JP3516007B2 - 円板体の送出装置 - Google Patents

円板体の送出装置

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    • G07D1/00Coin dispensers

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は複数個の円板体を送
り出すための円板体の送出装置に関する。本発明は具体
的には通貨である円板形のコインあるいはゲーム等に使
用される円板形のメダルなどの円板体を連続して上方向
に送り出すための円板体揚送装置に関する。本発明は更
に具体的にはメダル貸出し機を含む自動販売機、通貨の
両替機、メダル使用のゲーム装置などに使用される円板
体の揚送装置に関する。 【0002】 【従来の技術】これまでの円板体の揚送装置としては例
えば米国特許第4,518,001号の明細書に記載さ
れたコイン処理装置がある。この米国特許に開示されて
いる装置は概略的に説明するとホッパーによるコインの
支払いアセンブリィを含むと共に前後パネルならびに第
1と第2の縁パネルをもつ長手なダクトを含む。そして
更に下方の入口端と上方の出口端との間に単一のエッジ
からエッジへの列で並べられたコインを受け入れるため
のチャネルを含み此のチャネルの入口端が前記ホッパー
の支払いシュートと連通し前記出口端の第1の縁パネル
に単一の出口スロットを含む。 【0003】そして此のコイン処理装置がコインの放出
アセンブリィを備え此のアセンブリィは前記出口スロッ
トを通るコインを強制的に放出するための放出部材を含
み此の放出部材は前記出口端近くの前記チャネルに突出
して前記前後パネルにほぼ直角な軸まわりに回転可能で
あり且つ前記第1の縁パネルよりも前記第2の縁パネル
の近くで前記チャネルの幅に関して前記出口スロットか
ら離れる方向に中心ずれしている第1の位置と此の第1
の位置よりも前記出口スロットから離れている第2の位
置との間を移動可能であるローラを備えると共に前記第
1の位置に前記放出部材を強制するためのバイアス手段
を備え此によって前記放出手段が前記コインを前記出口
スロット方向に強制し其処を通して此等を強制的に放出
することを特徴としている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来の処理装置はコインを強制的に放出するための放出
部材が第1の縁パネルよりも第2の縁パネルの近くでチ
ャネルの幅に関して出口スロットから離れる方向に中心
ずれしている第1の位置と此の第1の位置よりも前記出
口スロットから離れている第2の位置との間を移動可能
であるローラを備える必要があった。言い換えると上述
の従来装置においては放出部材を構成するローラの位置
がコイン放出口の位置に関し押し上げられて来るコイン
の半径よりも常に遠くにある必要があった。 【0005】本発明は放出部材を構成するローラの位置
が押し上げられて来るコインの半径に関係しないように
する目的から開発されたものである。言い換えると本発
明はコインの大きさを変更しても放出部材を構成するロ
ーラの位置を変更する必要がないようにする目的から開
発されたものである。本発明は具体的には100円硬貨
を揚げて送る装置のローラ位置を変更しなくても直径の
小さな50円硬貨にも適用できると共に直径の大きな1
0円硬貨にも適用できるようにする目的から開発された
ものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】 本発明は 複数個の
円板体を一個ずつ帯板状に並べて此等の円板体を押し上
げ通すための通路手段と、この通路手段の中心軸線の上
方に昇降自在に配設されると共にギア部を有するシャフ
ト手段と、このギア部と噛み合うラック手段と、前記シ
ャフト手段に外装されて前記円板体と接触自在になると
共に一方向クラッチ機能をもつローラ手段と、前記シャ
フト手段を介して前記ローラ手段を前記通路手段の側に
引っ張るための弾性手段と、を備えていることを特徴と
した円板体の揚送装置である。 【0007】 【発明の実施の形態】以下に本発明を其の実施について
添付の図面を参照して説明する。図1は本発明による一
実施例の要部を示す概略的な斜視図である。図2は図1
の内部を示す概略的な斜面図である。図3は図1を左側
から見た側面図である。図4から図6は図1を正面から
見た説明図である。図7は本発明による他の実施例を正
面から見た説明図である。 【0008】図1に示される長い大きな矩形板は背板1
1であり円板体の通路12の一部を構成している。この
通路12は図1に示されるように下方から同じ姿勢で一
列に整列して押し上げられてくる同形の円板体1、2、
3を通過させる。背板11に並行に形成されている一対
の帯板は縁板13であり円板体の通路12の一部を構成
している。さらに背板11と縁板13との間には細長い
一対のスペース板15が配設されていて通路12の一部
を構成している。 【0009】したがって背板11と縁板13との間隔は
円板体1〜3の一個の厚みにほぼ相当している。また一
対のスペース板15の間隔は円板体1〜3の一個の直径
にほぼ相当している。なおスペース板15の上縁は縁板
13よりもやや低く形成され一対の縁板13のには細
長孔14が形成されている。また背板11は図示のよう
に縁板13よりも高く形成されている。 【0010】上述のことから背板11、一対の縁板1
3、一対のスペース板15は円板体1〜3を上方向に通
過させるための通路手段を構成している。図2に示され
ている短い大きな矩形板は取り付け板17であり此の取
り付け板17の下方部は折り曲げられて屈曲片16が形
成されている。なお取り付け板17は図1に示されるよ
うに背板11の上部裏面に固定される。すなわち上縁部
は一対のカラー18を介在すると共に下縁部は屈曲片1
6を介在して固定されている。 【0011】背板11上部のほぼ中央には長円孔20が
形成され同様に取り付け板17のほぼ中央にも対向して
長円孔19が形成されている。なお此等の長円孔19,
20の長さ方向は円板体1,2,・・・の通路12の中
心軸線に沿って形成されている。言い換えると一列にな
る円板体1.2,・・・の各中心点を結んだ線上に長円
孔19,20の長軸線が形成されている。そして此等一
対の長円孔19、20内にシャフト21が昇降スライド
自在に貫通されている。 【0012】なおシャフト21のほぼ中央には直径の大
きなギア部22が形成されている。また背板11を貫通
して来るシャフト21の突軸にはやや大きなローラ23
が抜け止めに外装されている。なお此のローラ23内に
は図示を省略したが一方向クラッチが内蔵されている。
図2の中央に示される角柱形のものはラック体24であ
りギア部22と噛み合うように取り付け板17に固定さ
れている。図1の下方に示される横板25は一対の縁板
13の上部に掛け渡されて固定され此の横板25の中央
にはスタッド26が植設されている。 【0013】このスタッド26とシャフト21の突軸と
には筒形のスプリング27が掛け渡されている。また図
3に示されているように取り付け板17の外側下部ほぼ
中央にもスタッド28が植設されている。このスタッド
28とシャフト21の突軸とには同じ様な筒形のスプリ
ング29が掛け渡されている。なお此等一対のスプリン
グ27,29はシャフト21を安定して一対のスタッド
26,28側に引っ張るためのものである。 【0014】 【実施例】上述の構成からなる本実施例は良く知られて
いるメダルのホッパ装置などの円板体の送出装置(図示
略)によって円板体1、2、3、4、・・・が通路12
内に押し上げられてくる。かくして最も上の位置にある
円板体1の上縁が図1ならびに図4に示されるようにロ
ーラ23に接触する。さらに円板体1が押し上げられる
と一対のスプリング27、29の弾性力に抗してローラ
23が上昇される。 【0015】同時にシャフト21が上昇されるためギア
部22がラック体24と噛み合いながら上昇する。言い
換えるとシャフト21は図4に示されるように時計方向
に回転しつつ上昇することになる。すなわち一方向クラ
ッチを備えたローラ23は時計方向に回転しつつ上昇す
ることになり結果として円板体1は図5に示されるよう
に図の左側に強制的に送り出されることになる。 【0016】円板体1が強制的に左側に送り出されると
一対のスプリング27,29の弾性力が瞬間的に働いて
シャフト21が下降することになる。下降するシャフト
21はラック体24とギア部22との噛み合いによって
反時計方向に回転されることになる(図6を参照)。こ
のとき下降するローラ23が円板体1に接触しても一方
向クラッチの機能が働くためローラ23は時計方向に回
転することになって円板体1の送り出しを阻止すること
がない。 【0017】したがって円板体1の送り出しがスムーズ
に行われることになる。なお図7には円板体1,2,
3,・・・を図面の右側に送り出す場合の実施例が示さ
れている。ラック体24を長円孔20の左側に固定する
と共に一方向クラッチ付きのローラ23の外装を逆にす
る必要がある。すなわちローラ23が上昇されるときに
は反時計方向に回転しローラ23が下降されるときには
一方向クラッチ機構が働くことになる。 【0018】上述したように一方向クラッチを備えた
ーラ23は上昇するときに回転されることになり結果と
して円板体1を強制的にサイドに送り出すことになる
加えてローラ23が下降するときには一方向クラッチの
機能が働くため円板体1に接触してもローラ23は回転
されることになる。このため円板体1の送り出しが阻止
されることがなくスムーズに行われることになる。言い
換えると図4の鎖線で示されるようにローラ23の位置
を変更しなくとも円板体1の大きさを変更できることに
なる。 【0019】たとえば円板体1を100円硬貨とすると
ローラ23の位置を変更しなくても直径の小さな50円
硬貨50にも適用できると共に直径の大きな10円硬貨
10にも適用できることが実験で明らかとなった。 【発明の効果】以上のようになる本発明は簡単な構成を
付加することによって放出部材を構成するローラの位置
がコインの半径に関係なくなるという大きな効果が有
る。具体的には本発明は100円硬貨を揚げて送る装置
のローラ位置を変更しなくても直径の小さな50円硬貨
にも適用できると共に直径の大きな10円硬貨にも適用
できるという大きな利点がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1は本発明による一実施例の要部を示す概略
的な斜視図である。 【図2】図2は図1の内部を示す概略的な斜面図であ
る。 【図3】図3は図1を左側から見た側面図である。 【図4】図4は図1を正面から見た説明図である。 【図5】図5は図1を正面から見た説明図である。 【図6】図6は図1を正面から見た説明図である。 【図7】図7は本発明による他の実施例を正面から見た
説明図である。 【符号の説明】 1、2、3、4:円板体、10:10円硬貨、50:5
0円硬貨、通路手段・・・11:背板、12:通路、1
3:縁板、15:スペース板、シャフト手段・・・1
9,20:長円孔、21:シャフト、22:ギア部、ラ
ック手段・・・17:取り付け板、18:カラー、2
4:ラック体、ローラ手段・・・23:ローラ、弾性手
段・・・27,29:スプリング
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 1/00,9/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 数個の円板体1,2,3,4を一個ずつ帯
    板状に並べて此等の円板体を押し上げ通すための通路手
    段11,12,13,15と、この通路手段の中心軸線の上方に昇
    降自在に配設されると共にギア部 22 を有するシャフト手
    19,20,21,22 と、このギア部と噛み合うラック手段 17,
    18,24, と、前記シャフト手段に外装されて前記円板体と
    接触自在になると共に一方向クラッチ機能をもつローラ
    手段23と、前記シャフト手段を介して前記ローラ手段を
    前記通路手段の側に引っ張るための弾性手段27,29と、
    を備えていることを特徴とした円板体の揚送装置。
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