JP3518685B2 - ストッキング - Google Patents

ストッキング

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  • Socks And Pantyhose (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は吸湿発熱性を有する
弾性繊維のカバリング糸を用いてなるストッキングに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の保温性を重視した布帛は、一般に
厚いものあるいは重いものとなる傾向がある。これらの
布帛を着用した場合、重い、動きにくい、ファッション
性が損なわれる、または発汗後の放湿性が不十分である
ため通勤電車等での発汗時にはムレ感等の不快感を感じ
る、更には汗の温度が低下した後は冷え感が生じる等の
不具合があり、薄くて且つ保温性に優れる布帛が市場に
おいて望まれている。
【0003】特に弾性繊維等を使用した伸縮性布帛にお
いては布帛が肌に密着するものであり、保温性を確保す
るため厚地布帛とした場合は特に上記の不具合点が顕著
に現れる。またそのボディフィット性を活かして審美性
を追求する用途、例えばストッキング、タイツ等におい
ては、厚くなることによる着用時の審美性の低下が特に
問題となることが多い。
【0004】これら薄地布帛で保温性を確保するために
従来種々の検討が行われているが、編み組織の変更や汎
用糸の選択をしたものが大半であり、その効果は十分と
は言えず、保温性、軽量性、快適性、審美性を同時に確
保するする布帛は得られていないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記のよう
な課題を解決しようとするものであって、薄地軽量で保
温性が高く、更には快適性、審美性をも有するストッキ
ングを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは保温性が高
く且つ薄地の布帛を得ることができる発熱性を有する弾
性繊維に関し鋭意検討の結果、本発明に至った。即ち本
発明は以下の構成よりなる。 1.吸湿及び/又は吸水時の最大温度上昇が2℃以上で
あるポリウレタン弾性繊維をナイロンでカバリングした
カバリング糸を用いてなることを特徴とするストッキン
。 2.ポリウレタン弾性繊維が、20℃×65%RHにお
ける吸湿率が0.5%以上、20℃×95%RHにおけ
る吸湿率が1.5%以上であることを特徴とする上記第
1記載のストッキング。 3.ポリウレタン弾性繊維が、有機及び/又は無機系の
吸放湿性微粒子を含有してなることを特徴とする上記第
1又は第2記載のストッキング
【0007】以下、本発明について詳述する。衣料用布
帛において弾性繊維は布帛の表面に露出せず、内部に存
在することが通常であるため、係る弾性繊維が発熱すれ
ば布帛内部から発熱することとなり、発熱体を断熱材で
覆うのと同様の効果を奏し、効果的に保温、蓄熱性が得
られ、更には高い快適性をも得ることができる。布帛表
面に露出する非弾性繊維に発熱性を付与した場合は、反
人体側に露出した部分は冷却が速いため効率が悪く、ま
た人体側の部分が発熱したときは快適性が低減するから
である。
【0008】また、吸湿時に発熱する剤等を布帛表面に
バインダーを用いてパディング等により付着せしめる、
又は表面に露出する繊維に含有せしめる方法では、風合
いを損ねやすい難点がある他、パディング等においては
洗濯耐久性が不十分になり易いという問題がある。
【0009】ポリウレタン弾性繊維は、通常の使用方法
において布帛表面に露出することが少なく、風合いを損
ねないという利点がある。ポリウレタン弾性繊維の内部
に吸湿して発熱する剤を含有していることが好ましい態
様と言える。
【0010】本発明に係る弾性繊維は吸湿及び/又は吸
水時の最大温度上昇が2℃以上であることが好ましい。
さらに好ましくは3℃以上である。係る特性を有する弾
性繊維は薄地で高い保温性を布帛に付与することができ
るからである。
【0011】更に本発明に係る弾性繊維は上記の発熱性
を有し、且つ20℃×65%RHにおける吸湿率が0.
5%以上、20℃×95%RHにおける吸湿率が1.5
%以上であることが好ましい。前記のような特徴を有す
る弾性繊維は、一定の保温性ある布帛を薄地にできるこ
とに加えて汗を効果的に吸収するため、体が温まり汗を
かいても不快感を覚えることがなく、暖かく且つ蒸れな
いという高度な快適性を付与するものである。更に発汗
後に汗が冷却されたときの冷え感を解消することもでき
る。
【0012】本発明に係る弾性繊維は吸放湿性微粒子を
含有せしめることによっても得られる。弾性繊維に添加
することができる微粒子はポリアクリル酸系ポリマー微
粒子、ポリビニール系ポリマー微粒子、ポリアミド系ポ
リマー微粒子、ポリウレタン系ポリマー微粒子、多孔質
シリカ微粒子、親水性シリカ微粒子などである。
【0013】該吸放湿性微粒子の膨潤度は200%以下
であることが好ましく、更に好ましくは100%以下で
ある。吸湿及び/又は吸水時の微粒子の膨潤度が200
%を越える場合には、発熱の程度が小さくなり、弾性繊
維の温度上昇の程度が小さくなるため好ましくない。微
粒子が吸湿及び/又は吸水して200%を越える膨潤度
となると、吸湿によるエネルギーが大きな膨潤に消費さ
れてしまい、発熱に活かされにくいためと考えられる。
また、微粒子の膨潤度が200%を越えると、弾性繊維
自体が膨潤し、カバリングや編成でのスカム付着による
断糸や、品質不良の原因となるため好ましくない。
【0014】該吸放湿性微粒子は20℃×65%RHに
おける水分率が30%以上であることが好ましく、更に
好ましくは35%以上、最も好ましくは40%以上であ
る。これは弾性繊維の吸湿性を大きくするためであり、
吸湿/吸水時の弾性繊維の発熱性、温度上昇の程度を大
きくするためでもある。最も好ましい化学組成は後述す
るが、前記のような水分率を有する吸放湿性微粒子とし
ては、特に非生体系ポリマーからなる高吸放湿性有機微
粒子である。従来、吸湿性があるとされる微粒子の中
で、最も吸湿性が高いと考えられるものはウールパウダ
ーやケラチンのパウダーであるが、20℃×65%RH
での水分率は高々15%である。そのほか、デンプンや
セルロース、シルク、コラーゲンなどの多糖類系微粒子
や蛋白質系微粒子は前記のウールパウダーやケラチンパ
ウダーより小さい8〜12%程度である。その他尿素ホ
ルマリン樹脂系やメラミンホルマリン樹脂系のパウダー
もあるが、20℃×65%RHでの水分率は30%に遠
く及ばないと考えられ、あまり好ましくない。
【0015】また弾性繊維の物性低下を防ぎ、紡糸操業
性及び後加工通過性を良好とするために高吸放湿性微粒
子の粒径が20μm以下、好ましくは10μm以下、更に
好ましくは5μm以下、最も好ましくは2μm以下であ
って、その含有量は繊維に対して0.2〜50重量%で
あることが好ましい。この範囲より含有量が低ければ十
分な効果が得られず、高ければ弾性繊維製造時の糸切れ
を誘発する等の不具合が生じるからである。
【0016】本発明に係る弾性繊維に非生体系ポリマー
からなる高吸放湿性有機微粒子を含有せしめる場合、そ
の高吸放湿性有機微粒子はアクリロニトリルを50重量
%以上含むアクリロニトリル系重合体にヒドラジン、ジ
ビニルベンゼン又はトリアリルイソシアヌレート処理に
より架橋構造を導入し、残存しているニトリル基を加水
分解により塩型カルボキシル基に化学変換せしめたもの
であって、塩型カルボキシル基を1.0mmol/g以
上有するものであることが最も好ましい。
【0017】該高吸放湿性有機微粒子を含有する弾性繊
維は良好な発熱性及び吸湿性を両立させる。該高吸放湿
性有機微粒子は、エステルやナイロンの非弾性繊維に添
加した場合に比して、ポリウレタン弾性繊維に添加した
場合に顕著な発熱、吸湿性を示し、一方でポリウレタン
弾性繊維の強伸度等の物性低下がごくわずかである。理
由はわからないが、繊維表面にブリードアウトし易いた
めであると推測される。更には、該高吸放湿性有機微粒
子は優れた抗菌性、消臭性をも示し、特にストッキング
や肌着等に用いる本発明に係る弾性繊維に付加的な価値
を供するものである。
【0018】本発明における弾性繊維とは、社会通念上
ゴム弾性挙動を示すと認められる繊維をいい、例えば少
なくとも50%以上伸張することができ、かつ20%以
上の回復率を有する繊維などが挙げられる。
【0019】本発明に係る弾性繊維はポリウレタン弾性
繊維であってもよい。該弾性繊維は特に優れた伸縮性を
示し、更には本発明で用いることができる吸湿・発熱性
微粒子の効果が顕著に現れるからである。
【0020】本発明に係る弾性繊維に用いることができ
るポリウレタン重合体は、ポリオールと過剰モルのジイ
ソシアネート化合物からなる両末端がイソシアネート基
である中間重合体を、N,N‘−ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルスルホキシドなどの不活性な有機溶剤に溶
解し、ジアミン化合物を反応させて得るものであっても
よい。
【0021】上記ポリオールとしては特に制限はない
が、例えばポリマージオールなどが挙げられる。具体的
には、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロ
ピレングリコール、ポリオキシテトラメチレングリコー
ル、ポリオキシペンタメチレングリコールおよびポリオ
キシプロピレンテトラメチレングリコールなどのポリエ
ーテルジオール、アジピン酸、セバシン酸、マレイン
酸、イタコン酸、アゼライン酸およびマロン酸などの二
塩基酸の一種または二種以上とエチレングリコール、
1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレング
リコール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオー
ル、ヘキサメチレングリコールおよびジエチレングリコ
ールなどのグリコール一種または二種以上とから得られ
るポリエステルジオール、ポリ−ε−カプロラクトンお
よびポリバレロラクトンなどのポリラクトンジオール、
ポリエステルアミドジオール、ポリエーテルエステルジ
オール、ポリカーボネートジオールなどから選択するこ
とができる。
【0022】ジイソシアネート化合物としては、脂肪
族、脂環族および芳香族のジイソシアネート化合物であ
れば特に制限されない。例えば、メチレン−ビス(4−
フェニルイソシアネート)、メチレン−ビス(3−メチ
ル−4−フェニルイソシアネート)、1,4−トリレン
ジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネー
ト、m−およびp−フェニレンジイソシアネート、m−
およびp−キシリレンジイソシアネート、メチレン−ビ
ス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、1,3−お
よび1,4−シクロヘキシレンジイソシアネート、トリ
メチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネートなどが挙げられる。
【0023】鎖延長剤としてのジアミン化合物は特に制
限されるものではないが、例えばエチレンジアミン、プ
ロピレンジアミン、トリメチレンジアミン、ヘキサメチ
レンジアミン、1,2−シクロヘキサンジアミン、1,
3−シクロヘキサンジアミン、1,4−シクロヘキサン
ジアミンおよびヒドラジンなどが挙げられる。
【0024】本発明に係る弾性繊維はカバリング糸、仮
撚糸に用いてもよい。係る複合弾性糸は弾性繊維が被覆
された状態となるため、長く、高い保温効果及び快適性
を供することができるからである。
【0025】更に本発明に係る弾性繊維はパンティスト
ッキングに用いてもよい。この用途は着用時の審美性を
重視し、薄い布帛であることが要求されるため、本発明
の効果を特に発揮できるからである。
【0026】本発明に係る弾性繊維の交編織素材は熱可
塑性合成繊維、天然繊維、再生繊維の何れであってもよ
いが、熱可塑性合成繊維にあってはポリエステル繊維、
ポリアミド繊維のいずれかを、天然繊維においては綿、
羊毛、再生繊維にあってはポリノジック繊維を採用する
ことが望ましい。
【0027】相手素材と本発明に係る弾性繊維を交編織
する上で特に制約を受けるものではないが、例えば交織
する場合には、弾性繊維を相手素材で被覆する時、ポリ
エステル繊維などを弾性繊維にカバリングして経糸及び
/又は緯糸に用いるのが一般的である。又、相手素材と
交編する場合、直接相手素材と引き揃えてニットインす
ることも、カバリング糸でニットインすることも可能で
ある。
【0028】得られた伸縮性編織物の染色加工について
は、生機をリラックス・精練後プレセットし、染色、乾
燥、風合処理を行い、仕上げセットする一般的な加工工
程の採用が可能である。
【0029】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。尚、測定方法、評価方法などは以下の通りである。
【0030】(A)発熱性(最大温度上昇) 筒編み機を用いて10gの弾性繊維のベア筒編みサンプ
ルを作成した。該筒編みサンプルを温度センサーに装着
(例えば安立計器(株)製の棒状検知端を有する540
K MD−5型になるべく密着するように巻きつけて、
検知端先端から余った筒編みサンプル端を折り返してセ
ロハンテープあるいは輪ゴム等でとめる)し、70℃×
2時間乾燥後、シリカゲル入りデシケータ(デシケータ
内は約5%RH)に入れ、32℃で24時間放置した。
その後サンプルを装着した温度センサーを温度記録計
(例えば安立計器(株)製;DATA COLLECT
ORAM−7052型)に速やかに接続し、32℃×7
0%RHの環境下(例えば硫酸カリウム飽和水溶液デシ
ケータ)での吸湿発熱による温度変化を計測した。得ら
れた最大温度データ(℃)と初期温度(32℃)との差
を計算し、最大温度上昇(℃)を求めた。
【0031】(B)吸湿率 弾性繊維5gを石油エーテル100mlで洗浄した後、
絶乾状態での重量W1(g)を測定する。20℃×65
%RHの雰囲気下で24時間放置した後の重量W
2(g)を測定し下記式(1)によって、20℃×65
%RHにおける吸湿率を求める。 20℃×65%RH、吸湿率(%)={(W2−W1)/W1}×100 ……………………………(1) 更に、20℃×95%RHの雰囲気下で24時間放置し
た後の重量W3(g)を測定し、下記式(2)によっ
て、20℃X95%RHにおける吸湿率を求める。 20℃×95%RH、吸湿率(%)={(W3−W1)/W1}×100 ……………………………(2)
【0032】(C)微粒子の膨潤度 105℃に設定した乾燥器中に24時間入れて絶乾した
試料約1gを10mlスクリュー管に入れ、垂直に保持
し、試料上面をなるべく平らにして、目盛りからその時
の体積V1(ml)を読み取る。スクリュー管に吸水後
も試料上面より水面が高くなる量の純水を入れ、6時間
垂直に放置後、試料上面の体積V2(ml)を目盛りか
ら読み取る。微粒子の膨潤度は下記式(3)によって求
める。 膨潤度(%)= {(V2−V1)/V1}×100…………(3)
【0033】(D)微粒子の水分率 試料約2gを洗浄し絶乾したシャーレに採取し、部分的
に小さな穴をあけたアルミホイルをかぶせ、微粒子が飛
び散らないように留意して、20℃×65%RHに設定
した恒温恒湿器中に24時間入れた後のシャーレの重量
4を測定する。その後105℃に設定した乾燥機の中
に24時間入れた後のシャーレの重量W5(g)を測定
する。20℃×65%RHにおける微粒子の水分率は下
記式(4)により求める。 水分率(%)={(W4−W5)/W5}×100……………(4)
【0034】(実施例1)分子量1800のポリオキシ
テトラメチレングリコール200部とメチレン−ビス
(4−フェニルイソシアネート)45部を80℃で3時
間反応させ、両末端イソシアネート基の中間重合体を得
た。中間重合体を40℃まで冷却した後、N,N−ジメ
チルアセトアミド375部を加え10℃まで冷却した。
エチレンジアミン4.0部、ジエチルアミン0.4部を
N,N−ジメチルアセトアミド147.6部に溶解した
ジエチルアミン溶液を用意し、高速攪拌されている中間
重合体溶液へジエチルアミン溶液を一気に添加し、溶液
濃度32.2重量%、粘度2500ポイズ(30℃)の
ポリウレタン重合体溶液を得た。
【0035】こうして得たポリウレタン重合体溶液に、
n−ブチルアミン/N,N−ジメチルヒドラジン末端封
鎖ポリマー4%、ベンゾトリアゾール系化合物、ヒンダ
ードフェノール系化合物を添加混合する。
【0036】引続き、アクリロニトリル、アクリル酸メ
チル、p−スチレンスルホン酸ソーダ及び水からなる原
料微粒子水分散体をヒドラジン架橋し、NaOHにて加
水分解処理した、平均粒径0.5μm(光散乱光度計で
測定)、膨潤度80%、20℃×65%RHにおける水
分率が45%の高吸放湿性有機微粒子を5重量%前記ポ
リウレタン重合体溶液に添加し、ミキサーにて3時間混
合し紡糸原液とした。
【0037】紡糸原液を脱法後、孔径0.5mmの口金
から吐出し、235℃の加熱空気を流した紡糸筒内押し
出し、油剤を5%OWF付与して速度550m/分で巻
き取った。得られた糸条を40℃で72時間加熱処理
し、後加工に供する22dtex、2フィラメントのポ
リウレタン弾性繊維を得た。得られたポリウレタン弾性
繊維の最大発熱量は3℃であり、20℃×65%RHに
おける吸湿率は2.0%、20℃×95%RHにおける
吸湿率は4.4%であった。
【0038】得られた弾性繊維に、巻き糸としてナイロ
ン6の通常延伸糸8dtex、5filの糸条を用い、
カバリングの際の芯糸ドラフトを3.3、下撚り数29
00回/m、上撚り数2450回/mにそれぞれ設定
し、ダブルカバリング糸を製造した。
【0039】上記のカバリング糸を4口パンティストッ
キング編み機(口径4インチ、編み針本数400本)に
供給し編立、プリセット、裁断、縫製、染色加工、ファ
イナルセットの一連の後加工を行いパンティストッキン
グを得た。
【0040】得られたパンティーストッキングにより2
0名の着用テストを冬季に実施した。その結果、被験者
20名のうち、17名が暖かくかつ快適であるとの回答
があった。上記着用テストでは、露出する脚部の保温性
のみならず、腹部が冷えず快適であるとの回答した者が
8名存在した。
【0041】(比較例1)発熱吸湿性有機微粒子の添加
量を0.1%とする以外は、実施例1と同様の方法でパ
ンティーストッキングを得た。得られたポリウレタン弾
性繊維の最大発熱量は0.6℃であり、20℃×65%
RHにおける吸湿率は1.5%、20℃×95%RHに
おける吸湿率は1.8%であった。得られたパンティー
ストッキングを実施例1と同様に20名が着用した。そ
の結果、通常のパンティーストッキングと相違無いと回
答したものが16名、若干暖かいが不十分と回答したも
のが4名であった。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、薄地軽量で保温性が高
く、更には快適性、審美性をも有するストッキングの提
供が可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A41B 11/00 - 11/14 D02G 1/00 - 3/48 D01F 1/00 - 9/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸湿及び/又は吸水時の最大温度上昇が2
    ℃以上であるポリウレタン弾性繊維をナイロンでカバリ
    ングしたカバリング糸を用いてなることを特徴とするス
    トッキング
  2. 【請求項2】ポリウレタン弾性繊維が、20℃×65%
    RHにおける吸湿率が0.5%以上、20℃×95%R
    Hにおける吸湿率が1.5%以上であることを特徴とす
    る請求項1記載のストッキング
  3. 【請求項3】ポリウレタン弾性繊維が、有機及び/又は
    無機系の吸放湿性微粒子を含有してなることを特徴とす
    る請求項1又は2記載のストッキング
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