JP3485314B2 - 放電制御回路 - Google Patents

放電制御回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路に
おいて放電回路を制御して蓄積された電荷を放電する技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】電源発生回路において、発生した電位を
安定維持するために、容量を用いて電荷を蓄積するのが
一般的であるが、電源遮断時には、蓄積した電荷の逆流
により、半導体チップや液晶パネルにダメージを与える
可能性がある。このため、放電制御回路により放電回路
を制御して放電を行うことが重要である。
【0003】以下に、従来の放電制御回路について説明
する。
【0004】図4は、従来の放電制御回路の回路図であ
る。図4において、放電制御回路50は、Nチャネル型
MOSトランジスタ51、52と、Pチャネル型MOS
トランジスタ53とからなる。Nチャネル型MOSトラ
ンジスタ51は、電源電位VDDとグランド電位VSS
との間を振動する放電制御基信号XDISがゲートに供
給され、ソースにグランド電位VSSが印加される。N
チャネル型MOSトランジスタ52は、ゲートに電源電
位VDDが印加され、ソースにNチャネル型MOSトラ
ンジスタ51のドレインが接続されている。Pチャネル
型MOSトランジスタ53は、ゲートにグランド電位V
SSが印加され、ソースに電源発生電位VHが印加さ
れ、ドレインにNチャネル型MOSトランジスタ52の
ドレインが接続され、その共通接続されたドレインから
放電制御信号DISCTLがVH放電回路55に出力さ
れる。ここで、Pチャネル型MOSトランジスタ53の
オン抵抗値は、Nチャネル型MOSトランジスタ51と
52よりもはるかに大きく設定される。
【0005】VH放電回路55は、ゲートに放電制御信
号DISCTLが供給され、ソースにグランド電位VS
Sが印加され、ドレインに電源発生電位VHが印加され
たNチャネル型MOSトランジスタ54により構成され
る。
【0006】次に、以上のように構成された放電制御回
路50における、電源電位VDDがオフした時の電源発
生電位VHの放電動作について説明する。
【0007】まず、放電動作を行っていない時の状態
は、電源電位VDDがオンしており、放電制御基信号X
DISが電源電位VDDであり、放電制御信号DISC
TLがグランド電位VSSにほぼ等しくなっており、N
チャネル型MOSトランジスタ54がオフしている。
【0008】次に、電源電位VDDがオフすると、Nチ
ャネル型MOSトランジスタ52がオフし、放電制御信
号DISCTLが電源発生電位VHになり、Nチャネル
型MOSトランジスタ54がオンし、電源発生電位VH
が放電される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この従来の放電制御回
路では、放電を行わない時(電源電位VDDがオン時、
放電制御基信号XDISが電源電位VDD)は、貫通電
流Iが流れるため、消費電流を小さくするためには、P
チャネル型MOSトランジスタ53のオン抵抗値を大き
くする(すなわち、ゲート長を大きくする)必要があ
り、Nチャネル型MOSトランジスタ51と52の回路
面積をそれぞれSとし、Pチャネル型MOSトランジス
タ53の回路面積を仮に1000×Sとすると、合計回
路面積は1002×Sとなり、回路面積が大きくなると
いう問題がある。
【0010】また、Pチャネル型MOSトランジスタ5
3のオン抵抗値を大きく(電流能力を小さく)している
ために、放電時(放電制御基信号XDISがグランド電
位VSS、または電源電位VDDがオフ時)に、放電制
御信号DISCTLが電源発生電位VHに到達する時間
が長く、応答速度が遅いという問題がある。
【0011】さらに、1種類の電源電位(ここでは、電
源電位VDD)のオフ時にしか放電動作を行わない構成
のため、かかる構成の放電制御回路を複数電源入力仕様
(電源電位VDD、電源電位VCC等)の半導体集積回
路に適用した場合、電源電位VCC等がオフした場合
に、電源発生電位VHの放電が行われないという問題が
あった。
【0012】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、回路面積が小さく、応答
速度が速く、複数電源に対応した放電制御回路を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る第1の放電制御回路は、第1の電位
(VSS)と第1の電位より高い第2の電位(VDD)
との間を振動する第1の放電制御信号(XDIS)が第
1の入力端子に供給され、第2の電位が第2の入力端子
に供給され、第1の電位より高い第3の電位(VH)が
高電位側の電源電位として供給され、第1の電位が低電
位側の電源電位として供給され、第2の電位のオフ時
に、外部の放電回路に第3の電位を第2の放電制御信号
(DISCTL)として出力する2入力NAND回路を
備え、2入力NAND回路は、第1および第2の入力端
子に、それぞれ、ゲートが共通接続された一対のNチャ
ネル型およびPチャネル型MOSトランジスタを含み、
Pチャネル型MOSトランジスタは、Nチャネル型MO
Sトランジスタよりも大きなオン抵抗値を有し、ソース
に供給される第3の電位を第2の放電制御信号としてド
レインから出力することを特徴とする。
【0014】この第1の放電制御回路において、2入力
NAND回路は、ゲートに第1の放電制御信号が供給さ
れ、ソースに第1の電位が印加される第1のNチャネル
型MOSトランジスタと、ゲートに第2の電位が印加さ
れ、ソースに第1のNチャネル型MOSトランジスタの
ドレインが接続された第2のNチャネル型MOSトラン
ジスタと、ゲートに第2の電位が印加され、ソースに第
3の電位が印加され、ドレインに第2のNチャネル型M
OSトランジスタのドレインが共通接続された第1のP
チャネル型MOSトランジスタと、ゲートに第1の放電
制御信号が供給され、ソースに第3の電位が印加され、
ドレインに第2のNチャネル型MOSトランジスタのド
レインが共通接続され、共通接続部から第2の放電制御
信号を出力する第2のPチャネル型MOSトランジスタ
とを含む。
【0015】上記構成の第1の放電制御回路によれば、
放電動作を行っていない時の消費電流を従来に比べ小さ
くでき、また、電源電位(第2の電位VDD)のオフ時
には、従来に比べ高速に放電動作を開始することができ
る。
【0016】前記の目的を達成するため、本発明に係る
第2の放電制御回路は、第1の電位(VSS)と第1の
電位より高い第2の電位(VDD)との間を振動する第
1の放電制御信号(XDIS)を、第1の電位と第1の
電位より高い第3の電位(VH)との間を振動する第2
の放電制御信号(XD)へとレベル変換するレベルシフ
ト回路と、第2の放電制御信号が第1の入力端子に供給
され、第2の電位が第2の入力端子に供給され、第3の
電位が高電位側の電源電位として供給され、第1の電位
が低電位側の電源電位として供給され、第2の電位のオ
フ時に、外部の放電回路に第3の電位を第3の放電制御
信号(DISCTL)として出力する2入力NAND回
路とを備え、2入力NAND回路は、第2の入力端子に
ゲートが共通接続された一対のNチャネル型およびPチ
ャネル型MOSトランジスタを含み、Pチャネル型MO
Sトランジスタは、Nチャネル型MOSトランジスタよ
りも大きなオン抵抗値を有し、ソースに供給される第3
の電位を第3の放電制御信号としてドレインから出力す
ることを特徴とする。
【0017】この第2の放電制御回路において、2入力
NAND回路は、ゲートに第2の放電制御信号が供給さ
れ、ソースに第1の電位が印加される第1のNチャネル
型MOSトランジスタと、ゲートに第2の電位が印加さ
れ、ソースに第1のNチャネル型MOSトランジスタの
ドレインが接続された第2のNチャネル型MOSトラン
ジスタと、ゲートに第2の電位が印加され、ソースに第
3の電位が印加され、ドレインに第2のNチャネル型M
OSトランジスタのドレインが共通接続された第1のP
チャネル型MOSトランジスタと、ゲートに第2の放電
制御信号が供給され、ソースに第3の電位が印加され、
ドレインに第2のNチャネル型MOSトランジスタのド
レインが共通接続され、共通接続部から第3の放電制御
信号を出力する第2のPチャネル型MOSトランジスタ
とを含む。
【0018】上記構成の第2の放電制御回路によれば、
第1の放電制御回路の利点に加えて、回路面積を小さく
することができる。
【0019】前記の目的を達成するため、本発明に係る
第3の放電制御回路は、第1の電位(VSS)と第1の
電位より高い第2の電位(VDD)との間を振動する第
1の放電制御信号(XDIS)が第1の入力端子に供給
され、第2の電位が第2の入力端子に供給され、第1の
電位より高い第3の電位(VCC)が第3の入力端子に
供給され、第1の電位より高い第4の電位(VH)が高
電位側の電源電位として供給され、第1の電位が低電位
側の電源電位として供給され、第2または第3の電位の
オフ時に、外部の放電回路に第4の電位を第2の放電制
御信号(DISCTL)として出力する3入力NAND
回路を備え、3入力NAND回路は、第1、第2および
第3の入力端子に、それぞれ、ゲートが共通接続された
一対のNチャネル型およびPチャネル型MOSトランジ
スタを含み、Pチャネル型MOSトランジスタは、Nチ
ャネル型MOSトランジスタよりも大きなオン抵抗値を
有し、ソースに供給される第4の電位を第2の放電制御
信号としてドレインから出力することを特徴とする。
【0020】この第3の放電制御回路において、3入力
NAND回路は、ゲートに第1の放電制御信号が供給さ
れ、ソースに第1の電位が印加される第1のNチャネル
型MOSトランジスタと、ゲートに第3の電位が印加さ
れ、ソースに第1のNチャネル型MOSトランジスタの
ドレインが接続された第2のNチャネル型MOSトラン
ジスタと、ゲートに第2の電位が印加され、ソースに第
2のNチャネル型MOSトランジスタのドレインが接続
された第3のNチャネル型MOSトランジスタと、ゲー
トに第2の電位が印加され、ソースに第4の電位が印加
され、ドレインに第3のNチャネル型MOSトランジス
タのドレインが共通接続された第1のPチャネル型MO
Sトランジスタと、ゲートに第3の電位が印加され、ソ
ースに第4の電位が印加され、ドレインに第3のNチャ
ネル型MOSトランジスタのドレインが共通接続された
第2のPチャネル型MOSトランジスタと、ゲートに第
1の放電制御信号が供給され、ソースに第4の電位が印
加され、ドレインに第3のNチャネル型MOSトランジ
スタのドレインが共通接続され、共通接続部から第2の
放電制御信号を出力する第3のPチャネル型MOSトラ
ンジスタとを含む。
【0021】上記構成の第3の放電制御回路によれば、
第1の放電制御回路の利点に加えて、多電源入力仕様時
に、複数の電源電位(第2の電位VDD、第3の電位V
CC)のうちどれか一つの電源電位がオフした場合で
も、放電動作を実現することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照して説明する。
【0023】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態による放電制御回路の構成を示す回路図であ
る。
【0024】図1において、3は2入力NAND回路で
あり、Nチャネル型MOSトランジスタ4と、Nチャネ
ル型MOSトランジスタ5と、Pチャネル型MOSトラ
ンジスタ6と、Pチャネル型MOSトランジスタ7とに
より構成され、Pチャネル型MOSトランジスタ6と7
の抵抗値は、Nチャネル型MOSトランジスタ4と5の
抵抗値よりも大きく設定され、電源発生電位VHが高電
位側の電源電位として供給され、グランド電位VSSが
低電位側の電源電位として供給されている。
【0025】1は放電制御回路であり、電源電位VDD
とグランド電位VSSとの間を振動する放電制御基信号
XDISを第1の入力信号とし、電源電位VDDを第2
の入力信号とする2入力NAND回路3により構成さ
れ、放電制御信号DISCTLを出力する。
【0026】2は放電回路であり、Nチャネル型MOS
トランジスタ8により構成され、ゲート信号として放電
制御信号DISCTLが入力される。
【0027】次に、この構成による放電制御回路におい
て、電源電位VDDがオフした時の電源発生電位VHの
放電動作について説明する。
【0028】まず、放電動作を行っていない時の状態
は、電源電位VDDがオンしており、放電制御基信号X
DISが電源電位VDDであり、放電制御信号DISC
TLがグランド電位VSSにほぼ等しくなっており、N
チャネル型MOSトランジスタ8がオフしている。
【0029】次に、電源電位VDDがオフすると、Nチ
ャネル型MOSトランジスタ5がオフし、Pチャネル型
MOSトランジスタ6がオンして、放電制御信号DIS
CTLが電源発生電位VHになり、Nチャネル型MOS
トランジスタ8がオンし、電源発生電位VHが放電され
る。
【0030】最初の放電動作を行っていない時、すなわ
ち電源電位VDD≧電源発生電位VHである場合は、貫
通電流Iが流れないため、従来に比べ低消費電力を実現
することができる。
【0031】また、電源電位VDD<電源発生電位VH
である場合は、Pチャネル型MOSトランジスタ6と7
に流れる貫通電流の合計の貫通電流Iが流れるが、この
貫通電流Iを従来と等しく設計した場合、Pチャネル型
MOSトランジスタ6のオン抵抗値は、従来のPチャネ
ル型MOSトランジスタ53(図4)のオン抵抗値の2
倍になる。
【0032】しかし、電源電位VDDがオフになる放電
時には、Pチャネル型MOSトランジスタ6のゲート電
位がグランド電位VSSになるため、Pチャネル型MO
Sトランジスタ6のオン抵抗値が1/2以下になり、従
来のPチャネル型MOSトランジスタ53のオン抵抗値
よりも低くなる。
【0033】これによって、放電制御信号DISCTL
が従来に比べ早く電源発生電位VHになり、Nチャネル
型MOSトランジスタ8が従来に比べ高速にオンし、高
速応答を実現することができる。
【0034】(第2の実施形態)図2は、本発明の第2
の実施形態による放電制御回路の構成を示す回路図であ
る。本実施形態による放電制御回路10は、第1の実施
形態の2入力NAND回路3の一方の入力端側にレベル
シフト回路13を設けたものであり、また2入力NAN
D回路3を構成するPチャネル型MOSトランジスタの
うち、Pチャネル型MOSトランジスタ6のみが、Nチ
ャネル型MOSトランジスタ5、4よりも大きいオン抵
抗値を有し、Pチャネル型MOSトランジスタ7のオン
抵抗値は小さくてもよい点を除いて、他の構成要素は同
じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0035】レベルシフト回路13は、電源電位VDD
とグランド電位VSSとの間を振動する放電制御基信号
XDISを、電源発生電位VHとグランド電位VSSと
の間を振動する放電制御基信号XDに変換する機能を有
する。
【0036】次に、この構成による放電制御回路におい
て、電源電位VDDがオフした時の電源発生電位VHの
放電動作について説明する。
【0037】まず、放電動作を行っていない時の状態
は、電源電位VDDがオンしており、放電制御基信号X
DISが電源電位VDDであり、放電制御信号DISC
TLがグランド電位VSSにほぼ等しくなっており、N
チャネル型MOSトランジスタ8がオフしている。
【0038】次に、電源電位VDDがオフすると、Nチ
ャネル型MOSトランジスタ5がオフし、Pチャネル型
MOSトランジスタ6がオンして、放電制御信号DIS
CTLが電源発生電位VHになり、Nチャネル型MOS
トランジスタ8がオンし、電源発生電位VHが放電され
る。
【0039】最初の放電動作を行っていない時、すなわ
ち電源電位VDD≧電源発生電位VHである場合は、貫
通電流Iが流れないため、従来に比べ低消費電力を実現
することができる。
【0040】また、電源電位VDD<電源発生電位VH
である場合は、Pチャネル型MOSトランジスタ7はオ
フしており、Pチャネル型MOSトランジスタ6に流れ
る貫通電流Iを従来と等しく設計した場合、Pチャネル
型MOSトランジスタ6のオン抵抗値は、従来のPチャ
ネル型MOSトランジスタ53(図4)のオン抵抗値と
等しくなる。
【0041】しかし、電源電位VDDがオフになる放電
時には、Pチャネル型MOSトランジスタ6のゲート電
位がグランド電位VSSになるため、Pチャネル型MO
Sトランジスタ6のオン抵抗値が1/2以下になり、従
来のPチャネル型MOSトランジスタ53のオン抵抗値
よりも低くなる。
【0042】これによって、放電制御信号DISCTL
が従来に比べ早く電源発生電位VHになり、Nチャネル
型MOSトランジスタ8が従来に比べ高速にオンし、高
速応答を実現することができる。
【0043】また、回路面積は、貫通電流Iを従来と等
しく設計すると、Pチャネル型MOSトランジスタ6の
ゲート電位が電源電位VDDであり、従来のPチャネル
型MOSトランジスタ53のゲート電位のグランド電位
VSSよりも高いため、Pチャネル型MOSトランジス
タ6の回路面積を小さくでき、仮に従来のPチャネル型
MOSトランジスタ53の回路面積(1000×S)の
1/2にできた場合、レベルシフト回路13を構成する
Nチャネル型MOSトランジスタ4、5、14、16、
18と、Pチャネル型MOSトランジスタ7、15、1
7、19の回路面積は小さいので、それぞれSとする
と、合計回路面積は509×Sとなり、従来の1002
×Sに比べ小さくすることができる。
【0044】(第3の実施形態)図3は、本発明の第3
の実施形態による放電制御回路の構成を示す回路図であ
る。本実施形態は、複数の電源電位(VDD、VCC)
に対応している。
【0045】図3において、32は3入力NAND回路
であり、Nチャネル型MOSトランジスタ33、34、
35と、Pチャネル型MOSトランジスタ36、37、
38とにより構成され、Pチャネル型MOSトランジス
タ36、37、38の抵抗値は、Nチャネル型MOSト
ランジスタ33、34、35の抵抗値よりも大きく設定
され、電源発生電位VHが高電位側の電源として供給さ
れ、グランド電位VSSが低電位側の電源として供給さ
れる。
【0046】30は放電制御回路であり、電源電位VD
Dとグランド電位VSSとの間を振動する放電制御基信
号XDISを第1の入力信号とし、電源電位VDDを第
2の入力信号とし、電源電位VCCを第3の入力信号と
する3入力NAND回路32により構成され、放電制御
信号DISCTLを出力する。
【0047】次に、この構成による放電制御回路におい
て、電源電位VDDまたは電源電位VCCがオフした時
の電源発生電位VHの放電動作について説明する。
【0048】まず、放電動作を行っていない時の状態
は、電源電位VDDと電源電位VCCとがオンしてお
り、放電制御基信号XDISが電源電位VDDであり、
放電制御信号DISCTLがグランド電位VSSにほぼ
等しくなっており、Nチャネル型MOSトランジスタ8
がオフしている。
【0049】次に、電源電位VDDがオフした場合は、
Nチャネル型MOSトランジスタ35がオフし、Pチャ
ネル型MOSトランジスタ36がオンし、放電制御信号
DISCTLが電源発生電位VHになり、Nチャネル型
MOSトランジスタ8がオンし、電源発生電位VHが放
電される。
【0050】また、電源電位VCCがオフした場合は、
Nチャネル型MOSトランジスタ34がオフし、Pチャ
ネル型MOSトランジスタ37がオンし、放電制御信号
DISCTLが電源発生電位VHになり、Nチャネル型
MOSトランジスタ8がオンし、電源発生電位VHが放
電される。
【0051】このように、複数の電源電位VDD、VC
Cのうちどれか一つの電源電位がオフした場合でも放電
動作を実現することができる。
【0052】また、最初の放電動作を行っていない時、
すなわち電源電位VDD≧電源発生電位VHである場合
は、貫通電流Iが流れないため、従来に比べ低消費電力
を実現することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
放電動作を行っていない時の消費電流を従来に比べ小さ
くでき、また、電源電位VDDのオフ時には従来に比べ
高速に放電動作を開始することができる。
【0054】また、回路面積を従来に比べ小さくするこ
とができる。
【0055】さらに、複数の電源電位のうちどれか一つ
の電源電位がオフした場合でも放電動作を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態による放電制御回路
の構成を示す回路図
【図2】 本発明の第2の実施形態による放電制御回路
の構成を示す回路図
【図3】 本発明の第3の実施形態による放電制御回路
の構成を示す回路図
【図4】 従来の放電制御回路の構成を示す回路図
【符号の説明】
1、10、30 放電制御回路 2 放電回路 3 2入力NAND回路 32 3入力NAND回路 13 レベルシフト回路 4、5、8、14、16、18、33、34、35 N
チャネル型MOSトランジスタ 6、7、15、17、19、36、37、38 Pチャ
ネル型MOSトランジスタ XDIS 放電制御基信号 DISCTL 放電制御信号 VDD 電源電位 VCC 電源電位 VH 電源発生電位 VSS グランド電位

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電位と前記第1の電位より高い第
    2の電位との間を振動する第1の放電制御信号が第1の
    入力端子に供給され、前記第2の電位が第2の入力端子
    に供給され、前記第1の電位より高い第3の電位が高電
    位側の電源電位として供給され、前記第1の電位が低電
    位側の電源電位として供給され、前記第2の電位のオフ
    時に、外部の放電回路に前記第3の電位を第2の放電制
    御信号として出力する2入力NAND回路を備え、 前記2入力NAND回路は、前記第1および第2の入力
    端子に、それぞれ、ゲートが共通接続された一対のNチ
    ャネル型およびPチャネル型MOSトランジスタを含
    み、前記Pチャネル型MOSトランジスタは、前記Nチ
    ャネル型MOSトランジスタよりも大きなオン抵抗値を
    有し、ソースに供給される前記第3の電位を前記第2の
    放電制御信号としてドレインから出力することを特徴と
    する放電制御回路。
  2. 【請求項2】 前記2入力NAND回路は、 ゲートに前記第1の放電制御信号が供給され、ソースに
    前記第1の電位が印加される第1のNチャネル型MOS
    トランジスタと、 ゲートに前記第2の電位が印加され、ソースに前記第1
    のNチャネル型MOSトランジスタのドレインが接続さ
    れた第2のNチャネル型MOSトランジスタと、 ゲートに前記第2の電位が印加され、ソースに前記第3
    の電位が印加され、ドレインに前記第2のNチャネル型
    MOSトランジスタのドレインが共通接続された第1の
    Pチャネル型MOSトランジスタと、 ゲートに前記第1の放電制御信号が供給され、ソースに
    前記第3の電位が印加され、ドレインに前記第2のNチ
    ャネル型MOSトランジスタのドレインが共通接続さ
    れ、共通接続部から前記第2の放電制御信号を出力する
    第2のPチャネル型MOSトランジスタとを含むことを
    特徴とする請求項1記載の放電制御回路。
  3. 【請求項3】 第1の電位と前記第1の電位より高い第
    2の電位との間を振動する第1の放電制御信号を、前記
    第1の電位と前記第1の電位より高い第3の電位との間
    を振動する第2の放電制御信号へとレベル変換するレベ
    ルシフト回路と、 前記第2の放電制御信号が第1の入力端子に供給され、
    前記第2の電位が第2の入力端子に供給され、前記第3
    の電位が高電位側の電源電位として供給され、前記第1
    の電位が低電位側の電源電位として供給され、前記第2
    の電位のオフ時に、外部の放電回路に前記第3の電位を
    第3の放電制御信号として出力する2入力NAND回路
    とを備え、 前記2入力NAND回路は、前記第2の入力端子にゲー
    トが共通接続された一対のNチャネル型およびPチャネ
    ル型MOSトランジスタを含み、前記Pチャネル型MO
    Sトランジスタは、前記Nチャネル型MOSトランジス
    タよりも大きなオン抵抗値を有し、ソースに供給される
    前記第3の電位を前記第3の放電制御信号としてドレイ
    ンから出力することを特徴とする放電制御回路。
  4. 【請求項4】 前記2入力NAND回路は、 ゲートに前記第2の放電制御信号が供給され、ソースに
    前記第1の電位が印加される第1のNチャネル型MOS
    トランジスタと、 ゲートに前記第2の電位が印加され、ソースに前記第1
    のNチャネル型MOSトランジスタのドレインが接続さ
    れた第2のNチャネル型MOSトランジスタと、 ゲートに前記第2の電位が印加され、ソースに前記第3
    の電位が印加され、ドレインに前記第2のNチャネル型
    MOSトランジスタのドレインが共通接続された第1の
    Pチャネル型MOSトランジスタと、 ゲートに前記第2の放電制御信号が供給され、ソースに
    前記第3の電位が印加され、ドレインに前記第2のNチ
    ャネル型MOSトランジスタのドレインが共通接続さ
    れ、共通接続部から前記第3の放電制御信号を出力する
    第2のPチャネル型MOSトランジスタとを含むことを
    特徴とする請求項3記載の放電制御回路。
  5. 【請求項5】 第1の電位と前記第1の電位より高い第
    2の電位との間を振動する第1の放電制御信号が第1の
    入力端子に供給され、前記第2の電位が第2の入力端子
    に供給され、前記第1の電位より高い第3の電位(VC
    C)が第3の入力端子に供給され、前記第1の電位より
    高い第4の電位(VH)が高電位側の電源電位として供
    給され、前記第1の電位が低電位側の電源電位として供
    給され、前記第2または第3の電位のオフ時に、外部の
    放電回路に前記第4の電位を第2の放電制御信号として
    出力する3入力NAND回路を備え、 前記3入力NAND回路は、前記第1、第2および第3
    の入力端子に、それぞれ、ゲートが共通接続された一対
    のNチャネル型およびPチャネル型MOSトランジスタ
    を含み、前記Pチャネル型MOSトランジスタは、前記
    Nチャネル型MOSトランジスタよりも大きなオン抵抗
    値を有し、ソースに供給される前記第4の電位を前記第
    2の放電制御信号としてドレインから出力することを特
    徴とする放電制御回路。
  6. 【請求項6】 前記3入力NAND回路は、 ゲートに前記第1の放電制御信号が供給され、ソースに
    前記第1の電位が印加される第1のNチャネル型MOS
    トランジスタと、 ゲートに前記第3の電位が印加され、ソースに前記第1
    のNチャネル型MOSトランジスタのドレインが接続さ
    れた第2のNチャネル型MOSトランジスタと、 ゲートに前記第2の電位が印加され、ソースに前記第2
    のNチャネル型MOSトランジスタのドレインが接続さ
    れた第3のNチャネル型MOSトランジスタと、 ゲートに前記第2の電位が印加され、ソースに前記第4
    の電位が印加され、ドレインに前記第3のNチャネル型
    MOSトランジスタのドレインが共通接続された第1の
    Pチャネル型MOSトランジスタと、 ゲートに前記第3の電位が印加され、ソースに前記第4
    の電位が印加され、ドレインに前記第3のNチャネル型
    MOSトランジスタのドレインが共通接続された第2の
    Pチャネル型MOSトランジスタと、 ゲートに前記第1の放電制御信号が供給され、ソースに
    前記第4の電位が印加され、ドレインに前記第3のNチ
    ャネル型MOSトランジスタのドレインが共通接続さ
    れ、共通接続部から前記第2の放電制御信号を出力する
    第3のPチャネル型MOSトランジスタとを含むことを
    特徴とする請求項5記載の放電制御回路。
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