JP2001299997A - 自動差動機器及びメダル類の搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 円盤状のコインやメダルを使用する自動販売
機、遊技機等において、投入されたメダルを収容するホ
ッパー等の収容物の位置を自由に選ぶことができ本体内
の設計の自由度を大きくする。 【解決手段】 投入口２から投入されたメダル１を搬送
通路３により所定の向きで落下させ、円形穴を有した案
内板４を通過させたところで、互いに逆向きの上下方向
の傾斜部を持った二枚の傾斜板５と６によりメダル１を
回転させて９０度向きを変える。そして、搬送通路７に
よりホッパーへ案内して、ホッパー内へ落下させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動販売機や遊技
機器（スロットマシン等）などの円盤状のメダル類を使
用する機器及びそのメダル類の搬送装置に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】自動販売機や遊技機器には、スロットマ
シンのように円盤状のコインやメダルを用いるものがあ
り、これを機器本体の所定の投入口から挿入することに
より動作が開始可能となるようになっている。この機器
本体に投入されたメダル類は、所定の経路を経て自重に
よりホッパー等に収容されるようになっている。

【０００３】その際、例えば異種のコインやメダルが挿
入されると自動的に排出したり、コインやメダルが所定
枚数通過すると以降のコインやメダルはストップされる
ようにも設計されており、このメダル類の搬送装置はセ
レクタともなっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来機器のメダル類の搬送装置にあっては、投入され
たメダル類を一定の向きでそのままホッパー等に搬送す
るものとなっているので、ホッパー等の配置位置が固定
的となってしまう。

【０００５】このため、機器の設計の自由度が小さく、
また投入口の位置がホッパー等の収容物の寸法及び設置
位置に依存してしまう。

【０００６】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、機器本体内の設計の自由度が大きくな
り、メダル類の投入口の位置がホッパー等の位置、寸法
に依存することのない自動差動機器及びメダル類の搬送
装置を提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明に係る自動差動機
器及びメダル類の搬送装置は、次のように構成したもの
である。

【０００８】（１）円盤状のメダル類を投入して使用す
る機器であって、投入されたメダル類を向きを変えて所
定の容器に搬送する搬送装置を有するようにした。

【０００９】（２）また、上記搬送装置は、メダル類を
所定の向きで案内する搬送通路と、この搬送通路の下流
側に位置し、前記メダル類が通過可能な円形穴を有した
案内板または円筒状の案内部材と、この案内板または案
内部材の下流側に位置し、互いに逆向きの上下方向のそ
れぞれの傾斜部により前記案内板を通過したメダル類の
向きを変える二枚の傾斜板部材とから成るようにした。

【００１０】（３）機器に投入された円盤状のメダル類
を所定の容器に搬送する搬送装置であって、メダル類を
所定の向きで案内する搬送通路と、この搬送通路の下流
側に位置し、前記メダルが通過可能な円形穴を有した案
内板または円筒状の案内部材と、この案内板または案内
部材の下流側に位置し、互いに逆向きの上下方向のそれ
ぞれの傾斜部により前記案内板を通過したメダルの向き
を変える二枚の傾斜板部材とから成るようにした。

【００１１】

【発明の実施の形態】図１は本発明の実施例の構成を示
す図であり、メダル（コインを含む）を使用する遊技機
のメダル搬送装置であるメダルセレクタの構成を示して
いる。

【００１２】同図において、１は円盤状のメダルであ
り、このメダル１は投入口２から投入されると自重で落
下し、搬送通路３により所定の向きで下方に案内され、
その下流側にある案内板４を通過する。この案内板４に
は、メダル１が通過可能な該メダル１の径より若干大き
な径の円形穴が設けられており、ここを通過したメダル
１はその下流側に配置された二枚の傾斜板５，６に至
る。

【００１３】上記二枚の傾斜板５，６は、それぞれ互い
に逆向きの上下方向の傾斜部を有しており、この傾斜部
により上記案内板４を通過したメダル１の向きがこの例
では９０度変わる。すなわち、案内板４を通過したメダ
ル１はそのまま自重で下方に落ちて、下端部が一方の傾
斜板５の傾斜部（峰部分）に当接し、続いて同時に端面
部がもう一方の傾斜板６の傾斜部に当接することで、メ
ダル１が回転して向きが変わる。そして、向きが変わっ
たメダル１は更に落下して傾斜板５と傾斜板６の間から
所定の容器であるホッパー（図示せず）へと向かう搬送
通路７に案内される。

【００１４】ここで、本実施例では、メダル１の中央下
端部が一方の傾斜板５の傾斜部と当接し、端面部の中央
から若干横にずれた位置にもう一方の傾斜板６の傾斜部
が当接するようにして、メダル１が確実に所定方向に回
転するようにしている。この傾斜板５，６の傾斜部の傾
斜角度は適宜定めれば良く、メダル１の回転する角度も
任意に設定することができる。また、搬送通路３と搬送
通路７も図１の例では適当に傾けて設けているが、その
傾きも任意に設定することができる。

【００１５】図２は上述の本実施例のメダル１が９０度
回転する様子を示したものである。図２の（ａ）は側面
方向から、（ｂ）は正面方向からの様子をそれぞれ示し
ている。所定の向きのメダル１が回転して９０度向きが
変わったメダル１′となる。傾斜板５と傾斜板６の間隔
は、メダル１の幅より若干大きな寸法となっている。ま
た、メダル１の回転のために、図１に示す案内板４には
円形穴が設けられている。

【００１６】このように、メダル１の向きを変えてホッ
パーへ搬送する構成とすることにより、遊技機本体内の
ホッパーの配置位置を任意に設定することができ、ホッ
パーの場所を選ばないので、設計の自由度が大きくな
る。また、メダルの投入口からホッパーまでの高さ寸法
も小さくすることができる。

【００１７】なお、上述の実施例ではメダルセレクタと
して構成されており、異種のメダルや偽造メダル、変造
メダル等はそのまま排出口から排出されるような構造と
なっており、また所定の枚数が通過すると次のメダル１
は搬送停止とすることができる。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
メダル類を収容する容器の場所が固定されることなく、
機器本体内の設計の自由度が大きくなるという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施例の構成を示す側面図

【図２】 実施例のメダルの回転の様子を示す説明図

【符号の説明】

１ メダル ２ 投入口 ３ 搬送通路 ４ 案内板 ５ 傾斜板 ６ 傾斜板 ７ 搬送通路

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 円盤状のメダル類を投入して使用する機
   器であって、投入されたメダル類を向きを変えて所定の
   容器に搬送する搬送装置を有していることを特徴とする
   自動差動機器。
2. 【請求項２】 搬送装置は、メダル類を所定の向きで案
   内する搬送通路と、この搬送通路の下流側に位置し、前
   記メダル類が通過可能な円形穴を有した案内板または円
   筒状の案内部材と、この案内板または案内部材の下流側
   に位置し、互いに逆向きの上下方向のそれぞれの傾斜部
   により前記案内板を通過したメダル類の向きを変える二
   枚の傾斜板部材とから成ることを特徴とする自動差動機
   器。
3. 【請求項３】 機器に投入された円盤状のメダル類を所
   定の容器に搬送する搬送装置であって、メダル類を所定
   の向きで案内する搬送通路と、この搬送通路の下流側に
   位置し、前記メダルが通過可能な円形穴を有した案内板
   または円筒状の案内部材と、この案内板または案内部材
   の下流側に位置し、互いに逆向きの上下方向のそれぞれ
   の傾斜部により前記案内板を通過したメダルの向きを変
   える二枚の傾斜板部材とから成ることを特徴とするメダ
   ル類の搬送装置。