JP3516086B2 - クラッチ及びクラッチ解放アセンブリ - Google Patents
クラッチ及びクラッチ解放アセンブリInfo
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- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D13/00—Friction clutches
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- F16D13/38—Friction clutches with axially-movable clutching members with flat clutching surfaces, e.g. discs
- F16D13/46—Friction clutches with axially-movable clutching members with flat clutching surfaces, e.g. discs in which two axially-movable members, of which one is attached to the driving side and the other to the driven side, are pressed from one side towards an axially-located member
- F16D13/48—Friction clutches with axially-movable clutching members with flat clutching surfaces, e.g. discs in which two axially-movable members, of which one is attached to the driving side and the other to the driven side, are pressed from one side towards an axially-located member with means for increasing the effective force between the actuating sleeve or equivalent member and the pressure member
-
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Description
チ(pull−type clutch)、ことにクラ
ッチの係合及び係合はずしすなわち離脱に使う解放アセ
ンブリに関する。
の機械的リンク仕掛を形成するのに多板解放アセンブリ
を利用するクラッチはよく知られている。このような解
放アセンブリは典型的には、入力駆動軸に沿って延びる
スリーブ部材と、このスリーブ部材のまわりに円周方向
に位置させた保持部材とを備えている。クラッチ係合部
材、典型的にはレバーは、保持部材と協働して圧力板に
力を加える。保持部材はばねによりスリーブ部材の軸線
方向に沿って付勢し圧力板をクラッチ係合位置に動か
す。保持部材は、このばねの力に逆らって引張られ、圧
力板を従動板から離脱させる。
部材、典型的にはクラッチ・カバー又はスリーブ部材に
回転できるように取付けてある。保持部材及びスリーブ
部材の間に存在する接触面積が大きいので、各部材は摩
耗を生ずる。このようにして、場合によりクラッチの望
ましくない作用が生ずる。さらに接触面積が大きいこと
により解放アセンブリの部品は精密な公差を持つように
作らなければならない。
ブ部材との間にすきまを設けることにより解放アセンブ
リの部材の摩耗を減らした解放アセンブリを提供するこ
とにある。
良された解放アセンブリが得られる。発明クラッチ解放
アセンブリは、出力駆動軸に沿いそのまわりに延びるス
リーブを備えている。このスリーブは、一端部に半径方
向外方に延びる円周方向のフランジを備えている。この
フランジに隣接して、ばねコレクタを円周方向に位置さ
せスリーブから半径方向すきまを生ずるように寸法を定
めてある。フランジ及びばねコレクタの間にはスラスト
環を位置させてある。クラッチ・カバーとばねコレクタ
との間にはクラッチ係合ばねシステムを設け、ばねコレ
クタが、スリーブの円周方向のフランジに緊密に押しつ
けられて位置させられる。ばねシステムにより、ばねコ
レクタは、スリーブとクラッチ・カバーとの間で制限し
た半径方向移動ができる。レバーは、ばねコレクタの周
辺みぞ内に延び、圧力板の環状肩部に対して枢動し、圧
力板がクラッチを係合させ又は係合をはずす運動を生ず
る。
する。
22を備えた引張り形のクラッチ20を示す図1におい
て、クラッチ20は、フライホイール24に固定するよ
うにしたクラッチ・カバー24を備えている。クラッチ
解放アセンブリ22は、スリーブ28とスラスト環30
と従来の保持体の代りに使うばねコレクタ32とを備え
ている。
に円周方向に位置し、駆動軸線36に沿って延びてい
る。第1及び第2のブシュ38,40は、スリーブ28
内に固定され、出力駆動軸34及びスリーブ28の間に
半径方向に挿入してある。2個のブシュ38,40の使
用により、スリーブ28の心合せに役立ち、クラッチ2
0の係合位置又は解放位置にあるときに各ブシュの軸線
方向の滑動を減らす。
半径方向外方に広がり円周方向のフランジ44を形成す
る。引張りアセンブリ46は、スリーブ28に支えら
れ、スリーブ28の一端部で止め環48により固定して
ある。スリーブ28の反対側端部ではばねコレクタ32
をスリーブ28のまわりに円周方向に位置させてある。
図1に示すようにばねコレクタ32の内径50はスリー
ブ28の外径より大きくして半径方向すきま52を形成
してある。フランジ44及びばねコレクタ32の間には
スラスト環30を配置してある。スラスト環30は、フ
ランジ44からばねコレクタ32に伝わる推力を受け
て、ばねコレクタ32及びスリーブ28間の接触をなく
す。さらにスラスト環30及びフランジ44はそれぞれ
湾曲した対応する接触面54,56を持つ。各湾曲面5
4,56は、全周に沿って一様であり凸形及び対応する
凹形の形状を持ち、スラスト環30をフランジ44に位
置させるのに役立つ。ばねコレクタ32の第2の内径5
8は、スラスト環30の外径60より大きくして、スラ
スト環30とばねコレクタ32との間に半径方向すきま
62を生ずる。すきま62により得られる目的及び利点
は後述する。
てある)はばねコレクタ32をスリーブ28のまわりに
円周方向に位置させる。各圧縮ばね64は、円周方向に
互いに間隔を置いてクラッチ・カバー24とばねコレク
タ32の傾斜面との間に圧縮される。各圧縮ばね64の
半径方向外側端部は、クラッチ・カバー24の受け座6
6で案内する。受け座66は、その軸線がばねコレクタ
32の実質的に同軸の受け座68に向かい半径方向内方
及び前方に延びるように傾けてある。受け座66、68
は、圧縮ばね64の互いに対向する端部を案内し、ばね
コレクタ32を左方に又は、係合位置に付勢する。
してある)は、互いに隣接する圧縮ばね64の間で、ば
ねコネクタ32のまわりに円周方向に配置してある。各
補助ばね70は、クラッチ・カバー24の受け座72
で、ばねコレクタ32の実質的に同軸の受け座74に向
かい案内する。補助ばね70は、コイル状に巻いて圧縮
し、クラッチが係合位置にあるときにそれぞれ軸線をク
ラッチ・カバー及びばねコレクタ32に対して半径方向
に配置する。図示のように圧縮ばね64及び補助ばね7
0はコイルばねである。
りに駆動軸線36に沿って延びている。位置決めばね7
6とばねコレクタ32との間には、ワツシヤ78を配置
してある。位置決めばね76はばねコレクタ32を左方
に向かいすなわちスラスト環30に対し付勢するのに役
立つ。
6のブシユ82の穴80を貫いて延び、内レース84に
接触する。クラッチの作動中に汚染物が穴80を経て引
張りアセンブリ46に入る。従って位置決めばね76
は、らせん状に巻かれることにより、駆動軸の回転がら
せん方向と共に汚染物を引張りアセンブリ46に入らな
いようにするのに役立つ。
32とクラッチ調整環88との間に複数のクラッチ・レ
バー86を挿入する。クラッチ調整環88は、クラッチ
・カバー24にねじ込む。各クラッチ・レバー86の半
径方向内側端部は、ばねコレクタ32に形成した周辺4
ぞ90内に受け入れる。各クラッチ・レバー86の半径
方向外端部は、クラッチ調整環88の左側の面に形成し
た左方に突出するピボット94を受入れる穴92を持
つ。
ー86の端部の中間にある。各突起96は、圧力板10
0の右側に形成した環状の筒部98に枢動できるように
圧力を伴って係合する。すなわちばねコレクタ32の左
方への移動によりクラツチ・レバー86が圧力板100
を1対の従動板102の一方に係合させてクラッチを係
合させる。従動板104は1対の従動板102の中間に
間隔を置いている。
又は解放時に解放アセンブリ22が著しい力を受ける高
荷重作動用のものである。たとえば2個の従動板102
の配置によって、フライホイール、従動板102及び又
は従動板104の不均等な回転により従動板104にト
ルク荷重が加わる。このトルク荷重は、解放アセンブリ
の部品に加わる応力のほかに従動板104に振動運動を
生ずる。
クラッチ・カバー24内で実質的に「自由に浮動する」
ばねコレクタである。ばねコレクタ32は、若干の従来
の構造の場合のようにスリーブ28にスプラインばめし
てないし、又クラッチ20の他のいずれの部材にもばね
コレクタ32を固定してない。ばねコレクタ32は、圧
縮ばね64、補助ばね70及びレバー86だけによって
位置決めする。さらに圧縮ばね64及び補助ばね70は
ばねコレクタ32に作用しばねコレクタ32を解放スリ
ーブ28のまわりに絶えず心合せする。この構造によ
り、ばねコレクタ32はクラッチ・カバー24内で半径
方向及び軸線方向に若干量だけ動くことができる。
レバー86に等しい締付け荷重を生ずるのに役立つ。若
干の従来の構造では、1個又は複数個のレバーはゆるく
てこのレバーがクラッチ・カバー24内で振動又は「チ
ャタリング」を生ずる。ばねコレクタ32及びレバー8
6の前記した構造は、各レバー86に一様な押圧力を加
え圧縮ばね64により圧力板100に加える有効荷重を
増しレバーの振動を減らす。
8間とばねコレクタ32及びスラスト環30間との半径
方向すきま52,62により、クラッチ作動中に各ブッ
シング38,40に作用する接線方向の力を減らすこと
ができる。ブッシング38,40の摩耗を減らすことに
より、長い時限にわたる本解放装置の平滑な作動が得ら
れる。さらにすきま52,62を持つクラッチ解放装置
は、クラッチ作動に影響を及ぼさないで比較的広い範囲
の製造公差が許容される。
各レバー86に対するばねコレクタ32の制限した運動
ができるように寸法を定めてある。周辺みぞ90の軸線
方向寸法により、ばねコレクタは不平等なばね圧力によ
り半径方向位置からわずかにはすぐれた状態にすること
ができる。しかしクラッチ・レバー86の内端部とばね
コレクタとの間の公称すきま106は、クラッチが離脱
位置にあるときに、ばねコレクタ32とスラスト環30
との間のすきま62より小さい。或いはすきま106
は、離脱位置でばねコレクタ32とスリーブ28との間
のすきま52より小さい。各クラッチ・レバー86は、
ばねコレクタ32の移動の程度を制限される剛性を持
つ。このようにしてクラッチ・レバー86により、ばね
コレクタ32がスリーブ28に接触しないようにする。
いずれの構造でもばねコレクタ32は、スリーブ28に
力をブシュ38,40に加える接線方向の力を加えない
ようにする。ブシュ38,40に加わる力を減らすこと
により複数の利点が得られ、たとえば摩耗が減り、各ブ
シュと駆動軸34との間の摩擦抗力が減り、各解放アセ
ンブリ部品の熱蓄積が減る。
位置で右方に引張ると、各クラッチ・レバーとばねコレ
クタとの間の公称すきま106は、0.027インチ
(0.68mm)であり、スラスト環とばねコレクタと
の間の公称すきま62は0.085インチ(2.16m
m)である。ばねコレクタ、スラスト環、スリーブ及び
各クラッチ・レバーは金属で形成する。引張りアセンブ
リ46は、複数の解放軸受け108と、鋼製軸受ばね1
10とを備えている。鋳造軸受カバー112はリベット
114によりハウジング82に固定してある。
付加的な利点が得られる。クラッチの係合時にスリーブ
に対するばねコレクタの自動調整作用により、操作員制
御が増す。係合中又は離脱中に、クラッチ・レバー86
の振動を減らすことにより騒音が減る。引張りアセンブ
リ46に対するスリーブ28の過度の移動は、「自由浮
動」ばねコレクタ32により若干の運動が吸収されるの
で減小する。さらにクラッチ解放アセンブリ22は、各
部品間に設けたすきまによつて、組立て及びクラッチ2
0内への取付けが一層容易になる。
明したが本発明はなおその精神を逸脱しないで種々の変
化変型を行うことができるのはもちろんである。
例を備えた引張り形クラッチの部分軸断面図である。
視図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 駆動軸及びクラッチ・カバーを備えた摩
擦クラッチ用のクラッチ解放アセンブリにおいて、 半径方向外向きに延びるフランジを持ち、前記駆動軸の
まわりに円周方向に位置するのに適するスリーブ部材
と、 このスリーブ部材のまわりに円周方向に位置し、このス
リーブ部材に対して軸線方向に可動であると共に回転可
能なばねコレクタ部材と、 前記のクラッチ・カバーと前記スリーブ部材とに対して
制限した半径方向運動をするのに適する前記ばねコレク
タ部材と、前記クラッチ・カバーとの間に挿入されるの
に適し、前記ばねコレクタ部材を、前記スリーブ部材の
フランジに向かい軸線方向に付勢するばね手段と、 前記ばねコレクタ部材に支えられたクラッチ係合手段と
を備え、 前記ばねコレクタ部材が、前記スリーブ部材の外径より
大きい内径を持つことにより、前記ばねコレクタ部材と
前記スリーブ部材との間に半径方向すきまが保持される
ようにし、前記ばねコレクタ部材を前記スリーブ部材に
対し半径方向に可動にして成るクラッチ解放アセンブ
リ。 - 【請求項2】 前記ばねコレクタ部材と、前記のスリー
ブ部材のフランジとの間にスラスト環を配置した請求項
1のクラッチ解放アセンブリ。 - 【請求項3】 前記ばねコレクタと、前記スリーブ部材
用の解放機構との間に挿入された位置決めばね部材が、
前記スリーブ部材の軸線方向に沿って延び、前記位置決
めばね部材が、前記ばねコレクタ部材を前記スリーブ部
材のフランジに向かい付勢するようにした請求項1のク
ラッチ解放アセンブリ。 - 【請求項4】 前記ばね手段が、前記スリーブ部材の回
転軸線に対して或る斜角をなして配置された複数個のコ
イルばねである請求項1のクラッチ解放アセンブリ。 - 【請求項5】 前記クラッチ係合手段が、複数個の剛性
のレバーであり、前記複数個のレバーと前記ばねコレク
タ部材との間に第1の半径方向すきまを設け、前記ばね
コレクタと前記スリーブ部材との間に第2の半径方向す
きまを設け、前記第1の半径方向すきまを、前記第2の
半径方向すきまより小さくすることにより、前記ばねコ
レクタ部材が前記スリーブ部材に接触しないようにした
請求項1のクラッチ解放アセンブリ。 - 【請求項6】 前記スラスト環と、前記スリーブ部材の
フランジとが、それぞれ対応する湾曲した接触面を持つ
ようにした請求項2のクラッチ解放アセンブリ。 - 【請求項7】 出力駆動軸に回転を伝えるクラッチにお
いて、 前記出力駆動軸に受入れられた従動板と、 この従動板に隣接する圧力板と、 複数個のコイルばね受け座を持ち、前記出力駆動軸のま
わりに延びるクラッチカバーと、 引張りアセンブリに作動的に係合する第1の端部と、半
径方向外向きに延びる円周方向フランジを設けた第2の
端部とを持ち、前記出力駆動軸のまわりに円周方向に位
置させたスリーブ部材と、 複数個のコイルばねと、 前記スリーブ部材のまわりに円周方向に位置させたばね
コレクタ部材とを備え、 前記スリーブ部材は、第1の寸法の外径を持ち、前記ば
ねコレクタ部材は、前記第1の寸法より大きい第2の寸
法の内径を持ち、前記ばねコレクタ部材に、複数個のコ
イルばね受け座を設け、前記複数個のコイルばねが前記
ばねコレクタ部材と前記クラッチ・カバーとの間に延
び、これ等の各コイルばねを、前記クラッチ・カバーと
前記ばねコレクタ部材との対応する前記各受け座に据え
つけ、前記複数個のコイルばねにより、前記ばねコレク
タ部材と前記スリーブ部材との間に半径方向すきまを保
持することにより、前記ばねコレクタ部材が、前記スリ
ーブ部材に対して制限した半径方向運動ができるように
し、前記コイルばねのうち少なくとも若干は、前記ばね
コレクタ部材を前記スリーブ部材の円周方向フランジに
向かい付勢するように傾斜させ、前記ばねコレクタ部材
がさらに、前記スリーブ部材に対し制限した軸線方向運
動及び制限した回転運動ができるようにし、 さらに、前記スリーブ部材に沿い軸線方向にかつその上
方に円周方向に延び、前記ばねコレクタ部材を前記スリ
ーブ部材のフランジに向かい付勢する位置決めばねと、 前記ばねコレクタ部材に協働して、前記従動板を係合さ
せ又離脱させる前記圧力板の軸線方向運動を生じさせる
複数個のレバーとを設けたクラッチ。 - 【請求項8】 前記ばねコレクタ部材と前記スリーブ部
材のフランジとの間にスラスト環を配置した請求項7の
クラッチ。 - 【請求項9】 前記複数個のレバーが剛性であり、前記
レバーと前記ばねコレクタ部材との間に第1の半径方向
すきまを設け、前記ばねコレクタ部材と前記スリーブ部
材との間に第2の半径方向すきまを設け、前記第1の半
径方向すきまを、前記第2の半径方向すきまより小さく
することにより、前記ばねコレクタ部材が前記スリーブ
部材に接触しないようにした請求項7のクラッチ。 - 【請求項10】 前記スラスト環と、前記スリーブ部材
のフランジとにそれぞれ、対応する湾曲した接触面を設
けた請求項8のクラッチ。
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