JP3517507B2 - 研削・研磨装置 - Google Patents

研削・研磨装置

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JP3517507B2
JP3517507B2 JP01841196A JP1841196A JP3517507B2 JP 3517507 B2 JP3517507 B2 JP 3517507B2 JP 01841196 A JP01841196 A JP 01841196A JP 1841196 A JP1841196 A JP 1841196A JP 3517507 B2 JP3517507 B2 JP 3517507B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ等の被加工
物を研削・研磨するための研削・研磨置に関するもの
である。 【0002】 【従来の技術】従来のレンズ等の被加工物を研削・研磨
するための研削・研磨装置は、図8に示すように、図示
しない機枠に突設された支持部材104に枢軸107を
介して枢着されたカンザシ取付アーム103と、カンザ
シ取付アーム103の自由端側に枢着されたカンザシ取
付軸102と、カンザシ取付軸102に設けられた径方
向へ貫通する案内孔(不図示)に軸方向へ移動自在に嵌
挿されたカンザシ101と、カンザシ101の図示上端
に取付けられた重り106を備え、研削・研磨工具10
8上に載置されたレンズ等の被加工物W0 を保持した被
加工物ホルダ105にカンザシ101の当接部101a
を当接させて重り106の重力による加工圧を加えた状
態で、研削・研磨工具108を矢印C方向へ強制回転さ
せるとともに被加工物W0 を矢印D方向へつれ回りさせ
て研削・研磨を行なうように構成されている。 【0003】なお、図8に示す研削・研磨装置におい
て、カンザシ取付軸102には、図示しない第1止めね
じが螺合されたねじ孔が設けられており、該第1止めね
じをゆるめるとカンザシ101を軸方向へ移動させるこ
とができ、被加工物W0 の形状に対応して軸方向へ移動
させたのち前記第1止めねじを締付けてカンザシ101
を固定することができる。また、カンザシ101はカン
ザシ取付アーム103の先端の図示しないねじ孔に螺合
された第2止めねじ109をゆるめるとカンザシ取付軸
102とともに矢印A方向へ回動させることができ、被
加工物W0 の形状に対応する所定の角度に回動させたの
ち、第1止めねじ109を締付けてカンザシ取付軸10
2を固定することができる。さらに、支持部材104の
先端部に設けられた図示しないねじ孔に螺合された第3
止めねじ110をゆるめると、カンザシ取付アーム10
3が矢印方向B方向へ揺動自在となり、重り106の重
力によって定まる所定の加工圧をカンザシ101を介し
て被加工物W0 に加えることができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術では、次に記載するような問題点がある。 【0005】(1) 研削・研磨工具108の加工面上
に1個の被加工物W0 を載置し、この被加工物W0 にカ
ンザシ101を介して加工圧を加えた状態で加工するた
め、研削・研磨工具108が回転に伴って図8の実線で
示す位置と破線で示す位置、つまり矢印Eで示す方向へ
揺動し、研削・研磨工具108を高速回転させて加工速
度を上げると被加工物W0 が研削・研磨工具108上で
跳ね上がり現象を起こし高精度な加工が行なえない。こ
のため、0.3ミクロン程度の高精度な加工が要求され
るレンズ等の光学部品の研削・研磨の加工速度を高くす
ることができない。 【0006】(2) 図9の(a)に示すように、矢印
C方向へ回転する研削・研磨工具108の回転軸心より
外れた外周寄りの部位上において被加工物W0 を矢印D
方向へつれ回り回転させて加工を行なうため、図9の
(b)の斜線で示す部位のみを使用した加工が行なわ
れ、この部位のみが部分的に摩耗するので耐久性に劣
る。 【0007】(3) 研削・研磨工具の加工面が摩耗し
た場合、これを修正するのに長時間かかる。 【0008】本発明は、上記従来の技術の有する未解決
の課題に鑑みてなされたものであって、研削・研磨工具
の加工面を広い範囲にわたって使用した加工ができると
ともに、生産性と加工精度の向上が可能な研削・研磨
置を実現することを目的とするものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明の研削・研磨装置
は、加工面を有する研削・研磨工具と、前記研削・研磨
工具を強制回転させる回転駆動手段と、前記研削・研磨
工具の加工面に対して自由端側が間隔をおいて対向する
ように配設された進退自在なロッドと、前記ロッドの一
端側から加工圧を加える加圧手段と、前記ロッドの自由
端側に略中央部位が連結されたカンザシ支持部材と、
備え、前記カンザシ支持部材における前記ロッドを挟む
両側部位にはそれぞれ固着位置が変化できるようにカン
ザシが固着されていることを特徴とするものである。 【0010】 【作用】研削・研磨工具の加工面上に、研削・研磨工具
の回転軸心に対して径方向両側部位に一方の被加工物お
よび他方の被加工物をそれぞれ載置し、それぞれカンザ
シを介して加工圧を加えた状態で研削・研磨を行なうた
め、研削・研磨工具を高速回転させても、研削・研磨工
具上で被加工物が跳ね上がり現象を起こすことがなく、
しかも2個の被加工物の研削・研磨を同時に行なうた
め、生産性が向上する。 【0011】また、いずれか片方の被加工物を修正工具
に取り換えることにより、研削・研磨工具の加工面の形
状修正と被加工物の研削・研磨を同時に行なうことがで
きる。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。 【0013】図1は、本発明に係る研削・研磨装置の第
1実施例を示し、図示しない機枠に突設された固定部材
15の先端部に結合部材14を介してカンザシ取付板4
の長手方向略中央部が固着されており、カンザシ取付板
4に一体的に設けられたシリンダ取付板13の側面には
図示しないピストンが内設された流体圧シリンダ10が
固着されている。流体圧シリンダ10の前記ピストンに
はロッド11の一端側が結合されており、ロッド11の
自由端側に一体的に設けられた二又状の連結部材12に
は加圧スライダ6の長手方向略中央部が揺動ピン9を介
して揺動自在に枢着されている。つまり、ロッド11
は、その自由端側が図示しない回転駆動手段によって強
制回転される研削・研磨工具16の加工面16aに間隔
をおいて対向するように配設されており、しかも研削・
研磨工具16に対して進退自在である。 【0014】カンザシ取付板4は、ロッド11の軸方向
に対して交差する方向に配設されており、シリンダ取付
板13に対する軸対象部位には一方の長孔5aと他方の
長孔5bがそれぞれ形成されている。一方、加圧スライ
ダ6は、カンザシ取付板4よりも長さが短い板状のもの
であって、その揺動ピン9を中心にしてその長手方向の
軸対象部位に一方の長孔7aおよび他方の長孔7bがそ
れぞれ形成されている。 【0015】カンザシ取付板4の一方の長孔5aには、
一方の揺動リンク2aの一端側に設けられた揺動軸3a
の小径部(不図示)が摺動自在に嵌挿されており、一方
の揺動リンク2aの側面に突設された加圧ピン8aが加
圧スライダ6の一方の長孔7aに摺動自在に嵌挿されて
いる。また、カンザシ取付板4の他方の長孔5bには、
他方の揺動リンク2bの一端側に設けられた揺動軸3b
の小径部(不図示)が摺動自在に嵌挿されており、他方
の揺動リンク2bの側面に突設された加圧ピン8bが加
圧スライダ6の他方の長孔7bに摺動自在に嵌挿されて
いる。 【0016】一方の揺動リンク2aの研削・研磨工具1
6に対向する面(図示下面)には、その自由端側から互
いに間隔をおいて複数のねじ孔(不図示)が形成されて
おり、そのうちの一つのねじ孔(本実施例では自由端側
のねじ孔)には一方のカンザシ1aがその図示しないね
じ部を螺合する等の固着手段により固着位置が変化でき
るように固着されている。これと同様に、他方の揺動リ
ンク2bの研削・研磨工具16に対向する面(図示下
面)にも、その自由端側から互いに間隔をおいて複数の
ねじ孔(不図示)が形成されており、そのうちの一つの
ねじ孔(本実施例では自由端側のねじ孔)には他方のカ
ンザシ1bがその図示しないねじ部を螺合すること等の
固着手段により固着位置が変化できるように固着されて
いる。この説明から明らかなように、本実施例では一方
の揺動リンク2aおよび他方の揺動リンク2bによりカ
ンザシ支持部材が構成されている。 【0017】本実施例においては、2個のレンズ等の被
加工物Wa ,Wb の凸球面を次に列記する手順により同
時に加工することができる。 【0018】(1) 流体圧シリンダ10をロッド11
を引き込むように起動してロッド11とともに加圧スラ
イダ6を引き込み(図示上方へ引き込む)、加圧スライ
ダ6の各長孔7a,7bにそれぞれ嵌挿された各加圧ピ
ン8a,8bを介して各揺動リンク2a,2bを反矢印
方向へ回動させ、各カンザシ1a,1bを研削・研磨工
具16より離間させておく。 【0019】(2) (1)ののち、研削・研磨工具1
6の凹球面形状を有する加工面16a上に、研削・研磨
工具16の回転軸心に対して径方向両側部位に一方の被
加工物Wa および他方の被加工物Wb をそれぞれ載置
し、さらに一方の被加工物Wa 上に一方のホルダ17a
を載置するとともに他方の被加工物Wb 上に他方のホル
ダ17bを載置する。 【0020】(3) 上記(2)ののち、流体圧シリン
ダ10を上記(1)とは逆に起動してロッド11ととも
に加圧スライダ6を突き出し(図示下方へ移動させ
る)、加圧スライダ6の各長孔7a,7bにそれぞれ嵌
挿された各加圧ピン8a,8bを介して各揺動リンク2
a,2bを矢印方向へ回動させて、各カンザシ1a,1
bの先端部を各ホルダ17a,17bに当接させ、流体
圧シリンダ10による所定の加工圧を加える。 【0021】(4) 上記(3)ののち、前記加工圧を
加えた状態で、研削・研磨工具16を図示しない回転駆
動手段により強制回転させるとともに各被加工物Wa
b をつれ回り回転させて2個の被加工物Wa ,Wb
研削・研磨を同時に行なう。 【0022】本実施例において、加工圧は加圧手段であ
る流体圧シリンダ10で発生され、順次ロッド11、揺
動ピン9、加圧スライダ6、加圧スライダ6の各長孔7
a,7bに嵌挿された加圧ピン8a,8b、各揺動リン
ク2a,2bを介して各カンザシ1a,1bに加えられ
る。このため、加工中における各被加工物Wa ,Wb
変位に対し、各揺動リンク2a,2bが矢印方向または
反矢印方向に揺動することにより、加圧スライダ6と加
圧ピン8a,8bおよび揺動ピン9と加圧スライダ6に
よって吸収される。 【0023】また、加工中において常時加圧スライダ6
を介して両被加工物Wa ,Wb に等分に加工圧を加える
ことができる。 【0024】さらに、球面形状が異なる研削・研磨工具
に対しても簡単に対応することができる。 【0025】例えば、図1に示す研削・研磨工具16に
比較して図2に示すような加工面26aの球面の曲率半
径が大きな研削・研磨工具26に対しては、ロッド11
を流体圧シリンダ10内へより以上に引き込んで各揺動
リンク2a,2bを矢印方向に回動させ、また、各カン
ザシ1a,1bを白抜き矢印で示すように揺動軸3a,
3b寄りの部位に形成された他のねじ孔に螺合するだけ
で対応できる。 【0026】次に、本発明に係る研削・研磨装置の第2
実施例について説明する。 【0027】図3に示すように、図示しない機枠に突設
された固定部材35の先端部位に揺動アーム22が揺動
ピン29を介して揺動自在に枢着されており、揺動アー
ム22の自由端近傍に形成された貫通孔22aにはロッ
ド27が嵌挿されて固着されている。ロッド27の自由
端側である図示下端には略L字状の連結部材27aが一
体に設けられており、連結部材27aにはカンザシ支持
部材であるカンザシ取付板24の長手方向略中央部が加
圧ピン28および加圧ピン28に設けられたねじ穴28
aに螺合された締付ねじ28bによって枢着されてい
る。つまり、ロッド27は、その自由端側が図示しない
回転駆動手段によって強制回転される研削・研磨工具3
6の加工面36aに間隔をおいて対向するように配設さ
れており、しかも研削・研磨工具36に対して進退自在
である。 【0028】カンザシ取付板24は、ロッド27の軸方
向に対して交差する方向に配設されており、連結部材2
7aに対する軸対象部位には一方の長孔25aと他方の
長孔25bが形成されている。 【0029】カンザシ取付板24の一方の長孔25aに
は、カンザシ取付軸23aの小径部31(図4参照)が
摺動自在に嵌挿されており、小径部31の先端側に形成
されたねじ部31aに座金34を介在させて螺合された
ナット32をゆるめて一方の被加工物Wa の大きさに対
応して移動させたのち、ナット32を締付けることで、
一方の長孔25aの長さの範囲内の所定の位置に固定す
ることができる。また、一方のカンザシ取付軸23aの
大径部には径方向に貫通するカンザシ取付孔33aが形
成されており、カンザシ取付孔33aに軸方向へ摺動自
在に嵌挿された一方のカンザシ21aはカンザシ取付軸
23aに設けられたねじ孔に螺合され図示しない止めね
じを締付けることで固定することができるように構成さ
れている。 【0030】なお、他方の長孔25bに摺動自在に嵌挿
されたカンザシ取付軸23bや他方のカンザシ21b
は、前述した一方の長孔25aに摺動自在に嵌挿された
カンザシ取付軸23aおよび一方のカンザシ21aと同
様に構成されている。 【0031】本実施例においては、2個の外径の異なる
レンズ等の被加工物Wa ,Wb の凹球面を次に記載する
手順により同時に加工することができる。 【0032】(1) 研削・研磨工具36の加工面36
a上に、研削・研磨工具36の回転軸心に対して径方向
両側部位に外径の異なる一方の被加工物Wa および他方
の被加工物Wb を載置する。 【0033】(2) 上記(1)ののち、一方のカンザ
シ取付軸23aのねじ部31aに螺合されたナット32
をゆるめて、一方の長孔25aに沿って一方のカンザシ
21aを移動させ、一方の被加工物Wa に対して位置決
めするとともに、一方のカンザシ21aの前記セットね
じをゆるめて軸方向に移動させて一方のカンザシ21a
の先端部を一方の被加工物Wa の当接部に当接させたの
ち、前記セットねじを締付けて固定する。これと同様の
手順で他方のカンザシ取付軸23bを他方の長孔25b
に沿って移動させ、他方の被加工物Wb に対して位置決
めするとともに、他方のカンザシ21bを軸方向に移動
させてその先端部を他方の被加工物Wb の当接部に当接
させたのちセットねじを締付けて固定する。 【0034】なお、この操作のみで、加工面36aの形
状や両被加工物Wa ,Wb の大きさに起因して両カンザ
シ21a,21bをそれぞれ被加工物Wa ,Wb に当接
できない場合には、加圧ピン28のねじ穴28aに螺合
された締付けねじ28bをゆるめてカンザシ取付板24
を加圧ピン28を支点として回動させて所定の位置に位
置決めしたのち、締付けねじ28bを締付けて固定する
とよい。 【0035】(3) 上記(2)ののち、白抜き矢印で
示すように、図示しない流体圧シリンダ等からなる加圧
手段により加工圧を加えた状態で、研削・研磨工具36
を図示しない回転駆動手段により強制回転させるととも
に、各被加工物Wa ,Wb をつれ回り回転させて研削・
研磨を行なう。 【0036】本実施例において、図3に示す大きな外径
を有する一方の被加工物Wa と小さな外径を有する被加
工物Wb の凹球面を凸球面形状の加工面36aを有する
研削・研磨工具36を用いて加工するかわりに、図5に
示すように、小さな外径を有する一方の被加工物Wa
大きな外径を有する被加工物Wb の凸球面を、凹球面形
状の加工面56aを有する研削・研磨工具56を用いて
同様の手順によって加工することができる。 【0037】最後に、本発明に係る研削・研磨装置の第
3実施例について説明する。 【0038】図6に示すように、図示しない機枠に突設
された固定部材65の先端部に断面形状が略L字形の揺
動アーム62が揺動ピン69を介して揺動自在に枢着さ
れており、揺動アーム62の自由端近傍部位(図示下端
側)に形成された貫通孔には二又状の支持部66に突設
された小径部66bが嵌挿され、小径部66bの先端面
に形成されたねじ穴66cに螺合された締付ねじ68を
座金68aを介して締付けることで支持部66を揺動ア
ーム62に固定することができ、二又状の支持部66の
互いに対向する面に挟持されたロッド67は、二又状の
支持部66を互いに締結するための締結ボルト66aを
ゆるめて軸方向に移動させたのち、締結ボルト66aを
締付けることで固定することができる。つまり、ロッド
67は、その自由端側が図示しない回転駆動手段によっ
て強制回転される研削・研磨工具76の加工面76aに
間隔をおいて対向するように配設されており、しかも研
削・研磨工具76に対して進退自在である。 【0039】ロッド67の図示下端にはカンザシ支持部
材であるカンザシ取付板64の略中央部が固着されてお
り、カンザシ取付板64の両側縁部は研削・研磨工具7
6側へ向けて折れ曲がった一方の傾斜部64aと他方の
傾斜部64bが形成されている。両傾斜部64a,64
bにはそれぞれ長孔65b(一方の傾斜部の長孔は不図
示)が設けられている。 【0040】他方の傾斜部64bに形成された長孔65
bには他方のカンザシ61bのねじ部61dを有する小
径部が移動自在に嵌挿されており、ねじ部61dに螺合
されたナット63bをゆるめて他方の被加工物Wb の大
きさに対応した部位に移動させたのちナット63bを締
付けることで長孔65bの長さの範囲内の所定の位置に
固定することができる。これと同様に、一方の傾斜部6
4aに形成された長孔(不図示)には一方のカンザシ6
1aのねじ部61cを有する小径部が、移動自在に嵌挿
されており、ねじ部61cに螺合されたナット63aを
ゆるめて一方の被加工物Wa の大きさに対応した部位に
移動させたのち、ナット63aを締付けることで前記長
孔の長さの範囲内の所定の位置に固定することができ
る。 【0041】本実施例においては、2個の凹球面を有す
るレンズ等の被加工物Wa ,Wb を次に記載する手順に
より同時に加工することができる。 【0042】(1) 研削・研磨工具76の凸球面形状
の加工面76a上に、研削・研磨工具76の回転中心に
対して径方向両側部位に一方の被加工物Wa および他方
の被加工物Wb をそれぞれ載置する。 【0043】(2) 上記(1)ののち、一方のカンザ
シ61aおよび他方のカンザシ61bをそれぞれのナッ
ト63a,63bをゆるめて各被加工物Wa ,Wb に対
応する位置へ移動させたのち、各ナット63a,63b
を締付けて固定する。 【0044】(3) 上記(2)ののち、締結ボルト6
6aをゆるめてロッド67を軸方向(図示下方)へ移動
させて各カンザシ61a,61bの当接部を各被加工物
a ,Wb にそれぞれ当接させたのち締結ボルト66a
を締付けることでロッド67を二又状の支持部66で挟
圧して固定する。 【0045】(4) 上記(3)ののち、揺動アーム6
2に図示しない流体圧シリンダ等からなる加圧手段によ
って白抜き矢印で示すように加工圧を加えた状態で研削
・研磨工具76を図示しない回転駆動手段により強制回
転させるとともに、両被加工物Wa ,Wb をつれ回り回
転させて加工を行なう。 【0046】以上述べた研削・研磨装置の第1実施例な
いし第3実施例において、それぞれ研削・研磨工具の加
工面の形状修正とレンズ等の被加工物の加工とを同時に
行なうことができる。 【0047】図1に示した研削・研磨装置を例に挙げて
説明すると、図7に示すように一方の被加工物Wa のか
わりに修正工具Wc に一方のカンザシ1aを当接させ、
他方のカンザシ1bを他方の被加工物Wb に当接させて
加工面16aの形状修正と他方の被加工物Wb の加工と
を同時に行なう。この場合、修正工具Wc の外径D1
他方の被加工物Wb の外径D2 よりも大きくすることに
より、被加工物Wb の加工に伴って発生する加工面16
aの変形を一度の操作で修正することができる。 【0048】 【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載するような効果を奏する。 【0049】2個の被加工物を同時に加工するため、従
来例に比較して生産性および加工精度が著しく向上す
る。 【0050】また、2個の被加工物を同時に加工するた
め、研削・研磨工具の加工面の摩耗による加工面の形状
の変化を打ち消し合い、研削・研磨工具の耐久性が向上
する。 【0051】さらに、ずれか一方のカンザシを用いて
被加工物を加工すると同時に他方のカンザシを用いて修
正工具による研削・研磨工具の加工面の形状修正を行な
うことができ、ひいては研削・研磨工具の修正回数が著
しく減少する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る研削・研磨装置の第1実施例を示
し、(a)は模式正面図、(b)は(a)のA−A線に
沿う模式部分断面図である。 【図2】図1に示す研削・研磨装置において、被加工物
の球面形状が変化した場合における動作説明図である。 【図3】本発明に係る研削・研磨装置の第2実施例を示
し、(a)は模式正面図、(b)は(a)のA−A線に
沿う模式部分断面図である。 【図4】図3に示す研削・研磨装置におけるカンザシお
よびカンザシ取付軸を示す模式拡大断面図である。 【図5】図3に示す研削・研磨装置における凸球面を有
する被加工物を加工する場合の動作説明図である。 【図6】本発明に係る研削・研磨装置の第3実施例を示
し、(a)は模式正面図、(b)は(a)のA−A線に
沿う模式部分断面図である。 【図7】本発明に係る図1に示す研削・研磨装置を用い
た被加工物の加工と研削・研磨工具の修正を同時に行な
う研削・研磨方法の説明図である。 【図8】従来の研削・研磨装置の説明図である。 【図9】従来の研削・研磨装置の動作を示す説明図であ
る。 【符号の説明】 1a,1b,21a,21b,61a,61b カン
ザシ 2a,2b 揺動リンク 3a,3b 揺動軸 4,24,64 カンザシ取付板 5a,5b,7a,7b,25a,25b,65b
長孔 6 加圧スライダ 8a,8b,28 加圧ピン 9,29,69 揺動ピン 10 流体圧シリンダ 11,27,67 ロッド 12,27a 連結部材 13 シリンダ取付板 14 結合部材 15,35,65 固定部材 16,26,36,56,76 研削・研磨工具 16a,26a,36a,56a,76a 加工面 17a,17b ホルダ 22,62 揺動アーム 23a,23b カンザシ取付軸 28a,66c ねじ穴 28b,68 締付ねじ 31 小径部 31a ねじ部 32,63a,63b ナット 33a カンザシ取付孔 34,68a 座金 66a 締結ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 13/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 加工面を有する研削・研磨工具と、前記
    研削・研磨工具を強制回転させる回転駆動手段と、前記
    研削・研磨工具の加工面に対して自由端側が間隔をおい
    て対向するように配設された進退自在なロッドと、前記
    ロッドの一端側から加工圧を加える加圧手段と、前記ロ
    ッドの自由端側に略中央部位が連結されたカンザシ支持
    部材と、備え、前記カンザシ支持部材における前記ロ
    ッドを挟む両側部位にはそれぞれ固着位置が変化できる
    ようにカンザシが固着されていることを特徴とする研削
    ・研磨装置。
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