JP3022812B2 - 出力バッファ回路 - Google Patents

出力バッファ回路

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JP3022812B2
JP3022812B2 JP9171445A JP17144597A JP3022812B2 JP 3022812 B2 JP3022812 B2 JP 3022812B2 JP 9171445 A JP9171445 A JP 9171445A JP 17144597 A JP17144597 A JP 17144597A JP 3022812 B2 JP3022812 B2 JP 3022812B2
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利和 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、出力バッファ回路
に関し、特に、異電源が供給される電子部品間で信号伝
達を行う出力バッファ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の出力バッファ回路では、出力バッ
ファ回路自身に供給された電源電圧より高い電源電圧の
電子部品に信号を伝達する場合に、電子部品間の共通電
位側のみに駆動素子を配設し、駆動素子の出力と高い電
源電圧との間に抵抗素子等を配設し、高い電源電圧の供
給を直接受けて動作していた。
【0003】近年、信号伝達の一層の高速化が望まれ、
また、電子部品を構成する半導体素子の微細化の要請に
伴い、半導体素子の低耐圧化が進んでいる。これによ
り、電子機器内に存在する高い電源電圧が、低い電源電
圧で動作する半導体素子の絶対最大定格より高くなる。
このため、高い電源電圧の供給を直接受けて動作する上
記方式では、半導体素子の破壊や劣化を招く等の問題が
生じる。
【0004】図6は、上記問題を解決するための出力バ
ッファ回路の第1の従来例を示す回路図である。この出
力バッファ回路は、ゲート電極が入力端子19に接続さ
れ且つソース電極が供給電圧源(Vdd)に接続された
pチャンネルMOS−FETP1と、ゲート電極が入力
端子19に接続され且つソース電極が接地されたnチャ
ンネルMOS−FETN1とから成る出力駆動バッファ
を備える。出力バッファ回路は更に、出力駆動バッファ
と出力端子20との間にノンドープトランジスタN01
備える。ノンドープトランジスタN01は、電流逆流防止
機能を備えたnチャンネルMOS−FETから成り、動
作閾値が0V付近であるため、他の形式FETに比較し
て応答性が良い。ノンドープトランジスタN01は、一方
の電極がpチャンネルMOS−FETP1及びnチャン
ネルMOS−FETN1の双方のドレイン電極に接続さ
れ、他方の電極が出力端子20に接続され、ゲート電極
が供給電圧源に接続される。
【0005】図7は、第1の従来例における出力バッフ
ァ回路の動作を説明するための動作波形図である。初期
状態では、入力信号INがロウであり、p及びnチャン
ネルMOS−FETP1、N1双方のドレイン電極間の接
続ノードAに入力信号INの反転信号が現れ、ノンドー
プトランジスタN01を介してこの反転信号が出力端子O
UTに伝達される。このような出力バッファ回路では、
たとえ出力端子20の電圧が供給電圧源Vddの電圧以
上に上昇しても、ノンドープトランジスタN01が電流逆
流機能を有するので、接続ノードAにおける電位は供給
電圧源Vddの電圧に保持される。これにより、p及び
nチャンネルMOS−FETP1、N1双方への印加電圧
が電源電圧Vdd以下に抑えられるので、MOS−FE
TP1、N1が破損する等の不具合が回避できる。
【0006】一方、信号伝達を高速化するための出力バ
ッファ回路が、特開平5-276009号公報(第2の従来例)
に記載されている。図8は、該公報に記載の出力バッフ
ァ回路を示す回路図である。この出力バッファ回路は、
データ信号DNと出力イネーブル信号OEとを夫々一方
及び他方の入力とするNAND回路11と、データ信号
DNの反転信号DRと出力イネーブル信号OEとを夫々
一方及び他方の入力とするNAND回路12とを備え
る。出力バッファ回路は更に、NAND回路11の出力
を入力とする反転回路13と、NAND回路12の出力
を入力とする反転回路14と、NAND回路12の出力
を一方の入力とし、この出力を遅延回路15で遅延させ
た信号を他方の入力とするNOR回路16とを備える。
【0007】出力バッファ回路には、反転回路13の出
力をゲート電圧とするnチャンネルMOS−FETN1
と、nチャンネルMOS−FETN4、N5双方のソース
/ドレイン電極の一方にゲートが接続されたnチャンネ
ルMOS−FETN2とが配設される。出力バッファ回
路には更に、反転回路14の出力をゲート電圧とするn
チャンネルMOS−FETN3と、NAND回路16の
出力をキャパシタ17を介してゲート電圧とするnチャ
ンネルMOS−FETN4と、NAND回路12の出力
をゲート電圧とするnチャンネルMOS−FETN5
6とが配設される。データ信号DN及び反転信号DR
は夫々、図示しない前段の回路で増幅された信号であ
る。DOUTは外部への出力データ信号であり、出力ノー
ドBには、nチャンネルMOS−FETN4のゲート電
圧が現れる。
【0008】図9は、第2の従来例における出力バッフ
ァ回路の動作を説明するための動作波形図である。Fは
反転回路14の出力、Bは出力ノードBに現れる電圧、
IはnチャンネルMOS−FETN2のゲート電圧、J
はグランド電位、KはNOR回路16の出力を示す。
【0009】同図では、データ信号DNがハイ(H)、
反転信号DRがロウ(L)、出力データ信号DOUTがハ
イ、出力イネーブル信号OEがロウの状態から信号伝達
が開始される。データ信号DNがロウに、反転信号DR
がハイに、出力イネーブル信号OEがハイに遷移する
と、NAND回路11の出力がハイからロウに、反転回
路13の出力がロウからハイになるので、nチャンネル
MOS−FETN1がオンになる。同時に、NAND回
路12の出力がハイからロウに、反転回路14の出力が
ロウからハイになるので、nチャンネルMOS−FET
3がオンになる。このとき、nチャンネルMOS−F
ETN5、N6は既にオフになっている。このため、出力
ノードBにおける電位が閾値Vcc−VTNのレベルにな
り、nチャンネルMOS−FETN2は、ゲート電圧が
Vcc−2VTNになってオンになり、出力データ信号D
OUTがハイからロウに変化する。このとき、nチャンネ
ルMOS−FETN2のゲート電圧は中間電位Vcc−
2VTNであるので、電流能力が低下し、出力ノイズのピ
ークレベルが低減する。
【0010】出力データ信号DOUTがハイからロウに遷
移する過程で、遅延回路15の出力がハイからロウにな
るので、NOR回路16の出力がロウからハイになる。
このため、出力ノードBにおける電位がキャパシタCを
介してブートアップされ、約2倍のVcc−VTNレベル
になる。この結果、nチャンネルMOS−FETN2
ゲート電圧がVccレベルまで昇圧され、Nチャンネル
MOS−FETN2の電流能力が回復するので、出力デ
ータ信号DOUTのロウへの遷移がそれまでより速くな
る。
【0011】また、信号伝達を高速化するための別の出
力バッファ回路が、特開平8-55482号公報(第3の従来
例)に記載されている。図10は、該公報に記載の出力
バッファ回路を示す回路図である。この出力バッファ回
路は、入力端子21からのデータ信号RDと、制御端子
23からの出力イネーブル信号OEとを夫々一方及び他
方の入力とするNAND回路GN3を備える。出力バッ
ファ回路は更に、反転回路GI4を経由した反転データ
信号と出力イネーブル信号OEとを夫々一方及び他方の
入力とするNAND回路GN4とを備える。
【0012】NAND回路GN3の出力側には、反転回
路GI6、及び一方の電極を反転回路GI6に接続したキ
ャパシタ18が順に配設される。NAND回路GN3
出力側には更に、この出力をゲート電圧とするnチャン
ネルMOS−FETMN8、MN9と、pチャンネルMO
S−FETMP3、MP4とが配設される。キャパシタ1
8の他方の電極は、nチャンネルMOS−FETMN7
及びpチャンネルMOS−FETMP4夫々のソース電
極と、pチャンネルMOS−FETMP2、MP 3夫々の
ドレイン電極とに接続される。供給電圧源(Vcc)に
は、nチャンネルMOS−FETMN7のゲート電極及
びドレイン電極と、PチャンネルMOS−FETMP2
のソース電極とが接続される。また、nチャンネルMO
S−FETMN8及びMN9夫々のソース電極が接地さ
れ、nチャンネルMOS−FETMN8のドレイン電極
及びpチャンネルMOS−FETMP3のソース電極が
夫々、pチャンネルMOS−FETMP2のゲート電極
に接続される。
【0013】供給電圧源と出力端子25との間にはnチ
ャンネルMOS−FETMN5が接続され、pチャンネ
ルMOS−FETMP4及びnチャンネルMOS−FE
TMN9夫々のドレイン電極にはMOS−FETMN5
ゲート電極が接続される。出力端子25とグランドとの
間にはnチャンネルMOS−FETMN6が接続され、
MOS−FETMN6のゲート電極には、NAND回路
GN4の出力が反転回路GI5を介し反転して入力され
る。
【0014】第3の従来例における出力バッファ回路は
次のように動作する。初期状態で、出力イネーブル信号
OEがハイ、データ信号RDがロウであるとき、NAN
D回路GN3の出力はハイに、NAND回路GN4の出力
はロウになる。これにより、nチャンネルMOS−FE
TMN8、MN9及びMN6がオンに、nチャンネルMO
S−FETMN5がオフになる。また、pチャンネルM
OS−FETMP2がオンに、pチャンネルMOS−F
ETMP3及びMP4がオフになる。このとき、キャパシ
タ18は、一方の電極が接地され、他方の電極が供給電
圧源Vccに接続された状態で充電される。
【0015】ここで、データ信号RDがハイに遷移する
と、NAND回路GN3の出力がロウに、NAND回路
GN4の出力がハイになる。これにより、nチャンネル
MOS−FETMN8、MN9及びMN6がオフに、pチ
ャンネルMOS−FETMP2がオフに、MP3及びMP
4がオンになる。このとき、キャパシタ18は、一方の
電極が供給電圧源に接続され、他方の電極が電源電圧V
cc+Vfにブートアップされる。これにより、nチャ
ンネルMOS−FETMN5のゲート電極に、電源電圧
Vcc以上のバイアス電圧が与えられるので、データ信
号RDの変化を出力端子25に高速に伝達できる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来例では、ノ
ンドープトランジスタN01が、出力レベルを決定する出
力駆動バッファと出力端子20との間に接続され、その
ゲート電極が供給電圧源側に単に接続されている。この
ため、ノンドープトランジスタN01に充分なゲート電圧
を与えることができない。このトランジスタN01をオン
にする際のオン抵抗を低減し、高速動作に対応させよう
とすると、トランジスタN01のチャネル幅の増大を招
き、集積回路全体に対する面積がチャネル幅に比例して
増大する。
【0017】例えば、出力バッファ回路を一般的な0.35
μm設計ルールで実現する場合、面積に比例するトラン
ジスタのチャネル幅は、pチャンネルMOS−FETP
1で600μm、nチャンネルMOS−FETN1で640μ
m、ノンドープトランジスタN 01で1360μmとなる。こ
のように、トランジスタN01のチャネル幅が全体の52
%を占めながら、pチャンネルMOS−FETP1及び
nチャンネルMOS−FETN1のみによる遷移時間の
15〜20倍の遷移時間を要する。従って、遅延時間を
更に10%程度短縮しようとすると、ノンドープトラン
ジスタN01のチャネル幅を約2倍にする等の処置が必要
になる。
【0018】第2及び第3の従来例では、ハイからロ
ウ、ロウからハイへの遷移の一方に対してのみブートア
ップが有効であり、双方の遷移に対応するためには、キ
ャパシタを含むブートアップ回路を複数個配設する必要
がある。この場合、ブートアップ回路によって面積の増
大を招く。また、ブートアップされたトランジスタのゲ
ート電極が、次の遷移までキャパシタによってのみ電位
固定されるので、ゲートリーク電流や、出力に現れたノ
イズ成分への応答で次第に電位が低下する。このため、
出力インピーダンスが時間経過と共に上昇し、出力レベ
ルが不安定になる。
【0019】本発明は、上記に鑑み、ノンドープトラン
ジスタ等のトランジスタを高速動作させながらも、トラ
ンジスタのチャネル幅を増大させず、集積回路全体に対
する面積の増大を招くことがなく、且つ出力レベルを安
定化できる出力バッファ回路を提供することを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の出力バッファ回路は、入力信号によって駆
動される出力駆動バッファと、前記出力駆動バッファの
出力端と出力端子との間に接続されたトランジスタと、
前記トランジスタのゲート電極を電源電位に接続し又は
解放するスイッチと、前記入力信号から所定の制御信号
を生成し、出力端から出力する制御回路と、前記制御回
路の出力端と前記ゲート電極との間に接続された容量素
子とを備え、前記制御回路は、前記入力信号の変化に際
して、前記スイッチを一旦はオフ状態にしてから所定時
間後にオン状態にし、前記オフ状態のときに前記容量素
子を充電し、該オフ状態からオン状態への遷移に応答し
て前記出力端の電位を反転させることを特徴とする。
【0021】本発明の出力バッファ回路では、トランジ
スタが一時的に電源電圧より高位の電圧で駆動状態にな
るので、トランジスタがオンになる際のオン抵抗を従来
に比較して小さくでき、より一層の高速動作が可能にな
る。また、従来回路における高速化対策に比較して、集
積回路のレイアウトサイズのネック事項であるチャネル
幅が必要以上に大きくならないので、面積的に極めて有
効である。
【0022】ここで、制御回路は、前記入力信号を所定
時刻遅延させた第1遅延信号を一方の入力とし、前記入
力信号を前記所定時刻より更に遅延させた第2遅延信号
を他方の入力とする第1のEXOR回路と、前記入力信
号を一方の入力とし、前記第2遅延信号を他方の入力と
する第2のEXOR回路とを備え、前記第1のEXOR
回路の出力を前記容量素子に与え、前記第2のEXOR
回路の出力を前記スイッチに与えることが好ましい。こ
の場合、制御手段の回路構成が簡略化できる。
【0023】更に好ましくは、容量素子は、MOSトラ
ンジスタのゲート容量によって構成される。また、MO
Sトランジスタは、ゲート電極が前記第1のEXOR回
路に接続され、一方の電極及び他方の電極が前記トラン
ジスタのゲート電極に共通接続されることも好ましい態
様である。
【0024】好適には、制御回路は、入力される信号の
変化に際して、前記スイッチを一旦はオフ状態にしてか
ら所定時間後にオン状態にし、前記オフ状態のときに前
記容量素子を充電する第1の制御信号、及び、前記オフ
状態からオン状態に遷移するときに前記容量素子への充
電電位を反転させるための第2の制御信号を出力するR
Sラッチ回路と、前記出力端子の出力信号の変化に際し
て、前記RSラッチ回路に前記第1及び第2の制御信号
を生成させるための信号を送出する信号送出手段とを備
える。この場合にも、制御手段の回路構成を簡略化する
ことができる。
【0025】好ましくは、信号送出手段は、出力端がR
Sラッチ回路に接続され且つ一方の入力に前記出力端子
が接続されたEXOR回路と、該EXOR回路の他方の
入力と前記出力端子との間に接続されたシュミットバッ
ファ回路とから成る。更に好ましくは、トランジスタ
は、p型MOS−FETから成る。また、スイッチは、
n型MOS−FETから成ることも好ましい態様であ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明を更に詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施形態例の出力バッ
ファ回路を示すブロック図である。出力バッファ回路
は、入力信号を反転して出力するインバータタイプとし
て構成され、出力駆動バッファ29と、出力駆動バッフ
ァ29の出力端と出力端子28との間に接続されたノン
ドープトランジスタN01と、制御回路30とを備える。
【0027】出力駆動バッファ29は、CMOS構造を
なし、ゲート電極が入力端子27に接続され且つソース
電極が供給電圧源Vddに接続されたpチャンネルMO
S−FETP1と、ゲート電極が入力端子27に接続さ
れ且つソース電極が接地されたnチャンネルMOS−F
ETN1とを備える。ノンドープトランジスタN01は、
図6で説明したものと同様の構成を備え、一方の電極
が、pチャンネルMOS−FETP1及びnチャンネル
MOS−FETN1夫々のドレイン電極に共通に接続さ
れ、他方の電極が出力端子28に接続される。
【0028】制御回路30は、入力端子27から順次に
縦続接続されたバッファ回路B1、B2と、バッファ回路
1の出力とバッファ回路B2の出力とを夫々一方及び他
方の入力とするEXOR回路EOR1と、入力信号とバ
ッファ回路B2の出力とを夫々一方及び他方の入力とす
るEXOR回路EOR2とを備える。EXOR回路EO
1の出力端にはキャパシタCの一方の電極が接続さ
れ、キャパシタCの他方の電極がノンドープトランジス
タN01のゲート電極に接続される。EXOR回路EOR
2の出力端には、pチャンネルMOS−FETP2のゲー
ト電極が接続される。
【0029】pチャンネルMOS−FETP2は、ソー
ス電極が供給電圧源(Vdd)に接続され、ドレイン電
極がノンドープトランジスタN01のゲート電極に接続さ
れる。pチャンネルMOS−FETP2は、ノンドープ
トランジスタN01のゲート電極を電源電位に接続し又は
これから解放するスイッチを構成する。
【0030】バッファ回路B1による遅延時間は、pチ
ャンネルMOS−FETP2のゲート電極がロウからハ
イに遷移し、MOS−FETP2がオフになるのに要す
る時間以上の長さに設定される。バッファ回路B2の遅
延時間は、キャパシタCへの充電開始から、トランジス
タN01のゲート電極への印加電圧を電源電圧Vdd以上
に高める充電電荷量を満たすまでの時間以上の長さに設
定される。これにより、制御回路30は、出力駆動バッ
ファへ29の入力信号の遷移に従って、pチャンネルM
OS−FETP2を一旦はオフにしてから所定時間後に
オンにし、オフのときにキャパシタCを充電し、このオ
フからオンに遷移するときにキャパシタCへの充電電位
を反転させる。このとき、ノンドープトランジスタN01
のゲート電極の電位は、キャパシタCを介して電源電圧
Vdd以上にブートアップされる。
【0031】図2は、本実施形態例の出力バッファ回路
における動作波形図である。同図では、入力信号INが
ロウ(L)、出力信号OUTがハイ(H)の状態から信
号伝達が開始される。この初期状態では、pチャンネル
MOS−FETP1及びnチャンネルMOS−FETN1
双方のドレイン電極の接続ノードAにはハイ、EXOR
回路EOR1の出力ノードB及びEXOR回路EOR2
出力ノードEにはロウが現れている。また、pチャンネ
ルMOS−FETP2はオンであり、pチャンネルMO
S−FETP2のドレイン電極とキャパシタCの一方の
電極とノンドープトランジスタN01のゲート電極との接
続ノードDはハイである。このとき、キャパシタCは、
EXOR回路EOR1側の出力ノードBがロウ、接続ノ
ードDがハイとなる向きで充電される。
【0032】ここで、入力信号INがロウからハイに遷
移すると、接続ノードAがロウに遷移して、バッファ回
路B1、B2の出力が順次にハイに遷移する。このとき、
出力ノードEは、EXOR回路EOR2の入力レベル
が、バッファ回路B1とB2との伝達遅延時間分だけ同一
でなくなる間ハイになり、pチャンネルMOS−FET
2をオフにする。また、出力ノードBでは、EXOR
回路EOR1の入力レベルが、バッファ回路B1の伝達遅
延時間だけノードEに遅れた時刻から、バッファ回路B
2の伝達遅延時間分同一でなくなる間ハイになってキャ
パシタCを充電する。次いで、充電完了後に、出力ノー
ドB及び出力ノードEが制御回路30によってロウに遷
移するので、MOS−FETP2がオンになり、キャパ
シタCを介して電源電圧Vdd以上にブートアップされ
た電位がノンドープトランジスタN 01のゲート電極に印
加される。このため、ノンドープトランジスタN01の電
流能力が向上し、出力信号OUTのロウへの遷移時間が
短縮され、出力信号OUTのレベルが従来タイプの出力
バッファ回路に比較して高くなる。これらと同様の動作
により、入力信号INがハイからロウに遷移する場合に
も、出力信号OUTのロウからハイに遷移する際の時間
が短縮される。
【0033】図3は、本発明の第2実施形態例における
出力バッファ回路を示すブロック図である。本実施形態
例では、第1実施形態例における要素と同様の要素には
同じ符号を付している。出力バッファ回路は、第1実施
形態例と同様の構成の出力駆動バッファ29とノンドー
プトランジスタN01とを備え、また、接続ノードDに対
して第1実施形態例と同様に接続されたpチャンネルM
OS−FETP2及びキャパシタCを備える。
【0034】出力バッファ回路は更に、制御回路31を
備える。制御回路31は、EXOR回路EOR3、バッ
ファ回路B4、EXOR回路EOR4、シュミットバッフ
ァ回路S1、RSラッチ回路RS1、AND回路AD1
びバッファ回路B3を備える。EXOR回路EOR3は、
入力信号INと、バッファ回路B4を経由した入力信号
INとを夫々一方及び他方の入力とし、出力信号をRS
ラッチ回路RS1のセット入力Sに送出する。
【0035】EXOR回路EOR4は、一方の入力が出
力端子28に接続され、他方の入力がシュミットバッフ
ァ回路S1の出力に接続され、出力信号をRSラッチ回
路RS1のリセット入力Rに送出する。シュミットバッ
ファ回路S1の入力は出力端子28に接続されている。
【0036】RSラッチ回路RS1の出力端には、pチ
ャンネルMOS−FETP2のゲート電極、AND回路
AD1の一方の入力端、及びバッファ回路B3の入力端が
接続されるAND回路AD1他方の入力端は、バッファ
回路B3の出力端に接続される。
【0037】バッファ回路B3の遅延時間は、pチャン
ネルMOS−FETP2のゲート電極がロウからハイに
遷移して、オフになるのに要する時間以上の長さに設定
される。バッファ回路B4の遅延時間は、RSラッチ回
路RS1が動作する最小のパルス幅以上に設定される。
【0038】シュミットバッファ回路S1では、出力信
号OUTを受けて動作開始する際のロウのレベルが、E
XOR回路EOR4が出力信号OUTを受けて動作開始
する際のロウにおけるレベルより低く設定される。ま
た、出力信号OUTを受けて動作開始する際のハイにお
けるレベルが、EXOR回路EOR4が出力信号OUT
を受けて動作開始する際のハイにおけるレベルより高く
なるように設定される。
【0039】図4は、図3で説明した出力バッファ回路
の動作を説明するための動作波形図である。同図では、
入力信号INがロウ、出力信号OUTがハイの状態から
信号伝達が開始される。この初期状態では、接続ノード
Aがハイになり、EXOR回路EOR3、EOR4夫々の
出力SO、ROと、出力ノードEと、出力ノードBとが
何れもロウになっている。このとき、pチャンネルMO
S−FETP2はオンになり、接続ノードDがハイにな
り、キャパシタCは、ノードBがロウ及びノードDがハ
イになる向きに充電される。
【0040】ここで、入力信号INがハイに遷移する
と、接続ノードAがロウに遷移し、EXOR回路EOR
3の出力は、入力がバッファ回路B4の伝達遅延時間分同
一でなくなる間、ハイになる。これにより、RSラッチ
回路RS1の出力がハイに遷移して出力ノードEがハイ
になるので、pチャンネルMOS−FETP2がオフに
なる。この際に、AND回路AD1は、その一方の入力
がハイになってから、他方の入力が、MOS−FETP
2がオフになるのに要する時間分バッファ回路B3によっ
て遅延されてハイになる。これにより、出力ノードBが
ハイに遷移し、キャパシタCが充電される。
【0041】次いで、出力端子28の電位がEXOR回
路EOR4のスレッショルド電圧を下回るまで遷移する
と、EXOR回路EOR4の出力は、一方及び他方の入
力レベルが、シュミットバッファ回路S1のロウのスレ
ッショルド電圧を下回るまでの時間同一でないため、ハ
イになる。これにより、RSラッチ回路RS1の出力が
ロウに遷移するので、出力ノードB及び出力ノードEが
ロウに遷移し、MOS−FETP2がオンになる。この
ため、キャパシタCを介して電源電圧Vdd以上にブー
トアップされた電位が、ノンドープトランジスタN01
ゲート電極に印加される。従って、ノンドープトランジ
スタN01の電流能力が向上し、出力信号OUTのロウへ
の遷移時間が短縮される。これらと同様の動作により、
入力信号INがハイからロウに遷移する場合にも、出力
信号OUTのロウからハイに遷移する際の時間が短縮さ
れる。
【0042】図5は、本発明の第3実施形態例における
出力バッファ回路を示すブロック図である。この出力バ
ッファ回路は、図1で説明した第1実施形態例における
出力バッファ回路を一部変更したものであり、他の要素
は同様である。
【0043】即ち、本実施形態例は、EXOR回路EO
1の出力とノンドープトランジスタN01のゲート電極
との間に、キャパシタCに代えてnチャンネルMOS−
FETN2を配設した点で第1実施形態例とは異なる。
nチャンネルMOS−FETN2は、ドレイン電極とソ
ース電極とがノンドープトランジスタN01のゲート電極
に共通に接続され、nチャンネルMOS−FETN2
ゲート電極には、EXOR回路EOR1の出力が印加さ
れる。信号伝達時の動作は、第1実施形態例における出
力バッファ回路と同様である。
【0044】本実施形態例では、ブートアップのための
容量をトランジスタのゲート容量で代用できるので、出
力駆動能力や端子仕様の変更等によって使用されない入
出力回路領域のトランジスタ等の流用が可能である。従
って、ブートアップの容量を、面積の増大を招くことな
く構成できる。また、本実施形態例では、図5に示すよ
うに配置したnチャンネルMOS−FETN2について
説明したが、電極の接続方向やトランジスタの種類等は
これに限定されない。
【0045】上述のように、第1〜第3の実施形態例の
出力バッファ回路では、ノンドープトランジスタN01
オフからオンに遷移する間に、ゲート電圧を電源電圧以
上にブートアップすることにより、トランジスタN01
電流供給能力を向上できる。しかも、特にMOS−FE
Tのチャネル幅を増大させることなく、高速動作に対応
させることができる。また、ブートアップ時間が信号遷
移の期間に限定されるので、次の信号遷移までの期間の
出力インピーダンスを一定に保持し、出力レベルを安定
化することができる。更に、制御回路30(又は31)
とキャパシタC(又はMOS−FETN2)とMOS−
FETP2とから成るブートアップ回路が1個で、ハイ
からロウ、ロウからハイへの双方の信号遷移に有効にな
るので、回路面積は増大しない。
【0046】第1〜第3実施形態例の出力バッファ回路
によると、一般的な0.35μm設計ルールで、第1従来例
と同様のトランジスタで回路を構成した場合に、信号遷
移時間が、ハイからロウへの変化に際しては約12%程
度、ロウからハイへの変化に際しては約25%程度高速
になることがシミュレーションで確認できた。
【0047】第1〜第3実施形態例では、出力ノード
B、EにおけるノンドープトランジスタN01の制御信号
を制御回路30、31によって生成したが、制御信号は
入力信号INのレベル変化によって得られれば良く、従
って制御回路30、31は上記構成に限定されない。
【0048】以上、本発明をその好適な実施形態例に基
づいて説明したが、本発明の出力バッファ回路は、上記
実施形態例の構成にのみ限定されるものではなく、上記
実施形態例の構成から種々の修正及び変更を施した出力
バッファ回路も、本発明の範囲に含まれる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の出力バッ
ファ回路によると、ノンドープトランジスタ等のトラン
ジスタを高速動作させながらも、トランジスタのチャネ
ル幅を増大させず、集積回路全体に対する面積の増大を
招くことがなく、しかも出力レベルを安定化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例の出力バッファ回路を示
すブロック図である。
【図2】本実施形態例の出力バッファ回路における動作
波形図である。
【図3】本発明の第2実施形態例における出力バッファ
回路を示すブロック図である。
【図4】図3で説明した出力バッファ回路の動作を説明
するための動作波形図である。
【図5】本発明の第3実施形態例における出力バッファ
回路を示すブロック図である。
【図6】第1の従来例における出力バッファ回路を示す
回路図である。
【図7】図6の出力バッファ回路の動作を説明するため
の動作波形図である。
【図8】第2の従来例における出力バッファ回路を示す
回路図である。
【図9】図8の出力バッファ回路の動作を説明するため
の動作波形図である。
【図10】第3の従来例における出力バッファ回路を示
す回路図である。
【符号の説明】
27 入力端子 28 出力端子 29 出力駆動バッファ 30、31 制御回路 AD1 AND回路 B1、B2、B3、B4 バッファ回路 C キャパシタ EOR1、EOR2 EXOR回路 EOR3、EOR4 EXOR回路 N01 ノンドープトランジスタ N2 nチャンネルトランジスタ P2 pチャンネルトランジスタ RS1 RSラッチ回路 S1 シュミットバッファ回路

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号によって駆動される出力駆動バ
    ッファと、 前記出力駆動バッファの出力端と出力端子との間に接続
    されたトランジスタと、 前記トランジスタのゲート電極を電源電位に接続し又は
    解放するスイッチと、 前記入力信号から所定の制御信号を生成し、出力端から
    出力する制御回路と、 前記制御回路の出力端と前記ゲート電極との間に接続さ
    れた容量素子とを備え、 前記制御回路は、前記入力信号の変化に際して、前記ス
    イッチを一旦はオフ状態にしてから所定時間後にオン状
    態にし、前記オフ状態のときに前記容量素子を充電し、
    該オフ状態からオン状態への遷移に応答して前記出力端
    の電位を反転させることを特徴とする出力バッファ回
    路。
  2. 【請求項2】 前記制御回路は、前記入力信号を所定時
    刻遅延させた第1遅延信号を一方の入力とし、前記入力
    信号を前記所定時刻より更に遅延させた第2遅延信号を
    他方の入力とする第1のEXOR回路と、 前記入力信号を一方の入力とし、前記第2遅延信号を他
    方の入力とする第2のEXOR回路とを備え、 前記第1のEXOR回路の出力を前記容量素子に与え、
    前記第2のEXOR回路の出力を前記スイッチに与える
    ことを特徴とする請求項1に記載の出力バッファ回路。
  3. 【請求項3】 前記容量素子は、MOSトランジスタの
    ゲート容量によって構成されることを特徴とする請求項
    2に記載の出力バッファ回路。
  4. 【請求項4】 前記MOSトランジスタは、ゲート電極
    が前記第1のEXOR回路に接続され、一方の電極及び
    他方の電極が前記トランジスタのゲート電極に共通接続
    されることを特徴とする請求項3に記載の出力バッファ
    回路。
  5. 【請求項5】 前記制御回路は、入力される信号の変化
    に際して、前記スイッチを一旦はオフ状態にしてから所
    定時間後にオン状態にし、前記オフ状態のときに前記容
    量素子を充電する第1の制御信号、及び、前記オフ状態
    からオン状態に遷移するときに前記容量素子への充電電
    位を反転させるための第2の制御信号を出力するRSラ
    ッチ回路と、 前記出力端子の出力信号の変化に際して、前記RSラッ
    チ回路に前記第1及び第2の制御信号を生成させるため
    の信号を送出する信号送出手段とを備えることを特徴と
    する請求項1に記載の出力バッファ回路。
  6. 【請求項6】 前記信号送出手段は、出力端がRSラッ
    チ回路に接続され且つ一方の入力に前記出力端子が接続
    されたEXOR回路と、該EXOR回路の他方の入力と
    前記出力端子との間に接続されたシュミットバッファ回
    路とから成ることを特徴とする請求項5に記載の出力バ
    ッファ回路。
  7. 【請求項7】 前記トランジスタは、p型MOS−FE
    Tから成ることを特徴とする請求項1乃至6の内の何れ
    か1項に記載の出力バッファ回路。
  8. 【請求項8】 前記スイッチは、n型MOS−FETか
    ら成ることを特徴とする請求項1乃至7の内の何れか1
    項に記載の出力バッファ回路。
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