JP2009167649A - 段窓 - Google Patents

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Abstract

【課題】横向片を有しない上枠であっても、カバー材を取付けて見栄え良くできるようにした段窓とする。
【解決手段】上窓1の下枠4と下窓2の上枠3を無目6で連結した段窓において、前記無目6は、その室内側部分よりも室内側に向けて突出した下カバー材取付部12、上カバー材取付部13を有し、その上カバー材取付部13と下カバー材取付部12に亘ってカバー材8を取付け、このカバー材8で無目6と上枠3、下枠4を固着するビス14,15を覆って室内側から見えないようにする。
【選択図】図5

Description

本発明は、上窓の下枠と下窓の上枠を無目で連結した段窓に関する。
従来、上枠と下枠と左右の縦枠を方形状に枠組みした窓枠に、障子・ガラス等のパネル体を装着した上下の窓を、無目で連結して構成された段窓が種々提案されている。
例えば、特許文献1に開示された段窓が提案されている。
この段窓は、上窓の下枠と無目、この無目と下窓の上枠を室内外側方向(見込み方向)に向うビスでそれぞれ固着して連結し、前記上窓の下枠における室内側端に設けた室内側に向う横向片と下窓の上枠における室内側端に設けた室内側に向う横向片との間にカバー材を挿入し、この各横向片からカバー材にビスを上下方向(見付け方向)に向けてそれぞれ螺合してカバー材を横向片間に取付けている。
特許第3216017号公報
前述した従来の段窓は、カバー材の上部を上窓の下枠の横向片にビスで固着し、そのカバー材の下部を下窓の上枠の横向片にビスで固着しているので、横向片を備えていない下枠、上枠を用いた窓枠の場合にはカバー材を取付けできないから、前述した従来のようなカバー材を有した段窓とすることはできない。
前述した従来の段窓における下枠、上枠の横向片は、建物開口部の上内面、下内面にビスで固着されて下枠、上枠の室内側端を建物開口部の上内面、下内面で支持するためのものであって、下枠、上枠の室内側端を建物開口部の上内面、下内面でそれぞれ支持しない窓の場合には、その横向片が無いので、カバー材を前述した従来の段窓のように取付けできない。
また、横向片とカバー材を固着するビスが室内側から見えるので、見栄えが悪い。
本発明の目的は、無目にカバー材を取付ける部分を設けることで、横向片を備えていない上枠を用いた窓枠でもカバー材を取付けできると共に、見栄えが良い段窓とすることである。
本発明は、上窓の下枠と下窓の上枠との間に無目を設け、この無目と前記下枠、上枠をそれぞれ連結した段窓であって、前記無目は、前記下枠、上枠の室外側部分に連結される室外側部分と、前記上枠の室内側部分にビスで固着される室内側部分と、この室内側部分よりも室内側に向けて突出した下カバー材取付部、上カバー材取付部を有し、前記上カバー材取付部と前記下枠の横向片がビスで固着され、前記下カバー材取付部と上カバー材取付部とに亘ってカバー材を係止して取付け、このカバー材で前記ビスを覆うようにしたことを特徴とする段窓である。
本発明においては、カバー材を、上窓の下枠の室内側端面と下窓の上枠の室内側端面にそれぞれ当接して下カバー材取付部と上カバー材取付部をカバー材で覆うようにできる。
このようにすれば、無目の下カバー材取付部と上カバー材取付部が室内側から見えないと共に、カバー材が下枠、上枠の室内側端面と連続して見えるので、見栄えが良い。
本発明においては、下窓の上枠の室内側部分は、横向き部と縦向き部を有し、無目の室内側部分は、横向き取付部と縦向き取付部を有し、その横向き取付部が前記上枠の横向き部に接し、かつ上下方向に向うビスで固着し、前記縦向き取付部が前記上枠の縦向き部に室内外側方向に向うビスで固着することができる。
このようにすれば、無目の室内側部分と上枠の室内側部分が上下方向、室内側方向に向うビスで強固に固着されるので、無目と上枠をしっかりと連結できる。
本発明によれば、無目に下カバー材取付部、上カバー材取付部を設けたので、横向片を備えていない上枠を用いた窓枠でもカバー材を取付けできる。
また、無目の室内側部分と上枠の室内側部分を固着するビス、無目の上カバー材取付部と下枠の横向片を固着するビスがカバー材で覆われて室内側から見えないので、見栄えの良い段窓とすることができる。
図1に示すように、上窓1、下窓2は、上窓枠1a、下窓枠2aにパネル体1b,2bを装着してある。
前記上窓枠1a、下窓枠2aは、上枠3と下枠4と左右の縦枠5を方形状に枠組みしてある。
前記上窓1の下枠4と下窓2の上枠3との間に無目6が設けてあり、この無目6と前記下枠4が連結されると共に、無目6と前記上枠3が連結されて段窓としてある。
前記各上枠3、下枠4、縦枠5の室内側端面3a,4a,5aは、図2〜図4に示すように室内外側方向(見込み方向)に同一位置である。
前記上窓1の上枠3は、図2に示すように室内外側方向中間に上向きの取付片3bを有している。下窓2の上枠3は、前述の取付片3bが切断等で除去されている。
前記下窓2の下枠4は、図2に示すように室内外側方向中間に下向きの取付片4bを有していると共に、前記室内側端面4aよりも室内側に突出した横向片4cを有している。
前記上窓1の下枠4は、横向片4cを有しているが、取付片4bは切断等で除去してある。
前記各縦枠5は図3、図4に示すように、室内外側方向中間に側方に向いた取付片5bを有している。
前記各取付片3b,4b,5bは室内外側方向に同一位置で、建物躯体7の室外側面7aに固着具7bでそれぞれ固着され、この各取付片3b,4b,5bよりも室内側寄り部分が前記建物躯体7の開口部7c内に挿入し、下窓2の下枠4の横向片4c及び各縦枠5の室内側部5cが固着具7dで開口部7cの内面にそれぞれ固着される。
図2に示すように、前記上窓1の下枠4と下窓2の上枠3との間に無目6が設けてあり、この無目6の室内側部が下枠4、上枠3にビスで固着されている。
前記上窓1の下枠4の室内側端面4aと下窓2の上枠3の室内側端面3aに亘ってカバー材8が取付けてある。
このカバー材8で前述の無目6と下枠4、上枠3を固着するビス等を覆って室内側から見えないようにしてある。
次に、前記無目6と上窓1の下枠4と下窓2の上枠3の連結部分を図5に基づいて説明する。
前記無目6は、前記下枠4の室外側部分4d、上枠3の室外側部分3cに連結される室外側部分10と、前記上枠3の室内側部分3dに固着される室内側部分11と、この室内側部分11よりも室内側に向けて突出した下カバー材取付部12と、前記室内側部分11よりも上方で、かつ室内側に向けて突出した上カバー材取付部13を有している。
そして、前記無目6の室内側部分11が上枠3の室内側部分3dにビス14で固着され、その下カバー材取付部12と上カバー材取付部13が上枠3、下枠4の室内側端面3a,4aよりも室内側に突出する。
前記無目6の上カバー材取付部13の上面と下枠4の横向片4cの下面が接し、両者がビス15で固着されることで、上枠3、下枠4の室内側部分と無目6の室内側部分がビス14,15で固着される。
前記カバー材8は、縦板20と上下横片21,22でほぼ断面コ字形状で、その上横片21が下枠4の横向片4cの上面に重なり合って室内側端面4aに当接すると共に、下横片22が上枠3の室内側端面3aに当接して無目6の室内側部分を覆うように、前記下カバー材取付部12、上カバー材取付部13に係止して取付けられる。
このようであるから、無目6にカバー材8を取付ける下カバー材取付部12を設けたことによって、カバー材8の下横片22を上枠3の室内側端面3aに接して取付けできるから、横向片を備えていない上枠3を用いた窓枠でもカバー材8を取付けできる。
また、カバー材8によって無目6の下カバー材取付部12、上カバー材取付部13及びビス14,15が覆われ、それらが室内側から見えないので、見栄えが良い段窓とすることができる。
なお、上カバー材取付部13、下カバー取付部12の一方又は両方を覆わないようにしても良い。
次に、前述の連結部分の好ましい形態を説明する。
前記無目6の室外側部分10は、上枠3の室外側部分3cにビス16で固着される横向き部10aと、下枠4の室外側部分4dに係止する係止部10bを有している。
前記上枠3の室内側部分3dは、横向き部3eと縦向き部3fを有している。この縦向き部3fが前述の室内側端面3aである。
前記無目6の室内側部分11は、横向き取付部11aと縦向き取付部11bを有している。その横向き取付部11aが前記上枠3の横向き部3eに接し、上下方向(見付け方向)に向うビス14で固着される。
前記無目6の縦向き取付部11bが上枠3の縦向き部3fに接し、室内外側方向に向うビス14で固着される。
このように、無目6の室内側部分11と上枠3の室内側部分3dは、上下方向、室内外側方向に向うビスで固着されるので、強固に固着され、無目6と上枠3がしっかりと連結される。
前記無目6の下カバー材取付部12は、室内側部分11の縦向き取付部11bに室内側に向けて一体に設けてある。この下カバー材取付部12は係止受片12aを有している。
前記無目6の上カバー材取付部13は、前記室内側部分11の横向き取付部11aに縦向部17を介して一体に設けてある。この上カバー材取付部13は係止受片13aを有している。
前記カバー材8は、前記各係止受片12a,13aに係止する上下係止片23,24を有し、カバー材8を室内側から室外側に向けて押しつけることで上係止片23、下係止片24が係止受片13a,12aにそれぞれ係止するようにしてある。
前記カバー材8の上横片21の長手方向両端部が図3に示すようにビス25で固着してあるが、固着しなくとも良い。
前述した各上枠3、各縦枠5は図2〜図4に示すように、アルミ室外側部材30,50の室内側に樹脂室内側部材31,51をビス32,52で固着して取付けたアルミ・樹脂複合材としてある。
前述した各下枠4はアルミ室外側部材40とアルミ室内側部材41を断熱材42で連結し、そのアルミ室内側部材41に室内側樹脂カバー43を取付けてある。
前記無目6は、アルミ室外側部材6aとアルミ室内側部材6bを断熱材6cで連結した断熱形材である。
図5に示すように、無目6の室外側部分10はアルミ室外側部材6aに形成してあり、室内側部分11、下・上カバー材取付部12,13はアルミ室内側部材6bに形成してある。
また、無目6の室内側部分11は、上枠3のアルミ室外側部材30及び樹脂室内側部材31にビス14で固着されている。
前記下枠4のアルミ室内側部材41、室内側樹脂カバー43は、下枠4の室内側端面4a(室内側樹脂カバー43の室内端面)よりも室内側に突出した突出片41a,43aを有し、この突出片41aの上に突出片43aが重なり合って前述の下枠4の横向片4cとしてある。
前記カバー材8は樹脂製で、その上横片21が前記突出片43aの上面に接し、下横片22が無目6におけるアルミ製の下カバー材取付部12の下方に位置している。
このようであるから、無目6と下枠4、上枠3の連結部の室内側は樹脂によって覆われるので、その室内側に結露が発生しづらい。
前述の実施の形態は、上窓1、下窓2のパネル体1b,2bが複層ガラスで、上枠1a、下枠2a内に装着した嵌め殺し(Fix)窓としてあるが、これに限ることはない。
例えば、上枠1a、下枠2aに障子を横すべり出し自在に装着し、上窓1、下窓2を横すべり出し窓としても良い。
また、上窓1と下窓2を異なるタイプの窓としても良い。
例えば、図6に示すように、上窓枠1aにパネル体1bとして複層ガラスを装着して上窓1を嵌め殺し窓とする。
下窓枠2aにパネル体2bとして障子を横すべり出し自在に装着して下窓2を横すべり出し窓とする。
この場合でも、無目6、下枠4、上枠3を前述と同様にして連結することができる。
段窓の外観図である。 図1のA−A拡大断面図である。 図1のB−B拡大断面図である。 図1のC−C拡大断面図である。 無目と下枠、上枠の連結部分の拡大断面図である。 段窓の第2の実施の形態を示す縦断面図である。
符号の説明
1…上窓、1a…上窓枠、1b…パネル体、2…下窓、2a…下窓枠、2b…パネル体、3…上枠、3a…室内側端面、3c…室外側部分、3d…室内側部分、3e…横向き部、3f…縦向き部、4…下枠、4a…室内側端面、4c…横向片、4d…室外側部分、5…縦枠、6…無目、8…カバー材、10…室外側部分、11…室内側部分、11a…横向き取付部、11b…縦向き取付部、12…下カバー材取付部、13…上カバー材取付部、14…ビス、15…ビス。

Claims (3)

  1. 上窓の下枠と下窓の上枠との間に無目を設け、この無目と前記下枠、上枠をそれぞれ連結した段窓であって、
    前記無目は、前記下枠、上枠の室外側部分に連結される室外側部分と、前記上枠の室内側部分にビスで固着される室内側部分と、この室内側部分よりも室内側に向けて突出した下カバー材取付部、上カバー材取付部を有し、
    前記上カバー材取付部と前記下枠の横向片がビスで固着され、
    前記下カバー材取付部と上カバー材取付部とに亘ってカバー材を係止して取付け、このカバー材で前記ビスを覆うようにしたことを特徴とする段窓。
  2. カバー材を、上窓の下枠の室内側端面と下窓の上枠の室内側端面にそれぞれ当接して下カバー材取付部と上カバー材取付部をカバー材で覆うようにした請求項1記載の段窓。
  3. 下窓の上枠の室内側部分は、横向き部と縦向き部を有し、
    無目の室内側部分は、横向き取付部と縦向き取付部を有し、その横向き取付部が前記上枠の横向き部に接し、かつ上下方向に向うビスで固着し、前記縦向き取付部が前記上枠の縦向き部に室内外側方向に向うビスで固着した請求項1又は2記載の段窓。
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