JP2005111593A - チャック装置及びそれを用いた加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 軸部を高い剛性で把持して加工能率を向上すると共に、高精度に位相合わせを行ってラインの直交率を向上することができ、更に、一部の冶工具交換や偏心量調整機構によって段取り替えを簡易に行うことができるチャック装置及びそれを用いた加工装置を提供する。
【解決手段】 軸部に対して所定の偏心量を有する偏心部を備えたワークWを把持するチャック装置20であって、軸部を保持可能なコレットチャック40と、コレットチャック40に軸部を保持する把持力を付与するようにコレットチャック40を駆動するチャック駆動機構50と、偏心部の位相合わせを行うため、偏心部と接触するように旋回可能な一対のアーム部60と、一対のアーム部60を駆動するアーム駆動機構70と、偏心量に基づいて、主軸に対するチャック装置20の位置を調節可能な偏心量調節機構30と、を備えたことを特徴とするチャック装置。
【選択図】 図2

Description

本発明は、トロイダル型無段変速機のピボットシャフト等、軸部に対して所定の偏心量を有する偏心部を備えたワークを把持するためのチャック装置及びそれを用いてワークを加工する加工装置に関する。
従来、一方の軸部に対して所定の偏心量を有する偏心軸又は偏心孔である偏心部を備えた自動車部品等のワーク(以後、偏心ワークと呼ぶ)を加工する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、図3に示すように、一方の軸部101に対して所定の偏心量を有する偏心部102を備えたトロイダル型無段変速機のピボットシャフト103を加工する際、加工される偏心部102の軸芯を主軸の回転中心に合わせる作業(以後、位相合わせと呼ぶ)を行うチャック装置として、図4に示されたものが知られている。
図4に示されたチャック装置では、主軸104の回転中心Oから所定の偏心量離れた位置にV受け105が取付けられており、V受け105にピボットシャフト103の一方の軸部101を当接させている。また、主軸104には、ピン部材106まわりに揺動可能な略L字形のリンク部材107が設けられている。リンク部材107の一端には、油圧シリンダ機構108のピストン部材109が連結されており、油圧シリンダ機構108を駆動することで、リンク部材107の他端に設けられた平板等のワーク押え110が上側から一方の軸部101を押さえ込む。従って、この場合、一方の軸部101は、V受け105とワーク押さえ110の3箇所の当接する平面によって把持されている。
特開平8−155708号公報(第6−8頁、第1図)
しかしながら、従来のチャック装置では、軸部101は3箇所の当接する平面で把持しているので、把持剛性が比較的低く、そのため、切削または研削加工における加工能率という面で不利である。
また、偏心ワークであるピボットシャフト103はその形状の通りアンバランスである為、位相合わせを精度良く行うことが難しい。実際、チャックされる一方の軸部101を押さえながら、加工される偏心部102の軸芯を主軸104の回転中心Oに合わせるためには、押さえられている一方の軸部101がその位置で回転しなければならない。その際、平面によって把持するチャック装置では、そのような回転力を生み出すことは容易ではなく、チャックをこじるような力が発生する可能性がある。また、このようなこじりを回避する為には、複雑な位相合わせ装置が必要となる。
位相合わせの精度を軸の振れ回り量で評価するとすれば、少なくとも振れ回り量が加工取り代以下でなければ、加工されない箇所が残ることになる。また、加工されない箇所が残らないとしても、加工しない他の部位との間に幾何学的な公差があれば、それを満たすために振れ回り量をさらに小さな値に収めなければならない。しかしながら、上述したように、振れ回り量を許容値以下に精度良く収めることは難しい。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、軸部に対して所定の偏心量を有する偏心部を備えたワークの加工において、軸部を高い剛性で把持して加工能率を向上すると共に、高精度に位相合わせを行ってラインの直行率を向上することができ、更に、一部の治工具の交換や偏心量調整機構によって段取り替えを簡易に行うことができるチャック装置及びそれを用いた加工装置を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、以下の構成によって達成される。
(1) 軸部に対して所定の偏心量を有する偏心部を備えたワークを把持し、主軸に装着可能なチャック装置であって、
前記軸部と前記偏心部の一方を保持可能なコレットチャックと、
前記コレットチャックに前記軸部と偏心部の一方を保持する把持力を付与するように前記コレットチャックを駆動するチャック駆動機構と、
前記軸部と前記偏心部の他方の位相合わせを行うため、前記軸部と前記偏心部の他方と接触するように旋回可能な一対のアーム部と、
前記一対のアーム部を駆動するアーム駆動機構と、
前記偏心量に基づいて、前記主軸に対するチャック装置の位置を調節可能な偏心量調節機構と、
を備えたことを特徴とするチャック装置。
(2) 位相合わせを行う際、前記コレットチャックの把持力は、前記アーム部が前記ワークを押すことによって生じる回転モーメントより小さい値に設定することを特徴とする(1)に記載のチャック装置。
(3) 軸部に対して所定の偏心量を有する偏心部を備えたワークを加工する加工装置であって、
(1)に記載のチャック装置を備え、前記ワークを前記チャック装置に把持した状態で前記ワークを加工することを特徴とする加工装置。
(4) (3)に記載の加工装置によって加工されたことを特徴とするハーフトロイダル型無段変速機のピボットシャフト。
本発明によれば、次のような効果が得られる。
(i)コレットチャックによる把持方式としたので、偏心ワークの加工において、高い把持剛性によって加工能率を向上できるのでサイクルタイムを短縮することができる。
(ii)偏心ワークの位相合わせ精度を向上することができ、振れ回り量が抑えられ、不適格なチャック状態の発生が少なくなり、黒皮残り不良の低下と位相決めやり直し作業を削減することができる。
(iii)偏心ワークの偏心量をスペーサによって簡易に調整できる。
(iv)芯出し等を必要としない簡易なセット替えで各種の偏心部品の寸法に対応することができる。
(v)上述の効果により、偏心ワークのコストダウンを図ることができる。
以下、図面を参照して、本発明に係るチャック装置及び加工装置の一実施形態について詳細に説明する。なお、本実施形態では、背景技術と同様、軸部と軸部に対して所定の偏心量を有する偏心部を備えたトロイダル型無段変速機のピボットシャフトを偏心ワークWとする。
図1を参照すると、本発明の加工装置である円筒研削盤10は、テーブル11上に、偏心ワークWを把持するチャック装置20が備え付けられた主軸12と、砥石15が装着された砥石スピンドル16を支持する砥石台17を有する。主軸12は、移動機構(図示せず)によってテーブル11に対して、主軸12の軸方向(図1のX方向)に移動自在であり、また、砥石台17は、移動機構(図示せず)によってテーブル11に対して、X方向と直交する方向(図1のY方向)に移動自在である。
このような円筒研削盤10では、主軸12による偏心ワークWの回転とX方向の移動、また、砥石スピンドル16による砥石15の回転と砥石台17のY方向の移動により、偏心ワークWの研削加工が行われる。
チャック装置20は、図2に示されるように、チャック本体21が主軸12の支持面13上に突き当てられると共に、偏心量調整機構30を介して図2の上下方向、即ち、後述するL方向に位置決め調整可能に取付けられている。また、チャック装置20は、主軸12の回転中心Oから所定の偏心量だけ離れた位置に中心Oを有して、軸部101と偏心部102の一方(本実施形態では、偏心部102)を保持可能なコレットチャック40と、コレットチャック40に軸部101と偏心部102の一方を保持する保持力を付与するようにコレットチャック40を駆動するチャック駆動機構50とを備える。さらに、チャック装置20は、軸部101と偏心部102の他方の位相合わせを行うため、軸部101と偏心部102の他方(本実施形態では、軸部101)と接触するように旋回可能な一対のアーム部60と、一対のアーム部60を駆動するアーム駆動機構70とを備えている。
なお、本実施形態では、コレットチャック40の中心Oと主軸12の回転中心Oとを結んだ線をLとする。ここで、チャック装置20の位相合わせは、偏心部102の軸芯がコレットチャク40の中心Oと一致した状態で、軸部101の軸芯が主軸12の回転中心Oと一致するようにし、即ち、各軸芯が線L上に位置するように行われる。
偏心量調整機構30は、線L方向において、チャック装置20の外周面に一対のスペーサ31を配設し、偏心ワークWの偏心量に基づいて、主軸12の回転中心Oと把持された偏心ワークWの軸部101の軸芯が一致するように、主軸12に対するチャック装置20の位置を調整する。また、偏心量調整機構30は、一対のスペーサ31を用いてチャック装置20の位置決め調整を行った後、主軸12のボルト孔14にボルト32を挿入することでチャック装置20を主軸12に固定している。また、チャック装置20はボルト(図示せず)により主軸12の回転中心O方向に固定している。
これにより、偏心量が異なる何種類もの偏心ワークWを加工する場合には、一方のスペーサ31を厚くし、他方のスペーサ31を同じ量だけ薄くなるようにスペーサ31を交換する。即ち、厚みの異なるスペーサ31を複数種類用意すれば、単なるスペーサ31の交換で所定の偏心量を精度良く決定することができる。
コレットチャック40は、底部41に連結された円筒状の基部42と、基部42から軸方向に突出し、周方向に分割されて円周状に形成された把持部43とを有する外径コレット44と、コレットチャック40とは独立してチャック本体21に配設された偏心ワークWを軸方向に位置決めする突当て45とを備える。また、外径コレット44は、コレットチャック40を収容するチャック本体21の孔の内周面に形成されたテーパ面22の傾斜角度に沿ったテーパ状の外周面46を備えている。
チャック駆動機構50は、チャック本体21内に設けられた外径把持用シリンダ機構51を備え、第1のシリンダ室52内に油圧を供給することで第1のピストンを構成するドローバー53を軸方向へ移動可能に配設している。また、ドローバー53の先端部には、外径コレット44が取付けられており、ドローバー53を軸方向へ後退させることで、把持部43がチャック本体21のテーパ面22に案内されつつ、弾性変形することにより縮径する。これにより、偏心部102が外径全面に亘ってコレットチャック40に把持される。
なお、外径コレット44は、把持される偏心ワークWの形状に応じて用いられる。把持される偏心ワークWの外径寸法が何種類もある場合、第一に外径コレット44の内径に収まる寸法であれば、特に外径コレット44を交換する必要なく、そのままのセットで許容される。なお、同一の外径コレット44の使用が許容されるのは直径の差が約1mmである。第二に、外径コレット44の内径よりも大きい場合は、外径コレット44を交換する必要がある。外径コレット44は、チャック本体21とテーパで嵌合するため、いちいち芯出しをする必要は無く、単なる交換で済む。
アーム部60は、線Lに対して線対称に設けられたチャック本体21の一対の筒部23に、旋回かつ軸方向移動可能に収容された一対の旋回ロッド61と、筒部23の開口部に形成されたアーム収容部24に収容可能とし、一対の旋回ロッド61の先端に取付けられた一対の位相合わせアーム62とを備える。また、一対の位相合わせアーム62は、それぞれ、線Lと直交する線Lの方向から偏心ワークWの軸部101の外周面と接触する接触面63を有する接触片64と、接触片64の接触位置を微調整するための調整ボルト65とを備える。
アーム駆動機構70は、一対の位相合わせアーム62を軸方向に移動可能とする一対のアーム前後退用シリンダ機構71と、一対の位相合わせアーム62を旋回可能とする旋回機構であるアーム旋回用シリンダ機構80とラック&ピニオン機構90(例えば、(株)近藤製作所 ZRBシリーズ メカローター)を備える。
各アーム前後退用シリンダ機構71は、油圧の供給によって第2のピストン72が第2のシリンダ室73内を軸方向に移動するように構成されており、第2のピストン72に連結された旋回ロッド61を介して、位相合わせアーム62を軸方向に移動可能とする。
また、アーム旋回用シリンダ機構80は、油圧の供給によって第3のピストン81が第3のシリンダ室82内を往復動可能であるように構成されている。ラック&ピニオン機構90は、第3のピストン81の先端に連結され、対向する両側面に帯状歯列91を備えたラック部92と、ラック部92の各帯状歯列91と噛合して、互いに逆方向に回転する一対のピニオン部93とを備える。各ピニオン部93の中心部には、回転軸94が連結されており、回転軸94の先端は、第2のピストン72に形成された係合孔74に固定される。これにより、アーム旋回シリンダ機構80に設けられた第3のピストン81を往復動することで、一対のピニオン部93を旋回させ、ピニオン部93に連結されて一体回転する回転軸94、第2のピストン72、旋回ロッド61を介して、一対の位相合わせアーム62を旋回する。
次に、本実施形態におけるチャック装置20の作用について説明する。
図2に示されるように、偏心ワークWの偏心部102が外径コレット44の把持部43に挿入された状態で外径把持用シリンダ機構50のドローバー53が引き込まれる。これにより、外径コレット44がチャック本体21のテーパ面22に沿って縮径し、コレットチャック40は偏心ワークWを把持する。
偏心ワークWは、外径コレット44の引き込み作用によって、外径コレット44の内部もしくは外部に付設された位置決めストッパー(図示せず)により軸線方向の位置決めが行われる。
なお、コレットの引き込み量は約1mmであるが、この引き込み量が不十分な場合には、外部にワーク押し機構を設けてもよい。
次に位相合わせを行う際には、予めコレットチャック40による把持力を小さくしておく。具体的に、チャック駆動機構50の把持力は、位相合わせアーム62が偏心ワークWの外径を押すことによって生じる回転モーメントよりも若干小さい値に設定する。これにより、偏心ワークWを外径コレット44内に把持した状態で、位相合わせの作業が実行される。
この状態で、アーム前後退用シリンダ機構71に油圧を供給することで、チャック本体21のアーム収容部24内に収容された一対の位相合わせアーム62を前進させて軸方向外側に位置させる。さらに、アーム旋回用シリンダ機構80に油圧を供給することで、ラック&ピニオン機構90を介して、一対の位相合わせアーム62が偏心ワークWを両側から挟むように旋回する。
一対の位相合わせアーム62は、一つのラック部92によって作動されるため、同調した動きとなり、一対の位相合わせアーム62の内、いずれか一方が偏心ワークWに接触すると、偏心ワークWは偏心部102を中心として回転を始め、他方のアーム62に接触するまで移動する。両方の位相合わせアーム62が偏心ワークWと接触した状態では、偏心ワークWはこれ以上動けないので位相合わせはこの時点で完了する。
なお、この段階で、微調整が必要な場合は、調整ボルト65によって位相合わせアーム62の接触片64の位置が変更される。
位相合わせが完了した後、コレットチャック40は偏心ワークWを強く把持する。また、位相合わせアームは、逆方向に旋回して偏心ワークWとの接触を解除し、さらに軸方向に後退させることで、チャック本体21のアーム収容部24に格納される。以上で、チャック動作は完了する。
また、偏心ワークWの所定の偏心量とコレットチャック40の中心Oと主軸12の回転中心O間の距離を一致させる為には、一対のスペーサ31を交換することで行われる。これにより、セットした偏心量はバラツキが少なく、±5μm程度に収まる。
このようにして、チャック装置20に把持された偏心ワークWを主軸12によって回転させると共に、砥石15を備えた砥石スピンドル16を回転させ、主軸15及び砥石台17をXY方向に移動させることで、研削加工が行われる。
従って、本実施形態によれば、図2に示すようなコレットチャック40にて偏心ワークWの外径全面が把持されるため、把持剛性が大幅に改善され、加工能率を向上することができる。実験では、従来技術に示された把持方式に対して、約30%の把持剛性のアップが確認できた。
また、偏心ワークWを位相合わせアーム62の回転モーメントより小さい把持力で把持した状態で、同期して旋回する一対の位相合わせアーム62を用いて、ワーク外径を両側から挟み込むようにして位相合わせを行っているので、偏心ワークの位相合わせ精度を向上することができ、振れ回り量が抑えられる。また、不適格なチャック状態が少なくなり、黒皮残り不良の低下と位相決めやり直し作業を削減することができ、ライン直行率を向上する。
さらに、偏心ワークWの偏心量の調整をスペーサ31を用いて行っているので、簡易な調整が可能である。
また、偏心ワークWの把持にコレットチャック40を用いて行っているので、芯出しを行う必要がなく、外径コレット44の内径よりも大きい軸部を把持する場合には、外径コレットを単に交換するだけでよく、簡易なセット替えで各種の偏心ワークWの寸法に対応できる。
さらに、上記のような効果により、偏心ワークWの加工コストを削減することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良等が可能であり、請求項の主旨を越えない範囲で、本実施形態を応用した種々の方法で同じ効果が得られる場合についても本考案に含まれる。
本実施形態では、チャック装置を備えた加工装置として、円筒研削盤を上げたが、研削加工以外にも、切削加工等、種々の加工装置に適用することができる。
また、本実施形態では、アーム駆動機構における旋回機構として、ラック&ピニオン式の回転アクチュエータを採用したが、回転アクチュエータは所要の動きを行うことができる他の機構によって構成されてもよい。
さらに、外径把持用シリンダ機構、アーム前後退用シリンダ機構、アーム旋回用シリンダ機構は、エアシリンダであってもよい。
また、本実施形態の偏心ワークは両側が軸部であるピボットシャフトについて説明したが、偏心ワークは、偏心部が軸部に対して所定の偏心量を有する偏心孔である部品であってもよい。
本実施形態のチャック装置を備えた円筒研削盤を示す上面図である。 偏心ワークを把持する本実施形態のチャック装置を示し、(a)は(b)のA−A線に沿う断面図であり、(b)はその側面図である。 本発明の偏心ワークである、トロイダル型無段変速機のピボットシャフトを示し、(a)は正面図であり、(b)はその側面図である。 従来のチャック装置を示し、(a)は偏心ワークが把持された状態を示す正面図であり、(b)は偏心ワークがV受けに保持された状態を示す上面図である。
符号の説明
10 円筒研削盤(加工装置)
12 主軸
20 チャック装置
21 チャック本体
30 偏心量調整機構
40 コレットチャック
44 外径コレット
45 突当て
50 チャック駆動機構
51 外径把持用シリンダ機構
60 アーム部
62 位相合わせアーム
70 アーム駆動機構
71 アーム前後退用シリンダ機構
80 アーム旋回用シリンダ機構
90 ラック&ピニオン機構
92 ラック部
93 ピニオン部
101 軸部
102 偏心部
103 ピボットシャフト
W 偏心ワーク

Claims (4)

  1. 軸部に対して所定の偏心量を有する偏心部を備えたワークを把持し、主軸に装着可能なチャック装置であって、
    前記軸部と前記偏心部の一方を保持可能なコレットチャックと、
    前記コレットチャックに前記軸部と偏心部の一方を保持する把持力を付与するように前記コレットチャックを駆動するチャック駆動機構と、
    前記軸部と前記偏心部の他方の位相合わせを行うため、前記軸部と前記偏心部の他方と接触するように旋回可能な一対のアーム部と、
    前記一対のアーム部を駆動するアーム駆動機構と、
    前記偏心量に基づいて、前記主軸に対するチャック装置の位置を調節可能な偏心量調節機構と、
    を備えたことを特徴とするチャック装置。
  2. 位相合わせを行う際、前記コレットチャックの把持力は、前記アーム部が前記ワークを押すことによって生じる回転モーメントより小さい値に設定することを特徴とする請求項1に記載のチャック装置。
  3. 軸部に対して所定の偏心量を有する偏心部を備えたワークを加工する加工装置であって、
    請求項1に記載のチャック装置を備え、前記ワークを前記チャック装置に把持した状態で前記ワークを加工することを特徴とする加工装置。
  4. 請求項3に記載の加工装置によって加工されたことを特徴とするハーフトロイダル型無段変速機のピボットシャフト。
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