JP3520173B2 - 可溶化化粧料 - Google Patents

可溶化化粧料

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JP3520173B2
JP3520173B2 JP07659697A JP7659697A JP3520173B2 JP 3520173 B2 JP3520173 B2 JP 3520173B2 JP 07659697 A JP07659697 A JP 07659697A JP 7659697 A JP7659697 A JP 7659697A JP 3520173 B2 JP3520173 B2 JP 3520173B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧水等の水に対
して難溶性の配合成分を可溶化して得られる化粧料にお
いて、この水に対して難溶性の配合成分の可溶化剤とし
て、特定の界面活性剤を組み合わせて配合した化粧料に
関する技術分野に属する発明である。
【0002】
【従来の技術】化粧料のうち、例えば化粧水のように、
一般に透明であることが前提となる化粧料に配合され
る,香料や油分等の水に対して難溶性の成分は、適切な
可溶化剤によって可溶化されている。この可溶化剤に
は、親水性の大きな非イオン性界面活性剤であるポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、殊にエチレンオキサイ
ドの付加モル数が10モル以上25モル以下のポリオキ
シエチレンオクチルドデシルエーテルが汎用されている
(特公昭60−33806号公報)。
【0003】しかしながら、この可溶化剤として従来か
ら汎用されているポリオキシエチレンオクチルドデシル
エーテルは、可溶化力には比較的優れるものの、十分に
可溶化をしようとすると、これを配合した化粧料がべた
ついた使用感を伴う傾向が強い。殊に化粧水のようにさ
っぱりとした使用感が求められる化粧料においては、こ
のべたついた使用感を可能な限り除去することが求めら
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、化
粧水等の水に対して難溶性の配合成分を可溶化して得ら
れる化粧料において、この水に対して難溶性の配合成分
をべたついた使用感を伴わないで可溶化する手段を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
の解決に向けて鋭意検討を行った。その結果、従来より
可溶化剤として汎用されている、ポリオキシエチレン型
の非イオン性界面活性剤である「エチレンオキサイドの
付加モル数が10モル以上25モル以下のポリオキシエ
チレンオクチルドデシルエーテル」に、多価アルコール
エステル型の非イオン性界面活性剤である「同付加モル
数が40モル以上80モル以下のポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油」を組み合わせて配合すると、可溶化力が飛
躍的に向上し、その結果可溶化剤の添加量が少量でも、
水に対して難溶性の配合成分を十分に可溶化することが
可能であり、結果として可溶化剤の配合に伴うべたつい
た使用感が除去された上記の化粧料を提供し得ることを
見出した。
【0006】すなわち、本発明は、水に対して難溶性の
配合成分を可溶化して得られる化粧料において、この水
に対して難溶性の配合成分の可溶化剤として、エチレン
オキサイドの付加モル数が10モル以上25モル以下の
ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテルを、化粧
料の0.1重量%以上、同2.0重量%以下、及び、同
付加モル数が40モル以上80モル以下のポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油を、化粧料の0.1重量%以上、同
2.0重量%以下、配合した化粧料を提供する発明であ
る。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明は、水に対して難溶性の配合成分
(以下、難溶性成分ともいう)を可溶化して得られる化
粧料についての発明であり、以下このような化粧料を
「可溶化化粧料」という。
【0011】まず、本発明可溶化化粧料に配合する「エ
チレンオキサイドの付加モル数が10モル以上25モル
以下のポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル
(以下、POE(10〜25)オクチルドデシルエーテ
ルともいう)」について説明する。
【0012】このPOE(10〜25)オクチルドデシ
ルエーテルは、通常、2−オクチルドデシルアルコール
に酸化エチレンを10〜25モル付加重合させて製造さ
れるポリオキシエチレン型の非イオン性界面活性剤であ
り、その製法は確立されている。
【0013】POE(10〜25)オクチルドデシルエ
ーテルは、通常、その優れた可溶化力及び乳化力故に、
化粧料に対しては乳化剤乃至可溶化剤として汎用されて
いる。
【0014】本発明可溶化化粧料に配合されるPOE
(10〜25)オクチルドデシルエーテルとしては、確
立した製法により製造したものを用いることも可能であ
るが、市販品を用いることも勿論可能である。POE
(10〜25)オクチルドデシルエーテルの市販品とし
ては、例えば日本エマルジョン社製の“Emalex
OD−16、同20、同25”、日本油脂製の“ノニオ
ンIP−220”等を挙げることができる。
【0015】本発明可溶化化粧料における、このPOE
(10〜25)オクチルドデシルエーテルの配合量は、
化粧料全体に対して0.1重量%以上、同2.0重量%
以下である。化粧料全体に対して0.1重量%未満程度
の配合量では、難溶性成分を十分に可溶化することがで
きず、本発明の目的を達成することが困難であり、好ま
しくない。逆に、化粧料全体に対して2.0重量%を超
えて配合すると、べたついた使用感を伴う傾向にあり、
後述するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と併用して配
合する意味が薄れることになり好ましくない。
【0016】次に、本発明可溶化化粧料中に、前記PO
E(10〜25)オクチルドデシルエーテルと共に配合
される「エチレンオキサイドの付加モル数が40モル以
上80モル以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(以
下、POE(40〜80)硬化ヒマシ油ともいう)」に
ついて説明する。
【0017】多価アルコールエステル型の非イオン性界
面活性剤であるPOE(40〜80)硬化ヒマシ油は、
ヒマシ油の二重結合に水素を添加することで硬化して得
られる硬化ヒマシ油に、酸化エチレンを40〜80モル
付加重合させたもので、主に可溶化剤乃至乳化剤として
使用されている。
【0018】本発明可溶化化粧料に配合されるPOE
(40〜80)硬化ヒマシ油は、確立した製法により製
造したものを用いることも可能であるが、市販品を用い
ることも勿論可能である。POE(40〜80)硬化ヒ
マシ油の市販品としては、例えば日本エマルジョン社製
の“Emalex HC−40、同50、同60、同8
0”、日光ケミカルズ社製の“NIKKOL HCO−
40、同50、同60、同80”等を挙げることができ
る。
【0019】本発明可溶化化粧料における、このPOE
(40〜80)硬化ヒマシ油の配合量は、化粧料全体に
対して0.1重量%以上、同2.0重量%以下である。
化粧料全体に対して0.1重量%未満程度の配合量で
は、難溶性成分を十分に可溶化することができず、本発
明の目的を達成することが困難であり、好ましくない。
逆に、化粧料全体に対して2.0重量%を超えて配合す
ると、べたついた使用感を伴う傾向にあり、前述のポリ
オキシエチレンオクチルドデシルエーテルと併用して配
合する意味が薄れることになり好ましくない。
【0020】また、本発明可溶化化粧料に配合され得る
POE(10〜25)オクチルドデシルエーテルとPO
E(40〜80)硬化ヒマシ油との総和は、化粧料全体
に対して0.2重量%以上、同2.1重量%以下の範囲
である。化粧料全体に対して0.2重量%未満程度の配
合量では、難溶性成分を十分に可溶化することができ
ず、本発明の目的を達成することが困難であり、好まし
くない。逆に、化粧料全体に対して2.1重量%を超え
て配合すると、べたついた使用感を伴う傾向にあり、本
発明の所期の目的を発揮させることが困難になる。
【0021】このようにして、可溶化剤としてPOE
(10〜25)オクチルドデシルエーテルとPOE(4
0〜80)硬化ヒマシ油とを組み合わせて本発明可溶化
化粧料に配合することにより、それぞれを単独で等量を
配合する場合に比べて飛躍的に可溶化力が向上し、結果
として可溶化剤としての上記非イオン性界面活性剤の配
合量を減ずることが可能である。この結果、難溶性成分
は十分に可溶化されているにもかかわらず、べたついた
使用感を伴わない可溶化化粧料が提供される。
【0022】なお、可溶化する対象となる難溶性成分と
しては、化粧料一般に配合される難溶性成分を広く例示
することが可能であり、本発明の所期の効果を損なわな
い限りで本発明可溶化化粧料中に配合することが可能で
ある。
【0023】このような難溶性成分のうち、例えば保湿
剤としては、コレステリル−12−ヒドロキシステアレ
ート等を;消炎剤としては、グリチルレチン酸誘導体,
ヒノキチオール等を;賦活剤としては、感光素301
号,コレステロール誘導体等を;抗菌剤としては、感光
素101号,同201号,同401号等を;血行促進剤
としては、ニコチン酸ベンジルエステル,ニコチン酸β
−ブトキシエチルエステル,カプサイシン,ジンゲロ
ン,イクタモール,カフェイン,α−ボルネオール,ニ
コチン酸トコフェロール,イノシトールヘキサニコチネ
ート,シクランデレート,シンナリジン,トラゾリン,
ベラパミル,セファランチン,γ−オリザノール等を;
抗脂漏剤としては、チアントール等を;脂溶性ビタミン
としては、ビタミンA油,レチノール,酢酸レチノール
等のビタミンA類、エルゴカルシフェロール,コレカル
シフェロール等のビタミンD類、α−トコフェロール,
酢酸トコフェロール,ニコチン酸DL−α−トコフェロ
ール,コハク酸DL−α−トコフェロール等のビタミン
E類等を;紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香
酸,ホモメンチル−7N−アセチルアラントラニレー
ト,ブチルメトキシベンゾイルメタン,ジ−パラメトキ
シケイ皮酸−モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル,
アミルサリシレート,オクチルシンナメート,2,4−
ジヒドロキシベンゾフェノン,4−tert−ブチル−4’
−メトキシジベンゾイルメタン等を挙げることができ
る。
【0024】また難溶性成分のうち、基剤成分として
は、例えばアボガド油,ツバキ油,月見草油,タートル
油,マカデミアナッツ油,トウモロコシ油,ミンク油,
オリーブ油,ナタネ油,卵黄油,ゴマ油,パーシック
油,小麦胚芽油,サザンカ油,ヒマシ油,アマニ油,サ
フラワー油,綿実油,エノ油,大豆油,落花生油,茶実
油,カヤ油,コメヌカ油,シナギリ油,日本キリ油,ホ
ホバ油,胚芽油,トリグリセリン,トリオクタン酸グリ
セリン,トリイソパルミチン酸グリセリン等の液体油
脂;カカオ脂,ヤシ油,馬脂,硬化ヤシ油,パーム油,
牛脂,羊脂,硬化牛脂,パーム核油,豚脂,牛骨脂,モ
クロウ核油,硬化油,牛脚脂,モクロウ,硬化ヒマシ油
等の固体油脂;ミツロウ,カンデリラロウ,綿ロウ,カ
ルナウバロウ,ベイベリーロウ,イボタロウ,鯨ロウ,
モンタンロウ,ヌカロウ,ラノリン,カポックロウ,酢
酸ラノリン,液状ラノリン,サトウキビロウ,ラノリン
脂肪酸イソプロピル,ラウリン酸ヘキシル,還元ラノリ
ン,ジョジョバロウ,硬質ラノリン,セラックロウ,P
OEラノリンアルコールエーテル,POEラノリンアル
コールアセテート,POEコレステロールエーテル,ラ
ノリン脂肪酸ポリエチレングリコール,POE水素添加
ラノリンアルコールエーテル等のロウ類;流動パラフィ
ン,オゾケライト,スクワレン,プリスタン,パラフィ
ン,セレシン,ワセリン,マイクロクリスタリンワック
ス等の油分等の炭化水素油;ラウリン酸,ミリスチン
酸,パルミチン酸,ステアリン酸,ベヘン(ベヘニン)
酸,オレイン酸,12−ヒドロキシステアリン酸,ウン
デシレン酸,トール酸,イソステアリン酸,リノール
酸,リノレイン酸,エイコサペンタエン酸(EPA),
ドコサヘキサエン酸(DHA)等の高級脂肪酸;直鎖ア
ルコールでは,ラウリルアルコール,セチルアルコー
ル,ステアリルアルコール,ベヘニルアルコール,ミリ
スチルアルコール,オレイルアルコール,セトステアリ
ルアルコール等を、分枝鎖アルコールでは,モノステア
リルグリセリンエーテル(バチルアルコール),2−デ
シルテトラデシノール,ラノリンアルコール,コレステ
ロール,フィトステロール,ヘキシルドデカノール,イ
ソステアリルアルコール,オクチルドデカノール等を;
ミリスチン酸イソプロピル,オクタン酸セチル,ミリス
チン酸オクチルドデシル,パルミチン酸イソプロピル,
ステアリン酸ブチル,ラウリン酸ヘキシル,ミリスチン
酸ミリスチル,オレイン酸デシル,ジメチルオクタン酸
ヘキシルデシル,乳酸セチル,乳酸ミリスチル,酢酸ラ
ノリン,ステアリン酸イソセチル,イソステアリン酸イ
ソセチル,12−ヒドロキシステアリル酸コレステリ
ル,ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール,ジ
ペンタエリスリトール脂肪酸エステル,モノイソステア
リン酸N−アルキルグリコール,ジカプリン酸ネオペン
チルグリコール,リンゴ酸ジイソステアリル,ジ−2−
ヘプチルウンデカン酸グリセリン,トリ−2−エチルヘ
キシル酸トリメチロールプロパン,トリイソステアリン
酸トリメチロールプロパン,テトラ−2−エチルヘキシ
ル酸ペンタンエリスリトール,トリー2−エチルヘキシ
ル酸グリセリン,トリイソステアリン酸トリメチロール
プロパン,セチル−2−エチルヘキサノエート,2−エ
チルヘキシルパルミテート,トリミリスチン酸グリセリ
ン,トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド,ヒ
マシ油脂肪酸メチルエステル,オレイン酸オイル,セト
ステアリルアルコール,アセトグリセライド,パルミチ
ン酸−2−ヘプチルウンデシル,アジピン酸ジイソブチ
ル,N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチル
ドデシルエステル,アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデ
シル,エチルラウレート,セバチン酸ジ−2−エチルヘ
キシル,ミリスチン酸−2−ヘキシルデシル,パルミチ
ン酸2−ヘキシルデシル,アジピン酸−2−ヘキシルデ
シル,セバチン酸ジイソプロピル,コハク酸2−エチル
ヘキシル,酢酸エチル,酢酸ブチル,酢酸アミル,クエ
ン酸トリエチル等の合成エステル油;ジメチルポリシロ
キサン,メチルフェニルポリシロキサン,メチルハイド
ロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、デカ
メチルポリシロキサン,ドデカメチルポリシロキサン,
テトラメチルテトラハイドロジェンポリシロキサンなど
の環状ポリシロキサン等のシリコーン類;防腐剤では、
メチルパラベン,エチルパラベン,ブチルパラベン等
を;また香料等も挙げることができる。
【0025】なお、本発明可溶化化粧料の必須配合成分
である界面活性剤以外の可溶化に寄与しない性質を有す
る界面活性剤を本発明可溶化化粧料に配合することも可
能である。
【0026】また、その他水に対して易溶性の化粧料一
般に配合される成分や、本質的に可溶化し難い成分を、
本発明の所期の効果を損なわない範囲で配合することが
できるのは勿論である。
【0027】例えば保湿剤では、ポリエチレングリコー
ル,プロピレングリコール,グリセリン、1, 3−ブチ
レングリコール,ヘキシレングリコール,キシリトー
ル,ソルビトール,マルチトール,コンドロイチン硫
酸,ヒアルロン酸,ムコイチン硫酸,カロニン酸,アテ
ロコラーゲン,乳酸ナトリウム,胆汁酸塩,dl−ピロ
リドンカルボン酸塩,短鎖可溶性コラーゲン,ジグリセ
リン(EO)PO付加物,イザヨイバラ抽出物,セイヨ
ウノキギリソウ抽出物,メリロート抽出物等を;美白剤
では、胎盤抽出物,グルタチオン,ユキノシタ抽出物等
を;消炎剤では、グリチルリチン酸誘導体、サリチル酸
誘導体、酸化亜鉛、アラントイン等を;賦活剤では、ロ
ーヤルゼリー,幼牛血液抽出物等を;血行促進剤では、
ノニル酸ワレニルアミド,カンタリスチンキ,タンニン
酸,アセチルコリン等を;抗脂漏剤では硫黄等を;植物
抽出物では、オウバク抽出成分,オウレン抽出成分,シ
コン抽出成分,シャクヤク抽出成分,センブリ抽出成
分,バーチ抽出成分,セージ抽出成分,ビワ抽出成分,
ニンジン抽出成分,アロエ抽出成分,ゼニアオイ抽出成
分,アイリス抽出成分,ブドウ抽出成分,ヨクイニン抽
出成分,ヘチマ抽出成分,ユリ抽出成分,サフラン抽出
成分,センキュウ抽出成分,ショウキュウ抽出成分,オ
トギリソウ抽出成分,オノニス抽出成分,ローズマリー
抽出成分,ニンニク抽出成分,トウガラシ抽出成分,チ
ンピ,トウキ等の、水に対して易溶性の薬剤を広く挙げ
ることができる。
【0028】本質的に可溶化し難い成分として、3次元
網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴ
ム等の一部のシリコーン類;タルク,カオリン,雲母,
絹雲母(セリサイト),白雲母,金雲母,合成雲母,紅
雲母,黒雲母,リチア雲母,パーミキュライト,炭酸マ
グネシウム,炭酸カルシウム,ケイ酸アルミニウム,ケ
イ酸バリウム,ケイ酸カルシウム,ケイ酸マグネシウ
ム,ケイ酸ストロンチウム,タングステン酸金属塩,マ
グネシウム,シリカ,ゼオライト,硫酸バリウム,焼成
硫酸カルシウム(焼セッコウ),リン酸カルシウム,フ
ッ素アパタイト,ヒドロキシアパタイト,セラミックパ
ウダー,金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛,パルミチン酸カ
ルシウム,ステアリン酸アルミニウム),窒化ホウ素等
の無機粉末、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末),ポ
リエチレン粉末,ポリメタクリル酸メチル粉末,ポリス
チレン粉末,スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉
末,ベンゾグアナミン樹脂粉末,ポリ四フッ化エチレン
粉末,セルロース粉末等の有機粉末、二酸化チタン,酸
化亜鉛等の無機白色顔料、酸化鉄(ベンガラ),チタン
酸鉄等の無機赤色系顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔
料、黄酸化鉄,黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄,カ
ーボンブラック,低次酸化チタン等の無機黒色系顔料、
マンゴバイオレット,コバルトバイオレット等の無機紫
色系顔料、酸化クロム,水酸化クロム,チタン酸コバル
ト等の無機緑色系顔料、群青,紺青等の無機青色系顔
料、酸化チタンコーテッドマイカ,酸化チタンコーテッ
ドオキシ塩化ビスマス,酸化チタンコーテッドタルク,
着色酸化チタンコーテッドマイカ,オキシ塩化ビスマ
ス,魚鱗箔等のパール顔料、アルミニウムパウダー,カ
ッパーパウダー等の金属粉末顔料、赤色201号,赤色
202号,赤色204号,赤色205号,赤色220
号,赤色226号,赤色228号,赤色405号,橙色
203号,橙色204号,黄色205号,黄色401号
及び青色404号等の有機顔料、赤色3号,赤色104
号,赤色106号,赤色227号,赤色230号,赤色
401号,赤色505号,橙色205号,黄色4号,黄
色5号,黄色202号,黄色203号,緑色3号,青色
1号等のジルコニウム,バリウム又はアルミニウムレー
キ等の有機顔料等を;天然色素では、クロロフィル,β
−カロチン等を;色剤では、チタンイエロー,カーサミ
ン,紅花赤等を挙げることができる。
【0029】本発明の適用の範囲となる可溶化化粧料
は、その性質上難溶性成分を可溶化する必要のある化粧
料であれば特に限定されない。例えば、化粧水,トニッ
ク,透明ジェル,水−粉末2層系化粧料等に対して本発
明を適用可能である。
【0030】本発明可溶化化粧料の具体的な処方につい
ては、後述する実施例において記載する。
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明の技術的範囲がこれらに限定されるもの
ではない。なお、配合量については、他に指定のない限
り重量%を表す。
【0031】〔実施例1〜4,比較例1〜4〕 化粧水 第1表に示す種々の処方の化粧水を、アルコール相を水
相に添加することにより調製し、化粧水の濁度、透明
性、使用性の測定及び評価を行った。測定法及び評価基
準は以下の通りとした。なお、これらの測定法及び評価
基準は以下に掲げる全ての実施例について共通である。
【0032】濁度測定法 ポイック積分球式濁度計(黒板法)にて濁度(%)を測
定した。なお、この方法により求めた濁度が低い程、透
明性が高く、濁度が高い程濁っていることを示してい
る。
【0033】透明性評価基準 試料を高さ10cmの100ml容量の透明ガラス瓶に
充填し、瓶の後方を黒い紙でスクリーンにして照明下で
透明性を見た。 ○:透明である。 △:半透明である。 ×:白濁している。
【0034】使用性評価基準 10人の女性パネルに、この実施例又は比較例の化粧料
を使用させて、その使用性の評価を行った。 ○:べたつかない。 △:わずかにべたつきを感じる。 ×:べたつきを感じる。
【0035】
【表1】
【0036】第1表から明らかなように、POE(10
〜25)オクチルドデシルエーテルとPOE(40〜8
0)硬化ヒマシ油とを可溶化剤として組み合わせて配合
した実施例1〜4の化粧水は濁度も低く、透明であり、
べたつきの少ないものであった。これに対して、可溶化
剤の配合量が少ない比較例1及び2は、使用性は良好で
あるが、可溶化が十分行われておらず、濁度が高く、透
明性も劣るものであった。そして、可溶化剤の配合量を
増加させた比較例3及び4は、可溶化は十分で、濁度は
低く、透明であったが、べたついた使用感が認められ使
用性については劣るものであった。
【0037】これらのことにより、POE(10〜2
5)オクチルドデシルエーテルとPOE(40〜80)
硬化ヒマシ油とを可溶化剤として組み合わせて配合する
ことにより、飛躍的に可溶化力を向上することが可能で
あり、その結果十分に可溶化されていて、かつべたつい
た使用感を排除した化粧水が提供されることが判明し
た。
【0038】〔実施例5〕 化粧水 以下に示す処方の化粧水を、アルコール相を水相に添加
することにより調製した。本実施例の化粧水は、実施例
1〜4と同様に、濁度が低く、透明で、かつべたついた
使用感は認められないものであった。
【0039】 成 分 配合量% A.水相 精製水 残 余 プロピレングリコール 1.0 1,3−ブチレングリコール 3.0 ジプロピレングリコール 5.0 クエン酸 0.1 クエン酸ナトリウム 0.3 メタリン酸ナトリウム 0.1 ヒアルロン酸ナトリウム 0.05 アルブチン 5.0 アスコルビン酸リン酸マグネシウム 1.0 アロエエキス 0.3 グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 ニンジンエキス 0.1 B.アルコール相 エチルアルコール 12.0 メチルパラベン 0.1 フェノキシエタノール 0.3 感光素201号 0.005 パラオキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 0.2 ビタミンAパルミテート 0.05 POE(16)オクチルドデシルエーテル 0.5 POE(80)硬化ヒマシ油 1.0 香料 適 量
【0040】〔実施例6〕 ヘアトニック 以下に示す処方のヘアトニックを、アルコール相を水相
に添加することにより調製した。本実施例のヘアトニッ
クは、実施例1〜4と同様に、濁度が低く、透明で、か
つべたついた使用感は認められないものであった。
【0041】 成 分 配合量% A.水相 精製水 残 余 グリセリン 2.0 プロピレングリコール 2.0 乳酸 0.01 乳酸ナトリウム 0.5 エデト酸三ナトリウム 0.03 トラネキサム酸 2.5 アラントイン 0.1 パラフェノールスルホン酸亜鉛 0.3 B.アルコール相 エタノール 55.0 オキシベンゾン 0.4 dl−α−トコフェロール 0.2 グリチルレチン酸ステアリル 0.1 d−カンフル 0.5 香料 0.1 POE(25)オクチルドデシルエーテル 0.2 POE(40)硬化ヒマシ油 0.3
【0042】〔実施例7〕 透明ジェル 以下に示す処方のヘアトニックを、水相を攪拌溶解し、
この中にアルコール相を添加することにより調整した。
実施例1〜4と同様に、透明性が高く、べたつきの少な
いものであった。
【0043】 成 分 配合量% A.水相 精製水 残 余 ポリエチレングリコール400 5.0 プロピレングリコール 5.0 グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 グリコール酸 2.0 カルボキシビニルポリマー 0.5 苛性カリ 0.2 パントテニルエチルエーテル 0.1 ヒドロキシメトキシベンゾフェノン 0.1 スルホン酸ナトリウム B.アルコール相 エタノール 10.0 POE(25)オクチルドデシルエーテル 0.5 POE(40)硬化ヒマシ油 0.5 4−tert−ブチル−4’−メトキシ 0.2 ジベンゾイルメタン 酢酸トコフェロール 0.1 メチルパラベン 0.1 香料 適 量
【0044】
【発明の効果】本発明によって、水に対して難溶性の配
合成分を可溶化して得られる化粧料において、この水に
対して難溶性の配合成分がべたついた使用感を伴わない
で可溶化された上記化粧料が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−5213(JP,A) 特開 平2−78432(JP,A) 特開 平6−199648(JP,A) 特開 平6−72974(JP,A) 特開 平6−40886(JP,A) 特開 平5−105615(JP,A) 特開 平5−9108(JP,A) 特開 平4−368313(JP,A) 特開 昭60−174705(JP,A) 特開 昭60−33806(JP,A) 特開 昭59−122417(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水に対して難溶性の配合成分を可溶化して
    得られる化粧料において、この水に対して難溶性の配合
    成分の可溶化剤として、エチレンオキサイドの付加モル
    数が10モル以上25モル以下のポリオキシエチレンオ
    クチルドデシルエーテルを、化粧料の0.1重量%以
    上、同2.0重量%以下、及び、同付加モル数が40モ
    ル以上80モル以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
    を、化粧料の0.1重量%以上、同2.0重量%以下、
    配合した化粧料。
  2. 【請求項2】エチレンオキサイドの付加モル数が10モ
    ル以上25モル以下のポリオキシエチレンオクチルドデ
    シルエーテル及び同付加モル数が40モル以上80モル
    以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の配合量の総和
    が化粧料の0.2重量%以上、同2.1重量%以下の請
    求項1記載の化粧料。
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