JPH08210377A - 摩耗補償部を有するプルタイプダイヤフラムスプリング式クラッチ - Google Patents
摩耗補償部を有するプルタイプダイヤフラムスプリング式クラッチInfo
- Publication number
- JPH08210377A JPH08210377A JP7276171A JP27617195A JPH08210377A JP H08210377 A JPH08210377 A JP H08210377A JP 7276171 A JP7276171 A JP 7276171A JP 27617195 A JP27617195 A JP 27617195A JP H08210377 A JPH08210377 A JP H08210377A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diaphragm spring
- spring
- clutch
- housing
- pressure plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 title 1
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims abstract description 24
- 230000013011 mating Effects 0.000 claims description 7
- 238000003825 pressing Methods 0.000 claims description 5
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 claims description 3
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 abstract description 2
- 239000012528 membrane Substances 0.000 abstract 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 230000001419 dependent effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000008569 process Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D13/00—Friction clutches
- F16D13/58—Details
- F16D13/75—Features relating to adjustment, e.g. slack adjusters
- F16D13/757—Features relating to adjustment, e.g. slack adjusters the adjusting device being located on or inside the clutch cover, e.g. acting on the diaphragm or on the pressure plate
Abstract
(57)【要約】
【課題】 比較的に過大なスペースを必要としない簡単
な構造のかつ製造容易なダイヤフラムスプリング式クラ
ッチを提供する。 【解決手段】 ダイヤフラムスプリング（７）の外径部
が皿ばね（１０）で支えられ、この皿ばねが大きな支承
力を有し、結果として得られるこの支承力は、摩耗のと
き自動的な摩擦補償機構（９）に作用し、これにより、
ダイヤフラムスプリングはクラッチハウジング（２）に
対する相対位置を維持する。
な構造のかつ製造容易なダイヤフラムスプリング式クラ
ッチを提供する。 【解決手段】 ダイヤフラムスプリング（７）の外径部
が皿ばね（１０）で支えられ、この皿ばねが大きな支承
力を有し、結果として得られるこの支承力は、摩耗のと
き自動的な摩擦補償機構（９）に作用し、これにより、
ダイヤフラムスプリングはクラッチハウジング（２）に
対する相対位置を維持する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、プルタイプダイヤ
フラムスプリング式クラッチであって、内燃機関のフラ
イホイールに固着されてこれと一緒に回転軸の周りを回
転することのできるクラッチハウジングと、クラッチハ
ウジング内に捩り剛性に、但し軸方向に変位可能に配置
されるプレッシャプレートと、フェーシングを有する、
プレッシャプレートとフライホイールとの間のクラッチ
ディスクと、外径部がクラッチハウジングで、また中央
直径部がプレッシャプレートで支えられ、且つ半径方向
内側を向いてリリース装置を作用させるばね舌片を有す
る、押付け力を発生するダイヤフラムスプリングと、フ
ェーシングの摩耗を自動的に補償する機構とを有するも
のに関する。
フラムスプリング式クラッチであって、内燃機関のフラ
イホイールに固着されてこれと一緒に回転軸の周りを回
転することのできるクラッチハウジングと、クラッチハ
ウジング内に捩り剛性に、但し軸方向に変位可能に配置
されるプレッシャプレートと、フェーシングを有する、
プレッシャプレートとフライホイールとの間のクラッチ
ディスクと、外径部がクラッチハウジングで、また中央
直径部がプレッシャプレートで支えられ、且つ半径方向
内側を向いてリリース装置を作用させるばね舌片を有す
る、押付け力を発生するダイヤフラムスプリングと、フ
ェーシングの摩耗を自動的に補償する機構とを有するも
のに関する。
【０００２】
【従来の技術】上記型式のダイヤフラムスプリング式ク
ラッチが例えばドイツ公開特許公報第43 06 688号によ
り公知である。
ラッチが例えばドイツ公開特許公報第43 06 688号によ
り公知である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、先行
技術に比べて過大なスペースを必要としない簡単な構造
であり、従って製造容易なダイヤフラムスプリング式ク
ラッチを提供することにある。
技術に比べて過大なスペースを必要としない簡単な構造
であり、従って製造容易なダイヤフラムスプリング式ク
ラッチを提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記課
題は、ダイヤフラムスプリングが、プレッシャプレート
に背向した側で、受け部として実施される皿ばねを介し
て、クラッチハウジングで支えられており、同じ直径範
囲においてプレッシャプレートに対向した側でダイヤフ
ラムスプリングとハウジング固定部材との間に摩擦補償
機構が設けられており、この機構が、ダイヤフラムスプ
リングの取付位置を力に依存して再調整し又は維持する
ことによって摩耗補償を引き起こし、摩耗が現れると機
構の支承力が上昇することを特徴とするダイヤフラムス
プリング式クラッチによって解決される。
題は、ダイヤフラムスプリングが、プレッシャプレート
に背向した側で、受け部として実施される皿ばねを介し
て、クラッチハウジングで支えられており、同じ直径範
囲においてプレッシャプレートに対向した側でダイヤフ
ラムスプリングとハウジング固定部材との間に摩擦補償
機構が設けられており、この機構が、ダイヤフラムスプ
リングの取付位置を力に依存して再調整し又は維持する
ことによって摩耗補償を引き起こし、摩耗が現れると機
構の支承力が上昇することを特徴とするダイヤフラムス
プリング式クラッチによって解決される。
【０００５】更に、フェーシングの摩耗を自動的に補償
する機構が、回転軸と同軸に配置される少なくとも１つ
の環状部材からなり、周方向で勾配を生じる部分面を有
し、これらの部分面がハウジング固定部材の対応する相
手面と協働し、ばね機構が部材をクラッチハウジングに
対して負荷して軸方向間隔Ｘを縮小することが提案され
る。この単純な部材の使用と、力に依存した仕方での摩
耗補償の作用とによって、簡単な自動摩耗補償を引き起
こすことができる。リリース運動の大きさはこの作用に
とって重要ではない。
する機構が、回転軸と同軸に配置される少なくとも１つ
の環状部材からなり、周方向で勾配を生じる部分面を有
し、これらの部分面がハウジング固定部材の対応する相
手面と協働し、ばね機構が部材をクラッチハウジングに
対して負荷して軸方向間隔Ｘを縮小することが提案され
る。この単純な部材の使用と、力に依存した仕方での摩
耗補償の作用とによって、簡単な自動摩耗補償を引き起
こすことができる。リリース運動の大きさはこの作用に
とって重要ではない。
【０００６】本発明の別の提案によれば、部材が、皿ば
ねとダイヤフラムスプリングとの力の差によって、軸方
向間隔を縮小する方向に負荷されていると有利である。
皿ばねの使用は特に好ましい。というのも、皿ばねはき
わめて平らなばね特性で設計することができ、摩耗行程
にわたってその押付け力をごく僅かに変えるだけである
からである。
ねとダイヤフラムスプリングとの力の差によって、軸方
向間隔を縮小する方向に負荷されていると有利である。
皿ばねの使用は特に好ましい。というのも、皿ばねはき
わめて平らなばね特性で設計することができ、摩耗行程
にわたってその押付け力をごく僅かに変えるだけである
からである。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明を１実施形態に基づ
いて詳しく説明する。ダイヤフラムスプリング式クラッ
チ１はそのクラッチハウジング２が内燃機関の図示され
ないフライホイールに固着されて、これと一緒に回転軸
３の周りを回転する。クラッチハウジング２のなかにプ
レッシャプレート４が配置されており、それもしかも軸
方向に変位可能に、但し捩り剛性に配置されている。固
着は例えば公知の接線方向板ばねを介して行われる。ダ
イヤフラムスプリング７は、クラッチハウジング２とプ
レッシャプレート４との間に配置されて、中央直径部が
プレッシャプレート４で支承されて押付け力ＦA を発生
し、また外径部は逆方向の同じ力でクラッチハウジング
２で間接的に支えられている。この間接的支えは皿ばね
10を介して行われ、この皿ばねはその外径部が支持輪16
を介設してダイヤフラムスプリング７の外径部で支承さ
れ、また内径部は支持輪17を介設してクラッチハウジン
グ２で支承される。ダイヤフラムスプリング７の外径
部、（皿ばね10に背向する側）とハウジング固定部材11
との間に、フェーシングの摩耗を自動的に補償する機構
９が設けられている。フェーシング６はクラッチディス
ク５の外周面にあり、トルクを伝達するためにプレッシ
ャプレート４とフライホイールとの間で緊張可能であ
る。摩耗補償機構９が環状部材13を有し、この部材は回
転軸３と同軸に配置されて、ダイヤフラムスプリング７
に対して回転可能である。部分「Ａ」が図２に示されて
おり、ここには配置の細部を認めることができる。環状
部材13は、周面に配設されて勾配を生じる部分面14を有
し、これらの部分面は、ハウジングに固定配置される対
応する相手面12と協働する。相手面12はハウジング固定
部材11に配置されている。環状部材13は、ばね機構（例
えば周面に配設される複数の引張ばね１５）によって、
矢印Ｐに従って周方向でばね押しされている。
いて詳しく説明する。ダイヤフラムスプリング式クラッ
チ１はそのクラッチハウジング２が内燃機関の図示され
ないフライホイールに固着されて、これと一緒に回転軸
３の周りを回転する。クラッチハウジング２のなかにプ
レッシャプレート４が配置されており、それもしかも軸
方向に変位可能に、但し捩り剛性に配置されている。固
着は例えば公知の接線方向板ばねを介して行われる。ダ
イヤフラムスプリング７は、クラッチハウジング２とプ
レッシャプレート４との間に配置されて、中央直径部が
プレッシャプレート４で支承されて押付け力ＦA を発生
し、また外径部は逆方向の同じ力でクラッチハウジング
２で間接的に支えられている。この間接的支えは皿ばね
10を介して行われ、この皿ばねはその外径部が支持輪16
を介設してダイヤフラムスプリング７の外径部で支承さ
れ、また内径部は支持輪17を介設してクラッチハウジン
グ２で支承される。ダイヤフラムスプリング７の外径
部、（皿ばね10に背向する側）とハウジング固定部材11
との間に、フェーシングの摩耗を自動的に補償する機構
９が設けられている。フェーシング６はクラッチディス
ク５の外周面にあり、トルクを伝達するためにプレッシ
ャプレート４とフライホイールとの間で緊張可能であ
る。摩耗補償機構９が環状部材13を有し、この部材は回
転軸３と同軸に配置されて、ダイヤフラムスプリング７
に対して回転可能である。部分「Ａ」が図２に示されて
おり、ここには配置の細部を認めることができる。環状
部材13は、周面に配設されて勾配を生じる部分面14を有
し、これらの部分面は、ハウジングに固定配置される対
応する相手面12と協働する。相手面12はハウジング固定
部材11に配置されている。環状部材13は、ばね機構（例
えば周面に配設される複数の引張ばね１５）によって、
矢印Ｐに従って周方向でばね押しされている。
【０００８】次に、ダイヤフラムスプリング式クラッチ
の作用様式が図３に関連して説明される。この図はダイ
ヤフラムスプリング及び皿ばねのばね力勾配とダイヤフ
ラムスプリングの運動との関係を示す。皿ばね10の調整
及び取付けは、摩耗範囲でそのばね力勾配ＦT がきわめ
て扁平となるように行われる。皿ばね７のばね力勾配Ｆ
M が重なり合う。破線で示された取付位置から認めるこ
とができるように、皿ばね７がプレッシャプレート４に
力ＦA を加えてクラッチディスク５を嵌着状態で保持す
る。逆方向の同じ力でもって、ダイヤフラムスプリング
７はその外径部が支持リング16で支承されて、摩耗補償
機構９の方向で皿ばね10によって加えられる力を低減
し、皿ばね７はなお力ＦRES で摩耗補償機構９に作用す
る。この力ＦRES は、引張ばね15の力と、部分面14又は
相手面12の勾配と、環状部材13とハウジング固定部材11
との間の摩擦係数とによって、図示取付位置のとき引張
ばね15によって環状部材13の回動が可能でないように調
整されている。環状部材13でのダイヤフラムスプリング
７の支承範囲とハウジング固定部材11との間に間隔Ｘが
存在する。長い使用期間後にフェーシング６に摩耗が現
れると、プレッシャプレート４はクラッチハウジング２
から離れてフライホイールの方向に遊動する。これによ
り、ダイヤフラムスプリング７は、摩耗補償機構が存在
しない場合に、半径方向内向きのばね舌片８が矢印Ｆ
AUS （リリース装置に関して記号で図示）の方向に離反
遊動することによって、クラッチハウジング２内の相対
位置を変えはじめる。この場合、ばね舌片８の末端用に
きわめて大きな行程が生じる。というのも、いわゆるプ
ルタイプダイヤフラムスプリング式クラッチの場合、プ
レッシャプレート４の支承点とばね舌片８の末端との間
の間隔と、プレッシャプレート４の支承点と支持リング
16の支承点との間の間隔との長さ比が４〜５：１である
からである。ところで図３によればダイヤフラムスプリ
ング７は、摩耗が増すと、つまり摩耗行程の方向で動く
と、強く増加する支承力ＦA をプレッシャプレート４で
も支持リング16でもそれが生成するように設計されてい
る。支持リング16でのこの力ＦA は、皿ばね10の当該力
に対抗して働き、こうして摩耗補償機構９に対する合成
力ＦRES を低減する。これにより、引張ばね15は、環状
部材13が矢印Ｐの方向で部分面14と相手面12との間の摩
擦力を克服して、適宜な再調整を行うことが可能とな
る。これにより、ダイヤフラムスプリング７は再び原取
付位置に戻されて、摩耗補償機構９の範囲で古い力条件
が再び実現される。こうして摩耗のとき、ダイヤフラム
スプリング７がその取付形状を受け取り、ばね舌片８の
半径方向内側末端がフェーシング６の摩耗量だけフライ
ホイールの方向に遊動することも確保されている。
の作用様式が図３に関連して説明される。この図はダイ
ヤフラムスプリング及び皿ばねのばね力勾配とダイヤフ
ラムスプリングの運動との関係を示す。皿ばね10の調整
及び取付けは、摩耗範囲でそのばね力勾配ＦT がきわめ
て扁平となるように行われる。皿ばね７のばね力勾配Ｆ
M が重なり合う。破線で示された取付位置から認めるこ
とができるように、皿ばね７がプレッシャプレート４に
力ＦA を加えてクラッチディスク５を嵌着状態で保持す
る。逆方向の同じ力でもって、ダイヤフラムスプリング
７はその外径部が支持リング16で支承されて、摩耗補償
機構９の方向で皿ばね10によって加えられる力を低減
し、皿ばね７はなお力ＦRES で摩耗補償機構９に作用す
る。この力ＦRES は、引張ばね15の力と、部分面14又は
相手面12の勾配と、環状部材13とハウジング固定部材11
との間の摩擦係数とによって、図示取付位置のとき引張
ばね15によって環状部材13の回動が可能でないように調
整されている。環状部材13でのダイヤフラムスプリング
７の支承範囲とハウジング固定部材11との間に間隔Ｘが
存在する。長い使用期間後にフェーシング６に摩耗が現
れると、プレッシャプレート４はクラッチハウジング２
から離れてフライホイールの方向に遊動する。これによ
り、ダイヤフラムスプリング７は、摩耗補償機構が存在
しない場合に、半径方向内向きのばね舌片８が矢印Ｆ
AUS （リリース装置に関して記号で図示）の方向に離反
遊動することによって、クラッチハウジング２内の相対
位置を変えはじめる。この場合、ばね舌片８の末端用に
きわめて大きな行程が生じる。というのも、いわゆるプ
ルタイプダイヤフラムスプリング式クラッチの場合、プ
レッシャプレート４の支承点とばね舌片８の末端との間
の間隔と、プレッシャプレート４の支承点と支持リング
16の支承点との間の間隔との長さ比が４〜５：１である
からである。ところで図３によればダイヤフラムスプリ
ング７は、摩耗が増すと、つまり摩耗行程の方向で動く
と、強く増加する支承力ＦA をプレッシャプレート４で
も支持リング16でもそれが生成するように設計されてい
る。支持リング16でのこの力ＦA は、皿ばね10の当該力
に対抗して働き、こうして摩耗補償機構９に対する合成
力ＦRES を低減する。これにより、引張ばね15は、環状
部材13が矢印Ｐの方向で部分面14と相手面12との間の摩
擦力を克服して、適宜な再調整を行うことが可能とな
る。これにより、ダイヤフラムスプリング７は再び原取
付位置に戻されて、摩耗補償機構９の範囲で古い力条件
が再び実現される。こうして摩耗のとき、ダイヤフラム
スプリング７がその取付形状を受け取り、ばね舌片８の
半径方向内側末端がフェーシング６の摩耗量だけフライ
ホイールの方向に遊動することも確保されている。
【０００９】ここで指摘しておくなら、上記クラッチは
あらゆる種類のフライホイールに、例えばダブルマスフ
ライホイールに、拡張することができる。
あらゆる種類のフライホイールに、例えばダブルマスフ
ライホイールに、拡張することができる。
【００１０】
【発明の効果】叙上の如く本発明によるクラッチの構成
によると、使用により摩耗が現れ、従ってダイヤフラム
スプリングの力が強まると、フェーシングの摩耗を自動
的に補償する機構が再調整を自動的に実行し、この再調
整によってダイヤフラムスプリングは全体として摩耗に
応じて平行に変位して相対位置を維持する。同時に、ダ
イヤフラムスプリングに由来して押付け力を発生する支
承力が一定に保たれるようにされる。
によると、使用により摩耗が現れ、従ってダイヤフラム
スプリングの力が強まると、フェーシングの摩耗を自動
的に補償する機構が再調整を自動的に実行し、この再調
整によってダイヤフラムスプリングは全体として摩耗に
応じて平行に変位して相対位置を維持する。同時に、ダ
イヤフラムスプリングに由来して押付け力を発生する支
承力が一定に保たれるようにされる。
【００１１】この摩耗補償方式は、まさに、いわゆるプ
ルタイプクラッチの場合に有利である。なぜならば、こ
のタイプのクラッチでは摩耗補償が欠落していると半径
方向内向きのばね舌片が特に大きな揺動運動を受けるで
あろうからである。大きなスペース需要に相当すること
であるが、リリース装置が過大なリリース運動に適して
いなければならなくなることがこれにより防止されると
言った効果が得られるものである。
ルタイプクラッチの場合に有利である。なぜならば、こ
のタイプのクラッチでは摩耗補償が欠落していると半径
方向内向きのばね舌片が特に大きな揺動運動を受けるで
あろうからである。大きなスペース需要に相当すること
であるが、リリース装置が過大なリリース運動に適して
いなければならなくなることがこれにより防止されると
言った効果が得られるものである。
【図１】ダイヤフラムスプリング式クラッチの縦断面図
の上半分を示す。
の上半分を示す。
【図２】調整機構の部分図Ａである。
【図３】皿ばね及びダイヤフラムスプリングのばね力の
勾配を示す。
勾配を示す。
１ プルタイプダイヤフラムスプリング式クラッチ、 ２ クラッチハウジング、 ３ 回転軸、 ４ プレッシャプレート、 ７ ダイヤフラムスプリング、 ９ 摩擦補償機構、 １０ 皿ばね、 １１ ハウジング固定部材、 １２ 相手面、 １３ 環状部材、 １４ 部分面、 １５ 引張ばね。
Claims (3)
- 【請求項１】 プルタイプダイヤフラムスプリング式ク
ラッチであって、内燃機関のフライホイールに固着され
てこれと一緒に回転軸の周りを回転することのできるク
ラッチハウジングと、クラッチハウジング内に捩り剛性
に、但し軸方向に変位可能に配置されるプレッシャプレ
ートと、フェーシングを有する、プレッシャプレートと
フライホイールとの間のクラッチディスクと、外径部が
クラッチハウジングで、また中央直径部がプレッシャプ
レートで支えられ、且つ半径方向内側を向いてリリース
装置を作用させるばね舌片を有する、押付け力を発生す
るダイヤフラムスプリングと、フェーシングの摩耗を自
動的に補償する機構とを有するものにおいて、 ダイヤフラムスプリング（7)が、プレッシャプレート
（4)に背向した側で、受け部として実施される皿ばね(1
0)を介して、クラッチハウジング（2)で支えられてお
り、 同じ直径範囲においてプレッシャプレート（4)に対向し
た側でダイヤフラムスプリング（7)とハウジング固定部
材(11)との間に摩擦補償機構（9)が設けられており、 この機構が、ダイヤフラムスプリング（7)の取付位置を
力に依存して再調整し又は維持することによって摩耗補
償を引き起こし、摩耗が現れると機構の支承力が上昇す
ることを特徴とするダイヤフラムスプリング式クラッ
チ。 - 【請求項２】 摩耗補償機構（9)が、回転軸（3)と同軸
に配置される少なくとも１つの環状部材(13)からなり、
周方向で勾配を生じる部分面(14)を有し、これらの部分
面が、ハウジング固定部材(11)の対応する相手面(12)と
協働し、ばね機構（引張ばね15）がハウジング固定部材
(11)をクラッチハウジング（2)に対して負荷して軸方向
間隔Ｘを縮小することを特徴とする請求項１に記載のダ
イヤフラムスプリング式クラッチ。 - 【請求項３】 ハウジング固定部材(11)が、皿ばね(10)
とダイヤフラムスプリング（7)との力の差（Ｆres ）に
よって、軸方向間隔(X) を縮小する方向に負荷されてい
ることを特徴とする請求項２に記載のダイヤフラムスプ
リング式クラッチ。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE4436110A DE4436110C1 (de) | 1994-10-10 | 1994-10-10 | Membranfederkupplung der gezogenen Bauart mit Verschleißausgleich |
| DE44-36-110-6 | 1994-10-10 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08210377A true JPH08210377A (ja) | 1996-08-20 |
| JP3016180B2 JP3016180B2 (ja) | 2000-03-06 |
Family
ID=6530355
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7276171A Expired - Lifetime JP3016180B2 (ja) | 1994-10-10 | 1995-10-02 | 摩耗補償部を有するプルタイプダイヤフラムスプリング式クラッチ |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5667049A (ja) |
| JP (1) | JP3016180B2 (ja) |
| DE (1) | DE4436110C1 (ja) |
| FR (1) | FR2725486B1 (ja) |
| GB (1) | GB2294097B (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100671672B1 (ko) * | 1999-05-31 | 2007-01-18 | 루크 라멜렌 운트 쿠플룽스바우베타일리궁스 카게 | 마찰 클러치 |
| JP2016538505A (ja) * | 2013-11-28 | 2016-12-08 | シェフラー テクノロジーズ アー・ゲー ウント コー． カー・ゲーＳｃｈａｅｆｆｌｅｒ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｉｅｓ ＡＧ ＆ Ｃｏ． ＫＧ | クラッチ装置 |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU6226398A (en) * | 1997-03-06 | 1998-09-22 | Yves J. Kemper | Clutch spring assembly |
| DE19731610A1 (de) * | 1997-07-23 | 1999-01-28 | Mannesmann Sachs Ag | Reibungskupplung mit automatischem Verschleißausgleich |
| US6325193B1 (en) | 2000-04-19 | 2001-12-04 | Eaton Corporation | Friction clutch with an adjustment limiting device |
| US6799667B2 (en) * | 2001-09-10 | 2004-10-05 | Zf Sachs Ag | Clutch lever taking advantage of centrifugal forces |
| JP6065949B1 (ja) * | 2015-07-07 | 2017-01-25 | 積水ハウス株式会社 | バックアップ材施工具 |
Family Cites Families (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60188628A (ja) * | 1984-03-08 | 1985-09-26 | Aisin Seiki Co Ltd | 摩耗追従機構 |
| US5029687A (en) * | 1989-01-18 | 1991-07-09 | Kabushiki Kaisha Daikin Seisakusho | Self adjuster for pull-type clutch |
| JPH0532664Y2 (ja) * | 1989-07-20 | 1993-08-20 | ||
| GB2242945B (en) * | 1990-04-11 | 1994-02-02 | Honda Motor Co Ltd | Multiple-disk clutch apparatus |
| SE512438C2 (sv) * | 1991-11-26 | 2000-03-20 | Luk Lamellen & Kupplungsbau | Friktionskoppling |
| US5377803A (en) * | 1992-05-06 | 1995-01-03 | Fichtel & Sachs Ag | Pressure plate arrangement for a motor vehicle friction clutch |
| DE4306688C2 (de) * | 1992-05-06 | 1996-08-08 | Fichtel & Sachs Ag | Automatischer Verschleißausgleich für die Druckplatte einer Kraftfahrzeug-Reibungskupplung |
| DE4322677B4 (de) * | 1992-07-11 | 2005-05-12 | Luk Lamellen Und Kupplungsbau Beteiligungs Kg | Reibungskupplung |
| JP2564900Y2 (ja) * | 1992-08-07 | 1998-03-11 | 株式会社エクセディ | クラッチカバー組立体 |
| KR100326408B1 (ko) * | 1992-12-22 | 2002-10-31 | 룩라멜렌운트쿠플룽스바우베타일리궁스카게 | 마찰클러치 |
| DE4337613A1 (de) * | 1993-11-04 | 1995-05-11 | Fichtel & Sachs Ag | Reibungskupplung mit automatischem Verschleißausgleich und Spielgeber |
| JPH07238953A (ja) * | 1994-02-25 | 1995-09-12 | Daikin Mfg Co Ltd | クラッチカバー組立体 |
| US5404979A (en) * | 1994-05-27 | 1995-04-11 | Chrysler Corporation | Motor vehicle manual transmission modular clutch assembly |
-
1994
- 1994-10-10 DE DE4436110A patent/DE4436110C1/de not_active Expired - Fee Related
-
1995
- 1995-10-02 JP JP7276171A patent/JP3016180B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1995-10-09 FR FR9511856A patent/FR2725486B1/fr not_active Expired - Fee Related
- 1995-10-10 US US08/541,829 patent/US5667049A/en not_active Expired - Fee Related
- 1995-10-10 GB GB9520679A patent/GB2294097B/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100671672B1 (ko) * | 1999-05-31 | 2007-01-18 | 루크 라멜렌 운트 쿠플룽스바우베타일리궁스 카게 | 마찰 클러치 |
| JP2016538505A (ja) * | 2013-11-28 | 2016-12-08 | シェフラー テクノロジーズ アー・ゲー ウント コー． カー・ゲーＳｃｈａｅｆｆｌｅｒ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｉｅｓ ＡＧ ＆ Ｃｏ． ＫＧ | クラッチ装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| GB9520679D0 (en) | 1995-12-13 |
| US5667049A (en) | 1997-09-16 |
| JP3016180B2 (ja) | 2000-03-06 |
| DE4436110C1 (de) | 1996-03-07 |
| FR2725486B1 (fr) | 1997-06-27 |
| GB2294097B (en) | 1998-07-01 |
| GB2294097A (en) | 1996-04-17 |
| FR2725486A1 (fr) | 1996-04-12 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3016181B2 (ja) | 摩耗補償機構を有する摩擦クラッチ | |
| JP3086848B2 (ja) | クラッチ解除力を補助するための補助バネを有する摩擦クラッチ | |
| JP2656197B2 (ja) | クラッチカバー組立体 | |
| US5029687A (en) | Self adjuster for pull-type clutch | |
| GB2280001A (en) | Friction clutch for motor vehicles | |
| US6050381A (en) | Wear compensation mechanism for clutch mechanism | |
| US6264019B1 (en) | Clutch cover assembly | |
| JP2000205297A (ja) | 過度調節保護の付いた自動調節摩擦クラッチ | |
| JPH08210377A (ja) | 摩耗補償部を有するプルタイプダイヤフラムスプリング式クラッチ | |
| US5862901A (en) | Friction clutch that produces pressure force with two springs | |
| JPH08210378A (ja) | 内燃機関用摩擦クラッチ | |
| JP3638422B2 (ja) | クラッチカバー組立体 | |
| JPH109285A (ja) | 摩耗補償装置を有する摩擦クラッチ | |
| US4972734A (en) | Torque variation absorbing device | |
| US5947251A (en) | Shim plate for remanufactured clutch release bearing and housing assembly | |
| US5960920A (en) | Wear compensating friction clutch | |
| US20020139632A1 (en) | Clutch cover assembly | |
| US4633989A (en) | Structure for supporting a diaphragm spring in a clutch | |
| JP4535846B2 (ja) | クラッチカバー組立体 | |
| JPH10227317A (ja) | クラッチカバー組立体 | |
| JPH07151161A (ja) | クラッチ及びクラッチ解放アセンブリ | |
| JP4576327B2 (ja) | クラッチカバー組立体 | |
| JP4620403B2 (ja) | クラッチカバー組立体 | |
| GB2144811A (en) | A clutch for motor vehicles | |
| US20040245063A1 (en) | Pressure plate assembly for a friction clutch |