JP2001304288A - クラッチカバー組立体 - Google Patents

クラッチカバー組立体

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JP2001304288A
JP2001304288A JP2000117786A JP2000117786A JP2001304288A JP 2001304288 A JP2001304288 A JP 2001304288A JP 2000117786 A JP2000117786 A JP 2000117786A JP 2000117786 A JP2000117786 A JP 2000117786A JP 2001304288 A JP2001304288 A JP 2001304288A
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ring
clutch
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JP2000117786A
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Norihisa Uenohara
範久 植之原
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Exedy Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩耗補償機構を有するクラッチカバー組立体
において部品点数を減らす。 【解決手段】 摩耗補償機構18はアジャストリング5
9とファルクラムリング60とアジャストスプリング6
1とを有する。アジャストリング59は、クラッチカバ
ー15の摩擦部材側に相対回転可能に配置され、回転方
向に延びる第1傾斜面59aを摩擦部材側に有する。フ
ァルクラムリング60は、リング59の摩擦部材側に配
置されクラッチカバー15に相対回転不能にかつ軸方向
に移動可能に係合している。リング60は、第1傾斜面
59aに対して相補的に当接する傾斜面60aをクラッ
チカバー15側に有し、レバー部材15を支持する支持
部40を摩擦部材側に有する。スプリング61は、リン
グ60がリング59から軸方向に離れるようにリング6
0をクラッチカバー15に対して回転方向に付勢してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラッチカバー組
立体、特に摩擦部材に摩耗が生じると、摩耗量に応じて
押圧部材の支点を摩擦部材側に移動させることが可能な
摩耗補償機構を備えたクラッチカバー組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】クラッチ装置のクラッチカバー組立体
は、エンジンのフライホイールに装着され、ダイヤフラ
ムスプリング等のバネ力を利用してクラッチディスク組
立体の摩擦部材をフライホイールに押しつけることで、
エンジンの駆動力をトランスミッション側に伝達する。
このようなクラッチ装置では、摩擦部材の摩耗量が一定
以上になると、摩擦部材が使用不可能になったり、クラ
ッチカバー組立体のダイヤフラムスプリングの姿勢が変
化して押圧荷重が変化してしまうなどの不具合が生じ
る。そのため、摩耗量が一定になるとクラッチディスク
組立体を交換する必要がある。この交換時期を延ばすす
なわちクラッチの長寿命化が従来より要請されている。
【0003】クラッチの長寿命化を達成するためには、
クラッチディスク組立体においては、摩擦部材の有効使
用厚みを増加させることが重要である。そこで、摩擦部
材をリベット等を用いずにクッションニングプレートに
固定する方法などが知られている。クラッチカバー組立
体においては、摩擦部材が摩耗した場合にダイヤフラム
スプリングなどのバネの姿勢を初期状態に復帰させる必
要がある。そのために、摩擦部材の摩耗量を検出し、そ
の摩耗量に応じてダイヤフラムスプリングなどのバネの
支点(プレッシャープレート側のファルクラムリング、
またはクラッチカバー側の支持機構)を移動させる摩耗
補償機構が用いられている。これにより、摩擦部材の摩
耗に関わらずダイヤフラムスプリング等の姿勢を一定に
保つことができ、クラッチディスク組立体の摩擦部材を
最大限まで使用することができる。
【0004】特開平8−170652号公報に示すクラ
ッチカバー組立体では、プレッシャープレートに押圧力
を与えるための押圧機構はバネとレバー部材とからな
る。また、摩耗補償機構はクラッチカバー側の支持機構
を摩耗量に応じて摩擦部材側に移動させるための機構で
ある。この摩耗補償機構は、主に、レバー部材のクラッ
チカバー側支点を支持するための支持部材と、支持部材
を摩擦部材側に付勢する付勢機構と、摩擦部材の摩耗量
を検出するとともにその摩耗量に応じてプレッシャープ
レートのクラッチカバー側への移動を許容する機構とか
ら構成されている。付勢機構は、互いに相補的に当接す
る複数の傾斜面からなるくさび機構を有する2個のリン
グ部材と、クラッチカバー側のリング部材を回転方向に
付勢することで他方のリング部材及び支持部材を摩擦部
材側に移動させようとするバネとから構成されている。
また、摩耗検出機構は、クラッチカバーの孔に軸方向移
動可能に摩擦係止された筒状の部材と、プレッシャープ
レートから延び頭部が筒状部材の摩擦部材と反対側に当
接するボルトとから構成されている。プレッシャープレ
ートと筒状部材との軸方向間には、プレッシャープレー
トの切れ代に相当する軸方向隙間が確保されている。プ
レッシャープレートは複数のストラッププレートにより
常に摩擦部材と反対側に付勢されている。これにより、
バネからの付勢力が解除されたクラッチレリーズ状態で
は、プレッシャープレートは摩擦部材から離れる方向に
移動し、筒状部材に当接するまで移動を続ける。
【0005】摩擦部材に摩耗が生じると、プレッシャー
プレートがフライホイール側に移動し、ブッシュを摩耗
量だけクラッチカバーに対して移動させる。この結果、
プレッシャープレートと筒状部材との間の軸方向隙間は
摩擦部材の摩耗前と同一である。この後クラッチレリー
ズ動作を行うと、プレッシャープレートは筒状部材によ
り軸方向への移動を停止されるが、その停止位置は摩耗
前のクラッチレリーズ時に比べて摩耗量分だけ摩擦部材
側にある。そのため、レバー部材の半径方向外側部が軸
方向に揺動可能になる。その結果、付勢機構は、レバー
部材の半径方向外側部が支持部材とプレッシャープレー
トととの間で移動不能に支持されるまで、支持部材を軸
方向に移動させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のクラッチカ
バー組立体における摩耗補償機構では、第1リングと第
2リング以外にさらに、レバー部材を支持するためのフ
ァルクラムリングが設けられており、部品点数が多い。
本発明の目的は、摩耗補償機構を有するクラッチカバー
組立体において部品点数を減らすことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のクラッ
チカバー組立体は、フライホイールに装着され、摩擦部
材をフライホイールに連結及び連結解除させるためのも
のである。クラッチカバー組立体はクラッチカバーとプ
レッシャープレートと押圧部材と摩耗補機構とを備えて
いる。クラッチカバーはフライホイールと一体回転す
る。プレッシャープレートは、摩擦部材に近接して配置
され、クラッチカバーに一体回転するが軸方向に移動可
能である。押圧部材は、プレッシャープレートに摩擦部
材側への押圧力を与えるための部材である。摩耗補償機
構は、クラッチカバーに設けられ押圧部材を支持し、摩
擦部材に摩耗が生じたときに押圧部材の支持位置を摩耗
量に応じて摩擦部材側に移動させるための機構である。
摩耗補償機構は、クラッチカバーの摩擦部材側に相対回
転可能に配置され回転方向に延びる傾斜面を摩擦部材側
に有する第1リング部材と、第1リング部材の摩擦部材
側に配置されクラッチカバーに相対回転不能にかつ軸方
向に移動可能に係合し、傾斜面に対して相補的に当接す
る相補傾斜面をクラッチカバー側に有し、押圧部材を支
持する支持部を摩擦部材側に有する第2リング部材と、
第2リング部材が第1リング部材から軸方向に離れるよ
うに第1リング部材をクラッチカバーに対して回転方向
に付勢する弾性部材とを有する。
【0008】このクラッチカバー組立体では、摩耗補償
時に第1リング部材が弾性部材に付勢されて第2リング
部材に対して回転する。これにより、第2リング部材は
傾斜面から作用する軸方向への力によって、摩擦部材側
に移動する。このように摩耗補償機構は主に第1リング
部材と第2リング部材とから構成され、従来に比べて部
品点数が少ない。
【0009】請求項2に記載のクラッチカバー組立体で
は、請求項1において、摩耗補償機構は規制機構をさら
に有している。規制機構は、第1リング部材の摩擦部材
側に当接して第1リング部材の摩擦部材側への移動を防
止し、摩擦部材が摩耗すると第1リング部材の摩擦部材
側への移動を許容する。請求項3に記載のクラッチカバ
ー組立体では、請求項2において、規制機構は摩耗量検
出部材を有している。摩耗量検出部材は、クラッチカバ
ーに対して軸方向に移動可能に摩擦係合されさらに第1
リング部材の摩擦部材側の面に当接することで第1リン
グ部材が摩擦部材側に移動するのを制限し、摩擦部材が
摩耗するとプレッシャープレートともに摩擦部材側に移
動して第1リング部材との間に隙間を形成する。
【0010】
【発明の実施の形態】構造 図1及び図2は、本発明の一実施形態が採用され得るク
ラッチ装置1の基本的な構造を示している。このクラッ
チ装置1は、車両、特に、トラック等の大型車両に採用
されている。クラッチ装置1はエンジンのフライホイー
ル2からトランスミッションの入力シャフト3にトルク
を伝達するとともに必要に応じてトルク伝達を遮断する
ための装置である。クラッチ装置1は、主に、クラッチ
ディスク組立体4と、クラッチカバー組立体5と、レリ
ーズ装置6とから構成されている。なお、図1に示すO
−Oがクラッチ装置1の回転軸線であり、図1の下側を
第1軸方向側(エンジン側)とし、図1の上側を第2軸
方向側(トランスミッション側)とする。図4及び図5
に示す矢印R1方向がクラッチ装置1の回転方向であ
り、矢印R2方向がその反対方向である。なお、図1に
おける各部材の位置及び姿勢はクラッチディスク組立体
4に摩耗が生じていない段階でクラッチ装置1が連結さ
れた状態であり、図2における各部材の位置及び姿勢は
クラッチディスク組立体4の摩耗が進行した段階でクラ
ッチ装置1が連結された状態である。また、このクラッ
チ装置1が設けられるトランスミッションはシンクロ機
構を有さないタイプであるため、クラッチブレーキ7
(後述)が設けられている。
【0011】フライホイール2はエンジンのクランクシ
ャフト(図示せず)端部に取り付けられる円坂状の部材
である。フライホイール2の外周部第2軸方向側には環
状かつ平坦な摩擦面11が形成されている。クラッチデ
ィスク組立体4はフライホイール2の第2軸方向側に近
接して配置されている。クラッチディスク組立体4は、
フライホイール2に連結されることで、エンジン側のト
ルクをトランスミッション入力シャフト3に伝達するた
めの装置である。ここではクラッチディスク組立体4と
して2個の装置が使用され、各々が、外周部に設けられ
た摩擦フェーシング4a(摩擦部材)と、トランスミッ
ション入力シャフト3に連結されたハブ4bと、両者を
回転方向に弾性的に連結するダンパー機構4cとを有し
ている。一方のクラッチディスク組立体4の摩擦フェー
シング4aはフライホイール2の摩擦面11に近接して
配置されている。他方のクラッチディスク組立体4の摩
擦フェーシング4aはフライホイール2の摩擦面11か
ら第2軸方向側に離れたところに配置されている。各摩
擦フェーシング4aの軸方向間には中間プレート13が
配置されている。中間プレート13は後述するクラッチ
カバー15と一体回転しかつ軸方向に移動可能となって
いる部材である。
【0012】クラッチカバー組立体5は、フライホイー
ル2のトルクをクラッチディスク組立体4に伝達又は遮
断するための装置であり、フライホイール2に取り付け
られている。クラッチカバー組立体5は、図3に示すよ
うに、主に、クラッチカバー15と、プレッシャープレ
ート16と、押圧機構17と、摩耗補償機構18とから
構成されている。
【0013】クラッチカバー15はフライホイール2に
固定された環状の部材である。具体的には、クラッチカ
バー15の外周部がボルトによりフライホイール2に固
定されている。クラッチカバー15は、クラッチディス
ク組立体4の外周側を覆うとともにクラッチディスク組
立体4の第2軸方向側に位置している。このようにし
て、クラッチカバー15はフライホイール2の摩擦面1
1に対して軸方向に対向している。
【0014】クラッチカバー15は、大きく分けて、外
周覆い部分21と、円板状部分22と、両者の間に形成
された筒状部23とから構成されている。外周覆い部分
21はプレッシャープレート16の外周側を覆う概ね筒
状であり、その外周端は図示しないボルトによってフラ
イホイール2に固定されている。外周覆い部分21の複
数箇所は外周側が開くように切り欠かれている。また、
外周覆い部分21において筒状部23の外周側には複数
の平坦部24が形成されている。平坦部24は筒状部2
3の第1軸方向側端に連続しており、プレッシャープレ
ート16の内周側部分の第2軸方向面38と軸方向に間
隔を空けて対向している。円板状部分22は外周覆い部
分21の第2軸方向側先端から内周側に延びる部分であ
り、その内周縁は入力シャフト3の回りに近接してい
る。円板状部分22の半径方向中間部分には円周方向に
複数の孔27が形成されているが、円板状部分22の外
周部すなわち筒状部23よりすぐ内周側の部分には環状
部分26が確保されている。また、円板状部分22の内
周側縁近傍には棒状部材28が固定されている。棒状部
材28はクラッチカバー15の内周端から第1軸方向側
に延びている。
【0015】図3に示すように、クラッチカバー15の
筒状部23の内周側すなわち環状部分26の第1軸方向
側には、後述する摩耗補償機構18の付勢機構55を収
容するための収容部29が形成されている。環状部分2
6の内周端には第1軸方向に突出する環状突出部30が
形成されている。筒状部23と環状突出部30との間は
環状の溝32となっている。
【0016】プレッシャープレート16は、クラッチカ
バー15の内周側において、第2軸方向側のクラッチデ
ィスク組立体4の摩擦フェーシング4aとクラッチカバ
ー15との軸方向間に配置された環状の部材である。プ
レッシャープレート16の第1軸方向側の面は環状でか
つ平坦な押圧面37となっている。プレッシャープレー
ト16の第2軸方向側にはクラッチカバー15と対向す
る第2軸方向面38が形成されている。さらに、第2軸
方向面38の内周側には環状の支持部39が形成されて
いる。支持部39は他の部分より第2軸方向側に突出し
ている。
【0017】プレッシャープレート16は図2に示すス
トラッププレート41によりクラッチカバー15に連結
されている。具体的には、円周方向に等間隔で複数のス
トラッププレート41が設けられ、各ストラッププレー
ト41のR2側端はボルト42によりプレッシャープレ
ート16の外周部に固定され、R1側端は図示しないボ
ルトによりクラッチカバー15に固定されている。この
連結によりプレッシャープレート16はクラッチカバー
15とともにR1側に回転するようになっている。ま
た、クラッチ連結状態においてストラッププレート41
は軸方向にたわんでおり、ストラッププレート41はプ
レッシャープレート16に対して第2軸方向側に付勢力
を与えている。なお、ボルト42の頭部はクラッチカバ
ー15の前述の切り欠きに対応して配置されている。
【0018】押圧機構17は、プレッシャープレート1
6に対してクラッチ連結のための押圧力を与えるための
機構であり、ダイヤフラムスプリング44とレバー部材
45リティーナ46とから構成されている。リティーナ
46は、環状の部材であり、入力シャフト3の回りに近
接して配置されている。リティーナ46は、外周面に環
状の溝46aが形成され、内周面に内周側フランジ46
bを有している。
【0019】レバー部材45は、円周方向に放射状に並
んだ複数の板部材からなり、リティーナ46の第1軸方
向側部分の回りに配置されている。各レバー部材45
は、半径方向内側端がリティーナ46に係合し、半径方
向外側端がプレッシャープレート16及びファルクラム
リング60に係合している。なお、レバー部材は1枚の
環状プレートから構成されていてもよい。レバー部材4
5の半径方向内側端はリティーナ46の溝46a内に挿
入されている。レバー部材45の半径方向内側端の第1
軸方向側は、半径方向に湾曲した凸形状面となってお
り、溝46aの第1軸方向側面に対して揺動可能に当接
している。レバー部材45は、半径方向外側部がプレッ
シャープレート16とクラッチカバー15特に収容部2
9との軸方向間に配置されている。レバー部材45の外
周部の第2軸方向側面は後述するファルクラムリング6
0に支持されている。また、レバー部材45において前
述の支持部分より内周側部分の第1軸方向側面がプレッ
シャープレート16の支持部39に支持されている。
【0020】ダイヤフラムスプリング44はレバー部材
45の第2軸方向側に軸方向に離れて配置されている。
ダイヤフラムスプリング44の外周部の第2軸方向側面
はクラッチカバー15特に収容部29において環状突出
部30に支持されている。ダイヤフラムスプリング44
は内周端がリティーナ46の第2軸方向面に当接してい
る。この状態でダイヤフラムスプリング44はリティー
ナ46を介してレバー部材45の内周端を第1軸方向側
に付勢している。
【0021】ダイヤフラムスプリング44の内周端は棒
状部材28に係合して回り止めされている。また、リテ
ィーナ46には棒状部材28が挿入された孔が形成され
ており、リティーナ46は棒状部材28にガイドされて
軸方向に移動するようになっている。レバー部材45
は、内周側から、リティーナ46から第1軸方向側への
力が作用する力点50、プレッシャープレート16に力
を与えることが可能な作用点51,及びクラッチカバー
15側に支持される支点52を有している。各点50,
51,52は実際は中心軸O回りに弧状又は環状に形成
された線状部分である。作用点51は、レバー部材45
において第1軸方向側に突出した部分であり、プレッシ
ャープレート16の支持部39に当接している。支点5
2は、レバー部材45において第2軸方向側に突出した
部分であり、ファルクラムリング60の第1軸方向側面
に形成された環状の支持部40に当接している。なお、
支点52部分では円周方向に複数の穴52aが形成され
ており、それら穴52a内にファルクラムリング60の
支持部40から延びる突起40aが挿入されている。こ
の結果、レバー部材45はクラッチカバー15と一体回
転する。力点50から支点52までの半径方向距離をL
1とし、力点50から作用点51までの半径方向距離を
L2とし、作用点51から支点52までの半径方向距離
をL3とする。これにより、ダイヤフラムスプリング4
4からレバー部材45に伝達される押圧荷重はL2/L
3倍されてプレッシャープレート16に伝達される。
【0022】次に、摩耗補償機構18について説明す
る。図3に詳細に示す摩耗補償機構18は、クラッチデ
ィスク組立体4の摩擦フェーシング4aが摩耗した後に
レバー部材45の先端すなわち内周端である力点50部
分の軸方向高さを初期の位置に復帰させること、すなわ
ちレリーズベアリング84の軸方向位置を一定に保つこ
とでクラッチブレーキギャップを一定にすることを目的
としている。そのため、摩耗補償機構18は、クラッチ
ディスク組立体4の摩擦フェーシング4aに摩耗が生じ
ると次のクラッチレリーズ時にレバー部材45のクラッ
チカバー側支点52を摩耗に応じて摩擦フェーシング4
a側に移動させるようになっている。
【0023】摩耗補償機構18は主に付勢機構55と摩
耗量検出機構56とを備えている。付勢機構55は後述
のファルクラムリング60を第1軸方向側すなわちクラ
ッチディスク組立体4側に付勢するための機構である。
摩耗量検出機構56は、付勢機構55のアジャストリン
グ59の第1軸方向側への移動制限するとともにと、ク
ラッチディスク組立体4に摩耗が生じるとその後のレリ
ーズ時にアジャストリング59が摩耗量に応じて第1軸
方向側に移動するのを許容するための機構である。
【0024】付勢機構55はクラッチカバー15の収容
部29内に配置されている。付勢機構55は、主に、ク
ラッチカバー15に固定された、アジャストリング59
と、ファルクラムリング60と、アジャストスプリング
61とから構成されている。アジャストリング59(第
1リング部材)はクラッチカバー15の環状部分26の
第1軸方向側に配置され、ファルクラムリング60(第
2リング部材)はアジャストリング59の第1軸方向側
に配置されている。各部材は互いに軸方向に当接してい
る。なお、クラッチカバー15の溝32の底面(環状部
分26の第1軸方向側面)、アジャストリング59の軸
方向両側面、及びファルクラムリング60の第2軸方向
側面は、クラッチ装置1の回転軸線O−Oに対して垂直
な面となっている。
【0025】アジャストリング59は、環状の部材であ
り、クラッチカバー15の環状部分26の底面に相対回
転可能に配置されている。アジャストリング59は、外
周面が筒状部23の内周面に支持され、内周面が環状突
出部30の外周面に支持されている。アジャストリング
59の第1軸方向側面には複数の第1傾斜面59aが形
成されている。各第1傾斜面59aはアジャストリング
59の第1軸方向側面の半径方向中間部における凹部と
して形成されている。各第1傾斜面59aは、円周方向
に長く延びており、回転方向R1側にいくにしたがって
徐々に軸方向に高くなるように傾斜している。
【0026】また、アジャストリング59はその外周側
にフランジ59bを有している。フランジ59bはアジ
ャストリング59の外周面第2軸方向側に設けられた環
状部分である。フランジ59bの第1軸方向側面には第
2傾斜面59cが形成されている。各第2傾斜面59c
はは、円周方向に長く延びており、回転方向R1側にい
くにしたがって徐々に軸方向に高くなるように傾斜して
いる。
【0027】ファルクラムリング60はアジャストリン
グ59の第1軸方向側に当接している。ファルクラムリ
ング60は、外周面が筒状部23の内周面に支持されて
おり、さらに筒状部23の内周面に溝等の係合によって
相対回転不能にかつ軸方向に移動可能に係合している。
ファルクラムリング60の第2軸方向側面には、第1傾
斜面59a(傾斜面)に対応して複数の傾斜面60a
(相補傾斜面)が形成されている。各傾斜面60aは各
第1傾斜面59aに対して相補的に当接している。すな
わちアジャストリング59の第1傾斜面59aとファル
クラムリング60の傾斜面60aとにより第1くさび機
構が形成されている。
【0028】アジャストリング59の第2軸方向側面に
は環状又は弧状の溝59dが掲載されており、その溝5
9d内に複数のアジャストスプリング61が配置されて
いる。アジャストスプリング61はアジャストリング5
9をクラッチカバー15に対して回転方向R2側に付勢
するための部材である。アジャストスプリング61は引
っ張りばねでも圧縮ばねでもよい。アジャストスプリン
グ61によって付勢されることでアジャストリング59
の第1傾斜面59aからファルクラムリング60の傾斜
面60aに作用する力の軸方向成分により、ファルクラ
ムリング60は第1軸方向側に常に付勢されている。な
お、溝59dからアジャストスプリング61が脱落する
のを防止するために、ボルト58がクラッチカバー15
に取り付けられている。
【0029】第1傾斜面59aの傾斜角度θ1は第2傾
斜面59cの傾斜角度θ2より大きく、その比θ1/θ
2はレバー部材45における比L1/L2をr1/r2
倍にしたものに等しい。なお、r1は第1傾斜面59a
の平均半径であり、r2は第2傾斜面59cの平均半径
である。また、ここでの傾斜角度とは、クラッチ装置1
の回転軸線O−Oに対して垂直な平面に対する勾配を意
味する(図5を参照)。
【0030】以上に述べたように摩耗補償機構18の付
勢機構55は主にアジャストリング59とファルクラム
リング60とで構成されているため、従来に比べて部品
点数が少ない。この実施形態で摩耗量検出機構56は例
えば半径方向に対向する位置に設けられた2組の機構か
らなり、各組はロールピン73とナット74とボルト7
5とから構成されている。ロールピン73は、クラッチ
カバー15の平坦部24に形成された軸方向孔24a内
に挿入されている。ロールピン73は軸方向にスリット
が形成されたばね部材であり、軸方向孔24aの壁面に
自ら弾性的に当接している。このようにロールピン73
はクラッチカバー15に対して所定量の力が作用するま
では軸方向に移動しないように摩擦係合されている。ク
ラッチ連結状態である図3においては、ロールピン73
の第1軸方向側端面はクラッチカバー15の平坦部24
の第1軸方向側端面から突出していない。この第1軸方
向側端面とプレッシャープレート16の第2軸方向側端
面との間の軸方向隙間がクラッチレリーズ時にプレッシ
ャープレート16が第2軸方向側に移動可能な量(プレ
ッシャープレートの切れ代)になっている。
【0031】なお、孔24aは筒状部23に対応して形
成されており、その部分では筒状部23は半径方向に貫
通している。ナット74はロールピン73に挿入されて
いる。ナット74は第1軸方向側にネジ孔74aが形成
され、第2軸方向側にロールピン73の第2軸方向側面
に当接するフランジ74bを有している。ナット74の
第1軸方向側端はロールピン73の第1軸方向側端より
第2軸方向側に位置している。なお、この実施例ではナ
ット74はロールピン73に圧入されており、両者が軸
方向に離れる方向に移動することはない。また、ナット
74とロールピン73の固定方法は圧入に限定されな
い。
【0032】ボルト75はネジ部77がナット74のネ
ジ孔74aに螺合している。ボルト75の頭部78は、
プレッシャープレート16の軸方向孔79内に配置され
ている。軸方向孔79はプレッシャープレート16にお
いてクラッチカバー15の軸方向孔24aに対応する位
置にある。軸方向孔79は、押圧面37側に開いた第1
孔80と、第1孔80につながり第2軸方向側面に開い
た第2孔81とから構成されている。第2孔81は第1
孔80と同心であるが小径になっている。ボルト75の
頭部78は第1孔80の底面に当接している。
【0033】以上の構成によって、ボルト75とナット
74とロールピン73は軸方向に一体に移動する1つの
部材であり、図3の状態からプレッシャープレート16
に対して軸方向に接近することは可能であるが離反する
ことは不可能になっている。これにより、プレッシャー
プレート16は、図3の状態から、第2軸方向側に移動
する際にはボルト75から抵抗力が作用するが、第1軸
方向側に移動する際にはロールピン73に当接するまで
自由に移動できる。なお、第2孔81の押圧面37側に
は、ボルト75の脱落防止用ボルト83が螺合してい
る。
【0034】さらに、ナット74のフランジ74bには
半径方向内側に延びる係止部74cが形成されている。
係止部74cはアジャストリング59のフランジ59b
の第1軸方向側に配置されている。係止部74cの第2
軸方向側面は回転方向に傾斜した傾斜面74dであり、
アジャストリング59の第2傾斜面59cに対して相補
的に当接している。このように第2傾斜面59cと傾斜
面74dとにより第2くさび機構が形成されている。第
2傾斜面59bと傾斜面74dとが互いに当接した状態
でアジャストリング59からナット74及びロールピン
73に軸方向に力が加わると、クラッチカバー15の孔
24aからロールピン73に対して抵抗力が作用する。
言い換えると、ナット74及びロールピン73は、クラ
ッチカバー15に対して軸方向に移動可能に摩擦係止さ
れ、付勢機構55の荷重を支持するための移動停止機構
として機能している。この機能を実現するのであれば、
これら部材の形状・構成・配置等は本実施形態に限定さ
れない。また、さらに他の部材が本構成に新たに加えら
れて停止機構を構成していてもよい。
【0035】以上をまとめると、摩耗量検出機構56
は、従来のようなプレッシャープレートのクラッチカバ
ーに対する軸方向移動を停止させる機構ではなく、ファ
ルクラムリング60を直接駆動する付勢機構55を停止
させるための機構である。より具体的には、摩耗量検出
機構56は、ファルクラムリング60に軸方向の力を与
えるアジャストリング59の回転を停止させることで付
勢機構55の動作を停止させている。また、摩耗量検出
機構56はアジャストリング59との間に第2くさび機
構を構成することで、アジャストリング59の回転を禁
止及び許可している。また、摩耗量検出機構56は付勢
機構55との間に付勢機構55が作動可能な隙間を形成
するための機構である。この隙間はクラッチカバー15
にともに支持された付勢機構55と摩耗量検出機構56
の位置関係によってのみ決定される。すなわちこの隙間
(ファルクラムリング60を移動可能とする量)は、プ
レッシャープレート16の位置や動き、ファルクラムリ
ング60とレバー部材45との間の隙間の大きさに影響
されることはない。
【0036】図1に示すレリーズ装置6は、レバー部材
45の先端を第2軸方向側に引き出すことでクラッチ装
置1の連結を解除するための装置であり、主に、スリー
ブ82とレリーズベアリング84から構成されている。
スリーブ82はトランスミッション入力シャフト3の外
周に配置された筒状の部材である。スリーブ82の第1
軸方向端に形成された外周側フランジ82aはリティー
ナ46の内周側フランジ46bの内周面に第1軸方向側
から当接している。
【0037】レリーズベアリング84は、スリーブ82
の第2軸方向側端の回りに配置されている。レリーズベ
アリング84のインナーレース84aはスリーブ82に
固定されている。レリーズベアリング84のアウターレ
ース84bの外周には外周壁85が固定されている。外
周壁85にはたとえば半径方向に対向する2カ所に係合
部86が設けられている。レリーズフォーク87は、図
示しないクラッチハウジングに取り付けられた支持手段
(図示せず)により揺動自在に支持されるとともに、図
示されないクラッチ操作機構に連結されている。レリー
ズフォーク87の先端は外周壁85の係合部86の第1
軸方向側に所定の隙間をあけて配置されている。
【0038】レリーズベアリング84のインナーレース
84aとリティーナ46の内周部との軸方向間にはコイ
ルスプリング88が配置されている。コイルスプリング
88はリティーナ46をスリーブ82に対して付勢して
いる。これによりリティーナ46はスリーブ82に対し
て第1軸方向に押し付けられており、その結果内周側フ
ランジ46bと外周側フランジ82aは軸方向に互いに
離れないようになっている。この結果、スリーブ82及
びインナーレース84aはクラッチカバー15と一体回
転する。
【0039】さらに、図示しないトランスミッションハ
ウジングの壁面にはクラッチブレーキ7が設けられてい
る。クラッチブレーキ7とレリーズベアリング84との
間には所定の軸方向隙間(クラッチブレーキギャップ)
が確保されている。クラッチブレーキ7はトランスミッ
ションの変速をスムーズに行わせるための機構である。
具体的には、クラッチブレーキ7は、レリーズ装置6が
最も第2軸方向側に移動した状態でレリーズ装置6とト
ランスミッションハウジングの壁面との間に挟み付けら
れることで、トランスミッション入力シャフト3の回転
を停止させる機能を有している。なお、クラッチブレー
キギャップは、プレッシャープレート16の切れ代にレ
バー部材45のレバー比を掛けた値となっている。
【0040】動作 図1に示すクラッチ連結状態では、レバー部材45がプ
レッシャープレート16に対して押圧力を与えている。
また、このときストラッププレート41がプレッシャー
プレート16をクラッチディスク組立体4から引き離す
方向に付勢力を与えている。すなわち押圧力から付勢力
をひいた力がプレッシャープレート16からクラッチデ
ィスク組立体4に作用している。また、この状態でファ
ルクラムリング60及びロールピン73は軸方向に移動
しないようになっている。
【0041】次に、クラッチディスク組立体4に摩耗が
生じた際のクラッチカバー組立体5における摩耗補償動
作について説明する。図1の状態からクラッチディスク
組立体4の摩擦フェーシング4aに摩耗が生じるとそれ
に従いプレッシャープレート16が摩擦面11側に移動
する。このとき、プレッシャープレート16は、ボルト
75に作用することで、ナット74とロールピン73を
クラッチカバー15に対してフライホイール2側に摩耗
量だけ移動させる。すなわち、プレッシャープレート1
6に対してフライホイール側に作用する力は、クラッチ
カバー15からロールピン73に作用する静止摩擦力よ
り大きくなるように設定されている。この結果、ナット
74の係止部74cはアジャストリング59の第2傾斜
面59cから軸方向に摩耗量だけ離れる。
【0042】次にクラッチレリーズ動作を行う。操作者
がクラッチペダルを踏むことにより、クラッチ操作機構
を介してレリーズフォーク87がレリーズ装置6を第2
軸方向側に移動させる。具体的には、レリーズフォーク
87の先端が外周壁85に設けられた係合部86に当接
しレリーズ装置6全体を第2軸方向側に移動させる。こ
のとき、リティーナ46を介してダイヤフラムスプリン
グ44及びレバー部材45の内周端が第2軸方向側に移
動させられる。この結果、レバー部材45からプレッシ
ャープレート16に作用する押圧力が解除され、プレッ
シャープレート16はストラッププレート41からの付
勢力によって第2軸方向側に移動する。
【0043】クラッチレリーズ状態になると、アジャス
トリング59は回転方向R2側に回転しながらファルク
ラムリング60を第1軸方向に移動させる。これが可能
なのは、アジャストリング59からファルクラムリング
60に作用する力の軸方向成分がストラッププレート4
1の付勢力より大きく設定されているためである。以上
の結果、レバー部材45の支持部40及びプレッシャー
プレート16も第1軸方向側に移動する。
【0044】アジャストリング59の第2傾斜面59c
がナット74の傾斜面74dに当接すると、クラッチカ
バー15の孔24aからロールピン73に抵抗力が作用
することで、アジャストリング59の回転が停止する。
すなわちそれ以上はファルクラムリング60は軸方向に
移動しない。以上の動作において、ファルクラムリング
60は軸方向にS移動する。距離Sは摩耗量Wより大き
く、摩耗量Wに比θ1/θ2(=(L1/L2)×(r
1/r2))をかけた量となっている。このようにし
て、レバー部材45先端(内周端)高さを一定に保つこ
とができる。ファルクラムリング60の移動量が摩耗量
Wに等しい場合は、摩耗補償後に支持部材とレバー部材
の支点との軸方向間に隙間が発生し、次のクラッチ連結
時に支点がクラッチカバー側に移動してしまいレバー部
材の姿勢が変化する、つまりレバー部材先端(内周端)
がフライホイール側に移動してしまう。
【0045】このように摩耗補償動作によって、レバー
部材45の支点52の軸方向位置は、摩擦フェーシング
4aの摩耗量に対応して第1軸方向側に移動している。
この結果、レバー部材45の支点52及び作用点51は
摩耗量に対応して第1軸方向に移動しており、したがっ
てレバー部材45の姿勢は変化しているが力点50の軸
方向位置は変化しておらず、ダイヤフラムスプリング4
4の姿勢は変化せず、さらにリティーナ46,スリーブ
82,及びレリーズベアリング84の軸方向位置は変化
していない。すなわち、レリーズフォーク87先端とレ
リーズ装置6の係合部86との軸方向隙間及びクラッチ
ブレーキギャップが変化していない。
【0046】本実施形態では、アジャストリング59の
第1傾斜面59a及び第2傾斜面59cの角度の関係を
適宜設定することにより、摩擦フェーシングの摩耗量の
みならず、レバー部材やダイヤフラムスプリングの各支
点部の摩耗量を見込んで摩耗調整することができる。 〔変形例〕なお、本発明は本実施形態におけるクラッチ
装置に限定されない。
【0047】本発明は、クラッチディスク組立体が1つ
のクラッチ装置、押圧部材がダイヤフラムスプリング等
のばねのみからなるクラッチ装置、押圧部材がレバー部
材と他のばねからなるクラッチ装置、押圧部材をフライ
ホイール側に押すことでクラッチレリーズを行うクラッ
チ装置等にも採用可能である。また、クラッチブレーキ
の有無にも限定されない。
【0048】
【発明の効果】本発明に係るクラッチカバー組立体で
は、摩耗補償機構は主に第1リング部材と第2リング部
材とから構成され、従来に比べて部品点数が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としてのクラッチカバー組立
体が採用されたクラッチ装置の摩耗補償前のクラッチ連
結状態を示す縦断面概略図。
【図2】本発明の実施形態としてのクラッチカバー組立
体が採用されたクラッチ装置の摩耗補償後のクラッチ連
結状態を示す縦断面概略図。
【図3】図1の部分拡大図であり、クラッチカバー組立
体の摩耗補償機構を示すための縦断面概略図。
【図4】クラッチカバーの部分平面図。
【図5】摩耗補償機構における2種類の傾斜面からなる
くさび機構の構造を説明するための概略図。
【符号の簡単な説明】
1 クラッチ装置 2 フライホイール 4 クラッチディスク組立体 5 クラッチカバー組立体 6 レリーズ装置 15 クラッチカバー 16 プレッシャープレート 17 押圧機構 18 摩耗補償機構 55 付勢機構 56 摩耗量検出機構 59 アジャストリング 60 ファルクラムリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フライホイールに装着され、摩擦部材を前
    記フライホイールに連結及び連結解除させるためのクラ
    ッチカバー組立体であって、 前記フライホイールと一体回転するクラッチカバーと、 前記摩擦部材に近接して配置され、前記クラッチカバー
    に一体回転するが軸方向に移動可能なプレッシャープレ
    ートと、 前記プレッシャープレートに前記摩擦部材側への押圧力
    を与えるための押圧部材と、 前記クラッチカバーに設けられ前記押圧部材を支持し、
    前記摩擦部材に摩耗が生じたときに前記押圧部材の支持
    位置を摩耗量に応じて前記摩擦部材側に移動させるため
    の摩耗補償機構とを備え、 前記摩耗補償機構は、前記クラッチカバーの前記摩擦部
    材側に相対回転可能に配置され回転方向に延びる傾斜面
    を前記摩擦部材側に有する第1リング部材と、前記第1
    リング部材の前記摩擦部材側に配置され前記クラッチカ
    バーに相対回転不能にかつ軸方向に移動可能に係合し、
    前記傾斜面に対して相補的に当接する相補傾斜面を前記
    クラッチカバー側に有し、前記押圧部材を支持する支持
    部を前記摩擦部材側に有する第2リング部材と、前記第
    2リング部材が前記第1リング部材から軸方向に離れる
    ように前記第1リング部材を前記クラッチカバーに対し
    て回転方向に付勢する弾性部材とを有する、クラッチカ
    バー組立体。
  2. 【請求項2】前記摩耗補償機構は規制機構をさらに有し
    ており、 前記規制機構は、前記第1リング部材の前記摩擦部材側
    に当接して前記第1リング部材の前記摩擦部材側への移
    動を防止し、前記摩擦部材が摩耗すると前記第1リング
    部材の前記摩擦部材側への移動を許容する、請求項1に
    記載のクラッチカバー組立体。
  3. 【請求項3】前記規制機構は摩耗量検出部材を有してお
    り、 前記摩耗量検出部材は、前記クラッチカバーに対して軸
    方向に移動可能に摩擦係合されさらに前記第1リング部
    材の前記摩擦部材側の面に当接することで前記第1リン
    グ部材が前記摩擦部材側に移動するのを制限し、前記摩
    擦部材が摩耗すると前記プレッシャープレートともに前
    記摩擦部材側に移動して前記第1リング部材との間に隙
    間を形成する、請求項2に記載のクラッチカバー組立
    体。
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