JP5036503B2 - 障子 - Google Patents

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Description

本発明は、建物開口部に設けられる枠体内に納められる障子に関し、特にガラス体に縁部材を一体化してなるガラスユニットに框体を取付けてなる障子に関する。
建物開口部に設けられる枠体内に納められる障子は、方形状に框組みされてなる框体内にガラス体を納めて構成されるのが一般的である。框体を構成する框材には、ガラス体の周縁部を納める凹状の取付溝が形成されており、ガラス体は取付溝に納められた周縁部がグレチャンまたは押縁部材により固定される。このような障子を有したサッシとして、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
特開2007−132084号公報
サッシには、障子の室内側露出面を樹脂材で覆って断熱性及び意匠性を高めた複合サッシがある。このような複合サッシにおいてガラス体を框体に固定するには、グレチャンを巻いたり押縁部材を取付けたりといった作業が必要であった。このため、組み立て作業が繁雑になっていた。また、グレチャンや押縁部材は障子の気密性を確保するものでもあるため、その取付作業には熟練が必要であり、作業者毎に品質が異なることともなっていた。さらに、引き違いサッシや開き窓サッシ、あるいは嵌め殺し窓サッシなどサッシの種類毎に框体は枠体との固定構造が異なり、したがってそれぞれ異なる形状を有する必要があるため、部品の共用化によるコストダウンを図ることもできなかった。特に、複合サッシは、框材が金属材と樹脂材とからなるため、部品点数が多く、それぞれがサッシの種類毎に必要となっていた。
本発明は、上記問題点を解決すべくなされたものであり、ガラスの取付作業を不要とし、部品の共用化も図ることのできる障子を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る障子は、建物開口部に設けられる枠体内に納められる障子において、
方形状のガラス体と、該ガラス体の周縁部に四周に渡って設けられる縁部材とを一体化してなるガラスユニットと、該ガラスユニットの縁部材の室内側に四周に渡って取付けられる框体とを有し、前記縁部材は前記ガラス体の周縁部を納める断面略コ字状の取付溝部と、該取付溝部から室内側に向かって延びる室内延出部とを備え、前記縁部材の室内延出部と前記框体の内周面とを覆う内周樹脂カバー材を設けてなり、
前記取付溝部は室内外壁が略同じ高さを有し、前記室内延出部は、前記取付溝部の室内壁の開口端部から室内側に延びる第1延出片と、該第1延出片の室内端部から内周側に延びる第2延出片と、該第2延出片の内周端部から室内側に延びる第3延出片とで段差状に形成され、前記内周樹脂カバー材は室外端部に外周側に延びる脚部を有し、該脚部は前記取付溝部の室内壁と略連続状とされることを特徴として構成されている。
また、本発明に係る障子は、前記取付溝部に納められたガラス体の周縁部は接着剤により固着されて前記縁部材と一体化されてなることを特徴として構成されている。
さらに、本発明に係る障子は、前記内周樹脂カバー材は前記縁部材の室内延出部を構成する前記第2延出片に対する係合を有し、該係合は前記内周樹脂カバー材の外周側に向かう面から突出状に形成されてなることを特徴として構成されている。
そして、本発明に係る障子は、前記内周樹脂カバー材は前記ガラス体と対向する位置にヒレ部が形成されてなることを特徴として構成されている。
本発明に係る障子によれば、方形状のガラス体と、ガラス体の周縁部に四周に渡って設けられる縁部材とを一体化してなるガラスユニットと、ガラスユニットの縁部材の室内側に四周に渡って取付けられる框体とを有し、縁部材はガラス体の周縁部を納める断面略コ字状の取付溝部と、取付溝部から室内側に向かって延びる室内延出部とを備え、縁部材の室内延出部と框体の内周面とを覆う内周樹脂カバー材を設けてなることにより、ガラスユニットに框体を取付けるだけで障子を形成することができるので、ガラス体の取付作業を不要とすることができ、またサッシの種類に応じて框体のみを変えればよいので、ガラスユニットは複数種類のサッシにおいて共用することができ、部品の共用化も図ることができる。また、内周樹脂カバー材により縁部材及び框体の内周面を覆っているので、意匠性も向上させることができる。
また、本発明に係る障子によれば、取付溝部に納められたガラス体の周縁部は接着剤により固着されて縁部材と一体化されてなることにより、ガラス体と縁部材を容易に一体化することができる。
さらに、本発明に係る障子によれば、内周樹脂カバー材は縁部材の室内延出部を構成する第2延出片に対する係合を有し、係合は内周樹脂カバー材の外周側に向かう面から突出状に形成されてなることにより、内周樹脂カバー材を室内側から着脱することができ、交換等のメンテナンスを良好にすることができる。また、開閉装置を介して障子を嵌め殺し状に支持している場合に、内周樹脂カバー材を取り外すことができることにより、清掃時等において開閉装置を露出させて操作し、障子を開放することもできる。
さらにまた、本発明に係る障子によれば、取付溝部は室内外壁が略同じ高さを有し、室内延出部は、第1延出片と第2延出片と第3延出片とで段差状に形成され、内周樹脂カバー材は室外端部に外周側に延びる脚部を有し、脚部は取付溝部の室内壁と略連続状とされることにより、取付溝部の室外壁を幅細に形成しても取付溝部とガラス体の間に充填される接着剤がガラス体を介して室外側に露出することがなく、したがって取付溝部の室外壁を幅細としてスリムな外観とすることができる。
そして、本発明に係る障子によれば、内周樹脂カバー材はガラス体と対向する位置にヒレ部が形成されてなることにより、ガラス体と内周樹脂カバー材との隙間に埃等が侵入することを防止することができる。
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には本実施形態におけるサッシの外観図を、図2には本実施形態におけるサッシの内観図を、それぞれ示している。これら各図に示すように、本実施形態におけるサッシは、建物開口部に設けられる枠体1内に辷り出し状に開閉自在な障子2を横方向に2枚、縦方向に2枚、それぞれ納めて構成されている。なお、図1及び図2では障子2を開閉するためのハンドル等は省略している。図1においてサッシの周囲部に設けられているのは外壁材3であり、図2においてサッシの周囲部に設けられているのは内壁材4である。
枠体1は、上枠10と下枠11及び左右の縦枠12、12とを方形状に枠組みしてなり、その内部には仕切材として縦方向に方立13が、横方向に無目14が、それぞれ設けられることで、枠体1が複数の区画に仕切られている。このように仕切材により仕切られた各区画に障子2がそれぞれ納められている。方立13と無目14は、方立13が上枠10から下枠11に渡って通して設けられ、無目14が枠体1と方立13または方立13間を渡すように設けられて、いわゆる縦通しとなるように配置されている。
図2に示すように、室内側からは枠体1が内壁材4によって覆われている。また、方立13や無目14は、室内面を樹脂内枠30で覆われており、室内側に直接露出しないようにされている。さらに、障子2は後述するようにガラスユニット20と框体21とで構成されており、框体21は樹脂内枠30より内周側に突出しないようにされているため、障子2は内観視においてガラス体22のみが見えるようになっている。
次に、枠体1の構成についてさらに詳細に説明する。図3にはサッシの縦断面図を、図4にはサッシの横断面図を、それぞれ示している。枠体1は、前述のように上枠10と下枠11及び左右の縦枠12が方形状に枠組みされ、それぞれ建物躯体に対して固定されている。仕切材となる方立13と無目14は、いずれも同じ断面形状を有するように形成されている。
方立13と無目14は、断面略長方形状の中空部分を備え、両側面が障子2の外周面と対向する内周面40であり、さらに室外面41と室内面42を備えている。両側の内周面40には室内外中間位置に内周側に向かって突出する起立片43が形成されており、その先端部分には室外側面に気密材44が長手方向に沿って設けられている。気密材44は障子2に当接し、枠体1と障子2間の気密性を確保する。
枠体1を構成する上枠10と下枠11及び縦枠12にも、方立13及び無目14と同じ見込方向位置に内周側に向かって突出する起立片43が形成されており、その室外側面には気密材44が設けられて、障子2との間の気密性を確保するようにしている。
方立13の両側の内周面40には、それぞれ障子2を開閉自在に支持する開閉装置16が取付けられている。開閉装置16は、内周面40のうち起立片43よりも室外側に設けられ、障子2と連係するようにされている。また、枠体1を構成する縦枠12にも、内周面の起立片43より室外側に開閉装置16が取付けられており、障子2と連係している。
下枠11と無目14には、ロック部17が設けられている。ロック部17は、障子2の下辺に取付けられるハンドル15と連係するハンドル連係部18と係合して障子2の開閉をロックする。ハンドル15を操作してロック部17との係合を解除することで、障子2を開閉させることができるようになる。
方立13及び無目14の起立片43より室内側には、樹脂内枠30が設けられる。樹脂内枠30は、起立片43の室内側面と起立片43より室内側の内周面40及び室内面42を覆っている。樹脂内枠30は、両側の起立片43の室内側面を覆う起立片被覆部31と、室内面42を覆うと共に、それよりも内周側まで突出して起立片被覆部31と対向する室内側部32とを有しており、室内側部32の起立片被覆部31と対向する部分、内周面40を覆う部分、及び起立片被覆部31で凹状の収納溝33が両側に形成されている。
収納溝33には伸縮網戸5を納めることができるようにされている。伸縮網戸5は左右方向に伸縮自在に形成された網戸であって、手で持って開閉させるための引手部5aと網状に形成された網部5bとを有している。図3に示すように、無目14に設けられた樹脂内枠30の収納溝33には、伸縮網戸5の上下端部のいずれかがそれぞれ納められて、伸縮網戸5の開閉をガイドする。図4に示すように、方立13に設けられた樹脂内枠30の一方の収納溝33には、縮んだ状態の伸縮網戸5が固定され納められている。樹脂内枠30の他方の収納溝33は、対向する縦枠12側から伸ばされた伸縮網戸5の引手部5aを納めることができる。
収納溝33の室外壁となる起立片被覆部31と収納溝33の室内壁となる室内側部32には、開口位置及び溝深さ方向中間位置にそれぞれカバー係合部34が形成されている。図4において方立13の左側に形成される収納溝33には、溝深さ方向中間位置のカバー係合部34に対してカバー部材45が係合固定されている。カバー部材45は収納溝33を塞ぐように平面状に形成されており、ここでは収納溝33の底を開口側に上げ底状とし、伸ばされた伸縮網戸5の引手部5aを当接させるためにカバー部材45が設けられている。
枠体1を構成する上枠10と下枠11及び縦枠12にも樹脂内枠35が設けられる。枠体1に設けられる樹脂内枠35は、各枠材の起立片43より室内側を覆うようにされており、起立片43の室内側面を覆う起立片被覆部36と、起立片被覆部36と対向する室内側部37とで凹状の収納溝38を形成している。枠体1の樹脂内枠35に形成された収納溝38には、上枠10と下枠11においては伸縮網戸5の上下端部のいずれかがそれぞれ納められて、伸縮網戸5の開閉をガイドする。図4に示すように、左側の縦枠12に設けられた樹脂内枠35の収納溝38には、縮んだ状態の伸縮網戸5が固定され納められている。
収納溝38には開口位置と溝深さ方向中間位置にそれぞれカバー係合部39が形成されており、図4において右側の縦枠12では溝深さ方向中間位置のカバー係合部39にカバー部材45が係合固定されている。このカバー部材45に対しては、当該収納溝38と対向する方立13の収納溝33に納められた伸縮網戸5が伸ばされた際に、その引手部5aが当接する。
このように、方立13や無目14及び枠体1の各枠材に収納溝33、38を備えた樹脂内枠30、35を設けたことにより、伸縮網戸5を納めることのできる収納溝33、38が各区画の四周に渡って形成されるので、障子2の室内側に伸縮網戸5を設けて虫等の侵入を防止することができる。また、収納溝33、38を四周に渡って設けた上で、縮んだ状態の伸縮網戸5を収納・固定する側と、伸ばされた伸縮網戸5の引手部5aを当接させる側とを、カバー係合部34、39に係合させるカバー部材45の有無で変更することができるので、伸縮網戸5を左右いずれの向きにも取付けることができる。
また、方立13及び無目14に設けられる樹脂内枠30は、室内側部32の室内面が平面状に形成されている。また、室内側部32は方立13及び無目14の室内面42よりも内周側まで突出し、内周端位置が起立片43を被覆する起立片被覆部36と略同じとなるようにされている。すなわち、室内側部32は方立13及び無目14の見付面全体を覆っており、それが平面状に形成されていることによって、内観視において意匠性を良好にすることができる。すなわち、樹脂内枠30は伸縮網戸5を納めるという機能を有すると共に、室内側に直接露出する部材とすることができて、方立13や無目14の室内側にさらに室内材等を設ける必要がなく、簡易な構造でサッシを構成することができる。
一方で、樹脂内枠30の室内側に室内材を設ける構成としてもよい。この場合には、樹脂内枠30の室内側部32に、室内材を取付けるための突起等を設ける必要がある。また、本実施形態では室内側部32を中空状として室内側面を平面状としているが、室内側部32を板状に形成し、別体として形成したカバー材を室内側部32に取付けて、室内側面を形成するようにしてもよい。
図5には枠体1の分解斜視図を示している。この図に示すように、枠体1を構成する上枠10と下枠11及び縦枠12については、上枠10の端面が縦枠12の内周面に突き合わされ、また下枠11の端面が縦枠12の内周面に突き合わされる。一方で、縦枠12の起立片43は、上下端部において切り欠かれており、同様に起立片43を覆う樹脂内枠35も上下端部が切り欠かれている。すなわち、縦枠12の収納溝33は、上下端面がそれぞれ上枠10の収納溝33及び下枠11の収納溝33に突き合わされる。
方立13は、上下端面がそれぞれ上枠10と下枠11の内周面に突き合わされる。方立13の上下端部は、それぞれ起立片43よりも室外側が切り欠かれて、端面が上枠10及び下枠11の内周面に適合するようにされている。また、方立13の両端面にはそれぞれ連結部品(図示しない)が設けられて、上枠10及び下枠11に対して連結される。一方、上枠10と下枠11の樹脂内枠35は、方立13が突き合わされる位置が切り欠かれており、方立13の樹脂内枠30は上下端部がこの切欠部分に配置される。
無目14は、一方の端面が縦枠12の内周面に、他方の端面が方立13の内周面に、それぞれ突き合わされる。また、無目14の両端面にはそれぞれ連結部品(図示しない)が設けられて、縦枠12及び方立13に対して連結される。縦枠12の樹脂内枠35は、無目14が突き合わされる位置が切り欠かれており、無目14の樹脂内枠30の端部がこの切欠部分に配置される。なお、無目14の方立13側においては、樹脂内枠30の端面が方立13の樹脂内枠30の側面に突き合わされるため、樹脂内枠30の端部が切り欠かれている。
次に、障子2について詳細に説明する。障子2は、ガラス体22を有したガラスユニット20と、ガラスユニット20の室内側に設けられる框体21とで構成されている。図6(a)には障子2の分解横断面図を、図6(b)には組み立てられた障子2の横断面図を、それぞれ示している。図6(a)に示すように、ガラスユニット20は複層ガラスからなるガラス体22の周縁部に縁部材23を一体的に設けて構成されている。縁部材23は、ガラス体22の周縁部に四周に渡って設けられる。
縁部材23は、アルミの型材によって形成されており、ガラス体22の周縁部を納める溝状の取付溝部25と、取付溝部25から室内側に延出される室内延出部26とが一体的に形成されている。取付溝部25は室外壁25aと室内壁25bとを有する断面略コ字状に形成されており、室外壁25aと室内壁25bは内周端位置が同じとなるように形成されている。また、ガラス体22と取付溝部25との間には接着剤が充填され、これによってガラス体22と縁部材23とが一体化されガラスユニット20を形成している。
室内延出部26は、取付溝部25の室内壁25bの開口端部から室内側に延びる第1延出片26aと、第1延出片26aの室内端部から内周側に延びる第2延出片26bと、第2延出片26bの内周端部から室内側に延びる第3延出片26cとで段差状に形成され、縁部材23全体としては取付溝部25とで柄杓状をなすように形成されている。
框体21も縁部材23と同様、アルミの型材によって形成されており、縁部材23の取付溝部25の室内面と室内延出部26の外周面を覆うような形状に形成される。框体21は、取付溝部25の室内面を覆う部分に室外側に向かう係合部21aを有しており、縁部材23の取付溝部25を構成する室内壁25bに形成される引っ掛け部26dに係合部21aが引っ掛けられて係合される。係合部21aの反対側には気密材21bが設けられており、この気密材21bが方立13または無目14の室外面41に当接することで、方立13及び無目14と障子2の気密性を向上させている。また、図3に示すように、上枠10と下枠11の内周面には框体21の室内面と対向する段部10a、11aがそれぞれ形成されており、気密材21bが段部10a、11aにそれぞれ当接することで、上枠10や下枠11と障子2の気密性を向上させている。さらに、図4に示すように、縦枠12の内周面には框体21の室内面と対向する突出片12aが形成されており、気密材21bが突出片12aに当接することで、縦枠12と障子2の気密性を向上させている。
框体21は、縁部材23の室内延出部26よりも室内側まで延出された開閉装置取付部21cを有している。開閉装置16は、縦方向に配置される框体21の開閉装置取付部21cと、対向する方立13の内周面40または縦枠12の内周面との間の領域に設けられる。ここで、図4に示すように、框体21の内周面は方立13の起立片43または縦枠12の起立片43の端部位置と略同じ見付方向位置に配置される。このため、開閉装置16は室内側に露出することがない。また、ガラスユニット20の外周面となる縁部材23の取付溝部25の底面は、開閉装置16の外周端よりも外周側となるように配置されている。すなわち、取付溝部25は方立13の室外面41または縦枠12の突出片12aと室内外方向においてオーバーラップしており、連設側においては隣接する障子2の取付溝部25と近接している。これによって、開閉装置16が室外側に露出しないようにすることができると共に、方立13の露出も最低限として外観をスリムに見せることができる。
また、横方向に配置される框体21については、対向する無目14の内周面40または下枠11の内周面との間の領域に、ハンドル15と連係してロック部17と係脱するハンドル連係部18と、前述のロック部17とが配置される。ここでも、図3に示すように、框体21の内周面は無目14の起立片43または下枠11の起立片43の端部位置と略同じ見付方向位置に配置されているので、ハンドル連係部18やロック部17が室内側に露出しないようにすることができる。また、取付溝部25は無目14の室外面41または上枠10や下枠11の段部10a、11aと室内外方向においてオーバーラップしており、連設側においては隣接する障子2の取付溝部25と近接している。これによって、ハンドル連係部18やロック部17が室外側に露出しないようにすることができると共に、無目14の露出も最低限として外観をスリムに見せることができる。
縁部材23や框体21の内周側には、これらを覆う内周樹脂カバー材24が設けられる。内周樹脂カバー材24は、樹脂材によって形成されており、縁部材23及び框体21の室内側内周部を全て覆うことで、これらが室内側に直接露出しないようにし、障子2の意匠性を向上させている。内周樹脂カバー材24は、障子2の室内側内周面を構成する内周面部24aと、内周面部24aの室外端部から外周側に突出する脚部24bと、脚部24bの室内側において外周側に突出する係合片24cとを有している。係合片24cは、縁部材23の第2延出片26bに形成される係合部26eに係合され、内周樹脂カバー材24を縁部材23に固定している。
脚部24bは、縁部材23の室内延出部26において段差状に形成された部分を覆うように形成されており、その端部は取付溝部25の室内壁25bと略連続状とされている。縁部材23の室内延出部26が段差状に形成されているのは、ガラス体22を取付溝部25に対し接着剤の充填により固定するため、取付溝部25の室内壁25bが室外壁25aよりも内周側まで延びていた場合、室内壁25bとガラス体22との間の接着剤が、室外側から透明なガラス体22を通して見えることとなるので、室内壁25bの開口端を室外壁25aと同じになるようにし、室内延出部26を段差状として接着剤の充填が室内壁25bの開口端までとなるようにしていることによる。しかし、そのままでは室内延出部26の段差状の部分が室外側から見えることとなるため、内周樹脂カバー材24の脚部24bによりこの領域を被覆することとしている。
脚部24bはガラス体22を通して室外側から見えることとなるため、内周樹脂カバー材24のうち脚部24bのみを、室外側に露出する縁部材23の色と合わせることで、外観意匠をより向上させることができる。また、脚部24bについて黒色等の目立たない色とすることによっても、外観意匠を向上させることができる。
なお、取付溝部25の底面と框体21の内周面までの距離は、連設される障子2間の距離及び障子2の外周面と枠体1の内周面との距離を一定とした場合に、開閉装置16あるいはハンドル連係部18及びロック部17の大きさによるため、框体21の内周面を室外壁25aの内周端部位置と合わせて、室内延出部26に段差部分を形成しないようにすることは、開閉装置16等を配置する空間を確保できないので、困難である。また、室外壁25aをより内周側まで延長することで、室内延出部26に段差部分を形成することなく、框体21の内周面位置まで室内壁25bを形成することもできるが、この場合には室外側に露出する室外壁25aの見付面が大きくなるため、意匠性を低下させることとなる。すなわち、室内延出部26に段差部分を形成してその領域を内周樹脂カバー材24の脚部24bで覆うようにしたことに伴って、縁部材23の室外壁25aは幅細に形成することができ、外観意匠を向上させることができる。
また、サッシ全体としては、障子2の室内側内周面を構成する内周樹脂カバー材24の内周面部24aと、方立13及び無目14の起立片43の内周端と、樹脂内枠30の室内面部32の内周端とは、略同一面内に配置されている。また、内周樹脂カバー材24の内周面部24aと、枠体1の起立片43の内周端と、樹脂内枠35の室内面部37の内周端も、略同一面内に配置されている。すなわち、室内視において障子2の内周面部24aと起立片被覆部31、36は室内面部32、37に隠れた状態となるため、これらの存在を意識させないスリムな内観とすることができる。
内周樹脂カバー材24の内周面部24aと脚部24bとで形成される角部には、対向するガラス体22に向かって突出するヒレ部24dが形成されている。ヒレ部24dは四周に渡って形成されており、脚部24bとガラス体22との間の空間に埃等が侵入することを防止する。
内周樹脂カバー材24の室内側端部には、外周側に向かって突出するように軟質部24eと係合部24fが形成されている。軟質部24eは、軟質樹脂によって形成されており、そのさらに先端側に係合部24fが形成されている。係合部24fは、框体21の室内側端部に形成される被係合部21dに対して係合自在とされている。このように、内周樹脂カバー材24の室内端部に軟質部24eを介して係合部24fが形成されていることにより、内周樹脂カバー材24を框体21に対して容易に着脱自在とすることができる。
障子2は、ガラスユニット20を構成する縁部材23と框体21とで、枠組み構造が異なっている。縁部材23は、図1にも示すように、各部材の端部が傾斜状とされて突き合わされ、連結がなされている。框体21の枠組み構造については、図7に模式的に示している。この図は框体21を室内側から見た正面図である。框体21には上下の横框50と左右の縦框51が設けられ、縦框51は上側の横框50の下端位置から下側の横框50の上端位置に渡って設けられ、コーナー部分には横框50と縦框51を連結するコーナー連結部材55が設けられる。
框体21を構成する各部材には、前述のように気密材21bが長手方向に沿って設けられており、コーナー連結部材55にも横框50の気密材21b及び縦框51の気密材21bといずれも連続状となるようにL字状に気密材56が設けられる。これによって、框体21を容易に連結することができると共に、気密材も四周に渡って容易に連続状とすることができる。
なお、框体21の連結構造はこれに限られず、例えば縦框51を縦通しに設けて横框50の端面を縦框51の内周面に突き合わせ、ネジ止め固定するようにしてもよいし、逆に横框50を横通しに設けて縦框51の端面を横框50の内周面に突き合わせ、ネジ止め固定するようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、枠体1の構成は第1の実施形態と同様であり、その一方で障子2が嵌め殺し窓である点で異なっている。このため、共通する点については説明を省略する。図8には第2の実施形態におけるサッシの縦断面図を、図9には第2の実施形態におけるサッシの横断面図を、それぞれ示している。
本実施形態は、枠体1の障子2を支持する構造は第1の実施形態に示した辷り出し窓と略同様とする一方で、ロック部17による障子2の固定状態を解除するハンドル等を設けないことで、障子2を常時閉じた状態として嵌め殺し窓を構成したものである。ただし、第1の実施形態と異なり、無目14及び下枠11と框体21との間に開閉装置16を設け、方立13及び縦枠12と框体21との間にロック部17及びハンドル連係部18を設けている。これによって、障子2は枠体1に開閉装置16を介して支持されており、またハンドル連係部18とロック部17とが係合した状態となっている。ただし、ハンドルは設けられていないため、ハンドル連係部18を操作してロック部17との係合を解除することはできないようにされている。
嵌め殺し窓の場合には、網戸を設ける必要はないが、樹脂内枠30、35は第1の実施形態と同じものを用いているので、これらには収納溝33、38がそれぞれ形成されている。この収納溝33、38を塞ぐため、収納溝33の開口部に設けられたカバー係合部34及び収納溝38の開口部に設けられたカバー係合部39に、それぞれカバー部材45が係合固定される。このカバー部材45は、第1の実施形態において伸縮網戸5の引手部5aが当接する側の収納溝33、38に設けたものと同じ部品を用いている。
このように、樹脂内枠30、35には収納溝33、38について溝深さ方向に2箇所のカバー係合部34を設けているので、網戸を設けない嵌め殺し窓サッシにおいても、網戸を設けるサッシと同じ樹脂内枠30、35及びカバー部材45を用いることができ、部品の共用化によるコストダウンを図ることができる。
また、本実施形態においても障子2の縁部材23と框体21の内周面には内周樹脂カバー材24が設けられている。この内周樹脂カバー材24は、ハンドルを挿通させる貫通孔を有していないことを除いて第1の実施形態において用いられているものと同じ部品であり、係合片24cが縁部材23の係合部26eに係合することで固定されている。すなわち、内周樹脂カバー材24は係合片24cによる係合を解除することで、容易に取り外すことができる。
本実施形態では、ハンドル連係部18が取付けられている框体21も第1の実施形態と同じ部品を用いているため、障子2の縦辺において内周樹脂カバー材24を取り外すと、ハンドル連係部18のうちハンドルと連係する部分が露出する。この部分をドライバー等を用いて操作することで、ハンドル連係部18とロック部17との係合を解除し、障子2を開くこともできる。嵌め殺し窓であっても、清掃時等において窓を開放したい場合もあり、取り外し可能な内周樹脂カバー材24を設けることでそれを可能としている。また、内周樹脂カバー材24に軟質部24eを設けたことにより、内周樹脂カバー材24をより容易に取り外すことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用はこれら実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。例えば、これら実施形態においては、障子2を縦方向に2枚、横方向に2枚納めるように仕切材を設けたが、障子2の枚数はこれに限られない。図10には、障子2を縦方向に3枚、横方向に3枚納めるように仕切材を設けたサッシの斜視図を示している。この図に示すように、より多くの枚数の障子2を納められるように枠体1内に仕切材を設けてもよい。
サッシの外観図である。 サッシの内観図である。 サッシの縦断面図である。 サッシの横断面図である。 枠体の分解斜視図である。 ガラスユニットの分解横断面図及び組み立てた横断面図である。 框体の模式的な正面図である。 第2の実施形態におけるサッシの縦断面図である。 第2の実施形態におけるサッシの横断面図である。 障子を縦方向に3枚、横方向に3枚納めたサッシの斜視図である。
符号の説明
1 枠体
2 障子
5 伸縮網戸
10 上枠
11 下枠
12 縦枠
13 方立
14 無目
15 ハンドル
16 開閉装置
17 ロック部
18 ハンドル連係部
20 ガラスユニット
21 框体
22 ガラス体
23 縁部材
24 内周樹脂カバー材
24b 脚部
24d ヒレ部
25 取付溝部
26 室内延出部
26a 第1延出片
26b 第2延出片
26c 第3延出片
30 樹脂内枠
31 起立片被覆部
32 室内側部
33 収納溝
34 カバー係合部
35 樹脂内枠
36 起立片被覆部
37 室内側部
38 収納溝
39 カバー係合部
40 内周面
43 起立片
44 気密材
45 カバー部材

Claims (4)

  1. 建物開口部に設けられる枠体内に納められる障子において、
    方形状のガラス体と、該ガラス体の周縁部に四周に渡って設けられる縁部材とを一体化してなるガラスユニットと、該ガラスユニットの縁部材の室内側に四周に渡って取付けられる框体とを有し、前記縁部材は前記ガラス体の周縁部を納める断面略コ字状の取付溝部と、該取付溝部から室内側に向かって延びる室内延出部とを備え、前記縁部材の室内延出部と前記框体の内周面とを覆う内周樹脂カバー材を設けてなり、
    前記取付溝部は室内外壁が略同じ高さを有し、前記室内延出部は、前記取付溝部の室内壁の開口端部から室内側に延びる第1延出片と、該第1延出片の室内端部から内周側に延びる第2延出片と、該第2延出片の内周端部から室内側に延びる第3延出片とで段差状に形成され、前記内周樹脂カバー材は室外端部に外周側に延びる脚部を有し、該脚部は前記取付溝部の室内壁と略連続状とされることを特徴とする障子。
  2. 前記取付溝部に納められたガラス体の周縁部は接着剤により固着されて前記縁部材と一体化されてなることを特徴とする請求項1記載の障子。
  3. 前記内周樹脂カバー材は前記縁部材の室内延出部を構成する前記第2延出片に対する係合を有し、該係合は前記内周樹脂カバー材の外周側に向かう面から突出状に形成されてなることを特徴とする請求項2記載の障子。
  4. 前記内周樹脂カバー材は前記ガラス体と対向する位置にヒレ部が形成されてなることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の障子。
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