JP6611171B2 - 網戸、及び網戸を備える建具 - Google Patents

網戸、及び網戸を備える建具 Download PDF

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四周組してなる框体に網状体を張設してなり、開口部に設けられる網戸、及び網戸を備える建具に関する。
例えば、勝手口ドア等に開口部を設けて開口部に網状体を張設してなる網戸を配置して、ドアを閉めた状態で換気を可能にしたドアが知られている。(特許文献1)
このような換気を可能とした開口部は、開口面積を大きくするために、ドアの形状に合わせて縦に長く形成されるのが通常である。そのため開口部に配置される網戸の網状体も縦に長く張設されることから、網状体が筒んでしまうことがあった。そして、網状体の筒みを防止するために、少なくとも開口部の中間位置付近には中桟を装着するなどして、網状体の筒みを防いでいた。
特開2002−4683号公報
しかし、網戸框に対して中桟を固定するには、網戸框に対して中桟をネジ等で固定するなど、細かい作業が必要であり、施工に手間がかかっていた。
本発明は、上記の事情を鑑みたものであり、網状体を張設した網戸框に対して、簡単に中桟を取り付けることができる建具を提供することを目的とする。
本願の請求項1に係る発明の網戸は、四周框組してなる網戸框体と、網戸框体に張設される網状体と、網状体の一面側に配置され網戸框体の内周に固定される中桟と、中桟を網戸框体に固定する固定部品とを有し、中桟が配置される框材は長手方向に沿って中桟係止片を有するとともに、中桟係止片の中桟係止位置に中桟が嵌まり込む切欠部が設けられており、固定部品は、切欠部に嵌まり込んだ中桟の見付け幅方向の両側の中桟係止片に係止される二つの係止部と、二つの係止部を連結する連結部とからなることを特徴とする。
また、本願の請求項2に係る発明の建具は、開口部に配置される枠体と、枠体に開閉自在に支持される障子と、上記網戸とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、網戸框に張設された網状体の筒みを防止することができ、また、中桟の取付けにネジ止め等する必要がなく、そのための施工も容易に行うことができる。
本発明の実施形態に係る採風ドアの外観図である。 本発明の実施形態に係る採風ドアの内観図である。 本発明の実施形態に係る採風ドアにおける、図1のa−a断面図である。 本発明の実施形態に係る採風ドアにおける、図1のb−b断面図(網戸は省略)である。 本発明の実施形態に係る採風ドアの横断面図であり、(a)は全体の横断面図であり、(b)は網戸縦框部分の拡大横断面図である。 本発明の実施形態に係る採風ドアの網戸縦框の中桟を取り付ける部分の一部斜視図であり、(a)は中桟を嵌め込む前の斜視図であり、(b)は網戸縦框間に中桟を嵌め込んだ後の一部斜視図である。 本発明の実施形態に係る採風ドアの網戸縦框に中桟を取り付けるための固定部品の図であり、(a)は固定部品の正面図であり、(b)は固定部品の側面図であり、(c)は固定部品の平面図である。 本発明の実施形態に係る採風ドアの網戸縦框の中桟を取り付ける部分の一部斜視図であり、(a)は網戸縦框間に中桟を嵌め込んだ後、固定部品を中桟に配置した後の一部斜視図であり、(b)は固定部品により中桟を網戸縦框間に固定した後の斜視図である。
(建具の全体構成)
本発明を、ひとつの実施形態として建物の勝手口等の開閉のために設置される採風ドアを例にあげて説明する。
本発明の実施形態に係る採風ドアは、図1、2に示すように、上枠11,下枠12及び左、右縦枠13,14を四周に組んでなり、建物の開口部に設置されてなる枠体1に対して、上框21、下框22及び左、右縦框23,24を四周に組んでなる框枠の内周にパネル等が装着されてなるドア本体(主障子)2をヒンジhにより開閉自在に支持して構成されている。
ドア本体(主障子)2の内観視で右側部分にはガラス等のパネル体26が装着されているとともに、内観視で左側部分には室内側に開放する内すべり出し窓等の副障子4が開閉自在に支持されており、副障子4の室外側には室外からの虫の侵入を防ぐための網戸5が装着されている。
図3に示すように、枠体1を構成する上枠11は、建物開口部の内周を覆う上枠本体111と、上枠本体111の室内側下面より垂設されてドア本体(主障子)2の上框21の室内側面に当接するシール部材s1を保持する室内側シール保持片112と、上枠本体111の室外側下面より垂設されてドア本体2の室外側上端部に当接するシール部材s2を保持する室外側シール保持片113とから構成されている。
同下枠12は、建物開口部の内周を覆う下枠本体121と、下枠本体121の室内側より立ち上がる中空の室内側立上壁122とからなり、室内側立上壁122の室外側面には、ドア本体2の室内側に当接するシール部材s1が保持されている。
また、図5に示すように、枠体1を構成する左、右縦枠13,14は、建物開口部の内周を覆う左、右縦枠本体131,141と、左、右縦枠本体131,141の室内側内周面より内周方向に延設されてドア本体2の左、右縦框23,24の室内側面に当接するシール部材s1を保持する室内側シール保持片132,142とから構成されている。
ドア本体(主障子)2は、図2に示すように、内観視で左右方向やや左側位置に中縦桟25を有しており、框枠の内周側で中縦桟25の内観視右側にはガラス等のパネル体26が装着されるとともに、内観視左側には副障子4が開閉自在に配置されている。
ドア本体(主障子)2を構成する上框21は、図3に示すように、中空形状の上框本体211と、上框本体211の室外側下面より垂設される室外壁212と、上框本体211の室内側下面に設けられる押縁取付部213と、押縁214と備えている。そして、中縦桟25の内観視右側においては、上框本体211の押縁取付部213に押縁214が取り付けられて、上框本体211の下面壁211aと室外壁212と押縁214とにより、下方に開口するガラス間口21aが形成されている。
また、中縦桟25の内観視左側においては、図4に示すように、上框本体211の内周(下方)につぶれ防止部品6を介して断面中空形状の補助上框31が固定されている。
ドア本体2を構成する下框22は、図3に示すように、中空形状の下框本体221と、下框本体221の室外端上面及び室内端上面より立設される室外壁222及び室内壁223とを備えている。そして、中縦桟25の内観視右側においては、下框本体221の上面壁221aと室外壁222と室内壁223とにより、上方に開口するガラス間口22aが形成されている。
また、中縦桟25の内観視左側においては、図4に示すように、下框本体221の内周(上方)につぶれ防止部品6を介して断面中空形状の補助下框32が固定されている。
ドア本体2を構成する左縦框23は、図5に示すように、中空形状の左縦框本体231と、左縦框本体231の室外側内周面より内周方向に延設される室外壁232と、左縦框本体231の室内側内周面に設けられる押縁取付部233と押縁234を備えている。そして、左縦框本体231の押縁取付部233に押縁234が取り付けられ、左縦框23の内周には、押縁234とつぶれ防止部品6とを介して断面中空形状の補助左縦框33が固定されている。
ドア本体2を構成する右縦框24は、中空形状の右縦框本体241と、右縦框本体241の室外端内周面より延設される室外壁242と、右縦框本体241の室内側内周面に設けられる押縁取付部243と押縁244を備えている。そして、右縦框本体241の押縁取付部243に押縁244が取り付けられて、右縦框本体241の下面壁241aと室外壁242と押縁244とにより、内周方向(左方向)に開口するガラス間口24aが形成されている。
ドア本体2の内観視で左右方向やや左側位置に配置される中縦桟25は、図5に示すように、中空形状の中縦框本体251と、中縦框本体251の右縦框24と対向する面の室外側端から右縦框24に向かって延設される室外壁252と、中縦框本体251の右縦框24と対向する面の室内側端に設けられる押縁取付部253と押縁254を備えている。そして、中縦框本体251の押縁取付部253に押縁254が取り付けられて、中縦框本体251の右縦壁251aと室外壁252と押縁254とにより、右縦框24に向かって開口するガラス間口25aが形成されている。
上框21及び下框22に形成されるガラス間口21a,22aと、右縦框24に形成されるガラス間口24aと、中縦桟25に形成されるガラス間口25aに対してガラス等のパネル体26が装着されることにより、ドア本体2の内観視右側にパネル部が形成されている。
また、上框21の下方に固定される補助上框31と、下框22の上方に固定される補助下框32と、左縦框23の内周に固定される補助左縦框33と、中縦桟25とによってドア本体2の内観視左側に副枠体3(図2)が構成され、副枠体3には、例えば室内側に滑り出す縦すべり出し窓等の採風障子(副障子)4が支持されて、採風部が形成されている。
副枠体3を構成する補助上框31、補助下框32、補助左縦框33及び中縦桟25と採風障子(副障子)4との間には、室内側シールライン及び室外側シールラインを形成するシール部材s3,s4が配置されており、採風部における気密を行っている。
(採風障子及び網戸)
採風障子4は、図4,5に示すように、副上框41,副下框42及び左、右副縦框43,44を四周に組んで、その内周にガラス等のパネル体45を装着してなり、副枠体3及び採風障子4の上下位置に設けられた支持軸3a,3bにより開閉自在に支持されている。
採風障子4を支持する副枠体3の室外側には、図1,5に示すように、網戸5が配置されている。
網戸5は、図1に示すように、網戸上框51,網戸下框52,左右の網戸縦框53,54を四周に組んでなる網戸框体の内周に網状体55が装着されているとともに、図2に示すように、網戸5の網状体55の室内側(一面側)であって上下方向略中央位置には、左右の網戸縦框53,54間に亘って中桟56が配置されている。
網戸5の左右の網戸縦框53,54と中桟56との固定について、網戸左縦框53と中桟56との固定部分を示しながら説明する。
図5(b)、図6(a)に示すように、網戸左縦框53は、中空部531aから副枠体3の室外面に向けて2条の取付脚部531b、531cが延設されてなる網戸框本体531と、網戸框本体531の内周側面の室外側部位に形成される網状体挟持部532と、網状体挟持部532の室内側であって、網戸框本体531の内周側面から長手方向に沿って内周方向に立設される中桟係止片533とを備えている。
網状体挟持部532は、室内側に向かって開口する溝状をなしており、網状体55の端部を網状体押えゴム532aにより挟持することで網状体55の端部を各網戸框内周面の室外寄りに取り付けている。また、中桟係止片533の中桟取付位置には中桟56の高さ寸法分切欠かれて切欠部533aが形成されており、中桟係止片533の内周側先端部には、室外側に向かって屈曲してなる係止爪533bが形成されている。
一方、中桟56は、図6(a)に示すように、断面中空矩形状をなす長尺部材からなり、網戸5の左右の網戸縦框53,54の網戸框本体531,541の内周面間の寸法と略同一の長さを有し、図5(a)に示すように、左右の網戸縦框53,54の間において、各網戸框内周面の室外寄りに取り付けられた網状体55の室内側に配置されている。
そして、左右の網戸縦框53,54間に配置された中桟56の両端部が、固定部品7、7によって両切欠部533a,543aに固定されることで、中桟56が左右の網戸縦框53,54間に固定されている。
固定部品7は、図7に示すように、中桟係止片533、543の中桟56が配置された切欠部533aの上方部位に係合する上方係止部(係止部)71と、中桟係止片533、543の中桟56が配置された切欠部533aの下方部位に係合する下方係止部(係止部)72と、上方係止部(係止部)71と下方係止部(係止部)72とを中桟56の室内側(一面側)で連結する連結部73とから構成されている。
上方係止部(係止部)71及び下方係止部(係止部)72は、左右の網戸縦框53,54の中桟係止片533,534を飲み込むように外方に開口する溝状部71a,72aにより形成されており、溝状部71a,72aの室外側内面には溝状部開口側から溝状底部側及び室内側へ向かって傾斜して延びる係止片71b,72bが形成されている。
固定部品7によって中桟56を固定するに際しては、図6(b)に示すように、四周組され、網状体55(図6、8においては図示を省略)が取り付けられた網戸框体の左右の網戸縦框53,54の中桟係止片533,543に形成された切欠部533a,543aに対して、中桟56を嵌め込んで配置する。中桟56は切欠部533a.543aに嵌め込まれることにより、切欠部533a.543aの上下の中桟係止片533,543により位置決め、また、上下方向への移動が規制されるので、組み立てが容易で有り、組み立て後のずれやがたつきも防止される。
その後、図8(a)に示すように、中桟56の上方に上方係止部(係止部)71が位置し、中桟56の下方に下方係止部(係止部)72が位置するように、固定部品7の連結部73の室外側面を中桟56の室内側壁に当接させる。
そして、連結部73の室外側面を中桟56の室内側壁に当接させた状態で網戸縦框53.54に向けてスライドさせることにより、固定部品7の上方係止部(係止部)71及び下方係止部(係止部)72の溝状部71a,72aが切欠部533a,543aの上下位置において中桟係止片533,543を飲み込むように係合する。
このとき、中桟係止片533,543の内周端部には、室外側に向けて係止爪533b,543bが設けられており、上方係止部(係止部)71及び下方係止部(係止部)72の溝状部71a,72aに形成された係止片71b,72bが係止爪533b,543bを乗り越えて係止することで、固定部品7が中桟係止片533,543に固定され、中桟56が切欠部533a,543aから脱落することを防ぐことができる。
そして、中桟56が取り付けられた網戸5は、副枠体3の室外側に対して、ネジ等の種々の固定手段により適宜固定され、それにより網戸5の網戸縦框53,54に係合した固定部品7は網戸縦框53,54と副枠体3の室外側面との間に挟持される。
なお、網戸框の内周端は副枠体3の室外側シールラインを形成するシール部材s4の内周端と見付け方向で略同一位置とすることにより、採風障子4を開放した際にも室内側から網状体挟持部532や固定部品7が見えにくくすることができ、意匠性を向上させることができる。
以上のように、本実施形態の採風ドアは、採風部の室外側に配置される網戸5に対して、ネジ等の固定手段を使用することなく、特に工具を必要とせずに簡単な方法で中桟56を取り付けることができる。
また、採風部に取り付けられた網戸の中桟56は、網状体挟持部532の室内側に配置されるので、網状体55を中桟56により分断されない一体物で形成することができ、しかも固定部品7を取り外すことにより中桟56を簡単に取り外すことができるので、一体物である網状体55の取付けだけでなく交換も容易である。
さらに、中桟を網戸框に固定している固定部品7は網戸框と副枠体3の室外面とによって挟持されるので、固定部品7の安易な外れが防止されるとともに、中桟56のがたつきが防止される。
また、中桟56は網戸框の網状体挟持部532の室内側で網戸框に固定されるとともに、網状体挟持部532が室内側に向かって開口する溝状をなしているので、中桟56の網戸框に対する固定部分や網状体55の端部固定部分が室外側から見えず、室外側から見たときの意匠性に優れている。
なお、本実施形態においては、採風ドアに装着される網戸を用いて説明したが、本発明の網戸は、障子の開口部に装着される網戸に限るものではなく、例えば、建物開口部に配置される枠体と障子からなる建具の枠体に配置される網戸であってもよい。すなわち、網戸を備える建具は、特に限定されるものではない。
また、本実施形態においては、網戸の中桟は網状体の室内側に配置されているが、中桟の取付構造について考えれば、中桟は網状体の室外側に配置されるものであってもよく、すなわち、網状体の一面側に配置されていれば、特に限定されるものではない。さらに、固定部品は、上方係止部(係止部)と下方係止部(係止部)が連結部により連結され中桟を網戸框に固定できればよく、例えば上方係止部(係止部)と下方係止部(係止部)とを一面側及び他面側で連結するO字状の固定部品や他面側において連結され一面側には中桟の脱落を防止する係合腕が上下に設けられているC字状の固定部品で中桟に摺動自在に設けられるものでもよい。
1 :枠体
11 :上枠
111 :上枠本体
112 :室内側シール保持片
113 :室外側シール保持片
12 :下枠
121 :下枠本体
122 :室内側立上壁
13 :右縦枠
131 :右縦枠本体
132 :室内側シール保持片
14 :右縦枠
141 :右縦枠本体
142 :室内側シール保持片
2 :ドア本体
21 :上框
21a :ガラス間口
211 :上框本体
211a :下面壁
212 :室外壁
213 :押縁取付部
214 :押縁
22 :下框
22a :ガラス間口
221 :下框本体
221a :上面壁
222 :室外壁
223 :室内壁
23 :左縦框
231 :左縦框本体
232 :室外壁
233 :押縁取付部
234 :押縁
24 :右縦框
24a :ガラス間口
241 :右縦框本体
241a :下面壁
242 :室外壁
243 :押縁取付部
244 :押縁
25 :中縦框
25a :ガラス間口
251 :中縦框本体
251a :右縦壁
252 :室外壁
253 :押縁取付部
254 :押縁
26 :パネル体
3 :副枠体
3a :支持軸
3b :支持軸
31 :補助上框
32 :補助下框
33 :補助左縦框
4 :採風障子(副障子)
41 :副上框
42 :副下框
43 :右縦框
44 :右縦框
45 :パネル体
5 :網戸
51 :網戸上框
52 :網戸下框
53 :網戸左縦框
531 :網戸框本体
532 :網状体挟持部
533 :中桟係止片
533a :切欠部
533b :係止爪
534 :中桟係止片
54 :網戸縦框
541 :網戸框本体
543 :中桟係止片
543a :切欠部
543b :係止爪
55 :網状体
56 :中桟
6 :つぶれ防止部品
7 :固定部品
71 :上方係止部(係止部)
71a :溝状部
71b :係止片
72 :下方係止部(係止部)
72a :溝状部
72b :係止片
73 :連結部

Claims (2)

  1. 四周框組してなる網戸框体と、網戸框体に張設される網状体と、網状体の一面側に配置され網戸框体の内周に固定される中桟と、中桟を網戸框体に固定する固定部品とを有し、
    中桟が配置される框材は長手方向に沿って中桟係止片を有するとともに、中桟係止片の中桟係止位置に中桟が嵌まり込む切欠部が設けられており、
    固定部品は、切欠部に嵌まり込んだ中桟の見付け幅方向の両側の中桟係止片に係止される二つの係止部と、二つの係止部を連結する連結部とからなる
    ことを特徴とする網戸。
  2. 開口部に配置される枠体と、枠体に開閉自在に支持される障子と、請求項1に記載の網戸とを備える
    ことを特徴とする建具。
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