JP3518562B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP3518562B2
JP3518562B2 JP02930395A JP2930395A JP3518562B2 JP 3518562 B2 JP3518562 B2 JP 3518562B2 JP 02930395 A JP02930395 A JP 02930395A JP 2930395 A JP2930395 A JP 2930395A JP 3518562 B2 JP3518562 B2 JP 3518562B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体装置に係り、特
に内部データを外部に出力する出力バッファを備える半
導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、パーソナルコンピュータやワーク
ステーションを始めさまざまな電気製品にマイコン、メ
モリ、ゲートアレイを始めとした種々の半導体装置が搭
載されている。これら半導体装置は必ずといっていいほ
ど外部とのデータのやりとりをおこなうピンを有してお
り、装置内部で形成した信号や、記憶していた情報をこ
のピンに出力するための出力バッファ回路(ドライバ回
路)を有している。なぜならば、半導体装置を電気製品
に搭載する場合、ピンは実装基板上のプリント配線等に
接続されるため、実装基板等に存在する浮遊容量やこの
ピンに接続される他の装置の入力容量などの比較的容量
値の大きな負荷容量(寄生容量)を充放電することが必
要となるためである。
【0003】図36は例えば特開平3-19425号公報に記
載されたドライバ回路を示しており、図37はこの図3
6に示された回路と等価回路を示す回路図である。図3
6および図37において1aは電源電位V CCが与えられる
電源電位ノード、1bは接地電位が与えられる接地電位ノ
ード、2 は入力信号INが入力される入力ノード、3 はp
チャネルトランジスタ3aおよびnチャネルトランジスタ
3bで構成されるインバータ、4 はpチャネルトランジス
タ4aおよびnチャネルトランジスタ4bで構成されるイン
バータ、6 はnチャネルトランジスタ、8 はpチャネル
トランジスタ、9 はpチャネルトランジスタ、10および
11は負荷抵抗、12は出力信号OUT が出力される出力ノー
ド、13はnチャネルトランジスタである。
【0004】次に、以上のように構成された従来のドラ
イバ回路の動作について説明する。まず、入力信号INが
電源電位V CCから接地電位GND に変化すると、ノード5
の電位はインバータ3 により電源電位V CCに上昇し、こ
のノード5 の電位をゲートに受けるpチャネルトランジ
スタ9 は非導通状態となる。また、ノード7 の電位もイ
ンバータ4 により電源電位V CCに上昇し、このノード7
の電位をゲートに受けるnチャネルトランジスタ13は導
通状態となる。従って出力信号OUT は低下して接地電位
GND になるとともに、この出力信号OUT が電源電位V CC
からpチャネルトランジスタ8 のしきい値電圧の絶対値
V thp を引いた電位よりも低くなると、pチャネルトラ
ンジスタ8 が導通状態となり、ノード7 の電位V7はV7=O
UT+V thpを維持しながら低下する。
【0005】また、入力信号INが接地電位GND から電源
電位V CCに変化すると、ノード5 の電位はインバータ3
により接地電位GND に低下し、このノード5 の電位をゲ
ートに受けるpチャネルトランジスタ9 は導通状態とな
る。また、ノード7 の電位もインバータ4 により接地電
位GND に低下し、このノード7 の電位をゲートに受ける
nチャネルトランジスタ13は非導通状態となる。従って
出力信号OUT は上昇して電源電位V CCになるとともに、
この出力信号OUT が接地電位GND にnチャネルトランジ
スタ6 のしきい値電圧V thn を加えた電位よりも高くな
ると、nチャネルトランジスタ6 が導通状態となり、ノ
ード5 の電位V5はV5=OUT-V thnを維持しながら上昇す
る。
【0006】このように図36および図37に示された
従来のドライバ回路は、pチャネルトランジスタ9 およ
びnチャネルトランジスタ13のゲート電位V5およびV7
出力信号OUT に追随させることで、出力インピーダンス
と出力信号OUT を伝送する伝送線(図示せず)のインピ
ーダンスの整合を維持している。
【0007】図38はnチャネルトランジスタのゲート
−ソース間電圧V gsをパラメータとして振ったときのド
レイン−ソース間電圧V dsに対する出力インピーダンス
特性を示すグラフである。この図38はゲート−ソース
間電圧が一定のとき出力インピーダンスがドレイン−ソ
ース間電圧V dsの上昇に伴い上昇して最大値をとって低
下すること、および出力インピーダンスがゲート−ソー
ス間電圧V gsの上昇に伴い低下することを示している。
この図38からわかるように、ドライバ回路の出力信号
OUT のレベルが変化する際に出力トランジスタ9 および
13のゲート−ソース間の電圧の絶対値が小さかったり、
ドレイン−ソース間の電圧の絶対値が小さいと、出力イ
ンピーダンスは設定値から大幅にずれるので、一定の特
性インピーダンスを有する出力信号OUT を伝送する伝送
線との間でインピーダンスの不整合が生じてしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され
た従来のドライバ回路においては、入力信号INが接地電
位GND のとき、インバータ4 におけるpチャネルトラン
ジスタ4aとpチャネルトランジスタ8 とが導通状態とな
るので、電源電位ノード1aからpチャネルトランジスタ
4aおよびpチャネルトランジスタ8 を介して接地電位ノ
ード1bに流れる貫通電流が生じる。また、入力信号INが
電源電位V CCのとき、インバータ3 におけるnチャネル
トランジスタ3bとnチャネルトランジスタ6 とが導通状
態となるので、電源電位ノード1aからnチャネルトラン
ジスタ6 およびnチャネルトランジスタ3bを介して接地
電位ノード1bに流れる貫通電流が生じる。従って消費電
力が大きいという問題点があった。
【0009】また、出力信号OUT を伝送する伝送線を他
の電源電位の異なる半導体装置と共有している場合、例
えば他の半導体装置の電源電位が電源電位ノード1aに与
えられる電源電位V CCよりも高いと出力ノード12の電位
も高くなり、接地電位GND の出力信号OUT を出力すると
きに、出力ノード12の電位(出力信号)OUT が電源電位
V CCからpチャネルトランジスタ8 のしきい値電圧の絶
対値V thp を引いた電位よりも低くなって、pチャネル
トランジスタ8 が導通状態となり、ノード7 の電位V7
出力信号OUT に追随するように制御されるまで出力信号
OUT を伝送する伝送線との間でインピーダンスの不整合
が生じてしまい、出力信号OUT の伝達波形の反射が発生
して高速伝送の妨げとなるというという問題点があっ
た。
【0010】さらに、所望のインピーダンスにするため
には出力トランジスタ9 および13のサイズを調整する必
要があり、容易にインピーダンスを所望の設定値にして
おくことができないという問題点があった。
【0011】この発明は上記した点に鑑みてなされたも
のであり、消費電力が小さくインピーダンスの整合機能
を有する出力バッファを備えた半導体装置を得ることを
第1の目的としている。
【0012】また、電源電位が外部の電源電位と異なる
場合にもインピーダンスの整合がとれる出力バッファを
備えた半導体装置を得ることを第2の目的としている。
【0013】さらに、容易に所望の値にインピーダンス
を設定可能な出力バッファを備えた半導体装置を得るこ
とを第3の目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の半
導体装置は、電源電位ノードと出力ノードとの間に接続
され、2値レベルを有する入力信号が一方のレベルのと
きに導通状態となるプルアップ出力トランジスタと、出
力ノードと接地電位ノードとの間に接続されるnチャネ
ルプルダウン出力トランジスタと、出力ノードとnチャ
ネルプルダウン出力トランジスタのゲートとの間に接続
され、入力信号が他方のレベルのときに導通状態となる
プルダウンゲート制御トランジスタと、nチャネルプル
ダウン出力トランジスタのゲートと接地電位ノードとの
間に接続され、入力信号が他方のレベルのときに非導通
状態となるゲート放電トランジスタとを有する出力バッ
ファを備えるものである。
【0015】請求項2に係る発明の半導体装置は、出力
ノードと接地電位ノードとの間に接続され、2値レベル
を有する入力信号が一方のレベルのときに導通状態とな
るプルダウン出力トランジスタと、電源電位ノードと出
力ノードとの間に接続されるpチャネルプルアップ出力
トランジスタと、出力ノードとpチャネルプルアップ出
力トランジスタのゲートとの間に接続され、入力信号が
他方のレベルのときに導通状態となるプルアップゲート
制御トランジスタと、pチャネルプルアップ出力トラン
ジスタのゲートと電源電位ノードとの間に接続され、入
力信号が他方のレベルのときに非導通状態となるゲート
充電トランジスタとを有する出力バッファを備えるもの
である。
【0016】請求項3に係る発明の半導体装置は、電源
電位ノードと出力ノードとの間に接続されるpチャネル
プルアップ出力トランジスタと、出力ノードとpチャネ
ルプルアップ出力トランジスタのゲートとの間に接続さ
れ、2値レベルを有する入力信号が一方のレベルのとき
に導通状態となるプルアップゲート制御トランジスタ
と、pチャネルプルアップ出力トランジスタのゲートと
電源電位ノードとの間に接続され、入力信号が一方のレ
ベルのときに非導通状態となるゲート充電トランジスタ
と、出力ノードと接地電位ノードとの間に接続されるn
チャネルプルダウン出力トランジスタと、出力ノードと
nチャネルプルダウン出力トランジスタのゲートとの間
に接続され、入力信号が他方のレベルのときに導通状態
となるプルダウンゲート制御トランジスタと、nチャネ
ルプルダウン出力トランジスタのゲートと接地電位ノー
ドとの間に接続され、入力信号が他方のレベルのときに
非導通状態となるゲート放電トランジスタを有する出力
バッファを備えるものである。
【0017】請求項4に係る発明の半導体装置は、電源
電位ノードと出力ノードとの間に接続され、入力信号が
Hレベルであると導通状態となるプルアップ出力トラン
ジスタと、出力ノードと接地電位ノードとの間に接続さ
れるnチャネルプルダウン出力トランジスタと、電源電
位ノードとnチャネルプルダウン出力トランジスタのゲ
ートとの間に接続され、ゲートに入力信号を受ける第1
のpチャネルMOSトランジスタと、nチャネルプルダ
ウン出力トランジスタのゲートと接地電位ノードとの間
に接続され、ゲートに入力信号を受ける第1のnチャネ
ルMOSトランジスタと、電源電位ノードとnチャネル
プルダウン出力トランジスタのゲートとの間に接続さ
れ、ゲートが出力ノードに接続される第2のnチャネル
MOSトランジスタとを有する出力バッファを備えるも
のである。
【0018】請求項5に係る発明の半導体装置は、電源
電位ノードと出力ノードとの間に接続されるpチャネル
プルアップ出力トランジスタと、出力ノードと接地電位
ノードとの間に接続され、入力信号がLレベルであると
導通状態となるプルダウン出力トランジスタと、電源電
位ノードとpチャネルプルアップ出力トランジスタのゲ
ートとの間に接続され、ゲートに入力信号を受ける第1
のpチャネルMOSトランジスタと、pチャネルプルア
ップ出力トランジスタのゲートと接地電位ノードとの間
に接続され、ゲートに入力信号を受ける第1のnチャネ
ルMOSトランジスタと、pチャネルプルアップ出力ト
ランジスタのゲートと接地電位ノードとの間に接続さ
れ、ゲートが出力ノードに接続される第2のpチャネル
MOSトランジスタとを有する出力バッファを備えるも
のである。
【0019】請求項6に係る発明の半導体装置は、電源
電位ノードと出力ノードとの間に接続され、入力信号が
Hレベルであると導通状態となるプルアップ出力トラン
ジスタと、出力ノードと接地電位ノードとの間に接続さ
れるnチャネルプルダウン出力トランジスタと、電源電
位ノードと第1のノードとの間に接続され、ゲートに入
力信号を受ける第1のpチャネルMOSトランジスタ
と、第1のノードと接地電位ノードとの間に接続され、
ゲートに入力信号を受ける第1のnチャネルMOSトラ
ンジスタと、第1のノードとnチャネルプルダウン出力
トランジスタのゲートとの間に接続され、ゲートが出力
ノードに接続される第2のnチャネルMOSトランジス
タとを有する出力バッファを備えるものである。
【0020】請求項7に係る発明の半導体装置は、電源
電位ノードと出力ノードとの間に接続されるpチャネル
プルアップ出力トランジスタと、出力ノードと接地電位
ノードとの間に接続され、入力信号がLレベルであると
導通状態となるプルダウン出力トランジスタと、電源電
位ノードと第1のノードとの間に接続され、ゲートに入
力信号を受ける第1のpチャネルMOSトランジスタ
と、第1のノードと接地電位ノードとの間に接続され、
ゲートに入力信号を受ける第1のnチャネルMOSトラ
ンジスタと、第1のノードとpチャネルプルアップ出力
トランジスタのゲートとの間に接続され、ゲートが出力
ノードに接続される第2のpチャネルMOSトランジス
タとを有する出力バッファを備えるものである。
【0021】請求項8に係る発明の半導体装置は、電源
電位ノードと出力ノードとの間に接続され、2値レベル
を有する入力信号が一方のレベルになると導通状態とな
るpチャネルプルアップ出力トランジスタと、出力ノー
ドと接地電位ノードとの間に接続され、出力ノードの電
位の低下に応じて低下するバックゲート電位を受け、入
力信号が他方のレベルになると導通状態となるnチャネ
ルプルダウン出力トランジスタとを有する出力バッファ
を備えるものである。
【0022】請求項9に係る発明の半導体装置は、電源
電位ノードと出力ノードとの間に接続され、2値レベル
を有する入力信号が一方のレベルであると導通状態とな
るプルアップ出力トランジスタと、出力ノードと接地電
位ノードとの間に接続されるnチャネルプルダウン出力
トランジスタと、電源電位ノードとnチャネルプルダウ
ン出力トランジスタのゲートとの間に接続され、入力信
号が他方のレベルであると導通状態となるゲート充電ト
ランジスタと、nチャネルプルダウン出力トランジスタ
のゲートと接地電位ノードとの間に接続され、バックゲ
ートが出力ノードに接続されるpチャネルゲート放電ト
ランジスタとを有する出力バッファを備えるものであ
る。
【0023】請求項10に係る発明の半導体装置は、第
1の電位ノードと第1のノードとの間に接続される第1
の抵抗素子および第1のノードと接地電位ノードとの間
に接続される第2の抵抗素子を有する分圧回路と、第1
の電位ノードと第2のノードとの間に接続される第3の
抵抗素子および第2のノードと接地電位ノードとの間に
接続され、ゲートが第3のノードに接続されるnチャネ
ルMOSトランジスタを有する制御用分圧回路と、第1
のノードの電位および第2のノードの電位を受け、第2
のノードの電位が第1のノードの電位よりも高いと高く
なり、低いと低くなる比較電位を第3のノードに出力す
る比較回路と、電源電位ノードと第1の出力ノードとの
間に接続され、2値レベルを有する第1の入力信号が一
方のレベルのとき導通状態となる第1のプルアップ出力
トランジスタと、第1の出力ノードと接地電位ノードと
の間に接続され、ゲートが第3のノードに接続される第
1のnチャネルプルダウン出力トランジスタと、第1の
nチャネルプルダウン出力トランジスタのゲートと接地
電位ノードとの間に接続され、第1の入力信号が一方の
レベルのとき導通状態となる第1の接地トランジスタと
を有する出力バッファを備えるものである。
【0024】請求項11に係る発明の半導体装置は、請
求項10に係る発明の半導体装置において、出力バッフ
ァを第3のノードと第1のnチャネルプルダウン出力ト
ランジスタのゲートとの間に接続され、第1の入力信号
が他方のレベルであると導通状態となる第1のトランス
ファゲートをさらに有するものとし、出力バッファにお
ける第1のnチャネルプルダウン出力トランジスタのゲ
ートが第1のトランスファゲートを介して第3のノード
に接続されるものとしたものである。
【0025】請求項12に係る発明の半導体装置は、請
求項11に係る発明の半導体装置において、出力バッフ
ァをさらに電源電位ノードと第2の出力ノードとの間に
接続され、2値レベルを有する第2の入力信号が一方の
レベルのとき導通状態となる第2のプルアップ出力トラ
ンジスタと、第2の出力ノードと接地電位ノードとの間
に接続される第2のnチャネルプルダウン出力トランジ
スタと、第2のnチャネルプルダウン出力トランジスタ
のゲートと接地電位ノードとの間に接続され、第2の入
力信号が一方のレベルのとき導通状態となる第2の接地
トランジスタと、第3のノードと第2のnチャネルプル
ダウン出力トランジスタのゲートとの間に接続され、第
2の入力信号が他方のレベルであると導通状態となる第
2のトランスファゲートとを有するものとしたものであ
る。
【0026】請求項13に係る発明の半導体装置は、第
1の電位ノードと第1のノードとの間に接続される第1
の抵抗素子および第1のノードと接地電位ノードとの間
に接続される第2の抵抗素子を有する分圧回路と、第1
の電位ノードと第2のノードとの間に接続され、ゲート
が第3のノードに接続されるpチャネルMOSトランジ
スタおよび第2のノードと接地電位ノードとの間に接続
される第3の抵抗素子を有する制御用分圧回路と、第1
のノードの電位および第2のノードの電位を受け、第2
のノードの電位が第1のノードの電位より高いと高くな
り、低いと低くなる比較電位を第3のノードに出力する
比較回路と、電源電位ノードと第1の出力ノードとの間
に接続され、ゲートが第3のノードに接続される第1の
pチャネルプルアップ出力トランジスタと、第1の出力
ノードと接地電位ノードとの間に接続され、第1の入力
信号が一方のレベルのとき導通状態となる第1のプルダ
ウン出力トランジスタと、第1のpチャネルプルアップ
出力トランジスタのゲートと電源電位ノードとの間に接
続され、第1の入力信号が一方のレベルのとき導通状態
となる第1の電源トランジスタとを有する出力バッファ
を備えるものである。
【0027】請求項14に係る発明の半導体装置は、請
求項13に係る発明の半導体装置において、出力バッフ
ァを第3のノードと第1のpチャネルプルアップ出力ト
ランジスタのゲートとの間に接続され、入力信号が他方
のレベルであると導通状態となる第1のトランスファゲ
ートをさらに有するものとし、出力バッファにおける第
1のpチャネルプルアップ出力トランジスタのゲートが
第1のトランスファゲートを介して第3のノードに接続
されるものとしたものである。
【0028】請求項15に係る発明の半導体装置は、請
求項14に係る発明の半導体装置において、出力バッフ
ァをさらに電源電位ノードと第2の出力ノードとの間に
接続される第2のpチャネルプルアップ出力トランジス
タと、第2の出力ノードと接地電位ノードとの間に接続
され、2値レベルを有する第2の入力信号が一方のレベ
ルのとき導通状態となる第2のプルダウン出力トランジ
スタと、第2のpチャネルプルアップ出力トランジスタ
のゲートと電源電位ノードとの間に接続され、第2の入
力信号が一方のレベルのとき導通状態となる第2の電源
トランジスタと、第3のノードと第2のpチャネルプル
アップ出力トランジスタのゲートとの間に接続され、第
2の入力信号が他方のレベルであると導通状態となる第
2のトランスファゲートとを有するものとしたものであ
る。
【0029】請求項16に係る発明の半導体装置は、請
求項10から請求項15のいずれかに係る発明の半導体
装置において、出力バッファにおける比較回路がさらに
保持信号を受けてこの保持信号が一方のレベルから他方
のレベルへ変化したときの第3のノードの電位を保持す
る電位保持回路を有するものとしたものである。
【0030】請求項17に係る発明の半導体装置は、請
求項10から請求項16のいずれかに係る発明の半導体
装置において、第1の出力ノードの電位を受け、この第
1の出力ノードの電位に応じた電源電位よりも高い第1
の電位を第1の電位ノードに供給する内部電位供給回路
をさらに備えるものである。
【0031】
【作用】請求項1に係る発明においては、入力信号が一
方のレベルから他方のレベルに変化すると、プルアップ
出力トランジスタが非導通状態となるとともに、nチャ
ネルプルダウン出力トランジスタのゲートと接地電位ノ
ードとの間に接続されるゲート放電トランジスタが非導
通状態となって、nチャネルプルダウン出力トランジス
タのゲートから接地電位ノードへの電流経路を遮断する
ので、貫通電流が発生せず低消費電力となる。そして、
プルダウンゲート制御トランジスタが導通状態となり、
出力ノードとnチャネルプルダウン出力トランジスタの
ゲートが導通し、このゲートの電位が出力ノードの電位
に追随して低下するので出力インピーダンスが整合す
る。
【0032】請求項2に係る発明においては、入力信号
が一方のレベルから他方のレベルに変化すると、プルダ
ウン出力トランジスタが非導通状態となるとともに、p
チャネルプルアップ出力トランジスタのゲートと電源電
位ノードとの間に接続されるゲート充電トランジスタが
非導通状態となって、電源電位ノードからpチャネルプ
ルアップ出力トランジスタのゲートへの電流経路を遮断
するので、貫通電流が発生せず低消費電力となる。そし
て、プルアップゲート制御トランジスタが導通状態とな
り、出力ノードとpチャネルプルアップ出力トランジス
タのゲートが導通し、このゲートの電位が出力ノードの
電位に追随して上昇するので出力インピーダンスが整合
する。
【0033】請求項3に係る発明においては、入力信号
が一方のレベルから他方のレベルに変化すると、ゲート
充電トランジスタが導通状態となってpチャネルプルア
ップ出力トランジスタのゲートが充電され、このpチャ
ネルプルアップ出力トランジスタは非導通状態となる。
そして、nチャネルプルダウン出力トランジスタのゲー
トと接地電位ノードとの間に接続されるゲート放電トラ
ンジスタが非導通状態となって、nチャネルプルダウン
出力トランジスタのゲートから接地電位ノードへの電流
経路を遮断するので、貫通電流が発生せず低消費電力と
なる。そして、プルダウンゲート制御トランジスタが導
通状態となり、出力ノードとnチャネルプルダウン出力
トランジスタのゲートが導通し、このゲートの電位が出
力ノードの電位に追随して低下するので出力インピーダ
ンスが整合する。
【0034】また、入力信号が他方のレベルから一方の
レベルに変化すると、ゲート放電トランジスタが導通状
態となってnチャネルプルダウン出力トランジスタのゲ
ートが放電され、このnチャネルプルダウン出力トラン
ジスタは非導通状態となる。そして、pチャネルプルア
ップ出力トランジスタのゲートと電源電位ノードとの間
に接続されるゲート充電トランジスタが非導通状態とな
って、電源電位ノードからpチャネルプルアップ出力ト
ランジスタのゲートへの電流経路を遮断するので、貫通
電流が発生せず低消費電力となる。そして、プルアップ
ゲート制御トランジスタが導通状態となり、出力ノード
とpチャネルプルアップ出力トランジスタのゲートが導
通し、このゲートの電位が出力ノードの電位に追随して
上昇するので出力インピーダンスが整合する。
【0035】請求項4に係る発明においては、入力信号
がHレベルからLレベルに変化すると、第1のnチャネ
ルMOSトランジスタが非導通状態となってnチャネル
プルダウン出力トランジスタのゲートから接地電位ノー
ドへの電流経路を遮断するので、貫通電流が発生せず低
消費電力となる。また、第1のpチャネルMOSトラン
ジスタが導通状態になるとともに、第2のnチャネルM
OSトランジスタが出力ノードの電位を受けてHレベル
からLレベルへの切り替わり時に導通状態となることで
インピーダンスが整合する。
【0036】請求項5に係る発明においては、入力信号
がLレベルからHレベルに変化すると、第1のpチャネ
ルMOSトランジスタが非導通状態となって電源電位ノ
ードからnチャネルプルダウン出力トランジスタのゲー
トへの電流経路を遮断するので、貫通電流が発生せず低
消費電力となる。また、第1のnチャネルMOSトラン
ジスタが導通状態になるとともに、第2のpチャネルM
OSトランジスタが出力ノードの電位を受けてLレベル
からHレベルへの切り替わり時に導通状態となることで
インピーダンスが整合する。
【0037】請求項6に係る発明においては、入力信号
がHレベルからLレベルに変化すると、第1のnチャネ
ルMOSトランジスタが非導通状態となって第1のノー
ドから接地電位ノードへの電流経路を遮断するので、貫
通電流が発生せず低消費電力となる。また、第1のpチ
ャネルMOSトランジスタが導通状態になるとともに、
第2のnチャネルMOSトランジスタが出力ノードの電
位を受けてHレベルからLレベルへの切り替わり時に導
通状態となることでインピーダンスが整合する。
【0038】請求項7に係る発明においては、入力信号
がLレベルからHレベルに変化すると、第1のpチャネ
ルMOSトランジスタが非導通状態となって電源電位ノ
ードから第1のノードへの電流経路を遮断するので、貫
通電流が発生せず低消費電力となる。また、第1のnチ
ャネルMOSトランジスタが導通状態になるとともに、
第2のpチャネルMOSトランジスタが出力ノードの電
位を受けてLレベルからHレベルへの切り替わり時に導
通状態となることでインピーダンスが整合する。
【0039】請求項8に係る発明においては、入力信号
が一方のレベルから他方のレベルに変化すると、pチャ
ネルプルアップ出力トランジスタが非導通状態となって
nチャネルプルダウン出力トランジスタが導通状態にな
るとともに、このnチャネルプルダウン出力トランジス
タのバックゲート電位が出力ノードの電位に応じて低下
することでインピーダンスが整合する。また、出力ノー
ドの電位が電源電位よりも高い場合でも、そのぶんnチ
ャネルプルダウン出力トランジスタのバックゲート電位
が高くなってしきい値電圧が低くなるので、このnチャ
ネルプルダウン出力トランジスタは電流駆動力を増して
インピーダンスが整合する。
【0040】請求項9に係る発明においては、入力信号
が一方のレベルから他方のレベルに変化すると、pチャ
ネルプルアップ出力トランジスタが非導通状態となると
ともに、ゲート充電トランジスタが導通状態となり、n
チャネルプルダウン出力トランジスタが導通状態にな
る。そして、pチャネルゲート放電トランジスタのバッ
クゲート電位が出力ノードの電位に追随して低下してい
くと、このpチャネルゲート放電トランジスタのオン抵
抗が大きくなりnチャネルプルダウン出力トランジスタ
のゲート電位がこれに追随して上昇し、このnチャネル
プルダウン出力トランジスタは電流駆動力を増してイン
ピーダンスが整合する。
【0041】請求項10に係る発明においては、比較回
路が第2のノードの電位が第1のノードの電位よりも高
いと比較電位を高くし、低いと比較電位を低くして制御
用分圧回路におけるnチャネルMOSトランジスタのゲ
ート電位を制御することで、第1の抵抗素子の抵抗値と
第2の抵抗素子の抵抗値の比に第3の抵抗素子の抵抗値
と制御用分圧回路におけるnチャネルMOSトランジス
タの抵抗値の比が等しくなる。そして、この第3のノー
ドの電位を第1のnチャネルプルダウン出力トランジス
タが受けているので、この第1のnチャネルプルダウン
出力トランジスタのゲート長を制御用分圧回路における
nチャネルMOSトランジスタのゲート長に等しくして
おけば、第3の抵抗素子の抵抗値をあらかじめ第1の出
力ノードに接続される伝送線のインピーダンスとの比が
制御用分圧回路におけるnチャネルMOSトランジスタ
のゲート幅と第1のnチャネルプルダウン出力トランジ
スタのゲート幅との比に等しくなるようにしておくだけ
で容易に、第1のnチャネルプルダウン出力トランジス
タのインピーダンスを第1の出力ノードに接続される伝
送線のインピーダンスとの比が第2の抵抗素子の抵抗値
と第1の抵抗素子の抵抗値の比になるように設定でき
る。
【0042】請求項11に係る発明においては、請求項
10に係る発明の作用に加え第3のノードと第1のnチ
ャネルプルダウン出力トランジスタのゲートとの間にさ
らに第1のトランスファゲートを設けているので、第3
のノードに常に第1のnチャネルプルダウン出力トラン
ジスタのインピーダンスを設定値にする電位を与えてお
くことで、第1の入力信号が他方のレベルになったとき
に素早く第3のノードの電位が第1のnチャネルプルダ
ウン出力トランジスタに与えられ、この第1のnチャネ
ルプルダウン出力トランジスタのインピーダンスは素早
く設定値になる。
【0043】請求項12に係る発明においては、請求項
11に係る発明の作用に加え、第2のnチャネルプルダ
ウン出力トランジスタのゲートも第2のトランスファゲ
ートを介して第3のノードに接続され、分圧回路、制御
用分圧回路、および比較回路を第1のnチャネルプルダ
ウン出力トランジスタと共有しているため、出力バッフ
ァのレイアウト面積の増大を抑制できる。
【0044】請求項13に係る発明においては、比較回
路が第2のノードの電位が第1のノードの電位よりも低
いと比較電位を低くし、高いと比較電位を高くして制御
用分圧回路におけるpチャネルMOSトランジスタのゲ
ート電位を制御することで、第1の抵抗素子の抵抗値と
第2の抵抗素子の抵抗値の比に制御用分圧回路における
pチャネルMOSトランジスタの抵抗値と第3の抵抗素
子の抵抗値の比が等しくなる。そして、この第3のノー
ドの電位を第1のpチャネルプルアップ出力トランジス
タが受けているので、この第1のpチャネルプルアップ
出力トランジスタのゲート長を制御用分圧回路における
pチャネルMOSトランジスタのゲート長に等しくして
おけば、第3の抵抗素子の抵抗値をあらかじめ第1の出
力ノードに接続される伝送線のインピーダンスとの比が
制御用分圧回路におけるpチャネルMOSトランジスタ
のゲート幅と第1のpチャネルプルダウン出力トランジ
スタのゲート幅との比に等しくなるようにしておくだけ
で容易に、第1のpチャネルプルダウン出力トランジス
タのインピーダンスを第1の出力ノードに接続される伝
送線のインピーダンスとの比が第1の抵抗素子の抵抗値
と第2の抵抗素子の抵抗値の比になるように設定でき
る。
【0045】請求項14に係る発明においては、請求項
13に係る発明の作用に加え、第3のノードと第1のp
チャネルプルアップ出力トランジスタとの間にさらに第
1のトランスファゲートを設けているので、第3のノー
ドに常に第1のpチャネルプルアップ出力トランジスタ
のインピーダンスを設定値にする電位を与えておくこと
で、第1の入力信号が他方のレベルになったときに素早
く第3のノードの電位が第1のpチャネルプルアップ出
力トランジスタに与えられ、この第1のpチャネルプル
アップ出力トランジスタのインピーダンスは素早く設定
値になる。
【0046】請求項15に係る発明においては、請求項
14に係る発明の作用に加え、第2のpチャネルプルア
ップ出力トランジスタのゲートも第2のトランスファゲ
ートを介して第3のノードに接続され、分圧回路、制御
用分圧回路および比較回路を第1のpチャネルプルアッ
プ出力トランジスタと共有しているため、出力バッファ
のレイアウト面積の増大を抑制できる。
【0047】請求項16に係る発明においては、請求項
10から請求項15のいずれかに係る発明の作用に加
え、保持信号が他方のレベルに変化すると第3のノード
の電位を保持する電位保持回路を設けて第3のノードの
電位を保持するので、比較回路における比較動作をおこ
なう回路を活性化しておくことで低消費電力の半導体装
置を得ることができる。
【0048】請求項17に係る発明においては、請求項
10から請求項16のいずれかに係る発明の作用に加
え、第1の出力ノードの電位に応じた電源電位よりも高
い第1の電位を第1の電位ノードに供給する内部電位供
給回路を設けたので、第1の出力ノードに接続される伝
送線が電源電位よりも高い電位で駆動されるとき、第1
のノードには電源電位より高い電位が与えられて、出力
インピーダンスが整合する。
【0049】
【実施例】
実施例1.以下にこの発明の実施例1であるSRAM(Stati
c Random Access Memory) について、図1から図2に基
づいて説明する。図1はこの実施例1のSRAMのブロック
図を示しており、図1において100 はSRAM、110aは外部
アドレス信号extAが与えられるアドレスピンで、複数の
アドレスピンを総称している。110bは外部の伝送線(デ
ータバス)200 に接続され、SRAM100 から伝送線200 に
データD を出力したり、伝送線200 からSRAM100 にデー
タD を入力するデータ入出力ピン、110cはLレベルにな
るとSRAM100 が読み出し動作をおこなう外部アウトプッ
トイネーブル信号/extOEが与えられる制御ピン、110dは
LレベルになるとSRAM100 が書き込み動作をおこなう外
部ライトイネーブル信号/extWEが与えられる制御ピンで
ある。120 はアドレスピン110aに与えられた外部アドレ
ス信号extAを受け、この外部アドレス信号extAに応じた
内部アドレス信号intAを出力するアドレスバッファ、13
0 は複数行および複数列に配置される複数のメモリセル
131 と、複数行に配置され、それぞれが対応した行に配
置される複数のメモリセル131 に接続されるワード線13
2 と、複数列に配置され、それぞれが対応した列に配置
される複数のメモリセル131 に接続されるビット線対13
3 とを有するメモリセルアレイである。
【0050】140 はアドレスバッファ120 からの内部ア
ドレス信号intAに応じて選択されたワード線132 の電位
WLをHレベルに立ち上げる行デコーダ、150 はアドレス
バッファ120 からの内部アドレス信号intAに応じて選択
された列選択線151 の電位CSL をHレベルに立ち上げる
列デコーダ、160 は制御ピン110cに与えられる外部アウ
トプットイネーブル信号/extOEおよび制御ピン110dに与
えられる外部ライトイネーブル信号/extWEを受け、この
信号を反転させたアウトプットイネーブル信号OEおよび
ライトイネーブル信号WEを出力する読み出し/書き込み
制御回路、170はI/O回路で、I/O線対171 と、ビ
ット線対133 とI/O線対171 との間に接続され、列選
択線151 の電位CSL を受けてこのCSL がHレベルになる
とビット線対133 とI/O線対171 とを導通させるI/
Oゲート172 と、I/O線対171 に接続され、このI
/O線対171 の電位差を増幅した読み出しデータRDを出
力するセンスアンプ173 と、書き込みデータWDを受け、
この書き込みデータWDに応じた電位差をI/O線171 に
与える書き込み回路174 とを有する。
【0051】180 は読み出しデータRDおよび制御回路16
0 からのアウトプットイネーブル信号OEを受け、このア
ウトプットイネーブル信号OEがHレベルであると読み出
しデータRDに応じたデータD を入出力ピン110bに出力す
る出力バッファ(図2)である。190 は入出力ピン110b
に与えられたデータD および制御回路160 からのライト
イネーブル信号WEを受け、このライトイネーブル信号WE
がHレベルであるとデータD に応じた書き込みデータWD
を書き込み回路174 に与える入力バッファである。
【0052】図2は図1に示されたSRAM100 における出
力バッファ180 の回路図で、図2において181 はセンス
アンプ173 からのリードデータRDおよび読み出し/書き
込み制御回路160 からのアウトプットイネーブル信号OE
を受け、このアウトプットイネーブル信号OEが非活性の
Lレベルのとき共にHレベルとなり、アウトプットイネ
ーブル信号OEが活性のHレベルのとき、リードデータRD
がHレベルであるとそれぞれLレベルおよびHレベルと
なり、リードデータRDがLレベルであるとそれぞれHレ
ベルおよびLレベルとなる信号φおよび信号ψを出力す
るデータプリアンプで、リードデータRDおよびアウトプ
ットイネーブル信号OEを受け、この信号が共にHレベル
であるとLレベルとなり、そのほかはHレベルとなる信
号φを出力するゲート回路181aと、リードデータRDおよ
びアウトプットイネーブル信号OEを受け、アウトプット
イネーブル信号OEがHレベルで、リードデータRDがLレ
ベルであるとLレベルとなり、そのほかはHレベルとな
る信号ψを出力するゲート回路181bとを有する。
【0053】182 は電源電位V CCが供給される電源電位
ノード100aと入出力ピン110bに接続される出力ノード18
3 との間に接続され、ゲートに信号φを受けるpチャネ
ルプルアップ出力トランジスタ、184 は出力ノード183
と接地電位GND が供給される接地電位ノード100bとの間
に接続されるnチャネルプルダウン出力トランジスタ、
185 は信号φおよび信号ψを受け、信号φがLレベルと
なるとnチャネルプルダウン出力トランジスタ184 のゲ
ート電位をLレベルとし、信号ψがLレベルで出力ノー
ド183 の電位D が信号ψよりもしきい値電圧の絶対値V
thp 以上高いと出力ノード183 とnチャネルプルダウン
出力トランジスタ184 のゲートとを導通させるプルダウ
ン制御回路で、出力ノード183 とnチャネルプルダウン
出力トランジスタ184 のゲートとの間に接続され、ゲー
トに信号ψを受けるプルダウンゲート制御トランジスタ
185aと、nチャネルプルダウン出力トランジスタ184 の
ゲートと接地電位ノード100bとの間に接続されるゲート
放電トランジスタ185bと、信号φを受け、出力がゲート
放電トランジスタ185bのゲートに接続されるインバータ
185cとを有する。
【0054】この図2に示された出力バッファ180 にお
いては、アウトプットイネーブル信号OEが活性のHレベ
ルのとき、リードデータRDがHレベルであるとゲート回
路181aから出力される信号φはLレベルとなり、ゲート
回路181bから出力される信号ψはHレベルとなる。そし
て、信号φをゲートに受けるpチャネルプルアップ出力
トランジスタ182 が導通状態となり、信号φを受けるイ
ンバータ185cはHレベルの信号をゲート放電トランジス
タ185bのゲートに与え、このゲート放電トランジスタ18
5bを導通状態とする。すると、nチャネルプルダウン出
力トランジスタ184 は非導通状態となり、ノード183 の
電位D は電源電位V CCに上昇する。
【0055】また、アウトプットイネーブル信号OEが活
性のHレベルのとき、リードデータRDがLレベルである
とゲート回路181aから出力される信号φはHレベルとな
り、ゲート回路181bから出力される信号ψはLレベルと
なる。そして、信号φをゲートに受けるpチャネルプル
アップ出力トランジスタ182 は非導通状態となり、信号
φを受けるインバータ185cはLレベルの信号をゲート放
電トランジスタ185bのゲートに与え、このゲート放電ト
ランジスタ185bを非導通状態とする。そして、信号ψを
ゲートに受けるプルダウンゲート制御トランジスタ185a
は導通状態となり、出力ノード183 とnチャネルプルダ
ウン出力トランジスタ184 のゲートとが導通してnチャ
ネルプルダウン出力トランジスタ184 が導通状態とな
り、出力ノード183 の電位D は低下してプルダウンゲー
ト制御トランジスタ185aのしきい値電圧の絶対値V thp
まで低下するとプルダウンゲート制御トランジスタ185a
は非導通状態となり、nチャネルプルダウン出力トラン
ジスタ184 のゲート電位はそのまま保持され、出力ノー
ド183 の電位D は接地電位GND となる。
【0056】さらに、アウトプットイネーブル信号OEが
非活性のLレベルのときは、リードデータRDのレベルに
よらずゲート回路181aから出力される信号φおよびゲー
ト回路181bから出力される信号ψは共にHレベルとな
る。そして、信号φをゲートに受けるpチャネルプルア
ップ出力トランジスタ182 および信号ψをゲートに受け
るプルダウンゲート制御トランジスタ185aは非導通状態
となり、信号φを受けるインバータ185cはLレベルの信
号をゲート放電トランジスタ185bのゲートに与え、この
ゲート放電トランジスタ185bを非導通状態とする。従っ
て、nチャネルプルダウン出力トランジスタ184 のゲー
ト電位はアウトプットイネーブル信号OEがLレベルとさ
れたときの状態を保持し、このnチャネルプルダウン出
力トランジスタ184 は非導通状態またはわずかに導通状
態となり、出力ノード183 の電位Dはハイインピーダン
ス状態またはLレベルとなる。
【0057】次に以上のように構成されたSRAM100 の読
み出し動作について図3に基づき説明する。まず、図3
の(a)に示すように時刻t1 で外部アドレス信号extA
がアドレスa0にされて、外部アウトプットイネーブル信
号/extOEが図3の(b)に示すようにLレベルに立ち下
げられると、アドレスバッファ120 がアドレスa0を示す
外部アドレス信号extAに応じた内部アドレス信号intAを
出力し、この内部アドレス信号intAを受ける行デコーダ
140 および列デコーダ150 はそれぞれ内部アドレス信号
intAの一部または全部をデコードしてこの内部アドレス
信号intAに応じたワード線132 および列選択線151 を選
択し、選択したワード線132 の電位WLおよび列選択線15
1 の電位CSL を図3の(c)および(d)に示すように
時刻t2でHレベルにHレベルとする。
【0058】すると、選択されたワード線132 および選
択された列選択線151 に対応したビット線対133 に接続
されたメモリセル131 に記憶されていたデータがビット
線対133 に電位差として読み出され、この電位差がI/
Oゲート172 を介してI/O線対171 に伝達され、この
I/O線対171 に接続されるセンスアンプ173 がI/O
線対171 に伝達された電位差に応じてリードデータRDを
図3の(e)に示すように時刻t3 でHレベルまたはL
レベルとする。そして、このリードデータRDおよび読み
出し/書き込み制御回路160 からのアウトプットイネー
ブル信号OEを受ける出力バッファ180 は、アウトプット
イネーブル信号OEが活性のHレベルになっているため、
図3の(f)に示すようにデータD を時刻t4 でリード
データRDがHレベルならばHレベルとし、Lレベルな
らLレベルとする。
【0059】そして、所定時間経過した時刻tで行
デコーダ140 および列デコーダ150 が非活性化され、選
択されたワード線132 および列選択線151 も含めて全て
のワード線132 および列選択線151 がLレベルとされ
る。このとき、センスアンプ173はラッチ機能も有して
いるのでI/O線対171 の電位差によらずリードデータ
RDを図3の(e)に示すように保持したままとなり、こ
れを受ける出力バッファ180 も図3の(f)に示すよう
にデータD を出力し続ける。そして、外部アウトプット
イネーブル信号/extOEが図3の(b)に示すように時刻
6 で非活性のHレベルに立ち上げられると、読み出し
/書き込み制御回路160 からのアウトプットイネーブル
信号OEがLレベルとなり、出力バッファ180 から出力さ
れるデータDは図3の(f)に示されるようにハイイン
ピーダンス状態または点線で示されるLレベルの状態と
される。
【0060】以上のようにこの実施例1のSRAM100 にお
いては、出力バッファ180 がLレベルのデータD を出力
するとき、nチャネルプルダウン出力トランジスタ184
のゲート電位がデータ(出力ノード183 の電位)D に追
随して低下するので、このnチャネルプルダウン出力ト
ランジスタ184 のインピーダンスと伝送線(データバ
ス)200 のインピーダンスとが整合する。このことを図
4に基づきもっと詳しく説明する。
【0061】図4はLレベルのデータD を出力するとき
のnチャネルプルダウン出力トランジスタ184 と伝送線
200 の等価回路図である。ノード201 の電位が電源電位
V CCに充電されているときはnチャネルプルダウン出力
トランジスタ184 のインピーダンスZ1は伝送線200 のイ
ンピーダンスZ0に等しくなるように設計されていても、
もしnチャネルプルダウン出力トランジスタ184 のゲー
ト電位V G が電源電位V CCに固定されていると、ゲート
−ソース間電圧も固定されたままで、このnチャネルプ
ルダウン出力トランジスタ184 を流れるドレイン電流I
DSはドレイン電位V D が低下していくにつれて小さくな
るが、ドレイン電位V D が低下するほどは小さくならな
いためこのnチャネルプルダウン出力トランジスタ184
のインピーダンスZ1が大きくなりZ0からずれてインピー
ダンスの不整合が生じる。
【0062】しかし、nチャネルプルダウン出力トラン
ジスタ184 のゲート電位V G を出力ノード183 の電位、
つまりドレイン電位V D に追随して下げることで、ドレ
イン電流I DSをゲート電位V G が固定されたものにくら
べ小さくすることでインピーダンスZ1が大きくなるのが
抑制され、インピーダンスが整合する。
【0063】また、この実施例1のSRAM100 において
は、伝送線200 の振幅がSRAM100 の電源電位V CCよりも
大きく、この伝送線200 が電源電位V CCよりも高い電位
に充電されても、そのぶん出力ノード183 の電位が高く
なってnチャネルプルダウン出力トランジスタ184 のゲ
ートに印加されるため、出力ノード183 から電荷を引き
抜き始めた時点からこのnチャネルプルダウン出力トラ
ンジスタ184 のインピーダンスと伝送線200 のインピー
ダンスとが整合する。このことを図4に基づきもっと詳
しく説明する。
【0064】まず、nチャネルプルダウン出力トランジ
スタ184 のインピーダンスZ1は、伝送線200 が電源電位
V CCに充電されているとき、すなわちノード201 の電位
が電源電位V CCのときにZ0となるように設計されている
とすると、 V CC-VD =Z0 ・ I DS, VD =Z1 ・ I DS およびZ0=Z1 が成立するのでnチャネルプルダウン出力トランジスタ
184 を流れる電流I DSは I DS=VCC/2Z0 となる。そして、ノード201 の電位V0が電源電位V CC
りも高いとき、もしnチャネルプルダウン出力トランジ
スタ184 のゲート電位V G が電源電位V CCに固定されて
いると、ゲート−ソース間電圧も固定されたままで、ド
レイン電位V D が電源電位V CCからnチャネルプルダウ
ン出力トランジスタ184 のしきい値電圧を引いた電位V
CC-Vthを越えるとこのnチャネルプルダウン出力トラン
ジスタ184は飽和領域で動作して流れる電流I DSはほと
んど変化しないからnチャネルプルダウン出力トランジ
スタ184 のインピーダンスZ1は Z1=Z0(2V0/V CC -1) となり、出力ノード183 から電荷を引き抜き始めた時点
でnチャネルプルダウン出力トランジスタ184 のインピ
ーダンスZ1が大きくなりZ0からずれてインピーダンスの
不整合が生じる。
【0065】しかし、伝送線200 が電源電位V CCよりも
高い電位に充電されても、出力ノード183 の電位が高く
なり、この出力ノード183 の電位がnチャネルプルダウ
ン出力トランジスタ184 のゲートに印加されるので、出
力ノード183 から電荷を引き抜き始めた時点で、nチャ
ネルプルダウン出力トランジスタ184 のインピーダンス
Z1がゲート電位V G が電源電位V CCに固定されていると
きに比べ小さくされ、インピーダンスZ1が大きくなるの
が抑制されて出力ノード183 から電荷を引き抜き始めた
時点でインピーダンスが整合する。
【0066】図5はこのことを示すドレイン電位V D
対するドレイン電流I DS特性を示すグラフで、図におい
て(a)はゲート電位V G が低いときのnチャネルプル
ダウン出力トランジスタ184 のV D -IDS特性を示す曲
線、(b)はノード201 の電位が電源電位V CCのときの
伝送線200 のV D -IDS特性を示す直線で、I DS=(V CC-V
D )/Z0で表され、曲線(a)との交点A におけるV D
よびI DSがノード201 の電位が電源電位V CCのときのV
D およびI DSの値を示している。(c)は曲線(a)と
直線(b)との交点A を通るI DS=V D /Z0 で表される
直線で、この直線の傾きの逆数がゲート電位V G が低い
ときのnチャネルプルダウン出力トランジスタ184 のイ
ンピーダンスの値Z1を示し、つまり、ノード201 の電位
が電源電位VCCのときはZ1=Z0 を示している。
【0067】(d)はノード201 の電位が電源電位V CC
よりも高いV0になったときの伝送線200 のV D -IDS特性
を示す直線で、I DS=(V0-V D)/Z0で表され、曲線(a)
との交点B におけるV D およびI DSがノード201 の電位
がV0のときのV D およびI DSの値を示している。(e)
は曲線(a)と直線(d)との交点B を通るI DS=VD /
Z0(2V0/V CC -1)で表される直線で、この直線の傾きの
逆数がゲート電位V が固定されたままで伝送線20
0 が電源電位V CCよりも高い電位に充電されたときの
nチャネルプルダウン出力トランジスタ184 のインピー
ダンスの値Z1を示し、つまり、ノード201 の電位がV0
ときはZ1=Z0(2V0/V CC -1)を示している。(f)はゲー
ト電位V G が高いときのnチャネルプルダウン出力トラ
ンジスタ184 のV D -IDS特性を示す曲線である。
【0068】このグラフからわかるように、ノード201
の電位が電源電位V CCからこれよりも高い電位V0になる
と、伝送線200 のV D -IDS特性は直線(a)から(d)
へ変化するが、nチャネルプルダウン出力トランジスタ
184 のゲート電位V G を固定しておくと、このnチャネ
ルプルダウン出力トランジスタ184 のV D -IDS特性は曲
線(a)のまま変わらないので、V D およびI DSの値は
交点B の値となり直線(c)から大きくはずれ、インピ
ーダンスの不整合が生じる。しかし、nチャネルプルダ
ウン出力トランジスタ184 のゲート電位V G を上昇させ
ることで、nチャネルプルダウン出力トランジスタ184
のV D -IDS特性は曲線(a)から曲線(f)に変化し、
V D およびI DSの値はほぼ直線(c)上に乗った交点C
の値となり、nチャネルプルダウン出力トランジスタ18
4 のインピーダンスZ1はほぼZ0となり、インピーダンス
が整合する。
【0069】さらに、この実施例1のSRAM100 において
は、出力バッファ180 のnチャネルプルダウン出力トラ
ンジスタ184 を導通状態にさせるとき、ゲート放電トラ
ンジスタ185bが非導通状態となってnチャネルプルダウ
ン出力トランジスタ184 のゲートから接地電位ノード10
0bへの電流経路を遮断するのでプルダウン制御回路185
に貫通電流が流れず、低消費電力となる。
【0070】また、図36に示された従来のドライバ回
路ではpチャネルトランジスタ4aおよび8 のサイズの調
整を適切に行わなければpチャネルトランジスタ8 が導
通状態となってもノード7 の電位が出力ノード12の電位
に追随して低下しないことがあるが、この実施例1にお
ける出力バッファ180 ではプルダウン制御回路185 を構
成するトランジスタのサイズをラフに設定してもnチャ
ネルプルダウン出力トランジスタ184 のゲート電位を出
力ノード183 の電位に追随して低下させることができ
る。
【0071】実施例2.以下にこの発明の実施例2であ
るSRAMについて、図6に基づいて説明する。この実施例
2が実施例1と異なる点は、出力バッファ180 の構成で
ある。以下、実施例1と同じものには同一符号を付けて
説明を省略し、異なる点について説明する。
【0072】図6はこの実施例2における出力バッファ
180 の回路図を示しており、図6において図2に示され
た実施例1の出力バッファ180 と異なる点は、実施例1
の出力バッファ180 ではnチャネルプルダウントランジ
スタ184 のインピーダンスを伝送線200 のインピーダン
スと整合させていたのに対し、この実施例2の出力バッ
ファ180 ではpチャネルプルアップ出力トランジスタ18
2 の出力インピーダンスを伝送線200 のインピーダンス
と整合させるようにさせている点で、データプリアンプ
181 の構成が異なり、プルダウン制御回路185 の代わり
にプルアップ制御回路186 が設けられている。
【0073】データプリアンプ181 はセンスアンプ173
からのリードデータRDおよび読み出し/書き込み制御回
路160 からのアウトプットイネーブル信号OEを受け、こ
のアウトプットイネーブル信号OEが非活性のLレベルの
とき共にLレベルとなり、アウトプットイネーブル信号
OEが活性のHレベルのとき、リードデータRDがHレベル
であるとそれぞれHレベルおよびLレベルとなり、リー
ドデータRDがLレベルであるとそれぞれLレベルおよび
Hレベルとなる信号φおよび信号ψを出力する。そし
て、リードデータRDおよびアウトプットイネーブル信号
OEを受け、この信号が共にHレベルであるとHレベルと
なり、そのほかはLレベルとなる信号φを出力するゲー
ト回路181cと、リードデータRDおよびアウトプットイネ
ーブル信号OEを受け、アウトプットイネーブル信号OEが
Hレベルで、リードデータRDがLレベルであるとHレベ
ルとなり、そのほかはLレベルとなる信号ψを出力する
ゲート回路181dとを有する。
【0074】プルアップ制御回路186 は、信号φおよび
信号ψを受け、信号ψがHレベルとなるとpチャネルプ
ルアップ出力トランジスタ182 のゲート電位をHレベル
とし、信号φがHレベルで出力ノード183 の電位D が信
号φよりもしきい値電圧V th n 以上低いと出力ノード18
3 とpチャネルプルアップ出力トランジスタ182 のゲー
トとを導通させる。そして、出力ノード183 とpチャネ
ルプルアップ出力トランジスタ182 のゲートとの間に接
続され、ゲートに信号φを受けるプルアップゲート制御
トランジスタ186aと、電源電位ノード100aとpチャネル
プルアップ出力トランジスタ182 のゲートとの間に接続
されるゲート充電トランジスタ186bと、信号ψを受け、
出力がゲート充電トランジスタ186bのゲートに接続され
るインバータ186cとを有する。
【0075】この図6に示された出力バッファ180 にお
いては、アウトプットイネーブル信号OEが活性のHレベ
ルのとき、リードデータRDがLレベルであるとゲート回
路181cから出力される信号φはLレベルとなり、ゲート
回路181dから出力される信号ψはHレベルとなる。そし
て、信号ψをゲートに受けるnチャネルプルダウン出力
トランジスタ184 が導通状態となり、信号ψを受けるイ
ンバータ186cはLレベルの信号をゲート充電トランジス
タ186bのゲートに与え、このゲート充電トランジスタ18
6bを導通状態とする。すると、pチャネルプルアップ出
力トランジスタ182 は非導通状態となり、ノード183 の
電位D は接地電位GND に低下する。
【0076】また、アウトプットイネーブル信号OEが活
性のHレベルのとき、リードデータRDがHレベルである
とゲート回路181cから出力される信号φはHレベルとな
り、ゲート回路181dから出力される信号ψはLレベルと
なる。そして、信号ψをゲートに受けるnチャネルプル
ダウン出力トランジスタ184 は非導通状態となり、信号
ψを受けるインバータ186cはHレベルの信号をゲート充
電トランジスタ186bのゲートに与え、このゲート充電ト
ランジスタ186bを非導通状態とする。そして、信号φを
ゲートに受けるプルアップゲート制御トランジスタ186a
は導通状態となり、出力ノード183 とpチャネルプルア
ップ出力トランジスタ182 のゲートとが導通してpチャ
ネルプルアップ出力トランジスタ182 が導通状態とな
り、出力ノード183 の電位D は上昇して電源電位V CC
りプルアップゲート制御トランジスタ186aのしきい値電
圧V thn だけ低い電位まで上昇するとプルアップゲート
制御トランジスタ186aは非導通状態となり、pチャネル
プルアップ出力トランジスタ182 のゲート電位はそのま
ま保持され、出力ノード183 の電位D は電源電位V CC
なる。
【0077】さらに、アウトプットイネーブル信号OEが
非活性のLレベルのときは、リードデータRDのレベルに
よらずゲート回路181cから出力される信号φおよびゲー
ト回路181dから出力される信号ψは共にLレベルとな
る。そして、信号ψをゲートに受けるnチャネルプルダ
ウン出力トランジスタ184 および信号φをゲートに受け
るプルアップゲート制御トランジスタ186aは非導通状態
となり、信号ψを受けるインバータ186cはHレベルの信
号をゲート充電トランジスタ186bのゲートに与え、この
ゲート充電トランジスタ186bを非導通状態とする。従っ
て、pチャネルプルアップ出力トランジスタ182 のゲー
ト電位はアウトプットイネーブル信号OEがLレベルとさ
れたときの状態を保持し、このpチャネルプルアップ出
力トランジスタ182 は非導通状態またはわずかに導通状
態となり、出力ノード183 の電位Dはハイインピーダン
ス状態またはHレベルとなる。
【0078】以上のようにこの実施例2のSRAM100 にお
いては、出力バッファ180 がHレベルのデータD を出力
するとき、pチャネルプルアップ出力トランジスタ182
のゲート電位がデータ(出力ノード183 の電位)D に追
随して上昇するので、このpチャネルプルアップ出力ト
ランジスタ182 のインピーダンスと伝送線(データバ
ス)200 のインピーダンスとが整合する。
【0079】また、この実施例2のSRAM100 において
は、出力バッファ180 のpチャネルプルアップ出力トラ
ンジスタ182 を導通状態にさせるとき、ゲート充電トラ
ンジスタ186bが非導通状態となって電源電位ノード100a
からpチャネルプルアップ出力トランジスタ182 のゲー
トへの電流経路を遮断するのでプルアップ制御回路186
に貫通電流が流れず、低消費電力となる。
【0080】さらに、図36に示された従来のドライバ
回路ではnチャネルトランジスタ3bおよび6 のサイズの
調整を適切に行わなければnチャネルトランジスタ6 が
導通状態となってもノード5 の電位が出力ノード12の電
位に追随して上昇しないことがあるが、この実施例2に
おける出力バッファ180 ではプルアップ制御回路186を
構成するトランジスタのサイズをラフに設定してもpチ
ャネルプルアップ出力トランジスタ182 のゲート電位を
出力ノード183 の電位に追随して上昇させることができ
る。
【0081】実施例3.以下にこの発明の実施例3であ
るSRAMについて、図7に基づいて説明する。この実施例
3が実施例1および実施例2と異なる点は、出力バッフ
ァ180 の構成である。以下、実施例1および実施例2と
同じものには同一符号を付けて説明を省略し、異なる点
について説明する。
【0082】図7はこの実施例3における出力バッファ
180 の回路図を示しており、図7において図1に示され
た実施例1の出力バッファ180 および図6に示された実
施例2の出力バッファ180 と異なる点は、実施例1の出
力バッファ180 ではnチャネルプルダウントランジスタ
184 のインピーダンスのみを伝送線200 のインピーダン
スと整合させ、実施例2の出力バッファ180 ではpチャ
ネルプルアップトランジスタ182 のインピーダンスのみ
を伝送線200 のインピーダンスと整合させていたのに対
し、この実施例3の出力バッファ180 ではpチャネルプ
ルアップ出力トランジスタ182 およびnチャネルプルダ
ウン出力トランジスタ184 の出力インピーダンスを共に
伝送線200 のインピーダンスと整合させるようにさせて
いる点で、データプリアンプ181 の構成が異なり、プル
ダウン制御回路185 およびプルアップ制御回路186 が共
に設けられている。
【0083】データプリアンプ181 はセンスアンプ173
からのリードデータRDおよび読み出し/書き込み制御回
路160 からのアウトプットイネーブル信号OEを受け、こ
のアウトプットイネーブル信号OEが非活性のLレベルの
ときそれぞれLレベルおよびHレベルとなり、アウトプ
ットイネーブル信号OEが活性のHレベルのとき、リード
データRDがHレベルであると共にHレベルとなり、リー
ドデータRDがLレベルであると共にLレベルとなる信号
φおよび信号ψを出力する。そして、実施例2と同様に
リードデータRDおよびアウトプットイネーブル信号OEを
受け、この信号が共にHレベルであるとHレベルとな
り、そのほかはLレベルとなる信号φを出力するゲート
回路181cを有し、また、実施例1と同様にリードデータ
RDおよびアウトプットイネーブル信号OEを受け、アウト
プットイネーブル信号OEがHレベルで、リードデータRD
がLレベルであるとLレベルとなり、そのほかはHレベ
ルとなる信号ψを出力するゲート回路181bを有する。
【0084】プルダウン制御回路185 のゲート放電トラ
ンジスタ185bのゲートは実施例1と異なり信号φを直接
受け、プルダウン制御回路185 のインバータ185cが省略
されている。また、プルアップ制御回路186 のゲート充
電トランジスタ186bのゲートは実施例2と異なり信号ψ
を直接受け、プルアップ制御回路186 のインバータ186c
が省略されている。
【0085】この図7に示された出力バッファ180 にお
いては、アウトプットイネーブル信号OEが活性のHレベ
ルのとき、リードデータRDがLレベルであるとゲート回
路181cから出力される信号φはLレベルとなり、ゲート
回路181bから出力される信号ψもLレベルとなる。そし
て、信号ψをゲートに受けるプルダウンゲート制御トラ
ンジスタ185aおよびゲート充電トランジスタ186bが導通
状態となり、信号φをゲートに受けるプルアップゲート
制御トランジスタ186aおよびゲート放電トランジスタ18
5bが非導通状態となる。その結果nチャネルプルダウン
出力トランジスタ184 が導通状態となりpチャネルプル
アップ出力トランジスタ182 が非導通状態となって、出
力ノード183 の電位D が低下し、プルダウンゲート制御
トランジスタ185aのしきい値電圧の絶対値V thp まで低
下すると、プルダウンゲート制御トランジスタ185aは非
導通状態となり、nチャネルプルダウン出力トランジス
タ184 のゲート電位はそのまま保持され、出力ノード18
3 の電位D は接地電位GNDとなる。
【0086】また、アウトプットイネーブル信号OEが活
性のHレベルのとき、リードデータRDがHレベルである
とゲート回路181cから出力される信号φはHレベルとな
り、ゲート回路181bから出力される信号ψもHレベルと
なる。そして、信号ψをゲートに受けるプルダウンゲー
ト制御トランジスタ185aおよびゲート充電トランジスタ
186bが非導通状態となり、信号φをゲートに受けるプル
アップゲート制御トランジスタ186aおよびゲート放電ト
ランジスタ185bが導通状態となる。その結果nチャネル
プルダウン出力トランジスタ184 は非導通状態となりp
チャネルプルアップ出力トランジスタ182 が導通状態と
なって、出力ノード183 の電位D が上昇し、電源電位V
CCよりプルアップゲート制御トランジスタ186aのしきい
値電圧Vthn だけ低い電位まで上昇するとプルアップゲ
ート制御トランジスタ186aは非導通状態となり、pチャ
ネルプルアップ出力トランジスタ182 のゲート電位はそ
のまま保持され、出力ノード183 の電位D は電源電位V
CCとなる。
【0087】さらに、アウトプットイネーブル信号OEが
非活性のLレベルのときは、リードデータRDのレベルに
よらずゲート回路181cから出力される信号φはLレベ
ル、ゲート回路181bから出力される信号ψはHレベルと
なる。そして、信号ψをゲートに受けるプルダウンゲー
ト制御トランジスタ185aおよびゲート充電トランジスタ
186bが非導通状態となり、信号φをゲートに受けるプル
アップゲート制御トランジスタ186aおよびゲート放電ト
ランジスタ185bも非導通状態となる。従って、pチャネ
ルプルアップ出力トランジスタ182 のゲート電位および
nチャネルプルダウン出力トランジスタ184 のゲート電
位はアウトプットイネーブル信号OEがLレベルとされた
ときの状態を保持し、このpチャネルプルアップ出力ト
ランジスタ182 およびnチャネルプルダウン出力トラン
ジスタ184 は一方が非導通状態、他方がわずかに導通状
態となり、出力ノード183 の電位D はHレベルまたはL
レベルとなる。
【0088】以上のようにこの実施例3のSRAM100 にお
いては、出力バッファ180 がLレベルのデータD を出力
するとき、nチャネルプルダウン出力トランジスタ184
のゲート電位がデータ(出力ノード183 の電位)D に追
随して低下するので、このnチャネルプルダウン出力ト
ランジスタ184 のインピーダンスと伝送線(データバ
ス)200 のインピーダンスとが整合する。
【0089】また、伝送線200 の振幅がSRAM100 の電源
電位V CCよりも大きく、この伝送線200 が電源電位V CC
よりも高い電位に充電されても、そのぶん出力ノード18
3 の電位が高くなってnチャネルプルダウン出力トラン
ジスタ184 のゲートに印加されるため、出力ノード183
から電荷を引き抜き始めた時点からこのnチャネルプル
ダウン出力トランジスタ184 のインピーダンスと伝送線
200 のインピーダンスとが整合する。
【0090】また、出力バッファ180 のnチャネルプル
ダウン出力トランジスタ184 を導通状態にさせるとき、
ゲート放電トランジスタ185bが非導通状態となってnチ
ャネルプルダウン出力トランジスタ184 のゲートから接
地電位ノード100bへの電流経路を遮断するのでプルダウ
ン制御回路185 に貫通電流が流れず、低消費電力とな
る。
【0091】また、図36に示された従来のドライバ回
路ではpチャネルトランジスタ4aおよび8 のサイズの調
整を適切に行わなければpチャネルトランジスタ8 が導
通状態となってもノード7 の電位が出力ノード12の電位
に追随して低下しないことがあるが、この実施例3にお
ける出力バッファ180 ではプルダウン制御回路185 を構
成するトランジスタのサイズをラフに設定してもnチャ
ネルプルダウン出力トランジスタ184 のゲート電位を出
力ノード183 の電位に追随して低下させることができ
る。
【0092】また、出力バッファ180 がHレベルのデー
タD を出力するとき、pチャネルプルアップ出力トラン
ジスタ182 のゲート電位がデータ(出力ノード183 の電
位)D に追随して上昇するので、このpチャネルプルア
ップ出力トランジスタ182 のインピーダンスと伝送線
(データバス)200 のインピーダンスとが整合する。
【0093】また、出力バッファ180 のpチャネルプル
アップ出力トランジスタ182 を導通状態にさせるとき、
ゲート充電トランジスタ186bが非導通状態となって電源
電位ノード100aからpチャネルプルアップ出力トランジ
スタ182 のゲートへの電流経路を遮断するのでプルアッ
プ制御回路186 に貫通電流が流れず、低消費電力とな
る。
【0094】さらに、図36に示された従来のドライバ
回路ではnチャネルトランジスタ3bおよび6 のサイズの
調整を適切に行わなければnチャネルトランジスタ6 が
導通状態となってもノード5 の電位が出力ノード12の電
位に追随して上昇しないことがあるが、この実施例3に
おける出力バッファ180 ではプルアップ制御回路186を
構成するトランジスタのサイズをラフに設定してもpチ
ャネルプルアップ出力トランジスタ182 のゲート電位を
出力ノード183 の電位に追随して上昇させることができ
る。
【0095】実施例4.以下にこの発明の実施例4であ
るSRAMについて、図8に基づいて説明する。この実施例
4が実施例1と異なる点は、出力バッファ180 の構成で
ある。以下、実施例1と同じものには同一符号を付けて
説明を省略し、異なる点について説明する。
【0096】図8はこの実施例4における出力バッファ
180 の回路図を示しており、図8において図2に示され
た実施例1の出力バッファ180 と異なる点は、プルダウ
ン制御回路185 の構成で、この実施例4におけるプルダ
ウン制御回路185 はプルダウンゲート制御トランジスタ
185a、ゲート放電トランジスタ185bおよびインバータ18
5cを有し、これに加えてさらに出力ノード183 の電位D
に応じたノード185dの電位を保持する保持回路185eを有
し、この保持回路185eは出力ノード183 とノード185dと
の間に接続され、ゲートがノード185dに接続され、出力
ノード183 の電位D がノード185dの電位にしきい値電圧
の絶対値V thp を加えた電位よりも低いと非導通状態と
なるpチャネルMOSトランジスタ185ea およびノード
185dと接地電位ノード100bとの間に接続されるキャパシ
タ185eb を有する。従ってプルダウンゲート制御トラン
ジスタ185aはpチャネルMOSトランジスタ185ea を介
して出力ノード183 に接続される。
【0097】この図8に示された出力バッファ180 にお
いては、アウトプットイネーブル信号OEが活性のHレベ
ルのとき、リードデータRDがHレベルであると実施例1
と同様にゲート回路181aから出力される信号φはLレベ
ルとなり、ゲート回路181bから出力される信号ψはHレ
ベルとなる。そして、信号φをゲートに受けるpチャネ
ルプルアップ出力トランジスタ182 が導通状態となり、
信号φを受けるインバータ185cはHレベルの信号をゲー
ト放電トランジスタ185bのゲートに与え、このゲート放
電トランジスタ185bを導通状態とする。すると、nチャ
ネルプルダウン出力トランジスタ184 は非導通状態とな
り、ノード183 の電位D は電源電位V CCに上昇する。一
方、信号ψをゲートに受けるプルダウンゲート制御トラ
ンジスタ185aは非導通状態となり、pチャネルMOSト
ランジスタ185ea は出力ノード183 の電位D が電源電位
V CCに上昇したのを受けて導通状態となり、ノード185d
の電位がV CC-Vthp まで上昇すると非導通状態となり、
ノード185dの電位が保持される。
【0098】また、アウトプットイネーブル信号OEが活
性のHレベルのとき、リードデータRDがLレベルである
とゲート回路181aから出力される信号φはHレベルとな
り、ゲート回路181bから出力される信号ψはLレベルと
なる。そして、信号φをゲートに受けるpチャネルプル
アップ出力トランジスタ182 は非導通状態となり、信号
φを受けるインバータ185cはHレベルの信号をゲート放
電トランジスタ185bのゲートに与え、このゲート放電ト
ランジスタ185bを非導通状態とする。そして、信号ψを
ゲートに受けるプルダウンゲート制御トランジスタ185a
は導通状態となり、出力ノード183 の電位D よりもしき
い値電圧V thp だけ低い電位を保持したノード185dとn
チャネルプルダウン出力トランジスタ184 のゲートとが
導通してnチャネルプルダウン出力トランジスタ184 が
導通状態となり、出力ノード183の電位D は低下して接
地電位GND となる。
【0099】さらに、アウトプットイネーブル信号OEが
非活性のLレベルのときは、リードデータRDのレベルに
よらずゲート回路181aから出力される信号φおよびゲー
ト回路181bから出力される信号ψは共にHレベルとな
る。そして、信号φをゲートに受けるpチャネルプルア
ップ出力トランジスタ182 および信号ψをゲートに受け
るプルダウンゲート制御トランジスタ185aは非導通状態
となり、信号φを受けるインバータ185cはLレベルの信
号をゲート放電トランジスタ185bのゲートに与え、この
ゲート放電トランジスタ185bを非導通状態とする。従っ
て、nチャネルプルダウン出力トランジスタ184 のゲー
ト電位はアウトプットイネーブル信号OEがLレベルとさ
れたときの状態を保持し、このnチャネルプルダウン出
力トランジスタ184 は非導通状態または導通状態とな
り、出力ノード183 の電位D はハイインピーダンス状態
またはLレベルとなる。
【0100】以上のようにこの実施例4のSRAM100 にお
いても伝送線200 の振幅がSRAM100の電源電位V CCより
も大きく、この伝送線200 が電源電位V CCよりも高い電
位に充電されても、そのぶん出力ノード183 の電位が高
くなってノード185dの電位が高くなりnチャネルプルダ
ウン出力トランジスタ184 のゲートに印加されるため、
出力ノード183 から電荷を引き抜き始めた時点でこのn
チャネルプルダウン出力トランジスタ184 のインピーダ
ンスと伝送線200 のインピーダンスとが整合する。
【0101】また、出力バッファ180 のnチャネルプル
ダウン出力トランジスタ184 を導通状態にさせるとき、
ゲート放電トランジスタ185bが非導通状態となってnチ
ャネルプルダウン出力トランジスタ184 のゲートから接
地電位ノード100bへの電流経路を遮断するのでプルダウ
ン制御回路185 に貫通電流が流れず、低消費電力とな
る。
【0102】さらに、キャパシタ185eb を設けたことに
より出力ノード183 の電位D に応じたノード185dの電位
を一定期間記憶でき、安定してnチャネルプルダウン出
力トランジスタ184 のゲート電位を制御できる。
【0103】実施例5.以下にこの発明の実施例5であ
るSRAMについて、図9に基づいて説明する。この実施例
5が実施例2と異なる点は、出力バッファ180 の構成で
ある。以下、実施例2と同じものには同一符号を付けて
説明を省略し、異なる点について説明する。
【0104】図9はこの実施例5における出力バッファ
180 の回路図を示しており、図9において図6に示され
た実施例2の出力バッファ180 と異なる点は、プルアッ
プ制御回路186 の構成で、この実施例5におけるプルア
ップ制御回路186 はプルアップゲート制御トランジスタ
186a、ゲート充電トランジスタ186bおよびインバータ18
6cを有し、これに加えてさらに出力ノード183 の電位に
応じたノード186dの電位を保持する保持回路186eを有
し、この保持回路186eは出力ノード183 とノード186dと
の間に接続され、ゲートがノード186dに接続され、出力
ノード183 の電位D がノード186dの電位からしきい値電
圧V thn を引いた電位よりも高いと非導通状態となるn
チャネルMOSトランジスタ186ea およびノード186dと
接地電位ノード100bとの間に接続されるキャパシタ186e
b を有する。従ってプルアップゲート制御トランジスタ
186aはnチャネルMOSトランジスタ186ea を介して出
力ノード183 に接続される。
【0105】この図9に示された出力バッファ180 にお
いては、アウトプットイネーブル信号OEが活性のHレベ
ルのとき、リードデータRDがLレベルであると実施例2
と同様にゲート回路181dから出力される信号ψはHレベ
ルとなり、ゲート回路181cから出力される信号φはLレ
ベルとなる。そして、信号ψをゲートに受けるnチャネ
ルプルダウン出力トランジスタ184 が導通状態となり、
信号ψを受けるインバータ186cはLレベルの信号をゲー
ト充電トランジスタ186bのゲートに与え、このゲート充
電トランジスタ186bを導通状態とする。すると、pチャ
ネルプルアップ出力トランジスタ182 は非導通状態とな
り、ノード183 の電位D は接地電位GNDに低下する。一
方、信号φをゲートに受けるプルアップゲート制御トラ
ンジスタ186aは非導通状態となり、nチャネルMOSト
ランジスタ186ea は出力ノード183 の電位D が接地電位
に低下したのを受けて導通状態となり、ノード186dの電
位がV thn まで低下すると非導通状態となり、ノード18
6dの電位が保持される。
【0106】また、アウトプットイネーブル信号OEが活
性のHレベルのとき、リードデータRDがHレベルである
とゲート回路181dから出力される信号ψはLレベルとな
り、ゲート回路181cから出力される信号φはHレベルと
なる。そして、信号ψをゲートに受けるnチャネルプル
ダウン出力トランジスタ184 は非導通状態となり、信号
ψを受けるインバータ186cはHレベルの信号をゲート充
電トランジスタ186bのゲートに与え、このゲート充電ト
ランジスタ186bを非導通状態とする。そして、信号φを
ゲートに受けるプルアップゲート制御トランジスタ186a
は導通状態となり、しきい値電圧V thn を保持したノー
ド186dとpチャネルプルアップ出力トランジスタ182 の
ゲートとが導通してpチャネルプルアップ出力トランジ
スタ182が導通状態となり、出力ノード183 の電位D は
上昇して電源電位V CCとなる。
【0107】さらに、アウトプットイネーブル信号OEが
非活性のLレベルのときは、リードデータRDのレベルに
よらずゲート回路181cから出力される信号φおよびゲー
ト回路181dから出力される信号ψは共にLレベルとな
る。そして、信号ψをゲートに受けるnチャネルプルダ
ウン出力トランジスタ184 および信号φをゲートに受け
るプルアップゲート制御トランジスタ186aは非導通状態
となり、信号ψを受けるインバータ186cはHレベルの信
号をゲート充電トランジスタ186bのゲートに与え、この
ゲート充電トランジスタ186bを非導通状態とする。従っ
て、pチャネルプルアップ出力トランジスタ182 のゲー
ト電位はアウトプットイネーブル信号OEがLレベルとさ
れたときの状態を保持し、このpチャネルプルアップ出
力トランジスタ182 は非導通状態または導通状態とな
り、出力ノード183 の電位D はハイインピーダンス状態
またはHレベルとなる。
【0108】以上のようにこの実施例5のSRAM100 にお
いても、出力バッファ180 のpチャネルプルアップ出力
トランジスタ182 を導通状態にさせるとき、ゲート充電
トランジスタ186bが非導通状態となって電源電位ノード
100aからpチャネルプルアップ出力トランジスタ182 の
ゲートへの電流経路を遮断するのでプルアップ制御回路
186 に貫通電流が流れず、低消費電力となる。
【0109】さらにキャパシタ186eb を設けたことによ
り出力ノード183 の電位D に応じたノード186dの電位を
一定期間記憶でき、安定してpチャネルプルアップ出力
トランジスタ184 のゲート電位を制御できる。
【0110】実施例6.以下にこの発明の実施例6であ
るSRAMについて、図10に基づいて説明する。この実施
例6が実施例3と異なる点は、出力バッファ180 の構成
である。以下、実施例3と同じものには同一符号を付け
て説明を省略し、異なる点について説明する。
【0111】図10はこの実施例6における出力バッフ
ァ180 の回路図を示しており、図10において図7に示
された実施例3の出力バッファ180 と異なる点は、プル
ダウン制御回路185 およびプルアップ制御回路186 の構
成で、この実施例5におけるプルダウン制御回路185 は
実施例4と同様にプルダウンゲート制御トランジスタ18
5aおよびゲート放電トランジスタ185bに加えてpチャネ
ルMOSトランジスタ185ea とキャパシタ185eb とを有
する保持回路185eを有しているが、ゲート放電トランジ
スタ185bのゲートは実施例4と異なり信号φを直接受
け、インバータ185cが省略されている。
【0112】また、プルアップ制御回路186 は実施例5
と同様にプルアップゲート制御トランジスタ186aおよび
ゲート充電トランジスタ186bに加えてnチャネルMOS
トランジスタ186ea とキャパシタ186eb とを有する保持
回路186eを有するが、プルアップ制御回路186 のゲート
充電トランジスタ186bのゲートは実施例5と異なり信号
ψを直接受け、インバータ186cが省略されている。
【0113】この図10に示された出力バッファ180 に
おいては、アウトプットイネーブル信号OEが活性のHレ
ベルのとき、リードデータRDがLレベルであると実施例
3と同様にゲート回路181cから出力される信号φはLレ
ベルとなり、ゲート回路181bから出力される信号ψもL
レベルとなる。そして、信号ψをゲートに受けるプルダ
ウンゲート制御トランジスタ185aおよびゲート充電トラ
ンジスタ186bが導通状態となり、信号φをゲートに受け
るプルアップゲート制御トランジスタ186aおよびゲート
放電トランジスタ185bが非導通状態となる。その結果n
チャネルプルダウン出力トランジスタ184 が導通状態と
なりpチャネルプルアップ出力トランジスタ182 が非導
通状態となって、出力ノード183 の電位D が低下して接
地電位GND となる。
【0114】また、アウトプットイネーブル信号OEが活
性のHレベルのとき、リードデータRDがHレベルである
とゲート回路181cから出力される信号φはHレベルとな
り、ゲート回路181bから出力される信号ψもHレベルと
なる。そして、信号ψをゲートに受けるプルダウンゲー
ト制御トランジスタ185aおよびゲート充電トランジスタ
186bが非導通状態となり、信号φをゲートに受けるプル
アップゲート制御トランジスタ186aおよびゲート放電ト
ランジスタ185bが導通状態となる。その結果nチャネル
プルダウン出力トランジスタ184 は非導通状態となりp
チャネルプルアップ出力トランジスタ182 が導通状態と
なって、出力ノード183 の電位D が上昇し、電源電位V
CCとなる。
【0115】さらに、アウトプットイネーブル信号OEが
非活性のLレベルのときは、リードデータRDのレベルに
よらずゲート回路181cから出力される信号φはLレベ
ル、ゲート回路181bから出力される信号ψはHレベルと
なる。そして、信号ψをゲートに受けるプルダウンゲー
ト制御トランジスタ185aおよびゲート充電トランジスタ
186bが非導通状態となり、信号φをゲートに受けるプル
アップゲート制御トランジスタ186aおよびゲート放電ト
ランジスタ185bも非導通状態となる。従って、pチャネ
ルプルアップ出力トランジスタ182 のゲート電位および
nチャネルプルダウン出力トランジスタ184 のゲート電
位はアウトプットイネーブル信号OEがLレベルとされた
ときの状態を保持し、このpチャネルプルアップ出力ト
ランジスタ182 およびnチャネルプルダウン出力トラン
ジスタ184 は一方が非導通状態、他方が導通状態とな
り、出力ノード183 の電位D はHレベルまたはLレベル
となる。
【0116】以上のようにこの実施例6のSRAM100 にお
いても、伝送線200 の振幅がSRAM100 の電源電位V CC
りも大きく、この伝送線200 が電源電位V CCよりも高い
電位に充電されても、そのぶん出力ノード183 の電位が
高くなってnチャネルプルダウン出力トランジスタ184
のゲートに印加されるため、出力ノード183 から電荷を
引き抜き始めた時点でこのnチャネルプルダウン出力ト
ランジスタ184 のインピーダンスと伝送線200 のインピ
ーダンスとが整合する。
【0117】また、出力バッファ180 のnチャネルプル
ダウン出力トランジスタ184 を導通状態にさせるとき、
ゲート放電トランジスタ185bが非導通状態となってnチ
ャネルプルダウン出力トランジスタ184 のゲートから接
地電位ノード100bへの電流経路を遮断するのでプルダウ
ン制御回路185 に貫通電流が流れず、低消費電力とな
る。
【0118】また、出力バッファ180 のpチャネルプル
アップ出力トランジスタ182 を導通状態にさせるとき、
ゲート充電トランジスタ186bが非導通状態となって電源
電位ノード100aからpチャネルプルアップ出力トランジ
スタ182 のゲートへの電流経路を遮断するのでプルアッ
プ制御回路186 に貫通電流が流れず、低消費電力とな
る。
【0119】さらに、キャパシタ185eb を設けたことに
より出力ノード183 の電位D に応じたノード186dの電位
を一定期間記憶でき、安定してpチャネルプルアップ出
力トランジスタ184 のゲート電位を制御できる。
【0120】実施例7.以下にこの発明の実施例7であ
るSRAMについて、図11に基づいて説明する。この実施
例7が実施例4と異なる点は、出力バッファ180 の構成
である。以下、実施例4と同じものには同一符号を付け
て説明を省略し、異なる点について説明する。
【0121】図11はこの実施例7における出力バッフ
ァ180 の回路図を示しており、図11において図8に示
された実施例4の出力バッファ180 と異なる点は、デー
タプリアンプ181 におけるゲート回路181bが信号ψだけ
でなくこの反転信号/ ψを出力する点、および出力ノー
ド183 と接地電位ノード100bとの間に接続され、ゲート
に信号/ ψを受けるnチャネルプルダウン出力トランジ
スタ187 をさらに有する点である。そして、この図11
に示された出力バッファ180 においては、ゲート回路18
1bから出力される信号/ ψがHレベルのとき、すなわち
アウトプットイネーブル信号OEがHレベルでリードデー
タRDがLレベルのときnチャネルプルダウン出力トラン
ジスタ187 は導通状態となり、そのほかは非導通状態と
なる。
【0122】以上のように構成されたこの実施例7のSR
AM100 においても実施例4と同様の効果を奏し、さらに
信号/ ψで直接制御されるnチャネルプルダウン出力ト
ランジスタ187 を新たに設けたので、出力ノード183 の
電位D が高速で立ち下がり、アクセス速度が速くなる。
【0123】実施例8.以下にこの発明の実施例8であ
るSRAMについて、図12に基づいて説明する。この実施
例8が実施例5と異なる点は、出力バッファ180 の構成
である。以下、実施例5と同じものには同一符号を付け
て説明を省略し、異なる点について説明する。
【0124】図12はこの実施例7における出力バッフ
ァ180 の回路図を示しており、図12において図9に示
された実施例5の出力バッファ180 と異なる点は、デー
タプリアンプ181 におけるゲート回路181cが信号φだけ
でなくこの反転信号/ φを出力する点、および電源電位
ノード100aと出力ノード183 との間に接続され、ゲート
に信号/ φを受けるpチャネルプルアップ出力トランジ
スタ188 をさらに有する点である。そして、この図12
に示された出力バッファ180 においては、ゲート回路18
1cから出力される信号/ φがLレベルのとき、すなわち
アウトプットイネーブル信号OEがHレベルでリードデー
タRDがHレベルのときpチャネルプルアップ出力トラン
ジスタ188 は導通状態となり、そのほかは非導通状態と
なる。
【0125】以上のように構成されたこの実施例8のSR
AM100 においても実施例5と同様の効果を奏し、さらに
信号/ φで直接制御されるpチャネルプルアップ出力ト
ランジスタ188 を新たに設けたので、出力ノード183 の
電位D が高速で立ち上がり、アクセス速度が速くなる。
【0126】実施例9.以下にこの発明の実施例9であ
るSRAMについて、図13に基づいて説明する。この実施
例9が実施例6と異なる点は、出力バッファ180 の構成
である。以下、実施例6と同じものには同一符号を付け
て説明を省略し、異なる点について説明する。
【0127】図13はこの実施例9における出力バッフ
ァ180 の回路図を示しており、図13において図10に
示された実施例6の出力バッファ180 と異なる点は、デ
ータプリアンプ181 におけるゲート回路181cが実施例8
と同様に信号φだけでなくこの反転信号/ φを出力し、
ゲート回路181bが実施例7と同様に信号ψだけでなくこ
の反転信号/ ψを出力する点、および実施例8と同様に
電源電位ノード100aと出力ノード183 との間に接続さ
れ、ゲートに信号/ φを受けるpチャネルプルアップ出
力トランジスタ188 をさらに有し、実施例7と同様に出
力ノード183 と接地電位ノード100bの間に接続され、ゲ
ートに信号/ ψを受けるnチャネルプルダウン出力トラ
ンジスタ187 をさらに有する点である。そして、この図
13に示された出力バッファ180 においては、ゲート回
路181cから出力される信号/ φがLレベルのとき、すな
わちアウトプットイネーブル信号OEがHレベルでリード
データRDがHレベルのときpチャネルプルアップ出力ト
ランジスタ188 は導通状態となり、そのほかは非導通状
態となる。また、ゲート回路181bから出力される信号/
ψがHレベルのとき、すなわちアウトプットイネーブル
信号OEがHレベルでリードデータRDがLレベルのときn
チャネルプルダウン出力トランジスタ187 は導通状態と
なり、そのほかは非導通状態となる。
【0128】以上のように構成されたこの実施例9のSR
AM100 においても実施例6と同様の効果を奏し、さらに
信号/ φで直接制御されるpチャネルプルアップ出力ト
ランジスタ188 および信号/ ψで直接制御されるnチャ
ネルプルダウン出力トランジスタ187 を新たに設けたの
で、出力ノード183 の電位D が高速で変化し、アクセス
速度が速くなる。
【0129】実施例10.以下にこの発明の実施例10
であるSRAMについて、図14に基づいて説明する。この
実施例10が実施例4と異なる点は、出力バッファ180
の構成である。以下、実施例4と同じものには同一符号
を付けて説明を省略し、異なる点について説明する。
【0130】図14はこの実施例10における出力バッ
ファ180 の回路図を示しており、図14において図8に
示された実施例4の出力バッファ180 と異なる点は、プ
ルダウン制御回路185 の保持回路185eにおけるpチャネ
ルMOSトランジスタ185eaのゲートがノード185dに接
続されずにアウトプットイネーブル信号OEを受けている
点である。そして、このpチャネルMOSトランジスタ
185ea はアウトプットイネーブル信号OEがLレベルであ
ると導通状態となり、Hレベルになると非導通状態とな
る。
【0131】以上のように構成されたこの実施例10の
SRAM100 においても実施例4と同様の効果を奏し、さら
にpチャネルMOSトランジスタ185ea をアウトプット
イネーブル信号OEで制御することにより不要な電流が流
れない。
【0132】実施例11.以下にこの発明の実施例11
であるSRAMについて、図15に基づいて説明する。この
実施例11が実施例5と異なる点は、出力バッファ180
の構成である。以下、実施例5と同じものには同一符号
を付けて説明を省略し、異なる点について説明する。
【0133】図15はこの実施例11における出力バッ
ファ180 の回路図を示しており、図15において図9に
示された実施例5の出力バッファ180 と異なる点は、プ
ルダウン制御回路186 の保持回路186eにおけるnチャネ
ルMOSトランジスタ186eaのゲートがノード186dに接
続されずアウトプットイネーブル信号OEの反転信号/OE
を受けている点である。そして、このnチャネルMOS
トランジスタ186eaはアウトプットイネーブル信号OEが
Lレベルであると導通状態となり、Hレベルになると非
導通状態となる。
【0134】以上のように構成されたこの実施例11の
SRAM100 においても実施例5と同様の効果を奏し、さら
にnチャネルMOSトランジスタ186ea をアウトプット
イネーブル信号OEで制御することにより不要な電流が流
れない。
【0135】実施例12.以下にこの発明の実施例12
であるSRAMについて、図16に基づいて説明する。この
実施例12が実施例6と異なる点は、出力バッファ180
の構成である。以下、実施例6と同じものには同一符号
を付けて説明を省略し、異なる点について説明する。
【0136】図16はこの実施例12における出力バッ
ファ180 の回路図を示しており、図16において図10
に示された実施例6の出力バッファ180 と異なる点は、
プルダウン制御回路185 の保持回路185eにおけるpチャ
ネルMOSトランジスタ185ea が実施例10と同様にゲ
ートにアウトプットイネーブル信号OEを受け、プルアッ
プ制御回路186 の保持回路186eにおけるnチャネルMO
Sトランジスタ186eaが実施例11と同様にゲートにア
ウトプットイネーブル信号OEの反転信号/OEを受けてい
る点である。そして、pチャネルMOSトランジスタ18
5ea はアウトプットイネーブル信号OEがLレベルである
と導通状態となり、Hレベルであると非導通状態とな
り、nチャネルMOSトランジスタ186ea はアウトプッ
トイネーブル信号OEがLレベルであると導通状態とな
り、Hレベルになると非導通状態となる。
【0137】以上のように構成されたこの実施例12の
SRAM100 においても実施例6と同様の効果を奏し、さら
にpチャネルMOSトランジスタ185ea およびnチャネ
ルMOSトランジスタ186ea をアウトプットイネーブル
信号OEで制御することにより不要な電流が流れない。
【0138】実施例13.以下にこの発明の実施例13
であるSRAMについて、図17に基づいて説明する。この
実施例13が実施例3と異なる点は、出力バッファ180
の構成である。以下、実施例3と同じものには同一符号
を付けて説明を省略し、異なる点について説明する。
【0139】図17はこの実施例13における出力バッ
ファ180 の回路図を示しており、図17において図7に
示された実施例3の出力バッファ180 と異なる点は、デ
ータプリアンプ181 、プルダウン制御回路185 およびプ
ルアップ制御回路186 の構成で、この実施例13におけ
るデータプリアンプ181 はリードデータRDおよびアウト
プットイネーブル信号OEを受け、この信号が共にHレベ
ルであるとLレベルとなり、そのほかはHレベルとなる
信号φを出力し、pチャネルMOSトランジスタ181ea
および181eb とnチャネルMOSトランジスタ181ec お
よび181ed とを有するNANDゲート回路181eと、リードデ
ータRDおよびアウトプットイネーブル信号OEの反転信号
/OE を受け、この信号が共にLレベルであるとHレベル
となり、そのほかはLレベルとなる信号ψを出力し、p
チャネルMOSトランジスタ181fa および181fb とnチ
ャネルMOSトランジスタ181fc および181fd とを有す
るNOR ゲート回路181fとを有している。
【0140】また、この実施例13におけるプルダウン
制御回路185 は電源電位ノード100aとnチャネルプルダ
ウン出力トランジスタ184 のゲートとの間に接続され、
ゲートが出力ノード183 に接続されるnチャネルMOS
トランジスタ185fを有し、プルアップ制御回路186 はp
チャネルプルアップ出力トランジスタ182 のゲートと接
地電位ノード100bとの間に接続され、ゲートが出力ノー
ド183 に接続されるpチャネルMOSトランジスタ186f
を有する。
【0141】この図17に示された出力バッファ180 に
おいては、アウトプットイネーブル信号OEが活性のHレ
ベル(信号/OE が活性のLレベル)のとき、リードデー
タRDがHレベルであるとNANDゲート回路181eにおけるp
チャネルMOSトランジスタ181ea および181eb が非導
通状態となり、pチャネルプルアップ出力トランジスタ
182 のゲート電位である信号φをLレベルに引き下げる
のはnチャネルMOSトランジスタ181ec およびプルア
ップ制御回路186 におけるpチャネルMOSトランジス
タ186fで、pチャネルMOSトランジスタ186fは信号φ
が出力ノード183 の電位D よりもしきい値電圧の絶対値
V thp 以上高いと導通状態となってnチャネルMOSト
ランジスタ181ec を補助し、信号φはLレベルとなる。
また、NOR ゲート回路181fにおけるpチャネルMOSト
ランジスタ181fa は非導通状態、nチャネルMOSトラ
ンジスタ181fc は導通状態となり、信号ψはLレベルと
なる。
【0142】そして、信号φをゲートに受けるpチャネ
ルプルアップ出力トランジスタ182は導通状態となり、
信号ψをゲートに受けるnチャネルプルダウン出力トラ
ンジスタ184 は非導通状態となり、出力ノード183 の電
位D がHレベルに上昇していく。すると、pチャネルM
OSトランジスタ186fが非導通状態、nチャネルMOS
トランジスタ185fが導通状態となり、信号φは接地電位
GND に、信号ψはnチャネルMOSトランジスタ185fと
nチャネルMOSトランジスタ181fc の分圧でnチャネ
ルプルダウン出力トランジスタ184 が非導通状態となる
Lレベルとなる。
【0143】また、アウトプットイネーブル信号OEが活
性のHレベル(信号/OE が活性のLレベル)のとき、リ
ードデータRDがLレベルであるとNANDゲート回路181eに
おけるpチャネルMOSトランジスタ181ea が導通状
態、nチャネルMOSトランジスタ181ec が非導通状態
となって信号φはHレベルとなる。また、NOR ゲート回
路181fにおけるnチャネルMOSトランジスタ181fc お
よび181fd が非導通状態となり、nチャネルプルダウン
出力トランジスタ184 のゲート電位である信号ψをHレ
ベルに引き上げるのはpチャネルMOSトランジスタ18
1fa およびプルダウン制御回路185 におけるnチャネル
MOSトランジスタ185fで、nチャネルMOSトランジ
スタ185fは信号ψが出力ノード183 の電位D よりもしき
い値電圧以上低いと導通状態となってpチャネルMOS
トランジスタ181fa を補助し、信号ψはHレベルとな
る。
【0144】そして、信号φをゲートに受けるpチャネ
ルプルアップ出力トランジスタ182は非導通状態とな
り、信号ψをゲートに受けるnチャネルプルダウン出力
トランジスタ184 は導通状態となり、出力ノード183 の
電位D がLレベルに低下していく。すると、pチャネル
MOSトランジスタ186fが導通状態、nチャネルMOS
トランジスタ185fが非導通状態となり、信号ψは電源電
位V CCに、信号φはpチャネルMOSトランジスタ186f
とpチャネルMOSトランジスタ181ea の分圧でpチャ
ネルプルアップ出力トランジスタ182 が非導通状態とな
るHレベルとなる。
【0145】さらに、アウトプットイネーブル信号OEが
非活性のLレベル(信号/OE が非活性のHレベル)のと
きは、リードデータRDのレベルによらずNANDゲート回路
181eから出力される信号φはHレベル、NOR ゲート回路
181fから出力される信号ψはLレベルとなる。よってp
チャネルプルアップ出力トランジスタ182 およびnチャ
ネルプルダウン出力トランジスタ184 が共に非導通状態
となり、出力ノード183 の電位D はハイインピーダンス
状態となる。
【0146】以上のようにこの実施例13のSRAM100 に
おいては、pチャネルプルアップ出力トランジスタ182
を導通状態にするときに電源電位ノード100a側のpチャ
ネルMOSトランジスタ181ea および181eb を非導通状
態とし、nチャネルMOSトランジスタ181ec およびp
チャネルMOSトランジスタ186fを含む接地電位ノード
100b側のトランジスタだけを導通状態としているのでNA
NDゲート回路181eおよびプルアップ制御回路186 で貫通
電流が生じない。
【0147】また、nチャネルプルダウン出力トランジ
スタ184 を導通状態にするときに接地電位ノード100b側
のnチャネルMOSトランジスタ181fc および181fd を
非導通状態とし、pチャネルMOSトランジスタ181fa
およびnチャネルMOSトランジスタ185fを含む電源電
位ノード100a側のトランジスタだけを導通状態としてい
るのでNOR ゲート回路181fおよびプルアップ制御回路18
5 で貫通電流が生じない。
【0148】また、出力ノード183 の電位D がHレベル
からLレベルまたはLレベルからHレベルに変化すると
き、nチャネルプルダウン出力トランジスタ184 または
pチャネルプルダウン出力トランジスタ182 のドレイン
−ゲート間の電圧の絶対値が小さいので出力インピーダ
ンスが大きくなるところであるが、出力ノード183 の電
位D に応じて動作するプルダウン制御回路185 およびプ
ルアップ制御回路186により初期状態より出力インピー
ダンスの整合をとることができる。
【0149】実施例14.以下にこの発明の実施例14
であるSRAMについて、図18に基づいて説明する。この
実施例14が実施例13と異なる点は、出力バッファ18
0 の構成である。以下、実施例13と同じものには同一
符号を付けて説明を省略し、異なる点について説明す
る。
【0150】図18はこの実施例14における出力バッ
ファ180 の回路図を示しており、図18において図17
に示された実施例13の出力バッファ180 と異なる点
は、実施例13の出力バッファ180 におけるプルダウン
制御回路185 のnチャネルMOSトランジスタ185fおよ
びプルアップ制御回路186 のpチャネルMOSトランジ
スタ186fがそれぞれnチャネルMOSトランジスタ181f
e およびpチャネルMOSトランジスタ181ee としてデ
ータプリアンプ181 のNOR ゲート回路181fおよびNANDゲ
ート回路181eに挿入されている点である。このnチャネ
ルMOSトランジスタ181fe はpチャネルMOSトラン
ジスタ181fa および181fb を介して電源電位ノード100a
とnチャネルプルダウン出力トランジスタ184 のゲート
との間に接続され、pチャネルMOSトランジスタ181e
e はnチャネルMOSトランジスタ181ec および181ed
を介してpチャネルプルアップ出力トランジスタ182 の
ゲートと接地電位ノード100bとの間に接続される。
【0151】また、pチャネルMOSトランジスタ181f
a はpチャネルMOSトランジスタ181fb およびnチャ
ネルMOSトランジスタ181fe を介して電源電位ノード
100aとnチャネルプルダウントランジスタ184 のゲート
との間に接続され、nチャネルMOSトランジスタ181e
c はnチャネルMOSトランジスタ181ed およびpチャ
ネルMOSトランジスタ181ee を介してpチャネルプル
アップ出力トランジスタ182 のゲートと接地電位ノード
100bとの間に接続されている。
【0152】この実施例14のSRAM100 においても実施
例13と同様に、pチャネルプルアップ出力トランジス
タ182 を導通状態にするときに電源電位ノード100a側の
pチャネルMOSトランジスタ181ea および181eb を非
導通状態とし、nチャネルMOSトランジスタ181ec お
よびpチャネルMOSトランジスタ181ee を含む接地電
位ノード100b側のトランジスタだけを導通状態としてい
るのでNANDゲート回路181eで貫通電流が生じない。
【0153】また、nチャネルプルダウン出力トランジ
スタ184 を導通状態にするときに接地電位ノード100b側
のnチャネルMOSトランジスタ181fc および181fd を
非導通状態とし、pチャネルMOSトランジスタ181fa
およびnチャネルMOSトランジスタ181fe を含む電源
電位ノード100a側のトランジスタだけを導通状態として
いるのでNOR ゲート回路181fで貫通電流が生じない。
【0154】また、出力ノード183 の電位D がHレベル
からLレベルまたはLレベルからHレベルに変化すると
き、nチャネルプルダウン出力トランジスタ184 または
pチャネルプルダウン出力トランジスタ182 のドレイン
−ゲート間の電圧の絶対値が小さいので出力インピーダ
ンスが大きくなるところであるが、出力ノード183 の電
位D に応じて動作するpチャネルMOSトランジスタ18
1ee およびnチャネルMOSトランジスタ181fe により
初期状態より出力インピーダンスの整合をとることがで
きる。
【0155】また、pチャネルMOSトランジスタ181e
e を接地電位ノード100b側に設けてあるため、信号φは
電源電位V CCと接地電位GND との間をフルスイングせ
ず、従って信号φは振幅が小さくなったぶん高速に変化
可能となり、高速インターフェイスに適した出力バッフ
ァ180 を得ることができる。
【0156】また、nチャネルMOSトランジスタ181f
e を電源電位ノード100a側に設けてあるため、信号ψは
電源電位V CCと接地電位GND との間をフルスイングせ
ず、従って信号ψは振幅が小さくなったぶん高速に変化
可能となり、高速インターフェイスに適した出力バッフ
ァ180 を得ることができる。
【0157】さらに、伝送線200 の充電電位が電源電位
V CCよりも高いときは、そのぶん出力ノード183 の電位
D が高くなってnチャネルMOSトランジスタ181fe の
ゲートに印加されるので、このnチャネルMOSトラン
ジスタ181fe の抵抗値が小さくなってリードデータRDが
HレベルからLレベルに変化するときnチャネルプルダ
ウン出力トランジスタ184 のゲートに高い分圧が印加さ
れて、nチャネルプルダウン出力トランジスタ184 のイ
ンピーダンスが小さくなり、出力インピーダンスが整合
する。
【0158】実施例15.以下にこの発明の実施例15
であるSRAMについて、図19に基づいて説明する。この
実施例15が実施例13と異なる点は、出力バッファ18
0 の構成である。以下、実施例13と同じものには同一
符号を付けて説明を省略し、異なる点について説明す
る。
【0159】図19はこの実施例15における出力バッ
ファ180 の回路図を示しており、図19において図17
に示された実施例13の出力バッファ180 と異なる点
は、プルダウン制御回路185 およびプルアップ制御回路
186 の構成で、この実施例15におけるプルダウン制御
回路185 は実施例13におけるnチャネルMOSトラン
ジスタ185fの代わりにnチャネルプルダウン出力トラン
ジスタ184 のゲートとノード181ff との間に接続され、
ゲートが出力ノード183 に接続されるnチャネルMOS
トランジスタ185gを有している。また、この実施例15
におけるプルアップ制御回路186 は実施例13における
pチャネルMOSトランジスタ186fの代わりにpチャネ
ルプルアップ出力トランジスタ182 のゲートとノード18
1ef との間に接続され、ゲートが出力ノード183 に接続
されるpチャネルMOSトランジスタ186gを有してい
る。
【0160】また、pチャネルMOSトランジスタ181f
a はpチャネルMOSトランジスタ181fb およびnチャ
ネルMOSトランジスタ181fe を介して電源電位ノード
100aとnチャネルプルダウントランジスタ184 のゲート
との間に接続され、nチャネルMOSトランジスタ181e
c はnチャネルMOSトランジスタ181ed およびpチャ
ネルMOSトランジスタ181ee を介してpチャネルプル
アップ出力トランジスタ182 のゲートと接地電位ノード
100bとの間に接続されている。
【0161】この実施例15のSRAM100 においても、p
チャネルプルアップ出力トランジスタ182 を導通状態に
するときに電源電位ノード100a側のpチャネルMOSト
ランジスタ181ea および181eb を非導通状態とし、nチ
ャネルMOSトランジスタ181ec を含む接地電位ノード
100b側のトランジスタおよびpチャネルMOSトランジ
スタ186gだけを導通状態としているのでNANDゲート回路
181eおよびプルアップ制御回路186 で貫通電流が生じな
い。
【0162】また、nチャネルプルダウン出力トランジ
スタ184 を導通状態にするときに接地電位ノード100b側
のnチャネルMOSトランジスタ181fc および181fd を
非導通状態とし、pチャネルMOSトランジスタ181fa
を含む電源電位ノード100a側のトランジスタおよびnチ
ャネルMOSトランジスタ185gだけを導通状態としてい
るのでNOR ゲート回路181fおよびプルダウン制御回路18
5 で貫通電流が生じない。
【0163】また、出力ノード183 の電位D がHレベル
からLレベルまたはLレベルからHレベルに変化すると
き、nチャネルプルダウン出力トランジスタ184 または
pチャネルプルダウン出力トランジスタ182 のドレイン
−ゲート間の電圧の絶対値が小さいので出力インピーダ
ンスが大きくなるところであるが、出力ノード183 の電
位D に応じて動作するpチャネルMOSトランジスタ18
6gおよびnチャネルMOSトランジスタ185gにより初期
状態より出力インピーダンスの整合をとることができ
る。
【0164】また、pチャネルMOSトランジスタ186g
を設けたことにより、pチャネルプルアップ出力トラン
ジスタ182 のゲート電位は電源電位V CCと接地電位GND
との間をフルスイングせず、従ってこのゲート電位は振
幅が小さくなったぶん高速に変化可能となり、高速イン
ターフェイスに適した出力バッファ180 を得ることがで
きる。
【0165】また、nチャネルMOSトランジスタ185g
を設けたことにより、nチャネルプルダウン出力トラン
ジスタ184 のゲート電位は電源電位V CCと接地電位GND
との間をフルスイングせず、従ってこのゲート電位は振
幅が小さくなったぶん高速に変化可能となり、高速イン
ターフェイスに適した出力バッファ180 を得ることがで
きる。
【0166】さらに、伝送線200 の充電電位が電源電位
V CCよりも高いときは、そのぶん出力ノード183 の電位
D が高くなってnチャネルMOSトランジスタ185gのゲ
ートに印加されるので、このnチャネルMOSトランジ
スタ181gの抵抗値が小さくなってリードデータRDがHレ
ベルからLレベルに変化するときnチャネルプルダウン
出力トランジスタ184 のゲートに高い分圧が印加され
て、nチャネルプルダウン出力トランジスタ184 のイン
ピーダンスが小さくなり、出力インピーダンスが整合す
る。
【0167】実施例16.次にこの発明の実施例16で
あるSRAMについて、図20に基づいて説明する。この実
施例16が実施例15と異なる点は、出力バッファ180
の構成である。以下、実施例15と同じものには同一符
号を付けて説明を省略し、異なる点について説明する。
【0168】図20はこの実施例16における出力バッ
ファ180 の回路図を示しており、図20において図19
に示された実施例15の出力バッファ180 と異なる点
は、プルダウン制御回路185 およびプルアップ制御回路
186 が設けられていない点、新たに出力ノード183 の電
位D に応じてnチャネルプルダウン出力トランジスタ18
4 のバックゲート電位を制御することでこのnチャネル
プルダウン出力トランジスタ184 のインピーダンスを制
御するプルダウン制御回路189aと、出力ノード183 の電
位D に応じてpチャネルプルアップ出力トランジスタ18
2 のバックゲート電位を制御することでこのpチャネル
プルアップ出力トランジスタ182 のインピーダンスを制
御するプルアップ制御回路189bとを設けている点、およ
びnチャネルプルダウン出力トランジスタ184 およびp
チャネルプルアップ出力トランジスタ182 のバックゲー
ト電位、つまりnチャネルプルダウン出力トランジスタ
184が形成されるp型ウェルおよびpチャネルプルアッ
プ出力トランジスタ182 が形成されるn型ウェルのウェ
ルの電位が固定されず可変となっていることからこれら
nチャネルプルダウン出力トランジスタ184 およびpチ
ャネルプルアップ出力トランジスタ182 が他のnチャネ
ルMOSトランジスタおよびpチャネルMOSトランジ
スタと異なるウェルに形成される点である。
【0169】この実施例16におけるプルダウン制御回
路189aは電源電位ノード100aとnチャネルプルダウン出
力トランジスタ184 のバックゲートとの間に接続され、
ゲートが出力ノード183 に接続されるnチャネルMOS
トランジスタ189aa と、nチャネルプルダウン出力トラ
ンジスタ184 のバックゲートと接地電位ノード100bとの
間に接続される抵抗素子189ab とを有する。また、プル
アップ制御回路189bはpチャネルプルアップ出力トラン
ジスタ182 のバックゲートと接地電位ノード100bとの間
に接続され、ゲートが出力ノード183 に接続されるpチ
ャネルMOSトランジスタ189ba と、電源電位ノード10
0aとpチャネルプルアップ出力トランジスタ182 のバッ
クゲートとの間に接続される抵抗素子189bb とを有す
る。
【0170】この図20に示された出力バッファ180 に
おいては、アウトプットイネーブル信号OEが活性のHレ
ベルのとき、リードデータRDがHレベルであるとNANDゲ
ート回路181eから出力される信号φはLレベルとなり、
NOR ゲート回路181fから出力される信号ψもLレベルと
なる。そして、信号φをゲートに受けるpチャネルプル
アップ出力トランジスタ182 は導通状態となり、信号ψ
をゲートに受けるnチャネルプルダウン出力トランジス
タ184 は非導通状態となり、出力ノード183 の電位D が
Hレベルに上昇していく。すると、これに追随して出力
ノード183 の電位D をゲートに受けるプルアップ制御回
路189bにおけるpチャネルMOSトランジスタ189ba の
抵抗値が大きくなり、pチャネルプルアップ出力トラン
ジスタ182 のバックゲート電位が上昇していき、pチャ
ネルプルアップ出力トランジスタ182 のインピーダンス
が小さくなるのを抑制する。
【0171】また、アウトプットイネーブル信号OEが活
性のHレベルのとき、リードデータRDがLレベルである
とNANDゲート回路181eから出力される信号φはHレベル
となり、NOR ゲート回路181fから出力される信号ψもH
レベルとなる。そして、信号φをゲートに受けるpチャ
ネルプルアップ出力トランジスタ182 は非導通状態とな
り、信号ψをゲートに受けるnチャネルプルダウン出力
トランジスタ184 は導通状態となり、出力ノード183 の
電位D がLレベルに低下していく。すると、これに追随
して出力ノード183 の電位D をゲートに受けるプルダウ
ン制御回路189aにおけるnチャネルMOSトランジスタ
189aa の抵抗値が大きくなり、nチャネルプルダウン出
力トランジスタ184 のバックゲート電位が低下してい
き、nチャネルプルダウン出力トランジスタ184 のイン
ピーダンスが小さくなるのを抑制する。
【0172】さらに、アウトプットイネーブル信号OEが
非活性のLレベルのときは、リードデータRDのレベルに
よらずNANDゲート回路181eから出力される信号φはHレ
ベル、NOR ゲート回路181fから出力される信号ψはLレ
ベルとなる。よってpチャネルプルアップ出力トランジ
スタ182 およびnチャネルプルダウン出力トランジスタ
184 が共に非導通状態となり、出力ノード183 の電位D
はハイインピーダンス状態となる。
【0173】以上のようにこの実施例16のSRAM100 に
おいては、出力バッファ180 がLレベルのデータD を出
力するとき、nチャネルプルダウン出力トランジスタ18
4 のバックゲート電位が出力ノード183 の電位D に追随
して低下するので、nチャネルプルダウン出力トランジ
スタ184 のインピーダンスが小さくなるのが抑制され、
このnチャネルプルダウン出力トランジスタ184 のイン
ピーダンスと伝送線200 のインピーダンスとが整合す
る。
【0174】また、出力バッファ180 がHレベルのデー
タD を出力するとき、pチャネルプルアップ出力トラン
ジスタ182 のバックゲート電位が出力ノード183 の電位
D に追随して上昇するので、pチャネルプルアップ出力
トランジスタ182 のインピーダンスが小さくなるのが抑
制され、このpチャネルプルアップ出力トランジスタ18
2 のインピーダンスと伝送線200 のインピーダンスとが
整合する。
【0175】また、伝送線200 の振幅がSRAM100 の電源
電位V CCよりも大きく、この伝送線200 が電源電位V CC
よりも高い電位に充電されても、そのぶん出力ノード18
3 の電位が高くなってプルダウン制御回路189aにおける
nチャネルMOSトランジスタ189aa のゲートに印加さ
れ、nチャネルプルダウン出力トランジスタ184 のバッ
クゲート電位が高くなるので、出力ノード183 から電荷
を引き抜き始めた時点でnチャネルプルダウン出力トラ
ンジスタ184 のインピーダンスが大きくなるのが抑制さ
れ、このnチャネルプルダウン出力トランジスタ184 の
インピーダンスと伝送線200 のインピーダンスとが整合
する。
【0176】また、プルダウン制御回路189aおよびプル
アップ制御回路189bをnチャネルプルダウン出力トラン
ジスタ184 およびpチャネルプルアップ出力トランジス
タ182 と異なるウェルに形成しているため、独立してプ
ルダウン制御回路189aおよびプルアップ制御回路189bを
構成するトランジスタおよび抵抗素子の抵抗値を高く設
定することができ、これによってプルダウン制御回路18
9aおよびプルアップ制御回路189bに流れる貫通電流を低
減できる。
【0177】実施例17.次にこの発明の実施例17で
あるSRAMについて、図21に基づいて説明する。この実
施例17が実施例13と異なる点は、出力バッファ180
の構成である。以下、実施例13と同じものには同一符
号を付けて説明を省略し、異なる点について説明する。
【0178】図21はこの実施例17における出力バッ
ファ180 の回路図を示しており、図21において図17
に示された実施例13の出力バッファ180 と異なる点
は、プルダウン制御回路185 およびプルアップ制御回路
186 が設けられていない点、およびNANDゲート回路181e
におけるpチャネルMOSトランジスタ181ea に代えて
電源電位ノード100aとpチャネルプルアップ出力トラン
ジスタ182 のゲートとの間に接続され、ゲートが電源電
位ノード100aに接続され、バックゲートが出力ノード18
3 に接続されるnチャネルMOSトランジスタ181eg が
設けられ、NOR ゲート回路181fにおけるnチャネルMO
Sトランジスタ181fc に代えてpチャネルプルアップ出
力トランジスタ182 のゲートと接地電位ノード100bとの
間に接続され、ゲートが接地電位ノード100bに接続さ
れ、バックゲートが出力ノード183 に接続されるpチャ
ネルMOSトランジスタ181fg が設けられている点であ
る。
【0179】この図21に示された出力バッファ180 に
おいては、アウトプットイネーブル信号OEが活性のHレ
ベルのとき、リードデータRDがHレベルであるとNANDゲ
ート回路181eにおけるnチャネルMOSトランジスタ18
1ec が導通状態となって信号φはnチャネルMOSトラ
ンジスタ181eg,181ec および181ed の分圧で決まるLレ
ベルとなり、NOR ゲート回路181fにおけるpチャネルM
OSトランジスタ181fa が非導通状態となって信号ψは
pチャネルMOSトランジスタ181fg のしきい値電圧の
絶対値V thp のLレベルとなる。そして、信号φをゲー
トに受けるpチャネルプルアップ出力トランジスタ182
は導通状態となり、信号ψをゲートに受けるnチャネル
プルダウン出力トランジスタ184 は非導通状態となり、
出力ノード183 の電位D がHレベルに上昇していく。す
ると、これに追随して出力ノード183 の電位D をバック
ゲートに受けるNANDゲート回路181eにおけるnチャネル
MOSトランジスタ181eg の抵抗値が小さくなり、これ
によって信号φが上昇していきpチャネルプルアップ出
力トランジスタ182 のインピーダンスが小さくなるのを
抑制する。
【0180】また、アウトプットイネーブル信号OEが活
性のHレベルのとき、リードデータRDがLレベルである
とNANDゲート回路181eにおけるnチャネルMOSトラン
ジスタ181ec が非導通状態となって信号φは電源電位V
CCよりもnチャネルMOSトランジスタ181eg のしきい
値電圧V thn だけ低い電位V CC-Vthn のHレベルとな
り、NOR ゲート回路181fにおけるpチャネルMOSトラ
ンジスタ181fa が導通状態となって信号ψはpチャネル
MOSトランジスタ181fb,181fa および181fg の分圧で
決まるHレベルとなる。そして、信号φをゲートに受け
るpチャネルプルアップ出力トランジスタ182 は非導通
状態となり、信号ψをゲートに受けるnチャネルプルダ
ウン出力トランジスタ184 は導通状態となり、出力ノー
ド183 の電位D がLレベルに低下していく。すると、こ
れに追随して出力ノード183 の電位D をバックゲートに
受けるNOR ゲート回路181fにおけるpチャネルMOSト
ランジスタ181fg の抵抗値が小さくなり、これによって
信号ψが低下していきnチャネルプルダウン出力トラン
ジスタ184 のインピーダンスが小さくなるのを抑制す
る。
【0181】さらに、アウトプットイネーブル信号OEが
非活性のLレベルのときは、リードデータRDのレベルに
よらずNANDゲート回路181eから出力される信号φはHレ
ベル、NOR ゲート回路181fから出力される信号ψはLレ
ベルとなる。よってpチャネルプルアップ出力トランジ
スタ182 およびnチャネルプルダウン出力トランジスタ
184 が共に非導通状態となり、出力ノード183 の電位D
はハイインピーダンス状態となる。
【0182】以上のようにこの実施例17のSRAM100 に
おいては、出力バッファ180 がLレベルのデータD を出
力するとき、nチャネルプルダウン出力トランジスタ18
4 のゲート電位が出力ノード183 の電位D に追随して低
下するので、nチャネルプルダウン出力トランジスタ18
4 のインピーダンスが小さくなるのが抑制され、このn
チャネルプルダウン出力トランジスタ184 のインピーダ
ンスと伝送線200 のインピーダンスとが整合する。
【0183】また、出力バッファ180 がHレベルのデー
タD を出力するとき、pチャネルプルアップ出力トラン
ジスタ182 のゲート電位が出力ノード183 の電位D に追
随して上昇するので、pチャネルプルアップ出力トラン
ジスタ182 のインピーダンスが小さくなるのが抑制さ
れ、このpチャネルプルアップ出力トランジスタ182 の
インピーダンスと伝送線200 のインピーダンスとが整合
する。
【0184】また、伝送線200 の振幅がSRAM100 の電源
電位V CCよりも大きく、この伝送線200 が電源電位V CC
よりも高い電位に充電されても、そのぶん出力ノード18
3 の電位が高くなってNOR ゲート回路181fにおけるpチ
ャネルMOSトランジスタ181fg のバックゲートに印加
され、nチャネルプルダウン出力トランジスタ184 のゲ
ート電位(信号ψ)が高くなるので、出力ノード183 か
ら電荷を引き抜き始めた時点でnチャネルプルダウン出
力トランジスタ184 のインピーダンスが大きくなるのが
抑制され、このnチャネルプルダウン出力トランジスタ
184 のインピーダンスと伝送線200 のインピーダンスと
が整合する。
【0185】実施例18.以下にこの発明の実施例18
であるSRAMについて、図22に基づいて説明する。この
実施例18が実施例13と異なる点は、出力バッファ18
0 の構成である。以下、実施例13と同じものには同一
符号を付けて説明を省略し、異なる点について説明す
る。
【0186】図22はこの実施例18における出力バッ
ファ180 の回路図を示しており、図22において図17
に示された実施例13の出力バッファ180 と異なる点
は、データプリアンプ181 が省略され、プルダウン制御
回路185 およびプルアップ制御回路186 の構成が違う点
である。プルアップ制御回路186 において、186hは電源
電位ノード100aとノード186ha との間に接続され、抵抗
値R1をもつ抵抗素子186hb と、ノード186ha と接地電位
ノード100bとの間に接続され、抵抗値R2をもつ抵抗素子
186hc とを有し、ノード186ha からR2V CC /(R1+R2) の
分圧V DV1 を出力する分圧回路、186iは電源電位ノード
100aとノード186ia との間に接続され、ゲートがノード
186jに接続され、抵抗値がR3のpチャネルMOSトラン
ジスタ186ib と、ノード186ia と接地電位ノード100bと
の間に接続され、抵抗値R4をもつ抵抗素子186ic とを有
し、ノード186ia からR4V CC /(R3+R4) の制御分圧V
DV2 を出力する制御用分圧回路である。
【0187】186kは分圧回路186hにおけるノード186ha
からの分圧V DV1 、制御用分圧回路186iにおけるノード
186ia からの制御分圧V DV2 およびリードデータRDおよ
びこの反転リードデータ/RD を受け、リードデータRDが
Hレベル(/RD がLレベル)のとき活性化され、制御分
圧V DV2 が分圧V DV1 よりも高いと上昇し、低いと低下
する比較電位V CR1 をノード186jに出力する比較回路
で、ゲートにリードデータ/RD を受けるpチャネルMO
Sトランジスタ186ka と、ゲートに分圧V DV1 を受ける
pチャネルMOSトランジスタ186kb と、ゲートに制御
分圧V DV2 を受けるpチャネルMOSトランジスタ186k
c と、nチャネルMOSトランジスタ186kd と、ゲート
がnチャネルMOSトランジスタ186kd のゲートに接続
され、このnチャネルMOSトランジスタ186kd ととも
にnチャネルカレントミラー回路を構成するnチャネル
MOSトランジスタ186ke とからなり、分圧V DV1 と制
御分圧V DV2 との電位差を増幅した出力信号φ1 を出力
する差動増幅回路186kf 、およびnチャネルMOSトラ
ンジスタ186kg とゲートに差動増幅回路186kf からの出
力信号φ1 を受けるnチャネルMOSトランジスタ186k
h とからなり、出力信号φ1 がLレベルであるとV CR1
を上昇させ、Hレベルであると低下させる出力回路186k
i を有する。
【0188】186mは電源電位ノード100aとpチャネルプ
ルアップ出力トランジスタ182 のゲートが接続されるノ
ード186jとの間に接続され、ゲートにリードデータRDを
受け、このリードデータRDがLレベルのとき導通状態と
なる電源トランジスタである。186nは電源電位ノード10
0aとpチャネルプルアップ出力トランジスタ182 のゲー
トとの間に接続され、ゲートにアウトプットイネーブル
信号OEを受け、このアウトプットイネーブル信号OEが非
活性のLレベルのとき導通状態となり、pチャネルプル
アップ出力トランジスタ182 のゲート電位を電源電位V
CCにプルアップするゲートプルアップトランジスタであ
る。
【0189】また、プルダウン制御回路185 において、
185hは電源電位ノード100aとノード185ha との間に接続
され、抵抗値R5をもつ抵抗素子185hb と、ノード185ha
と接地電位ノード100bとの間に接続され、抵抗値R6をも
つ抵抗素子185hc とを有し、ノード185ha からR6V CC /
(R5+R6) の分圧V DV3 を出力する分圧回路、185iは電源
電位ノード100aとノード185ia との間に接続され抵抗値
R7をもつ抵抗素子185ib と、ノード185ia と接地電位ノ
ード100bとの間に接続され、ゲートがノード185jに接続
され、抵抗値がR8のnチャネルMOSトランジスタ185i
c とを有し、ノード185ia からR8V CC /(R7+R8) の制御
分圧V DV4 を出力する制御用分圧回路である。
【0190】185kは分圧回路185hにおけるノード185ha
からの分圧V DV3 、制御用分圧回路185iにおけるノード
185ia からの制御分圧V DV4 およびリードデータRDおよ
びこの反転リードデータ/RD を受け、リードデータRDが
Lレベル(/RD がHレベル)のとき活性化され、制御分
圧V DV4 が分圧V DV3 よりも高いと上昇し、低いと低下
する比較電位V CR2 をノード185jに出力する比較回路
で、pチャネルMOSトランジスタ185ka と、ゲートが
pチャネルMOSトランジスタ185ka のゲートに接続さ
れ、このpチャネルMOSトランジスタ185ka とともに
pチャネルカレントミラー回路を構成するpチャネルM
OSトランジスタ185kb と、分圧V DV3 をゲートに受け
るnチャネルMOSトランジスタ185kc と、制御分圧V
DV4 をゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタ18
5kd と、ゲートにリードデータ/RDを受けるnチャネル
MOSトランジスタ185ke とからなり、分圧V DV3 と制
御分圧V DV4 との電位差を増幅した出力信号φ2 を出力
する差動増幅回路185kf 、およびゲートに差動増幅回路
185kf からの出力信号φ2 を受けるpチャネルMOSト
ランジスタ185kg とpチャネルMOSトランジスタ185k
h とからなり、出力信号φ2 がLレベルであるとV CR2
を上昇させ、Hレベルであると低下させる出力回路185k
i を有する。
【0191】185mはnチャネルプルダウン出力トランジ
スタ184 のゲートが接続されるノード185jと接地電位ノ
ード100bとの間に接続され、ゲートにリードデータRDを
受け、このリードデータRDがHレベルのとき導通状態と
なる接地トランジスタである。185nはnチャネルプルダ
ウン出力トランジスタ184 のゲートと接地電位ノード10
0bとの間に接続され、ゲートにアウトプットイネーブル
信号OEの反転信号/OEを受け、アウトプットイネーブル
信号OEが非活性のLレベル(信号/OE が非活性のHレベ
ル)のとき導通状態となり、nチャネルプルダウン出力
トランジスタ184 のゲート電位を接地電位GND にプルダ
ウンするゲートプルダウントランジスタである。
【0192】そして、この実施例18においては制御用
分圧回路186iにおけるpチャネルMOSトランジスタ18
6ib とpチャネルプルアップ出力トランジスタ182 のゲ
ート長を等しく0.8 μm とし、pチャネルMOSトラン
ジスタ186ib および抵抗素子186ic を介して流れる貫通
電流を減少させるためにpチャネルMOSトランジスタ
186ib のゲート幅をpチャネルプルアップ出力トランジ
スタ182 のゲート幅の1/100 の4 μm としている。これ
に合わせて抵抗素子186ic の抵抗値R4は出力ノード183
に接続される伝送線200 のインピーダンスの100 倍の50
00Ωとしている。そして、分圧回路186hにおける抵抗素
子186hb の抵抗値R1および抵抗素子186hc の抵抗値R2
pチャネルプルアップ出力トランジスタ182 のインピー
ダンスと伝送線200 のインピーダンスが等しくなるよう
に等しくされ、貫通電流低減を考えて共に5000Ωの高抵
抗値にされている。
【0193】そして、pチャネルMOSトランジスタ18
6ib の抵抗値R3が抵抗素子186ic の抵抗値R4よりも大き
いとき、つまりゲート電位となる比較電位V CR1 が最適
値よりも高くてpチャネルプルアップ出力トランジスタ
182 のインピーダンスが伝送線200 のインピーダンスよ
りも大きいとき、制御分圧V DV2 は分圧V DV1 よりも低
くなる。すると、差動増幅回路186kf は出力信号φ1
Hレベルとし、このφ 1 を受けるnチャネルMOSトラ
ンジスタ186kh は導通状態となって比較電位VCR1 は低
下し、これを受けてpチャネルMOSトランジスタ186i
b の抵抗値R3およびpチャネルプルアップ出力トランジ
スタ182 のインピーダンスは小さくなる。
【0194】また、pチャネルMOSトランジスタ186i
b の抵抗値R3が抵抗素子186ic の抵抗値R4よりも小さい
とき、つまりゲート電位となる比較電位V CR1 が最適値
よりも低くてpチャネルプルアップ出力トランジスタ18
2 のインピーダンスが伝送線200 のインピーダンスより
も小さいとき、制御分圧V DV2 は分圧V DV1 よりも高く
なる。すると、差動増幅回路186kf は出力信号φ1 をL
レベルとし、このφ1を受けるnチャネルMOSトラン
ジスタ186kh は非導通状態となって比較電位VCR1 は上
昇し、これを受けてpチャネルMOSトランジスタ186i
b の抵抗値R3およびpチャネルプルアップ出力トランジ
スタ182 のインピーダンスは大きくなる。このように動
作することでpチャネルMOSトランジスタ186ib の抵
抗値R3と抵抗素子186ic の抵抗値R4が等しくされるとと
もに、pチャネルプルアップ出力トランジスタ182 のイ
ンピーダンスは伝送線200 のインピーダンスに等しくな
る。
【0195】また、制御用分圧回路185iにおけるnチャ
ネルMOSトランジスタ185ic とnチャネルプルダウン
出力トランジスタ184 のゲート長を等しく0.8 μm と
し、抵抗素子185ib およびnチャネルMOSトランジス
タ185ic を介して流れる貫通電流を減少させるためにn
チャネルMOSトランジスタ185ic のゲート幅をnチャ
ネルプルダウン出力トランジスタ184 のゲート幅の1/10
0 の4 μm としている。これに合わせて抵抗素子185ib
の抵抗値R7は出力ノード183 に接続される伝送線200 の
インピーダンスの100 倍の5000Ωとしている。そして、
分圧回路185hにおける抵抗素子185hb の抵抗値R5および
抵抗素子185hc の抵抗値R6はnチャネルプルダウン出力
トランジスタ184 のインピーダンスと伝送線200 のイン
ピーダンスが等しくなるように等しくされ、貫通電流低
減を考えて共に5000Ωの高抵抗値にされている。
【0196】そして、nチャネルMOSトランジスタ18
5ic の抵抗値R8が抵抗素子185ib の抵抗値R7よりも大き
いとき、つまりゲート電位となる比較電位V CR2 が最適
値よりも低くてnチャネルプルダウン出力トランジスタ
184 のインピーダンスが伝送線200 のインピーダンスよ
りも大きいとき、制御分圧V DV4 は分圧V DV3 よりも高
くなる。すると、差動増幅回路185kf は出力信号φ2
Lレベルとし、このφ2 を受けるpチャネルMOSトラ
ンジスタ185kg は導通状態となって比較電位VCR2 は上
昇し、これを受けてnチャネルMOSトランジスタ185i
c の抵抗値R8およびnチャネルプルダウン出力トランジ
スタ184 のインピーダンスは小さくなる。
【0197】また、nチャネルMOSトランジスタ185i
c の抵抗値R8が抵抗素子185ib の抵抗値R7よりも小さい
とき、つまりゲート電位となる比較電位V CR2 が最適値
よりも高くてnチャネルプルダウン出力トランジスタ18
4 のインピーダンスが伝送線200 のインピーダンスより
も小さいとき、制御分圧V DV4 は分圧V DV3 よりも低く
なる。すると、差動増幅回路185kf は出力信号φ2 をH
レベルとし、このφ2を受けるpチャネルMOSトラン
ジスタ185kg は非導通状態となって比較電位VCR2 は低
下し、これを受けてnチャネルMOSトランジスタ185i
c の抵抗値R8およびnチャネルプルダウン出力トランジ
スタ184 のインピーダンスは大きくなる。このように動
作することでnチャネルMOSトランジスタ185ic の抵
抗値R8と抵抗素子185ib の抵抗値R7が等しくされるとと
もに、nチャネルプルダウン出力トランジスタ184 のイ
ンピーダンスは伝送線200 のインピーダンスに等しくな
る。
【0198】この図22に示された出力バッファ180 に
おいては、アウトプットイネーブル信号OEが活性のHレ
ベル(信号/OE が活性のLレベル)のとき、リードデー
タRDがHレベル(/RD がLレベル)であると、ゲートプ
ルアップトランジスタ186nおよびゲートプルダウントラ
ンジスタ185nは共に非導通状態となる。そして、差動増
幅回路185kf におけるnチャネルMOSトランジスタ18
5ke が非導通状態となって差動増幅回路185kf は非活性
化し、接地トランジスタ185mが導通状態となってノード
185jの比較電位V CR2 はLレベルとなり、nチャネルプ
ルダウン出力トランジスタ184 は非導通状態となる。ま
た、差動増幅回路186kf におけるpチャネルMOSトラ
ンジスタ186ka は導通状態となって差動増幅回路186kf
は活性化し、電源トランジスタ186mは非導通状態となっ
て比較回路186kはpチャネルMOSトランジスタ186ib
の抵抗値R3が抵抗素子186ic の抵抗値R4に等しくなるよ
うに、すなわちpチャネルプルアップ出力トランジスタ
182 のインピーダンスが伝送線200 のインピーダンスに
等しくなるように比較電位V CR1 を制御する。
【0199】また、アウトプットイネーブル信号OEが活
性のHレベル(信号/OE が活性のLレベル)のとき、リ
ードデータRDがLレベル(/RD がHレベル)であるとゲ
ートプルアップトランジスタ186nおよびゲートプルダウ
ントランジスタ185nは共に非導通状態となる。そして、
差動増幅回路186kf におけるpチャネルMOSトランジ
スタ186ka が非導通状態となって差動増幅回路186kf は
非活性化し、電源トランジスタ186mが導通状態となって
ノード186jの比較電位V CR1 はHレベルとなり、pチャ
ネルプルアップ出力トランジスタ182 は非導通状態とな
る。また、差動増幅回路185kf におけるnチャネルMO
Sトランジスタ185ke は導通状態となって差動増幅回路
185kf は活性化し、接地トランジスタ185mは非導通状態
となって比較回路185kはnチャネルMOSトランジスタ
185ic の抵抗値R8が抵抗素子185ib の抵抗値R7に等しく
なるように、すなわちnチャネルプルダウン出力トラン
ジスタ184 のインピーダンスが伝送線200 のインピーダ
ンスに等しくなるように比較電位V CR2 を制御する。
【0200】さらに、アウトプットイネーブル信号OEが
非活性のLレベル(信号/OE が非活性のHレベル)のと
きは、リードデータRDのレベルによらずゲートプルアッ
プトランジスタ186nおよびゲートプルダウントランジス
タ185nが共に導通状態となり、pチャネルプルアップ出
力トランジスタ182 のゲート電位はHレベルとされ、n
チャネルプルダウン出力トランジスタの184 のゲート電
位はLレベルとされ、pチャネルプルアップ出力トラン
ジスタ182 およびnチャネルプルダウン出力トランジス
タ184 は共に非導通状態となり、出力ノード183 から出
力されるデータD はハイインピーダンス状態となる。
【0201】以上のようにこの実施例18のSRAM100 に
おいては、nチャネルプルダウン出力トランジスタ184
のインピーダンスをnチャネルプルダウン出力トランジ
スタ184 のゲート電位を制御することで伝送線200 のイ
ンピーダンスに等しくしているので、伝送線200 のイン
ピーダンスに等しくなるようにチャネル長およびチャネ
ル幅を調整する必要がなく、単にnチャネルプルダウン
出力トランジスタ184のチャネル長をnチャネルMOS
トランジスタ185ic のチャネル長に等しくしておくだけ
で容易にnチャネルプルダウン出力トランジスタ184 の
インピーダンスを伝送線200 のインピーダンスに整合さ
せることができる。
【0202】また、pチャネルプルアップ出力トランジ
スタ182 のインピーダンスをpチャネルプルアップ出力
トランジスタ182 のゲート電位を制御することで伝送線
200のインピーダンスに等しくしているので、伝送線200
のインピーダンスに等しくなるようにチャネル長およ
びチャネル幅を調整する必要がなく、単にpチャネルプ
ルアップ出力トランジスタ182 のチャネル長をpチャネ
ルMOSトランジスタ186ib のチャネル長に等しくして
おくだけで容易にpチャネルプルアップ出力トランジス
タ182 のインピーダンスを伝送線200 のインピーダンス
に整合させることができる。
【0203】実施例19.以下にこの発明の実施例19
であるSRAMについて、図23に基づいて説明する。この
実施例19が実施例18と異なる点は、出力バッファ18
0 の構成である。以下、実施例18と同じものには同一
符号を付けて説明を省略し、異なる点について説明す
る。
【0204】図23はこの実施例19における出力バッ
ファ180 の回路図を示しており、図23において図22
に示された実施例18の出力バッファ180 と異なる点
は、制御用分圧回路185iにおける抵抗素子185ib がゲー
トに比較電位V CR1 を受けるpチャネルMOSトランジ
スタで構成されている点である。この実施例19でも実
施例18とほぼ同様に動作し、同様の効果を奏する。
【0205】実施例20.以下にこの発明の実施例20
であるSRAMについて、図24に基づいて説明する。この
実施例20が実施例18と異なる点は、出力バッファ18
0 の構成である。以下、実施例18と同じものには同一
符号を付けて説明を省略し、異なる点について説明す
る。
【0206】図24はこの実施例20における出力バッ
ファ180 の回路図を示しており、図24において図22
に示された実施例18の出力バッファ180 と異なる点
は、制御用分圧回路186iにおける抵抗素子186ic がゲー
トに比較電位V CR2 を受けるnチャネルMOSトランジ
スタで構成されている点である。この実施例20でも実
施例18とほぼ同様に動作し、同様の効果を奏する。
【0207】実施例21.以下にこの発明の実施例21
であるSRAMについて、図25に基づいて説明する。この
実施例21が実施例19と異なる点は、出力バッファ18
0 の構成である。以下、実施例19と同じものには同一
符号を付けて説明を省略し、異なる点について説明す
る。
【0208】図25はこの実施例21における出力バッ
ファ180 の回路図を示しており、図25において図23
に示された実施例19の出力バッファ180 と異なる点
は、ゲートプルアップトランジスタ186nが省略され、代
わりにリードデータRDおよびアウトプットイネーブル信
号OEを受け、出力が電源トランジスタ186mのゲートに接
続されるAND ゲート回路186pを設けてアウトプットイネ
ーブル信号OEが非活性のLレベルになるとリードデータ
RDのレベルによらずLレベルの出力信号を電源トランジ
スタ186mに与えてこの電源トランジスタ186mを導通状態
とし、pチャネルプルアップ出力トランジスタ182 を非
導通状態にしている点、およびゲートプルダウントラン
ジスタ185nが省略され、代わりにリードデータ/RD およ
びアウトプットイネーブル信号OEを受け、出力が接地ト
ランジスタ185mのゲートに接続されるNANDゲート回路18
5pを設けてアウトプットイネーブル信号OEが非活性のL
レベルになるとリードデータRDのレベルによらずHレベ
ルの出力信号を接地トランジスタ185mに与えてこの接地
トランジスタ185mを導通状態とし、nチャネルプルダウ
ン出力トランジスタ184 を非導通状態にしている点であ
る。この実施例21でも実施例19とほぼ同様に動作
し、同様の効果を奏する。
【0209】実施例22.以下にこの発明の実施例22
であるSRAMについて、図26および図27に基づいて説
明する。この実施例22が実施例21と異なる点は、SR
AM100 が4 つのデータ入出力ピン110bを備えている点お
よび出力バッファ180 の構成である。以下、実施例21
と同じものには同一符号を付けて説明を省略し、異なる
点について説明する。
【0210】図26はこの実施例22における出力バッ
ファ180 の回路図を示しており、図26において図25
に示された実施例21の出力バッファ180 と異なる点
は、まず4 つのデータ入出力ピンのそれぞれに対応して
4 つの出力ノード183a,183b,183c,183d が存在し(出力
ノード183b,183c は図示を省略している)、この各出力
ノード183a,183b,183c,183d に対応してサイズの等しい
pチャネルプルアップ出力トランジスタ182a,182b,182
c,182d (pチャネルプルアップ出力トランジスタ182b,
182c は図示を省略している)およびサイズの等しいn
チャネルプルダウン出力トランジスタ184a,184b,184c,1
84d (nチャネルプルダウン出力トランジスタ184b,184
c は図示を省略している)が設けられている点、各pチ
ャネルプルアップ出力トランジスタ182a,182b,182c,182
d に対応して電源トランジスタ180c,180g,180k,180q
(電源トランジスタ180g,180k は図示を省略している)
および伝達回路180a,180e,180i,180n (伝達回路180e,1
80i は図示を省略している)が設けられ、各nチャネル
プルダウン出力トランジスタ184a,184b,184c,184d に対
応して接地トランジスタ180d,180h,180m,180r (接地ト
ランジスタ180h,180m は図示を省略している)および伝
達回路180b,180f,180j,180p (伝達回路180f,180jは図
示を省略している)が設けられている点、およびプルア
ップ制御回路186とプルダウン制御回路185 の構成(図
27)である。
【0211】伝達回路180a,180e,180i,180n は、それぞ
れ対応したリードデータRDi (i=0,1,2,3) およびアウト
プットイネーブル信号OEを受け、この信号が共にHレベ
ルとなるとHレベルとなる出力信号を出力するAND ゲー
ト回路180aa,180ea,180ia,180na および対応したpチャ
ネルプルアップ出力トランジスタ182a,182b,182c,182d
のゲートとプルアップ制御回路186 における比較信号V
CR1 が出力されるノード186jとの間に接続され、ゲート
がAND ゲート回路180aa,180ea,180ia,180na の出力ノー
ドに接続されるトランスファゲート180ab,180eb,180ib,
180nb を有している。また、伝達回路180b,180f,180j,1
80p は、それぞれ対応したリードデータ/RD i (i=0,1,
2,3) およびアウトプットイネーブル信号OEを受け、こ
の信号が共にHレベルとなるとLレベルとなる出力信号
を出力するNANDゲート回路180ba,180fa,180ja,180pa お
よび対応したnチャネルプルダウン出力トランジスタ18
4a,184b,184c,184d のゲートとプルダウン制御回路185
における比較信号V CR2 が出力されるノード185jとの間
に接続され、ゲートがNANDゲート回路180ba,180fa,180j
a,180pa の出力ノードに接続されるトランスファゲート
180bb,180fb,180jb,180pb を有している。
【0212】そして、電源トランジスタ180c,180g,180
k,180q はそれぞれ電源電位ノード100aと対応するpチ
ャネルプルアップ出力トランジスタ182a,182b,182c,182
d のゲートとの間に接続され、ゲートが対応するAND ゲ
ート回路180aa,180ea,180ia,180na の出力ノードに接続
され、アウトプットイネーブル信号OEがHレベルのとき
対応するリードデータRDi がLレベルであると導通状態
となる。また、接地トランジスタ180d,180h,180m,180r
はそれぞれ対応するnチャネルプルダウン出力トランジ
スタ184a,184b,184c,184d のゲートと接地電位ノード10
0bとの間に接続され、ゲートが対応するNANDゲート回路
180ba,180fa,180ja,180pa の出力ノードに接続され、ア
ウトプットイネーブル信号OEがHレベルのとき対応する
リードデータ/RD i がLレベルであると導通状態とな
る。
【0213】図27は図26に示されたプルダウン制御
回路185 およびプルアップ制御回路186 の具体的な回路
図であり、図27において図23に示された実施例19
におけるプルダウン制御回路185 およびプルアップ制御
回路186 と異なる点は、プルダウン制御回路185 におけ
る接地トランジスタ185mおよびゲートプルダウントラン
ジスタ185nが省略されて、比較回路185kの差動増幅回路
185kf におけるnチャネルMOSトランジスタ181qe の
ゲートにリードデータ/RD を受ける代わりにHレベルに
活性化されるとSRAM100 のチップが活性化されてデータ
D の読み出し/書き込み可能となるチップセレクト信号
CSを受けている点、およびプルアップ制御回路186 にお
ける電源トランジスタ186mおよびゲートプルアップトラ
ンジスタ186nが省略されて、比較回路186kの差動増幅回
路186kf の構成が異なる点である。
【0214】差動増幅回路186kf はpチャネルMOSト
ランジスタ186kj と、ゲートがpチャネルMOSトラン
ジスタ186kj のゲートに接続され、このpチャネルMO
Sトランジスタ186kj とともにpチャネルカレントミラ
ー回路を構成するpチャネルMOSトランジスタ186kk
と、分圧V DV3 をゲートに受けるnチャネルMOSトラ
ンジスタ186km と、制御分圧V DV4 をゲートに受けるn
チャネルMOSトランジスタ186kn と、ゲートにチップ
セレクト信号CSを受けるnチャネルMOSトランジスタ
186kp とからなり、分圧V DV3 と制御分圧V DV4 との電
位差を増幅した出力信号φ2 を出力する。
【0215】この図26および図27に示された出力バ
ッファ180 においても、図23に示された実施例19と
同様に制御用分圧回路186iにおけるpチャネルMOSト
ランジスタ186ib とpチャネルプルアップ出力トランジ
スタ182 のゲート長は等しく0.8 μm に設定され、pチ
ャネルMOSトランジスタ186ib のゲート幅はpチャネ
ルプルアップ出力トランジスタ182 のゲート幅の1/100
の4 μm に、抵抗素子186ic の抵抗値R4は出力ノード18
3 に接続される伝送線200 のインピーダンスの100 倍の
5000Ωに、分圧回路186hにおける抵抗素子186hb の抵抗
値R1および抵抗素子186hc の抵抗値R2は共に5000Ωの高
抵抗値にされている。
【0216】そして、pチャネルMOSトランジスタ18
6ib の抵抗値R3が抵抗素子186ic の抵抗値R4よりも大き
いとき、つまりゲート電位となる比較電位V CR1 が最適
値よりも高くてpチャネルプルアップ出力トランジスタ
182a,182b,182c,182d のインピーダンスが伝送線200 の
インピーダンスよりも大きいとき、制御分圧V DV2 は分
圧V DV1 よりも低くなる。すると、差動増幅回路186kf
は出力信号φ1 をHレベルとし、このφ1 を受けるnチ
ャネルMOSトランジスタ186kh は導通状態となって比
較電位V CR1 は低下し、これを受けてpチャネルMOS
トランジスタ186ib の抵抗値R3およびpチャネルプルア
ップ出力トランジスタ182a,182b,182c,182d のインピー
ダンスは小さくなる。
【0217】また、pチャネルMOSトランジスタ186i
b の抵抗値R3が抵抗素子186ic の抵抗値R4よりも小さい
とき、つまりゲート電位となる比較電位V CR1 が最適値
よりも低くてpチャネルプルアップ出力トランジスタ18
2a,182b,182c,182d のインピーダンスが伝送線200 のイ
ンピーダンスよりも小さいとき、制御分圧V DV2 は分圧
V DV1 よりも高くなる。すると、差動増幅回路186kf は
出力信号φ1 をLレベルとし、このφ1 を受けるnチャ
ネルMOSトランジスタ186kh は非導通状態となって比
較電位V CR1 は上昇し、これを受けてpチャネルMOS
トランジスタ186ib の抵抗値R3およびpチャネルプルア
ップ出力トランジスタ182a,182b,182c,182d のインピー
ダンスは大きくなる。このように実施例19と同様に動
作することでpチャネルMOSトランジスタ186ib の抵
抗値R3と抵抗素子186ic の抵抗値R4が等しくされるとと
もに、pチャネルプルアップ出力トランジスタ182a,182
b,182c,182d のインピーダンスは各出力ノード183a,183
b,183c,183d に接続された伝送線200 のインピーダンス
に等しくなる。
【0218】また、実施例19と同様に制御用分圧回路
185iにおけるnチャネルMOSトランジスタ185ic とn
チャネルプルダウン出力トランジスタ184a,184b,184c,1
84dのゲート長は等しく0.8 μm にされ、nチャネルM
OSトランジスタ185ic のゲート幅はnチャネルプルダ
ウン出力トランジスタ184a,184b,184c,184d のゲート幅
の1/100 の4 μm に、抵抗素子185ib の抵抗値R7は出力
ノード183 に接続される伝送線200 のインピーダンスの
100 倍の5000Ωとされている。そして、分圧回路185hに
おける抵抗素子185hb の抵抗値R5および抵抗素子185hc
の抵抗値R6は共に5000Ωの高抵抗値にされている。
【0219】そして、nチャネルMOSトランジスタ18
5ic の抵抗値R8が抵抗素子185ib の抵抗値R7よりも大き
いとき、つまりゲート電位となる比較電位V CR2 が最適
値よりも低くてnチャネルプルダウン出力トランジスタ
184a,184b,184c,184d のインピーダンスが伝送線200 の
インピーダンスよりも大きいとき、制御分圧V DV4 は分
圧V DV3 よりも高くなる。すると、差動増幅回路185kf
は出力信号φ2 をLレベルとし、このφ2 を受けるpチ
ャネルMOSトランジスタ185kg は導通状態となって比
較電位V CR2 は上昇し、これを受けてnチャネルMOS
トランジスタ185ic の抵抗値R8およびnチャネルプルダ
ウン出力トランジスタ184a,184b,184c,184d のインピー
ダンスは小さくなる。
【0220】また、nチャネルMOSトランジスタ185i
c の抵抗値R8が抵抗素子185ib の抵抗値R7よりも小さい
とき、つまりゲート電位となる比較電位V CR2 が最適値
よりも高くてnチャネルプルダウン出力トランジスタ18
4a,184b,184c,184d のインピーダンスが伝送線200 のイ
ンピーダンスよりも小さいとき、制御分圧V DV4 は分圧
V DV3 よりも低くなる。すると、差動増幅回路185kf は
出力信号φ2 をHレベルとし、このφ2 を受けるpチャ
ネルMOSトランジスタ185kg は非導通状態となって比
較電位V CR2 は低下し、これを受けてnチャネルMOS
トランジスタ185ic の抵抗値R8およびnチャネルプルダ
ウン出力トランジスタ184a,184b,184c,184d のインピー
ダンスは大きくなる。このように動作することでnチャ
ネルMOSトランジスタ185ic の抵抗値R8と抵抗素子18
5ib の抵抗値R7が等しくされるとともに、nチャネルプ
ルダウン出力トランジスタ184a,184b,184c,184d のイン
ピーダンスは各出力ノード183a,183b,183c,183d に接続
された伝送線200 のインピーダンスに等しくなる。
【0221】この図26および図27に示された出力バ
ッファ180 においては、チップセレクト信号CSが非選択
のLレベルのとき、差動増幅回路186kf および185kf は
非活性化され、差動増幅動作をしない。そして、チップ
セレクト信号CSが選択のHレベルのとき、プルアップ制
御回路186 は上記したようにpチャネルプルアップ出力
トランジスタ182a,182b,182c,182d と各出力ノード183
a,183b,183c,183d に接続された伝送線200 のインピー
ダンスが等しくなるように制御された比較電位VCR1
ノード186jに供給し、プルダウン制御回路185 も上記し
たようにnチャネルプルダウン出力トランジスタ184a,1
84b,184c,184d のインピーダンスと各出力ノード183a,1
83b,183c,183d に接続された伝送線200 のインピーダン
スが等しくなるように制御された比較電位V CR2 をノー
ド185jに供給する。
【0222】このとき、アウトプットイネーブル信号OE
が活性のHレベルで、リードデータRD0 がHレベル(/R
D0がLレベル)であると、AND ゲート回路180aa の出力
信号はHレベルとなってこれを受けるトランスファゲー
ト180ab が導通状態、電源トランジスタ180cが非導通状
態となりpチャネルプルアップ出力トランジスタ182aは
インピーダンスが出力ノード183aに接続される伝送線20
0 のインピーダンスに等しくなるように制御されたV
CR1 を受けて導通状態となり、NANDゲート回路180ba の
出力信号もHレベルとなってこれを受けるトランスファ
ゲート180bb が非導通状態、接地トランジスタ180dが導
通状態となりnチャネルプルダウン出力トランジスタ18
4aが非導通状態となる。従って出力ノード183aから出力
されるデータD0はHレベルとなる。
【0223】またチップセレクト信号CSがHレベルのと
きにアウトプットイネーブル信号OEが活性のHレベル
で、リードデータRDがLレベル(/RD がHレベル)であ
ると、AND ゲート回路180aa の出力信号はLレベルとな
ってこれを受けるトランスファゲート180ab が非導通状
態、電源トランジスタ180cが導通状態となりpチャネル
プルアップ出力トランジスタ182aは非導通状態となり、
NANDゲート回路180ba の出力信号もLレベルとなってこ
れを受けるトランスファゲート180bb が導通状態、接地
トランジスタ180dが非導通状態となりnチャネルプルダ
ウン出力トランジスタ184aはインピーダンスが出力ノー
ド183aに接続される伝送線200 のインピーダンスに等し
くなるように制御されたV CR2 を受けて導通状態とな
る。従って出力ノード183aから出力されるデータD0はL
レベルとなる。
【0224】さらに、アウトプットイネーブル信号OEが
非活性のLレベルのときは、リードデータRDおよびチッ
プセレクト信号CSのレベルによらずAND ゲート回路180a
a の出力信号はLレベルとなってこれを受けるトランス
ファゲート180ab が非導通状態、電源トランジスタ180c
が導通状態となりpチャネルプルアップ出力トランジス
タ182aは非導通状態となり、NANDゲート回路180ba の出
力信号はHレベルとなってこれを受けるトランスファゲ
ート180bb が非導通状態、接地トランジスタ180dが導通
状態となりnチャネルプルダウン出力トランジスタ184a
も非導通状態となる。従ってノード183aから出力される
データD0はハイインピーダンス状態となる。そして、デ
ータD1,D2,D3についてもデータD0と同様にチップセレク
ト信号CSが選択のHレベルのときに、アウトプットイネ
ーブル信号OEがHレベルかつ対応するリードデータRDi
がHレベルであればHレベルとなり、アウトプットイネ
ーブル信号OEがHレベルかつ対応するリードデータRDi
がLレベルであればLレベルとなり、アウトプットイネ
ーブル信号OEがLレベルであれば対応するリードデータ
RDi のレベルによらずハイインピーダンス状態となる。
【0225】以上のようにこの実施例22のSRAM100 に
おいては、nチャネルプルダウン出力トランジスタ184
a,184b,184c,184d のインピーダンスをnチャネルプル
ダウン出力トランジスタ184a,184b,184c,184d のゲート
電位を制御することで伝送線200 のインピーダンスに等
しくしているので、伝送線200 のインピーダンスに等し
くなるようにチャネル長およびチャネル幅を調整する必
要がなく、単にnチャネルプルダウン出力トランジスタ
184a,184b,184c,184d のチャネル長をnチャネルMOS
トランジスタ185ic のチャネル長に等しくしておくだけ
で容易にnチャネルプルダウン出力トランジスタ184a,1
84b,184c,184d のインピーダンスを伝送線200 のインピ
ーダンスに整合させることができる。
【0226】また、pチャネルプルアップ出力トランジ
スタ182 のインピーダンスをpチャネルプルアップ出力
トランジスタ182a,182b,182c,182d のゲート電位を制御
することで伝送線200 のインピーダンスに等しくしてい
るので、伝送線200 のインピーダンスに等しくなるよう
にチャネル長およびチャネル幅を調整する必要がなく、
単にpチャネルプルアップ出力トランジスタ182a,182b,
182c,182d のチャネル長をpチャネルMOSトランジス
タ186ib のチャネル長に等しくしておくだけで容易にp
チャネルプルアップ出力トランジスタ182a,182b,182c,1
82d のインピーダンスを伝送線200 のインピーダンスに
整合させることができる。
【0227】また、伝達回路180b,180f,180j,180p を設
けたことにより、プルダウン制御回路185 がチップセレ
クト信号CSがHレベルの間中はずっとノード185jにnチ
ャネルプルダウン出力トランジスタ184a,184b,184c,184
d のインピーダンスが出力ノード183a,183b,183c,183d
にそれぞれ接続される伝送線200 のインピーダンスに等
しくなるように制御されたV CR2 を出力し続けるので、
アウトプットイネーブル信号OEおよびリードデータ/RD
i がHレベルになってトランスファゲート180bb,180fb,
180jb,180pb が導通状態になればすぐにnチャネルプル
ダウン出力トランジスタ184a,184b,184c,184d のゲート
電位が制御されたV CR2 となるので高速アクセスが可能
となる。
【0228】また、伝達回路180a,180e,180i,180n を設
けたことにより、プルアップ制御回路186 がチップセレ
クト信号CSがHレベルの間中はずっとノード186jにpチ
ャネルプルアップ出力トランジスタ182a,182b,182c,182
d のインピーダンスが出力ノード183a,183b,183c,183d
にそれぞれ接続される伝送線200 のインピーダンスに等
しくなるように制御されたV CR1 を出力し続けるので、
アウトプットイネーブル信号OEおよびリードデータRDi
がHレベルになってトランスファゲート180ab,180eb,18
0ib,180nb が導通状態になればすぐにpチャネルプルア
ップ出力トランジスタ182a,182b,182c,182d のゲート電
位が制御されたV CR1 となるので高速アクセスが可能と
なる。
【0229】また、各nチャネルプルダウン出力トラン
ジスタ184a,184b,184c,184d に対応して伝達回路180b,1
80f,180j,180p を設け、複数のnチャネルプルダウン出
力トランジスタ184a,184b,184c,184d が1つのプルダウ
ン制御回路185 を共有するようにしたので、プルダウン
制御回路185 のレイアウト面積の増大を抑制できる。
【0230】さらに、各pチャネルプルアップ出力トラ
ンジスタ182a,182b,182c,182d に対応して伝達回路180
a,180e,180i,180n を設け、複数のpチャネルプルアッ
プ出力トランジスタ182a,182b,182c,182d が1つのプル
アップ制御回路186 を共有するようにしたので、プルア
ップ制御回路186 のレイアウト面積の増大を抑制でき
る。
【0231】なお、この実施例22では差動増幅回路18
6kf を図27に示される構成としたが、図25に示され
た実施例21における差動増幅回路186kf のpチャネル
MOSトランジスタ186ka が受けるリードデータ/RD を
チップセレクト信号CSに代えた差動増幅回路186kf を用
いてもよく、また図28に示されたようにpチャネルM
OSトランジスタ186kj および186kk に代えて抵抗186k
faおよび186kfbが設けられた差動増幅回路186kf を用い
てもよい。
【0232】さらに、図29に示されるようにゲートに
制御分圧V DV2 を受けるnチャネルMOSトランジスタ
186kfcと、ゲートに分圧V DV1 を受けるnチャネルMO
Sトランジスタ186kfdと、nチャネルMOSトランジス
タ186kfeと、ゲートがnチャネルMOSトランジスタ18
6kfeのゲートに接続され、このnチャネルMOSトラン
ジスタ186kfeとともにnチャネルカレントミラー回路を
構成するnチャネルMOSトランジスタ186kffとを有す
る差動増幅回路186kf を用いてもよく、図30に示され
るように図29に示された差動増幅回路186kf のnチャ
ネルカレントミラー回路を構成していたnチャネルMO
Sトランジスタ186kfeおよび186kffをnチャネルクロス
カップル回路を構成するnチャネルMOSトランジスタ
186kfgおよび186kfhで置き換えた差動増幅回路186kf を
用いてもよい。
【0233】また、この実施例22では出力回路186ki
を図27に示される構成としたが、図31に示されるよ
うにnチャネルMOSトランジスタ186kg と電源電位ノ
ード100aとの間に接続され、ゲートにチップセレクト信
号CSの反転信号/CS を受けるpチャネルMOSトランジ
スタ186kiaをさらに有する出力回路186ki を用いてもよ
く、図32に示されるようにnチャネルMOSトランジ
スタ186kh と接地電位ノード100bとの間に接続され、ゲ
ートにチップセレクト信号CSを受けるnチャネルMOS
トランジスタ186kibをさらに有する出力回路186ki を用
いてもよい。
【0234】実施例23.以下にこの発明の実施例23
であるSRAMについて、図33および図34に基づいて説
明する。この実施例23が実施例22と異なる点は、出
力バッファ180 におけるプルダウン制御回路185 および
プルアップ制御回路186 の構成である。以下、実施例2
2と同じものには同一符号を付けて説明を省略し、異な
る点について説明する。
【0235】図33はこの実施例23における出力バッ
ファ180 のプルダウン制御回路185の回路図を示してお
り、図33において図27に示された実施例22の出力
バッファ180 におけるプルダウン制御回路185 と異なる
点は、この実施例23では比較回路185kがさらに保持信
号HDを受けてこの保持信号HDがHレベルからLレベルに
変化したときにノード185kj の電位をサンプリングする
ことでノード185jの比較電位V CR2 を保持する電位保持
回路185kk を有している点、およびチップセレクト信号
CSおよび保持信号HDを受けてこのどちらか一方がLレベ
ルであるとLレベルとなる出力信号を差動増幅回路185k
f におけるnチャネルMOSトランジスタ185ke のゲー
トに与え、チップセレクト信号CSおよび保持信号HDのど
ちらか一方がLレベルのときに差動増幅回路185kf を非
活性化させるAND ゲート回路185qが新たに設けられてい
る点である。
【0236】電位保持回路185kk は、ゲートに保持信号
HDを受けるnチャネルMOSトランジスタ185kka、ノー
ド185kj と接地電位ノード100bとの間に接続されるキャ
パシタ185kkb、およびpチャネルMOSトランジスタ18
5kkcとゲートがpチャネルMOSトランジスタ185kkcの
ゲートに接続され、このpチャネルMOSトランジスタ
185kkcとでpチャネルカレントミラー回路を構成するp
チャネルMOSトランジスタ185kkdとゲートがノード18
5kj に接続されるnチャネルMOSトランジスタ185kke
とゲートがノード185jに接続されるnチャネルMOSト
ランジスタ185kkfとゲートにアウトプットイネーブル信
号OEを受けるnチャネルMOSトランジスタ185kkgとキ
ャパシタ185kkhとから構成される差動増幅回路185kkiを
有している。
【0237】このプルダウン制御回路185 においては、
チップセレクト信号CSがLレベルのとき、実施例22と
同様に差動増幅回路185kf は非活性化され、チップセレ
クト信号CS、保持信号HDおよびアウトプットイネーブル
信号OEがHレベルのとき、電位保持回路185kk における
差動増幅回路185kkiはノード185jの比較電位V CR2 がノ
ード185kj の電位に等しくなるように動作するので、実
施例22におけるプルダウン制御回路185 と同様に比較
電位V CR2 が制御される。また、チップセレクト信号CS
およびアウトプットイネーブル信号OEがHレベルで保持
信号HDがLレベルにされると、ノード185kj の電位がキ
ャパシタ185kkbに記憶され、差動増幅回路185kkiにより
比較電位V CR2 が記憶されたノード185kj の電位に等し
くされ、差動増幅回路185kf は非活性化される。このと
き消費電力が小さくなるように差動増幅回路185kkiを構
成するトランジスタのサイズ(チャネル幅とチャネル長
の比)は差動増幅回路185kf を構成するトランジスタの
サイズ(チャネル幅とチャネル長の比)に比べて小さく
されている。
【0238】図34はこの実施例23における出力バッ
ファ180 のプルアップ制御回路186の回路図を示してお
り、図34において図27に示された実施例22の出力
バッファ180 におけるプルアップ制御回路186 と異なる
点は、この実施例23では比較回路186kがさらに保持信
号HDを受けてこの保持信号HDがHレベルからLレベルに
変化したときにノード186kj の電位をサンプリングする
ことでノード186jの比較電位V CR1 を保持する電位保持
回路186kk を有している点、およびチップセレクト信号
CSおよび保持信号HDを受けてこのどちらか一方がLレベ
ルであるとLレベルとなる出力信号を差動増幅回路186k
f におけるnチャネルMOSトランジスタ186ke のゲー
トに与え、チップセレクト信号CSおよび保持信号HDのど
ちらか一方がLレベルのときに差動増幅回路186kf を非
活性化させるAND ゲート回路186qが新たに設けられてい
る点である。
【0239】電位保持回路186kk は、ゲートに保持信号
HDを受けるnチャネルMOSトランジスタ186kka、ノー
ド186kj と接地電位ノード100bとの間に接続されるキャ
パシタ186kkb、およびpチャネルMOSトランジスタ18
6kkcとゲートがpチャネルMOSトランジスタ186kkcの
ゲートに接続され、このpチャネルMOSトランジスタ
186kkcとでpチャネルカレントミラー回路を構成するp
チャネルMOSトランジスタ186kkdとゲートがノード18
6kj に接続されるnチャネルMOSトランジスタ186kke
とゲートがノード186jに接続されるnチャネルMOSト
ランジスタ186kkfとゲートにアウトプットイネーブル信
号OEを受けるnチャネルMOSトランジスタ186kkgとキ
ャパシタ186kkhとから構成される差動増幅回路186kkiを
有している。
【0240】このプルアップ制御回路186 においては、
チップセレクト信号CSがLレベルのとき、実施例22と
同様に差動増幅回路186kf は非活性化され、チップセレ
クト信号CS、保持信号HDおよびアウトプットイネーブル
信号OEがHレベルのとき、電位保持回路186kk における
差動増幅回路186kkiはノード186jの比較電位V CR1 がノ
ード186kj の電位に等しくなるように動作するので、実
施例22におけるプルアップ制御回路186 と同様に比較
電位V CR1 が制御される。また、チップセレクト信号CS
およびアウトプットイネーブル信号OEがHレベルで保持
信号HDがLレベルにされると、ノード186kj の電位がキ
ャパシタ186kkbに記憶され、差動増幅回路186kkiにより
比較電位V CR1 が記憶されたノード186kj の電位に等し
くされ、差動増幅回路186kf は非活性化される。このと
き消費電力が小さくなるように差動増幅回路186kkiを構
成するトランジスタのサイズ(チャネル幅とチャネル長
の比)は差動増幅回路186kf を構成するトランジスタの
サイズ(チャネル幅とチャネル長の比)に比べて小さく
されている。
【0241】この実施例23でも電位保持動作が新たに
加わった点を除いては実施例22とほぼ同様に動作し、
同様の効果を奏する。さらに、プルダウン制御回路185
に電位保持回路185kk を設けてノード185jの比較電位V
CR2 が最適値になった時点で保持信号HDをHレベルから
Lレベルに変化させ、このノード185jの比較電位V CR 2
を消費電力の小さい保持回路185kk により保持し、消費
電力の大きい差動増幅回路185kf を非活性化することで
出力バッファ180 の消費電力を低減できる。
【0242】また、プルアップ制御回路186 に電位保持
回路186kk を設けてノード186jの比較電位V CR1 が最適
値になった時点で保持信号HDをHレベルからLレベルに
変化させ、このノード186jの比較電位V CR1 を消費電力
の小さい保持回路186kk により保持し、消費電力の大き
い差動増幅回路186kf を非活性化することで出力バッフ
ァ180 の消費電力を低減できる。
【0243】実施例24.以下にこの発明の実施例24
であるSRAMについて、図35に基づいて説明する。この
実施例24が実施例23と異なる点は、SRAM100 が新た
に内部電位供給回路101 を備えている点、および出力バ
ッファ180 のプルダウン制御回路185 およびプルアップ
制御回路186 における分圧回路185h,186h および制御分
圧回路185i,186i が電源電位V CCに代えて内部電位供給
回路101 からの内部電位intVを受けている点である。以
下、実施例23と同じものには同一符号を付けて説明を
省略し、異なる点について説明する。
【0244】図35はこの実施例24における内部電位
供給回路101 および出力バッファ180 の回路図を示して
おり、この図35に示された内部電位供給回路101 は出
力ノード183 の電位D を受け、この電位D の最高値を保
持してこの保持した電位に等しい内部電位intVを内部電
位ノード100cに供給する。つまり、出力ノード183 に接
続される伝送線200 が電源電位V CC振幅の時はV CCを供
給し、電源電位V CCよりも大きい振幅のときは電源電位
V CCよりも高い電位を供給する。そして、この内部電位
供給回路101 は出力ノード183 の電位D を受け、この電
位D の最高値を保持する保持回路101aと、保持回路101a
に保持された保持電位および内部ノード100cの内部電位
intVを受け、この内部電位intVが保持電位よりも低いと
Hレベルとなり、高いとLレベルとなる出力信号を出力
する差動増幅回路101ba を有する比較回路101bと、比較
回路101bからの出力信号を受け、この出力信号がHレベ
ルであると内部電位ノード100cに電荷を供給し、Lレベ
ルであると電荷の供給を中止する、内部電位ノード100c
の電位を電源電位V CCよりも高い電位を供給可能なブー
スト回路101cとを有する。
【0245】また、図35に示されたプルダウン制御回
路185 およびプルアップ制御回路186 において、図33
および図34に示された実施例23におけるプルダウン
制御回路185 およびプルアップ制御回路186 と異なる点
は、分圧回路185hにおける抵抗素子185hb が電源電位ノ
ード100aに代えて内部電位ノード100cとノード185haと
の間に接続されている点、制御分圧回路185iにおける抵
抗素子185ib が電源電位ノード100aに代えて内部電位ノ
ード100cとノード185ia との間に接続されている点、分
圧回路186hにおける抵抗素子186hb が電源電位ノード10
0aに代えて内部電位ノード100cとノード186ha との間に
接続されている点、および制御分圧回路186iにおけるp
チャネルMOSトランジスタ186ib が電源電位ノード10
0aに代えて内部電位ノード100cとノード186ia との間に
接続されている点である。
【0246】この図35に示された回路においては、出
力ノード183 に接続される伝送線200 の振幅が電源電位
V CCのとき、内部電位供給回路101 は電源電位V CCの内
部電位intVを供給するので実施例23と同様の動作をし
同様の効果を奏する。また、伝送線200 の振幅が電源電
位V CCよりも大きいV H のとき、内部電位供給回路101
は電源電位よりも高い電位V H を保持し、これに等しい
内部電位intVを出力する。すると分圧回路185iにおける
nチャネルMOSトランジスタ185ic の抵抗値が大きく
なり制御分圧V DV4 は分圧V DV3 よりも高くなり、これ
を受けて比較回路185kは比較電位V CR2 を上昇させ、こ
の比較電位V CR2 をゲートに受けるnチャネルプルダウ
ン出力トランジスタ184 のインピーダンスが小さくな
る。このようにして、LレベルのデータD を出力する
際、電源電位V CCよりも高い電位に充電された伝送線20
0 からnチャネルプルダウン出力トランジスタ184 によ
り電荷を引き抜き始めるときのnチャネルプルダウン出
力トランジスタ184 の出力インピーダンスと伝送線200
のインピーダンスが整合する。
【0247】
【発明の効果】請求項1に係る発明においては、出力イ
ンピーダンスが整合し、かつ、低消費電力の出力バッフ
ァを備えた半導体装置が得られるという効果がある。
【0248】請求項2に係る発明においても、出力イン
ピーダンスが整合し、かつ、低消費電力の出力バッファ
を備えた半導体装置が得られるという効果がある。
【0249】請求項3に係る発明においても、出力イン
ピーダンスが整合し、かつ、低消費電力の出力バッファ
を備えた半導体装置が得られるという効果がある。
【0250】請求項4に係る発明においては、入力信号
の切り替わり時に出力インピーダンスが整合し、かつ、
低消費電力の出力バッファを備えた半導体装置が得られ
るという効果がある。
【0251】請求項5に係る発明においては、入力信号
の切り替わり時に出力インピーダンスが整合し、かつ、
低消費電力の出力バッファを備えた半導体装置が得られ
るという効果がある。
【0252】請求項6に係る発明においては、入力信号
の切り替わり時に出力インピーダンスが整合し、かつ、
低消費電力の出力バッファを備えた半導体装置が得られ
るという効果がある。
【0253】請求項7に係る発明においては、入力信号
の切り替わり時に出力インピーダンスが整合し、かつ、
低消費電力の出力バッファを備えた半導体装置が得られ
るという効果がある。
【0254】請求項8に係る発明においては、出力ノー
ドの電位が電源電位よりも高い場合でも、出力インピー
ダンスが整合する出力バッファを備えた半導体装置が得
られるという効果がある。
【0255】請求項9に係る発明においては、出力ノー
ドの電位が電源電位よりも高い場合でも、出力インピー
ダンスが整合する出力バッファを備えた半導体装置が得
られるという効果がある。
【0256】請求項10に係る発明においては、容易に
出力インピーダンスを設定することができる出力バッフ
ァを備えた半導体装置を得ることができるという効果が
ある。
【0257】請求項11に係る発明においては、請求項
10に係る発明の効果に加え、出力インピーダンスを素
早く設定値にすることができる出力バッファを備えた半
導体装置を得ることができるという効果がある。
【0258】請求項12に係る発明においては、請求項
11に係る発明の効果に加え、出力バッファのレイアウ
ト面積の増大が抑制された半導体装置を得ることができ
るという効果がある。
【0259】請求項13に係る発明においては、容易に
出力インピーダンスを設定することができる出力バッフ
ァを備えた半導体装置を得ることができるという効果が
ある。
【0260】請求項14に係る発明においては、請求項
13に係る発明の効果に加え、出力インピーダンスを素
早く設定値にすることができる出力バッファを備えた半
導体装置を得ることができるという効果がある。
【0261】請求項15に係る発明においては、請求項
14に係る発明の効果に加え、出力バッファのレイアウ
ト面積の増大が抑制された半導体装置を得ることができ
るという効果がある。
【0262】請求項16に係る発明においては、請求項
10から請求項15のいずれかに係る発明の効果に加
え、低消費電力の半導体装置を得ることができるという
効果がある。
【0263】請求項17に係る発明においては、請求項
10から請求項16のいずれかに係る発明の効果に加
え、出力ノードの電位が電源電位よりも高い場合でも、
出力インピーダンスが整合する出力バッファを備えた半
導体装置が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1のSRAMのブロック図であ
る。
【図2】 この発明の実施例1における出力バッファの
回路図である。
【図3】 この発明の実施例1のSRAMの動作を示すタイ
ミング図である。
【図4】 この発明の実施例1における出力バッファの
等価回路図である。
【図5】 この発明の実施例1における出力バッファの
nチャネルプルダウントランジスタのインピーダンス特
性を示すグラフである。
【図6】 この発明の実施例2における出力バッファの
回路図である。
【図7】 この発明の実施例3における出力バッファの
回路図である。
【図8】 この発明の実施例4における出力バッファの
回路図である。
【図9】 この発明の実施例5における出力バッファの
回路図である。
【図10】 この発明の実施例6における出力バッファ
の回路図である。
【図11】 この発明の実施例7における出力バッファ
の回路図である。
【図12】 この発明の実施例8における出力バッファ
の回路図である。
【図13】 この発明の実施例9における出力バッファ
の回路図である。
【図14】 この発明の実施例10における出力バッフ
ァの回路図である。
【図15】 この発明の実施例11における出力バッフ
ァの回路図である。
【図16】 この発明の実施例12における出力バッフ
ァの回路図である。
【図17】 この発明の実施例13における出力バッフ
ァの回路図である。
【図18】 この発明の実施例14における出力バッフ
ァの回路図である。
【図19】 この発明の実施例15における出力バッフ
ァの回路図である。
【図20】 この発明の実施例16における出力バッフ
ァの回路図である。
【図21】 この発明の実施例17における出力バッフ
ァの回路図である。
【図22】 この発明の実施例18における出力バッフ
ァの回路図である。
【図23】 この発明の実施例19における出力バッフ
ァの回路図である。
【図24】 この発明の実施例20における出力バッフ
ァの回路図である。
【図25】 この発明の実施例21における出力バッフ
ァの回路図である。
【図26】 この発明の実施例22における出力バッフ
ァの回路図である。
【図27】 この発明の実施例22における出力バッフ
ァのプルアップ制御回路およびプルダウン制御回路の回
路図である。
【図28】 この発明の実施例22における出力バッフ
ァの差動増幅回路の他の例を示す回路図である。
【図29】 この発明の実施例22における出力バッフ
ァの差動増幅回路の他の例を示す回路図である。
【図30】 この発明の実施例22における出力バッフ
ァの差動増幅回路の他の例を示す回路図である。
【図31】 この発明の実施例22における出力バッフ
ァの出力回路の他の例を示す回路図である。
【図32】 この発明の実施例22における出力バッフ
ァの出力回路の他の例を示す回路図である。
【図33】 この発明の実施例23における出力バッフ
ァのプルダウン制御回路を示す回路図である。
【図34】 この発明の実施例23における出力バッフ
ァのプルアップ制御回路を示す回路図である。
【図35】 この発明の実施例24における出力バッフ
ァおよび内部電位供給回路を示す回路図である。
【図36】 従来のドライバ回路(出力バッファ)を示
す回路図である。
【図37】 従来のドライバ回路(出力バッファ)を示
す回路図である。
【図38】 従来のドライバ回路のインピーダンス特性
を示すグラフである。
【符号の説明】 100 SRAM 100a 電源電位ノード、 100b 接地電位ノード、 10
0c 内部電位ノード 101 内部電位供給回路 180 出力バッファ 180ab,180nb トランスファゲート、 180d,180r 接地ト
ランジスタ 180bb,180pb トランスファゲート、 180c,180q 接地ト
ランジスタ 181ea pチャネルMOSトランジスタ 181ec nチャネルMOSトランジスタ 181ee pチャネルMOSトランジスタ、 181ef ノード 181eg nチャネルMOSトランジスタ 181fa pチャネルMOSトランジスタ 181fc nチャネルMOSトランジスタ 181fe nチャネルMOSトランジスタ、 181ff ノード 181fg pチャネルMOSトランジスタ 182,182a,182b,182c,182d pチャネルプルアップ出力
トランジスタ 183,183a,183b,183c,183d 出力ノード 184,184a,184b,184c,184d nチャネルプルダウン出力
トランジスタ 185a プルダウンゲート制御トランジスタ、 185b ゲ
ート放電トランジスタ 185f nチャネルMOSトランジスタ 185g nチャネルMOSトランジスタ 185h 分圧回路、 185ha ノード、 185hb 抵抗素子、
185hc 抵抗素子 185i 制御用分圧回路、 185ia ノード、 185ib 抵抗
素子 185ic nチャネルMOSトランジスタ 185j ノード、 185k 比較回路、 185kk 電位保持回
路 185m 接地トランジスタ 186a プルアップゲート制御トランジスタ、 186b ゲ
ート充電トランジスタ 186f pチャネルMOSトランジスタ 186g pチャネルMOSトランジスタ 186h 分圧回路、 186ha ノード、 186hb 抵抗素子、
186hc 抵抗素子 186i 制御用分圧回路、 186ia ノード 186ib pチャネルMOSトランジスタ、 186ic 抵抗素
子 186j ノード、 186k 比較回路、 186kk 電位保持回
路 186m 電源トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−311020(JP,A) 特開 平5−136682(JP,A) 特開 平5−37345(JP,A) 特開 平2−246624(JP,A) 特開 平2−100516(JP,A) 特開 昭62−109426(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 19/0175 H03K 17/687 H03K 19/0948

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源電位ノードと出力ノードとの間に接
    続され、2値レベルを有する入力信号が一方のレベルの
    ときに導通状態となるプルアップ出力トランジスタと、
    上記出力ノードと接地電位ノードとの間に接続されるn
    チャネルプルダウン出力トランジスタと、上記出力ノー
    ドと上記nチャネルプルダウン出力トランジスタのゲー
    トとの間に接続され、上記入力信号が他方のレベルのと
    きに導通状態となるプルダウンゲート制御トランジスタ
    と、上記nチャネルプルダウン出力トランジスタのゲー
    トと上記接地電位ノードとの間に接続され、上記入力信
    号が他方のレベルのときに非導通状態となるゲート放電
    トランジスタとを有する出力バッファを備える半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 出力ノードと接地電位ノードとの間に接
    続され、2値レベルを有する入力信号が一方のレベルの
    ときに導通状態となるプルダウン出力トランジスタと、
    電源電位ノードと上記出力ノードとの間に接続されるp
    チャネルプルアップ出力トランジスタと、上記出力ノー
    ドと上記pチャネルプルアップ出力トランジスタのゲー
    トとの間に接続され、上記入力信号が他方のレベルのと
    きに導通状態となるプルアップゲート制御トランジスタ
    と、上記pチャネルプルアップ出力トランジスタのゲー
    トと上記電源電位ノードとの間に接続され、上記入力信
    号が他方のレベルのときに非導通状態となるゲート充電
    トランジスタとを有する出力バッファを備える半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 電源電位ノードと上記出力ノードとの間
    に接続されるpチャネルプルアップ出力トランジスタ
    と、上記出力ノードと上記pチャネルプルアップ出力ト
    ランジスタのゲートとの間に接続され、2値レベルを有
    する入力信号が一方のレベルのときに導通状態となるプ
    ルアップゲート制御トランジスタと、上記pチャネルプ
    ルアップ出力トランジスタのゲートと上記電源電位ノー
    ドとの間に接続され、上記入力信号が一方のレベルのと
    きに非導通状態となるゲート充電トランジスタと、上記
    出力ノードと接地電位ノードとの間に接続されるnチャ
    ネルプルダウン出力トランジスタと、上記出力ノードと
    上記nチャネルプルダウン出力トランジスタのゲートと
    の間に接続され、上記入力信号が他方のレベルのときに
    導通状態となるプルダウンゲート制御トランジスタと、
    上記nチャネルプルダウン出力トランジスタのゲートと
    上記接地電位ノードとの間に接続され、上記入力信号が
    他方のレベルのときに非導通状態となるゲート放電トラ
    ンジスタを有する出力バッファを備える半導体装置。
  4. 【請求項4】 電源電位ノードと出力ノードとの間に接
    続され、入力信号がHレベルであると導通状態となるプ
    ルアップ出力トランジスタと、上記出力ノードと接地電
    位ノードとの間に接続されるnチャネルプルダウン出力
    トランジスタと、上記電源電位ノードと上記nチャネル
    プルダウン出力トランジスタのゲートとの間に接続さ
    れ、ゲートに上記入力信号を受ける第1のpチャネルM
    OSトランジスタと、上記nチャネルプルダウン出力ト
    ランジスタのゲートと上記接地電位ノードとの間に接続
    され、ゲートに上記入力信号を受ける第1のnチャネル
    MOSトランジスタと、上記電源電位ノードと上記nチ
    ャネルプルダウン出力トランジスタのゲートとの間に接
    続され、ゲートが上記出力ノードに接続される第2のn
    チャネルMOSトランジスタとを有する出力バッファを
    備える半導体装置。
  5. 【請求項5】 電源電位ノードと出力ノードとの間に接
    続されるpチャネルプルアップ出力トランジスタと、上
    記出力ノードと接地電位ノードとの間に接続され、入力
    信号がLレベルであると導通状態となるプルダウン出力
    トランジスタと、電源電位ノードと上記pチャネルプル
    アップ出力トランジスタのゲートとの間に接続され、ゲ
    ートに上記入力信号を受ける第1のpチャネルMOSト
    ランジスタと、上記pチャネルプルアップ出力トランジ
    スタのゲートと接地電位ノードとの間に接続され、ゲー
    トに上記入力信号を受ける第1のnチャネルMOSトラ
    ンジスタと、上記pチャネルプルアップ出力トランジス
    タのゲートと接地電位ノードとの間に接続され、ゲート
    が上記出力ノードに接続される第2のpチャネルMOS
    トランジスタとを有する出力バッファを備える半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 電源電位ノードと出力ノードとの間に接
    続され、入力信号がHレベルであると導通状態となるプ
    ルアップ出力トランジスタと、上記出力ノードと接地電
    位ノードとの間に接続されるnチャネルプルダウン出力
    トランジスタと、上記電源電位ノードと第1のノードと
    の間に接続され、ゲートに上記入力信号を受ける第1の
    pチャネルMOSトランジスタと、上記第1のノードと
    上記接地電位ノードとの間に接続され、ゲートに上記入
    力信号を受ける第1のnチャネルMOSトランジスタ
    と、上記第1のノードと上記nチャネルプルダウン出力
    トランジスタのゲートとの間に接続され、ゲートが上記
    出力ノードに接続される第2のnチャネルMOSトラン
    ジスタとを有する出力バッファを備える半導体装置。
  7. 【請求項7】 電源電位ノードと出力ノードとの間に接
    続されるpチャネルプルアップ出力トランジスタと、上
    記出力ノードと接地電位ノードとの間に接続され、入力
    信号がLレベルであると導通状態となるプルダウン出力
    トランジスタと、電源電位ノードと第1のノードとの間
    に接続され、ゲートに上記入力信号を受ける第1のpチ
    ャネルMOSトランジスタと、上記第1のノードと接地
    電位ノードとの間に接続され、ゲートに上記入力信号を
    受ける第1のnチャネルMOSトランジスタと、上記第
    1のノードと上記pチャネルプルアップ出力トランジス
    タのゲートとの間に接続され、ゲートが上記出力ノード
    に接続される第2のpチャネルMOSトランジスタとを
    有する出力バッファを備える半導体装置。
  8. 【請求項8】 電源電位ノードと出力ノードとの間に接
    続され、2値レベルを有する入力信号が一方のレベルに
    なると導通状態となるpチャネルプルアップ出力トラン
    ジスタと、上記出力ノードと接地電位ノードとの間に接
    続され、上記出力ノードの電位の低下に応じて低下する
    バックゲート電位を受け、上記入力信号が他方のレベル
    になると導通状態となるnチャネルプルダウン出力トラ
    ンジスタとを有する出力バッファを備える半導体装置。
  9. 【請求項9】 電源電位ノードと出力ノードとの間に接
    続され、2値レベルを有する入力信号が一方のレベルで
    あると導通状態となるプルアップ出力トランジスタと、
    上記出力ノードと接地電位ノードとの間に接続されるn
    チャネルプルダウン出力トランジスタと、上記電源電位
    ノードと上記nチャネルプルダウン出力トランジスタの
    ゲートとの間に接続され、上記入力信号が他方のレベル
    であると導通状態となるゲート充電トランジスタと、上
    記nチャネルプルダウン出力トランジスタのゲートと接
    地電位ノードとの間に接続され、バックゲートが上記出
    力ノードに接続されるpチャネルゲート放電トランジス
    タとを有する出力バッファを備える半導体装置。
  10. 【請求項10】 第1の電位ノードと第1のノードとの
    間に接続される第1の抵抗素子および上記第1のノード
    と接地電位ノードとの間に接続される第2の抵抗素子を
    有する分圧回路と、上記第1の電位ノードと第2のノー
    ドとの間に接続される第3の抵抗素子および上記第2の
    ノードと上記接地電位ノードとの間に接続され、ゲート
    が第3のノードに接続されるnチャネルMOSトランジ
    スタを有する制御用分圧回路と、上記第1のノードの電
    位および上記第2のノードの電位を受け、上記第2のノ
    ードの電位が上記第1のノードの電位よりも高いと高く
    なり、低いと低くなる比較電位を上記第3のノードに出
    力する比較回路と、電源電位ノードと第1の出力ノード
    との間に接続され、2値レベルを有する第1の入力信号
    が一方のレベルのとき導通状態となる第1のプルアップ
    出力トランジスタと、上記第1の出力ノードと上記接地
    電位ノードとの間に接続され、ゲートが上記第3のノー
    ドに接続される第1のnチャネルプルダウン出力トラン
    ジスタと、上記第1のnチャネルプルダウン出力トラン
    ジスタのゲートと上記接地電位ノードとの間に接続さ
    れ、上記第1の入力信号が一方のレベルのとき導通状態
    となる第1の接地トランジスタとを有する出力バッファ
    を備える半導体装置。
  11. 【請求項11】 出力バッファは、第3のノードと第1
    のnチャネルプルダウン出力トランジスタのゲートとの
    間に接続され、第1の入力信号が他方のレベルであると
    導通状態となる第1のトランスファゲートをさらに有
    し、 上記出力バッファにおける上記第1のnチャネルプルダ
    ウン出力トランジスタのゲートは上記第1のトランスフ
    ァゲートを介して上記第3のノードに接続される請求項
    10記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 出力バッファは、電源電位ノードと第
    2の出力ノードとの間に接続され、2値レベルを有する
    第2の入力信号が一方のレベルのとき導通状態となる第
    2のプルアップ出力トランジスタと、上記第2の出力ノ
    ードと接地電位ノードとの間に接続される第2のnチャ
    ネルプルダウン出力トランジスタと、上記第2のnチャ
    ネルプルダウン出力トランジスタのゲートと接地電位ノ
    ードとの間に接続され、上記第2の入力信号が一方のレ
    ベルのとき導通状態となる第2の接地トランジスタと、
    第3のノードと上記第2のnチャネルプルダウン出力ト
    ランジスタのゲートとの間に接続され、上記第2の入力
    信号が他方のレベルであると導通状態となる第2のトラ
    ンスファゲートとをさらに有する請求項11記載の半導
    体装置。
  13. 【請求項13】 第1の電位ノードと第1のノードとの
    間に接続される第1の抵抗素子および上記第1のノード
    と接地電位ノードとの間に接続される第2の抵抗素子を
    有する分圧回路と、上記第1の電位ノードと第2のノー
    ドとの間に接続され、ゲートが第3のノードに接続され
    るpチャネルMOSトランジスタおよび上記第2のノー
    ドと上記接地電位ノードとの間に接続される第3の抵抗
    素子を有する制御用分圧回路と、上記第1のノードの電
    位および上記第2のノードの電位を受け、上記第2のノ
    ードの電位が上記第1のノードの電位より高いと高くな
    り、低いと低くなる比較電位を上記第3のノードに出力
    する比較回路と、電源電位ノードと第1の出力ノードと
    の間に接続され、ゲートが上記第3のノードに接続され
    る第1のpチャネルプルアップ出力トランジスタと、上
    記第1の出力ノードと上記接地電位ノードとの間に接続
    され、第1の入力信号が一方のレベルのとき導通状態と
    なる第1のプルダウン出力トランジスタと、上記第1の
    pチャネルプルアップ出力トランジスタのゲートと上記
    電源電位ノードとの間に接続され、上記第1の入力信号
    が一方のレベルのとき導通状態となる第1の電源トラン
    ジスタとを有する出力バッファを備える半導体装置。
  14. 【請求項14】 出力バッファは、第3のノードと第1
    のpチャネルプルアップ出力トランジスタのゲートとの
    間に接続され、入力信号が他方のレベルであると導通状
    態となる第1のトランスファゲートをさらに有し、 上記出力バッファにおける上記第1のpチャネルプルア
    ップ出力トランジスタのゲートは、上記第1のトランス
    ファゲートを介して上記第3のノードに接続される請求
    項13記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】 出力バッファは、電源電位ノードと第
    2の出力ノードとの間に接続される第2のpチャネルプ
    ルアップ出力トランジスタと、上記第2の出力ノードと
    接地電位ノードとの間に接続され、2値レベルを有する
    第2の入力信号が一方のレベルのとき導通状態となる第
    2のプルダウン出力トランジスタと、上記第2のpチャ
    ネルプルアップ出力トランジスタのゲートと上記電源電
    位ノードとの間に接続され、上記第2の入力信号が一方
    のレベルのとき導通状態となる第2の電源トランジスタ
    と、第3のノードと上記第2のpチャネルプルアップ出
    力トランジスタのゲートとの間に接続され、上記第2の
    入力信号が他方のレベルであると導通状態となる第2の
    トランスファゲートとをさらに有する請求項14記載の
    半導体装置。
  16. 【請求項16】 出力バッファにおける比較回路は、保
    持信号を受けてこの保持信号が一方のレベルから他方の
    レベルへ変化したときの第3のノードの電位を保持する
    電位保持回路をさらに有する請求項10から請求項15
    のいずれかに記載の半導体装置。
  17. 【請求項17】 第1の出力ノードの電位を受け、電源
    電位よりも高く第1の出力ノードの電位に応じた第1の
    電位を第1の電位ノードに供給する内部電位供給回路を
    さらに備える請求項10から請求項16のいずれかに記
    載の半導体装置。
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