JP3520550B2 - カラー画像処理システムおよびそのデータ補正方式 - Google Patents

カラー画像処理システムおよびそのデータ補正方式

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JP3520550B2
JP3520550B2 JP04414394A JP4414394A JP3520550B2 JP 3520550 B2 JP3520550 B2 JP 3520550B2 JP 04414394 A JP04414394 A JP 04414394A JP 4414394 A JP4414394 A JP 4414394A JP 3520550 B2 JP3520550 B2 JP 3520550B2
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/603Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer
    • H04N1/6033Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer using test pattern analysis

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像の読取り機
能とプリントアウト機能とをもつ例えばコンピュータ画
像処理装置、複写装置、ファクシミリ通信方式のような
カラー画像処理システムにおいて、プリントアウトされ
た再生画像のグレー濃度及び色彩の再現性を向上させる
ためのデータ補正技術に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置の典型的なシステム構成例
は、イメージスキャナのような原画像の読取装置と、読
取られた画像データに種々の処理を施すホストコンピュ
ータと、ホストコンピュータから画像データを受けて画
像をプリントアウトするカラープリンタとを組合わせた
ものである。こうしたシステムで発生する一つの問題
は、プリントアウトされた再生画像が、原画像のもつグ
レー濃度や色彩を忠実に再現していないという現象であ
る。
【0003】この現象の主たる原因は、画像読取装置の
入出力特性とプリンタのそれとが相違することにある。
どのような装置でも非線形の入出力特性をもつが、一般
に、画像読取り装置のそれは比較的に線形特性に近く、
一方、プリンタのそれは比較的に非線形性が顕著であ
る。その結果、プリントアウトされた再生画像は、原画
像に対するグレー濃度及び色彩の忠実な再現性(以下、
単に「色再現性」という)が良好でなくなる。
【0004】また、プリンタは濃度範囲の全範囲を出力
できるものではなく、特に極端に濃度の高い領域の出力
が不可能である。このことも、色再現性を悪化させる一
つの原因である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、カラー画
像処理システムでは画像読取装置の入出力特性とプリン
タのそれとが相違するために、及び、プリンタの出力可
能な濃度範囲が狭く限定されているために、プリントア
ウトされた再生画像において良好な色再現性が得られな
いという問題がある。
【0006】従って、本発明の主たる目的は、カラー画
像処理システムにおいて、画像読取装置とプリンタとの
間に入出力特性の相違があっても、再生画像が原画像の
色を忠実に再現できるようにするためのデータ補正方式
を提供することにある。
【0007】また、本発明の副なる目的は、このデータ
補正方式において、プリンタの出力可能な濃度範囲に限
界があっても、出来るだけ良好な再生画像が得られるよ
うにするための改良を提供することにある。
【0008】更に、本発明の別の目的は、このデータ補
正のための演算処理をコンピュータを利用して行うに当
たり、できるだけ簡単な処理手順でこれを行えるように
することにある。
【0009】また、本発明の更に別の目的は、このデー
タ補正方式において、システム構成の変更に出来るだけ
フレキシブルに対応し易くするための改良を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るデータ補正
方式は、カラー画像の読取り装置とプリント装置とをも
つカラー画像処理システムに適用されるものであって、
所定のチャートファイルをプリント装置に与えてサンプ
ルチャートをプリントアウトさせるチャート出力手段
と、プリントアウトとしたサンプルチャートを読取り装
置で読取ったサンプル読取りデータに基づき、このサン
プル読取りデータを上記チャートファイルの対応するデ
ータに補正できるようなキャリブレーションデータを演
算するキャリブレーションデータ演算手段と、演算した
キャリブレーションデータを用いて、プリント装置に与
えられるべきプリント対象データの補正を行うキャリブ
レーション手段とを備えることを特徴とする。
【0011】好適な実施例では、キャリブレーションデ
ータは、グレー濃度を補正するためのγキャリブレーシ
ョンデータと、色彩を補正するためのカラーキャリブレ
ーションデータとを含む。ここで、γキャリブレーショ
ンデータは例えば、入力されたグレー濃度値を別の濃度
値に変換して出力するような変換テーブルであり、ま
た、カラーキャリブレーションデータは例えば、色彩を
示す3原色成分に乗算される3×3のマトリックスフィ
ルタである。そして、プリント対象データを補正する場
合、まずγキャリブレーションデータによるグレー濃度
補正を行ない、その後にカラーキャリブレーションデー
タによる色彩補正を行なう。
【0012】好適な実施例では、プリント装置と読取り
装置とコンピュータとからシステムが構成されており、
キャリブレーション手段は読取り装置内に設けられ、読
取り装置により読み取られた画像データに対してのみ補
正が行なわれるようになっている。しかし、コンピュー
タ内にキャリブレーション手段を設けることにより、読
取り装置で読取られた画像データであるか否かに関係な
く、プリント装置に送られるべきデータには全て補正が
施せるようにしてもよい。また、プリント装置として複
数の異なる機種が同時的に又は選択的に使用される可能
性がある場合には、それら機種毎のキャリブレーション
データを予め演算して保存しておき、実際に使用する機
種に応じて、補正に用いるキャリブレーションデータを
選択するようにすることもできる。
【0013】好適な実施例では、γキャリブレーション
データを演算する場合、まず、サンプル読取りデータに
対して、そのグレー濃度値の分布範囲を高濃度側へ拡大
するような正規化処理を行なう。その後、正規化処理し
たサンプル読取りデータのグレー濃度値をスキャンして
濃度値の変化点を検出し、この変化点におけるサンプル
読取りデータのグレー濃度値と、これに対応するチャー
トファイルのグレー濃度値とから、前者を後者へ変換す
るような変換データを作成してこれをγキャリブレーシ
ョンデータとする。
【0014】好適な実施例では、カラーキャリブレーシ
ョンデータを演算する場合、まず、チャートファイル内
のプリント装置の出力可能範囲内に存在する所定の色
彩、に対応した色彩データ(3原色成分データ)だけを
サンプル読取りデータ中からサンプリングする。次に、
このサンプリングした色彩データと、これに対応するチ
ャートファイル内の色彩データとの誤差が最小になるよ
うに、3×3のマトリックスフィルタを計算する。その
後、、このマトリックスフィルタの3原色に対する明度
成分が同一値(例えば、”1”)になるように正規化処
理を行ない、この正規化処理を行なったマトリックスフ
ィルタをカラーキャリブレーションデータとする。尚、
上記サンプリングでは、場合によっては、プリンタ装置
の出力可能範囲外の色彩に対応する色彩データのみをサ
ンプリングするよにした方が良いこともある。
【0015】
【作用】このシステムでは、まず、所定のチャートファ
イルがプリント装置に与えられ、チャートファイルによ
り記述されたサンプルチャートがプリントアウトされ
る。このプリントアウトされたサンプルチャートには、
プリント装置の入出力特性が反映されている。次に、こ
のサンプルチャートが読取り装置によって読取られる。
このサンプルチャートの読取りによって得られたデータ
には、プリント装置の入出力特性に重ねて読取り装置の
入出力特性も反映されている(読取り装置の入出力特性
は殆ど線形であるため、実質的にはプリント装置の入出
力特性が反映されている)。次に、この読取りデータに
基づいて、これを元のチャートファイルのデータに補正
できるようなキャリブレーションデータが演算される。
【0016】従って、このキャリブレーションデータ
は、実質的にプリント装置の入出力特性とは逆の特性を
もった変換データとなる。以後、このキャリブレーショ
ンデータを用いて、プリント対象データが補正され、そ
いてプリント装置に送られる。その結果、キャリブレー
ションデータによる補正とプリント装置の入出力特性と
が相殺して、忠実な色再現性をもった画像がプリントア
ウトされる。
【0017】また、キャリブレーションデータは、実際
に使用するプリント装置の入出力特性に応じたものとな
るから、そのプリント装置にとって最適の補正を行なう
ことが可能であり、また、プリント装置の機種が変って
も自由に対応できる。従来の技術として(例えば、特開
平3−76471、特開平5−183740)、予めR
OM内に用意してあるキャリブレーションデータのセッ
トの中から適当なものを選んで使用するものがあるが、
この公知技術に比較して、本発明の方式の方が補正の最
適性やプリント装置の変更に対する対応の自由度が高
い。さらに、この2つの公知技術では、サンプルチャー
トとして予め用意したものを使用するが、本発明の方式
はプリント装置にデータを与えてプリントアウトさせた
ものを使用するため、予め用意したサンプルチャートの
色範囲に制限されることなく、可能性のある全ての色を
カバーでき、将来の色再現性の広いプリント装置にも対
応できる。
【0018】また、本発明の方式では、演算したキャリ
ブレーションデータをキャリブレーション手段から独立
して利用できるようにすれば、プリント装置のγ特性や
色補正係数を測定するするための測定機としても、シス
テムを利用できる。
【0019】後述する実施例のようなプリント装置と読
取り装置とコンピュータとからなるシステムでは、キャ
リブレーション手段は読取り装置に置くこともできる
し、コンピュータに置くこともできるし、プリント装置
に置くこともできる。読取り装置に置いた場合は、比較
的頻繁に行なわれ易い、プリント装置やコンピュータや
コンピュータ内のアプリケーションソフトの変更に対し
て、対応が容易であるというメリットがある。一方、コ
ンピュータ内に置いた場合は、プリント装置の変更に対
応し易い、コンピュータのOSに置けばアプリケーショ
ンの変更にも対応できる、といったメリットの他に、読
取り装置を経ずに入力されたデータに対しても補正が行
なえる、という第3のメリットがある。この第3のメリ
ットは、プリンタ装置に置いた場合にも得られる。
【0020】また、プリンタ兼用の複写装置やファクシ
ミリ送受信機の様に、自システムの読取り装置を経ない
で入力されるデータをプリントアウトする用途の多いシ
ステムでは、上記した第3のメリットは特に有利である
から、この種のシステムではキャリブレーション手段は
読取り装置以外の部分に設けられるのが望ましい。
【0021】プリント装置として複数の機種を選択的又
は同時的に使用する可能性のあるシステムでは、それら
複数の機種のキャリブレーションデータをシステム内に
保存しておいて、実際に使用する機種に応じて選択する
ようにすれば、どの機種にも自由に対応できるというメ
リットが得られる。
【0022】本発明の方式において、キャリブレーショ
ンデータとして、グレー濃度補正用のγキャリブレーシ
ョンデータと、色彩補正用のカラーキャリブレーション
データとを用意し、プリント対象データに対して、先に
γキャリブレーションデータによるグレー濃度補正を行
ない、その後、カラーキャリブレーションデータによる
色彩補正を行なうようにすると、場合によっては、比較
的簡単な色彩補正の処理だけで、高い色再現性が得られ
る。即ち、従来知られている色彩補正の処理として(例
えば、特開平5−122513)、原データに対して対
数変換カーブによる輝度データ変換処理を行なって高濃
度領域の情報量を広げた後、3×3マトリックスフィル
タによる色補正を行ない、その後にグレー濃度補正を行
なう、という3段階の処理がある。ところが、上記の様
にγキャリブレーションデータによるグレー濃度補正を
先に行なうと、特に、入出特性の非線形性が顕著なプリ
ント装置(例えば、インクジェットプリンタ)を用いた
システムの場合には、γキャリブレーションデータが上
記対数変換カーブに非常に近い変換特性をもつことにな
るために、このグレー濃度補正だけで、従来技術の輝度
変換処理とグレー濃度補正処置とを同時に行なった効果
が得られる。そのため、γキャリブレーションデータに
よるグレー濃度補正と、3×3マトリックスフィルタに
よる色彩補正の2段階の処理で、従来の3段階処理と実
質的に同等の高い色再現性が得られる。
【0023】γキャリブレーションデータを演算する場
合に、サンプル読取りデータに対して、グレー濃度の分
布範囲を高濃度側へ拡大する正規化処理を行うようにす
ると、プリント対象データをプリントアウトした再生画
像における高濃度領域でのダイナミックレンジが広がる
ため、見栄えの良い再生画像が得られる。
【0024】また、γキャリブレーションデータを演算
する場合に、まず、サンプル読取りデータのグレー濃度
値をスキャンして濃度値の変化点を検出し、次に、検出
した変化点におけるサンプル読取りデータのグレー濃度
値を、これに対応するチャートファイルのグレー濃度値
に変換するような変換データを作成し、これをγキャリ
ブレーションデータとする、というような手順で処理を
行なうと、この処理は実際上はメモリに記憶されたサン
プル読取りデータとチャートファイルとを参照していく
という簡単な動作で行なうことができる。
【0025】また、カラーキャリブレーションデータを
演算する際に、チャートファイル内のプリント装置が出
力可能な範囲内にある所定の色彩、に対応した色彩デー
タだけをサンプリングして演算に用いるようにすると、
プリント装置の出力可能範囲内にある中間色の色再現性
が良好となり、中間色が多用される一般的な写真などを
忠実に再生することが可能になる。一方、プリント装置
の出力可能範囲の外の色彩に対応するデータをサンプリ
ングして使用した場合は、原色に近い方向へ色修正する
作用が生じるため、例えばポスターのような原色を多用
した原稿を色鮮やかに再生する用途に好適となる。
【0026】また、カラーキャリブレーションデータと
して3×3のマトリックスフィルタを用いる場合に、こ
れを演算する際に、マトリックスフィルタの明度成分を
3色とも同一値とするための正規化処理を行うようにす
ると、色補正においてグレーバランスが崩れないという
メリットが得られる。
【0027】
【実施例】図1は、本発明に係るデータ補正方式が適用
されたカラー画像処理システムのシステム構成の一実施
例を示す。
【0028】図1に示すように、本システムはイメージ
スキャナ1、ホストコンピュータ3及びカラープリンタ
5から構成される。イメージスキャナ1はカラーの原画
像を読取り、その画像データをホストコンピュータ3に
送る機能を基本的にもつ。ホストコンピュータ3は、イ
メージスキャナ1から受信した画像データに対して業務
アプリケーションに応じた種々の処理を施す機能、及び
処理された画像データをカラープリンタ5に出力する機
能を基本的にもつ。カラープリンタ5は、ホストコンピ
ュータ3からの画像データに基づきカラーの再生画像を
プリントアウトする機能をもつ。
【0029】イメージスキャナ1及びホストコンピュー
タ3は、上記した基本的な機能に加え、再生画像の色再
現性を向上させるために本発明に従って画像データを補
正するための幾つかの機能を更に有する。以下、この補
正(以下、キャリブレーションという)の作業に関して
詳細に説明する。
【0030】このキャリブレーション作業は大きく2つ
のフェイズに分けられる。第1のフェイズは、準備的な
意味合いをもつものではあるが本作業の中心に位置付け
られる作業であり、それは補正処理の基礎データである
γカーブテーブル及び色補正係数(マトリックスフィル
タ)を演算して各々のファイルを作成しシステム内に保
存するフェイズ(以下、ファイル作成フェイズという)
である。第2のフェイズは、業務アプリケーションの実
行中に行われる本来のデータキャリブレーションであっ
て、保存されているγカーブテーブル及び色補正係数を
用いて、スキャナ1が読取った画像データに補正を施す
フェイズ(以下、キャリブレーション実行フェイズとい
う)である。
【0031】図1には、この2つのフェイズの内のファ
イル作成フェイズの概略的処理流れが示されている。ま
た、図2にはこの処理流れがフローチャートとして示さ
れている。
【0032】このフェイズは、まずホストコンピュータ
3が、予め記憶している(又は外部入力された)チャー
トファイル31を主記憶にロードしプリンタ5に出力す
ることから開始される(ステップ201)。このチャー
トファイルとは、キャリブレーション専用に特別にデザ
インされた画像データファイルであって、種々のグレー
濃度及び種々の色彩の基準サンプルを配列して成るサン
プルチャート(図4参照)を表現したものである。プリ
ンタ5は、このチャートファイル31を受けて、サンプ
ルチャート51をプリントアウトする(ステップ20
2)。このプリントアウトされたサンプルチャート51
には、プリンタ5のもつ非線形の入出力特性に起因する
色再現性の劣化が現れることになる。
【0033】次に、このサンプルチャート51をスキャ
ナ1で読取り(ステップ203)、その画像データをホ
ストコンピュータ3にフィードバックする。このフィー
ドバックされた画像データ31には、プリンタ5の入出
力特性にスキャナ1の入出力特性が相乗された結果とし
てのデータの変形が現れることになる。尚、実際には、
スキャナ1の入出力特性は殆ど線形であるため、実質的
にはプリンタ5の入出力特性の非線形性がそのまま現れ
ているといってよく、その意味で、このキャリブレーシ
ョンを以下プリンタキャリブレーションと呼ぶことにす
る。
【0034】続いて、ホストコンピュータ3内で、比較
加工処理35が、フィードバックされた画像データ33
から所定の代表的データをサンプリングし(ステップ2
04、205)、サンプリングしたデータを元のチャー
トデータファイル31内の対応するデータと比較し加工
して(ステップ206、208)、γカーブテーブル及
び色補正係数を演算し、それぞれのファイル37、39
(以下、γカーブファイル及び色補正係数ファイルとい
う)を作成する(ステップ207、209)。これらの
ファイル37、39はホストコンピュータ3内に保存さ
れると共に、スキャナ1に送信される。スキャナ1は、
このγカーブファイル37及び色補正係数ファイル39
を保存する。こうして、ファイル作成フェイズが終了す
る。
【0035】ここで、γカーブテーブルとはグレー濃度
に関するプリンタキャリブレーションを行うためのデー
タ変換テーブルであり、また、色補正係数とは色彩に関
するプリンタキャリブレーションを行うための3×3次
元のマトリックスフィルタの係数列である。この2つの
情報のファイル37、39を総称して、以下、キャリブ
レーションデータファイルと呼ぶ。このキャリブレーシ
ョンデータファイルは、実質的にプリンタ5の入出力特
性の逆関数に相当するキャリブレーション内容を表わし
ている。
【0036】こうしてキャリブレーションデータファイ
ル37、39が保存された以後は、スキャナ1は画像の
読取りを行う度にそれらファイル37、39を用いてキ
ャリブレーション実行フェイズを実行し、キャリブレー
トした画像データをホストコンピュータ3に送る。既に
述べたように、このキャリブレーションの内容は実質的
にプリンタ5の入出力特性の逆関数に相当するものであ
る。従って、キャリブレートされた画像データをプリン
タ5に送ってプリントアウトさせることにより、プリン
タ5の入出力特性とこのキャリブレーションとが相殺
し、結果として良好な色再現性を持った再生画像がプリ
ントアウトできる。
【0037】以上のように、本システムでは、キャリブ
レーションデータファイル37、39がスキャナ1内に
保存され、スキャナ1内においてプリンタキャリブレー
ションが実行される。そのため、ホストコンピュータ3
及びプリンタ5は、業務アプリケーションの実行中、キ
ャリブレーション処理については何も意識する必要がな
い。その結果、本システムは、ホストコンピュータ3で
の業務アプリケーションプログラムの自由な変更に容易
に対応できるというメリットを有する。更に、プリンタ
5は使用機種が変更されたり、複数台の中から1台を選
択して使用するといった使い方がされる可能性が高い
が、そのような使い方に対しても、本システムによれ
ば、プリンタキャリブレーションをプリンタ自身が行う
必要がないため、対応が容易である。尚、この場合、使
用可能性があるプリンタの全機種についてのキャリブレ
ーションデータファイルをホストコンピュータ側で保存
しておき、プリンタの機種変更がある度に対応するファ
イルをスキャナにロードするようにすれば、フレキシビ
リティが一層向上する。
【0038】次に、本システムのスキャナ1の構成を説
明する。
【0039】まず、スキャナ1の構成を図3のブロック
図を参照して説明する。
【0040】図3において、中央演算装置101はこの
スキャナ1の全体をアドレスバス115を通じて制御す
るものである。この中央演算装置101には、アドレス
バス115及びデータバス116を介して、濃度補正部
103、色補正部104、拡大縮小部105、2値化処
理部106、ROM部107、画像メモリ108、モー
タドライバ109及びインタフェイス110が接続され
ている。
【0041】画像入力部102は、このスキャナ1にセ
ットされた画像に光を照射して、CCDなどの光センサ
に反射光を受けることにより、画像を赤(R)、緑
(G)、青(B)の3色成分に分解してデータ化するも
のである。
【0042】濃度補正部103は、画像入力部102か
ら画像データを受けて濃度変換を施す。この濃度補正部
103はメモリ111を有し、インタフェイス110を
通じてホストコンユータ3から与えられるγカーブファ
イルはこのメモリ111に保存される。濃度変換はこの
γカーブファイルを用いて行われる。
【0043】色補正部104は、濃度補正された画像デ
ータを受けて色補正を施す。この色補正部はメモリ11
2を有し、インタフェイス110を通じてホストコンピ
ュータ3から与えられる色補正係数ファイルはこのメモ
リ111に保存される。色補正はこの色補正係数ファイ
ルを用いて行われる。
【0044】拡大縮小部105は、色補正された画像デ
ータを受けて必要に応じ拡大または縮小処理を施す。こ
の拡大縮小処理を行うための変換情報はメモリ113に
記憶されている。
【0045】2値化処理部106は、拡大縮小部105
を通った画像データ(例えば24ビット)を受けて必要
に応じて別の少ないビット数への変換処理を行う。この
変換処理を行うための変換情報はメモリ114に保存さ
れている。
【0046】ROM部107は、中央演算装置101を
動作させるために必要な、装置全体のタイミングの情報
やインタフェイス110から入力されるコマンドを処理
して中央演算装置を動作させる情報等を含んだプログラ
ムの格納場所である。
【0047】画像メモリ108は、濃度補正部103、
色補正部104、拡大縮小部105及び2値化処理部1
06で処理された画像データを蓄積し、これをインタフ
ェイス110から出力されるまで保持するものである。
【0048】インタフェイス110は、ホストコンピュ
ータ3との通信インタフェイスであって、画像データの
出力、コマンドの入力、キャリブレイションデータファ
イルの入力等を行う。
【0049】以上の構成の下で、スキャナ1は、ファイ
ル作成フェイズでサンプルチャート51を読取ったとき
には、濃度補正部103及び色補正部104での処理は
行わずに、その画像データをインタフェイス110を通
じてホストコンピュータ3に送る。そして、ホストコン
ピュータ3からキャリブレーションデータファイル3
7、39が送られてくると、この内γカーブファイル3
7はメモリ111に、また、色補正係数ファイル39は
メモリ112に格納する。
【0050】一方、業務アプリケーション実行中のキャ
リブレーション実行フェイズでは、スキャナ1は読取っ
た画像データに対して濃度補正部103及び色補正部1
04の処理を施した後、この画像データをインタフェイ
ス110を通じてホストコンピュータ3に送る。
【0051】以上、本システムにおけるキャリブレーシ
ョン作業の全体像について説明した。次に、キャリブレ
ーション作業の中枢に位置付けられるファイル作成フェ
イズについて、図4以下を参照して詳細に説明する。
【0052】図4は、このフェイズの最初にプリンタ5
からプリントアウトされるサンプルチャート51の構成
を示す。このチャート51は、色補正係数の算出用のカ
ラーキャリブレーションチャート511と、γカーブテ
ーブルの算出用のγキャリブレーションチャート(グレ
ースケールともいう)513とから構成される。γキャ
リブレーションチャート513は、図5に示すように、
グレー(R、G、Bの階調が同一値)濃度の全階調範囲
(0〜255)中から8階調間隔で選んだ33階調
(0、7、15、…、239、247、255)でプリ
ントされた矩形領域(以下、パッチという)が一方向に
配列されて成るものである。尚、実際のサンプルチャー
ト51上では、このグレースケール513はスペースの
関係で2列に分けて配置される。
【0053】カラーキャリブレーションチャート511
は、図6に詳細に示すように、9つの大きい正方形領域
に大分割されており、更に大きい正方形領域の各々は8
1個の小さい正方形領域(以下、パッチという)に細分
割されている。9つの大きい正方形領域では、B成分が
32階調間隔で9階調(0、31、…、223、25
5)に変化させられている。また各大きい正方形領域内
では、横方向にR成分が、縦方向にG成分がそれぞれ3
2階調間隔で9階調(0、31、…、223、255)
に変化させられている。従って、全部で729色の色彩
をもつパッチからカラーキャリブレーションチャート5
11が構成されている。
【0054】このようなサンプルチャート51をスキャ
ナ1で読取り、読取った画像データをホストコンピュー
タ3に送る。ホストコンピュータ3では、この読取った
画像データからγカーブテーブル及び色補正係数を算出
する。この場合、まずγカーブテーブルの算出を先に行
い、その後に色補正係数を算出する。
【0055】以下に、γカーブテーブルの算出について
詳細に説明する。
【0056】図7及び図8はγカーブテーブルの物理的
意味を示したものである。図7は、プリンタ5がもつ入
出力特性を示し、これはR、G、Bの成分によって多少
の違いはあるが、共通した傾向として線形特性(Y=
X)より低出力側にカーブした非線形特性を示す。この
カーブは一般にγ特性カーブと呼ばれる。
【0057】このプリンタ5のもつγ特性カーブをスキ
ャナ3側で修正して結果的にプリントアウトされた再生
画像のグレー濃度再現性を理想的なものにするために
は、スキャナ3がその入出力特性として、図8に示すよ
うなプリンタキャリブレーションγカーブ(図7のプリ
ンタγ特性カーブの逆関数)を持てばよい。このプリン
タキャリブレーションγカーブを意図的にスキャナ3の
入出力特性に与えるものがγカーブテーブルである。つ
まり、γカーブテーブルとは、図8に示すような入出力
の対応関係を記述したものである。
【0058】図9は、ホストコンピュータ3が行うプリ
ンタキャリブレーションγカーブテーブルの算出処理の
流れを詳細に示したものである。尚、図9において図2
の概略フローと同一のステップには同一の参照番号を付
してある。
【0059】まず、スキャナ3から入力されたサンプル
チャート51の画像データの中から、γキャリブレーシ
ョンチャート513のデータをサンプリングする(ステ
ップ204)。このサンプリングとは、図10に示すよ
うに、各パッチの中の所定の中央部分の領域(図中のハ
ッチング領域)のデータをピックアップすることであ
る。このサンプリングの結果、33階調分のデータが得
られる。各階調のデータはR、G、Bの3色の成分デー
タより成るので、99個のデータを得ることになる。
【0060】次に、このサンプリングしたデータを基に
33階調相互間のデータ補間を行って、最終的に256
階調分のデータを作成する(ステップ301)。このデ
ータ補間は、一般的な線形補間法を用いて行うことがで
きる。この補間の様子の一例を図11に示す。図11に
示すように、サンプリングされた或階調のRGBデータ
とその次の階調のそれとを基に、両階調間に存在する7
階調分RGBデータが線形補間法によって算出される。
【0061】こうして256階調分のデータが得られた
後、次にこの256階調分のデータに対する正規化処理
が行われる(ステップ302)。
【0062】図12にこの正規化処理の物理的意味を示
す。図12の左側グラフの実線カーブはプリンタγ特性
カーブ(上記256階調分のデータ)を表わしている。
このγ特性カーブの1つの特徴は、階調0(純粋な黒)
の近傍と階調255(純粋な白)の近傍の階調が出力不
可能であることである。つまり、真黒近傍と真白近傍を
プリントすることができない。正規化処理では、この出
力不可能領域の内の真黒近傍領域が出力可能であるが如
くに、γ特性カーブ(256階調分のデータ)を変形す
る。つまり、図12の左側グラフの実線カーブを高濃度
(黒)方向へ拡大して、破線カーブのように変形する。
【0063】この正規化処理の変形によって、最終的に
得られるプリンタキャリブレーションγカーブは図12
の右側グラフの破線カーブのようになる。もし、正規化
処理を行わなければ、プリンタキャリブレーションγカ
ーブは図12の右側グラフの実線カーブのようになる。
この実線のキャリブレーションγカーブは、入力の真黒
近傍領域Aでは出力が全て真黒になることを意味してい
る。これに対し正規化による破線のγカーブは、入力の
真黒近傍領域Aにおいても入力階調に応じて出力階調が
変化する。その結果、この破線のγカーブによるキャリ
ブレーションを受けたデータをプリンタに与えてプリン
トアウトさせると、原画像の真黒近傍での階調変化がプ
リンタの出力可能階調範囲内の黒側エッヂ近傍での階調
変化として再生されることになる。つまり、真黒領域近
傍のダイナミックレンジが確保されることになる。これ
により、再生画像に黒ベタの不自然な領域が現れなくな
り、自然な感じの再生画像が得られる。
【0064】一方、この正規化ではプリンタγ特性カー
ブの真白近傍領域に対しては、ダイナミックレンジを確
保するような処理をせず、そのまま出力不可能領域とし
て残してある。その理由は、原画像の例えばハイライト
部分のような真白近傍領域については、再生画像におい
ては真白(実際には用紙の地色)としておく方が見た目
に自然に見え、これに階調をつけると(実際には点描を
施す)その点描が目立ちかえって不自然に見えるからで
ある。
【0065】この正規化処理は、RGBの各成分データ
について例えば次の演算式を用いて行う。
【0066】 X’=(X−Min)*(Max/(Max−Min)) ここに、X’は正規化後のデータ、Xは正規化前のデー
タ、Minは正規化前のデータの最小値、Maxは正規
化前のデータの最大値である。
【0067】この正規化処理の後、次に、チャートファ
イル31内のグレースケールのデータ(Y=Xの線形特
性を意味する)を主メモリにロードし(ステップ30
3)、このチャートファイルデータと先程正規化した読
取りデータとを対照することにより、キャリブレーショ
ンγテーブルを作成する(ステップ304)。
【0068】図13及び14は、このγテーブル作成処
理の具体例を示す。図13には、上側及び下側にそれぞ
れ、主メモリに展開された正規化後の読取りデータのテ
ーブル及びチャートファイルデータ(Y=X)のテーブ
ルを模式的に示す。
【0069】γテーブル作成処理は、読取りデータを式
Y=Xを中心軸にして反転させる処理を行うものであ
る。その具体的動作としては、まず図13の読取りデー
タテーブルの各欄を階調順にスキャニングして、その階
調値がレベルアップした時に、矢印で示すようにチャー
トファイルテーブルの対応する階調欄を参照する。そし
て、その時の読取りデータテーブルの階調値と参照した
チャートファイルテーブルの階調値とを、図14に示す
よなキャリブレーションγカーブテーブルに、入力値及
び出力値として記入する。この動作が、スキャニングが
読取りデータテーブルの最後の欄に達するまで続けられ
る。これにより効率的に、図14に示すキャリブレーシ
ョンγカーブテーブルが作成される。
【0070】このキャリブレーションγカーブテーブル
は、ホストコンピュータ3内に保存されると共に、スキ
ャナ1にも送信されスキャナ1内のメモリ111に保存
される。
【0071】次に、色補正係数の算出処理について説明
する。色補正係数は次の様な3×3のマトリックスフィ
ルタである。
【0072】
【数1】
【0073】このマトリックスフィルタを通る前のデー
タをRn、Gn、Bnとし、通った後のデータをRm、
Gm、Bmとすると、
【0074】
【数2】
【0075】となる。
【0076】図15は、本システムにおける色補正係数
の物理的意味を示したものである(尚、説明を簡単にす
るためにRとGの2色成分の2次元平面上で示し、B成
分については省略してある)。図15において、実線は
チャートファイル31のカラーキャリブレーションチャ
ートのデータを示しており、破線はチャートファイル3
1の読取りデータ(つまり、プリンタの入出力特性によ
る変形が加わったデータ)を示している。色補正係数
は、、この破線のチャート読取りデータを実線のチャー
トファイルデータに復旧させる働きを持つものとして算
出される。従って、スキャナがこの色補正係数を用いて
原画像の読取りデータをキャリブレートすれば、そのキ
ャリブレーションの効果とプリンタの入出力特性とが相
殺して、原画像に非常に近い色彩を持った再生画像が得
られることになる。
【0077】図16は、ホストコンピュータ3が行う色
補正係数の算出処理の流れを示す。尚、図16において
図2と同一のステップには同一の参照番号を付してあ
る。
【0078】図16において、まずサンプルチャート5
1のカラーキャリブレーションチャート511の読取り
データ中から、以下のような21色のデータがサンプリ
ングされる(ステップ205)。尚、この21色のサン
プルチャート51内でのパッチ位置は図4に示されてい
る。
【0079】
【表1】
【0080】この21色の特徴は、階調が63以上19
1以下の範囲に入っていることである。この範囲はプリ
ンタ5の出力可能範囲に収るものである。つまり、プリ
ンタの出力可能範囲内からデータをサンプリングしてい
る。その理由は、プリンタの出力可能範囲内で忠実な色
再現性が得られるようにするためである。つまり、原色
(プリンタの出力可能範囲外)ではなく中間調の色彩の
色再現性を良好にするためである。これにより、中間調
の色彩が多くを占める一般的な写真のような原画像に対
しては良好な色再現性が保証される。
【0081】一方、人が描いたポスターのような原色が
多く使われる原画像に関しては、再生画像において原色
をできるだけ鮮やかに発色させたいという要求がある。
このような要求を満たすためには、プリンタの出力可能
範囲外の原色近傍領域からデータをサンプリングする必
要がある。従って、出力可能範囲外からのサンプリング
を行うモードも本実施例に追加しておけば、上記2つの
要求をそれぞれ満たすような2種類の色補正係数が得ら
れ、これを用途に応じて選択的に使用できるようになる
ため、使い勝手が向上するので望ましい。
【0082】さて、上記サンプリングでは、上記21色
の読取りデータの中から図10に示したようなパッチの
中央部分のデータだけが抽出される。各色についてRG
Bの3色のデータがあるため合計で63個のデータが得
られることになる。
【0083】次に、このサンプリングした読取りデータ
に対し、先に求めたγカーブテーブルを用いてγ特性の
キャリブレーションを施す(ステップ207、40
1)。次に、γキャリブレートされた読取りデータから
色補正係数を算出する(ステップ402)。この色補正
係数の算出は、チャートファイル31のカラーキャリブ
レーションチャートのデータと、対応する読取りデータ
との間の誤差が最小になるように最小2乗法を用いて以
下のように行う。
【0084】即ち、上記21色分の読取りデータを(R
gi、Ggi、Bgi)(i=1、…、21)とし、チャー
トファイル内の対応する21色分のデータを(Rsi、
Gsi、Bsi)(i=1、…、21)としたとき、両デ
ータ間のR、G、B成分毎の平均2乗誤差、つまり、
【0085】
【数3】
【0086】が最小になるように、色補正係数を決定す
る。
【0087】係数の決定は、以下の方程式を解くことに
より行う。
【0088】
【数4】
【0089】つまり、次の式を演算することにより色補
正係数を求める。
【0090】
【数5】
【0091】ここに、―1は逆行列、Tは転置行列を意
味する。
【0092】こうして求めた色補正係数をテンポラリ色
補正係数と呼ぶ。次に、このテンポラリ色補正係数に対
して正規化処理を施す(ステップ403)。この正規化
処理は、テンポラリ色補正係数の明度成分である各行の
和(kr+kg+kb)(lr+lg+lb)(mr+
mg+mb)が同一値(=1)になるように、テンポラ
リ色補正係数を修正するものである。具体的には、k行
の係数kr、kg、kbをk行の和(kr+kg+k
b)で除算し、l行の係数lr、lg、lbをl行の和
(lr+lg+lb)で除算し、m行の係数mr、m
g、mbをm行の和(mr+mg+mb)で除算するも
のである。
【0093】この正規化処理により、グレーバランスが
崩れなくなるという効果が得られる。即ち、グレーを示
す読取りデータ(R、G、Bの階調値が同一)に対して
色補正係数を乗じた場合(数2参照)、もし、テンポラ
リ色補正係数をそのまま用いると、各行の和(明度成
分)が異なっているのが通常であるため、乗算後のデー
タはR、G、Bの階調値が異なることになり、グレー
(無彩色)ではなくなる。これに対し、上記の正規化を
した色補正係数を用いれば、その各行の和が1であるた
め、色補正係数乗算後のデータもグレーを示すことにな
り、グレーバランスが維持される。
【0094】以上のようにして正規化された色補正係数
は、最終的な色補正係数としてホストコンピュータ3内
に保存されると共に、スキャナ1にも送信されスキャナ
内のメモリ112に保存される。
【0095】以上、本発明の好適な一実施例を説明した
が、本発明はこの実施例にのみ限定されるわけではな
く、その要旨を逸脱することなく他の種々の態様でも実
施することが可能である。例えば、本発明は複写装置や
ファクシミリ通信システムにおいても実施することがで
きる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カラー画像処理システムにおいて、画像読取装置とプリ
ント装置との間に入出力特性の相違があっても、高い色
再現性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータ補正方式が適用されたカラ
ー画像処理システムのシステム構成の一実施例を示すブ
ロック図。
【図2】ファイル作成フェイズの処理流れを示すフロー
チャート。
【図3】イメージスキャナの構成を示すブロック図。
【図4】サンプルチャートの構成例を示す図。
【図5】サンプルチャート内のγキャリブレーションチ
ャートの構成を示す図。
【図6】サンプルチャート内のカラーキャリブレーショ
ンチャートの構成を示す図。
【図7】プリンタの入出力特性を示す図。
【図8】プリンタキャリブレーションγカーブ(図7の
プリンタγ特性カーブの逆関数)を示す図。
【図9】プリンタキャリブレーションγカーブテーブル
の算出処理の流れを示すフローチャート。
【図10】サンプルチャートの各パッチからデータをピ
ックアップする位置を示す図。
【図11】γカーブテーブルの算出処理において行なう
線形補間法によるデータ補間の様子の一例を示す図。
【図12】γカーブテーブルの算出処理において行なう
正規化処理の物理的意味を示す図。
【図13】主メモリに展開された正規化後の読取りデー
タのテーブル及びチャートファイルデータのテーブルを
模式的に示す図。
【図14】キャリブレーションγカーブテーブルを示す
図。
【図15】色補正係数の物理的意味を示す図。
【図16】色補正係数の算出処理の流れを示すフローチ
ャート。
【符号の説明】 1 イメージスキャナ 3 パーソナルコンピュータ 5 プリンタ 31 チャートファイル 33 読取り画像 35 比較、加工処理 37 γカーブテーブル 39 色補正係数 51 サンプルチャート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−61172(JP,A) 特開 昭63−208370(JP,A) 特開 平5−227418(JP,A) 特開 平7−245713(JP,A) 特開 平7−203207(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 G06T 5/00 100

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像読取り装置とカラープリント
    装置とを有するカラー画像処理システムのためのデータ
    補正方式において、 所定のチャートファイルを前記カラープリント装置に与
    えてサンプルチャートをプリントアウトさせるチャート
    出力手段と、前記カラー画像読取り装置が前記サンプル
    チャートを読取ったサンプル読取りデータに基づき、前
    記サンプル読取りデータを前記チャートファイルの対応
    するデータに補正できるようなキャリブレーションデー
    タを演算するキャリブレーションデータ演算手段と、前
    記キャリブレーションデータを用いて、前記カラープリ
    ント装置に与えられるべきプリント対象データの補正を
    行うキャリブレーション手段と、を備え 前記キャリブレーションデータが グレー濃度を補正す
    るためのγキャリブレーションデータと 色彩を補正す
    るためのカラーキャリブレーションデータとを含み
    記キャリブレーション手段が 前記プリント対象データ
    に対して補正を行う場合 先に前記γキャリブレーショ
    ンデータを用いたグレー濃度の補正を行い その後に前
    記カラーキャリブレーションデータを用いた色彩補正を
    行い 前記キャリブレーションデータ演算手段が 前記サンプ
    ル読取りデータに対して グレー濃度の分布範囲を高濃
    度側へ拡大する正規化処理を行うグレー濃度正規化手段
    前記正規化処理が行われた前記サンプル読取りデー
    タのグレー濃度を、前記チャートファイルのデータのグ
    レー濃度に補正するための変換データを演算して この
    変換データを前記γキャリブレーションデータとする変
    換データ演算手段と、を備え 前記カラー画像読取り装置が 前記キャリブレーション
    データを記憶するキャリブレーションデータ記憶手段
    キャリブレーション手段と、を有する ことを特徴と
    するカラー画像処理システムのデータ補正方式。
  2. 【請求項2】 カラー画像読取り装置とカラープリント
    装置とを有するカラー画像処理システムのためのデータ
    補正方式において、 所定のチャートファイルを前記カラープリント装置に与
    えてサンプルチャートをプリントアウトさせるチャート
    出力手段と、前記カラー画像読取り装置が前記サンプル
    チャートを読取ったサンプル読取りデータに基づき、前
    記サンプル読取りデータを前記チャートファイルの対応
    するデータに補正できるようなキャリブレーションデー
    タを演算するキャリブレーションデータ演算手段と、前
    記キャリブレーションデータを用いて、前記カラープリ
    ント装置に与えられるべきプリント対象データの補正を
    行うキャリブレーション手段と、を備え 前記キャリブレーションデータが グレー濃度を補正す
    るためのγキャリブレーションデータと 色彩を補正す
    るためのカラーキャリブレーションデータとを含み
    記キャリブレーション手段が 前記プリント対象データ
    に対して補正を行う場合 先に前記γキャリブレーショ
    ンデータを用いたグレー濃度の補正を行い その後に前
    記カラーキャリブレーションデータを用いた色彩補正を
    行い 前記キャリブレーションデータ演算手段が 前記サンプ
    ル読取りデータのグレー濃度値を一方向にスキャンして
    濃度値の変化点を検出する濃度変化検出手段と 前記検
    出された変化点における前記サンプル読取りデータのグ
    レー濃度値を、前記変化点に対応する前記チャートファ
    イルのデータのグレー濃度値に変換するための変換デー
    タを作成し この変換データを前記γキャリブレーショ
    ンデータとする変換データ作成手段と、を備え 前記カラー画像読取り装置が 前記キャリブレーション
    データを記憶するキャリブレーションデータ記憶手段
    キャリブレーション手段と、を有する ことを特徴と
    するカラー画像処理システムのデータ補正方式。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の方式において、 前記カラーキャリブレーションデータは、前記プリント
    対象データの3原色成分に乗算されるべき3×3のマト
    リックスフィルタであることを特徴とするカラー画像処
    理システムのデータ補正方式。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の方式において、 前記カラープリント装置として、複数の異なる機種が選
    択的又は同時的に採用可能であり、 採用可能な前記複数機種をそれぞれ用いて前記サンプル
    チャートをプリントアウトした際にそれぞれ演算された
    前記複数機種に関するキャリブレーションデータ、を保
    存するキャリブレーションデータ保存手段と、 保存された前記複数機種に関するキャリブレーションデ
    ータの中から、実際に採用される機種に関するキャリブ
    レーションデータを選択して、前記キャリブレーション
    手段に供給するキャリブレーションデータ選択手段と、
    を更に備えることを特徴とするカラー画像処理システム
    のデータ補正方式。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の方式において、 前記キャリブレーションデータ演算手段が、 前記チャートファイル内の前記カラープリント装置が出
    力可能な範囲内にある所定の色彩、に対応した色彩デー
    タだけを前記サンプル読取りデータ中からサンプリング
    する色彩サンプリング手段と、 前記サンプル読取りデータ中からサンプリングされた色
    彩データを前記チャートファイル内の対応するデータに
    補正するための変換データを演算し、この変換データを
    前記カラーキャリブレーションデータとする変換データ
    演算手段と、を備えることを特徴とするカラー画像処理
    システムのデータ補正方式。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載の方式において、 前記キャリブレーションデータ演算手段が、 前記チャートファイル内の前記カラープリント装置が出
    力可能な範囲外にある所定の色彩、に対応した色彩デー
    タだけを前記サンプル読取りデータ中からサンプリング
    する色彩サンプリング手段と、 前記サンプル読取りデータ中からサンプリングされた色
    彩データを前記チャートファイル内の対応するデータに
    補正するための変換データを演算し、この変換データを
    前記カラーキャリブレーションデータとする変換データ
    演算手段と、を備えることを特徴とするカラー画像処理
    システムのデータ補正方式。
  7. 【請求項7】 請求項1または2記載の方式において、 前記キャリブレーションデータ演算手段が、 前記サンプル読取りデータの3原色成分値と前記チャー
    トファイル内の対応するデータの3原色成分値との間の
    誤差を最小とするような3×3のマトリックスフィルタ
    を演算するマトリックスフィルタ演算手段と、 前記演算されたマトリックスフィルタの3原色に対する
    明度成分を同一値とするための正規化処理を行い、正規
    化処理された前記マトリックスフィルタを前記カラーキ
    ャリブレーションデータとするマトリックス正規化手段
    と、を備えることを特徴とするカラー画像処理システム
    のデータ補正方式。
  8. 【請求項8】 カラー画像読取り装置とカラープリント
    装置とを有するカラー画像処理システムであって、 所定のチャートファイルを前記カラープリント装置に与
    えてサンプルチャートをプリントアウトさせ、前記カラ
    画像読取り装置で前記サンプルチャートを読取り、こ
    れによって得たサンプル読取りデータを前記チャートフ
    ァイルの対応するデータに補正できるようなキャリブレ
    ーションデータを演算するキャリブレーションデータ演
    算手段と、前記キャリブレーションデータ演算手段で得
    た前記キャリブレーションデータを記憶するキャリブレ
    ーションデータ記憶手段と、前記キャリブレーションデ
    ータを用いて、前記カラープリント装置に与えられるべ
    きプリント対象データの補正を行うキャリブレーション
    手段と、を備え 前記キャリブレーションデータが グレー濃度を補正す
    るためのγキャリブレーションデータと 色彩を補正す
    るためのカラーキャリブレーションデータとを含み
    記キャリブレーション手段が 前記プリント対象データ
    に対して補正を行う場合 先に前記γキャリブレーショ
    ンデータを用いたグレー濃度の補正を行い その後に前
    記カラーキャリブレーションデータを用いた色彩補正を
    行い 前記キャリブレーションデータ演算手段が 前記サンプ
    ル読取りデータに対して グレー濃度の分布範囲を高濃
    度側へ拡大する正規化処理を行うグレー濃度正規化手段
    前記正規化処理が行われた前記サンプル読取りデー
    タのグレー濃度を、前記チャートファイルのデータのグ
    レー濃度に補正するための変換データを演算して この
    変換データを前記γキャリブレーションデータとする変
    換データ演算手段と、を備え 前記カラー画像読取り装置が 前記キャリブレーション
    データ記憶手段と 前記キャリブレーション手段と、を
    有し、入力データに対して 前記キャリブレーションデ
    ータを用いて前記カラープリント装置に出力するプリン
    ト対象データの補正を行い、該補正データを出力する
    とを特徴とするカラー画像処理システム。
  9. 【請求項9】 カラー画像読取り装置とカラープリント
    装置とを有するカラー画像処理システムであって、 所定のチャートファイルを前記カラープリント装置に与
    えてサンプルチャートをプリントアウトさせ、前記カラ
    画像読取り装置で前記サンプルチャートを読取り、こ
    れによって得たサンプル読取りデータを前記チャートフ
    ァイルの対応するデータに補正できるようなキャリブレ
    ーションデータを演算するキャリブレーションデータ演
    算手段と、前記キャリブレーションデータ演算手段で得
    た前記キャリブレーションデータを記憶するキャリブレ
    ーションデータ記憶手段と、前記キャリブレーションデ
    ータを用いて、前記カラープリント装置に与えられるべ
    きプリント対象データの補正を行うキャリブレーション
    手段と、を備え 前記キャリブレーションデータが グレー濃度を補正す
    るためのγキャリブレーションデータと 色彩を補正す
    るためのカラーキャリブレーションデータとを含み
    記キャリブレーション手段が 前記プリント対象データ
    に対して補正を行う場合 先に前記γキャリブレーショ
    ンデータを用いたグレー濃度の補正を行い その後に前
    記カラーキャリブレーションデータを用いた色彩補正を
    行い 前記キャリブレーションデータ演算手段が 前記サンプ
    ル読取りデータのグレー濃度値を一方向にスキャンして
    濃度値の変化点を検出する濃度変化検出手段と 前記検
    出された変化点における前記サンプル読取りデータのグ
    レー濃度値を、前記変化点に対応する前記チャートファ
    イルのデータのグレー濃度値に変換するための変換デー
    タを作成し この変換データを前記γキャリブレーショ
    ンデータとする変換データ作成手段と、を備え 前記カラー画像読取り装置が 前記キャリブレーション
    データ記憶手段と 前記キャリブレーション手段と、を
    有し、入力データに対して 前記キャリブレーションデ
    ータを用いて前記カラープリント装置に出力するプリン
    ト対象データの補正を行い、該補正データを出力するこ
    とを特徴とするカラー画像処理システム。
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