JP4370675B2 - 硬貨投入口及びそれを有する自動取引装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数枚同時投入可能な硬貨投入口の構造と、それを用いた自動取引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の装置としては、金融機関で用いられる自動取引装置などの金融自動化機器や、交通機関で用いられる自動券売機などがある。この種の自動取引装置101では、顧客の指示に応じて紙幣や硬貨の入金・出金を行なう。
【0003】
図7で示すように筐体17にはタッチパネル付き表示装置14、硬貨投入口15、紙幣入出金口16、硬貨排出口18などがあり、顧客は必要に応じてタッチパネル付き表示装置14を操作し、ガイダンスに従って、紙幣入出金口16、硬貨投入口15から入金を行ない、あるいは紙幣入出金口16、硬貨排出口18から出金された紙幣や硬貨を受け取る。
【0004】
図8は硬貨投入口15の拡大図であり、この装置では同時に複数枚の硬貨の受入れが可能となっており、図9に複数枚の硬貨21が投入されている様子を示す。19は硬貨投入口の側壁であり、20は仕切板である。仕切板20は異物の投入を防止したり、指を内部に入れられないようにするために設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の自動取引装置101では、硬貨入金口15に複数枚の硬貨21を同時に投入する場合、硬貨21が詰まってしまうという問題があった。これは、図9で示すように硬貨投入口の幅L±ΔLと複数枚の硬貨の合計幅a、あるいは幅L'±ΔL'と硬貨の合計の幅a'がほぼ同一であると硬貨が詰まってしまうということである。ここで、ΔL及びΔL'は装置の製造誤差を示す。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するために、複数の硬貨が同時投入可能な硬貨投入口において、前記硬貨投入口に仕切板を設け、前記仕切板によって仕切られた幅が可変な構造であることを特徴とするようにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1はこの発明を適用した自動取引装置の硬貨投入口を正面から見た図であり、図2は硬貨投入口の機構を示す図である。また、図3は硬貨投入口を下側から見た断面図である。
【0008】
1は側壁であり、2は仕切板で矢印4方向へ動くことが出来る。3は投入された硬貨を示している。5a、5b、7a、7bは弾性部材としてのばねであり、案内軸9、10に沿って移動し、それぞれ仕切板2を押圧するようになっている。仕切板2は上部をばね5a、5bで、下部をばね7a、7bで押圧しており、硬貨投入口のほぼ中央で停止している。つまり、上部、下部の4つのばねで独立に押圧している。6a、6b、8a、8bはストッパであり、仕切板2が一定量以上動かないようにするために設けられている。仕切板2の上部をストッパ6a、6bで、下部をストッパ8a、8bで規制している。そのため、ストッパ6a、6b、8a、8bによって仕切板2の左右方向への移動範囲が規制されるので異物の投入等を防止出来る。なお、移動範囲は具体的には硬貨1ないし2枚分の厚み程度で良い。
【0009】
この状態では側壁1と仕切板2との間に指やパチンコ玉等の異物を利用者が挿入しても仕切板2に当たり、異物を入れることは出来ない。もし利用者が仕切板2を押して異物を挿入しようとしても、ストッパ6a、6b、8a、8bにより仕切板2の移動が規制され、異物を入れることは出来ない。
ここで利用者が複数の硬貨(ここでは4枚である)を側壁1と仕切板2の間に投入すると、図1で示すように同時投入される硬貨3の組み合わせや、あるいは硬貨投入口と仕切板の間隔によって引っかかってしまうことがある。
【0010】
このような場合、利用者が硬貨3をさらに内部に押し込むと仕切板2は硬貨3によって右方向に押されて動き、その結果硬貨3は硬貨投入口内部に落下する。つまり、仕切板4は硬貨投入の方向とは垂直の方向に動く。
【0011】
ここでは硬貨3が仕切板2の左側で引っかかってしまう場合を説明したが、仕切板2の右側で引っかかった場合でも、仕切板2が左側に動くことにより、硬貨3は内部に落下する。
【0012】
以上のようにこの発明の第1の実施の形態においては、異物挿入防止用の仕切板2をばね5a、5b、7a、7bを介して硬貨投入口に設けたので、硬貨を複数枚同時投入した場合に、仕切板2と硬貨投入口の側壁1との間で硬貨が挟まってしまっても仕切板が移動することにより内部に硬貨が落下し、硬貨の詰まりを防ぐことが出来るという効果が得られる。
【0013】
次にこの発明の第2の実施形態について説明する。
図4は第2の実施例の硬貨投入口を正面から見た図であり、11は側壁、12は仕切板で弾性部材であるゴムで構成されている。この状態で側壁11と仕切板12の間に利用者が異物を投入しようとしても仕切板12が存在することにより投入は規制される。また、仕切板12を無理に押圧して異物を投入しようとしても、仕切板12は僅かに変形するだけのため、投入は防止される。
ここで、図5で示されるように、利用者が複数の硬貨13(ここでは4枚である)を側壁11と仕切板12の間に投入すると、同時投入される硬貨13の組み合わせや、あるいは硬貨投入口と仕切板の間隔によって引っかかってしまうことがある。
【0014】
このような場合、利用者が硬貨13をさらに内部に押し込むと仕切板12はゴムであるので硬貨13によって右方向に押されて点線で示されるように撓み、その結果硬貨13は硬貨投入口内部に落下する。
【0015】
以上、硬貨13が仕切板12の左側で引っかかってしまう場合を説明したが、仕切板12の右側で引っかかった場合でも、仕切板12が左側に撓むことにより、硬貨3は内部に落下する。また、硬貨13が仕切板12の両側に引っかかった場合は、利用者が硬貨13を押すことにより、図6の点線で示すように仕切板12が圧縮変形して硬貨13は硬貨投入口内部に落下する。
【0016】
このように第2の実施の形態では、異物挿入防止用の仕切板12を弾性材料にしたので、硬貨を複数枚同時投入した場合に、仕切板12と硬貨投入口の側壁11との間で硬貨が挟まってしまっても仕切板が撓むことにより内部に硬貨が落下する。また、仕切板12の両側と側壁11との間に硬貨が詰まっても、仕切板12が圧縮されることにより硬貨が内部に落下し、硬貨の詰まりを防ぐことが出来るという効果がある。
【0017】
なお、本実施例では、自動取引装置に適用した例を示したが、本発明はそれに限らない。発券機などにも適応できるほか、両替機や自動販売機など複数枚の硬貨を同時投入する硬貨投入口を持つ装置にも適用可能である。
【0018】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、硬貨投入口に異物挿入防止用の仕切板を設け、その仕切板によって仕切られる幅を変更できるようにしたので、硬貨を複数枚同時投入した場合に、仕切板と硬貨投入口の側壁との間で硬貨が挟まってしまっても仕切板の仕切られる幅が変化することにより内部に硬貨が落下し、硬貨の詰まりを防ぐことが出来るという効果が得られる。
また、この硬貨投入口を設けた自動取引装置では、硬貨投入口での硬貨の詰まりが無くなるため、障害となって使用不能となる時間が減少するため顧客サービスが向上し、さらに係員対応が少なくなることから運用コストを減らすことが出来るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の硬貨投入口を正面から見た図である。
【図2】本発明の第1の実施例の硬貨投入口の機構を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例の硬貨投入口の機構を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例の硬貨投入口を正面から見た図である。
【図5】本発明の第2の実施例の硬貨投入口の機構を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例の硬貨投入口の機構を示す図である。
【図7】従来の自動取引装置の外観を示す図である。
【図8】従来の硬貨投入口を示す正面図である。
【図9】従来の硬貨投入口の問題点を示す図である。
【符号の説明】
1 側壁
2 仕切板
3 硬貨
4 矢印
5a、5b ばね
6a、6b ストッパ
7a、7b ばね
8a、8b ストッパ
9 案内軸
10 案内軸
11 側壁
12 仕切板
13 硬貨
14 タッチパネル付き表示装置
15 硬貨投入口
16 紙幣入出金口
17 筐体
18 硬貨排出口
19 側壁
20 仕切板
21 硬貨
101 自動取引装置
Claims (4)
- 複数の硬貨が同時に投入可能な硬貨投入口において、
前記硬貨投入口内を仕切る仕切板を有し、
前記仕切板は、前記硬貨投入口の長手方向に延伸し、
前記仕切板の前記長手方向の両端に案内軸と、
前記案内軸に沿って移動する弾性部材とを設け、
前記仕切板は、前記両端が前記弾性部材に押圧されることにより、
前記硬貨投入口を仕切る幅を可変な構造としたことを特徴とする硬貨投入口。 - 前記弾性部材は、ばねであることを特徴とする請求項1記載の硬貨投入口。
- 前記仕切板の移動範囲を規制するストッパを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の硬貨投入口。
- 請求項1乃至3記載の硬貨投入口を有することを特徴とする自動取引装置。
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