JP6517707B2 - 建築構造体 - Google Patents
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Description
本発明の建築構造体を、ひとつの実施形態として建物の勝手口等の開閉のために設置される採風ドアを例にあげて説明する。
本発明の実施形態に係る採風ドアは、図1、2に示すように、上枠11,下枠12及び左、右縦枠13,14を四周に組んでなり、建物の開口部に設置されてなる枠体1に対して、上框21、下框22及び左、右縦框23,24を四周に組んでなる框枠の内周にパネル等が装着されてなる主障子であるドア本体(主障子)2をヒンジhにより開閉自在に支持して構成されている。
ドア本体(主障子)2の内観視で右側部分にはガラス等のパネル体26が装着されているとともに、内観視で左側部分には室内側に開放する内すべり出し窓等の副障子4が開閉自在に支持されており、副障子4の室外側には室外からの虫の侵入を防ぐための網戸5が装着されている。
同下枠12は、建物開口部の内周を覆う下枠本体121と、下枠本体121の室内側より立ち上がる中空の室内側立上壁122とからなり、室内側立上壁122の室外側面には、ドア本体2の室内側に当接するシール部材s1が保持されている。
また、図5に示すように、枠体1を構成する左、右縦枠13,14は、建物開口部の内周を覆う左、右縦枠本体131,141と、左、右縦枠本体131,141の室内側内周面より内周方向に延設されてドア本体2の左、右縦框23,24の室内側面に当接するシール部材s1を保持する室内側シール保持片132,142とから構成されている。
ドア本体(主障子)2を構成する上框21は、図3に示すように、中空形状の上框本体211と、上框本体211の室外側下面より垂設される室外壁212と、上框本体211の室内側下面に設けられる押縁取付部213と、押縁214と備えている。そして、中縦桟25の内観視右側においては、上框本体211の押縁取付部213に押縁214が取り付けられて、上框本体211の下面壁211aと室外壁212と押縁214とにより、下方に開口するガラス間口21aが形成されている。
ドア本体2を構成する下框22は、図3に示すように、中空形状の下框本体221と、下框本体221の室外端上面及び室内端上面より立設される室外壁222及び室内壁223とを備えている。そして、中縦桟25の内観視右側においては、下框本体221の上面壁221aと室外壁222と室内壁223とにより、上方に開口するガラス間口22aが形成されている。
また、中縦桟25の内観視左側においては、図4に示すように、下框本体221の内周(上方)につぶれ防止部品6を介して断面中空形状の補助下框32が固定されている。
ドア本体2を構成する右縦框24は、中空形状の右縦框本体241と、右縦框本体241の室外端内周面より延設される室外壁242と、右縦框本体241の室内側内周面に設けられる押縁取付部243と押縁244を備えている。そして、右縦框本体241の押縁取付部243に押縁244が取り付けられて、右縦框本体241の下面壁241aと室外壁242と押縁244とにより、内周方向(左方向)に開口するガラス間口24aが形成されている。
また、上框21の下方に固定される補助上框31と、下框22の上方に固定される補助下框32と、左縦框23の内周に固定される補助左縦框33と、中縦桟25とによってドア本体2の内観視左側に副枠体3(図2)が構成され、副枠体3には、例えば室内側に滑り出す縦すべり出し窓等の採風障子(副障子)4が支持されて、採風部が形成されている。
上記のように、本実施形態の採風ドアにおいては、四周に組んだ框枠の内周を中縦桟25により左右に分け、内観視右側をFix窓としている。そして、内観視左側をたて滑り窓等の採風窓に形成するために、内観視左側を構成する上框21、下框22及び左縦框23の内周側に採風窓用の補助框が取り付けられており、補助框を取付けるためにつぶれ防止部品6が用いられている。
以下、つぶれ防止部品6を用いた框材(一方材)に対する補助框(他方材)の取付構造を、左縦框23に対する補助左縦框33の取付けを参考にして説明する。
2つの係止腕62,63は、本体部61からの突出位置が高さ方向に異なって設けられており、その先端部の本体部側の面には、上方から下方に行くにしたがって本体部に近づく傾斜面621a,631aと傾斜面621a,631aに連続して形成される係止面621b、631bからなる係止部621,631が形成されている。
なお、補助左縦框本体部331の内周面を形成する内周壁331cには、位置決め孔331bの位置に合わせてネジ等を挿入するための開口部331dが形成されている。
これにより、図7(c)に示すように、左縦框(一方材)23の内周面と補助左縦框(他方材)33の外周壁(壁部)331aの外周面につぶれ防止部材6の両底面を当接させた状態でネジ止め固定されることとなる。
すなわち、左縦框(一方材)23と補助左縦框(他方材)33とがつぶれ防止部品6を挟んでネジ止め固定され、長ネジbの締め付けによる左縦框(一方材)23と補助左縦框(他方材)33との間のつぶれを防止することができる。
採風障子4は、図4,5に示すように、副上框41,副下框42及び左、右副縦框43,44を四周に組んで、その内周にガラス等のパネル体45を装着してなり、副枠体3及び採風障子4の上下位置に設けられた支持軸3a,3bにより開閉自在に支持されている。
網戸5は、図1に示すように、網戸上框51,網戸下框52,左右の網戸縦框53,54を四周に組んでなる網戸框体の内周に網状体55が装着されているとともに、図2に示すように、網戸5の網状体55の室内側(一面側)であって上下方向略中央位置には、左右の網戸縦框53,54間に亘って中桟56が配置されている。
中桟56が取り付けられた網戸5は、副枠体3の室外側に対して、ネジ等の種々の固定手段により適宜固定される。
また、補助框材(他方材)に対するつぶれ防止部品の取付けについて、粘着材等を用いることなく、位置決めが容易で、簡単な操作で取り付けることができ、施工を確実、簡略化して、施工時間を短縮することができる。
また、框材(一方材)に補助框材(他方材)を取り付けた後には、つぶれ防止部品が両部材の外部に露出することなく、両部材にに凹凸部等も形成されないし、意匠性にも優れている。
また、つぶれ防止部品の係止腕及び補助框の被係止部の構成は、つぶれ防止部品を補助框に取り付けることだけを考えれば、特に限定されるものではない。すなわち、図6に示すように係止腕が本体部に対して平行に延設されていてもよいし、図7に示すように本体部に近づくように延設されていてもよく、また、両係止腕の長さは実施形態の採風ドアに使用されているもののように、異ならせてもよく、また、同一の高さを有するものでもよい。
さらにいえば、係止腕は対向して一対備えることがつぶれ防止部品を安定させる点から好ましいが、つぶれ防止部品の位置決め凸部が補助框の位置決め孔に嵌入されて係合することによって、補助枠材(補助材)に形成する係止腕は一つでもつぶれ防止部品を保持することもでき、特に係止腕の数は限定されるものではない。
11 :上枠
111 :上枠本体
112 :室内側シール保持片
113 :室外側シール保持片
12 :下枠
121 :下枠本体
122 :室内側立上壁
13 :右縦枠
131 :右縦枠本体
132 :室内側シール保持片
14 :右縦枠
141 :右縦枠本体
142 :室内側シール保持片
2 :ドア本体
21 :上框
21a :ガラス間口
211 :上框本体
211a :下面壁
212 :室外壁
213 :押縁取付部
214 :押縁
22 :下框
22a :ガラス間口
221 :下框本体
221a :上面壁
222 :室外壁
223 :室内壁
23 :左縦框(一方材)
231 :左縦框本体
232 :室外壁
233 :押縁取付部
234 :押縁
24 :右縦框
24a :ガラス間口
241 :右縦框本体
241a :下面壁
242 :室外壁
243 :押縁取付部
244 :押縁
25 :中縦框
25a :ガラス間口
251 :中縦框本体
251a :右縦壁
252 :室外壁
253 :押縁取付部
254 :押縁
26 :パネル体
3 :副枠体
3a,3b:支持軸
31 :補助上框
32 :補助下框
33 :補助左縦框(他方材)
331 :補助左縦框本体部
331a :外周壁
331b :位置決め孔
331c :内周壁
331d :開口部
332 :外周側突出片
333 :内周側突出片
334 :被係止片
334a :被係止部
335 :被係止片
335a :被係止部
4 :採風障子(副障子)
41 :副上框
42 :副下框
43 :右縦框
44 :右縦框
45 :パネル体
5 :網戸
51 :網戸上框
52 :網戸下框
53 :網戸縦框
54 :網戸縦框
55 :網状体
56 :中桟
6 :防止部品
61 :本体部
62 :係止腕
63 :係止腕
64 :位置決め凸部
65 :ネジ孔
621 :係止部
621a :傾斜面
621b :係止面
631 :係止部
631a :傾斜面
631b :係止面
Claims (1)
- 一方材と、一方材にネジ止め固定される他方材と、一方材と他方材との間に介在されて両部材間のつぶれを防止するつぶれ防止部品とを有し、
他方材を構成する壁部であって一方材にネジ止め固定される壁部には、位置決め孔が形成されているとともに、一方材に対向する面に被係止片が形成されており、
つぶれ防止部品は、ネジ孔が貫通している柱状の本体部と、本体部の外周に形成される係止腕と、本体部の一方の底面に形成される位置決め凸部とを備え、
つぶれ防止部品の位置決め凸部が他方材の位置決め孔に嵌入されるとともに、つぶれ防止部品の係止腕が他方材の被係止片に係止されることで、つぶれ防止部品が他方材に取り付けられており、
一方材と他方材とがつぶれ防止部品を挟んでネジ止め固定されてなる
ことを特徴とする建築構造体。
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JP2016013864A JP6517707B2 (ja) | 2016-01-27 | 2016-01-27 | 建築構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016013864A JP6517707B2 (ja) | 2016-01-27 | 2016-01-27 | 建築構造体 |
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JP2017133230A JP2017133230A (ja) | 2017-08-03 |
JP6517707B2 true JP6517707B2 (ja) | 2019-05-22 |
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Family Applications (1)
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2016
- 2016-01-27 JP JP2016013864A patent/JP6517707B2/ja active Active
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