cと室内側係合爪42dとが形成されており、これらと上枠アタッチメント21の上部に形成された室外側係合片21aと室内側係合片21bとが係合して、上枠アタッチメント21が上枠4に固定されるようになっている。
封止ブロック44は、図10乃至図12に示すように、四角筒状の本体部44aと、この本体部44aの側面に取付けられたヒレ部44bと、本体部44aの上端部を覆う上面部44cと、を備えている。なお、44dは、上枠アタッチメント21と竪骨23を一体化させるためのビス58を貫通させるためのビス孔である。封止ブロック44は、竪骨23の室外側中空部23aに本体部44aが嵌め込まれて竪骨23に固定される。ヒレ部44bを外障子1の召し合せ框6aに当接させるために室外側中空部23aの側面が一部切欠かれており、ヒレ部44bにより外障子1の召し合せ框6aとの隙間において水密・気密性が確保されている。
下部固定ブロック43は、内側基板13の室内側から起立する起立部43aと、この起立部43aの上部に位置して、起立片14を跨ぐように構成された上面部43bと、この上面部43bから下方に折曲する折曲部43cと、を備えており、これら起立部43a、上面部43b及び折曲部43cは起立片14を挟み込むように構成され、それぞれ起立片14、下枠アタッチメント20の底面20c及び下枠アタッチメント20の室外側垂下片20aに当接するようになっている。図17、図18及び図20に示すように、上面部43bにはビス孔43dが形成されており、ビス53により下枠アタッチメント20の底面20cと下部固定ブロック43とが螺着され固定されるようになっている。また、起立部43aにはビス孔43eが形成されており、ビス54により起立片14と下部固定ブロック43とが螺着され固定されるようになっている。なお、図15に示すように、折曲部43cの中央部分が切欠かれてビス53,54の螺着作業を容易化するようになっている。
[1]上枠アタッチメント21、下枠アタッチメント20、右竪枠アタッチメント22、及び竪骨23を四周枠組みし、ビス58,58、…によって固定して、嵌め殺し部2の枠体(FIXユニット)を形成する。
[2]このFIXユニットの上枠アタッチメント21を、上枠4に数箇所嵌め込まれた上部固定ブロック42に嵌合し、上枠4に固定する。この際には、封止ブロック44の上面部44cと上枠4の下面28との間にスポンジ45を挟み込んでおく。
[3]ビス59aにより右竪枠5bと上枠4とを羅着して固定する。
[4]ビス59bにより右竪枠5bと下枠3とを羅着して固定する。
[5]左竪枠5aと竪骨23との間の上枠4と下枠3に、目板材55,56を嵌合させ取付ける。
[6]ビス59c,59dにより左竪枠5aを上枠4と下枠3に羅着して固定する。
[7]FIXユニットの右竪枠アタッチメント22と右竪枠5bとをビス57によって、取付け片22aを介して羅着して固定する。
[8]下枠アタッチメント20に取付けられた下部固定ブロック43が、下枠3の起立片14に挟み込まれた状態で、下部固定ブロック43と起立片14をビス54,54,…によって見込み方向から螺着させ、これにより下枠アタッチメント20を下枠3に固定する。
[9]FIXユニットにガラスパネル27を嵌め込み、ガラス上部押縁50、ガラス左右押縁51L,51Rをそれぞれ上枠アタッチメント21、右竪枠アタッチメント22、及び竪骨23に係合させることにより、窓枠26への嵌め殺し部2の取付けが完了する。
Claims (2)
- 上枠、下枠、及び左右の竪枠を四周枠組みして構成される窓枠に取付けられる、片引きサッシ又は引き分けサッシにおける嵌め殺し部の竪骨の支持構造であって、
該嵌め殺し部は、上枠アタッチメント、下枠アタッチメント、竪骨、及び竪骨に対向する側の竪枠を形成する竪枠アタッチメントを四周枠組みして形成されるFIXユニットを備え、
前記上枠アタッチメントが上枠に固定されると共に、前記下枠アタッチメントが下枠に固定されることにより、前記FIXユニットの上部及び下部が窓枠に固定され、
前記竪骨の上下両端は上枠と下枠とに固定されない構成とされ、
前記上枠アタッチメントの上部に係合片が一体的に形成され、前記上枠アタッチメントと上枠との固定が、竪骨から離れた位置で上枠に取付けられた上部固定ブロックに上枠アタッチメントの係合片が嵌合することによりなされ、前記竪骨の上端部と上枠との間に弾性部材が挟み込まれる構成とされた、
ことを特徴とする嵌め殺し部の竪骨の支持構造。 - 前記下枠アタッチメントと下枠との固定は、下枠アタッチメントに取付けられた下部固定ブロックを下枠にビス止めすることによりなされる構成とされた、請求項1記載の嵌め殺し部の竪骨の支持構造。
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