JP3519653B2 - 通信方法及び記録媒体及び通信方式及びアダプタ - Google Patents

通信方法及び記録媒体及び通信方式及びアダプタ

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JP3519653B2
JP3519653B2 JP34412699A JP34412699A JP3519653B2 JP 3519653 B2 JP3519653 B2 JP 3519653B2 JP 34412699 A JP34412699 A JP 34412699A JP 34412699 A JP34412699 A JP 34412699A JP 3519653 B2 JP3519653 B2 JP 3519653B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、公衆回線と、割
当てられた識別子を用いて通信先と接続する通信経路と
を利用する複数の通信装置間で通信を行う場合に、上記
識別子を通信装置間で受け渡して通信経路を介して通信
を行う通信方法または通信方式に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、コンピュータネットワークである
インターネットやイントラネット上に音声データをIP
(Internet Protocol)パケットとし
て送受信することで、従来の公衆回線を利用した電話に
かわるインターネット電話が利用されるようになってき
ている。このための技術がVoice over In
ternet Protocol(以降、VoIPと称
する)と呼ばれている。
【0003】このインターネット電話を実現する装置と
して、一般的なものが、ネットワーク上のルートと電話
機との間に設置するゲートウェイ装置(NIKKEI
COMMUNICATION、1999.2.1,Pa
ge126−133に、ゲートウェイ装置に関する記載
がされている。)である。このゲートウェイ装置には、
多くの電話回線をサポートする大規模なものから、従来
の電話機をネットワークに簡単に接続するための電話ア
ダプタのような小規模なものまで様々ある。図35は例
えば、NTT(株)のVocaLink−TA(htt
p://vocalink.ssi.isp.ntt.
co.jp/)や(株)ソリトンシステムズのSolp
hone(http://www.soliton.c
o.jp/)(Solphone製品パンフレット)な
どのVoIPアダプタに示された従来のインターネット
電話アダプタ装置である。インターネット電話アダプタ
装置は、音声データデジタルアナログ変換手段500
p、音声データアナログデジタル変換手段600p、I
Pネットワーク通信処理手段5000p、電話番号IP
アドレス変換手段300p、公衆回線信号送受信手段1
100pから構成される。そして、インターネット電話
アダプタ装置は、一方を電話機10に接続し、他方をI
Pネットワークに接続している。
【0004】次に動作について説明する。電話機10か
らは、利用者の話した音声データがアナログ信号として
電話アダプタ装置に送信される。そのアナログ信号が音
声データアナログデジタル変換手段600pにより、デ
ジタル信号に変換され、IPネットワーク通信処理手段
5000pにより、音声符号化され、音声パケットデー
タとして加工され、これがIPネットワーク上に送信さ
れる。こうして、利用者の話し声が相手の電話機に伝え
られる。
【0005】一方で、IPネットワークからは、通話先
利用者の話した音声データが音声パケットデータとして
送信されてきており、IPネットワーク通信処理手段5
000pがこれを受信し、分解処理を行って、音声符号
の部分を取り出し、音声復号化を行う。さらに、そのデ
ジタル信号を音声データデジタルアナログ変換手段50
0pにより、アナログ信号に変換し、利用者の電話機1
0に送信する。これにより、電話機10では、相手の話
し声を聴くことができる。
【0006】また、電話機10から入力された通話先の
電話機の電話番号をIPネットワーク上で識別するため
のIPアドレスを変換する必要がある。例えば、電話番
号IPアドレス変換手段300pに電話番号とIPアド
レスを対応させた情報を予め記憶しておく。公衆回線信
号送受信手段1100pにより電話機から入力された電
話番号を受信し、電話番号IPアドレス変換手段300
pにより電話番号に対応するIPアドレスを求める。こ
れにより、IPネットワーク上の通話先の電話アダプタ
を直接特定してアクセスすることが可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のインターネット
電話アダプタは、電話機自体は、直接公衆回線に接続し
て従来の電話利用ができていたが、電話アダプタはIP
ネットワークに接続し、公衆回線には接続していない。
このため、電話アダプタに接続したままでは、インター
ネット電話が利用できないときに公衆回線に切り替え
て、電話機から公衆回線を介して電話をかけることはで
きないという問題点があった。
【0008】そこで、この発明は、電話機からの信号線
を接続したままで、必要に応じてIPネットワーク側と
公衆回線側のどちらにでも電話をかけることができるこ
とを目的とする。
【0009】また、従来のインターネット電話アダプタ
は、IPネットワーク経由でのインターネット電話をか
けるために、通話の相手先の電話アダプタのIPアドレ
スを事前に自分の電話アダプタに登録設定しておく必要
があり、利用者がその入力作業を必ず手間をかけて行う
という問題点があった。
【0010】この発明は、利用者があらかじめ相手先の
電話アダプタのIPアドレスを調べて自分の電話アダプ
タの電話番号IPアドレス変換部に設定する作業を不要
にすることを目的とする。
【0011】さらに、通信装置が公衆回線を介してダイ
ヤルアップ接続によってインターネットに接続する場合
は、通信装置がインターネットに接続するまではIPア
ドレスが決定しないという問題があった。
【0012】そこで、通信装置がIPアドレスを取得し
た後に、通信を行う通信装置間でIPアドレスを伝達し
てインターネットによる通信を可能にすることを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る通信方法
は、電話番号を用いて通信元と通信先の通信装置接続
する公衆回線と、識別子を用いて通信元と通信先の通信
装置をインターネット経由で接続する通信経路とを利用
して複数の通信装置間で通信する通信方法において、
信元の通信装置では、通信先の電話番号の入力を受け付
けて、この電話番号から通信先の識別子を取得し、取得
した通信先の識別子を用いて前記通信経路を介して通信
先の通信装置と通信することを特徴とする。
【0014】この発明に係る通信方法は、通信元の通信
装置では、電話番号と識別子との対応を示す通信装置情
報を記憶する記憶部を用いて、通信先の識別子を取得す
ることを特徴とする。
【0015】この発明に係る通信方法は、電話番号を用
いて通信元と通信先の通信装置を接続する公衆回線と、
識別子を用いて通信元と通信先の通信装置をインターネ
ット経由で接続する通信経路とを利用して複数の通信装
置間で通信する通信方法において、 通信元の通信装置で
は、 通信先の電話番号を用いて前記公衆回線を介して通
信先の通信装置と通信し、通信先の通信装置から送られ
る通信先の識別子を受信し、 受信した通信先の識別子を
用いて前記通信経路を介して通信先の通信装置と通信す
ることを特徴とする。
【0016】この発明に係る通信方法は、通信元の通信
装置では、通信先の通信装置に自己の識別子を送信する
ことを特徴とする。
【0017】この発明に係る通信方法は、通信元の通信
装置では、前記通信経路と接続して、この接続によって
動的に割当てられた識別子を通信先の通信装置に送信す
ることを特徴とする。
【0018】この発明に係る通信方法は、電話番号を用
いて通信元と通信先の通信装置を接続する公衆回線と、
識別子を用いて通信元と通信先の通信装置をインターネ
ット経由で接続する通信経路とを利用して複数の通信装
置間で通信する通信方法において、 通信先の通信装置で
は、 電話番号を用いて通信元の通信装置から通信要求が
あった場合に、前記公衆回線を介して通信元の通信装置
と通信し、 前記公衆回線を介して自己の識別子を通信元
の通信装置に返信し、 返信した識別子を用いて通信元の
通信装置から通信要求があった場合に、前記通信経路を
介して通信元の通信装置と通信することを特徴とする。
【0019】この発明に係る通信方法は、通信先の通信
装置では、前記通信経路と接続して、この接続によって
動的に割当てられた識別子を通信元の通信装置に返信す
ることを特徴とする。
【0020】この発明に係る通信方法は、電話番号を用
いて通信元と通信先の通信装置を接続する公衆回線と、
識別子を用いて通信元と通信先の通信装置をインターネ
ット 経由で接続する通信経路とを利用して複数の通信装
置間で通信する通信方法において、 通信元の通信装置で
は、通信先の電話番号を用いて前記公衆回線を介して通
信先の通信装置と通信し、 通信先の通信装置では、前記
公衆回線を介して自己の識別子を通信元の通信装置に返
信し、 通信元の通信装置では、受信した通信先の識別子
を用いて前記通信経路を介して通信先の通信装置と通信
することを特徴とする。
【0021】前記通信経路上に各通信装置からアクセス
可能な記憶領域を備え、 通信先の通信装置では、前記通
信経路と接続して、この接続によって動的に割当てられ
た識別子を前記記憶領域に記憶し、 通信先の通信装置で
は、前記記憶領域に記憶された識別子を取り出し、この
識別子を用いて前記通信経路を介して通信先の通信装置
と通信することを特徴とする。
【0022】この発明に係る通信方法は、電話番号を用
いて通信元と通信先の通信装置を接続する公衆回線と、
識別子を用いて通信元と通信先の通信装置をインターネ
ット経由で接続する通信経路とを利用して複数の通信装
置間で通信する通信方法において、 通信元の通信装置で
は、 通信先の電話番号を用いて前記公衆回線を介して通
信先の通信装置と通信し、通信先の通信装置から送られ
る通信の開始を示す着信信号を受信し、 前記着信信号を
検出した後に受信する情報に基づいて、通信先の識別子
を取得し、 取得した通信先の識別子を用いて前記通信経
路を介して通信先の通信装置と通信することを特徴とす
る。
【0023】この発明に係る通信方法は、前記着信信号
を検出した後に受信する情報によっ て、通信経路による
通信の開始を予告し、 前記予告に基づいて、前記通信経
路に接続することにより割当てられた識別子を返信する
ことを特徴とする。
【0024】前記通信経路は、専用線を用いてインター
ネットに接続され、 各通信装置は、インターネット上の
アドレスを示すIP(InternetProtoco
l)アドレスを識別子としてアクセス可能であることを
特徴とする。
【0025】前記通信経路は、公衆回線からダイヤルア
ップでインターネットに接続され、 各通信装置は、ダイ
ヤルアップ接続して割当てられたIPアドレスを識別子
としてアクセス可能であることを特徴とする。
【0026】この発明に係る記録媒体は、電話番号を用
いて通信元と通信先の通信装置を接続する公衆回線と、
識別子を用いて通信元と通信先の通信装置をインターネ
ット経由で接続する通信経路とを利用して複数の通信装
置間で通信する通信方法をコンピュータに実現させるた
めのプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録
媒体において、 通信先の電話番号を用いて前記公衆回線
を介して通信先の通信装置と通信し、通信先の通信装置
から送られる通信先の識別子を受信するステップと、
信した通信先の識別子を用いて前記通信経路を介して通
信先の通信装置と通信するステップとを備えるプログラ
ムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であるこ
とを特徴とする。
【0027】この発明に係る記録媒体は、電話番号を用
いて通信元と通信先の通信装置を接続する公衆回線と、
識別子を用いて通信元と通信先の通信装置をインターネ
ット経由で接続する通信経路とを利用して複数の通信装
置間で通信する通信方法をコンピュータに実現させるた
めのプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録
媒体において、 電話番号を用いて通信元の通信装置から
通信要求があった場合に、前記公衆回線を介して通信元
の通信装置と通信するステップと、 前記公衆回線を介し
て自己の識別子を通信元の通信装置に返信するステップ
と、 返信した識別子を用いて通信元の通信装置から通信
要求があった場合に、前記通信経路を介して通信元の通
信装置と通信するステップとを備えるプログラムを記録
したコンピュータ読取可能な記録媒体であることを特徴
とする。
【0028】この発明に係る通信方法は、電話番号を用
いて通信元と通信先の通信装置を接続する公衆回線と、
識別子を用いて通信元と通信先の通信装置をインターネ
ット経由で接続する通信経路とを利用して複数の通信装
置間で通信する通信方式において、 通信元の通信装置
は、 通信先の電話番号の入力を受け付けて、この電話番
号から通信先の識別子を取得する識別子取得部と、 前記
識別子取得部で取得した通信先の識別子を用いて前記通
信経路を介して通信先の通信装置と通信する通信部とを
備えることを特徴とする。
【0029】また、通信元の通信装置は、電話番号と識
別子との対応を示す通信装置情報を記憶する記憶部を更
に備え、 前記記憶部に記憶された通信装置情報を用いて
通信先の識別子を取得することを特徴とする。
【0030】この発明に係る通信方式は、電話番号を用
いて通信元と通信先の通信装置を接続する公衆回線と、
識別子を用いて通信元と通信先の通信装置をインターネ
ット経由で接続する通信経路とを利用して複数の通信装
置間で通信する通信方式において、 通信元の通信装置
は、 通信先の電話番号を用いて前記公衆回線を介して通
信先の通信装置と通信する 第1の通信部と、 通信先の通
信装置から送られる通信先の識別子を受信する識別子取
得部と、 受信した通信先の識別子を用いて前記通信経路
を介して通信先の通信装置と通信する第2の通信部とを
備えることを特徴とする。
【0031】この発明に係るアダプタは、電話番号を用
いて通信元と通信先の通信装置を接続する公衆回線と、
識別子を用いて通信元と通信先の通信装置をインターネ
ット経由で接続する通信経路とを利用して複数の通信装
置間で行う通信を仲介するアダプタにおいて、 通信先の
電話番号の入力を受け付けて、この電話番号から通信先
の識別子を取得する識別子取得部と、 前記識別子取得部
で取得した通信先の識別子を用いて前記通信経路を介し
て通信先の通信装置と通信する通信部とを備えることを
特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 以下の実施の形態では、一例として、2つの通信装置間
で通信を行う場合を説明する。一の通信装置を送信側の
通信装置(以下、単に「送信側」ともいう)、他の通信
装置を受信側の通信装置(以下、単に「受信側」ともい
う)として説明する。また、以下において、送信側と
は、インターネット経由で電話をかけようとする側をい
う。受信側とは、インターネット経由で電話を受ける側
をいう。以下の説明では、割当てられた識別子を用いて
通信先と接続する通信経路の一例として、インターネッ
トプロトコルアドレス(以下、IP(Internet
Protocol)アドレスとする)を用いて通信先と
接続を行うインターネットを一例として説明する。
【0033】図1と図2は、二つの通信装置間で、公衆
回線とインターネットを使用する場合に、以下の実施の
形態で説明する通信装置と通信経路との関係の一例を示
したものである。図1は、送信側を表わし、図2は、受
信側を表わしている。通信装置10a,10bは、イン
ターネットへ接続する専用線としての専用線と、公衆回
線とを備えた通信装置である。この場合は、インターネ
ットへの接続と、通常の公衆回線を介した通信を同時に
行うことができる。通信装置10c,10dは、複数回
線の公衆回線を備えた通信装置である。複数回線の一例
としてISDN(Integrated Servic
es Digital Network)を表わしてい
る。この場合は、インターネットへの接続と、通常の公
衆回線を介した通信を同時に行うことができる。通信装
置10e,10fは、単数回線の公衆回線を備えた通信
装置である。この場合は、ある時はダイヤルアップ接続
によってインターネットに接続し、ある時は、通常の公
衆回線を介した通信を行う。90a〜90fは、アダプ
タであり、通信経路を選択し、通信装置の情報を通信装
置情報として蓄積する。この通信方法または通信方式で
は、送信側の通信装置10a,10c,10eは、ま
ず、公衆回線によって受信側の通信装置10b,10
d,10fと通信を行う。双方の通信装置が同じアダプ
タを備えている場合には、通信終了時に、お互いの通信
装置の環境を通信装置情報として交換・記録し、次回の
通信からは、公衆回線に代わってインターネットによっ
て通信を行うことによって、経費を節約しようとするも
のである。
【0034】図3は、図1と図2に基づいて、上記の送
信側と受信側の通信装置と通信経路の関係によって通信
方法を分類した図である。それぞれの通信方法にA〜L
のラベルをつけている。図3のAタイプとBタイプは、
図1の通信装置10aと図2の通信装置10bとが通信
をする場合に該当する。同様に、CタイプとDタイプ
は、通信装置10cまたは通信装置10eと通信装置1
0bに該当する。EタイプとFタイプは、通信装置10
aと通信装置10dに該当する。Gタイプは、通信装置
10cと通信装置10dに該当する。Hタイプは、通信
装置10eと通信装置10dに該当する。IタイプとJ
タイプは、通信装置10aと通信装置10fに該当す
る。Kタイプは、通信装置10cと通信装置10fに該
当する。Lタイプは、通信装置10eと通信装置10f
に該当する。図1〜図3は、通信装置と通信経路との関
係の一例を表したものであり、これらに限られるもので
はない。
【0035】インターネット交信又はインターネット通
信とは、インターネットを介して通信側の通信装置と受
信側の通信装置が通信を行うことをいう。IP(Int
ernet Protocol)接続形態とは、インタ
ーネットへ接続する形態であり、専用線接続とダイヤル
アップIP接続がある。専用線接続とは、専用線を備え
常時インターネットに繋いでおける。また、IPアドレ
スを持った複数の機器をインターネットに接続できる。
インターネット専用となり、普通の電話はこの通信経路
を通らない。ダイヤルアップIP接続(ダイヤルアップ
接続ともいう)とは、利用する度にインターネットへ接
続する。インターネットへ接続する回線として公衆回線
を利用する。原則として、IPアドレスは一個でプロバ
イダが動的に割り付ける。プロバイダ(インターネット
・プロバイダ)とは、インターネットへの接続を提供す
る組織をいう。
【0036】IP割当とは、機器とIPアドレスとの対
応関係を示す。固定/ローカル/動的がある。全機器に
固定で割り振るにはIPアドレスが世界的に不足のた
め、ローカル、動的等の工夫で補っている。固定割当と
は、全世界に通用するオフィシャルなIPアドレスを固
定的にその機器が持っている。ローカル割当とは、オフ
ィシャルIPアドレスを持った機器から、独立なLAN
(Local Area Network)が構成され
ていて、そのLAN上にローカルなIPアドレスを持っ
た機器が接続されている。動的割当とは、オフィシャル
なIPアドレスのプールを、プロバイダの機器が保有し
ており、接続してきた機器に対してその内の一つを一時
的に割り振る。接続終了時にその割当を解く。IP接続
形態がダイヤルアップ接続である場合が該当する。この
IP接続形態を、通信先の通信装置が識別子を割当てら
れるタイミングを示す通信経路接続情報として用いるこ
とができる。
【0037】公衆回線とは、電話番号を用いて通信先の
通信装置と接続する通信回線をいう。ここでは、一般従
来の電話網を一例として説明する。一本で複数回線の電
話ができる線(ISDN)と、単数回線の「加入電話」
がある。複数回線(ISDN,DSL(Digital
Subscriber Line)等)とは、一本で
二回線以上回線が取れるものをいう。一つの回線で電話
しつつ、他の回線で公衆回線経由でインターネット接続
ができる。単数回線(加入電話)とは、一本で一回線接
続ができるものをいう。電話番号とは、公衆回線を介し
て通信する場合に、公衆回線の末端を特定する番号をい
う。なお、本発明では、以下に、公衆回線を取り上げて
説明しているが、公衆回線及びインターネット接続用の
線は、有線、無線を問わない。有線、無線ともに、本発
明を適用することができる。また、公衆回線は企業内で
設置したような私設回線であっても適用することができ
る。
【0038】また、以下に説明する実施の形態では、次
のことを共通の動作、工程としている。公衆回線を介し
て電話を掛けた際に、相互の電話番号と、相互のインタ
ーネット接続関連情報を伝達しあう。インターネット接
続関連情報の伝達は、後述するアダプタを備えた通信装
置どうしの通信の時に可能となる。アダプタは、同一又
は互換性のあるアダプタが各々の通信装置に備えられて
いればよい。アダプタは、同機能が電子回路又はソフト
ウェアとして通信装置に内蔵されていてもよい。インタ
ーネット接続関連情報とは、通信装置の接続方式(一例
としては、図1の10a〜10eに例示した各方式)、
自分がぶら下がっている親機器のIPアドレス、自分の
IPアドレス(固定/ローカル)、通常ダイヤルアップ
するプロバイダのサーバのIPアドレス、自己のドメイ
ン名、また、自己の公衆回線数等のインターネット相互
接続に必要十分な情報群である。これらは、一例であ
り、上記の他の要素が含まれていてもよく、また、上記
の一部であってもよい。各通信装置は、電話番号と上記
インターネット接続関連情報を管理する通信装置情報記
憶部をアダプタに備え、相互連絡により更新する。通信
装置情報とは、通信装置間で交換されたインターネット
接続関連情報の情報に基づいて、生成される電話番号か
ら識別子に変換する際に必要となる通信装置に関する情
報である。この通信装置情報には、識別子(IPアドレ
ス)そのもの、または、識別子(IPアドレス)を取得
するための情報が含まれている。通信装置情報は、通信
先の通信装置の電話番号に対応させて、後述する通信装
置情報記憶部に記憶される。
【0039】この発明の通信方法、通信方式を実現する
ために、通信装置はアダプタ等を備える。上記管理テー
ブルの情報に基づいて、インターネット網を選択して接
続できる場合はインターネット網を選択して、できない
場合は公衆回線を選択して接続する。上記アダプタは、
本目的のためのパソコン又はパソコン付加ボードと、ソ
フトウェアの組み合わせも、アダプタと見做す。また、
アダプタの機能を実現する回路としてのアダプタ回路か
それと同等の機能のソフトウェア等を内蔵したTA(タ
ーミナルアダプタ)やDSU(Digital Ser
vice Unit)やルータ、ダイアルアップルータ
等の通信用機器も同様である。アダプタ回路を内蔵した
通信装置も同様である。図3のA〜Lにあげたタイプ別
の通信方法又は通信方式の一例を示す実施の形態を、以
下で説明する。また、上記のような通信装置間で通信を
行う場合に、識別子としてのIPアドレスを相互の通信
装置間で受け渡す通信方法を説明する。上記IPアドレ
スを受け渡す場合に、アダプタに蓄積される通信装置情
報の学習処理についても説明する。
【0040】以下に、送信側、受信側ともに、専用線接
続・固定割当である場合(図3のAタイプ)を説明す
る。図を用いてこの発明の通信方法及び通信方式の一例
について説明を行う。図4は、実施の形態1における通
信方法及び通信方式を実現するシステム構成の一例を表
わす図である。図4において、10,20は、通信装置
であり、この実施の形態では、一般の電話機を一例とし
て説明する。12,22は、アダプタである。11は電
話機10とアダプタ12を接続する屋内電話線である。
21は電話機20とアダプタ22を接続する屋内電話線
である。13は、公衆回線である。例えば公衆回線13
は電話回線である。アダプタ12とアダプタ22とを接
続している。14,24は、データ通信網の1つである
IPネットワークであり、アダプタ12,22とを接続
している。16は、インターネット或いはイントラネッ
トである。15,25はルータであり、IPネットワー
ク14,24とインターネット或いはイントラネット1
6との間の制御を行っている。
【0041】図5は、電話機10にアダプタ12を接続
した概観イメージを示す図である。図4に示したよう
に、電話機10とアダプタ12とは屋内電話線11によ
って接続されている。そして、アダプタ12はIPネッ
トワーク14と公衆回線13と電源コード170を接続
している。また、アダプタ12は、電源オン或いは通話
中などのLED表示示部190を有している。
【0042】図6は、実施の形態1におけるアダプタの
構成図である。図6において、100はIPネットワー
クを経由して相手先の電話に接続できる場合に、接続回
線(公衆回線13,IPネットワーク14)の切り替え
を行う回線接続切替部、1100は電話機10と通話情
報の1つであるアナログ音声データを公衆回線13を介
して送受信することのできる公衆回線信号送信処理部、
5000はIPネットワーク14を介して通話情報の1
つであるデジタル音声データを送受信することのできる
IPネットワーク通信処理部、200は同じ種類のアダ
プタに接続された他の電話機とIPネットワーク経由で
通話情報の送受信を行うことができるかどうか判定する
接続先判定部、302は識別情報の1つである電話番号
と、IPネットワークを介して通話情報を相手側の通話
装置に送信するためのアドレス情報であるインターネッ
トプロトコルアドレス(識別子)とを対応させて記憶す
る通信装置情報記憶部である。この実施の形態では、通
信装置情報記憶部302に記憶する通信装置情報は、電
話番号に対応させたIPアドレスである場合を説明す
る。以下では、通信装置情報を単にIPアドレスとい
う。300は電話機10から入力された電話番号を用い
て通信装置情報記憶部302を参照し、インターネット
プロトコルアドレス(以降IPアドレス)に変換する識
別子取得部としての電話番号IPアドレス変換部、50
0はIPネットワークからのデジタル音声データを電話
機10において認識可能なアナログ音声データに変換す
るデジタルアナログ変換部、600は電話機10から入
力された通話情報であるアナログ音声データをIPネッ
トワーク14を介して送信するためにデジタル音声デー
タに変換するアナログデジタル変換部である。
【0043】次に動作について、図7,図8のフローチ
ャートに基づいて説明する。なお、説明を容易にするた
め図4の電話機10とアダプタ12を電話を掛ける側
(送信側)とし、電話機20とアダプタ22とを電話を
受ける側(受信側)として説明を行う。まず、アダプタ
12の電源がオンになると(S10)、公衆回線信号送
信処理部1100及びIPネットワーク通信処理部50
00により、他からの電話呼出がなされているかどうか
を調べる(S11)。公衆回線側からの呼出の場合(S
12)、公衆回線信号送信処理部1100は、公衆回線
13から入力した電話機20からの呼出トーンをそのま
ま電話機10に送信し、電話機10の受話器がとられる
まで待機する(S13)。電話機10の受話器が取られ
るか、或いは、電話機20からの呼出が終われば(S1
4)、S10に戻る。受話器がとられれば(S14)、
そのまま公衆回線の通話状態となり切断されるまで通話
を継続する(S17)。一方、IPネットワーク側から
の呼出の場合、公衆回線信号送信処理部1100が呼出
トーンを電話機10側に送信し、受話器がとられるまで
待機する(S17)。受話器がとられれば、そのままI
Pネットワークの通話状態となり切断されるまで通話を
継続する(S18)。
【0044】S18の処理手順について図10のフロー
チャートを用いて詳細な説明を行う。図10において、
S1000でIPネットワーク通信処理部5000によ
りIPネットワーク14からの受信データがあったか判
断を行う。受信データがない場合には処理を終了する。
受信データがあった場合は(IPネットワーク14より
入力される受信データ(デジタル音声データ)は、パケ
ット情報であるものとする)IPネットワーク通信処理
部5000により受信したデータからIPのヘッダを除
去する(S1001)。次に、IPネットワーク通信処
理部5000は、IPのヘッダを除去したデータから更
に通信プロトコルのヘッダを除去する(S1002)。
そして、得られたデジタル音声データを解凍(復号化)
する(S1003)。次に、デジタルアナログ変換部5
00によってS1003で復号化されたデジタル音声デ
ータをアナログ音声データに変換する。そして、IPネ
ットワーク通信処理部5000は、デジタルアナログ変
換部500によって変換されたアナログ音声データを公
衆回線信号送信処理部1100に送り、公衆回線信号送
信処理部1100は、送られたアナログ音声データを電
話機10に送信する(S1005)。電話機10にアナ
ログ音声データの送信が終了した後は続けて通話を行う
かどうか判断するため、図9のS2000へ戻り通話処
理を継続する。図8のS18に記載した通話状態とは、
図9と図10に示したように電話機20からのアナログ
音声データがアダプタ22が備えるアナログデジタル変
換部600によりデジタル音声データに変換されIPネ
ットワーク24へ送信され、一方、インターネット/イ
ントラネット16を介して電話機20から送信されてき
たデジタル音声データをデジタルアナログ変換部500
によりアナログ音声データに変換し、電話機10に送信
する処理を継続するものである。
【0045】さて、最初に戻って、他からの呼出がない
場合(S11)、自らの電話機10の受話器がとられた
かどうかの確認を公衆回線信号送信処理部1100が行
う(S20)。このとき、受話器がとられていなければ
最初(S10)に戻るが、とられていた場合、公衆回線
信号送信処理部1100は、電話番号入力状態になった
ことを知らせるトーンを電話機10に送り、電話番号が
入力されるのを確認する(S21)。入力された電話番
号は、電話番号IPアドレス変換部300によって、電
話番号を基に通信装置情報記憶部302を参照し(通信
装置情報取得工程)、相手先の電話機20のIPアドレ
スを求める(S22、識別子取得工程)。IPアドレス
が正しく求められれば(S23)、接続先判定部200
は、IPネットワーク経由で通話情報を送受信するよう
に経路選択情報を生成し、回線接続切替部100は、I
Pネットワーク通信処理部5000を起動する。IPネ
ットワーク通信処理部5000は、相手側の電話機20
を呼び出すデジタル信号を送り、受話器がとられてから
通話状態となり、切断されるまで通話を継続する(S2
4)。
【0046】図7のS24の詳細な処理について図9を
用いて説明を行う。図9において、S2000でIPネ
ットワーク通信処理部5000により電話機10の受話
器が置かれ切断されたか確認する。続いてS2001
で、電話機10より設定時間分の音声入力があったか確
認する。設定時間分の音声入力があると、アナログデジ
タル変換部600によって、入力されたアナログ音声デ
ータをデジタル音声データに変換する。変換されたデジ
タル音声データはIPネットワーク通信処理部5000
に渡され、音声データの圧縮(符号化)が行われる(S
2003)。そして、IPネットワーク通信処理部50
00は符号化された音声データ本体に通信プロトコルの
ヘッダを付加し(S2004)、更に上記データにIP
のヘッダを付加し(S2005)、生成したデータをI
Pネットワーク14に送出する(S2006)。これに
より、IPネットワーク通信処理部5000は、予め決
めた一定のサンプリング時間で音声データを収集し、サ
ンプリング時間内に収集した音声データをアナログデー
タからデジタルデータに変換し、相手の電話機20へデ
ジタル音声データを送信するのである。次に、電話機2
0からIPネットワーク24を介して通話情報が返され
ることを確認する図10のS1000の処理へ進む。図
10の処理については、図8のS18の詳細な処理の説
明において、既に説明を行っているため、ここでは図1
0の処理の説明を省略する。
【0047】IPアドレスが正しく求められなければ、
接続先判定部200が公衆回線を介して通話情報を送受
信するように経路選択情報を生成し、回線接続切替部1
00は、回線の接続を公衆回線13に切り替え、公衆回
線信号送信処理部1100を起動する。公衆回線信号送
信処理部1100は、公衆回線13を介して電話機10
より入力された電話番号に対応する電話機に対して公衆
回線13から呼出トーンを送り(S25)、相手が受話
器をとってから、公衆回線の通話状態となり、切断され
るまで通話を継続する(S30)。図7のフローチャー
トでは、相手の電話機20の受話器がとられなかった場
合の処理を省略しているが、この場合は、自ら切断し、
処理の最初(S10)に戻る。
【0048】また、本アダプタは、一般的な電話機(ダ
イヤル、プッシュボタン等)が接続されたPBX(Pr
ivate Branch Exchange)などか
らの電話回線を、公衆回線網とIPネットワークのそれ
ぞれに接続し、電話機からPBXを介して電話をかけた
場合にも、IPネットワークを経由して相手先の電話に
接続できるかどうか判定し、判断結果に基づいて接続回
線の切り替えを行う回線接続切替部100により自動切
替を行い、IPネットワーク経由での通話が可能である
時にIPネットワーク経由で電話をかけることができ、
電話番号をIPアドレスに変換できない場合や相手側の
電話機がIPネットワークに接続されていない場合や電
話機20とIPネットワーク24との間のアダプタがア
ダプタ12と互換性のない装置であった場合などIPネ
ットワークでの通話が不可能である場合には、公衆回線
網経由で電話をかけることできる。
【0049】以上のように、相手先の通信装置がIPネ
ットワーク経由で通信できるものである場合は、IPネ
ットワーク側から通信するようにしており、そうでない
場合は、公衆回線側から通信するようにすることで、自
動的に両者の切替をするようにしているので、利用者は
一度アダプタと通信装置とを設置すれば、手をわずらわ
すことなく、状況に応じて公衆回線、IPネットワーク
のどちらを介しても通信情報を送受信することができ
る。
【0050】実施の形態2. この実施の形態では、実施の形態1で説明した図3のA
タイプの場合に、通信装置情報記憶部302に通信装置
情報(IPアドレス)が記憶されていない場合の学習処
理について説明する。図3のAタイプの場合は、通信装
置情報としてIPアドレスが記憶されていれば良いの
で、説明を簡単にするために、インターネット接続関連
情報と通信装置情報とをIPアドレスとして、以下に説
明する。従って、以下の説明では、学習処理の一例とし
て、インターネット接続関連情報としてIPアドレスを
通信先から送信してもらい、通信装置情報としてIPア
ドレスを通信先の電話番号に対応させて通信装置情報記
憶部に記憶する処理について説明する。また、実施の形
態1と同様に、通信装置として、電話機を一例として説
明する。アダプタは、接続先判定部200によって通信
装置情報記憶部302に設定されていない通信装置情報
としてのIPアドレスを、電話を掛けた相手側のアダプ
タよりIPアドレスを送信してもらい、自己のの電話機
側のアダプタの通信装置情報記憶部302に相手側より
送信されたIPアドレスを登録する処理について説明を
行う。
【0051】図11は、実施の形態2における接続先判
定部200が有する学習処理を説明する図である。図1
1において、電話機10より電話機20に対して電話を
掛けるが、この時電話機20の電話番号に対応するIP
アドレスがアダプタ12の通信装置情報記憶部302に
登録されていない場合は、1.通信装置情報記憶部30
2に登録されていない相手には公衆回線で通話する(R
1)。2.通信切断前にIPアドレスを相互に伝達し、
受信したIPアドレスを通信装置情報記憶部302に登
録する(R2)。3.2回目以降は通信装置情報記憶部
302に記憶したIPアドレスを用いてIPネットワー
ク経由で電話を掛ける(R3)。という1.2.3.の
手順によって、相手側のIPアドレスを取得する学習機
能を接続先判定部200は備える。
【0052】図12は、この発明のアダプタを示す各手
段の構成図である。図12において、1100は一般公
衆回線経由で電話をかけ、その通信切断前にIPアドレ
ス情報を相互に伝達しあう公衆回線信号送信処理部、4
00は接続先判定部200に備えられ従来の一般公衆回
線の電話番号に対応するIPアドレスを通話相手の電話
機に接続されているアダプタより取得する指示を公衆回
線信号送信処理部1100に与え、取得したIPアドレ
スを通信装置情報記憶部302へ書き込む通信装置情報
生成部としてのIPアドレス学習部である。
【0053】次に、図12に示したアダプタの動作につ
いて、図13と図14のフローチャートに基づいて説明
する。電話をかける全体の処理は、実施の形態1の図
7,図8と同様である(図7と図8のS10〜S30
は、図13と図14のS10〜S30までと、同様の処
理である)。図13,図14と図7,図8との異なる処
理は、電話機10よりIPネットワーク側で電話をかけ
ることができなかった場合、通信切断前に電話機10よ
り相手の電話機に接続されているアダプタが同種のもの
であると確認してからお互いにIPアドレスを転送しあ
う処理が付加されている。こちらから電話をかけた場合
とかけられた場合の両者について、同様な処理が付加さ
れる。
【0054】まず、前者(電話機10から電話をかけた
場合)においては、公衆回線経由での通話終了後、か
つ、通信切断前に(S25)、IPアドレス学習部40
0は、公衆回線信号送信処理部1100を指示して、公
衆回線13を介して相手先の電話機のアダプタに同じ種
類のアダプタかを問合せるトーン信号を送信する(S4
0)。このとき、相手先の電話機のアダプタが図12に
示した構成のアダプタと互換性のあるアダプタでなけれ
ば(S41)、規定の時間待機した後に、相手の電話機
に接続されたアダプタより返答がないため、処理は終了
する。相手の電話装置に接続されたアダプタが同じ種類
のアダプタであれば(S41)、その旨相手の電話機に
接続されたアダプタより返答があるため、IPアドレス
学習部40は公衆回線信号送信処理部1100に対して
まず相手の電話機に接続されたアダプタへこちらのIP
アドレス(と電話番号)をアナログ信号のトーンにて送
信するよう指示する(S42)。自分のIPアドレス
は、例えば、通信装置情報記憶部302に自分の電話番
号と共に記憶しておき、公衆回線信号送信処理部110
0は通信装置情報記憶部302を参照して、自分の電話
番号に対するIPアドレスを取得する。又は、IPアド
レス学習部400が通信装置情報記憶部302を参照し
て、自分の電話番号に対するIPアドレスを取得して、
取得したIPアドレスを公衆回線信号送信処理部110
0に渡してもよい。次に、通話先のアダプタからそのI
Pアドレス(と電話番号)を送信してもらい、公衆回線
信号送信処理部1100がこれを受信し、公衆回線信号
送信処理部1100は、受信したIPアドレスをIPア
ドレス学習部400に渡す。IPアドレス学習部400
は、受け取ったIPアドレスを相手先の電話機の電話番
号と対応させて通信装置情報記憶部302に格納する
(S43)。
【0055】後者(電話をかけられた場合)において
は、公衆回線経由での通話終了後、かつ、通信切断前に
(S30)、電話をかけてきた相手先の電話機のアダプ
タからアダプタが互換性があるかを問合せるトーン信号
が送信されるので、公衆回線信号送信処理部1100に
より相手先の電話機に接続されたアダプタから発信され
たトーン信号を受信し、返答のトーン信号を規定の時間
内に返す(S50)。相手のアダプタから問い合わせの
トーンが届かない場合はS10へ戻る。トーン信号を返
した後、相手先のアダプタから相手先のIPアドレス
(と電話番号)が送信されてくるので、公衆回線信号送
信処理部1100は送信されたIPアドレスを受信し、
受信したIPアドレスをIPアドレス学習部400に渡
す。IPアドレス学習部400は、相手先の電話番号と
IPアドレスを対応させて通信装置情報記憶部302に
格納する。相手先の電話番号は、IPアドレスと共に送
信される、或いは、相手の電話機より電話を掛けられた
時に相手の電話機の電話番号を取得し、公衆回線信号送
信処理部1100、又は、IPアドレス学習部400に
一時保管しておくものである。次に、IPアドレス学習
部400は、自分の電話機の電話番号と電話番号に対応
するIPアドレスを通信装置情報記憶部302より取得
し、公衆回線信号送信処理部1100に電話番号とIP
アドレスを通知する。公衆回線信号送信処理部1100
は、通知された電話番号とIPアドレスをアナログ信号
のトーンにて相手先の電話機へ送信する(S52)(通
知するのは、IPアドレスだけでも構わない)。
【0056】なお、これまでの説明ではIPアドレスを
相互にやりとりするのは通話の終了後としていたが、通
話の開始直前(電話機をはずした直後)に行っても構わ
ないし、通話と重なる時間に行っても構わない。通信の
切断前に行えば、いつでもよい。
【0057】以上のように、公衆回線経由で電話した後
で、自分の電話機の電話番号と電話番号に対応するIP
アドレスを相手先の電話番号に通知する、或いは、相手
先の電話機の電話番号に対応するIPアドレスを受信す
るIPアドレス学習部400を備えたので、利用者が予
め相手先のIPアドレスを調べて通信装置情報記憶部3
02に設定する作業を不要にすることができる。これ
は、大きなメリットである。
【0058】この実施の形態2では、同じ種類のアダプ
タ、或いは、この発明のアダプタと互換性のあるアダプ
タを接続した相手先の電話機と通話の終了時にIPアド
レス情報を相互に伝達しあう公衆回線信号送信処理部1
100と、従来の一般公衆回線の電話番号とIPアドレ
スを対応させて記憶させるIPアドレス学習部400に
よって、次回の電話の呼出以降に、自動的にIPネット
ワーク経由で電話をかけることができることを特徴とす
る通信方法及び通信方式について説明を行った。
【0059】実施の形態3. この実施の形態では、送信側は専用線接続・ローカル割
当であり、受信側は専用線接続・固定割当である場合、
又は、その送信側は専用線接続・固定割当であり、受信
側は専用線接続・ローカル割当である場合、又は、送信
側は専用線接続・ローカル割当であり、受信側は専用線
接続・ローカル割当である場合について説明する(図3
のBタイプ)。この実施の形態では、ローカル割当のI
Pアドレスは、ローカルな範囲のみで有効であって、固
定割当のIPアドレスのように世界的に有効でないの
で、送信側が受信側のローカルアドレスを指定して送信
しようとしても、当該アダプタ・通信装置を特定できな
いことがある。そこで、この課題を解決するために、ロ
ーカルなIPアドレスであっても当該のアダプタを特定
する方法を下記に示す。ローカル割当では、アダプタ
は、そのLANの中でのみ通用するローカルIPアドレ
スがアダプタに固定的に割り当てられている。固定的に
割り当てられたローカルなIPアドレスは、LANの外
側、即ち、インターネットと接続する際に、ルータ及び
サーバによって正式なIPアドレスに変換されて交信す
る(このようなことが行われているのは、IPアドレス
の世界的不足による)。そこで、実施の形態1及び実施
の形態2で述べた動作、方法において、「自己の(正式
な)IPアドレス」の代わりに、「自己のローカルIP
アドレスが(正式な)IPアドレス何番に変換されてい
るか」の情報で準用することにより、同様の効果を実現
する。自己のローカルアドレスが(正式な)IPアドレ
スの何番に変換されているかの情報は、下記によりアダ
プタに入力しておく。また、図13,図14に基づいて
説明した学習処理の内、「IPアドレス」の部分を上記
の「自己のローカルIPアドレスが(正式な)IPアド
レス何番に変換されているか」で準用し、図7〜図10
で説明した処理と同様の処理を行う。 a.ローカルIPアドレスとそれが変換された(正式)
IPアドレスの組でもって、「IPアドレス」と同義と
して扱えるので、それを入力しておく。 b.ローカルなIPアドレスを世界の他の機器と識別す
るユニークな名前に変換するシステムDNS(Doma
in Name System)があるので、その名前
でもってIPアドレスと同義として扱う。 c.その他、ローカルなIPアドレスを、ローカルな範
囲外からの接続の際でも機器を特定可能な記号に予め変
換しておき、その記号をIPアドレスと同義として扱
う。これらの方法でIPアドレスと同義として扱ったも
のを、準IPアドレスとする。この準IPアドレスをI
Pアドレスと同様に取り扱うことによって、インターネ
ットを介して相互交信を行う。実施の形態1及び2とほ
ぼ同様の動作を行う。この実施の形態では、準IPアド
レスを実施の形態1及び2のケースのIPアドレスの代
わりにする。公衆回線を介してインターネット接続関連
情報を交換しあい、インターネット接続関連情報から通
信装置情報を生成し、それぞれの通信装置情報記憶部へ
記憶させる。
【0060】実施の形態4. この実施の形態では、送信側はダイヤルアップIP接続
・動的割当であり、受信側は専用線接続・固定割当であ
る場合を説明する。送信側と受信側の公衆回線は、複数
回線でも、単数回線でも同様である(図3のCタイ
プ)。この実施の形態では、送信側が動的割当であるの
で、インターネットのプロバイダに接続するまでは、I
Pアドレスが特定できない。そこで、送信側がプロバイ
ダに接続してIPアドレスの割当があってから、そのI
Pアドレスを相互伝達する以下の1〜4に示す方法によ
って、インターネット交信を行う。 1.まず、送信側は、プロバイダにダイヤルアップ接続
して、IPアドレスを取得する。 2.インターネットを通じて受信側のIPアドレスによ
って(受信側は、固定割当なので学習済)、相手を識別
してインターネット交信を行う。 3.そのインターネット交信の際に送信側が取得したI
Pアドレスを伝える。 4.これにより、相互のIPアドレスが確定するので、
相互インターネット接続が実現する。
【0061】図15は、この実施の形態の通信装置に備
えられた、或いは、接続されたアダプタ90の構成の一
例を表した図である。この図は、本発明の特徴部分を表
した簡略化した図である。図31〜図33は、図15に
表した構成を、実施の形態1又は実施の形態2で説明し
たアダプタに適用した構成の一例を表している。実施の
形態1及び実施の形態2で説明した構成要素と同じ符号
を付けたものは同じものであるため、説明を省略する。
図31は、専用線IP接続と公衆回線とを備えた場合で
ある。図32は、送信側又は受信側がISDN等の複数
回線の場合の例で、図31に表した構成がTA・DSU
というISDN用接続機器につながれている図である。
図33は、送信側又は受信側が単数回線の例で、図31
に表した構成がモデムという単数回線用電送機機につな
がれている図である。10xは、通信装置である。この
実施の形態では、電話を一例として取り上げる。しかし
ながら、通信装置10xは、電話に限られるものではな
く、FAX、コンピュータ、モバイル端末、携帯電話な
ど、少なくとも、電話回線と接続でき、その他の通信経
路(一例としてインターネット)を利用できる通信装置
であればよい。この点は、実施の形態1〜実施の形態1
5においても同様である。9は、通信網を示している。
この通信網9は、複数の通信経路を含むものであり、少
なくとも、公衆回線(電話回線)とインターネットの通
信経路を含む。また、公衆回線は、有線、無線を問わ
ず、電話番号によって通信ができる回線をいう。通信装
置情報記憶部94は、通信装置情報を記憶する記憶部で
ある。また、アダプタ90が通信装置情報を生成したと
きは、通信装置情報記憶部94へ通信装置情報を書き込
み、アダプタ90が通信装置情報を利用するときは、こ
の通信装置情報記憶部94から読み込む。通信装置情報
管理部91は、通信装置情報を管理する通信装置情報管
理部である。識別子取得部92は、通信装置情報から識
別子を抽出して取得する識別子取得部である。通信装置
情報生成部93は、通信装置情報をインターネット接続
関連情報に基づいて生成し、通信装置情報記憶部94へ
記録する。通信部95は、通信先と実際に通信を行う手
順を制御する通信部である。通信部は、回線接続制御部
ともいう。96は、自己の通信装置情報等を入力する情
報入力部である。利用者は自己の通信装置の情報を予め
入力し、アダプタは通信装置情報記憶部94へ記録す
る。97は、インターネットを介して情報を送受信する
IPデータ送受信部である。100は、ターミナルアダ
プタ(TA)である。103は、モデムである。アダプ
タ90は、通信装置10xと通信網9とを仲介する。ア
ダプタ90は、通信装置の中に備えられても良いし、別
の装置として、通信装置10xに接続されていても良
い。図31〜図33に一例として表すアダプタ90の構
成は、これ以降に説明する実施の形態4〜実施の形態1
5においても、送信側と受信側の通信装置に適合する図
を例示する。
【0062】図16は、通信装置情報記憶部94の構成
の一例を表した図である。通信装置情報記憶部94は、
自己の通信装置情報(これは予め入力する(96))及
び一の通信装置と通信を行ったことのある他の通信装置
の通信装置情報を電話番号に対応させて記憶する。但
し、他の通信装置も一の通信装置と同じアダプタ90を
備えている場合にその通信装置情報が記憶される。アダ
プタ90は、通信装置情報記憶部94に記憶された通信
装置情報に基づいて、通信を行う際に利用する通信経路
を選択する。図16に表わした構成要素は、一例であ
り、これに限られるわけではない。学習処理において通
信装置間で交換されるインターネット接続関連情報に基
づいた情報であればよい。
【0063】以下に、図32と図17と図18とを用い
て動作を説明する。図17は、送信側の動作の一例を表
したフローチャートであり、図18は、受信側の動作の
一例を表したフローチャートである。まず、利用者によ
って送信側へ通信を行いたい相手先となる受信側の電話
番号が入力される(S100)。次に、通信装置情報管
理部91によって、入力された電話番号に対応する通信
装置情報を受信側の通信装置情報として通信装置情報記
憶部94から取得する(通信装置情報取得工程、S11
0)。通信装置情報管理部91は、通信装置情報記憶部
94を検索して、電話番号の一致する通信装置情報を通
信装置情報記憶部94から読み込む。受信側の通信装置
情報が取得できた場合(S120でYes)とは、送信
側は、受信側と通信したことがあり、お互いに相手のイ
ンターネット接続関連情報を交換し、インターネット接
続関連情報に基づいて通信装置情報を生成して通信装置
情報管理部91へ記録している学習済の場合である。こ
こではまず、この場合、即ち、インターネットを介して
相互通信をする場合を先に説明する。次に、受信側の通
信装置情報を取得できなかった場合(S120でN
o)、即ち、通常の公衆回線による通信をした後、通信
装置情報を生成し記録する場合(学習処理)をその後に
説明する。
【0064】送信側では、識別子取得部92は、通信装
置情報から通信先(ここでは受信側)のIPアドレスを
抽出する(S200)。この実施の形態では、受信側
は、専用線IP接続であるため、通信装置情報記憶部9
4に記憶された通信装置情報に受信側のIPアドレスが
以前の一回目の公衆回線での通話の際に学習されて記録
されている。次に、受信側のIPアドレスを受け取った
通信部95は、TA(ターミナルアダプタ)100を通
じて、例えば、ISDN経由インターネットへダイヤル
アップ接続し(S201)、自己のIPアドレスを取得
する(S202)。通信部95は、取得した受信側のI
Pアドレスによって通信先を識別して、受信側のIPア
ドレスへ接続する(S203)。通信部95は、上記学
習済のものを抽出した(S200)受信側へ送信側のI
Pアドレスを伝える(S204)、インターネット交信
が確立する(通信工程、S205)。受信側は、専用線
IP接続であり、常にインターネットへ接続されている
ため、送信側がインターネットへ接続することによっ
て、相互の通信が可能となる。また、通信部95は、通
信装置情報管理部91から自己及び受信側の通信装置情
報を受け取り、使用する通信経路とその通信内容を上記
のように制御する。また、この場合、受信側は公衆回線
を使用することなく、直接専用線IP接続によってイン
ターネット交信を行う。なお、図18には、専用線によ
るインターネット交信については表していない。この動
作は、実施の形態1と同様に考えられ、既に説明した。
【0065】次に、受信側の通信装置情報を取得できな
かった場合(S120でNo)を説明する。送信側の動
作から説明する。送信側の通信部95は、S100で入
力された電話番号を受け取り、入力された電話番号の通
信先へ接続する(S130)。送信側は、受信側と接続
する際に、お互いに情報(信号)を交換する。この情報
は、送信側はアダプタ90を備えていること、送信側の
電話番号などである。また、このとき、送信側は受信側
がアダプタ90を備えているかの情報を取得する。この
手順は、送信側と受信側とが公衆回線の接続を確立する
手続きを行っている間又は接続確立後にアダプタ90間
で行う。送信側は、受信側の通信装置にアダプタ90が
あるか否か確認(S140)し、アダプタ90がない場
合(S140でNo)は、本方式を採用できないので、
通話終了後に回線を切断する(S999)。アダプタ9
0がある場合(S140でYes)は、受信側との通信
切断前に以下の学習処理(通信装置情報の生成と記録)
を行う。
【0066】まず、送信側と受信側とは、インターネッ
ト接続関連情報の交換を行い(S150,S520)、
送信側は受信側のインターネット接続関連情報を取得
し、受信側は送信側のインターネット接続関連情報を取
得する。送信側は、取得したインターネット接続関連情
報に基づいて、通信装置情報を生成し、通信装置情報記
憶部94へ記録する(S160)。具体的には、通信部
95が受信したインターネット接続関連情報は、通信装
置情報管理部91の通信装置情報生成部93に渡され
る。通信装置情報生成部93は、受け取ったインターネ
ット接続関連情報から通信装置情報を編集する。通信装
置情報生成部93は、インターネット接続関連情報から
必要な情報を抽出する。そして、例えば、通信先のIP
接続形態が動的割当である場合、図16に一例として示
す通信装置情報のIP割当欄に「動的割当」を記述し、
IPアドレス欄を空欄にするなどの編集を行う。通信装
置情報生成部93は、編集した通信装置情報を通信装置
情報記憶部94へ書き込む。通信装置情報は、電話番号
に対応付けて管理される。上記の作業は、利用者が意識
することなく、アダプタ90が自動的に処理する。その
後、アダプタ90は、回線を切断する(S999)。こ
の学習処理は、利用者が意識することなく利用者の通話
後に行われるため、利用者が待ち状態になることはな
い。
【0067】一方、受信側は、本実施の形態では、専用
線IP接続であるので、図15のL1線が専用線でイン
ターネットとつながり、L2の線が公衆網と繋がってい
る。受信側は、公衆回線を介して送信側からの着信を検
出し(S500)、送信側と情報(信号)の交換を行
う。受信側はこの情報によって、送信側にアダプタ90
があるか否かを確認し(S510)、送信側の電話番号
を取得する(S520)。通信装置情報管理部91は、
取得した電話番号に基づいて、通信装置情報記憶部94
に記録されている通信装置情報を検索する(S53
0)。通信装置情報が通信装置情報記憶部94に記録さ
れていなかった場合(S540でNo)は、送信側との
通信切断前に以下の処理を行う。送信側と受信側とはイ
ンターネット接続関連情報を交換し、受信側は送信側の
インターネット接続関連情報を取得する(S550)。
受信側は取得した送信側のインターネット接続関連情報
に基づいて通信装置情報を生成し、通信装置情報記憶部
94へ記録する(S560)。受信側が通信装置情報を
生成し、通信装置情報記憶部94へ記録する動作の詳細
は、送信側で説明したものと同様である。このようにし
て、一度通信を行った送信側と受信側それぞれの通信装
置情報記憶部94へ、通信装置情報が記録される(通信
装置情報生成工程)。
【0068】アダプタ90が異なる場合(S510でN
o)は、このまま公衆回線による接続を継続する。ま
た、この実施の形態では、受信側はインターネット交信
を専用線を介して行う。従って、受信側に送信側の通信
装置情報が通信装置情報記憶部94へ記録されていて、
かつ、公衆回線からの着信があった場合は、送信側から
公衆回線による通信を受けたものと判断して(S60
0)、送信側との通信終了後、回線を切断する(S99
9)。
【0069】以下で説明する実施の形態においても、通
信装置情報生成工程(学習処理)(送信側S130〜S
160、受信側S550〜S560)は同じであるの
で、説明を省略する。また、以下の実施の形態では、送
信側、受信側がお互いの通信装置情報を既に通信装置情
報記憶部94に学習処理によって記憶している場合に、
どのようにしてお互いのIPアドレスを取得するかを中
心に説明する。
【0070】実施の形態5. この実施の形態では、送信側はダイヤルアップIP接続
・動的割当であり、受信側は専用線接続・ローカル割当
である場合を説明する。公衆回線は、複数回線でも、単
数回線でも、同様である(図3のDタイプ)。この実施
の形態では、送信側が動的割当であるので、プロバイダ
に接続するまでは、IPアドレスが特定できない。ま
た、ローカルなIPアドレスは、外からは直接見えない
ケースが多い。従って、送信側は、インターネット経由
の接続をIPアドレスを直接指定して接続することがで
きない。そこで、送信側は、プロバイダに接続してIP
アドレスの割当を受けてから、そのIPアドレスを送信
側へ伝達する。また、ローカル割当の解決策は、実施の
形態3と同様にして取り扱う。この実施の形態では、基
本的に実施の形態4と同様の手続きとなる。但し、受信
側がローカル割当のため、IPアドレスに替えて準IP
アドレスを用いる点が異なる。動作は、図17,図18
を用いて実施の形態4で説明した動作と同様のため、省
略する。
【0071】実施の形態6. この実施の形態では、送信側は専用線接続・固定割当で
あり、公衆回線は複数回線、単数回線どちらでもよく、
受信側はダイヤルアップIP接続・動的割当であり、公
衆回線は複数回線である場合を説明する(図3のEタイ
プ)。図31が送信側、図32が受信側である。この実
施の形態では、受信側が動的割当であるので、インター
ネットのプロバイダに接続するまでは、IPアドレスが
特定できない。また、受信側がダイヤルアップ接続であ
り、送信側がインターネット経由で接続したい時に、繋
がっているとは限らない。そこで、送信側は、「インタ
ーネット経由で今から電話する」という特定信号を、公
衆回線経由で受信側に伝達する。この特定信号は、送信
側から受信側へ、インターネット経由の通信の開始予告
をすることになる。受信側は、その特定信号(予告)を
受けて、インターネットへダイヤルアップ接続を行う。
受信側は、プロバイダに接続してIPアドレスの割当が
あってから、そのIPアドレスを送信側へ伝達する。こ
のときに、受信側は複数回線なので、上記特定信号の伝
達手段として公衆回線を使える。また、受信側は複数回
線なので、ダイヤルアップIP接続と公衆回線接続が同
時にできる。
【0072】この実施の形態のインターネット交信を行
う場合の動作を、図19,図20を用いて説明する。図
19は、送信側の動作の一例を表した図であり、図20
は、受信側の動作の一例を表した図である。図19のS
100〜S120(S120でYes)及び図20のS
500〜S540の動作は、実施の形態4と同様である
ため、説明を省略する。まず、通信装置情報を取得した
送信側(S120でYes)は、取得した通信装置情報
を解析して、受信側のIPアドレスが通信装置情報に記
録されてないこと、又は、受信側のIP割当欄が「動的
割当」であることにより、受信側のIP割当は動的割当
であることを判断する(S210)。受信側のIPアド
レスを取得するため、送信側は、公衆回線を介して受信
側へ接続する(S211)。次に、送信側は、「インタ
ーネット経由で今から電話する」という特定信号を、公
衆回線経由で受信側に送信する(S212)。送信側
は、IP固定割当であるので、送信側IPアドレスや送
信側の電話番号は、一度送信側と受信側で通信を行った
後は、実施の形態4で説明した学習処理によって受信側
の通信装置情報記憶部94へ記憶されている。
【0073】次に、受信側の動作を説明する。受信側
は、公衆回線を介して送信側からの着信を受ける(S5
00)。図20のS500〜S540の動作は、実施の
形態4と同様である。送信側から上記特定信号を受けた
場合(S610でYes)は、自己のIPアドレスを送
信側へ通知する動作に移る。既に、インターネットへ接
続していた場合は、OKの信号と自己のIPアドレスと
を、上記繋がっている公衆回線を通じて送信側に伝達し
て(S612)公衆回線を切る(S999)。まだイン
ターネットへ接続していない場合は、プロバイダに接続
して(S613)IPアドレスを取得し(S614)、
OKの信号と自己のIPアドレスを、上記繋がっている
公衆回線を通じて送信側に伝達して(S611)公衆回
線を切る(S999)。次に、S530で取得した通信
装置情報より通信先のIPアドレスを取得し、通信先の
IPアドレスへ接続して(S615)、インターネット
交信を確立する(S616)。
【0074】また、上記では、受信側は、公衆回線を介
してOKの信号と自己のIPアドレスを伝達する例を説
明した。公衆回線に代えてインターネットを介してOK
の信号と自己のIPアドレスを伝達することも可能であ
る。この場合は、S615で通信先のIPアドレスへ接
続した後に、OKの信号と自己のIPアドレスを伝達す
ることによってできる。一方、特定信号を受信しない場
合(S610でNo)は、受信側は通常の公衆回線を介
する通信と判断し、通信終了時に回線を切断する(S9
99)。
【0075】上記では、受信側の通信装置情報記憶部9
4で記憶されているIPアドレスを用いる例を説明し
た。しかし、この実施の形態では、送信側から受信側へ
伝送される特定信号に、送信側のIPアドレスを含めて
通知してもよい。受信側は、送信側から受け取った特定
信号からIPアドレスを検出することもできる(S61
2)。この場合は、後述する実施の形態8の受信側の動
作と同様になる(図22)。この実施の形態では、送信
側は、特定情報の送信が必要か否かを通信装置情報に記
憶されている受信側のIP接続形態に基づいて判断す
る。
【0076】また、ここで、受信側がダイヤルアップ接
続でインターネットに接続する場合は、以下のような問
題がある。受信側がダイヤルアップ接続ということは、
プロバイダのアクセスポイント迄の電話代とIP接続料
金が、受信側にかかる。これは、これまでの通常の電話
(送信側にのみ料金かかる)と異なり、受信側の負担が
増えることになる。そのため、受信側には、手動/自動
で、インターネット経由の通信を認めるか否かを判断す
る手段を組込む必要がある。その手段としては、・通信
装置情報記憶部94に認識する通信装置情報の中に通信
先の通信装置情報が記憶されている場合、即ち、過去に
電話したことのある電話番号からの通信の場合は、イン
ターネット経由の通信を認める。・アダプタ90に送信
側の情報を提示、アナウンスする機能を持たせ、受信側
の利用者が諾否をボタン等で入力し、入力された諾否に
基づいて通信経路を選択する。・その他、通信先毎の諾
否の情報を入力、蓄積する手段、例えば、通信装置情報
に付加し、通信装置情報記憶部94に記録する等を備
え、蓄積された情報に基づいて接続可否を判断する。こ
のような方法が考えられるが、これに限られるわけでは
ない。また、この問題は、以下に説明する実施の形態に
おいても、受信側のIP接続形態がダイヤルアップ接続
の場合に共通して発生する問題である。
【0077】実施の形態7. この実施の形態では、送信側は専用線接続・ローカル割
当であり、公衆回線は複数回線、単数回線どちらでもよ
く、受信側はダイヤルアップIP接続・動的割当であ
り、公衆回線は複数回線の場合を説明する(図3のFタ
イプ)。この実施の形態では、基本的に実施の形態6と
同様である。但し、IPアドレスの代わりに、準IPア
ドレスを用いる点が異なる。準IPアドレスの取り扱い
については、実施の形態3で説明した方法によってIP
アドレスと同様に取り扱う。また、この実施の形態の動
作については、IPアドレスの代わりに準IPアドレス
を用いれば、実施の形態6と同様であるため、説明を省
略する。
【0078】実施の形態8. この実施の形態では、送信側はダイヤルアップIP接続
・動的割当であり、受信側もダイヤルアップIP接続・
動的割当である場合を説明する。また、送信側、受信側
ともに、公衆回線は複数回線である(図3のGタイ
プ)。図32同士が通信する例である。この実施の形態
では、送信・受信側ともに動的割当であるので、プロバ
イダに接続するまでは、IPアドレスを特定できない。
また、受信側がダイヤルアップ接続であり、送信側がイ
ンターネット経由で接続したい時に、繋がっているとは
限らない。そこで、送信側が、まず、プロバイダにダイ
ヤルアップして、IPアドレスを取得する。その接続を
保ったまま、公衆回線を通じて「今からインターネット
経由で通信する」という特定の信号を送り、受信側はそ
の信号を受けてインターネットにダイヤルアップ接続す
るという方法をとることによってこの問題を解決する。
【0079】この実施の形態のインターネット通信を行
う場合の動作を、図21と図22を用いて説明する。図
21は、送信側の動作の一例を表した図であり、図22
は、受信側の動作の一例を表した図である。図21のS
100〜S120の動作は、実施の形態4と同様である
ため説明を省略する。通信装置情報を取得した送信側は
(S120でYes)、取得した通信装置情報を解析し
て、受信側のIPアドレスが通信装置情報記憶部94に
記録されていないこと、又は、受信側のIP割当が「動
的割当」であることなどにより、受信側のIP割当は、
動的割当であると判断する(S220)。送信側は、イ
ンターネットにダイヤルアップ接続し(S220)、自
己のIPアドレスを取得する(S221)。次に、送信
側は、別の回線を使用してS100で入力された電話番
号へ接続する(S222)。送信側から「インターネッ
ト経由で今から電話する」という特定信号を、公衆回線
経由で受信側に送信する(S223)。送信側は、自己
のIPアドレスを受信側へ通知し(S224)、通信先
(ここでは、受信側)のIPアドレスが通知されている
のを待ち(S226又はS225)、通知されたら公衆
回線側は切断してよい(S999)。
【0080】受信側は、送信側からの着信を受ける(S
500)。図22のS500〜S510の動作は、実施
の形態4と同様である。受信側は、送信側から送信され
た特定信号を受信すると(S570でYes)、インタ
ーネットに接続していない場合は、ダイヤルアップ接続
し(S621)、プロバイダに接続してIPアドレスの
割当を受ける(S622)。受信側は、公衆回線を介し
て取得した通信先(ここでは、送信側)のIPアドレス
(S620)を用いて、送信側とインターネットを介し
て接続する(S623)。受信側は、OKの信号と自己
のIPアドレスとを送信側へ通知し、インターネット交
信を確立する(S625)。IPアドレスを送信側に通
知したら、公衆回線側は切断してよい。送信側と受信側
は、ともに複数回線なので上記特定信号の伝達手段とし
て公衆回線を使える。また、送信側と受信側は、複数回
線なのでダイヤルアップIP接続と公衆回線接続が同時
にできる。
【0081】特定信号を受信しなかった場合(S570
でNo)は、送信側が受信側の通信装置情報を取得でき
なかった場合(S120でNo)に当たる。受信側と送
信側とは、学習済でないと判断する。従って、送信側と
受信側は、通信終了後、学習処理(通信装置情報生成工
程)を行う。通信装置情報生成工程は、実施の形態4と
同様である。
【0082】この実施の形態の受信側の動作は、実施の
形態6の受信側の動作(図20)で実現することも可能
である。図22では、図20のS611の代わりに、S
624において、インターネットを介して送信側へ自己
のIPアドレスを通知する場合を示している。上記の説
明では、送信側は、まず、インターネットに接続して、
自己のIPアドレスを取得したが(S220)、受信側
のIPアドレスを取得した後に、インターネットに接続
してインターネットを介して相互接続することも可能で
ある。
【0083】実施の形態9. この実施の形態では、送信側はダイヤルアップIP接続
・動的割当であり、公衆回線は単数回線であり、受信側
はダイヤルアップIP接続・動的割当であり、公衆回線
は複数回線とする場合を説明する(図3のHタイプ)。
図33が送信側、図32が受信側の例である。この実施
の形態では、送信側、受信側ともに動的割当であるの
で、プロバイダに接続するまでは、IPアドレスを特定
できない。また、送信側の公衆回線が単数回線であるの
で、インターネット接続と公衆回線接続が同時にはでき
ない。そこで、同時にインターネット接続と公衆回線接
続ができないという課題を、時間をずらすことで解決す
る。
【0084】この実施の形態のインターネット通信を行
う場合の動作を、図23と図24を用いて説明する。図
23は、送信側の動作の一例を表したフローチャートで
あり、図24は、受信側の動作の一例を表したフローチ
ャートである。図23のS100〜S120(S120
でYes)は、実施の形態4で説明した通りである。受
信側のIPアドレスは、通信装置情報に記録されていな
い。また、受信側IP割当は「動的割当」である。従っ
て、送信側は、受信側のIP割当は動的割当であると判
断する(S230)。送信側は、公衆回線に接続した後
(S231)、「インターネット経由で今から電話す
る」という特定信号を、公衆回線経由で受信側に送信し
(S232)、通信先(受信側)のIPアドレスが通知
されるのを待つ。この動作は、実施の形態6の説明と同
様である。
【0085】受信側は、送信側からの着信を検出し(S
500)、上記の特定信号を受信する(S570)。こ
の動作は、実施の形態8と同様である。既に、インター
ネット接続をしていた場合は、OKの信号と自己のIP
アドレスとを、上記繋がっている公衆回線を介して送信
側に送信して(S630)、公衆回線を切る(S99
9)。インターネット接続をしていない場合は、プロバ
イダに接続して(S631)、IPアドレスを取得し
(S632)、OKの信号と自己のIPアドレスを、上
記繋がっている公衆回線を通じて送信側に送信して(S
999)公衆回線を切る(S999)。受信側は複数回
線なので、上記特定信号の送信手段として公衆回線を使
える。受信側は、ダイヤルアップIP接続を維持し、通
信先(ここでは、送信側)から接続されるのを待つ(S
633)。
【0086】送信側は、受信側からIPアドレスを取得
し(S233)、公衆回線を切る(S234)。次に、
送信側は、上記OKの信号とIPアドレスを受けてプロ
バイダに接続して(S235)、自己のIPアドレスの
割当を受ける(S236)。送信側は、受信側のIPア
ドレスで相手を識別して(S237)、インターネット
通信を行う(S238,S634)。インターネット通
信の際に、送信側は自己のIPアドレスを伝えることに
なる。これにより、相互のIPアドレスが確定するの
で、相互インターネット接続が実現する。
【0087】実施の形態10. この実施の形態では、送信側は専用線接続・固定割当で
あり、公衆回線は複数回線、単数回線どちらでもよく、
受信側はダイヤルアップIP接続・動的割当であり、公
衆回線は、単数回線である場合を説明する(図3のIタ
イプ)。図31が送信側、図33が受信側の例である。
この実施の形態では、受信側が動的割当であるので、プ
ロバイダに接続するまでは、IPアドレスが特定できな
い。また、受信側がダイヤルアップ接続であり、送信側
がインターネット経由で接続したい時に、インターネッ
トに繋がっているとは限らない。更に、受信側の公衆回
線が単数回線であるので、インターネット接続と公衆回
線接続が同時にはできない。そこで、受信側が同時にイ
ンターネット接続と公衆回線接続ができないという課題
を、時間をずらすことで解決する。まず、送信側から
「インターネット経由で今から電話する」という特定信
号を、公衆回線経由で受信側に伝達する。受信側は、そ
れを受けて、インターネット接続処理を行う。受信側が
プロバイダに接続してIPアドレスの割当があってか
ら、そのIPアドレスを送信側へ通知する。このように
して、インターネットによる交信を実現する。
【0088】この実施の形態のインターネット交信を行
う場合の動作を、図19と図25を用いて説明する。図
19は、送信側の動作の一例を表したフローチャートで
あり、図25は、受信側の動作の一例を表したフローチ
ャートである。この実施の形態の送信側の動作は、実施
の形態6で説明した送信側の動作と同様である。受信側
が動的割当であると判断した(S210)送信側は、
「インターネット経由で今から電話する」という特定信
号を、公衆回線経由で受信側に伝達する(S211)。
送信側は、IP固定割当であるので、受信側は、送信側
のIPアドレスや電話番号を学習済である。受信側は、
送信側からの着信を検出し(S500)、上記実施の形
態と同様に、S510〜S540(S540でYes)
の処理を行う。受信側は、上記特定信号を受けて(S6
40)、S530で取得した通信装置情報から通信先
(ここでは、送信側)のIPアドレスを取得する(S6
41)。次に、受信側は、「OK、今からプロバイダに
接続に行く」旨を示す信号を、上記繋がっている公衆回
線を通じて送信側に伝達して公衆回線を切る。なお、送
信側のS211において、受信側が公衆回線を使用中の
場合は、「話中」の信号が送信側に返る。しかし、受信
側がインターネット接続を既にしているために話中であ
る場合には、後述する実施の形態14の方法をとること
ができる。
【0089】受信側は、上記の特定信号を受け、公衆回
線を切った直後にプロバイダに接続に行き(S64
3)、IPアドレスの割当を受け(S644)、上記学
習済の(通信装置情報記憶部94に記録されていた)送
信側のIPアドレスへ接続し(S645)、受信側のI
Pアドレスを通知する(S646)。これにより、相互
のIPアドレスが確定するので、相互インターネット接
続が実現する(S647)。なお、図19では、送信側
は公衆回線を介して、受信側のIPアドレスを取得して
いる例を示しているが(S213)、この実施の形態で
は、公衆回線は受信側からS642で切断され、送信側
は、専用線のインターネット接続によって、受信側のI
Pアドレスを取得することになる。従って、この実施の
形態では、送信側のS213の動作は行わない。
【0090】実施の形態11. この実施の形態では、送信側は専用線接続・ローカル割
当であり、公衆回線は複数回線、単数回線どちらでもよ
く、受信側はダイヤルアップIP接続・動的割当であ
り、公衆回線は、単数回線である場合を説明する(図3
のJタイプ)。この実施の形態は、IPアドレスの代わ
りに、準IPアドレスを用いる点を除いて、実施の形態
10と同様の手順によって、インターネットによる通信
を行うことができる。
【0091】実施の形態12. この実施の形態では、送信側はダイヤルアップIP接続
・動的割当であり、公衆回線は複数回線とし、受信側は
ダイヤルアップIP接続・動的割当であり、公衆回線は
単数回線とする場合を説明する(図3のKタイプ)。図
32が送信側、図33が受信側の例である。この実施の
形態では、送信側、受信側ともに動的割当であるので、
プロバイダに接続するまでは、IPアドレスが特定でき
ない。また、受信側がダイヤルアップ接続であり、送信
側がインターネット経由で接続したい時に、インターネ
ットに繋がっているとは限らない。更に、受信側の公衆
回線が単数回線であるので、インターネット接続と公衆
回線接続が同時にはできない。そこで、送信側がまずプ
ロバイダにダイヤルアップして、IPアドレスを取得す
る。その接続を保ったまま、まず、送信側から「インタ
ーネット経由で今から電話する」という特定信号を、公
衆回線経由で受信側に伝達する。受信側は、それを受け
て、インターネット接続処理を行う。受信側がプロバイ
ダに接続してIPアドレスの割当があってから、そのI
Pアドレスを送信側へ通知する。このようにして、イン
ターネットによる交信を実現する。
【0092】以下に、図21と図26を用いてインター
ネット通信を行う場合の動作を説明する。図21は、送
信側の動作の一例を表す図であり、図26は、受信側の
動作の一例を表す図である。また、送信側の動作は、実
施の形態8の送信側の動作と同様である。また、受信側
のS500〜S510,S570の動作は、実施の形態
8の受信側の動作と同様である。以下に、送信側はS2
20以降、受信側はS650以降について説明する。送
信側は、まず、プロバイダにダイヤルアップ接続して
(S220)、IPアドレスを取得する(S221)。
その接続を保ったまま、送信側はS100で入力された
電話番号へ接続する(S222)。送信側は、「インタ
ーネット経由で今から電話する」という特定信号を、公
衆回線経由で受信側に送信する(S223)。送信側は
複数回線であるので、上記で取得したIPアドレスや自
己の電話番号も受信側に送信する(S224)。
【0093】受信側は、上記の特定信号を受けて(S5
70でYes)、「OK、今からプロバイダに接続に行
く」旨を示す信号を、上記繋がっている公衆回線を通じ
て送信側に伝達して公衆回線を切る(S651)。受信
側が公衆回線を使用中の場合は、「話中」の信号が送信
側に返る。しかし、受信側が既にインターネット接続し
ているために話中の場合は、後述する実施の形態14の
方法をとることができる。受信側は、上記の特定信号を
受け公衆回線を切った直後に、プロバイダに接続に行き
(S652)、IPアドレスの割当を受け(S65
3)、送信側のIPアドレスへインターネット接続を行
い(S654)、受信側のIPアドレスを通知する(S
655)。これにより、相互のIPアドレスが確定する
ので、相互インターネット接続が実現する(S65
6)。
【0094】この実施の形態の受信側は、実施の形態1
0で説明した図25の動作によって実現することも可能
である。
【0095】実施の形態13. この実施の形態では、送信側はダイヤルアップIP接続
・動的割当であり、公衆回線は単数回線とし、受信側は
ダイヤルアップIP接続・動的割当であり、公衆回線は
単数回線とする場合を説明する(図3のLタイプ)。図
33の構成を備えた通信装置同士が通信する例である。
この実施の形態では、送信側、受信側ともに動的割当で
あるので、プロバイダに接続するまでは、IPアドレス
が特定できない。また、受信側がダイヤルアップ接続で
あり、送信側がインターネット経由で接続したい時に、
インターネットに繋がっているとは限らない。更に、送
信側、受信側ともに公衆回線が単数回線であるので、イ
ンターネット接続と公衆回線接続が同時にはできない。
そこで、送信側、受信側が、同時にインターネット接続
と公衆回線接続ができないという課題を、時間をずらす
ことで解決する。また、IPアドレスを相互に伝達する
解決策として、IPアドレス確認サーバを用いる方法と
下記のIPアドレス確認サーバを用いない方法とを一例
として示す。IPアドレス確認サーバについては後述す
る。また、送信側から「インターネット経由で今から電
話する」という特定信号を、公衆回線経由で受信側に通
知する。受信側は、それを受けてインターネット接続処
理を行う。送信側、受信側ともプロバイダに接続してI
Pアドレスの割当があってから、そのIPアドレスをイ
ンターネットを用いて伝達する。このようにして、上記
課題を解決する。
【0096】以下に、インターネット通話する場合の動
作を図27,図28を用いて説明する。図27は、送信
側の動作の一例を表した図であり、図28は、受信側の
動作の一例を表した図である。送信側の動作S100〜
S120、受信側の動作S500〜S510,S570
は、実施の形態8と同様である。ここでは、送信側は、
S240以降、受信側はS660以降を説明する。通信
装置情報を取得した送信側は(S120でYes)、通
信先(ここでは、受信側)のIP割当は動的割当であ
り、公衆回線は、単数回線であると判断する(S24
0)。送信側は、受信側の電話番号へ接続する(S24
2)。送信側は、「インターネット経由で今から電話す
る」という特定信号と送信側の電話番号を、公衆回線経
由で受信側に通知する(S243)。送信側は回線切断
後(S244)、インターネットへダイヤルアップ接続
し(S245)、IPアドレスを取得する(S24
6)。受信側は、上記の特定信号を受けて(S570で
Yes)、「OK、今からプロバイダに接続に行く」旨
を示す信号を、上記繋がっている公衆回線を通じて送信
側に伝達して公衆回線を切る(S660)。受信側が公
衆回線を使用中の場合は、「話中」の信号が送信側に返
る。しかし、受信側が既にインターネット接続している
ために話中の場合は、後述する実施の形態14の方法を
とることができる。
【0097】受信側は、上記の特定信号を受け公衆回線
を切った直後に(S660)、プロバイダに接続に行き
(S661)、IPアドレスの割当を受ける(S66
2)。この時点で、送信側、受信側ともIPアドレスは
確定する(S246,S662)。しかし、送信側、受
信側ともに公衆回線が単数回線で、その回線はインター
ネットへのダイヤルアップ接続に使用しているので、公
衆回線を通じて相互のIPアドレスを伝達することはで
きない。また、相互のIPアドレスがまだ伝達されてい
ないので、直接に相互にインターネット交信ができな
い。次に、IPアドレス確認サーバを用いる方法又はI
Pアドレス確認サーバを用いない方法によって、IPア
ドレスを伝達する動作について、以下に説明する。
【0098】まず、IPアドレス確認サーバを使用する
場合を説明する。IPアドレス確認サーバ98は、イン
ターネット上に設置されるサーバであり、図29に一例
を示している。図30は、IPアドレス確認サーバ98
において、記憶領域として使用する確認テーブル99の
一例を示している。図30の確認テーブル99は、電話
番号、IPアドレス、状態を記憶する。状態は通信先か
らの接続を待つ「接続待ち」と、通信先からの接続が行
われた「接続中」と、通信が終了した「解放」を示す。
この確認テーブル99を用いて、送信側、受信側が相互
にIPアドレスを通知する場合を説明する。また、この
IPアドレス確認サーバ98は、インターネット上の任
意の場所に設置され、送信側、受信側ともに予めIPア
ドレス確認サーバ98の設置場所をアダプタ90内に記
憶し、確認テーブル99にアクセスできるものとする。
【0099】まず、送信側、受信側ともに、インターネ
ット上に設置されているIPアドレス確認サーバ98に
接続する。次に、送信側、受信側は、各々確認テーブル
99に自己の電話番号と自己のIPアドレスを書き込
み、状態は「接続待ち」とする。次に、送信側・受信側
は、それぞれ確認テーブル99内を、既に取得している
通信先電話番号を用いて検索し、各々通信先電話番号に
対応するIPアドレスを得る(S248,S664)。
送信側、受信側は、相手先電話番号を検索出来た時点
で、確認テーブル99の該当する状態を「相手先(図2
9,図30では、AやB)と接続中」へ変更する。この
ようにして、相互に通信先IPアドレスを取得し、相互
にインターネット交信が可能となる(S249,S66
5)。通話の際は、IPアドレス確認サーバ98は関与
しない。通話終了時点で、送信側・受信側とも、自己の
電話番号等でIPアドレス確認サーバ98の確認テーブ
ル99を検索し、状態を「解放」とする。IPアドレス
確認サーバ98は、随時又は定期的に、状態が「解放」
の領域のデータを削除し、その領域を次のユーザが使用
できるようにする。
【0100】次に、IPアドレス確認サーバを用いない
方法を説明する。この方法では、予め通信装置情報へ通
信先が使用するプロバイダのサーバ情報等をプロバイダ
情報として学習記憶してある点(前述)を利用する。送
信側は、学習済の受信側のインターネット接続関連情報
に基づき、受信側が日頃アクセスするプロバイダのサー
バ(IPアドレス学習済)を特定する。このプロバイダ
のサーバを介して、メールやインスタントメッセージや
その他最も早く受信側に届く方法を通じて、送信側のI
Pアドレスを伝達する。プロバイダのサーバ側から受信
側への伝達をプロバイダ側のサーバが認めている場合
は、送信側から受信側へ送信側のIPアドレスが通知で
きる。上記が認められず、プロバイダのサーバに受信側
がメール等を取りに行くことのみを認めるサーバの場合
には、受信側は、インターネットに接続した後、短時間
間隔でプロバイダのサーバに対してポーリング等を行
い、送信側からのIPアドレス通知を取得できるように
する。このようにして、受信側は、送信側のIPアドレ
スを取得し(S664)、送信側のIPアドレスへイン
ターネットを介して接続し、受信側のIPアドレスを伝
達する(S248)。これにより、直接相互のインター
ネット接続通話が実現する(S249,S665)。
【0101】実施の形態14. この実施の形態では、受信側単数回線が話中で、その話
中の原因が既にダイヤルアップIP接続しているケース
の場合の接続方法を説明する。送信側から公衆回線経由
で受信側へ「インターネットで今から電話する」という
特定信号と「送信側電話番号」を送信しようとした時、
話中信号が戻ってきた場合、もし既にダイヤルアップI
P接続してることによる話中なら、インターネット経由
で通話できる。以下に、実施の形態13で説明したIP
アドレス確認サーバ98を用いて解決する例を説明す
る。まず、通話装置(この段階では、送信側、受信側の
いずれになるかは不明である)は、プロバイダにダイヤ
ルアップ接続し、IPアドレスの割当を受け、インター
ネット上に設置されているIPアドレス確認サーバ98
に接続して、各々確認テーブル99に自己の電話番号と
IPアドレスを書き込む。このとき、状態は「待機」と
する。ダイヤルアップによってインターネットに接続す
る通信装置は、上記の操作を行うことを前提とする。
【0102】次に、一の送信側が話中信号を受けた場合
を説明する。送信側から公衆回線経由で受信側に、「イ
ンターネット経由で今から電話する」という特定信号と
「送信側電話番号」を送信しようとした際に、話中信号
が戻ってきた場合は、送信側はインターネットに接続し
て確認テーブル99を見に行く。確認テーブル99内
を、相手先電話番号を用いて検索し、相手先電話番号が
登録されており状態が「待機」であれば、自己の電話番
号とIPアドレスを確認テーブル99に書き込み、状態
を「相手先と接続中」とする。また、送信側は、相手先
電話番号に対応する相手のIPアドレスを得て、その欄
の状態を「相手先と接続中」とする。送信側は、受信側
のIPアドレスが取得できたので、インターネット経由
で直接受信側と接続し、その接続後に、インターネット
経由で自己のIPアドレスを受信側に伝える。これによ
り、相互に相手のIPアドレスが分かり、相互に直接接
続するインターネット通信が可能となる。通信の際は、
IPアドレス確認サーバ98は関与しない。通信終了時
点で、送信側、受信側とも、自己の電話番号等でIP確
認サーバの確認テーブル99を検索し、状態を「解放」
とする。このようにして、受信側が単数回線でインター
ネット接続中のために「話中」となっていても、送信側
とインターネット交信することができる。
【0103】実施の形態15. 上記の実施の形態では、通信装置間の通信が一回目の場
合は、公衆回線を介して通信を行う場合を説明した。し
かし、一回目の通信時でも、通信装置が共にアダプタ9
0を備えている場合は、通話を開始する前に、学習処理
を実施し、それぞれのIPアドレスを交換することによ
って、インターネットを介した通信に切り替えて通信を
継続することも可能である。
【0104】実施の形態16. 上記の実施の形態で説明したアダプタは、装置として説
明した。しかし、このアダプタは、プログラムによって
も実現することも可能である。また、上記プログラム
は、この発明に係る通信方法又は通信方式又はアダプタ
の機能をコンピュータで実現するためのプログラムとし
てコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録できる
ものである。プログラムを記録した記録媒体を通信装置
へ組み込んでこの通信方法又は通信方式又はアダプタの
機能を実現することも可能である。
【0105】図34は、上記の実施の形態で説明した機
能をプログラムとしてコンピュータ上で実現した図であ
る。例えば、図15または図31の各機能がコンピュー
タ(例えば、パーソナルコンピュータ、以下において、
「パソコン」という)を使って実現されている例を表わ
している。図34において、120はCPU、121は
バス、123はハードディスク(HDD)、124はL
ANインターフェース、125はメモリ、128はアナ
ログI/O回路、129は記録媒体のI/O装置(例え
ば、フロッピディスクドライブ)、130は記録媒体
(例えば、フロッピディスク、光ディスク、光磁気ディ
スク、磁気テープ、CD−ROM等、コンピュータ(計
算機)で読取可能な記録媒体であればその他のものでも
かまわない)である。また、126は記録媒体130か
らロードされたプログラムであり、127はプログラム
が実行する際の処理用一時記憶エリアであり、いずれ
も、メモリの中の一部として表わしている。131は通
信装置情報記憶部94が書き込まれたHDDの中の一部
を表わしている。通信装置10xはパソコンのアナログ
I/O回路128に接続される。また、公衆回線とはパ
ソコンのアナログI/O回路を通じて接続される。イン
ターネット回線とは、パソコンのLANインターフェー
スを通じて接続される。図34では、記録媒体に記録さ
れた通信方式または上記実施の形態で説明した通信方
法、アダプタを実現するプログラムを記録媒体のI/O
装置129を介してパソコン内に読み込まれ、記憶装置
である、HDD123、メモリ125へ書き込まれた状
態の一例を表わしている。通信装置情報記憶部94は、
パソコンのHDD123等の記憶装置に設けられる。通
信装置情報生成部93、通信装置情報管理部91、識別
子取得部92、回線接続制御部(通信部)95、公衆回
線信号送信処理部1100、デジタルアナログ変換部5
00、アナログデジタル変換部600、IPネットワー
ク通信処理部5000等のブロックは、プログラムの各
機能の処理ブロックに該当し、プログラムが記憶された
フロッピディスク等の記録媒体からパソコンのフロッピ
ディスクドライブ129を介して、パソコンのメモリ1
25に読み込まれ展開される。パソコンのCPU120
の能力の向上により、これらの処理がパソコンで実現で
きるようになってきており、CPU120はメモリに展
開された上記プログラムに従い、前記の実施の形態で説
明したフローチャートなどと同等の処理や、アナログ音
声データをサンプリングしてデジタル音声データに変換
する(アナログデジタル変換)等の一連の処理を行う。
この実施の形態では、プログラムはフロッピディスクか
ら読み取るとしたが、これはCD−ROM等の記録媒体
でも同様であるし、また、インターネット経由でプログ
ラムをダウンロードすることも可能である。この実施の
形態はパソコンを示したが、CPUとメモリとバスを有
しプログラムを実行できる回路であれば同等であり、そ
のような回路を内蔵した通信装置や、TA(ターミナル
アダプタ)、ルータなどの通信用機器も、同様である。
【0106】実施の形態17. 上記実施の形態では、アダプタは、通信装置に接続して
いる例を表わしているが、通信装置内に備えられていて
もよいし、図1,図2,図31,図32,図33で示し
たルータやTAやDSUやモデム等の通信用機器内に備
えられていてもよい。
【0107】実施の形態18. 上記の実施の形態では、アダプタは一旦インターネット
側で通話等の通信を開始したら、通話終了まで接続を維
持している例を示したが、各アダプタは2通信経路又は
2通信経路の制御法を持っているので、インターネット
側での交信状態をIPネットワーク通信処理5000等
で監視しておいて、インターネット側の交信状態が一定
水準より悪くなったとき(遅延、途切れ、切断などの時
間的、品質的な水準等)に、もう片方の公衆回線側を切
替使用することで、通信を続けることができる。この点
は、上記実施の形態の説明中には書かなかったが、本発
明に含まれるものである。
【0108】実施の形態19. 上記の実施の形態では、従来の電話の呼出音に相当する
呼出音(受信側)又は呼出中を示す音(送信側)を何時
の時点で鳴らすかは、説明中明示していない部分もある
が、人間の心理上、呼出音が鳴ってから実際の通話可能
状態になるまでの時間が永いと嫌がられるので、呼出音
又は呼出中を示す音はインターネット経由の相互交信が
可能になる時点で鳴らすようにする。また、処理上、ユ
ーザを待たす時間が生じる場合は、音声合成等で「どの
ような処理をしているので待たせているか」のメッセー
ジをユーザに示して、心理的抵抗感を下げることを行う
ようにする。
【0109】
【発明の効果】この発明の通信方法または通信方式によ
れば、電話番号を入力することによって利用者が意識す
ることなく複数の通信経路を利用することができる。
【0110】この発明によれば、通信先の通信装置情報
に基づいて、識別子(IPアドレス)を取得することが
できる。
【0111】この発明によれば、インターネットへダイ
ヤルアップ接続する通信装置との間でも、通信先の電話
番号を入力することによってインターネットを介して通
信することができる。
【0112】この発明によれば、通信装置が単数回線の
公衆回線に接続していても、通信先の電話番号を入力す
ることによってインターネットを介して通信することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 送信側の通信装置と通信経路との関係の一例
を表した図である。
【図2】 受信側の通信装置と通信経路との関係の一例
を表した図である。
【図3】 送信側及び受信側の通信装置と通信経路の関
係によって通信方法を分類した図である。
【図4】 実施の形態1の通信方法及び通信方式を実現
するシステムの一例を表わす構成図である。
【図5】 実施の形態1のアダプタの概観イメージ図で
ある。
【図6】 実施の形態1のアダプタの各手段の構成図で
ある。
【図7】 実施の形態1のアダプタの動作処理フローチ
ャート図である。
【図8】 実施の形態1のアダプタの動作処理フローチ
ャート図である。
【図9】 実施の形態1のアダプタの動作処理フローチ
ャート図である。
【図10】 実施の形態1のアダプタの動作処理フロー
チャート図である。
【図11】 実施の形態2のアダプタに備えられた学習
機能を説明する図である。
【図12】 実施の形態2のアダプタの各手段の構成図
である。
【図13】 実施の形態2のアダプタの動作処理フロー
チャート図である。
【図14】 実施の形態2のアダプタの動作処理フロー
チャート図である。
【図15】 実施の形態4〜実施の形態15のアダプタ
の構成の一例を表した図である。
【図16】 通信装置情報記憶部の構成の一例を表した
図である。
【図17】 実施の形態3、4の送信側の動作の一例を
表したフローチャート図である。
【図18】 実施の形態3、4の受信側の動作の一例を
表したフローチャート図である。
【図19】 実施の形態5、6の送信側の動作の一例を
表したフローチャート図である。
【図20】 実施の形態5、6の受信側の動作の一例を
表したフローチャート図である。
【図21】 実施の形態7、11の送信側の動作の一例
を表したフローチャート図である。
【図22】 実施の形態7の受信側の動作の一例を表し
たフローチャート図である。
【図23】 実施の形態8の送信側の動作の一例を表し
たフローチャート図である。
【図24】 実施の形態8の受信側の動作の一例を表し
たフローチャート図である。
【図25】 実施の形態9、10の受信側の動作の一例
を表したフローチャート図である。
【図26】 実施の形態11の受信側の動作の一例を表
したフローチャート図である。
【図27】 実施の形態12の送信側の動作の一例を表
したフローチャート図である。
【図28】 実施の形態12の受信側の動作の一例を表
したフローチャート図である。
【図29】 IPアドレス確認サーバの構成の一例を表
した図である。
【図30】 IPアドレス確認サーバの確認テーブルの
一例を表した図である。
【図31】 実施の形態4〜実施の形態15のアダプタ
の構成の一例を表した図である。
【図32】 実施の形態4〜実施の形態15のアダプタ
の構成の一例を表した図である。
【図33】 実施の形態4〜実施の形態15のアダプタ
の構成の一例を表した図である。
【図34】 実施の形態16のシステムの構成の一例を
表した図である。
【図35】 従来のインターネット電話アダプタ装置の
構成図である。
【符号の説明】
9 通信網、10,20 電話機(通信装置)、10a
〜10h,10x 通信装置、11,21,31 屋内
電話回線、12,24,90,90a〜90hアダプ
タ、13 公衆回線、14,24 IPネットワーク、
15,25 ルータ、16 インターネット/イントラ
ネット、19 PBX、91 通信装置情報管理部、9
2 識別子取得部(IPアドレス取得部)、93 通信
装置情報生成部、94,302 通信装置情報記憶部、
95 通信部(回路接続制御部)、96 情報入力部、
97 IPデータ送受信部、98 IPアドレス確認サ
ーバ、99 確認テーブル、100 TA(ターミナル
アダプタ)、101 TAのシリアルポート又はTAの
アナログポート、102 TAのアナログポート、10
3 モデム、120 CPU、121 バス、123
ハードディスク(HDD)、124 LANインターフ
ェース、125 メモリ、126 ロードされたプログ
ラム、127 処理用一時記憶エリア、128 アナロ
グI/O回路、129 記録媒体のI/O装置(フロッ
ピディスクドライブ)、130 記録媒体(フロッピデ
ィスク)、131 通信装置情報記憶部94が書き込ま
れたHDDの中の一部、170 電源コード、200
接続先判定部、300 電話番号IPアドレス変換部
(識別子取得部)、302 通信装置情報記憶部、40
0IPアドレス学習部(通信装置情報生成部)、500
0 IPネットワーク通信処理部、500 デジタルア
ナログ変換部、600 アナログデジタル変換部、11
00 公衆回線信号送信処理部、300p 電話番号I
Pアドレス変換手段、500p 音声データデジタルア
ナログ変換手段、600p 音声データアナログデジタ
ル変換手段、1100p 公衆回線信号送受信手段、5
000pIPネットワーク通信処理手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04M 3/00 (72)発明者 清原 良三 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−275070(JP,A) 特開 平11−225218(JP,A) 特開 平9−321806(JP,A) 特開 平10−164094(JP,A) 特開 平10−322391(JP,A) 特開 平11−27422(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 3/00 H04M 3/16 - 3/20 H04M 3/38 - 3/58 H04M 7/00 - 7/16 H04M 11/00 - 11/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話番号を用いて通信元と通信先の通信
    装置を接続する公衆回線と、識別子を用いて通信元と通
    信先の通信装置をインターネット経由で接続する通信経
    路とを利用して複数の通信装置間で通信する通信方法に
    おいて、通信先の電話番号と、通信先の通信装置がインターネッ
    トへ接続する形態を示すインターネットプロトコル接続
    形態(以下、「IP接続形態」と記す)と、通信装置と
    IPアドレスとの対応関係を示すインターネットプロト
    コル割当(以下、「IP割当」と記す)とを含む通信装
    置情報を通信装置情報記憶部へ記憶し、 通信先の電話番号を入力し、 入力された電話番号を用いて前記通信装置情報を検索
    し、検索した通信装置情報に含まれるIP接続形態とI
    P割当とに基づいて通信先の通信装置の識別子を取得す
    る動作処理フローを決定し、決定した動作処理フローに
    基づいて上記通信先の通信装置の識別子を取得し、 取得した通信先の通信装置の識別子を用いて前記通信経
    路を介して通信先の通信装置と通信することを特徴とす
    る通信方法。
  2. 【請求項2】 前記通信方法は、さらに、通信元のIP
    接続形態とIP割当とを通信装置情報記憶部へ記憶し、 前記動作処理フローは、通信先のIP接続形態とIP割
    当と、通信元のIP接続形態とIP割当との組合せによ
    って決定されることを特徴とする請求項1記載の通信方
    法。
  3. 【請求項3】 前記通信経路上に各通信装置からアクセ
    ス可能な記憶領域を備え、 通信先の通信装置では、前記通信経路と接続して、この
    接続によって動的に割当てられた識別子を前記記憶領域
    に記憶し、 通信の通信装置では、前記記憶領域に記憶された識別
    子を取り出し、この識別子を用いて前記通信経路を介し
    て通信先の通信装置と通信することを特徴とする請求項
    1または2記載の通信方法。
  4. 【請求項4】 電話番号を用いて通信元と通信先の通信
    装置を接続する公衆回線と、識別子を用いて通信元と通
    信先の通信装置をインターネット経由で接続する通信経
    路とを利用して複数の通信装置間で通信する通信方法を
    コンピュータに実現させるためのプログラムを記憶した
    コンピュータ読取可能な記録媒体において、通信先の電話番号と、通信先の通信装置がインターネッ
    トへ接続する形態を示すインターネットプロトコル接続
    形態(以下、「IP接続形態」と記す)と、通信装置と
    IPアドレスとの対応関係を示すインターネットプロト
    コル割当(以下、「IP割当」と記す)とを含む通信装
    置情報を通信装置情報記憶部へ記憶するステップと、 通信先の電話番号を入力するステップと、 入力された電話番号を用いて前記通信装置情報を検索
    し、検索した通信装置情報に含まれるIP接続形態とI
    P割当とに基づいて通信先の通信装置の識別子を取得す
    る動作処理フローを決定し、決定した動作処理フローに
    基づいて上記通信先の通信装置の識別子を取得するステ
    ップと、 取得した通信先の通信装置の識別子を用いて前記通信経
    路を介して通信先の通信装置と通信するステップと を備
    えるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録
    媒体。
  5. 【請求項5】 電話番号を用いて通信元と通信先の通信
    装置を接続する公衆回線と、識別子を用いて通信元と通
    信先の通信装置をインターネット経由で接続する通信経
    路とを利用して複数の通信装置間で通信する通信方式に
    おいて、通信先の電話番号と、通信先の通信装置がインターネッ
    トへ接続する形態を示すインターネットプロトコル接続
    形態(以下、「IP接続形態」と記す)と、通信装置と
    IPアドレスとの対応関係を示すインターネットプロト
    コル割当(以下、「IP割当」と記す)とを含む通信装
    置情報を記憶する通信装置情報記憶部と、 通信先の電話番号を入力する入力部と、 入力された電話番号を用いて前記通信装置情報を検索
    し、検索した通信装置情報に含まれるIP接続形態とI
    P割当とに基づいて通信先の通信装置の識別子を取得す
    る動作処理フローを決定する通信装置情報管理部と、 決定した動作処理フローに基づいて上記通信先の通信装
    置の識別子を取得する 識別子取得部と、 取得した通信先の通信装置の識別子を用いて前記通信経
    路を介して通信先の通信装置と通信する通信部とを備え
    ることを特徴とする通信方式。
  6. 【請求項6】 電話番号を用いて通信元と通信先の通信
    装置を接続する公衆回線と、識別子を用いて通信元と通
    信先の通信装置をインターネット経由で接続する通信経
    路とを利用して複数の通信装置間で通信するアダプタに
    おいて、通信先の電話番号と、通信先の通信装置がインターネッ
    トへ接続する形態を示すインターネットプロトコル接続
    形態(以下、「IP接続形態」と記す)と、通信装置と
    IPアドレスとの対応関係を示すインターネットプロト
    コル割当(以下、「IP割当」と記す)とを含む通信装
    置情報を記憶する通信装置情報記憶部と、 通信先の電話番号を入力する入力部と、 入力された電話番号を用いて前記通信装置情報を検索
    し、検索した通信装置情報に含まれるIP接続形態とI
    P割当とに基づいて通信先の通信装置の識別子を取得す
    る動作処理フローを決定する通信装置情報管理部と、 決定した動作処理フローに基づいて上記通信先の通信装
    置の識別子を取得する識別子取得部と、 取得した通信先の通信装置の識別子を用いて前記通信経
    路を介して通信先の通信装置と通信する通信部とを備え
    ることを特徴とするアダプタ。
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