JP4098762B2 - 建具 - Google Patents
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Description
このような問題は、室外空間に面した建具の場合に限らず、例えば、浴室やキッチン等の室内空間に面し、飛び散った水や油等が面材表面に付着しやすい建具においても同様の問題がある。
この際、前記下框には、見込み方向に延びる上面部が形成され、この上面部と前記第2のパネル材の先端面との間に前記隙間が設けられ、前記下框の上面部と前記枠体における下枠の上面部とが略同一高さ位置に設けられるか、または前記下框の上面部が前記下枠の上面部よりも若干低い位置に設けられていることが好ましい。
さらに、接着により複層面材を框材に固定することで、ビス止めにより各框材を框組みする必要がなく、接着力によって各框材および複層面材を一体化することができ、障子の組立工程を簡略化することができる。そして、各框材および複層面材が接着により一体化されることで、ガスケットを介して面材が框材に支持される従来の障子と比較して、障子の面内剛性が飛躍的に向上されて開閉時等のがたつきを防止することができる。
そして、複層面材は、各框材の見付け面部に四周連続して貼付けた接着テープにより接着されていることが好ましく、このようにすれば、通常の接着剤を用いて接着する場合と比較して接着作業が簡単にできるとともに、接着と同時に框材と複層面材との間のシールが完了するため、障子の組立工程をより一層簡略化することができる。
さらに、複層面材の上および左右の三辺のうちの少なくとも一辺において、第1および第2のパネル材の端縁を揃えて形成したことで、揃えた端縁側を下にして立てた状態で複層面材を製造したり、運搬したり、框材に組み込んだりすることができ、効率よく障子を製造することができる。つまり、複層面材の四辺全てにおいて第1および第2のパネル材の端縁位置をずらしてしまうと、複層面材を立てた状態で支持することが困難になるためであるが、本発明によれば複層面材を立てた状態で支持することができる。
このような構成によれば、障子を上下および左右の各々の方向に関して対象に形成することができ、障子の外観意匠性をさらに良好にすることができる。
このような構成によれば、複層面材の少なくとも下辺において、第1のパネル材に加えて第2のパネル材が框材に接着されることで、複層面材の框材への固定強度を向上させることができる。さらに、第1のパネル材よりも延ばされた第2のパネル材の下端縁を下框に接着することで、複層面材と下框との間がシールされることとなるため、第2のパネル材表面側からの水の浸入を防止することができ、障子の水密性を向上させることができる。
このような構成によれば、複層面材の端面に沿って框材の見込み面部が配置されるので、この見込み面部がカバー材として機能し、障子の外観意匠性を高めるとともに、複層面材の端面を保護することができる。従って、複層面材のパネル材同士を連結する連結シール材の劣化を防止し、複層面材を長寿命化することができる。
ここで、所定の室内空間としては、浴室やキッチン等の水を多く利用する空間が例示される。すなわち、第2の空間である室外空間や所定の室内空間では、障子(複層面材)に水がかかりやすくなっている。
このような構成によれば、第2のパネル材を第2の空間に面して配置することにより、第2のパネル材にかかった水を流れ落とさせることで、汚れの付着を防止して、障子の清掃手間を軽減することができる。
このような構成によれば、第2のパネル材表面にコーティングした酸化チタン等からなる光触媒の作用により、有機物が分解されて汚れの付着が防止できるとともに、光触媒の親水性により付着した汚れを水とともに洗い流すことができ、障子の清掃手間をさらに一層軽減することができる。
なお、第2実施形態以降において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材、および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る建具であるサッシ窓1を示す縦断面図である。図2は、サッシ窓1を示す横断面図である。図3は、サッシ窓1の下枠部分を拡大して示す縦断面図である。
図1〜図3において、サッシ窓1は、室外空間(第1の空間)と浴室やキッチン等の室内空間(第2の空間)とを仕切る窓であって、外壁2の開口部3に設けられ、外壁2を構成する躯体としての壁パネル4や、壁パネル4および内装材5の開口内周面を覆うアルミ形材製の額縁材6に固定されている。
そして、サッシ窓1は、障子20を図2の右側にスライドさせれば、図2中、左側の縦框23と縦枠13との間に10cm程度の隙間ができて開くようになっており、換気や通風ができるようになっている。
一方、複層ガラス25の左右の各辺において、室内外のガラスパネル25A,25Bの側端縁は、揃えて形成されており、左右各端面(エッジ)と、縦框23,24の框材本体部231,241の見付け方向内面(見込み面部235,245)とは、隙間を介して対向して配置されている。つまり、複層ガラス25の左右各端面は、縦框23,24の見込み面部235,245に覆われている。
そして、浴室やキッチン等の室内空間に面した室内側のガラスパネル25Aには、水がかかりやすくなっているが、かかった水は、図3に矢印で示すように、下框22の框材本体部221上まで真っ直ぐに室内側のガラスパネル25A表面を流れ落ち、その表面上に溜まらないようになっている。下框22の框材本体部221上に流れ落ちた水は、図示しない排水経路を通って室外空間に排水される、または室内空間に設けた排水ドレン等に排水されるようになっている。
(1)すなわち、複層ガラス25における室外側のガラスパネル25Bを上下左右の各框21〜24の見付け面部212,222,232,242に接着することで複層ガラス25が固定され、かつ室内側のガラスパネル25Aの下端縁を室外側のガラスパネル25Bよりも下方に延ばして形成したので、室内側のガラスパネル25Aの室内表面側にシール片や面材保持部による入隅部分が形成されず、その表面に付着した水等が流れ落ちやすくなる。従って、水等に含まれた埃等の汚れが複層ガラス25に付着しにくくなるとともに、汚れが付着した場合でも容易に汚れを落とすことができ、障子20の美観を維持することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る建具であるサッシ窓1Aについて、図4〜図6に基づいて説明する。
図4は、サッシ窓1Aを示す縦断面図である。図5は、サッシ窓1Aを示す横断面図である。図6は、サッシ窓1Aの下枠部分を拡大して示す縦断面図である。
サッシ窓1Aは、窓枠10の開口部3への固定構造と、障子20の構成とが前述の第1実施形態のサッシ窓1と相違している。そして、本実施形態において、第1の空間は室内空間であり、第2の空間は室外空間であって、さらに障子20の複層ガラス25における第1のパネル材は室内側のガラスパネル25Aであり、第2のパネル材は室外側のガラスパネル25Bである。以下、相違点について詳しく説明する。
上框21および下框22の見付け面部212,222は、框材本体部211,221の室内寄りの位置に形成され、この見付け面部212,222の室外側側面に複層ガラス25の室内側のガラスパネル25Aが接着されている。そして、第2見付け面部213,223は、框材本体部211,221の室外側側面に形成され、この第2見付け面部213、223に複層ガラス25の室外側のガラスパネル25Bの室内側側面が接着されている。
また、縦框23,24の見付け面部232,242は、框材本体部231,241の室内寄りの位置に形成され、この見付け面部232,242の室外側側面に複層ガラス25の室内側のガラスパネル25Aが接着されている。そして、押縁材233,243は、框材本体部231,241の室外側に係合され、この押縁材233,243と室外側のガラスパネル25Bとの間にシール材234,244が介装されている。
そして、室外空間に面した室外側のガラスパネル25Bには、雨水等の水がかかりやすくなっているが、かかった水は、図6に矢印で示すように、下框22の框材本体部221底面上まで真っ直ぐに室外側のガラスパネル25B表面を流れ落ち、その表面上に溜まらないようになっている。下框22に流れ落ちた水は、框材本体部221底面に形成された図示しない排水孔を通って室外空間に排水されるようになっている。
次に、本発明の第3実施形態に係る建具であるサッシ窓1Bについて、図7〜図9に基づいて説明する。
図7は、サッシ窓1Bの下枠部分を示す縦断面図である。図8は、サッシ窓1Bの障子50を示す横断面図である。図9は、障子50の下部を断面して示す斜視図である。
サッシ窓1Bは、窓枠(枠体)40と、窓枠40内に開閉自在に支持された室内外一対の障子50とを備えた引違い窓である。窓枠40は、それぞれアルミ押出形材製の上枠(不図示)、下枠42、および左右の縦枠(不図示)を四周枠組みして形成されている。そして、下枠42には、障子50の戸車56を案内するレール部材42Aが設けられている。
一方、戸先側の縦框54は、中空状の框材本体部541と、この框材本体部541の室外側側面によって構成された見付け面部542と、この見付け面部542から室外側に突出した見込み面部543と、見込み面部543の室外側に係合された押縁材544とを有して形成されている。
このような本実施形態によれば、前述の(1)〜(8)の効果と略同様の効果を備えた引違い形式のサッシ窓1Bを構成することができる。
例えば、前記各実施形態では、障子20,50が左右にスライド可能なサッシ窓1,1A,1Bを例示して説明したが、本発明の建具は、開き窓や、辷り出し窓、嵌め殺し窓等の各種形式のサッシ窓であってもよく、またサッシ窓に限らず、引き戸や開き戸等の各種出入り口であってもよい。
また、前記各実施形態では、複層ガラス25,55の各框21,22,23,24,52,53,54への接着に、接着テープ30,31を用いたが、これに限らず、通常の接着剤を用いてもよい。また、框材の第2見付け面部213,223,523と複層ガラス25,55の室内外いずれかのガラスパネルとを接着する接着テープ31は、省略可能であり、この接着テープに代えてシール材等を設けてもよい。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (6)
- 枠体と、この枠体に支持される障子とを備えた建具であって、
前記障子は、上框、下框、および左右の縦框と、第1および第2の一対のパネル材が空気層を介して対向配置された複層面材とを備えて構成され、
前記上下左右の各框材は、それぞれ見付け方向に延びる見付け面部を有して形成され、
前記複層面材は、前記第1のパネル材が前記見付け面部に接着されて前記上下左右の各框材に固定され、
前記複層面材の下辺において、前記第2のパネル材の下端縁が前記第1のパネル材の下端縁よりも下方に延びて形成され、かつ上および左右の三辺のうちの少なくとも一辺において、前記第1および第2のパネル材の端縁が揃えて形成され、
前記第1のパネル材よりも前記第2のパネル材の端縁が延ばされた複層面材の辺に対応する前記框材には、前記見付け面部に平行な第2見付け面部が形成されており、この第2見付け面部に前記第2のパネル材が前記第1のパネル材の接着方向と同一方向から接着され、前記第2のパネル材における延ばされた端縁の先端面と前記框材との間に隙間が設けられている建具。 - 前記下框には、見込み方向に延びる上面部が形成され、この上面部と前記第2のパネル材の先端面との間に前記隙間が設けられ、
前記下框の上面部と前記枠体における下枠の上面部とが略同一高さ位置に設けられるか、または前記下框の上面部が前記下枠の上面部よりも若干低い位置に設けられている請求項1に記載の建具。 - 前記複層面材の上辺において、前記第2のパネル材の上端縁が前記第1のパネル材の上端縁よりも上方に延びて形成され、かつ左右の二辺において、前記第1および第2のパネル材の端縁が揃えて形成されている請求項1または請求項2に記載の建具。
- 前記第1および第2のパネル材の端縁が揃えられた複層面材の辺に対応する前記框材には、見込み方向に延出して当該辺における複層面材の端面を覆う見込み面部が形成されている請求項1から請求項3のいずれかに記載の建具。
- 前記複層面材の第1および第2のパネル材は、それぞれ第1および第2の空間に面して設けられており、当該第2の空間は、室外空間、または所定の室内空間である請求項1から請求項4のいずれかに記載の建具。
- 少なくとも前記第2のパネル材の表面には、光触媒からなるコーティングが設けられている請求項1から請求項5のいずれかに記載の建具。
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