JP3294522B2 - ゲートウェイ選択方法及び装置 - Google Patents

ゲートウェイ選択方法及び装置

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JP3294522B2
JP3294522B2 JP03476497A JP3476497A JP3294522B2 JP 3294522 B2 JP3294522 B2 JP 3294522B2 JP 03476497 A JP03476497 A JP 03476497A JP 3476497 A JP3476497 A JP 3476497A JP 3294522 B2 JP3294522 B2 JP 3294522B2
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大 安藤
晴美 川島
崇雄 三代川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,イーサーネット等
によるLAN(Local Area Network)と既存の一般電話
網とを接続し,LANと一般電話網との間でリアルタイ
ム音声データ通信を行うゲートウェイ(ゲートウェイ)
において,接続先ゲートウェイを選択するゲートウェイ
選択方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】イーサーネット等によるLANは,パケ
ットによる通信を行うネットワークであるため,本来
は,音声等のリアルタイムデータ通信に不向きなネット
ワークであった。しかし,近年,LAN内で音声データ
パケットをリアルタイムにやり取りするインターネット
電話という種類のアプリケーションが出始めている。
【0003】図11はゲートウェイの例を示している。
図中の符号1はゲートウェイ,2は一般電話網,3はL
AN/インターネット,4はパソコン,5は電話を表し
ている。
【0004】この種のインターネット電話は,通常,L
AN内でのみ通信が可能であるが,LANと一般電話網
とを接続し,データのプロトコル変換を行うことで,イ
ンターネット電話と一般の電話との間での通信を可能と
するゲートウェイ(GW)も作られ始めている。
【0005】ゲートウェイの構成としては,単体の専用
装置の他,パソコンと専用IFボードまたは一般のアナ
ログモデムを組合せたもの等がある。図12は,ゲート
ウェイを使った,インターネット電話(パソコン)か
ら,一般電話網への接続動作の様子を示す。
【0006】インターネット電話端末(パソコン)4が
LAN3を介して通信開始要求パケットを発してゲート
ウェイ1が当該パケットを受信すると、ゲートウェイ1
は一般電話網2に対して発呼を行う。その結果,電話5
は鳴動して着信を確認してゲートウェイ1との間で通信
確立を行うゲートウェイ1は通話確立通知パケットをパ
ソコン4に送出する。この結果で,パソコン4と電話5
との間で交信が行われる。勿論,この際に,ゲートウェ
イ1の所で音声データパケットとアナログ音声信号との
間のデータ変換が行われる。
【0007】通常,ゲートウェイは,LANから見た場
合,IPアドレスという識別子によって端末識別されて
いる。IPアドレスは,10進数で表した場合,xxx.xx
x.xxx.xxx という「.」で区切られた3桁の数字( xxx
は0〜255)4つで表される。なお3桁の先頭の数値
が「0」の場合には当該「0」を省略して2桁で示すこ
とがある。図13はIPアドレスの例を示す。
【0008】また,一般的に,LAN内の通信料は定額
であるが,一般の電話網では通信時間によって課金が行
われ,かつ距離があるほど一定時間当たりの通信料は高
い。従って,ネットワーク内に複数台のゲートウェイが
ある場合,LANから一般電話網へ発呼する時にどの通
話地域のゲートウェイを選択するか,が通信料の観点か
らは重要となる。
【0009】図14はゲートウェイが複数台存在する場
合のネットワークの例を示す。複数個存在している夫々
のLANにゲートウェイが接続され,夫々のゲートウェ
イにはIPアドレスが付与されている。
【0010】接続先のゲートウェイを指定する方法とし
ては,通常は,目的のゲートウェイを固定とするか,ま
たは発呼時に指定する方法がとられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし,この方法で
は,利用者がネットワーク内の全てのゲートウェイのI
Pアドレスから,目的のゲートウェイのIPアドレスを
自分で調べて,入力しなくてはならず,ゲートウェイの
数が増すほどに選択が困難となり,かつ実際に効率的な
選択が難しくなる,という問題点があった。
【0012】また,接続相手先指定にIPアドレスを使
用することは,一般的なユーザに対し,なじみの薄いI
Pアドレスという最大12桁の数字を覚え,これを入力
する必要があり,マン・マシン・インタフェース的に使
いにくい,という問題点があった。
【0013】また,IPアドレスは,システム的に重要
な数字であり,ネットワークの異なる外部に対しては,
公表したくない数字であるが,これを外部に公表する必
要性がある,という問題点があった。
【0014】本発明は,上記の問題点を解決するため
に,ゲートウェイを介して一般電話網に発呼する場合
に,入力された接続先の電話番号から,該電話番号に対
し最も通信料が安くなるゲートウェイを自動的に選択す
ることで,利用者が負担する通信料を少なくし,かつ使
用者の使い勝手を向上させること,また,それにより,
利用者から,ゲートウェイのIPアドレスを隠蔽し,シ
ステム上のセキュリティを向上させること,を目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は,ゲートウェイサ
ーバをもつ本発明の実施例構成図を示している。図中の
符号1−iはゲートウェイ,3−iはLAN,4はパソ
コン(インターネット電話端末,クライアント端末),
6は本発明によって設けられるゲートウェイサーバ,7
は管理情報を表している。
【0016】本発明においては,インターネット等のネ
ットワーク内のある程度の範囲に,前述のゲートウェイ
が複数台配置されている場合を想定している。またネッ
トワーク内には,ゲートウェイの他,ゲートウェイのア
ドレスを管理するためのゲートウェイサーバ6を配置す
る。
【0017】該ゲートウェイサーバ6は,ネットワーク
内のゲートウェイのIPアドレスと該ゲートウェイの持
つ電話番号の市外局番との対応を記録しておく手段と,
ネットワーク内のインターネット電話端末からの電話番
号による問合せを受信する手段と,受信した該電話番号
をもとに自装置内で検索を行い,適切なゲートウェイを
選択する手段と,選択したゲートウェイのIPアドレス
を問合せ元の該インターネット電話端末に返信する手段
とを持つ。
【0018】また,問合せを行う側のインターネット電
話端末(クライアント端末)4は,ゲートウェイ経由で
一般電話網へ発呼する場合,問合せ先のゲートウェイサ
ーバ6のIPアドレスを記憶する手段と,接続先の一般
電話網の電話番号を入力する手段と,該電話番号でゲー
トウェイサーバに対し,ゲートウェイのIPアドレスの
問合せを行う手段と,ゲートウェイサーバからの返値を
受信する手段を持つ。
【0019】本発明では,発呼時には,LAN内の発呼
側のインターネット電話端末4にて,接続先の一般電話
網の電話番号が入力される。インターネット電話端末4
は,あらかじめ設定されていたゲートウェイサーバ6に
対し,入力された電話番号を使って,接続すべきゲート
ウェイのIPアドレスを問い合わせる。
【0020】ゲートウェイサーバ6は,自端末内のゲー
トウェイのIPアドレスと電話番号との対応をもつ管理
情報7を検索し,最も適切なゲートウェイを選択する。
図2はゲートウェイのIPアドレスと電話番号(市外局
番等)との対応をもつテーブル(ゲートウェイ管理情
報)を示している。また,該ゲートウェイ管理情報中に
該当する市外局番が記述されていなかった場合には,エ
ラーとして処理する場合と,なるべく近い市外局番のゲ
ートウェイのIPアドレスを返す場合とが考えられる。
また,ここでは,日本国内の市外局番とIPアドレスの
組合せとしたが,国際通信用に国番号とIPアドレスの
組合せとすることも可能である。
【0021】その後,ゲートウェイサーバ6は,選択さ
れた該ゲートウェイのIPアドレスを問合せ元のインタ
ーネット電話端末4に返信する。ゲートウェイサーバか
ら,接続すべきゲートウェイのIPアドレスを受信した
インターネット電話端末は,あらためて該IPアドレス
のゲートウェイに対し発呼し,接続後,一般電話網経由
で,接続相手と音声通信を行う。
【0022】
【発明の実施の形態】上記の構成により,ゲートウェイ
の利用者は,接続先の相手電話番号を入力するだけで,
適切なゲートウェイに接続されるため,その都度いちい
ち自分で接続先のゲートウェイを選択する手間を省き,
操作性を向上させることが可能となる。
【0023】また,ゲートウェイの接続された電話番号
の市外局番により,接続先のゲートウェイを選択するこ
とにより,最も安価な経路で,通信先のゲートウェイを
選択することが可能となる。
【0024】また,これにより,ゲートウェイのIPア
ドレスをユーザに公開する必要がなくなり,システム上
重要なIPアドレスをユーザから隠蔽することが可能と
なる。
【0025】また,ゲートウェイサーバとしての機能
は,ゲートウェイ内にローカルに持つこともできる。こ
の場合には,ゲートウェイサーバへの問合せを省略し,
自装置内で検索を行い,直ちに相手ゲートウェイへ発呼
することが可能となる。その結果,接続までの時間を短
縮化することが可能となる。
【0026】また,ゲートウェイサーバはネットワーク
内に複数台存在することも可能である。この場合には,
インターネット電話端末は,通常あらかじめ設定してお
いたゲートウェイサーバ(デフォルトゲートウェイサー
バ)に対し問合せを行うものとする。デフォルトゲート
ウェイサーバがダウンしていた場合には,やはり設定し
てあったセカンダリゲートウェイサーバに問合せにいく
ものとする。こうすることで,ゲートウェイサーバの故
障で,通信ができなくなる危険率を減らすことが可能と
なる。
【0027】また,ゲートウェイは,電源投入後,ゲー
トウェイにあらかじめ設定された,もよりのゲートウェ
イサーバに自ゲートウェイの市外局番とIPアドレスと
を登録に行く。また,装置停止時には,ゲートウェイサ
ーバに対し登録の抹消要求を出す。
【0028】図3はゲートウェイサーバへの登録処理の
状況を説明する図である。図中の符号は図1に対応して
いる。今,ゲートウェイ1−1において電源オンとなっ
たとすると,ゲートウェイ1−1が登録パケットによっ
て,ゲートウェイサーバ6に対して,自ゲートウェイの
市外局番とIPアドレスとを登録するようにする。これ
によって,ゲートウェイサーバ6は管理情報(テーブ
ル)7の内容を更新する。
【0029】各ゲートウェイサーバは,定期的にゲート
ウェイ情報をやり取りする。こうすることで,新しいゲ
ートウェイが登録/抹消された場合でも,全ゲートウェ
イサーバで,常に最新のゲートウェイの情報を利用する
ことが可能となる。
【0030】また,ゲートウェイ情報のやり取りに当た
っては,マスターゲートウェイサーバを置き,該マスタ
ーゲートウェイサーバからの一斉通知するという方法を
とることも可能である。
【0031】また,ゲートウェイ管理テーブル7中に,
同じ市外局番のゲートウェイが複数登録されていた場合
には,1個めのゲートウェイが通話中か調べ,1個めの
ゲートウェイが通話中の場合には2個めのゲートウェイ
のIPアドレスを通知するものとする。これにより,ゲ
ートウェイが通話中のため,通信を確立できない確率を
減らすことが可能となる。
【0032】図4は,本発明の第1の実施例の態様を説
明する図である。図中の符号2は一般電話網,3−iは
LAN,801はインターネット電話端末,802はゲ
ートウェイサーバ,803はゲートウェイ,804はゲ
ートウェイ,805はマイク,806はスピーカ,80
7はゲートウェイ管理テーブル,808は電話機,80
9は電話機を表している。
【0033】本実施例は,インターネット内の端末(パ
ソコン)からゲートウェイ経由で,一般電話網の電話と
通話する場合の例である。複数のLANが接続されたネ
ットワークに,インターネット電話端末(801),ゲ
ートウェイサーバ(802),ゲートウェイ1(80
3),ゲートウェイ2(804)が接続されている。イ
ンターネット電話端末(801)はパソコンで構成され
ており,本体にマイク(805),スピーカ(806)
が接続され,インターネットを介して音声通信を可能と
するソフト(以下,インターネット電話ソフトと呼ぶ)
がインストールされている。ゲートウェイ1のIPアド
レスは「129.60.20.10」で,接続された電
話番号は「03−xxxx−xxxx」とする。また,
ゲートウェイ2のIPアドレスは「129.60.3
0.10」で,接続された電話番号は「0468−xx
−xxxx」とする。
【0034】また,ゲートウェイサーバ(802)はパ
ソコンで構成され,内部にゲートウェイ管理テーブル
(807)を持つ。ゲートウェイ管理テーブル(80
7)の例を図5に示す。該ゲートウェイ管理テーブル
(807)には,ネットワーク内のゲートウェイ1とゲ
ートウェイ2との夫々の市外局番と夫々のIPアドレス
が記録されている。また,ゲートウェイサーバ(80
2)自身のIPアドレスは「129.60.10.1」
とする。
【0035】インターネット電話端末(801)から,
電話番号が「03−1234−5678」の一般電話網
の電話機(808)に接続する場合,該インターネット
電話端末(801)で,相手先の電話番号「03−12
34−5678」を入力する。該インターネット電話端
末(801)は,あらかじめ自装置に登録してあったI
Pアドレス「129.60.10.1」のゲートウェイ
サーバ(802)に対し,入力された電話番号「03−
1234−5678」で接続すべきゲートウェイのIP
アドレスを問い合わせる。該ゲートウェイサーバ(80
2)では,受信した電話番号「03−1234−567
8」から市外局番「03」を認識し,自装置内のゲート
ウェイ管理テーブル(807)を検索して,市外局番
「03」に対応するゲートウェイ1(803)のIPア
ドレス「129.60.20.10」を得て,該IPア
ドレス「129.60.20.10」を問い合せ元のイ
ンターネット電話端末(801)に返す。
【0036】インターネット電話端末(801)は,ゲ
ートウェイサーバ(802)からの返値を受け取ると,
該IPアドレス「129.60.20.10」のゲート
ウェイ1(803)に対し,発呼パケットを送信する。
このとき,相手先の電話番号「03−1234−567
8」も同時に該ゲートウェイ1(803)に伝えられ
る。
【0037】該ゲートウェイ1(803)は,受信した
該電話番号「03−1234−5678」で一般電話網
2に対して発呼する。該電話番号「03−1234−5
678」の電話機1(808)が鳴動し,これをオンフ
ックすることで,ゲートウェイ1(803)−電話機1
(808)間の通話が確立する。通話確立後,該ゲート
ウェイ1(803)は,インターネット電話端末(80
1)に通話確立を通知するパケットを送信し,インター
ネット電話端末(801)−電話機(808)間の通話
が確立し,音声データの送受信が行われる。
【0038】また,インターネット電話端末(801)
から,相手先の電話番号として「0468−12−34
56」をかけた場合には,同様の手順を経て,ゲートウ
ェイサーバ(802)のゲートウェイ管理テーブル(8
07)で,ゲートウェイ2(804)のIPアドレス
「129.60.30.10」が選択され,電話番号
「0468−12−3456」の電話機2(809)が
呼出され,鳴動する。電話機2(809)がオンフック
されると,電話機2(809)−ゲートウェイ2(80
4)間の通話が確立し,その後,ゲートウェイ2(80
4)は,インターネット電話端末(801)に通話確立
を通知するパケットを送信し,インターネット電話端末
(801)−電話機2(809)間の通話が確立し,音
声データの送受信が行われる。
【0039】図6は,本発明の第2の実施例態様を説明
する図である。図中の符号2は一般電話網,3−i,は
LAN,1001はゲートウェイ,1002はゲートウ
ェイ,1003はゲートウェイサーバ,1004はゲー
トウェイ管理テーブル,1005は電話機,1006は
電話機を表している。
【0040】本実施例は,ゲートウェイ同士を経由し
て,一般電話網の電話機同士で通話する場合の例であ
る。複数のLANが接続されたネットワークに,ゲート
ウェイ1(1001),ゲートウェイ2(1002)が
接続されている。ゲートウェイ1のIPアドレスは「1
29.60.20.10」で,接続された電話番号は,
「03−xxxx−xxxx」とする。また,ゲートウ
ェイ2のIPアドレスは「129.60.30.10」
で,接続された電話番号は「0468−xx−xxx
x」とする。
【0041】また,ゲートウェイサーバ(1003)は
パソコンで構成され,内部にゲートウェイ管理テーブル
(1004)を持つ。ゲートウェイ管理テーブル(10
04)の例を図7に示す。該ゲートウェイ管理テーブル
(1004)には,ネットワーク内のゲートウェイ1と
ゲートウェイ2との夫々の市外局番と夫々のIPアドレ
スとが記録されている。また,ゲートウェイサーバ(1
003)自身のIPアドレスは「129.60.10.
1」とする。
【0042】一般電話網に接続された電話機1(100
5)から,もよりのゲートウェイ1(1001)の電話
番号「xxxx−xxxx」をダイヤルする。ゲートウ
ェイ1(1001)は自動着信した後,接続先の電話番
号の入力を促すガイダンスを電話機1(1005)に対
し送出する。電話機1(1005)にて接続相手先の電
話機2(1006)の電話番号「0468−12−34
56」が入力される。電話機1(1005)で入力され
た該電話番号「0468−12−3456」がゲートウ
ェイ1(1001)に伝えられ,これを受信したゲート
ウェイ1(1001)は,ゲートウェイサーバ(100
3)に対し受信した該電話番号「0468−12−34
56」により問合せを行う。ゲートウェイサーバ(10
03)は,受信した該電話番号「0468−12−34
56」から市外局番「0468」を抜き出し,これによ
り自装置内のゲートウェイ管理テーブル(1004)を
検索し,市外局番「0468」に対応するゲートウェイ
2のIPアドレス「129.60.30.10」を得,
該IPアドレス「129.60.30.10」を問合せ
元のゲートウェイ1(1001)に返す。ゲートウェイ
1(1001)は,該IPアドレス「129.60.3
0.10」を受信後,該IPアドレス「129.60.
30.10」の端末に対し,発呼パケットを送信する。
この時,接続先の電話番号「0468−12−345
6」も同時に送信する。IPアドレス「129.60.
30.10」のゲートウェイ2(1002)は,これを
受信後,一般電話網へ該電話番号「0468−12−3
456」で自動発信し,電話番号「0468−12−3
456」の電話機2(1006)が鳴動する。これをオ
ンフックすることで,ゲートウェイ2(1002)−電
話機2(1006)間の通話が確立する。通話確立後,
該ゲートウェイ2(1002)は,発呼元ゲートウェイ
1(1001)に通話確立を通知するパケットを送信
し,ゲートウェイ1(1001)−ゲートウェイ2(1
002)間の通話が確立する。この段階で,ゲートウェ
イ1(1001)は,電話機1(1005)からの音声
をゲートウェイ2(1002)へ送り,これにより電話
機1(1005)−電話機2(1006)間の音声通信
が確立する。
【0043】図8に,本発明の第3の実施例態様を説明
する図である。図中の符号2は一般電話網,3−iはL
AN,1201はインターネット電話端末,1202は
ゲートウェイ,1203はゲートウェイ,1204はマ
イク,1205はスピーカ,1206はゲートウェイ1
のゲートウェイ管理テーブル,1207はゲートウェイ
2のゲートウェイ管理テーブル,1208は電話機,1
209は電話機を表している。
【0044】本実施例は,ゲートウェイ内に,ゲートウ
ェイ管理テーブルとゲートウェイサーバ機能とを持つ場
合(ゲートウェイサーバが無い場合)の例である。複数
のLANが接続されたネットワークに,インターネット
電話端末(1201),ゲートウェイ(ゲートウェイ)
1(1202),ゲートウェイ2(1203)が接続さ
れている。インターネット電話端末(1201)はパソ
コンで構成され,本体にマイク(1204),スピーカ
(1205)が接続され,インターネットを介して音声
通信を可能とするソフト(以下,インターネット電話ソ
フトと呼ぶ)がインストールされているものとする。ゲ
ートウェイ1のIPアドレスは「129.60.20.
10」で,接続された電話番号は「03−xxxx−x
xxx」とする。また,ゲートウェイ2のIPアドレス
は「129.60.30.10」で,接続された電話番
号は「0468−xx−xxxx」とする。
【0045】また,ゲートウェイ1(1202)の内部
にはゲートウェイ管理テーブル(1206)がある。ゲ
ートウェイ1のゲートウェイ管理テーブル(1206)
の例を図9に示す。該ゲートウェイ管理テーブル(12
06)には,ネットワーク内のゲートウェイ1とゲート
ウェイ2との夫々の市外局番と夫々のIPアドレスとが
記録されている。また,ゲートウェイ1(1202)に
は,電話番号による問合せに対し,自装置内のゲートウ
ェイ管理テーブル(1206)を検索し,該当するゲー
トウェイのIPアドレスを返す機能がある。
【0046】また,ゲートウェイ2(1203)の内部
にもゲートウェイ管理テーブル(1207)がある。ゲ
ートウェイ2のゲートウェイ管理テーブル(1207)
の例を図10に示す。該ゲートウェイ2(1203)の
ゲートウェイ管理テーブル(1207)は,ゲートウェ
イ1(1202)のゲートウェイ管理テーブル(120
6)と同じ内容である。また,ゲートウェイ2(120
3)にも,電話番号による問合せに対し,自装置内のゲ
ートウェイ管理テーブル(1207)を検索し,該当す
るゲートウェイのIPアドレスを返す機能がある。
【0047】インターネット電話端末(1201)か
ら,電話番号が「03−1234−5678」の一般電
話網の電話機1(1208)に接続する場合,該インタ
ーネット電話端末(1201)で,相手先の電話番号
「03−1234−5678」を入力する。該インター
ネット電話端末(1201)は,あらかじめ自装置内に
登録してあったIPアドレス「129.60.20.1
0」のゲートウェイ1(1202)に対し,入力された
電話番号「03−1234−5678」で接続すべきゲ
ートウェイのIPアドレスを問い合わせる。該ゲートウ
ェイ1(1202)では,受信した電話番号「03−1
234−5678」から市外局番「03」を認識し,自
装置内のゲートウェイ管理テーブル(1206)を検索
して,市外局番「03」に対応するゲートウェイ1のI
Pアドレスを探す。その結果,IPアドレス「129.
60.20.10」を得るが,これは自装置(ゲートウ
ェイ1(803))のIPアドレスと同じであるので,
該当するゲートウェイは,自装置であることが判る。従
って,該ゲートウェイ1(1202)は,受信した相手
先電話番号「03−1234−5678」で,一般電話
網に発信し,電話番号「03−1234−5678」の
電話機1(1208)が鳴動する。電話機1(120
8)をオンフックすると,ゲートウェイ1(1202)
−電話機1(1208)間の通話が確立する。通話確立
後,該ゲートウェイ1(1202)は,インターネット
電話端末(1201)に通話確立を通知するパケットを
送信し,インターネット電話端末(1201)−電話機
1(1208)間の通話が確立し,音声データの送受信
が行われる。
【0048】また,インターネット電話端末(120
1)から,相手先の電話番号として,電話機2(120
9)の電話番号「0468−12−3456」をかけた
場合には,該インターネット電話端末(1201)は,
あらかじめ自装置内に登録してあったIPアドレス「1
29.60.20.10」のゲートウェイ1(120
2)に対し,入力された電話番号「0468−12−3
456」で,接続すべきゲートウェイのIPアドレスを
問い合わせる。該ゲートウェイ1(1202)では,受
信した電話番号「0468−12−3456」から市外
局番「0468」を認識し,自装置内のゲートウェイ管
理テーブル(1206)を検索して,市外局番「046
8」に対応するゲートウェイのIPアドレスを探し,I
Pアドレス「129.60.30.10」を得,これを
問合せ元のインターネット電話端末(1201)に返
す。インターネット電話端末(1201)は,受信した
該IPアドレス「129.60.30.10」に対し,
発呼パケットを送信する。この時相手先の電話番号「0
468−12−3456」も同時に該ゲートウェイ2
(1203)に伝えられる。該ゲートウェイ2(120
3)は,受信した該電話番号「0468−12−345
6」で一般電話網に対して発呼する。該電話番号「04
68−12−3456」の電話機2(1209)が鳴動
し,これをオンフックすることで,ゲートウェイ2(1
203)−電話機2(1209)間の通話が確立する。
通話確立後,該ゲートウェイ2(1203)は,インタ
ーネット電話端末(1201)に通話確立を通知するパ
ケットを送信し,インターネット電話端末(1201)
−電話機2(1209)間の通話が確立し,音声データ
の送受信が行われる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
ゲートウェイを介して一般電話網に発呼する場合に,入
力された接続先の電話番号から,該電話番号に対し最も
通信料が安くなるゲートウェイを自動的に選択すること
が可能となり,利用者が負担する通信料を少なくし,か
つ使用者の使い勝手を向上させることが可能となる。
【0050】また,このことにより,利用者から,ゲー
トウェイのIPアドレスを隠蔽し,システム上のセキュ
リティを向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゲートウェイサーバをもつ本発明の一実施例構
成図を示す。
【図2】ゲートウェイ管理テーブルの例を示す。
【図3】ゲートウェイサーバへの登録処理の状況を説明
する図である。
【図4】本発明の第1の実施例の態様を説明する図であ
る。
【図5】ゲートウェイ管理テーブル(807)の例を示
す。
【図6】本発明の第2の実施例の態様を説明する図であ
る。
【図7】ゲートウェイ管理テーブル(1004)の例を
示す。
【図8】本発明の第3の実施例の態様を説明する図であ
る。
【図9】ゲートウェイ1のゲートウェイ管理テーブル
(1206)の例を示す。
【図10】ゲートウェイ2のゲートウェイ管理テーブル
(1207)の例を示す。
【図11】ゲートウェイの例を示す。
【図12】ゲートウェイを使った接続動作の例を示す。
【図13】IPアドレスの例を示す。
【図14】ゲートウェイが複数ある場合のネットワーク
の例を示す。
【符号の説明】
1 :ゲートウェイ 2 :一般電話網 3 :LAN/インターネット 4 :パソコン 5 :電話 801:インターネット電話端末(PC) 802:ゲートウェイサーバ 803:ゲートウェイ1 804:ゲートウェイ2 805:マイク 806:スピーカ 807:ゲートウェイ管理テーブル 808:電話機1 809:電話機2 1001:ゲートウェイ1 1002:ゲートウェイ2 1003:ゲートウェイサーバ 1004:ゲートウェイ管理テーブル 1005:電話機1 1006:電話機2 1201:インターネット電話端末(PC) 1202:ゲートウェイ1 1203:ゲートウェイ2 1204:マイク 1205:スピーカ 1206:ゲートウェイ1のゲートウェイ管理テーブル 1207:ゲートウェイ2のゲートウェイ管理テーブル 1208:電話機1 1209:電話機2
フロントページの続き (72)発明者 林 泰仁 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 日経コミュニケーション、NO.233 (1996.11.4)、日経BP社、P. 106−110 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/00 H04L 12/66

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のクライアント端末が夫々IPアド
    レスを有してLANに収容されると共に,一般電話機が
    一般電話網に収容されるネットワークにおいて, LANにIPアドレスを有したゲートウェイ・サーバを
    接続すると共に, 当該LANと前記一般電話網との間に設けられて当該両
    者の間での情報送受を仲介し,かつIPアドレスを有し
    たゲートウェイを接続し, 前記ゲートウェイ・サーバは,前記夫々のゲートウェイ
    の持つ電話番号の市外番号と前記IPアドレスとを対応
    づけたゲートウェイ管理テーブルを設けておき, 前記ゲートウェイが、通信開始時に前記ゲートウェイ・
    サーバに接続し,自ゲートウェイが通信中であることを
    通知し,前記ゲートウェイが通信終了時に前記ゲートウ
    ェイ・サーバに接続し,自ゲートウェイが通信終了した
    ことを通知する機能を持ち, 前記ゲートウェイ・サーバが,同じ市外局番に対して複
    数台のゲートウェイを登録する機能を持つと共に,前記
    ゲートウェイとの通信内容により,前記ゲートウェイ管
    理テーブルにおいて当該ゲートウェイが通信中か非通信
    中かを管理する機能を持ち, 前記LANに収容されるクライアント端末から発呼して
    一般電話網に収容されている相手先電話機の電話番号を
    前記ゲートウェイ・サーバに送信するか,または前記一
    般電話網に収容されている電話機から発呼して最寄りの
    ゲートウェイに着信後,該最寄りのゲートウェイが前記
    相手先電話機の電話番号を前記ゲートウェイ・サーバに
    送信し, 当該ゲートウェイ・サーバは,前記ゲートウェイ管理テ
    ーブルを検索して,前記ゲートウェイ管理テーブルに登
    録された適切な市外局番のゲートウェイのうち,現在非
    通信中である1つのゲートウェイのIPアドレスを抽出
    し,前記発呼したクライアント端末または前記最寄りの
    ゲートウェイに,該選択された非通信中のゲートウェイ
    のIPアドレスを返送し, 前記発呼したクライアント端末または前記最寄りのゲー
    トウェイは,当該受信したIPアドレスのゲートウェイ
    を介して,前記相手先電話機と交信することを特徴とす
    るゲートウェイ選択方法。
  2. 【請求項2】 複数のクライアント端末が夫々IPアド
    レスを有してLANに収容されると共に,一般電話機が
    一般電話網に収容されるネットワークにおいて, IPアドレスを付与されてLANに接続されるゲートウ
    ェイ・サーバと, IPアドレスを付与されてLANに接続され,かつ当該
    LANと前記一般電話網との間に設けられて当該両者の
    間の情報送受を仲介する複数のゲートウェイを備え, 前記ゲートウェイ・サーバは,前記夫々のゲートウェイ
    のもつ電話番号の市外番号と前記IPアドレスとを対応
    づけたゲートウェイ管理デーブルを設け, 前記ゲートウェイが,通信開始時に前記ゲートウェイ・
    サーバに接続し,自ゲートウェイが通信中であることを
    通知し,前記ゲートウェイが通信終了時に前記ゲートウ
    ェイ・サーバに接続し,自ゲートウェイが通信終了した
    ことを通知する機能を持ち, 前記ゲートウェイ・サーバが,同じ市外局番に対して複
    数台のゲートウェイを登録する機能を持つと共に,前記
    ゲートウェイとの通信内容により,前記ゲートウェイ管
    理テーブルにおいて当該ゲートウェイが通信中か非通信
    中かを管理する機能を持ち, かつ前記クライアント端末からの前記一般電話網に収容
    された電話機の電話番号についての問い合わせ,または
    前記一般電話網に収容されている電話機から発呼して最
    寄りのゲートウェイに着信後,該最寄りのゲートウェイ
    が,前記相手先電話機の電話番号についての問い合わせ
    に対応して,前記ゲートウェイ管理テーブルに登録され
    た適切な市外局番のゲートウェイのうち,現在非通信中
    である1つのゲートウェイのIPアドレスを取得し,当
    該IPアドレスを通知する通知機能を持つことを特徴と
    するゲートウェイ選択装置。
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