JP3045071B2 - 差動信号生成回路 - Google Patents

差動信号生成回路

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JP3045071B2 JP8137151A JP13715196A JP3045071B2 JP 3045071 B2 JP3045071 B2 JP 3045071B2 JP 8137151 A JP8137151 A JP 8137151A JP 13715196 A JP13715196 A JP 13715196A JP 3045071 B2 JP3045071 B2 JP 3045071B2
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    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/04Modifications for accelerating switching
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    • H03K17/04Modifications for accelerating switching
    • H03K17/041Modifications for accelerating switching without feedback from the output circuit to the control circuit
    • H03K17/04106Modifications for accelerating switching without feedback from the output circuit to the control circuit in field-effect transistor switches

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高速CMOS差動ス
イッチのゲート駆動回路となる差動信号生成回路に関
し、特にCMOS差動スイッチを多数使用した電流出力
型D/A変換器における差動スイッチの電流切換え時に
発生する電流スイクを低減しその消費電力を少なくし
た差動信号生成回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CMOS回路により高速な差動ス
イッチを駆動するための差動信号生成回路として、図8
(a)に示す回路がある。この回路は、データの同期を
とるためのD型フリップフロップ(以下DFFという)
17と、PchMOSトランジスタMP3,MP4,M
P5で構成される差動スイッチ18との間に、差動信号
生成回路16として設けられている。この差動信号生成
回路16は、正相入力INを入力して正相、逆相の相反
する信号OTP,OTNを生成している。
【0003】この差動信号生成回路16としては、図9
(a)に示すように、CMOSインバータ22〜24,
42,43を多段接続した回路が用いられている。この
回路は、正相出力OTP側ではインバータ22,24,
32,43とその段数を偶数個、逆相出力OTN側では
インバータ22,23,42とその段数を奇数個となる
ようにして所定出力信号を得ていた。なお、インバータ
の大きさは、インバータ22〜24を1とした時、イン
バータ32が2倍、イバータ42,42が3倍とし、ト
ランジグタMP3はチャネル幅W/チャネル長Lを25
0μm/3μmとし、トランジグタMP4,5はチャネ
ル幅Wを60μmとしている。
【0004】また、さらに高速動作の差動スイッチとす
るためには、図8(b)に示されるように、データ出力
として正相データ出力Qの他に逆相出力QNを出力させ
たDFF17Aを用いる場合もある。この逆相出力QN
を用いる場合の差動信号生成回路16Aは、正相入力I
Nから正相出力OTPの間、逆相入力INNから逆相出
力OTNの間に、それぞれ等価なディジタル信号伝達回
路を用いて構成することが出来る。例えば、図9(b)
に示すように、正相出力OTPは、正相入力INを入力
するインバータ22と、差動スイッチ18のトランジス
タMP4のゲートを駆動するインバータ42とを直列接
続して得、逆相出力OTNは、インバータ23,43を
直列接続して得ている。
【0005】なお、DFF17の回路は、図10(a)
に示すように、PchMOSトランジスタMP31〜3
4,NchMOSトランジスタMN31〜34,インバ
ータ51,52,55,56から構成され、通常用いら
れるCMOS型Dフリップフロップである。デーダ入力
Dに入力するデータ信号レベルに対し、正相クロックC
Kがロウレベルからハイレベルに変化する時に(また逆
相クロックCKNには正相クロックCKと逆レベルのク
ロックが入力される)、データDの信号レベルを瞬時に
取り込み、その信号レベルを正相データQとして出力さ
せている。ここで、インバータの大きさはインバータ2
2を1として、インバータ51〜53が1.5倍、イン
バータ55〜57が0.75倍とし、トランジスタはそ
のチャネル幅をそれぞれ4μmとしている。
【0006】また、図8(b)のDFF17Aにおいて
も、正相データ出力Qと逆相データ出力QNについて、
素子数の増加を少なくして等価な出力信号を実現できる
ようにしている。このDFF17Aの回路は、図10
(b)に示すように、インバータ51の出力に、インバ
ータ36,53,57と、Pch,NchMOSトラン
ジスタMP35,36,MN35,36とからなるラッ
チ部を付加している。
【0007】さらに、差動スイッチ18については、定
電流源となるPchMOSトランジスタMP3と、電流
切換え用PchMOSトランジスタMP4,5とで構成
される。このトランジスタMP4,5は差動信号生成回
路16の正相出力OTP、逆相出力OTNに接続され、
その信号レベルでロウレベル側の信号が入力されている
トランジスタMP4またはMP5に電流を流すようにし
ている。
【0008】この差動スイッチ18に供給される差動信
号生成回路16の正相出力OTP、逆相出力OTNの信
号の立上り、立下り時間を調整し、電流出力端子IO,
IONに電流スバイクの発生を少なくするために、図9
(c)に示す回路も用いられている。この回路は、19
95年Custom Integrated Circuits Conference
(CICC)のダイジェストペーバ10.5.1の論文
“A 350-MS/S 3.3―V 8―bit CMOS D/A
Converter Using a Delayed DrivingScheme
”(以下文献1という)に説明されている。
【0009】この図9(c)の回路は、構成する素子が
図9(b)と同様のものであるが、信号出力回路のPc
h,NchMOSトランジスタMP21,22,MN2
1,22のゲート電極は、それぞれ異った信号で駆動さ
れるようにしている。すなわち、トランジスタMP2
1,22のゲート電極は、図9(a)と同様にインバー
タ22,23の出力に接続され、トランジスタMN2
1,22のゲート電極は、これらトランジスタMN2
1,22の出力と逆相となる各入力INN,INにそれ
ぞれ接続されている。このような接続によりPchトラ
ンジスタMP21,22はNchトランジスタMN2
1,22の信号に対しインバータ1段分の信号遅れがあ
ることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の差動信
号生成回路の回路を、適宜各トランジスタの大きさを設
定し、その回路動作を過渡解析検証した結果により説明
する。各トランジスタの大きさとしては、そのチャネル
幅Wを示し、そのチャネル長Lは製造可能な最小寸法と
している。またインバータの大きさは、インバータ21
〜25を1とした時、インバータ31〜34を2倍、イ
ンバータ41〜44を3倍、インバータ51〜53を
1.5倍、インバータ54〜56を0.75倍としてい
る。
【0011】図8(a)の差動スイッチ18を数百MH
zの高速周波数て切換える場合、そのトランジスタMP
4,5の動作が瞬間的ではあるが両方に非導通の状態が
生ずることがあり、そのため電流出力端子IO,ION
に電流スパイクが生ずる。この電流スパイクはトランジ
スタMP4,5のいずれか一方の電流経賂が別の電流経
賂に切換わる時、電流出力端子IO,IONに生ずる電
流が定常電流になるまでのセトリング時間を長くする欠
点があり、高速に差動スイッチングする動作を妨げてい
る。
【0012】この差動スイッチ18において、MOSト
ランジスタMP4,5が同時にオンとなるとトランジス
タMP3のドレイン電圧が上昇し、このドレインに接続
した部分に電荷が蓄積される。この状態でトランジスタ
MP4,5のいずれかがオンすると、この蓄積電荷が急
激に放電されて、その出力端IO,IONにスパイクを
発生する。従って、その電流値が定常状態に安定する迄
のセトリング時間がかかり、差動スイッチの電流切り換
えの高速動作が妨げられるという問題がある。
【0013】まず、図9(a)の差動信号生成回路16
に示すインバータの大きさとしては通常スレショールド
電圧が電源電圧3.3Vの1/2となるよう各トランジ
スタを設定している。このインバータと図10(a)と
を図8(a)のように組合わせて、図11(a),
(b)に示すクロックおよびデータを入力した時の過渡
解析検証の結果は、図12(a)の正相出力OTPの
H、逆相出力OTNのJにそれぞれ示される。この図に
よると、時刻約30nSにおける電圧波形の交点Pが
2.8V位になっている。つまり、図8(a)のトラン
ジスタMP4,5のゲート電位は両方が電源電圧3.3
Vに近い値となるため、両トランジスタが非導通状態に
近い状態になっており、そのため電流出力端子IOには
図14(a)に示す電流スパイクLを生じている。
【0014】その原因は、図9(a)のインバータ段数
の違いにより、正相出力OTP側がインバータ24だけ
多く、その分遅延が多くなり、図のように電圧交点Pが
電源電圧に近い側に生じやすくなるからである。この差
動スイッチの各ゲート電圧の高いということは、電圧波
形の立上りが速く、その立下りが遅いということを意味
している。すなわち、両方のトランジスタがPchであ
ることにより、立上りが速ければ速くオフし、立下りが
遅ければ遅れてオンとなる。つまり、両方のトランジス
タが同時にオフしやすくなり、この逆の場合には両方の
トランジスタが同時にオンしている時間が長くなる。
【0015】この点を改善するだめ、PchMOSトラ
ンジスタのチャネル幅WをNchMOSトランジスタの
チャネル幅Wと同じ14μmとした場合も、図12
(b)に示すように、時刻30nSにおける正相、逆相
の電圧交点Lは1.5V程度しか下らず、図14(b)
に示すように、電流スパイクLを生じてしまう。
【0016】さらにこの電流スパイクLを少なくするよ
うに、図10(b)のように正相側と逆相側の2出力を
得るDFF17と、図9(b)のような差動信号生成回
路16とを用いて、正相側と逆相側の信号経路を等価的
に構成した図8(b)の駆動回路とすることもできる。
これら図のうち図9(b)のインバータ31,32は立
上り時間を遅くし、立下り時間を速くするため、Pc
h,NchMOSトランジスタの各チャネル幅Wを14
μmとしている。また、これは基準サイズのインバータ
の3倍となるMOSトランジスタのゲート面積の総和と
同じになるようにしている。また他の図のトランジスタ
のサイズW,Lは前述の符号と同じものは同じとしてい
る。
【0017】この回路による過渡解析検証のシミュレー
ション結果は、図13(a)に示される。すなわち、時
間の約25ns,30nsで正相出力OTP、逆相出力
OTNが交差する波形交点P,Rは同様に改善すること
が出来たが、図15(a)のように電流出力端子IOの
電流スパイクLは図14(b)と同様に大きな値が出て
いる。
【0018】この電流スパイクを改善する手段として、
図9(b)の代りに図9(c)を用いた場合で、回路中
のPch,NchMOSトランジスタMP21,22,
MN21,22のチャンネル幅Wを14μmとした回路
の過渡解析検証のシミュレーション結果を、図13
(b)に示す。この場合、正相出力OTP、逆相出力O
TNが約25ns,30nsで交差する波形交点P,R
は同様に0.5V程度に下ることができ、また電流出力
端子IOの電流スパイクLも図15(b)のように小さ
くできる。
【0019】しかしこの回路では、図9(c)における
PchMOSトランジスタMP21,22がNchMO
SトランジスタMN21,22よりもインバータ22,
23分だけ信号が遅れるため、ゲート入力信号が反転す
る時、Pch,NchMOSトランジスタMP21,2
2,MN21,22両方が導通状態になる場合を生ず
る。そのため貫通電流が非常に大きくなるという問題が
あり、また図10(b)なDFFも素子数が増加するた
め、前述の回路(図9(a),図10(a)を用いた図
8(a)の回路)と比較して欠点が多い。
【0020】これらの回路の過渡解析検証のシミュレー
ション結果は、図16(a),(b)に示される。すな
わち、図9(a),図10(a)を用いた図8の回路で
は、図16(a)のように、その消費電流の変化が、ピ
ーク電流3.95mA,平均電流238μAであり、図
9(c),図10(b)を用いた図8の回路では、図1
6(b)のように、その消費電流の変化が、ピーク電流
6.11mA,平均電流354μAとなっている。
【0021】従って、本発明の目的は、一対の差動トラ
ンジスタが同時にオフとならないように駆動して、差動
回路の高速駆動をできるようにした差動信号生成回路を
提供することにある。
【0022】
【0023】
【課題を解決するための手段】 発明の差動信号発生回
路の構成は、制御信号に応じて一対の差動トランジスタ
からなるスイッチ回路の電流経路を切り換える一対の差
動信号を出力する差動信号発生回路において、前記制御
信号を反転して一方の差動信号として出力する反転回路
と、前記制御信号を入力して第1、第2の疑似反転を行
いかつ前記制御信号を反転した反転制御信号を入力して
前記第2の疑似反転を行って反転しない他方の差動信号
を出力する疑似インバータとを備え、前記第1の疑似反
転を行う第1の疑似インバータが、共通接続したゲート
を入力とし共通接続したドレインを出力とした第1のP
型およびN型MOSトランジスタからなり、前記第2の
疑似反転を行う第2の疑似インバータが、共通接続した
ドレインを出力端とした第2のP型およびN型MOSト
ランジスタからなり、前記各P型MOSトランジスタの
ソースを電源端子に接続し、前記第2のN型MOSトラ
ンジスタのソースを接地し、前記第1の疑似反転の出力
に前記第2のP型MOSトランジスタのゲートを入力と
して接続し、前記第1のN型MOSトランジスタのソー
スを前記第2のP型およびN型MOSトランジスタのド
レインに接続したことを特徴とする。
【0024】さらに、本発明の第1,2の疑似インバー
タは、前記第2のP型トランジスタのソースを電源端子
に接続し、前記各N型MOSトランジスタのソースを接
地し、前記第1のP型MOSトランジスタのソースを前
記第2のP型およびN型MOSトランジスタのドレイン
に接続した回路からなることができ、また疑似インバー
タとして、制御信号を入力して第1、第2の疑似反転を
行いかつ前記制御信号を反転した反転制御信号を入力し
て前記第2の疑似反転を行って反転しない一方の差動信
号を出力する第1,2の疑似インバータと、前記制御信
号を反転した反転制御信号入力して第3、第4の疑似
反転を行いかつ前記制御信号入力して前記第4の疑似
反転を行って反転した他方の差動信号を出力する第3,
4の疑似インバータとを有するこができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下本発明について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の一実施の形態のブロック図
であり、P型半導体基板上に構成したものとする。この
回路も図8に示される回路に適用される。すなわち、デ
ータ入力DATAを有するDFF17と、このDFF1
7の出力に接続する差動信号生成回路16と、この回路
16の出力に接続される差動スイッチ18とからなる回
路である。
【0026】この差動信号生成回路16は、DFF17
の正相データ出力Qを正相入力INとし、これに対応し
て正相と信号と逆相の信号を正相出力OTP,逆相出力
OTNとして瞬時に出力している。この差動信号生成回
路16は、図1において、反転回路群15と、第1の疑
似インバータ13と、第2の疑似インバータ14とから
構成される。
【0027】反転回路群15は、3つのインバータ2
1,31,41を三段直列接続して構成され、インバー
タ21の入力は正相入力INとなり、インバータ41の
出力を逆相出力OTNとしている。また、第1の疑似イ
ンバータ13は、Pch,NchMOSトランジスタM
P1,MN1で構成され、それぞれのソース電極は電源
端子VDD,第2の疑似インバータ14の出力に接続さ
れ、ゲート電極は共通接続され、第1の疑似インバータ
13の入力としてインバータ31の出力に接続さドレイ
ン電極も共通接続され、第1の疑似インバータ13の出
力として第2の疑似インバータ14の入力に接続されて
いる。
【0028】第2の疑似インバータ14は、ゲート電極
を第1の疑似インバータ13の出力に、ソース電極を電
源端子VDDに接続するPchMOSトランジスタMP
2と、ゲート電極をインバータ21の出力に、ソース電
極を接地端子GNDに接続したNchMOSトランジス
タMN2とで構成される。これらトランジスタMP2,
MN2の残りのドレイン電極は共通接続され、この差動
信号生成回路16の逆相出力OTNに接続されている。
【0029】この差動信号生成回路16の動作として、
正相入力INから逆相出力OTNまでの信号経路の動作
ほ通常のインバータ21,31,41の三段結合である
ため、正相入力INの信号レベルと逆の信号レベルが逆
相出力OTNに出力される。一方、正相入力INから正
相出力OTPまでな信号経路については、正相入力IN
にロウレベルが入力された場合、この状態からハイレベ
ルに信号が変化した場合、さらにハイレベルからロウレ
ベルに変化した場合の三状態に分けて説明する。
【0030】まず、正相入力INにロウレベルが入力さ
れた場合、インバータ21の出力はハイレベルとなるた
め、このインバータ21の出力をゲート電極に入力した
第2の疑似インバータ14のトランジスタMN2は導通
となる。第1の疑似インバータ13は、入力をインバー
タ31の出力としているためロウレベルが入力され、ト
ランジスタMP1が導通、トランジスタMN1が非導通
となる。このため第1の疑似インバータ13の出力に
は、電源端子VDDの電位に近いハイレベルの信号が出
力される。この出力には、第2の疑似インバータ14の
トランジスタMP2のゲート電極に入力されるため、こ
のトランジスタMP2は非導通となる。従って、トラン
ジスタMN2が導通、トランジスタMP2が非導通とな
るので、正相出力OTPには接地端子の電位に近いロウ
レベル信号が出力される。
【0031】次に、この状態から正相入力INの信号レ
ベルがハイレベルに信号が変化した場合、インバータ2
1の出力はロウレベルに変化するため、この信号を入力
とする第2の疑似インバータ14のトランジスタMN2
は逆に非導通となる。第1の疑似インバータ13も逆に
トランジスタMP1が非導通、トランジスタMN1が導
通となる。この時第2の疑似インバータ14のトランジ
スタMP2はそのゲート電極とドレイン電極がおおよそ
短絡された状態となる。
【0032】ところで、第1の疑似インバータ13の出
力であるトランジスタMP1,MN1のドレイン電極電
位の変化は、ドレイン電極に付随する寄生容量とトラン
ジスタMN1のソース電極の接続点の寄生容量の大小で
決まるが、通常差動信号生成回路16の信号出力段に相
当する後者の寄生容量の方が大きい。従って、トランジ
スタMP1,MN1のドレイン電極接続点の電位が、ト
ランジスタMN1のソース電極接続点側の電位に引かれ
ることになる。このトランジスタMN1のソーツ電極の
接続点電位はそれまでロウレベルであったので、トラン
ジスタMN1のドレイン電極の接続点電位もロウレベル
側に下っている。この接続点は第2の疑似インバータ1
4のトランジスタMP2のゲート電極にも接続されてい
るため、このトランジスタMP2は非導通から導通とな
る。これにより正相出力OTPの信号レベルは、トラン
ジスタMP2,MN2がそれぞれ導通、非導通となって
ハイレベル側に変化する。しかし、前述のようにトラン
ジスタMP2はこの時ゲートとドレイン電極が短絡に近
い状態となるため、そのデート電極電位もハイレベル側
に上昇する。
【0033】これはトランジスタMP2を常に出力抵抗
の高い飽和領域で動作させ、かつ正相出力OTPの電位
が上昇するほど出力抵抗を高くしてスルーレートを下げ
る負帰還効果がある。この理由は、ゲート・ドレイン電
極間の短絡が起った場合、トランジスタMP2のソース
・ドレイン電極間の抵抗rds(MP2) が次式で示される
ことにより明らかである。
【0034】rds[MP2] =1/{Kp(W/L)(V
DD−V[OTP] −Vth[MP2] )} 但し、KpはトランジスタMP2のシリコン酸化膜の単
位面積容量と正孔の移動度で決まるトランスコンダクタ
ンス、W/LはトランジスタMP2のチャネル幅、タネ
ル長の比、VDDは電源端子電位、V[OTP] は正相出力O
TPの電位、Vth[MP2] はトランジスタMP2ののし
きい値の絶対値とする。この式によれば、正相出力OT
Pの電位V[OTP] がVDD−Vth[MP2] となった時、r
ds[MP2] が無限大となり、正相出力OTPの電位はV
DD−Vth[MP2] 以上の電位には上昇しない。つまり電
源端子の電位VDDにはならないことが分かる。
【0035】しかし、これは第1の疑似インバータ13
のトランジスタMN1がいつまでも非導通とならないこ
とを条件としているが、本実施形態では、このトランジ
スタMN1のソース電極電位がV[OTP] と同じである。
このV[OTP] はハイレベル側に変化するので、トランジ
スタMN1のゲートソース間電圧Vgs[MN1] を減少さ
せ、さらにこの電圧Vgs[MN1] がトランジスタMN1
のしきい値Vth[MN1] 以下となる状態も考えられ、そ
の場合にはトランジスタMN1が非導通となってしま
う。このトランジスタMN1が非導通となる電位V[OT
P] の条件は、VDD[MN1] 以上となる場合である。
【0036】つまり、VDD−Vth[MN1] がVDD−Vt
h[MP2] より小さく、Vth[MN1]がVth[MP2] より
大きければ、トランジスタMN1がトランジスタMP2
に比べて先に非導通となり、トランジスタMP2のゲー
ト電極電位の上昇はこの電位で止まってしまう。これは
トランジスタMP2のゲート・ソース間電圧がVth[M
P2] 以下とならないことを示し、トランジスタMP2は
常に導通となる。これが常に導通であれば、そのドレイ
ン電流が極小となった時、トランジスタMP2が非飽和
領域動作となり、そのドレイン・ソース間電圧はゼロに
近くなる。これは正相出力OTPのハイレベル信号が電
源端子の電位にまで上昇することを示している。
【0037】通常のCMOSデジタル回路では、Pc
h,NchMOSトランジスタのしきい値はVth[MN
1] がVth[MP2] より小さくなることが多い。それは
バックゲートとソース電極電位が同一であることが前提
となっている。しかし、本実施形態では、トランジスタ
MN1のバックゲートがP型基板の電位である接地電位
と等しく、一方ソース電極の方は正相出力OTPの電位
に等しくなっている。しかも、正相出力OTPはこの状
態では電源電位に近い値をとる。これはソース電位とバ
ックゲート電位の差によるしきい値の上昇が大きいこと
を示し、Vth[MN1] がVth[MP2] より大きくなる。
これを要約すると、正相入力INにハイレベル信号が入
力された時、正相出力OTPにはハイレベル信号として
VDDに近い値が出力すれる場合と、正相出力OTPのハ
イレベル信号がVDD−V[OTP] となる場合の2通りがあ
り、これはトランジスタMP2,MN1のしきい値の大
小で決定され、通常は前者のハイレベル信号が出力され
ることが多い。
【0038】次に、正相入力INの入力信号がハイレベ
ルからロウレベルに変化する場合の正相出力OTPの信
号変化を説明する。トランジスタMP2のゲート・ソー
ス間電位はその直前の状態として、トランジスタMP
2,MN1のしきい値Vth[MP2] ,Vth[MN1] に近
い状態となっている。この状態から正相入力INがロウ
レベルに変化することにより、トランジスタMP1が導
通、トランジスタMN1が非導通どなり、トランジスタ
MP2のゲート電極電位は電源電位VDDに近い電位に変
化し、、トランジスタMP2は非導通となる。
【0039】一方トランジスタMN2のゲート電極の入
力は、正相入力INの直後のインバータ21の出力とな
っているので、正相入力INがハイレベルからロウレベ
ルに変化すると、トランジスタMN1はインバータ21
の信号反転を受けて、す早く非導通から導通へと変わ
る。この変化は、逆相出力OTNの信号遅延が3段のイ
ンバータ21,31,41であるに対し、正相出力OT
Pがインバータ21とトランジスタMN2の2段である
ので、こと正相出力OTP側の信号変化が早いと考えら
れる。
【0040】以上のことから、トランジスタMP2が非
導通、トランジスタMN1が導通となり、正相出力OT
Pもハイレベルからロウレベルに変化する。ここで注目
すべきことは、トランジスタMP2は正相入力INが変
化して非導通になる前に、そのゲート・ソース電圧がし
きい値に近い値となっていることであり、これは電源側
からドレイン電極側に供給する能力が既に可成り小さい
ことを示している。つまり正相出力OTPがハイレベル
からロウレベルに変化している瞬間、瞬間的にトランジ
スタMP2,MN1が両方とも導通になっても、通常の
インバータ21,31,41にあるような貫通電流が非
常に小さくなる。これは正相出力OTPの信号立下り時
間を非常に速くし、かつ貫通電流を小さくできたことに
よる差動信号生成回路16の消費電流の平均値やピーク
値を小さくできると考えられる。
【0041】このように差動信号生成回路16は、正相
入力INに対して正相出力OTPと逆相出力OTNとを
出力するが、その出力は正相出力OTPが逆相出力OT
Nに対して、その立上り時間が遅く、立下り時間が早い
といえる。そのため2つの出力の信号変化時の電位レベ
ルが等しくなる電圧交点は低電位側に生ずることなる。
【0042】この実施形態の回路を、図8(a)のよう
に接続して過渡解析検証を行った結果を説明する。各ト
ランジスタのサイズは従来例と同等のものとし、電源電
圧VDDは3.3V,接地電位を0Vとし、Pch,Nc
hMOSトランジスタMP1,MN1のサイズは、1倍
のインバータのトランジスタサイズと同じとし、第2の
疑似インバータ14も同様に3倍のインバータ41と同
じとする(MP2のチャネル幅20μm,MN2のチャ
ネル幅8μm)。またクロックとデータ入力は図11
(a),(b)と同様とする。
【0043】本実施形態において、第1の疑似インバー
タ13のトランジスタMN1がバックゲート効果が生じ
ないように、そのバックゲートをソース電極に接続して
過渡解析検証を行った。図4(a),(b)はこの場合
の差動信号生成回路16の正相出力OTPと逆相出力O
TNの出力波形を示す。この解析結果から得られるトラ
ンジスタMP2,MN1のしきい値はそれぞれ0.65
V,0.6Vとなり、Vth[MP2] がVth[MN1] より
大きいことが分る。この場合、逆相出力の波形Jは通常
のインバータ42の出力であるため、電源電圧3.3V
と接地電位0Vとの間のフルスイングとなっている。。
【0044】これに対し正相出力波形Hはハイレベルが
3.3−0.65=2.65V前後までしか上昇しない
ことが分る。さらに各電圧波形交点P,Rもそれぞれ
0.4,0.6Vの低い電位で交差している。そのため
そのため従来例のように、差動スイッチ18のトランジ
スタMP4,MP5が同時に非導通となる欠点が改善さ
れている。さらにトランジスタMP4,MP5のゲート
への差動入力は信号振幅が小さいため、電流出力端子I
O,IONに漏れるゲート電位変動による輻射ノイズを
小さく抑えられる。これはVth[MP2] がVth[MN1]
より大きいことが条件であるため、しきい値Vthに注
意が必要である。
【0045】実際に用いる回路では、トランジスタMN
1のバックゲートによるしきい値上昇があるため、Vt
h[MP2] がVth[MN1] より小さいことが多い。これ
は、トランジスタMN1のバックゲートを接地電位に接
続して実現できる。この場合の過渡解析検証結果は、図
4(b)にトランジスタMP2のゲート電位変化を示
し、このデータからトランジスタMP2,MN1のしき
い値はそれぞれ0.65V,1.0Vとなった。この場
合のゲート電極電位は、正相入力INがロウレベルの時
に電源電位3.3V,ハイレベルの時にトランジスタM
N1が非導通となるVDD−Vth[MN1] =3.3−1.
0=2.3Vと考れられ、図4(b)でも一致している
ことが分かる。
【0046】さらに図5(a)に差動信号生成回路16
の正相出力波形Hとその逆相出力波形Jを示す。この図
から正相出力波形Hは電源電位と接地電位との間をフル
スイングしており、その電圧波形交点P,Rもそれぞれ
0.4V,0.6V前後であることが分かる。また電流
出力端子IOの電流スパイク波形Lも図6(a)に示す
ように、従来の電流スパイク波形(図12(a),
(b))より半分以下となっている。
【0047】さらに図7(a)にはDFF17と差動信
号生成回路16とを含む消費電流を示す。これを、図1
6(a)の消費電流が最小の従来例と比較すると、ピー
ク電流は従来例が3.96mAに対し本実施形態が3.
54mA、平均電流は従来例が238μAに対し本実施
形態が207μAと改善されている。また,図16
(b)のスパイク電流が小さい従来例の消費電流波形と
比較すると、ピーク電流、平均電流とも本実施形態の方
が60%程度改善されている。
【0048】図2は本発明の第2の実施形態の回路図で
ある。この回路は、図1とは逆に正相出力OTPの立上
り時間を遅く、立上り時間を速くしたもので、N型半導
体基板上に差動信号生成回路16を設けたものである。
【0049】この回路は、インバータ21の出力に第2
の疑似インバータ14のトランジスタMP2のゲート電
極を接続し、第1の疑似インバータ13の出力に第2の
疑似インバータ14のトランジスタMN2のゲート電極
を接続し、第1の疑似インバータ13のトランジスタM
P13,MN2のソース電極をそれぞれ正相出力OT
P、接地端子に接続している。これ以外の疑似インバー
タ13の入力、インバータ21,31,41の接続は第
1の実施形態と同じである。
【0050】図3は本発明の第3の実施形態の回路図で
あり、差動信号生成回路16として図1の第1、第2の
疑似インバータ13、14を2組づつ使用して、図1で
は正相出力OTPのみ立上り時間を遅くしたが、逆相出
力OTNの側にも適用した場合である。この回路によ
り、図1のインバータ41で流れていた大きな貫通電流
をなくすことができ、さらに全体のピーク電流も小さく
することができる。この回路は、正相入力INを入力と
する反転回路群15と、第1〜第4の疑似インバータ1
3A,B,14A,Bの5ブロックから構成される。
【0051】反転回路群15は、インバータ32,3
3,22を直列接続している。インバータ32は、正相
入力INを入力とし出力を疑似インバータ14Aのトラ
ンジスタMN21のゲート電極に接続し、インバータ3
3は、出力を疑似インバータ13Aの入力と疑似インバ
ータ14BのトランジスタMN22のゲート電極に接続
し、インバータ22は、出力を疑似インバータ13Bの
の入力に接続している。第1,第3の疑似インバータ1
3A,Bの回路は、第1の疑似インバータ13と同様
で、第2,第4の疑似インバータ14A,Bの回路は、
第2の疑似インバータ14と同様である。
【0052】また、第1の疑似インバータ13Aの出力
は第2の疑似インバータ14Aの入力に接続し、この疑
似インバータ14Aの出力を正相出力OTPとしてい
る。同様に、第3の疑似インバータ13Bの出力は第4
の疑似インバータ14Bの入力に接続し、この疑似イン
バータ14Bの出力を逆相出力OTNとしている。この
回路動作も第1の実施形態の動作説明から同様に説明す
ることができる。
【0053】次に、この回路の過渡解析検証を行った結
果を説明する。この場合、インバータ32,33,22
の大きさはそれぞれ最小インバータの2倍、2倍、1倍
とし、第1〜第4の疑似インバータ13A,B,14
A,Bは疑似インバータ13,14と同じサイズとし、
これ以外の素子で同じ符号ものもは同じサイズとする。
【0054】この過渡解析による差動信号生成回路16
の正相出力波形Hとその逆相出力波形Jを図5(b)
に、また電流出力端子IOの電流スパイク波形Lを図6
(b)に、その消費電流波形を図7(b)にそれぞれ示
す。図5(b)のように、電圧波形交点Pが第1の実施
形態の場合より低下し、0.1V程度となり、また図6
(b)のように、電流スパイク波形Lは最小となった。
また消費電流波形は図7(b)のように、平均電流は第
1の実施形態より素子数が多くなったので若干大きく2
24μAとなったが、ピーク電流は2.79mAと最小
となり、このピーク電流が改善されたことが分かる。
【0055】なお、これら過渡解析検証の結果では、
4.5nSで電流切換え動作が実現できるので、CMO
S構成による最高動作周波数として220MHzが達成
可能である。また、この発明の差動信号生成回路を電流
出力型のD/A変換器に用いた場合、デジタル回路部の
消費電流を、従来例と比較して最大40%程度減少させ
ることができる。
【0056】また、これら実施形態は、差動増幅回路や
差動スイッチ回路の他に、正相・逆相の出力が必要なク
ロックドライバなどに適用することもできる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明の差動信号生
成回路は、素子数の少ない構成ができると共に、平均消
費電流も最も少なくすることができ、さらに電流出力端
子からの電流スパイクも少なくできるため、高速の電流
切換え動作を実現することができる。
【0058】さらに、NchMOSトランジスタのしき
い値をPchMOSトランジスタのしきい値より小さく
した場合、差動スイッチの入力信号の信号振幅を電源電
圧よりPchMOSトランジスタのしきい値分小さくで
き、差動スイッチのPchMOSトランジスタのゲート
・ドレイン間オーバラップ容量を介して電流出力端子に
漏れるノイズを小さく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の差動信号生成回路の第1の実施の形態
を説明する回路図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を説明する回路図で
ある。
【図3】本発明の第3の実施の形態を説明する回路図で
ある。
【図4】図1の回路でトランジスタMP2のしきい値が
トランジスタMN1のしきい値より大きい場合および小
さい場合の出力波形図である。
【図5】図1および図2の回路でトランジスタMP2の
しきい値がトランジスタMN1のしきい値より小さい場
合の出力波形図である。
【図6】図5(a),(b)において差動スイッチ18
を動作させた場合の出力端の電流波形図である。
【図7】図5(a),(b)において差動スイッチ18
を動作させた場合のブロック16,17で消費する電流
波形図である。
【図8】従来の差動スイッチ18を駆動する回路のブロ
ック図である。
【図9】従来の差動スイッチ18を駆動する差動信号生
成回路16の三例を示す回路図である。
【図10】従来のDFF17の二例を示す回路図であ
る。
【図11】これら回路に入力されるクロック(CK,C
KN)および入力データ(DATA)の入力波形図であ
る。
【図12】図9の差動信号生成回路16の動作をインバ
ータの条件を変えて動作させた時の出力波形図である。
【図13】図9(a),(b)の差動信号生成回路16
の動作を説明する出力波形図である。
【図14】図12(a),(b)の場合で差動スイッチ
18を動作させた場合の出力端の電流波形図である。
【図15】図13(a),(b)の場合で差動スイッチ
18を動作させた場合の出力端の電流波形図である。
【図16】図13(a),(b)の場合で差動スイッチ
18を動作させた場合のブロック16,17で消費する
電流波形図である。
【符号の説明】
13,13A,B,14,14A,B 疑似インバー
タ 15 反転回路群 16 差動信号生成回路 17A,B DFF(フリップフロップ) 18 差動スイッチ 21〜25,31〜36,41〜43,51〜57
インバータ MN1〜36 NチャネルMOSトランジスタ MP1〜36 PチャネルMOSトランジスタ CK,CLK 正相、逆相クロック入力 D,DATA データ入力 E,F 正相、逆相クロック波形 G データ入力波形 H,J 正相、逆相出力波形 IN,INN 正相、逆相入力 IO,ION 電流出力端子 K ゲート電位波形 L 電流スパイク波形 N 出力電流波形 OP,ON 正相、逆相データ出力 OTP,OTN 正相、逆相データ出力 P,R 電圧波形交点

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御信号に応じて一対の差動トランジス
    タからなるスイッチ回路の電流経路を切り換える一対の
    差動信号を出力する差動信号発生回路において、前記制
    御信号を反転して一方の差動信号として出力する反転回
    路と、前記制御信号を入力して第1、第2の疑似反転を
    行いかつ前記制御信号を反転した反転制御信号を入力し
    て前記第2の疑似反転を行って反転しない他方の差動信
    号を出力する疑似インバータとを備え、前記第1の疑似
    反転を行う第1の疑似インバータが、共通接続したゲー
    トを入力とし共通接続したドレインを出力とした第1の
    P型およびN型MOSトランジスタからなり、前記第2
    の疑似反転を行う第2の疑似インバータが、共通接続し
    たドレインを出力端とした第2のP型およびN型MOS
    トランジスタからなり、前記各P型MOSトランジスタ
    のソースを電源端子に接続し、前記第2のN型MOSト
    ランジスタのソースを接地し、前記第1の疑似反転の出
    力に前記第2のP型MOSトランジスタのゲートを入力
    として接続し、前記第1のN型MOSトランジスタのソ
    ースを前記第2のP型およびN型MOSトランジスタの
    ドレインに接続したことを特徴とする差動信号生成回
    路。
  2. 【請求項2】 疑似インバータが、請求項2記載の接続
    に代えて、第1の疑似インバータが、共通接続したゲー
    トを入力とし共通接続したドレインを出力とした第1の
    P型およびN型MOSトランジスタからなり、第2の疑
    似インバータが、共通接続したドレインを出力端とした
    第2のP型およびN型MOSトランジスタからなり、前
    記第2のP型MOSトランジスタのソースを電源端子に
    接続し、前記各N型MOSトランジスタのソースを接地
    し、前記第1のP型MOSトランジスタのソースを前記
    第2のP型およびN型MOSトランジスタのドレインに
    接続した請求項記載の差動信号生成回路。
  3. 【請求項3】 制御信号を反転して出力する反転回路
    と、前記制御信号を入力して第1、第2の疑似反転を行
    いかつ前記制御信号を反転した反転制御信号を入力して
    前記第2の疑似反転を行って反転しない一方の差動信号
    を出力する第1,第2の疑似インバータと、前記制御信
    号を反転した反転制御信号入力して第3、第4の疑似
    反転を行いかつ前記制御信号を入力して前記第4の疑似
    反転を行って反転した他方の差動信号を出力する第3,
    4の疑似インバータとを疑似インバータとして有する請
    求項記載の差動信号生成回路。
  4. 【請求項4】 制御信号を順次反転して出力する第1、
    第2、第3の反転回路と、この第1の反転回路の出力を
    第2の疑似反転の入力とし、前記第2の反転回路の出力
    を第1の疑似反転の入力とした疑似インバータとからな
    り、前記第3の反転回路の出力を一方の差動信号とする
    請求項または記載の差動信号生成回路。
  5. 【請求項5】 制御信号を順次反転して出力する第1、
    第2、第3の反転回路を有し、第1,第2の疑似インバ
    ータが、前記第1の反転回路の出力を第2の疑似反転の
    入力とし、前記第2の反転回路の出力を第1の疑似反転
    の入力とし、第3,4の疑似インバータが、前記第2の
    反転回路の出力を第4の疑似反転の入力とし、前記第3
    の反転回路の出力を第3の疑似反転の入力とした請求項
    記載の差動信号生成回路。
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