JP2001275003A - 画像補正方法および装置並びに記録媒体 - Google Patents

画像補正方法および装置並びに記録媒体

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JP2001275003A
JP2001275003A JP2000083935A JP2000083935A JP2001275003A JP 2001275003 A JP2001275003 A JP 2001275003A JP 2000083935 A JP2000083935 A JP 2000083935A JP 2000083935 A JP2000083935 A JP 2000083935A JP 2001275003 A JP2001275003 A JP 2001275003A
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Akira Yoda
章 依田
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/603Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer
    • H04N1/6052Matching two or more picture signal generators or two or more picture reproducers
    • H04N1/6055Matching two or more picture signal generators or two or more picture reproducers using test pattern analysis
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/40Circuit details for pick-up tubes

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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
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  • Record Information Processing For Printing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 試し焼きプリントとラボにおいて得られるプ
リントとの色再現性を一致させる。 【解決手段】 ユーザがデジタルカメラ11において取
得した原画像データS0をプリンタ13においてプリン
トして試し焼きプリントTPを得る。試し焼きプリント
TPはラボ2の読取手段21において読取られ、読取画
像データS2が得られる。読取画像データS2は第1の
変換手段22によりLab色空間に変換されて変換読取
画像データS2′が得られ、さらに算出手段23におい
て変換読取画像データS2′と原画像データS1との対
応関係がLUT2として得られる。そして、第2の変換
手段24において、LUT2に基づいて原画像データS
1を変換して変換原画像データS1′を得、第3の変換
手段25においてプリント用画像データS3に変換し、
プリント手段26においてプリント画像P1を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原画像を表す原画
像データをプリント出力する際に、原画像データを補正
するための画像補正方法および装置並びに画像補正方法
をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
たコンピュータ読取り可能な記録媒体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ユーザがデジタルカメラにより取得した
画像データの写真プリントとしてのプリント出力をラボ
に依頼する際には、依頼の前にインクジェットプリンタ
等の家庭用のプリント装置において一旦画像データを試
し焼きプリントとして出力して画像の内容を確認した
後、写真プリントとしての出力をラボに依頼している。
プリントの依頼時には、画像データは写真プリントを依
頼するための注文情報とともにネットワークを介して、
あるいはメディアに記録されてラボに受け渡される。そ
して、ラボにおいては注文情報に基づいて画像データの
写真プリントが作成される。この際、得られる写真プリ
ントが適切な色再現性を有するように、ラボにおいては
画像データに対して種々の修正を施している。このよう
に画像データに対して修正を施す方法として、RGBの
カラー画像データをマトリクス演算により色変換して、
プリントにおける色再現性が適切なものとなるようにす
る方法(例えば米国特許第5189511号)、出力デ
バイスであるプリント装置の特性、および画像データを
取得するためのデジタルカメラ、スキャナの特性に応じ
て、マトリクスの係数を設定することにより、より色再
現性の優れたプリント画像を得る方法(例えば米国特許
第5668596号)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、家庭用
のプリント装置において得られる試し焼きプリントと、
ラボのプリント装置において得られる写真プリントとで
は、各プリント装置において色処理の方法、色材の発色
性および/または記録方式の相違により色再現性が全く
異なるものとなる。このため、上記米国特許第5189
511号、同5668596号に記載された方法を用い
ても、写真プリントの色再現性と試し焼きプリントとの
色再現性を一致させることができず、その結果写真プリ
ントがユーザが所望とする色を有するものとならない場
合がある。したがって、ユーザが自らのパソコンを用い
て所望とする色再現性が得られるように画像データに対
して種々の画像処理を施したとしても、上記色処理の方
法等の相違から、画像処理の結果を正確に反映した写真
プリントを得ることができない。
【0004】一方、プリント装置には入力された画像デ
ータのデータ値をどのような色に発色させるかを記述し
たカラープロファイルが備えられているため、家庭用の
プリント装置のカラープロファイルをラボに受け渡し、
ラボにおいてカラープロファイルを参照して家庭用プリ
ント装置において得られた試し焼きプリントと同様の色
再現性が得られるように写真プリントを作成することも
考えられる。ここで、家庭用のプリント装置として代表
的なインクジェットプリンタにおいては、標準モード、
高精細モード等、プリント条件に応じて色再現性が異な
る。この場合、全てのプリント条件に対応したカラープ
ロファイルが備えられていれば、個別のプリント条件に
応じて試し焼きプリントと同様の色再現性を有する写真
プリントを得ることができる。しかしながら、家庭用の
プリント装置に全てのプリント条件に対応したカラープ
ロファイルが備えられているとは限らず、また備えられ
ているとしても、個別のプリント条件に対応するカラー
プロファイルを特定することは困難な場合がある。さら
に、カラープロファイルのフォーマットは、プリント装
置により種々異なる場合があるため、家庭用プリント装
置のカラープロファイルをラボのプリント装置が読取る
ことができない場合がある。
【0005】また、画像データに対してプリンタドライ
バにより色を修正して試し焼きプリントを得た場合に
は、画像データそのものには何ら画像処理は施されない
ため、カラープロファイルがあっても、ラボにおいて得
られる写真プリントと試し焼きプリントとの色再現性を
一致させることはできない。
【0006】さらに、試し焼きプリントを色見本として
ラボに受け渡すことも考えられる。しかしながら、双方
のプリントの色再現性を完全に一致させることは非常に
困難であり、ラボのオペレータの技能が及ばない場合が
ある。また、オペレータが熟練していれば双方のプリン
トの色再現性を一致させることができることもあるが、
生産性が悪化する。
【0007】一方、フイルムに記録された画像の同時プ
リントをラボに依頼した場合に、ユーザはラボから全コ
マについての写真プリントを受け取り、焼き増ししたい
プリント画像がある場合には、所望とするコマの焼き増
しプリントをラボに依頼する。この際、同時プリントを
依頼したラボであっても、露光時間の変化やプリント環
境の変化等のプリント条件の相違により、焼き増しプリ
ント時に得られた写真プリントの色が、同時プリント時
に得られた写真プリントの色と異なるものとなる場合が
ある。また、同時プリントを依頼したラボとは異なるラ
ボに焼き増しプリントを依頼した場合は、各ラボのプリ
ント装置が異なることが多く、上記と同様の問題が生じ
る。
【0008】また、ラボ同士が同一のプリント装置を有
していても、あるいはユーザがラボのプリント装置と同
一のプリント装置を有していても、プリント条件の相違
により、焼き増しプリント時に得られた写真プリントの
色再現性が同時プリント時の写真プリントと異なる場合
が生じる。
【0009】さらに、カラーチャートデータを用いてカ
ラーチャートをプリント装置によりプリントし、これを
スキャナにより光電的に読取って読取画像データを得、
この読取画像データのデータ値とカラーチャートにおけ
るカラーパッチのデータ値とを対応付けたテーブルを作
成しておき、試し焼きプリントをスキャナにより光電的
に読取って画像データを得、この画像データを上記テー
ブルを用いて変換した後にプリント出力する方法が提案
されている(例えば特開平7−254988号)。この
方法によれば、試し焼きプリントあるいは同時プリント
時に得られたプリント画像(以下双方を試し焼きプリン
トとする)と、ラボにおいて得られる写真プリントとの
色再現性を一致させることができる。
【0010】しかしながら、上記特開平7−25498
8号公報に記載された方法においては、スキャナの光学
系のボケ、フレア、撮像素子のサンプリング時の劣化や
ノイズ等、画像を劣化させる多くの要因を含んでいる。
また、読取られるプリントには傷や指紋等の汚れが付与
しやすく、また経時による退色や変色により色が劣化し
てしまう。したがって、この方法では得られる写真プリ
ントの画質が劣化してしまうという問題がある。
【0011】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、画質を劣化させることなく試し焼きプリントと写真
プリントとの色再現性を一致させることができる画像補
正方法および装置並びに画像補正方法をコンピュータに
実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読
取り可能な記録媒体を提供することを目的とするもので
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の画像
補正方法は、原画像を表す原画像データから得られた試
し焼きプリントを光電的に読取って読取画像データを
得、前記読取画像データを色知覚に対応した共通色空間
に変換して変換読取画像データを得る第1の色変換を行
い、前記変換読取画像データのデータ値と前記原画像の
データ値との対応関係を色対応関係として算出し、該色
対応関係に基づいて、前記原画像データを前記共通色空
間に変換して変換原画像データを得る第2の色変換を行
い、該変換原画像データを前記共通色空間からプリント
用色空間に変換してプリント用画像データを得る第3の
色変換を行い、該プリント用画像データに基づいてプリ
ント画像を得ることを特徴とするものである。
【0013】「原画像データ」としては、デジタルカメ
ラにより取得された画像データ、フイルム等に記録され
た画像をスキャナ等の読取手段により光電的に読取るこ
とによって取得された画像データの双方を含む。また、
「原画像データ」には取得された画像データそのものお
よび画像データに対して色修正処理等の画像処理を施し
たものをも含む。したがって、「試し焼きプリント」と
しては、デジタルカメラ等において取得された画像デー
タをそのままプリントしたもの、およびこの画像データ
に対して画像処理を施した画像データをプリントしたも
のを含む。なお、「試し焼きプリント」は、ユーザが有
するインクジェットプリンタ等の家庭用のプリント装置
において得られたプリント、ユーザがラボと同一のプリ
ント装置を有する場合にはそのプリント装置において得
られたプリント、および同時プリント時にラボにおいて
得られた写真プリントのように、プリント画像の色見本
となる色再現性を有するプリントのことをいう。
【0014】「色知覚に対応した共通色空間」とは、例
えばCIE1931XYZ色空間、CIE1976La
b色空間、CIE1976Luv色空間等の色空間が挙
げられる。なお、CIEXYZ色空間は厳密にいえば色
感覚または色刺激に対応した色空間であるが、観察環境
すなわち照明条件を規定すれば、XYZとLabとは1
対1に対応する。ここで、本発明においてはプリント画
像と試し焼きプリントとの色再現性を一致させることを
目的としているため、プリント画像と試し焼きプリント
との観察環境が同一であることを前提としている。した
がって、本発明における「色知覚に対応した共通色空
間」にはCIE1931XYZ色空間を含めるものとす
る。
【0015】読取画像データの共通色空間への変換は以
下のように行う。まず共通色空間における測色値が予め
求められている多数のカラーパッチからなり、試し焼き
プリントを得たものと同様のプリント装置においてプリ
ント出力されたカラーチャートを用意する。これを読取
画像データを得るための画像読取手段において読取り、
読取り値と測色値との対応関係を例えば3次元ルックア
ップテーブルとして求め、この対応関係に基づいて読取
画像データを共通色空間へ変換する。
【0016】変換原画像データのプリント用色空間への
変換は以下のようにして行う。まずプリント用色空間に
おけるデータ値が定められている多数のカラーパッチか
らなるカラーチャートをプリント画像を得るプリント手
段においてプリント出力する。そしてこのカラーチャー
トを測色し、この測色値とプリント用色空間におけるデ
ータ値との対応関係を例えば3次元ルックアップテーブ
ルとして求め、この対応関係に基づいて変換原画像デー
タを変換する。
【0017】なお、本発明による第1の画像補正方法に
おいては、前記読取画像データを所定範囲の領域毎に平
均化するとともに前記所定範囲の領域毎にサンプリング
し、該サンプリングされた読取画像データを前記共通色
空間に変換して前記変換読取画像データを得、前記原画
像データを前記所定範囲の領域毎に平均化するとともに
該所定範囲の領域毎にサンプリングし、該サンプリング
後の原画像データにより表されるサンプリング原画像と
前記変換読取画像との相対応する位置におけるデータ値
の対応関係を、前記色対応関係として算出することが好
ましい。
【0018】また、前記色対応関係をルックアップテー
ブルとして算出することが好ましい。
【0019】本発明による第2の画像補正方法は、原画
像を表す原画像データから得られた試し焼きプリントで
あって、該原画像を識別するID情報が不可分な状態で
付与された試し焼きプリントを光電的に読取って読取画
像データおよび前記ID情報を得、前記読取画像データ
を色知覚に対応した共通色空間に変換して変換読取画像
データを得る第1の色変換を行い、複数の原画像データ
をID情報と対応付けて記憶した記憶手段から、前記得
られたID情報に対応する対応原画像を表す対応原画像
データを読出し、前記変換読取画像データのデータ値と
前記対応原画像のデータ値との対応関係を色対応関係と
して算出し、該色対応関係に基づいて、前記対応原画像
データを前記共通色空間に変換して変換原画像データを
得る第2の色変換を行い、該変換原画像データを前記共
通色空間からプリント用色空間に変換してプリント用画
像データを得る第3の色変換を行い、該プリント用画像
データに基づいてプリント画像を得ることを特徴とする
ものである。
【0020】「ID情報」とは、ID番号や原画像デー
タのファイル名等、原画像を識別できるものであれば、
いかなるものをも用いることができる。
【0021】「ID情報を不可分な状態で付与する」と
は、試し焼きプリントが白縁を有する場合にこの白縁部
分に、あるいは試し焼きプリントの裏面にID情報をバ
ーコードや番号等により印字することが挙げられる。し
かしながら、原画像を台紙に貼り付けたものを試し焼き
プリントとしたり、試し焼きプリントが縁なしであった
り、また試し焼きプリントが両面プリントである場合に
はID情報を付与することができない。したがって、I
D情報を原画像中に秘匿的に埋め込むことが好ましい。
このように画像中に情報を秘匿的に埋め込む方法につい
ては種々の文献にその詳細が記載されている(例えば、
「電子透かし、松井甲子雄、O plus E No.213,1997年8
月)。
【0022】なお、ID情報の試し焼きプリントへの付
与は、ユーザが行ってもよく、本発明を実施するための
ラボにおいて行ってもよい。また、原画像データを記憶
する記憶手段は、ユーザのパソコンに設けられたもので
あっても、ラボに設けられたものであってもよい。ま
た、ユーザおよびラボ以外の画像サーバを記憶手段とし
てもよい。ユーザが記憶手段を有する場合、および画像
サーバが記憶手段である場合には、ラボとユーザおよび
画像サーバとはネットワークを介して接続し、ネットワ
ーク経由で画像データのやりとりを行うことが好まし
い。
【0023】なお、本発明による第2の画像補正方法に
おいては、前記読取画像データを所定範囲の領域毎に平
均化するとともに前記所定範囲の領域毎にサンプリング
し、該サンプリングされた読取画像データを前記共通色
空間に変換して前記変換読取画像データを得、前記対応
原画像データを前記所定範囲の領域毎に平均化するとと
もに該所定範囲の領域毎にサンプリングし、該サンプリ
ング後の対応原画像データにより表されるサンプリング
原画像と前記変換読取画像との相対応する位置における
データ値の対応関係を、前記色対応関係として算出する
ことが好ましい。
【0024】また、前記色対応関係をルックアップテー
ブルとして算出することが好ましい。
【0025】本発明による第1の画像補正装置は、原画
像を表す原画像データから得られた試し焼きプリントを
光電的に読取って読取画像データを得る画像読取手段
と、前記読取画像データを色知覚に対応した共通色空間
に変換して変換読取画像データを得る第1の色変換手段
と、前記変換読取画像データのデータ値と前記原画像の
データ値との対応関係を色対応関係として算出する算出
手段と、該色対応関係に基づいて、前記原画像データを
前記共通色空間に変換して変換原画像データを得る第2
の色変換手段と、該変換原画像データを前記共通色空間
からプリント用色空間に変換してプリント用画像データ
を得る第3の色変換手段と、該プリント用画像データに
基づいてプリント画像を得るプリント手段とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0026】なお、本発明による第1の画像補正装置に
おいては、前記第1の色変換手段は、前記読取画像デー
タを所定範囲の領域毎に平均化するとともに前記所定範
囲の領域毎にサンプリングし、該サンプリングされた読
取画像データを前記共通色空間に変換して前記変換読取
画像データを得る手段であり、前記算出手段は、前記原
画像データを前記所定範囲の領域毎に平均化するととも
に該所定範囲の領域毎にサンプリングし、該サンプリン
グ後の原画像データにより表されるサンプリング原画像
と前記変換読取画像との相対応する位置におけるデータ
値の対応関係を、前記色対応関係として算出する手段で
あることが好ましい。
【0027】また、本発明による第1の画像補正装置に
おいては、前記算出手段は、前記色対応関係をルックア
ップテーブルとして算出する手段であることが好まし
い。
【0028】本発明による第2の画像補正装置は、原画
像を表す原画像データから得られた試し焼きプリントで
あって、該原画像を識別するID情報が不可分な状態で
付与された試し焼きプリントを光電的に読取って読取画
像データおよび前記ID情報を得る画像読取手段と、複
数の原画像データをID情報と対応付けて記憶した記憶
手段と、前記読取画像データを色知覚に対応した共通色
空間に変換して変換読取画像データを得る第1の色変換
手段と、前記記憶手段から、前記得られたID情報に対
応する対応原画像を表す対応原画像データを読出す読出
手段と、前記変換読取画像データのデータ値と前記対応
原画像のデータ値との対応関係を色対応関係として算出
する算出手段と、該色対応関係に基づいて、前記対応原
画像データを前記共通色空間に変換して変換原画像デー
タを得る第2の色変換手段と、該変換原画像データを前
記共通色空間からプリント用色空間に変換してプリント
用画像データを得る第3の色変換手段と、該プリント用
画像データに基づいてプリント画像を得るプリント手段
とを備えたことを特徴とするものである。
【0029】なお、本発明による第2の画像補正装置に
おいては、前記第1の色変換手段は、前記読取画像デー
タを所定範囲の領域毎に平均化するとともに前記所定範
囲の領域毎にサンプリングし、該サンプリングされた読
取画像データを前記共通色空間に変換して前記変換読取
画像データを得る手段であり、前記算出手段は、前記対
応原画像データを前記所定範囲の領域毎に平均化すると
ともに該所定範囲の領域毎にサンプリングし、該サンプ
リング後の対応原画像データにより表されるサンプリン
グ原画像と前記変換読取画像との相対応する位置におけ
るデータ値の対応関係を、前記色対応関係として算出す
る手段であることが好ましい。
【0030】また、本発明による第2の画像補正装置に
おいては、前記算出手段は、前記色対応関係をルックア
ップテーブルとして算出する手段であることが好まし
い。
【0031】なお、本発明による第1および第2の画像
補正方法をコンピュータに実行させるためのプログラム
として、コンピュータ読取り可能な記録媒体に記録して
提供してもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明による第1の画像補正方法および
装置によれば、原画像を表す原画像データから得られた
試し焼きプリントが光電的に読取られて、読取画像デー
タが得られる。この読取画像データは色知覚に対応した
共通色空間に変換され、変換読取画像データが得られ
る。そして、この変換読取画像データのデータ値と原画
像データのデータ値との対応関係が色対応関係として算
出される。ここで、原画像データがRGB色空間のデー
タであり、変換読取画像データがCIE1976Lab
色空間のデータである場合、算出された色対応関係はR
GBとLabとの関係を表すものとなる。このようにし
て色対応関係が求められると、原画像データをこの色対
応関係に基づいて共通色空間に変換して変換原画像デー
タが得られる。そして、この変換原画像データをプリン
ト用色空間に変換してプリント用画像データを得、これ
がプリント画像として出力される。
【0033】ここで、試し焼きプリントを得たプリント
装置とプリント画像を得るプリント装置とが異なる場合
は、各プリント装置における色処理の方法、色材の発色
性および/または記録方式の相違等により、試し焼きプ
リントとプリント画像とにおいて色再現性が異なるもの
となる。また、同一のプリント装置であっても、露光時
間等のプリント条件の相違により、試し焼きプリントと
プリント画像との色再現性が異なる場合がある。このた
め、原画像データをそのままプリント画像として出力し
ても、読取画像データをそのままプリント画像として出
力しても、得られるプリント画像と試し焼きプリントと
では色の再現性が異なってしまう。
【0034】本発明においては、読取画像データを共通
色空間に変換して変換読取画像データを得、これと原画
像データとの対応関係を求めて変換原画像データを得、
さらにこの共通色空間にある変換原画像データをプリン
ト用色空間に変換してプリント用画像データを得るよう
にしたものである。ここで、原画像データを共通色空間
に変換すると、変換原画像データのデータ値は、変換読
取画像データのデータ値と対応するものとなる。したが
って、原画像データを色対応関係によって変換すること
により、原画像の色と試し焼きプリントの色とが1対1
で対応付けられることとなる。一方、変換原画像データ
をプリント用色空間に変換すると、プリント用画像デー
タのデータ値は、変換原画像データのデータ値と対応す
るものとなる。したがって、原画像の色とプリント画像
の色とが1対1で対応することとなり、その結果、試し
焼きプリントの色とプリント画像の色とが1対1で対応
することとなる。このため、試し焼きプリントを得るプ
リント装置とプリント画像を得るプリント装置とで、色
処理の方法、色材の発色性および/または記録方式等が
異なっても、また同一のプリント装置においてプリント
条件が異なっても、プリント画像と試し焼きプリントと
の色再現性を一致させることができ、これにより、試し
焼きプリントの色再現性に忠実なプリント画像を得るこ
とができる。
【0035】また、請求項2および8の発明によれば、
読取画像データを所定範囲の領域毎に平均化するととも
に、平均化した所定範囲の領域毎にサンプリングし、こ
のサンプリングした読取画像データを共通色空間に変換
して変換読取画像データが得られる。さらに原画像デー
タを読取画像データと同様に平均化およびサンプリング
し、サンプリングした原画像とサンプリングして得られ
た変換読取画像データにより表される変換読取画像との
相対応する位置におけるデータ値の対応関係を求め、こ
れを原画像データを共通色空間に変換するための色対応
関係としたものである。
【0036】ここで、変換読取画像データと原画像デー
タとの色対応関係を求める際に、変換読取画像データに
より表される画像(変換読取画像とする)と、原画像と
の相対応する画素毎にデータ値の対応関係を求めると、
演算量が多くなる。また、変換読取画像データは試し焼
きプリントを光電的に読取ることにより得られた読取デ
ータを変換したものであるため、読取装置の光学系のボ
ケ、フレア等により読取画像そのものがボケていること
から、変換読取画像と原画像とを厳密に位置合わせする
ことが困難である。
【0037】したがって、請求項2および8の発明のよ
うに原画像データを共通色空間に変換するための対応関
係を求めることにより、変換読取画像と原画像とを厳密
に位置合わせする必要がなくなり、また演算量も低減で
きる。
【0038】さらに、色対応関係をルックアップテーブ
ルとして算出することにより、このルックアップテーブ
ルを参照するのみで原画像データを共通色空間に変換す
ることができるため、変換のための演算を高速に行うこ
とができる。
【0039】また、本発明による第2の画像補正方法お
よび装置によれば、原画像を識別するID情報が不可分
な状態で付与された試し焼きプリントが光電的に読取ら
れて、読取画像データおよびID情報が得られる。読取
画像データは色知覚に対応した共通色空間に変換され、
変換読取画像データが得られる。一方、複数の原画像デ
ータをID情報と対応付けて記憶した記憶手段から、読
取画像データとともに得られたID情報に対応する対応
原画像データが読出される。そして、変換読取画像デー
タのデータ値と対応原画像データのデータ値との対応関
係が色対応関係として算出される。このようにして色対
応関係が求められると、対応原画像データをこの色対応
関係に基づいて共通色空間に変換して変換原画像データ
が得られる。そして、この変換原画像データをプリント
用色空間に変換してプリント用画像データを得、これが
プリント画像として出力される。
【0040】このため、本発明による第2の画像補正方
法および装置によれば、上記本発明による第1の画像補
正方法および装置と同様に、プリント画像と試し焼きプ
リントとの色再現性を一致させることができ、これによ
り、試し焼きプリントの色再現性に忠実なプリント画像
を得ることができる。
【0041】また、試し焼きプリントには原画像データ
を識別するID情報が付与されているため、試し焼きプ
リントからID情報を得ることにより、試し焼きプリン
トを得た原画像データを特定することができる。したが
って、本発明を実施するラボに対してプリント画像の出
力を依頼する際に、原画像データを特定しなくても試し
焼きプリントをラボに渡すのみでラボにおいて原画像デ
ータを特定することができるため、プリント依頼時にお
けるユーザの負担を軽減することができる。
【0042】また、請求項5および11の発明のように
対応原画像データを共通色空間に変換するための対応関
係を求めることにより、変換読取画像と対応原画像とを
厳密に位置合わせする必要がなくなり、また演算量も低
減できる。
【0043】さらに、この色対応関係をルックアップテ
ーブルとして算出することにより、このルックアップテ
ーブルを参照すれば原画像データを共通色空間に変換す
ることができるため、変換のための演算を高速に行うこ
とができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態について説明する。
【0045】図1は本発明の第1の実施形態による画像
補正装置を適用した画像出力システムの構成を示す概略
ブロック図である。図1に示すように、本実施形態によ
る画像出力システムは、ユーザ1とラボ2との間におい
てデータおよびプリントのやりとりを行うものである。
まず、ユーザ1は、デジタルカメラ(DSC)11にお
いて原画像データS0を取得し、これに対してユーザ1
が有するパソコン12において種々の画像処理を施して
処理済みの原画像データS1を得、これをインクジェッ
トプリンタ等の家庭用のプリンタ13においてユーザ1
が所望とする色を有する試し焼きプリントTPを得る。
なお、デジタルカメラ11に代えて、スキャナによって
写真フイルム等の原稿を読取ることにより、原画像デー
タS0を得てもよい。また、本実施形態においては原画
像データS0,S1はそれぞれR0,G0,B0および
R1,G1,B1の各色データからなるものとする。ユ
ーザ1は原画像データS1をFD等の記録媒体に記録し
てラボ2に提供してもよく、ネットワークを介してラボ
2に提供してもよいが、試し焼きプリントTPはユーザ
1がラボ2に持ち込む、あるいは郵送等によりラボ2に
提供される。
【0046】ラボ2は、試し焼きプリントTPを光電的
に読取って試し焼きプリントTPの画像を表す読取画像
データS2(R2,G2,B2)を得るスキャナ等の読
取手段21と、読取画像データS2を3次元ルックアッ
プテーブルLUT1(以下単にLUT1とする)を参照
して色知覚に対応した共通色空間(本実施形態において
はCIE1976Lab色空間)に変換して変換読取画
像データS2′(L2,a2,b2)を得る第1の変換
手段22と、原画像データS1のデータ値と変換読取画
像データS2′のデータ値との対応関係を3次元ルック
アップテーブルLUT2(以下単にLUT2とする)と
して算出する算出手段23と、原画像データS1をLU
T2を参照してLab色空間に変換して変換原画像デー
タS1′(L1,a1,b1)を得る第2の変換手段2
4と、変換原画像データS1′を3次元ルックアップテ
ーブルLUT3(以下単にLUT3とする)を参照して
プリント用の色空間に変換してプリント用画像データS
3(R3,G3,B3)を得る第3の変換手段25と、
プリント用画像データS3をプリント出力してプリント
画像P1を得るプリント手段26とを備える。
【0047】なお、本実施形態においては、共通色空間
としてCIE1976Lab色空間を用いるが、CIE
1976Luv色空間を用いてもよい。また、試し焼き
プリントTPとプリント画像P1との観察光源が同一と
いう条件下で、CIE1931XYZ色空間を用いても
よい。
【0048】第1の変換手段22は、読取画像データS
2により表される読取画像を図2に示すようにn×n
(4×4程度)画素の領域に分割し、各領域における画
素値の平均値を求める。なお、そして平均値を各領域に
おける画素値として読取画像をモザイク状の画像に変換
する。そして、モザイク状に変換された読取画像データ
S2(R2,G2,B2)をLUT1を参照してLab
色空間に変換して変換読取画像データS2′(L2,a
2,b2)を得る。これにより、変換読取画像データS
2′においては、n×n画素の領域毎にデータ値L2,
a2,b2が得られることとなる。
【0049】LUT1は以下のようにして求める。まず
多数のカラーパッチを有するカラーチャートをプリンタ
13においてプリント出力し、各パッチを測色してLa
b色空間における測色値を求める。また、このカラーチ
ャートを読取手段21において読取る。そして読取りに
より得られた各カラーパッチにおけるRGBのデータ値
とLab色空間の測色値との対応関係を3次元ルックア
ップテーブルとして求め、この関係をLUT1とするも
のである。
【0050】なお、カラーチャートの各カラーパッチは
分光反射率データとして計測されるが、このデータは下
記のようにしてCIE1976Lab色空間に変換され
る。まず予め定められた参照光源下においてカラーチャ
ートの分光反射率を測定し、これにより得られた分光反
射率R(λ)を下記の式(1)によりCIE1931X
YZ三刺激値に変換する。
【0051】
【数1】 ここで、S(λ)は予め定められた参照光源の分光分布
であり、kは規格化のための定数である。
【0052】次に、三刺激値XYZから下記の式(2)
によりCIE1976Labを求める。
【0053】 a=500{f(X/Xn)−f(Y/Yn)} b=200{f(Y/Yn)−f(Z/Zn)} (2) L=116(Y/Yn)1/3−16(Y/Yn>0.008856のとき) L=903.25(Y/Yn)(Y/Yn≦0.008856のとき) ここで、 X/Xn,Y/Yn,Z/Zn>0.008856のとき f(a/an)=(a/an)1/3(a=X,Y,
Z) X/Xn,Y/Yn,Z/Zn≦0.008856のとき f(a/an)=7.787(a/an)+16/11
6 なお、Xn,Yn,Znは白色に対する三刺激値であ
り、CIED65に対応する三刺激値により代用するこ
とができる。また、CIE1976Labには式(2)
に示すように*が付与されるが、本明細書においては*
を付与することなくLabを用いるものとする。
【0054】算出手段23は以下のようにしてLUT2
を算出する。まず、原画像データS1により表される原
画像を、試し焼きプリントTPの読取画像の場合と同様
にn×n(4×4程度)画素の領域に分割し、各領域に
おける画素値の平均値を求める。ここで、n×n画素の
各領域は変換読取画像データS2′におけるn×n画素
の各領域と相対応するものである。そして平均値を各領
域における画素値として原画像をモザイク状の画像に変
換する。次いで、原画像のn×n画素の領域におけるデ
ータ値R1,G1,B1と、この領域と相対応する変換
読取画像データS2′により表される変換読取画像にお
けるn×n画素の領域におけるデータ値L2,a2,b
2との関係を求める。
【0055】具体的には、まずデータ値L2,a2,b
2について上記式(2)を逆に解いて、三刺激値X2,
Y2,Z2を求める。三刺激値X2,Y2,Z2とデー
タ値R1,G1,B1とには下記の式(3)に示す関係
がある。
【0056】
【数2】 ここで、M1は3×4のマトリクスである。したがっ
て、全てのn×n画素の領域について式(3)の関係を
用いて、最小二乗法によりマトリクスM1の係数を算出
することによりマトリクスM1を求める。そしてこのマ
トリクスM1および上記式(2)を用いて全色に亘るデ
ータ値R1,G1,B1とデータ値L2,a2,b2と
の関係を3次元ルックアップテーブルとして求め、これ
をLUT2とする。
【0057】なお、三刺激値X2,Y2,Z2と画素値
R1,G1,B1との関係は下記の式(4)、(5)に
示すように高次の画素値R1,G1,B1により表すこ
ともできる。
【0058】
【数3】
【数4】 但し、M2は3×10のマトリクス、M3は3×20の
マトリクスである。
【0059】この場合においても、全てのn×n画素の
領域について式(4)または(5)の関係を用いて、最
小二乗法によりマトリクスM2,M3の要素を算出する
ことにより、マトリクスM2,M3を求める。そしてこ
のマトリクスM2,M3および上記式(2)を用いて全
色に亘るデータ値R1,G1,B1とデータ値L2,a
2,b2との関係を求め、これをLUT2とすることが
できる。
【0060】ここで、LUT2を求める際に、変換読取
画像データS2′により表される変換読取画像と、原画
像との相対応する画素毎にデータ値の対応関係を求める
と、演算量が多くなる。また、変換読取画像データS
2′は試し焼きプリントTPを光電的に読取ることによ
り得られた読取画像データS2を変換したものであるた
め、読取手段21の光学系のボケ、フレア等により読取
画像そのものがボケていることから、変換読取画像と原
画像とを厳密に位置合わせすることが困難である。
【0061】したがって、原画像および変換読取画像を
n×n画素の領域に分割して各領域の平均値を求め、各
領域の平均値を原画像および変換読取画像同士で対応付
けてLUT2を算出することにより、変換読取画像と原
画像とを厳密に位置合わせする必要がなくなる。また、
原画像および変換読取画像をそのまま用いてLUT2を
算出する場合と比較して演算量を少なくすることができ
る。
【0062】第2の変換手段24は、LUT2を参照し
て原画像データS1(R1,G1,B1)をLab色空
間に変換して変換原画像データS1′(L1,a1,b
1)を得るものである。
【0063】第3の変換手段25は、変換原画像データ
S1′をLUT3を参照してプリント用色空間に変換し
てプリント用画像データS3(R3,G3,B3)を得
るものである。ここで、LUT3は以下のようにして求
める。LUT1を求めた場合と同様のカラーチャートを
プリント手段26においてプリント出力する。そしてこ
のカラーチャートを測色し、これにより得られたRGB
のデータ値とLab色空間の測色値との対応関係を3次
元ルックアップテーブルとして求め、この対応関係をL
UT3とするものである。
【0064】次いで、第1の実施形態の動作について説
明する。図3は第1の実施形態の動作を示すフローチャ
ートである。まず、読取手段21において試し焼きプリ
ントTPの読取りが行われて読取画像データS2が得ら
れる(ステップS1)。読取画像データS2は第1の変
換手段22において、n×n画素の領域に分割され、各
領域における画素値の平均値が求められ、各領域の平均
値をLUT1を参照してLab色空間に変換して変換読
取画像データS2′が得られる(ステップS2)。変換
読取画像データS2′は算出手段23に入力され、ここ
で原画像データS1のデータ値と変換読取画像データS
2′のデータ値との対応関係からLUT2が算出される
(ステップS3)。
【0065】LUT2は第2の変換手段24に入力さ
れ、このLUT2を参照して原画像データS1がLab
色空間に変換されて変換原画像データS1′が得られる
(ステップS4)。変換原画像データS1′は第3の変
換手段25に入力され、ここでLUT3を参照して変換
原画像データS1′がプリント用の色空間に変換されて
プリント用画像データS3が得られる(ステップS
5)。そして、プリント用画像データS3がプリント手
段26においてプリント画像P1として出力され(ステ
ップS6)、処理を終了する。
【0066】このように、第1の実施形態においては、
読取画像データS2を色知覚に対応した共通色空間とし
てのLab色空間に変換して変換読取画像データS2′
を得、これと原画像データS1との対応関係をLUT2
として算出し、このLUT2を参照して原画像データS
1をLab色空間に変換して変換原画像データS1′を
得、さらにこのLab色空間にある変換原画像データS
1′をプリント用色空間に変換してプリント用画像デー
タS3を得るようにしたものである。
【0067】ここで、原画像データS1をLab色空間
に変換すると、変換原画像データS1′のデータ値は、
変換読取画像データS2′のデータ値と対応するものと
なる。したがって、原画像データS1をLUT2によっ
て変換することにより、原画像の色と試し焼きプリント
TPの色とが1対1で対応付けられることとなる。一
方、変換原画像データS1′をプリント用色空間に変換
すると、プリント用画像データS3のデータ値は、変換
原画像データS1′のデータ値と対応するものとなる。
したがって、原画像の色とプリント画像P1の色とが1
対1で対応することとなり、その結果、試し焼きプリン
トTPの色とプリント画像P1の色とが1対1で対応す
ることとなる。このため、試し焼きプリントTPを得る
プリンタ13とプリント画像P1を得るプリント手段2
6とで、色処理の方法、色材の発色性および/または記
録方式等が異なっても、プリント画像P1と試し焼きプ
リントTPとの色再現性を一致させることができ、これ
により、試し焼きプリントTPの色再現性に忠実なプリ
ント画像P1を得ることができる。
【0068】なお、上記第1の実施形態においては、算
出手段23において、原画像データS1と変換読取画像
データS2′との対応関係を3次元ルックアップテーブ
ルとして求めているが、上記式(3)〜(5)における
マトリクスM1〜M3のみを求めてこれを第2の変換手
段24に入力し、第2の変換手段24においてマトリク
スM1〜M3を用いた上記式(3)〜(5)の演算を行
って、原画像データS1をLab色空間に変換してもよ
い。
【0069】また、上記第1の実施形態においては、家
庭用のプリンタ13において得られた試し焼きプリント
TPと、ラボ2のプリント手段26において得られたプ
リント画像P1との色再現性を同一となるようにしてい
るが、ユーザ1がプリント手段26と同一のプリント手
段を有する場合がある。このような場合、同一の原画像
データS1をプリント出力すれば、双方のプリント手段
において同一の色再現性を有するプリント画像を得るこ
とができるはずである。しかしながら、各プリント手段
におけるプリント条件の相違により、各プリント手段に
おいて得られるプリント画像が同一の色再現性を有する
ものとならない場合がある。このような場合、ユーザ1
のプリント手段において得られるプリント画像を、上記
第1の実施形態において得られる試し焼きプリントTP
とみなして、上記第1の実施形態と同様に試し焼きプリ
ントTPの読取り、LUT2の作成、原画像データS1
の変換およびプリント手段26におけるプリント出力を
行うことにより、プリント手段26において得られるプ
リント画像P1の色再現性を、ユーザ1のプリント手段
において得られるプリント画像と同一のものとすること
ができる。
【0070】次いで、本発明の第2の実施形態について
説明する。図4は本発明の第2の実施形態による画像補
正装置を適用した画像出力システムの構成を示す概略ブ
ロック図である。なお、第2の実施形態においては、第
1の実施形態と同様の構成については同一の参照番号を
付し、詳細な説明は省略する。第2の実施形態において
は、ユーザ1は撮影により画像が記録された写真フイル
ムF0の読取りおよび同時プリントをラボ2に依頼し、
同時プリントのプリント画像Psを受け取った後にその
中から所望とするプリント画像P0の焼き増しプリント
をラボ2に依頼するものである。このためラボ2は、ユ
ーザ1が撮影を行った写真フイルムF0に記録された画
像を読取って原画像データS0を得るフイルム読取手段
31と、原画像データS0に対して種々の画像処理を施
して画像処理が施された原画像データS1を得る画像処
理手段32と、原画像データS1を保管する画像データ
ベース33と、後述するようにユーザ1が作成した注文
情報C0を読出して、注文情報C0に記述された注文内
容に基づいて画像データベース33に原画像データS1
の出力指示R0を行う読出手段34とを備える。なお、
写真フイルムF0は現像がなされているものとする。ま
た、第2の実施形態のフイルム読取手段31において得
られる原画像データは、第1の実施形態のデジタルカメ
ラ11において得られる原画像データS0と対応し、画
像処理手段32において得られる処理済みの原画像デー
タは、第1の実施形態のパソコン12において得られる
処理済みの原画像データS1に対応するため、第1の実
施形態と同様の符号を付すものとする。
【0071】次いで、第2の実施形態の動作について説
明する。図5は第2の実施形態の動作を示すフローチャ
ートである。図5に示すように、まず、ラボ2において
ユーザ1が同時プリントを依頼した写真フイルムF0を
フイルム読取手段31において読取って原画像データS
0を得る(ステップS11)。そして画像処理手段32
において、原画像データS0に対して画像処理が施され
て処理済みの原画像データS1が得られ(ステップS1
2)、これが画像データベース33に保管される(ステ
ップS13)。一方、原画像データS1はプリント手段
26に入力され、写真フイルムF0の各コマに対応する
プリント画像Psがプリント出力され(ステップS1
4)、ユーザ1に受け渡される(ステップS15)。な
おこの際、各プリント画像Psのファイル名が用紙に記
録される等してユーザ1に渡されるが、ファイル名を記
載したテキストファイルをFD等のメディアに記録して
渡してもよい。
【0072】ユーザ1はプリント画像Psから焼き増し
を依頼するプリント画像P0を選択するとともに、プリ
ント画像P0の焼き増しプリントを依頼するための注文
情報C0をパソコン12において作成する。図6は注文
情報C0に記述された注文内容を示す図である。図6に
示すように、注文情報C0には、焼き増しプリントを依
頼する画像のファイル名、プリント枚数の他、例えば白
縁の有無、感光材料の光沢の有無が注文内容として記述
される。ここで、パソコン12とラボ2とはネットワー
クを介して接続されているものとし、ユーザ1は作成し
た注文情報C0をネットワークを介してラボ2に転送す
るとともに(ステップS16)、プリント画像P0をラ
ボ2に郵送する。なお、注文情報C0をFD等のメディ
アに記録して、プリント画像P0とともにラボ2に郵送
してもよい。
【0073】ラボ2の読出手段34においては注文情報
C0が読出されて、注文内容に対応するファイル名を有
する原画像データS1の出力指示R0が画像データベー
ス33に入力される(ステップS17)。画像データベ
ース33は、原画像データS1を算出手段23および第
2の変換手段24に入力する(ステップS18)。一
方、ラボ2にはプリント画像P0が郵送されており、ま
ず、読取手段21においてプリント画像P0の読取りが
行われて読取画像データS2が得られる(ステップS1
9)。読取画像データS2は第1の変換手段22におい
てLUT1を参照してLab空間に変換されて変換読取
画像データS2′が得られる(ステップS20)。変換
読取画像データS2′は算出手段23に入力され、ここ
で原画像データS1のデータ値と変換読取画像データS
2′のデータ値との対応関係からLUT2が算出される
(ステップS21)。
【0074】LUT2は第2の変換手段24に入力さ
れ、このLUT2を参照して原画像データS1がLab
色空間に変換されて変換原画像データS1′が得られる
(ステップS22)。変換原画像データS1′は第3の
変換手段25に入力され、ここでLUT3を参照して変
換原画像データS1′がプリント用の色空間に変換され
てプリント用画像データS3が得られる(ステップS2
3)。そして、プリント用画像データS3がプリント手
段26においてプリント画像P1として出力され(ステ
ップS24)、処理を終了する。
【0075】これにより、第2の実施形態においては、
同時プリントと焼き増しプリントとにおけるプリント条
件が異なっても、焼き増しプリント時に、同時プリント
時に得られるプリント画像P0と同一の色再現性を有す
るプリント画像P1を得ることができる。
【0076】なお、上記第2の実施形態においてはラボ
2において得られたプリント画像Psからプリント画像
P0を選択しているが、ラボ2とは異なる他のラボに同
時プリントを依頼することにより得られたプリント画像
(Ps′とする)から焼き増ししたいプリント画像(P
0′とする)を選択し、焼き増しのみをラボ2に依頼す
る場合がある。この場合、原画像データS1はラボ2に
は保管されていないため、ユーザ1が原画像データS1
をラボ2に提供する、あるいはラボ2と他のラボとをネ
ットワーク接続してラボ2から他のラボの画像データベ
ースにアクセスして原画像データS1を読出すことによ
り、上記第2の実施形態と同様に、プリント画像P0′
と同一の色再現性を有するプリント画像(P1′とす
る)を得ることができる。
【0077】次いで、本発明の第3の実施形態について
説明する。図7は本発明の第3の実施形態による画像出
力装置を適用した画像出力システムの構成を示す概略ブ
ロック図である。なお、第3の実施形態においては、第
1の実施形態と同様の構成については同一の参照番号を
付し、詳細な説明は省略する。第3の実施形態において
は、ユーザ1はデジタルカメラ11により取得した原画
像データS0に、この原画像データS0を識別するID
情報Hを秘匿的に埋め込んで、ID情報Hが埋め込まれ
た原画像データS4を得、これに対して第1の実施形態
における原画像データS1と同様に処理を行うものであ
る。このため、ユーザ1は原画像データS0に対してI
D情報Hを秘匿的に埋め込む埋込手段15を有し、ラボ
2は読取手段21において試し焼きプリントTPを読取
ることにより得られた読取画像データS6(R6,G
6,B6)からID情報Hを抽出し、抽出したID情報
Hに対応する原画像データS5の出力指示R1を後述す
る画像サーバ3に対して行う抽出手段37を備える。な
お、ID情報Hが埋め込まれた原画像データS4はパソ
コン12において第1の実施形態と同様に画像処理が施
されて、画像処理が施された原画像データS5(R5,
G5,B5)が得られ、この原画像データS5をプリン
タ13においてプリント出力することにより試し焼きプ
リントTPが得られるものとする。また、原画像データ
S5は、ユーザ1のパソコン12およびラボ2とネット
ワークを介して接続された画像サーバ3にID情報Hと
対応付けられて保管されるものとする。
【0078】ここで、第3の実施形態においては、読取
手段21において得られる画像データは読取画像データ
S6(R6,G6,B6)、第1の変換手段22におい
て得られる画像データはS6′(L6,a6,b6)、
第2の変換手段24において原画像データS5を変換す
ることにより得られる画像データを変換原画像データS
5′(L5,a5,b5)、第3の変換手段25におい
て得られる画像データをプリント用画像データS7(R
7,G7,B7)とする。
【0079】埋込手段15は原画像データS0を識別す
るID情報Hを原画像データS0に秘匿的に埋め込ん
で、ID情報Hが埋め込まれた原画像データS1を得る
ものである。以下、埋込手段15におけるID情報Hの
埋め込みについて説明する。なお、原画像データS0に
より表される原画像(以下原画像についてもS0を用い
るものとする)S0はm×n画素からなるRGB各8ビ
ットの画像とする。まず、原画像S0から数画素おきに
p×q画素(p<m,q<n)のサブプレーンSBを作
成する。このサブプレーンSBは図8(a)に示すよう
に原画像S0中に1つのみ設けてもよいが、図8(b)
に示すように複数設けてもよい。本実施形態においては
図8(b)に示すように7つのサブプレーンSBを設け
るものとする。そして、このサブプレーンSBにおける
RチャンネルおよびBチャンネルの下位から3ビット、
Gチャンネルの下位から2ビットの計8ビットをID情
報Hの埋込対象ビットプレーンとする。
【0080】ここで、ID情報Hが16ビットで記述さ
れているとすると、R、Bチャンネルにそれぞれ7ビッ
ト、Gチャンネルに2ビットを割り振っておく。なお、
Gチャンネルの割り振りをR,Bチャンネルより少なく
したのは、Gチャンネルが人間の目に最も敏感であるか
らである。まず、Rチャンネルへの情報の埋め込みにつ
いて説明する。Rチャンネルには7ビットの情報が埋め
込まれるため、サブプレーンSBと同一のp×q画素の
画像について7種類の変調パターンを用意する。例えば
図9に示すように、サブプレーンSBを8つの領域に分
割し、各領域についてx方向に2p/k(k=1,2,
3,4)、y方向に2q/l(l=1,2)の周期で変
調させたA〜Gの7種類の変調パターンを用意する。な
お、k=l=1の場合については変調パターンとしては
使用しない。また、サブプレーンSBを図9に示すよう
に8つの領域に分割する場合、各領域には1画素あれば
後述するように情報を埋め込むことができるため、サブ
プレーンSBは少なくとも4×2画素有すればよいもの
となる。
【0081】そして、これら7種類の変調パターンA〜
Gの斜線領域のオン/オフを、Rチャンネルに割り当て
られた7ビットの0,1に対応させるとともに、オンと
された領域の数を斜線領域の画素値とすることにより、
7ビットの情報をp×q画素のサブブレーンSBに埋め
込むことができる。すなわち、図9に示す変調パターン
A〜Gにおいて、斜線領域をオン(=1)、それ以外の
領域をオフ(=0)とした場合、および図10に示すよ
うに変調パターンA〜Gを反転した変調パターンA′〜
G′における斜線領域をオン(=1)、それ以外の領域
をオフ(=0)とした場合のそれぞれにおいて合計7ビ
ットの情報を表すことができる。また、各変調パターン
A〜G,A′〜G′において、変調された領域数の加算
値は0〜7の値を採る。したがって、斜線領域の画素値
を斜線領域の数とすれば、斜線領域の画素値は0〜7の
値を採り、Rチャンネルの下位3ビットの画素値として
サブプレーンSBに埋め込むことができる。
【0082】そして、BチャンネルについてもRチャン
ネルと同様にして下位3ビットに7ビットの情報を埋め
込むことができる。一方、Gチャンネルについては、p
×q画素のサブプレーンSBを2つの領域に分割し、2
つの変調パターンを用意して、変調した領域のオン/オ
フを切り替えることにより2ビットの情報を表すことが
できる。また、オンとされた領域の数は0〜2の値を採
ることとなる。したがって、Gチャンネルの下位2ビッ
トの画素値として2ビットの情報をサブプレーンSBに
埋め込むことができる。
【0083】このように、RGB各チャンネルにおいて
合計16ビットのID情報Hを原画像データS0に埋め
込んで、ID情報Hが埋め込まれた原画像データS4を
得ることができる。なお、ID情報HはRGB各チャン
ネルの下位3ビットおよび2ビットに分散して埋め込ま
れているため、原画像データS4を再生した場合でも人
間の目にはほとんど知覚できないレベルにある。
【0084】なお、パソコン12に埋込手段15と同様
の機能を持たせるようにしてもよく、パソコン12にお
いて画像処理を施した後にID情報Hを埋め込むように
してもよい。
【0085】パソコン12において画像処理が施された
原画像データS5は、画像サーバ3に保管されるが、こ
の際、原画像データS5はID情報Hと対応付けられて
保管される。
【0086】ラボ2の抽出手段37は読取手段21にお
いて試し焼きプリントTPを読取ることにより得られた
読取画像データS6(R6,G6,B6)からID情報
Hを抽出する。具体的には、読取画像データS6のRG
B各チャンネルについて、R,Gチャンネルについては
下位3ビット、Gチャンネルについては下位2ビットの
ビットプレーンを抽出し、さらにこのビットプレーンの
サブプレーンSBの変調パターンと、図9および図10
に示す変調パターンとのパターンマッチングを行って相
関を求めることにより、いずれの変調パターンが埋め込
まれているかを検出する。このようなパターンマッチン
グを行うことにより、16ビットの情報をID情報Hと
して得ることができる。そして、抽出手段37は抽出さ
れたID情報Hに対応する原画像データS5の出力指示
R1を画像サーバ3に対して行う。
【0087】次いで、第3の実施形態の動作について説
明する。図11は試し焼きプリントTPがプリント出力
されるまでの第3の実施形態の動作を示すフローチャー
トである。まず、ユーザ1がデジタルカメラ11により
取得した原画像データS0が埋込手段15に入力されて
(ステップS31)、ID情報Hが埋め込まれ、ID情
報Hが埋め込まれた原画像データS4が得られる(ステ
ップS32)。原画像データS4はパソコン12におい
て画像処理が施され、画像処理が施された原画像データ
S5が得られる(ステップS33)。原画像データS5
はID情報Hと対応付けられて画像サーバ3に保管され
る(ステップS34)。一方、原画像データS5はプリ
ンタ13に入力され、試し焼きプリントTPがプリント
出力される(ステップS35)。以上が試し焼きプリン
トTPを得るまでの処理である。
【0088】図12は第3の実施形態におけるラボ2の
動作を示すフローチャートである。まず、読取手段21
において試し焼きプリントTPの読取りが行われて読取
画像データS6が得られる(ステップS41)。読取画
像データS6は抽出手段37に入力され、上述したよう
にID情報Hが抽出される(ステップS42)。さらに
抽出手段37は抽出したID情報Hに基づいて、ID情
報Hに対応する原画像データS5の出力指示R1を画像
サーバ3に対して行う(ステップS43)。画像サーバ
3は出力指示R1に基づいて原画像データS5を読出し
てラボ2に転送し、原画像データS5がラボ2の算出手
段23および第2の変換手段24に入力される(ステッ
プS44)。
【0089】一方、読取画像データS6は第1の変換手
段22においてLUT1を参照してLab色空間に変換
されて変換読取画像データS6′が得られる(ステップ
S45)。変換読取画像データS6′は算出手段23に
入力され、ここで原画像データS5のデータ値と変換読
取画像データS6′のデータ値との対応関係からLUT
2が算出される(ステップS46)。
【0090】LUT2は第2の変換手段24に入力さ
れ、このLUT2を参照して原画像データS5がLab
色空間に変換されて変換原画像データS5′が得られる
(ステップS47)。変換原画像データS5′は第3の
変換手段25に入力され、ここでLUT3を参照して変
換原画像データS5′がプリント用の色空間に変換され
てプリント用画像データS7が得られる(ステップS4
8)。そして、プリント用画像データS7がプリント手
段26においてプリント画像P1として出力され(ステ
ップS49)、処理を終了する。
【0091】このように、第3の実施形態においても、
第1の実施形態と同様に、試し焼きプリントTPと同一
の色再現性を有するプリント画像P1を得ることができ
る。
【0092】また、原画像データS5にはそのID情報
Hが埋め込まれているため、試し焼きプリントTPにも
ID情報Hが埋め込まれていることとなる。したがっ
て、読取画像データS6からID情報Hを抽出すること
により、ユーザ1は試し焼きプリントTPをラボ2に受
け渡すのみで、これと同様の色再現性を有するプリント
画像P1を得ることができる。したがって、ユーザ1は
原画像データS5を特定するための情報をラボ2に提供
する必要がなくなり、ユーザ1の利便を図ることができ
る。
【0093】さらに、第3の実施形態においては、埋込
手段15においてID情報Hを原画像S0に秘匿的に埋
め込むようにしたため、他人に知られることなく原画像
S0にID情報Hを付与することができる。
【0094】なお、上記第3の実施形態においては、図
9および図10に示す変調パターンにより7ビットの情
報を埋め込んでいるが、サブプレーンSBのp×q画素
の領域を7つの小領域に分割し、各領域についてオン/
オフの変調パターンを作成することにより、7ビットの
情報を1つのサブプレーンSBに埋め込むこともでき
る。この場合、小領域の画素値をオンとなった小領域の
数と同一とすれば、画素値は0〜7の値を採るため、上
記第3の実施形態と同様にR,Bの下位3ビットに情報
を埋め込むことができる。この場合、複数のサブプレー
ンSBを原画像S5中に設けることにより、プリントさ
れた試し焼きプリントTPの一部が破損しているような
場合にも、サブプレーンSBが1つでも残っていれば、
画像サーバ3から原画像データS5を読出すことができ
ることとなる。
【0095】また、上記第3の実施形態においては、I
D情報Hを原画像データS0に秘匿的に埋め込んでいる
が、例えば試し焼きプリントTPを得る際に、これの裏
面にバーコードや文字等によりID情報Hを記録しても
よく、試し焼きプリントTPが白縁を有する場合には、
この白縁部分にID情報Hを記録してもよい。この場
合、読取手段21において試し焼きプリントTPに記録
されたID情報Hを読取ってこれを抽出手段37に入力
し、抽出手段37は入力されたID情報Hに基づいて出
力指示R1を画像サーバ3に対して行う。
【0096】さらに、上記第3の実施形態においては、
家庭用のプリンタ13において得られた試し焼きプリン
トTPと、ラボ2のプリント手段26において得られた
プリント画像P1との色再現性を同一となるようにして
いるが、ユーザ1がプリント手段26と同一のプリント
手段を有する場合がある。このような場合、同一の画像
データS1をプリント出力すれば、双方のプリント手段
において同一の色再現性を有するプリント画像を得るこ
とができるはずである。しかしながら、各プリント手段
におけるプリント条件の相違により、各プリント手段に
おいて得られるプリント画像が同一の色再現性を有する
ものとならない場合がある。このような場合、ユーザ1
のプリント手段において得られるプリント画像を、上記
第3の実施形態において得られる試し焼きプリントTP
とみなして、上記第3の実施形態と同様に試し焼きプリ
ントTPの読取り、ID情報Hの抽出、LUT2の作
成、原画像データS5の変換およびプリント手段26に
おけるプリント出力を行うことにより、プリント手段2
6において得られるプリント画像P1の色再現性を、ユ
ーザ1のプリント手段において得られるプリント画像と
同一のものとすることができる。
【0097】次いで、本発明の第4の実施形態について
説明する。図13は本発明の第4の実施形態による画像
補正装置を適用した画像出力システムの構成を示す概略
ブロック図である。なお、第4の実施形態においては、
第1から第3の実施形態と同様の構成については同一の
参照番号を付し、詳細な説明は省略する。第4の実施形
態においては、第2の実施形態のように、ユーザ1は撮
影により画像が記録された写真フイルムF0の読取りお
よび同時プリントをラボ2に依頼し、同時プリントのプ
リント画像Psを受け取った後にその中から所望とする
プリント画像P0を選択して、これの焼き増しプリント
をラボ2に依頼するものである。そしてラボ2におい
て、フイルム読取手段31にて得られた原画像データS
0に対してID情報Hを埋め込み、ID情報Hが埋め込
まれ、かつ画像処理が施された原画像データS5をID
情報Hと対応付けて画像データベース33に保管するよ
うにしたものである。
【0098】このためラボ2は、第2の実施形態におけ
るフイルム読取手段31、画像処理手段32および画像
データベース33に加えて、フイルム読取手段31にお
いて得られた原画像データS0にID情報Hを秘匿的に
埋め込む埋込手段39および読取手段21においてプリ
ント画像P0を読取ることにより得られた読取画像デー
タS6からID情報Hを抽出し、抽出したID情報Hに
対応する原画像データS5の出力指示R2を画像データ
ベース33に対して行う抽出手段37を備える。
【0099】ここで、第4の実施形態においては、画像
データに付与される符号は第3の実施形態と対応させる
ものとする。すなわち、埋込手段39においてID情報
Hが埋め込まれた画像データは原画像データS4、画像
処理手段32において画像処理が施された画像データは
原画像データS5、読取手段21において得られる画像
データは読取画像データS6(R6,G6,B6)、第
1の変換手段22において得られる画像データはS6′
(L6,a6,b6)、第2の変換手段24において原
画像データS5を変換することにより得られる画像デー
タを変換原画像データS5′(L5,a5,b5)、第
3の変換手段25において得られる画像データをプリン
ト用画像データS7(R7,G7,B7)とする。ま
た、抽出手段37による出力指示はR2とする。
【0100】なお、埋込手段39において行われる原画
像データS0へのID情報Hの埋め込み処理は、第3の
実施形態における埋込手段15において行われる処理と
同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0101】次いで、第4の実施形態の動作について説
明する。図14は第4の実施形態の動作を示すフローチ
ャートである。図14に示すように、まず、ラボ2にお
いてユーザ1が同時プリントを依頼した写真フイルムF
0をフイルム読取手段31において読取って原画像デー
タS0を得る(ステップS51)。原画像データS0は
埋込手段39に入力されてID情報Hが埋め込まれ、I
D情報Hが埋め込まれた原画像データS4が得られる
(ステップS52)。そして画像処理手段32におい
て、原画像データS4に対して画像処理が施されて処理
済みの原画像データS5が得られ(ステップS53)、
これがID情報Hと対応付けられて画像データベース3
3に保管される(ステップS54)。一方、原画像デー
タS5はプリント手段26に入力され、写真フイルムF
0の各コマに対応するプリント画像Psがプリント出力
され(ステップS55)、ユーザ1に受け渡される(ス
テップS56)。
【0102】ユーザ1はプリント画像Psから焼き増し
を依頼するプリント画像P0を選択するとともに、プリ
ント画像P0の焼き増しプリントを依頼するための注文
情報C1をパソコン12において作成する。なお、第4
の実施形態においては注文内容を用紙にプリントアウト
して注文情報C1を作成し、選択したプリント画像P0
の各々にプリントアウトした注文情報C1を添付してラ
ボ2に受け渡すものとする。また、第4の実施形態にお
いては注文内容は、図6に示す注文内容においてファイ
ル名が省略されているものである。
【0103】ユーザ1は作成した注文情報C1をプリン
ト画像P0に添付して郵送等によりラボ2に受け渡す
(ステップS57)。ラボ2においては、読取手段21
においてプリント画像P0の読取りが行われて読取画像
データS6が得られる(ステップS58)。読取画像デ
ータS6は抽出手段37に入力され、上述したようにI
D情報Hが抽出される(ステップS59)。さらに抽出
手段37は抽出したID情報Hに基づいて、ID情報H
に対応する原画像データS5の出力指示R2を画像サー
バ3に対して行う(ステップS60)。画像サーバ3は
出力指示R2に基づいて原画像データS5を読出してラ
ボ2に転送し、原画像データS5がラボ2の算出手段2
3および第2の変換手段24に入力される(ステップS
61)。
【0104】一方、読取画像データS6は第1の変換手
段22においてLUT1を参照してLab色空間に変換
されて変換読取画像データS6′が得られる(ステップ
S62)。変換読取画像データS6′は算出手段23に
入力され、ここで原画像データS5のデータ値と変換読
取画像データS6′のデータ値との対応関係からLUT
2が算出される(ステップS63)。
【0105】LUT2は第2の変換手段24に入力さ
れ、このLUT2を参照して原画像データS5がLab
色空間に変換されて変換原画像データS5′が得られる
(ステップS64)。変換原画像データS5′は第3の
変換手段25に入力され、ここでLUT3を参照して変
換原画像データS5′がプリント用の色空間に変換され
てプリント用画像データS7が得られる(ステップS6
5)。一方、注文情報C1の内容はプリント手段26に
入力され、注文情報C1に基づいてプリント用画像デー
タS7がプリント手段26においてプリント画像P1と
して出力され(ステップS66)、処理を終了する。
【0106】このように、第4の実施形態においても、
第1の実施形態と同様に、試し焼きプリントTPと同一
の色再現性を有するプリント画像P1を得ることができ
る。
【0107】また、原画像データS5にはそのID情報
Hが埋め込まれているため、プリント画像PsにもID
情報Hが埋め込まれていることとなる。したがって、読
取画像データS6からID情報Hを抽出することによ
り、ユーザ1は選択したプリント画像P0をラボ2に受
け渡すのみで、これと同様の色再現性を有するプリント
画像P1を得ることができ、これによりユーザ1は原画
像データS5を特定するための情報をラボ2に提供する
必要がなくなり、ユーザ1の利便を図ることができる。
【0108】なお、第4の実施形態においては、埋込手
段39においてID情報Hを原画像S0に秘匿的に埋め
込むようにしたため、他人に知られることなく原画像S
0にID情報Hを付与することができる。
【0109】また、上記第4の実施形態においては、I
D情報Hを原画像データS0に秘匿的に埋め込んでいる
が、例えばプリント画像Psを得る際に、これらの裏面
にバーコードや文字等によりID情報Hを記録してもよ
く、プリント画像Psが白縁を有する場合には、この白
縁部分にID情報Hを記録してもよい。この場合、読取
手段21においてプリント画像P0に記録されたID情
報Hを読取って、これを抽出手段37に入力し、抽出手
段37は入力されたID情報Hに基づいて出力指示R2
を画像データベース33に対して行う。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による画像補正装置を
適用した画像出力システムの構成を示す概略ブロック図
【図2】読取画像の分割状態を説明するための図
【図3】第1の実施形態の動作を示すフローチャート
【図4】本発明の第2の実施形態による画像補正装置を
適用した画像出力システムの構成を示す概略ブロック図
【図5】第2の実施形態の動作を示すフローチャート
【図6】注文情報の内容を示す図
【図7】本発明の第3の実施形態による画像補正装置を
適用した画像出力システムの構成を示す概略ブロック図
【図8】サブプレーンの位置を説明するための図
【図9】変調パターンを示す図
【図10】変調パターンを示す図
【図11】第3の実施形態の動作を示すフローチャート
(その1)
【図12】第3の実施形態の動作を示すフローチャート
(その2)
【図13】本発明の第4の実施形態による画像補正装置
を適用した画像出力システムの構成を示す概略ブロック
【図14】第4の実施形態の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1 ユーザ 2 ラボ 3 画像サーバ 11 デジタルカメラ(DSC) 12 パソコン 13 プリンタ 15,39 埋込手段 21 読取手段 22 第1の変換手段 23 算出手段 24 第2の変換手段 25 第3の変換手段 26 プリント手段 31 フイルム読取手段 32 画像処理手段 33 画像データベース 34 読出手段 37 抽出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/40 B41J 3/00 B 5C077 1/46 H04N 1/40 Z 5C079 9/67 1/46 Z 9A001 Fターム(参考) 2C087 AA15 AC07 BB10 BD35 BD36 BD37 BD53 CB04 CB13 2C262 AA24 AB11 AC04 BA01 BA09 BC01 BC19 5B057 AA20 BA02 CA01 CA08 CA12 CB01 CB08 CB12 CC02 CE11 CE18 CH07 CH11 CH18 5C066 AA01 AA05 CA05 CA17 EE04 GA01 GA21 KE05 5C076 AA01 AA16 AA18 AA19 BA06 BA07 5C077 LL12 MM27 MP01 MP08 NP07 PP23 PP31 PP32 PP36 PP37 PP43 PP68 PQ18 PQ23 RR18 TT05 TT09 5C079 HB01 HB05 HB08 HB11 JA21 LA05 LA10 LB02 MA02 MA04 MA10 MA11 NA03 NA11 PA03 9A001 BB01 BB03 BB04 HH25 HH31 JJ35 KK42 KK54

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像を表す原画像データから得られ
    た試し焼きプリントを光電的に読取って読取画像データ
    を得、 前記読取画像データを色知覚に対応した共通色空間に変
    換して変換読取画像データを得る第1の色変換を行い、 前記変換読取画像データのデータ値と前記原画像のデー
    タ値との対応関係を色対応関係として算出し、 該色対応関係に基づいて、前記原画像データを前記共通
    色空間に変換して変換原画像データを得る第2の色変換
    を行い、 該変換原画像データを前記共通色空間からプリント用色
    空間に変換してプリント用画像データを得る第3の色変
    換を行い、 該プリント用画像データに基づいてプリント画像を得る
    ことを特徴とする画像補正方法。
  2. 【請求項2】 前記読取画像データを所定範囲の領域
    毎に平均化するとともに前記所定範囲の領域毎にサンプ
    リングし、該サンプリングされた読取画像データを前記
    共通色空間に変換して前記変換読取画像データを得、 前記原画像データを前記所定範囲の領域毎に平均化する
    とともに該所定範囲の領域毎にサンプリングし、該サン
    プリング後の原画像データにより表されるサンプリング
    原画像と前記変換読取画像との相対応する位置における
    データ値の対応関係を、前記色対応関係として算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像補正方法。
  3. 【請求項3】 前記色対応関係をルックアップテーブ
    ルとして算出することを特徴とする請求項1または2記
    載の画像補正方法。
  4. 【請求項4】 原画像を表す原画像データから得られ
    た試し焼きプリントであって、該原画像を識別するID
    情報が不可分な状態で付与された試し焼きプリントを光
    電的に読取って読取画像データおよび前記ID情報を
    得、 前記読取画像データを色知覚に対応した共通色空間に変
    換して変換読取画像データを得る第1の色変換を行い、 複数の原画像データをID情報と対応付けて記憶した記
    憶手段から、前記得られたID情報に対応する対応原画
    像を表す対応原画像データを読出し、 前記変換読取画像データのデータ値と前記対応原画像の
    データ値との対応関係を色対応関係として算出し、 該色対応関係に基づいて、前記対応原画像データを前記
    共通色空間に変換して変換原画像データを得る第2の色
    変換を行い、 該変換原画像データを前記共通色空間からプリント用色
    空間に変換してプリント用画像データを得る第3の色変
    換を行い、 該プリント用画像データに基づいてプリント画像を得る
    ことを特徴とする画像補正方法。
  5. 【請求項5】 前記読取画像データを所定範囲の領域
    毎に平均化するとともに前記所定範囲の領域毎にサンプ
    リングし、該サンプリングされた読取画像データを前記
    共通色空間に変換して前記変換読取画像データを得、 前記対応原画像データを前記所定範囲の領域毎に平均化
    するとともに該所定範囲の領域毎にサンプリングし、該
    サンプリング後の対応原画像データにより表されるサン
    プリング原画像と前記変換読取画像との相対応する位置
    におけるデータ値の対応関係を、前記色対応関係として
    算出することを特徴とする請求項4記載の画像補正方
    法。
  6. 【請求項6】 前記色対応関係をルックアップテーブ
    ルとして算出することを特徴とする請求項4または5記
    載の画像補正方法。
  7. 【請求項7】 原画像を表す原画像データから得られ
    た試し焼きプリントを光電的に読取って読取画像データ
    を得る画像読取手段と、 前記読取画像データを色知覚に対応した共通色空間に変
    換して変換読取画像データを得る第1の色変換手段と、 前記変換読取画像データのデータ値と前記原画像のデー
    タ値との対応関係を色対応関係として算出する算出手段
    と、 該色対応関係に基づいて、前記原画像データを前記共通
    色空間に変換して変換原画像データを得る第2の色変換
    手段と、 該変換原画像データを前記共通色空間からプリント用色
    空間に変換してプリント用画像データを得る第3の色変
    換手段と、 該プリント用画像データに基づいてプリント画像を得る
    プリント手段とを備えたことを特徴とする画像補正装
    置。
  8. 【請求項8】 前記第1の色変換手段は、前記読取画
    像データを所定範囲の領域毎に平均化するとともに前記
    所定範囲の領域毎にサンプリングし、該サンプリングさ
    れた読取画像データを前記共通色空間に変換して前記変
    換読取画像データを得る手段であり、 前記算出手段は、前記原画像データを前記所定範囲の領
    域毎に平均化するとともに該所定範囲の領域毎にサンプ
    リングし、該サンプリング後の原画像データにより表さ
    れるサンプリング原画像と前記変換読取画像との相対応
    する位置におけるデータ値の対応関係を、前記色対応関
    係として算出する手段であることを特徴とする請求項7
    記載の画像補正装置。
  9. 【請求項9】 前記算出手段は、前記色対応関係をル
    ックアップテーブルとして算出する手段であることを特
    徴とする請求項7または8記載の画像補正装置。
  10. 【請求項10】 原画像を表す原画像データから得ら
    れた試し焼きプリントであって、該原画像を識別するI
    D情報が不可分な状態で付与された試し焼きプリントを
    光電的に読取って読取画像データおよび前記ID情報を
    得る画像読取手段と、 複数の原画像データをID情報と対応付けて記憶した記
    憶手段と、 前記読取画像データを色知覚に対応した共通色空間に変
    換して変換読取画像データを得る第1の色変換手段と、 前記記憶手段から、前記得られたID情報に対応する対
    応原画像を表す対応原画像データを読出す読出手段と、 前記変換読取画像データのデータ値と前記対応原画像の
    データ値との対応関係を色対応関係として算出する算出
    手段と、 該色対応関係に基づいて、前記対応原画像データを前記
    共通色空間に変換して変換原画像データを得る第2の色
    変換手段と、 該変換原画像データを前記共通色空間からプリント用色
    空間に変換してプリント用画像データを得る第3の色変
    換手段と、 該プリント用画像データに基づいてプリント画像を得る
    プリント手段とを備えたことを特徴とする画像補正装
    置。
  11. 【請求項11】 前記第1の色変換手段は、前記読取
    画像データを所定範囲の領域毎に平均化するとともに前
    記所定範囲の領域毎にサンプリングし、該サンプリング
    された読取画像データを前記共通色空間に変換して前記
    変換読取画像データを得る手段であり、 前記算出手段は、前記対応原画像データを前記所定範囲
    の領域毎に平均化するとともに該所定範囲の領域毎にサ
    ンプリングし、該サンプリング後の対応原画像データに
    より表されるサンプリング原画像と前記変換読取画像と
    の相対応する位置におけるデータ値の対応関係を、前記
    色対応関係として算出する手段であることを特徴とする
    請求項10記載の画像補正装置。
  12. 【請求項12】 前記算出手段は、前記色対応関係を
    ルックアップテーブルとして算出する手段であることを
    特徴とする請求項10または11記載の画像補正装置。
  13. 【請求項13】 原画像を表す原画像データから得ら
    れた試し焼きプリントを光電的に読取って読取画像デー
    タを得る手順と、 前記読取画像データを色知覚に対応した共通色空間に変
    換して変換読取画像データを得る第1の色変換を行う手
    順と、 前記変換読取画像データのデータ値と前記原画像のデー
    タ値との対応関係を色対応関係として算出する手順と、 該色対応関係に基づいて、前記原画像データを前記共通
    色空間に変換して変換原画像データを得る第2の色変換
    を行う手順と、 該変換原画像データを前記共通色空間からプリント用色
    空間に変換してプリント用画像データを得る第3の色変
    換を行う手順と、 該プリント用画像データに基づいてプリント画像を得る
    手順とを有する画像補正方法をコンピュータに実行させ
    るためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能
    な記録媒体。
  14. 【請求項14】 前記第1の色変換を行う手順は、前
    記読取画像データを所定範囲の領域毎に平均化するとと
    もに前記所定範囲の領域毎にサンプリングし、該サンプ
    リングされた読取画像データを前記共通色空間に変換し
    て前記変換読取画像データを得る手順であり、 前記色対応関係を算出する手順は、前記原画像データを
    前記所定範囲の領域毎に平均化するとともに該所定範囲
    の領域毎にサンプリングし、該サンプリング後の原画像
    データにより表されるサンプリング原画像と前記変換読
    取画像との相対応する位置におけるデータ値の対応関係
    を、前記色対応関係として算出する手順であることを特
    徴とする請求項13記載のコンピュータ読取り可能な記
    録媒体。
  15. 【請求項15】 前記色対応関係を算出する手順は、
    前記色対応関係をルックアップテーブルとして算出する
    手順であることを特徴とする請求項13または14記載
    のコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  16. 【請求項16】 原画像を表す原画像データから得ら
    れた試し焼きプリントであって、該原画像を識別するI
    D情報が不可分な状態で付与された試し焼きプリントを
    光電的に読取って読取画像データおよび前記ID情報を
    得る手順と、 前記読取画像データを色知覚に対応した共通色空間に変
    換して変換読取画像データを得る第1の色変換を行う手
    順と、 複数の原画像データをID情報と対応付けて記憶した記
    憶手段から、前記得られたID情報に対応する対応原画
    像を表す対応原画像データを読出す手順と、 前記変換読取画像データのデータ値と前記対応原画像の
    データ値との対応関係を色対応関係として算出する手順
    と、 該色対応関係に基づいて、前記対応原画像データを前記
    共通色空間に変換して変換原画像データを得る第2の色
    変換を行う手順と、 該変換原画像データを前記共通色空間からプリント用色
    空間に変換してプリント用画像データを得る第3の色変
    換を行う手順と、 該プリント用画像データに基づいてプリント画像を得る
    手順とを有する画像補正方法をコンピュータに実行させ
    るためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能
    な記録媒体。
  17. 【請求項17】 前記第1の色変換を行う手順は、前
    記読取画像データを所定範囲の領域毎に平均化するとと
    もに前記所定範囲の領域毎にサンプリングし、該サンプ
    リングされた読取画像データを前記共通色空間に変換し
    て前記変換読取画像データを得る手順であり、 前記色対応関係を算出する手順は、前記対応原画像デー
    タを前記所定範囲の領域毎に平均化するとともに該所定
    範囲の領域毎にサンプリングし、該サンプリング後の対
    応原画像データにより表されるサンプリング原画像と前
    記変換読取画像との相対応する位置におけるデータ値の
    対応関係を、前記色対応関係として算出する手順である
    ことを特徴とする請求項16記載のコンピュータ読取り
    可能な記録媒体。
  18. 【請求項18】 前記色対応関係を算出する手順は、
    前記色対応関係をルックアップテーブルとして算出する
    手順であることを特徴とする請求項16または17記載
    のコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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