JP7071303B2 - 建具取付構造、玄関庇および建具取付方法 - Google Patents
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Description
本発明の玄関庇は、支柱と、屋根と、開口部に設置された建具と、前述した本発明の建具取付構造における固定縦材および可動縦材とを備え、前記支柱に沿って固定される前記固定縦材および前記固定縦材に取付可能な前記可動縦材によって前記建具の縦枠が構成され、前記一対の可動見付け片部は前記一対の固定見付け片部に対して位置調整可能に重なって配置されていることを特徴とする。
本発明の建具取付方法は、支柱および屋根を備えた玄関庇に形成される開口部に前述した本発明の建具取付構造を用いて建具を取り付ける建具取付方法であって、前記建具の縦枠を構成する前記固定縦材および前記可動縦材のうち前記固定縦材を前記支柱に固定し、前記可動縦材を前記固定縦材に対して位置調整し、前記可動縦材を前記固定縦材に取り付けることを特徴とする。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1から図3において、本実施形態に係る屋根構造物としての玄関庇1は、地面に立設された左右の支柱2(2A,2B)と、建物の外壁5に取り付けられて支柱2A,2Bに支えられた屋根3とを備えており、支柱2A,2B間に形成された開口部4Aに建具としての上吊り式の引き戸6が設置され、支柱2Aおよび外壁5間に形成された開口部4Bに建具としての引き違い窓7が設置され、支柱2Bおよび外壁5間に形成された開口部4Cに建具としての固定窓8が設置されている。
以下の説明において、玄関庇1の左右方向(間口方向)をX軸方向とし、玄関庇1の上下方向をY軸方向とし、玄関庇1の見込み方向(奥行方向)をZ軸方向とする。X,Y,Z軸方向は互いに対向している。
引き戸6は、図1および図3に示すように、上枠61、左右の縦枠63,64および中骨65によって構成される枠体66と、上枠61、戸尻側の縦枠64および中骨65に嵌め殺しされた面材67と、引き戸6の左右方向(X軸方向)にスライド可能に上枠61に吊下げ支持された戸体68とを備えている。面材67の下縁部は、縦枠64および中骨65に取り付けられた下框62によって保持されている。
引き違い窓7は、図2および図3に示すように、上枠71、下枠72および左右の縦枠73,74によって構成された窓枠75と、窓枠75内に左右方向(Y軸方向)に引き違い可能に設置された外障子76および内障子77とを備えている。本実施形態では、引き違い窓7に対して上側および下側の部分にはパネル材78,79が設置されている。
固定窓8は、図3に示すように、後述する可動縦材15および取付縦材111によって左右の縦縁部が保持された面材81を備えている。面材81の上下縁部は図示しない上枠および下枠によって保持されている。なお、固定窓8および屋根3の間や固定窓8および地面の間に間隔がある場合には、これらの間隔はパネル材(図示省略)によって仕切られる。
また、引き違い窓7の縦枠73は、Y軸方向に延びた縦枠見込み片に取り付けられた可動縦材15およびこの可動縦材15が取り付けられる固定縦材11によって構成されており、この固定縦材11は、支柱2Aの後片部22に固定されている。縦枠74は、Y軸方向に延びた縦枠見込み片に取付縦材111が取り付けられることによって構成されており、この取付縦材111は、外壁5に固定された躯体縦材9Aに取り付けられている。
更に、固定窓8の面材81の一方の縦縁部(支柱2B側の縦縁部)は可動縦材15によって保持されており、この可動縦材15および当該可動縦材15が取り付けられる固定縦材11によって支柱2B側の縦枠82が構成されている。この固定縦材11は、支柱2Bの後片部22に固定されている。固定窓8の面材81の他方の縦縁部(外壁5側の縦縁部)は、取付縦材111によって保持されており、この取付縦材111によって外壁5側の縦枠83が構成されている。この取付縦材111は外壁5に固定された躯体縦材9Bに取り付けられている。また、面材81の上下縁部は図示しない上枠、下枠によってそれぞれ保持されている。固定窓8に対して上側、下側の部分にはパネル材などが適宜設置される。なお、取付縦材111は可動縦材15と略同様の断面形状に形成されている。
固定縦材11は、固定見込み片部12と、固定見込み片部12に連続した一対の固定見付け片部13,14とを有して断面略コ字形状に形成されている。可動縦材15は、固定見込み片部12に対して見付け方向の間隔を隔てて対向する可動見込み片部16と、可動見込み片部16に連続した一対の可動見付け片部17,18とを有して断面略コ字形状に形成されている。
固定見込み片部12は、Y軸方向に沿って複数箇所が支柱2にネジ10によってネジ止めされている。固定見付け片部13,14は互いに概略同様に形成されて同寸法とされていると共に見込み方向において互いに間隔を隔てて対向して配置されている。可動見込み片部16は固定見込み片部12よりも大きい見込み寸法を有している。可動見込み片部16の見込み方向における略中央部分には、面材81などをガスケットを介して保持するための保持溝161が形成されている。可動見付け片部17,18は互いに概略同様に形成されて同寸法とされていると共に見込み方向において互いに間隔を隔てて対向して配置されている。可動見付け片部17は、固定見込み片部12における一方の側縁から延出しており、可動見付け片部18は、固定見込み片部12における他方の側縁から延出している。この可動縦材15は可動見込み片部16および可動見付け片部17,18によって形成される凹溝151内に固定縦材11の固定見付け片部13,14を呑み込んでいる。このため、可動見付け片部17,18は固定見付け片部13,14と重なり合って配置されている。可動見付け片部17,18のうち固定見込み片部12側に位置する側縁部171,181は、見込み方向において固定見付け片部13,14側に折曲された折曲片部172,182と、折曲片部172,182から更に見付け方向において固定見込み片部12側に延出した取付片部173,183とによって構成されている。この折曲片部172,182および取付片部173,183と、固定見付け片部13,14のうち外部に露出する部分と、支柱2とによってシール目地19が形成されている。取付片部173,183はネジ10によって固定見付け片部13,14にそれぞれネジ止めされており、シール目地19には、シール材191が施工されている。このため、取付片部173,183に取り付けられたネジ10はシール材191に埋められて露出しない配置となっている。なお、可動見付け片部17,18は、固定見付け片部13,14に対して取り付けていない状態では、固定見付け片部13,14と重なっている範囲で当該固定見付け片部13,14に沿って位置調整可能である。
まず、枠体66の戸先および戸尻の両側に可動縦材15を設け、且つ各可動縦材15の凹溝151に固定縦材11の固定見付け片部13,14を呑み込ませた状態とし、このような状態とした枠体66を開口部4Aに配置する。
次に、各固定縦材11をX軸方向において各可動縦材15の凹溝151から突出させて支柱2A,2Bの側片部23にそれぞれ押し当て(図5(A)参照)、各側片部23に各固定縦材11の固定見込み片部12をネジ止めする。このようにネジ止めした各固定縦材11は、支柱2A,2Bの各側片部23に沿って配置されるので、例えば支柱2A,2Bが垂直方向(Y軸方向)に対してX軸方向に傾いている場合には、各固定縦材11も支柱2A,2Bと同様に垂直方向に対して傾いて配置される。
次に、各可動縦材15を各固定縦材11に対して見付け方向に位置調整することで垂直出しし、これにより、枠体66の建付調整をする。その後、可動見付け片部17,18の取付片部173,183を固定見付け片部13,14にネジ止めし(図5(B)参照)、シール目地19にシール材191を充填する(図4参照)。
最後に、戸体68をX軸方向にスライド可能に上枠61に上吊り支持させることで、開口部4Aに引き戸6を設置する(図1および図3参照)。開口部4Aには、支柱2A,2Bにそれぞれ固定された固定縦材11と、固定縦材11にそれぞれネジ止めされた可動縦材15とによって引き戸6の取付構造(建具取付構造)が構成される。
まず、窓枠75の一方の縦枠見込み片に取り付けられた可動縦材15の凹溝151に固定縦材11の固定見付け片部13,14を呑み込ませた状態にして縦枠73を構成する。一方、他方の縦枠見込み片に取付縦材111を取り付けて縦枠74を構成する。このような状態とした窓枠75を開口部4Bに配置する。
次に、固定縦材11をZ軸方向において可動縦材15の凹溝151から突出させて支柱2Aの後片部22に押し当て、前記後片部22に固定縦材11の固定見込み片部12をネジ止めする。このようにネジ止めした固定縦材11は、支柱2Aの後片部22に沿って配置される。続いて、可動縦材15を固定縦材11に対して見付け方向に位置調整することで垂直出しする。一方、取付縦材111を、外壁5に固定された躯体縦材9Aにネジ止めする。このようにして、窓枠75の建付調整をする。その後、可動見付け片部17,18の取付片部173,183を固定見付け片部13,14にネジ止めし、シール目地19にシール材191を充填する。
最後に、外障子76および内障子77をZ軸方向に引き違い可能に窓枠75内に設置する。開口部4Bには、支柱2Aに固定された固定縦材11と、固定縦材11にネジ止めされた可動縦材15と、躯体縦材9Aに取り付けられた取付縦材111とによって引き違い窓7の取付構造(建具取付構造)が構成される。
まず、固定窓8の図示しない上枠および下枠の一端側に取り付けられた可動縦材15の凹溝151に固定縦材11の固定見付け片部13,14を呑み込ませた状態として縦枠82を構成する。なお、縦枠83は、固定窓8の上枠および下側の他端側に取り付けられた取付縦材111によって構成されている。このような状態とした固定窓8を開口部4Cに配置する。
次に、固定縦材11をZ軸方向において可動縦材15の凹溝151から突出させて支柱2Bの後片部22に押し当て、前記後片部22に固定縦材11の固定見込み片部12をネジ止めする。このようにネジ止めした固定縦材11は、支柱2Bの後片部22に沿って配置される。続いて、可動縦材15を固定縦材11に対して見付け方向に位置調整することで垂直出しする。一方、取付縦材111を、外壁5に固定された躯体縦材9Bにネジ止めする。このようにして、固定窓8の窓枠の建付調整をする。その後、可動見付け片部17,18の取付片部173,183を固定見付け片部13,14にネジ止めし、シール目地19にシール材191を充填する。
最後に、面材81を固定窓8の窓枠に設置する。開口部4Cには、支柱2Bに固定された固定縦材11と、固定縦材11にネジ止めされた可動縦材15と、躯体縦材9Bに固定された取付縦材111によって固定窓8の取付構造(建具取付構造)が構成される。
前記実施形態では、可動縦材15の可動見付け片部17,18を固定縦材11の固定見付け片部13,14にネジ止めしているが、例えばY軸方向に沿った軸周りの捩じり力が可動縦材15に対してあまり加えられない環境下においては、図6に示すように可動見込み片部16を固定見込み片部12にネジ10によってネジ止めしてもよい。具体的には、固定見込み片部12の見込み方向における略中央部分に可動見込み片部16側に凹んだ溝部121を形成し、且つ、溝部121にネジ10と螺合する裏当板122を設けて固定縦材11を構成する。一方、可動見込み片部16の保持溝161の底部および固定見込み片部12に調整ネジ10Aを貫通させて裏当板122に螺合させる。このように可動縦材15を固定縦材11に取り付けた場合には、シーリング前であれば、調整ネジ10Aのネジ込み調整によって可動縦材15の固定縦材11に対する位置調整ができる。
前記実施形態では、可動縦材15の可動見付け片部17,18における側縁部171,181は、折曲片部172および取付片部173によって段形状とされているが、このように段形状とされずに見付け方向に真っ直ぐ延びて形成されていてもよい。この場合においても、固定見付け片部13,14と固定縦材11の固定相手(支柱2A,2B、躯体縦材9A,9B)との間に形成される間隙によってシール目地19が形成される。
前記実施形態では、可動縦材15が固定縦材11の固定見付け片部13,14を呑み込んでいるが、これとは逆に、固定縦材11が可動縦材15の可動見付け片部17,18を呑み込んで構成されていてもよい。この場合、固定縦材11の固定見付け片部13,14にネジ10が打ち込まれて可動見付け片部17,18にネジ止めされていてもよい。また、固定縦材11の固定見込み片部12と固定見付け片部13,14との連続部分にシール目地形成用の段部を形成し、この段部にシール材191を充填してもよい。
前記実施形態では、躯体縦材9A,9Bに対しては取付縦材111をネジ止めしているが、これに代えて、躯体縦材9A,9Bに固定縦材11を固定し、当該固定縦材11に可動縦材15を位置調整して取り付けられる構成としてもよい。
前記実施形態では、開口部4A~4Cのすべてに建具(引き戸6、引き違い窓7、固定窓8)が設置されているが、開口部4A~4Cのいくつかに建具を設置せずに開放してもよい。また、開口部4A~4Cに設置される建具は前述したものに限られず各種の建具が設置可能である。
本発明の建具取付構造は、支柱および屋根を備えた玄関庇に形成される開口部に建具を取り付ける建具取付構造であって、前記支柱に沿って固定される固定縦材および前記固定縦材に取付可能な可動縦材によって前記建具の縦枠が構成され、前記固定縦材は、前記支柱に固定される固定見込み片部と、前記固定見込み片部に連続した一対の固定見付け片部とを有し、前記可動縦材は、前記固定見込み片部に対して間隔を隔てて対向する可動見込み片部と、前記可動見込み片部に連続した一対の可動見付け片部とを有し、前記一対の可動見付け片部は前記一対の固定見付け片部に対して位置調整可能に重なって配置されていることを特徴とする。
本発明の建具取付構造によれば、例えば支柱が垂直方向に対して傾いていても、固定縦材を支柱に沿って固定し、建具に設置された可動縦材を固定縦材に対して位置調整することで垂直出しを行うことができ、垂直出しした可動縦材を固定縦材に取り付けることで、建具を開口部に建付調整した状態で設置できる。
また、例えば建具を支柱に直接固定する場合には、支柱および建具の間に介物を設置して建具の建付調整をする手間を要するが、本発明では固定縦材に対して可動縦材を位置調整できるので、このような介物を設置する手間を要しない。
このような構成によれば、一対の可動見付け片部の取付片部をネジ等によって一対の固定見付け片部に取り付けることで、シーリング作業が容易な所定深さ寸法を有したシール目地を構成できて止水性を向上できる。また、取付片部を固定見付け片部に取り付けるネジ等をシール材によって埋めることで意匠性を向上できる。
このような構成によれば、上下方向に沿った軸周りの捩じりに対する強度を高めることができ、建具の開口部への取付強度を向上できる。
本発明の玄関庇によれば、前述した本発明の建具取付構造の作用効果と同様の作用効果を発揮可能な玄関庇を構成できる。
本発明の建具取付方法によれば、前述した本発明の建具取付構造の作用効果と同様の作用効果を発揮できる。
Claims (5)
- 支柱および屋根を備えた玄関庇に形成される開口部に建具を取り付ける建具取付構造であって、
前記支柱に沿って固定される固定縦材および前記固定縦材に取付可能な可動縦材によって前記建具の縦枠が構成され、
前記固定縦材は、前記支柱に固定される固定見込み片部と、前記固定見込み片部に連続した一対の固定見付け片部とを有し、
前記可動縦材は、面材を保持する保持溝が形成されていると共に前記固定見込み片部に対して間隔を隔てて対向する可動見込み片部と、前記可動見込み片部に連続した一対の可動見付け片部とを有し、
前記可動縦材は、前記固定縦材の一対の固定見付け片部を呑み込んで配置され、
前記一対の可動見付け片部のうち前記固定見込み片部側に位置する側縁部は、見込み方向において前記一対の固定見付け片部側に折曲された折曲片部と、前記折曲片部から更に見付け方向において前記固定見込み片部側に延出した取付片部とによって構成され、
前記一対の可動見付け片部は、前記一対の固定見付け片部に対してそれぞれ取り付けられ、
前記取付片部は、前記折曲片部の見込み方向の寸法よりも見付け方向に大きい寸法とされ、
前記可動見込み片部には、前記保持溝に対して見込み方向外側に配置されるビスホールが形成され、
前記固定見付け片部は、前記ビスホールに対して見込み方向外側に配置され、
前記一対の可動見付け片部は前記一対の固定見付け片部に対して位置調整可能に見込み方向外側から重なって配置されている
ことを特徴とする建具取付構造。 - 請求項1に記載の建具取付構造において、
前記固定見付け片部の先端は、前記可動見付け片部に向かうに連れて見込み方向内側に傾斜している
ことを特徴とする建具取付構造。 - 請求項1または請求項2に記載の建具取付構造において、
前記取付片部には、前記固定見付け片部に当接する複数の突部が当該固定見付け片部側に突出して形成されている
ことを特徴とする建具取付構造。 - 支柱と、屋根と、開口部に設置された建具と、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の建具取付構造における固定縦材および可動縦材とを備え、
前記支柱に沿って固定される前記固定縦材および前記固定縦材に取付可能な前記可動縦材によって前記建具の縦枠が構成され、
前記一対の可動見付け片部は前記一対の固定見付け片部に対して位置調整可能に重なって配置されている
ことを特徴とする玄関庇。 - 支柱および屋根を備えた玄関庇に形成される開口部に請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の建具取付構造を用いて建具を取り付ける建具取付方法であって、
前記建具の縦枠を構成する前記固定縦材および前記可動縦材のうち前記固定縦材を前記支柱に固定し、
前記可動縦材を前記固定縦材に対して位置調整し、
前記可動縦材を前記固定縦材に取り付ける
ことを特徴とする建具取付方法。
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