JP3515479B2 - 導電部材及びその製造方法 - Google Patents

導電部材及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、はんだ付
け処理によってプリント配線板に表面実装され、弾性変
形する接触部を接地導体に圧接させて、前記プリント配
線板を前記接地導体に接地する導電部材及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリント配線板に表面実装さ
れ、筐体パネル等の接地導体に圧接して、そのプリント
配線を接地する導電部材が知られている。例えば特開平
8−287980号に開示されたアース用端子(以下導
電部材という)がそれである。
【0003】図9(a)に示す様に、このような導電部
材P1は、プリント配線板P2の導体パターンP3に、
はんだP4によってリフローはんだ付けされる。そし
て、導電部材P1は、接地導体P5に圧接されて、プリ
ント配線板P2を接地する。この導電部材P1は、薄板
状の細長い金属部材(長尺金属板)を折り曲げて形成さ
れており、基部P6と接触部P7とを備えている。基部
P6の一方の面がプリント配線板P2の導体パターンP
3にはんだ付けされる接合面P8である。また、接触部
P7は、基部P6に連接し、はんだ付けされる接合面P
8に対し反対側に折り返されている。
【0004】そして、接触部P7は、接地導体P5から
の荷重によって、基部P6からの折り返し部分を中心と
して弾性変形し、弾性変形による反発力により接地導体
P5に圧接して、プリント配線板P2と接地導体P5を
確実に導通させる。また、近年では、より弾性を確保す
るために、前記長尺金属板の一方の表面に導電エラスト
マの接着剤を塗布することにより、長尺金属板と導電エ
ラストマを接合して一体とした導電部材も研究されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この導
電エラストマを接合した導電部材を製造する場合には、
次の様な問題があった。前記導電部材のベースとなる長
尺金属板は、例えば長方形や正方形などの大きな金属板
を短冊状に切断して形成されており、この大きな金属板
としては、はんだ付け性を高めるために、表面に(はん
だとの接合性が高い)ニッケル等のメッキを施したもの
が用いられている。
【0006】しかしながら、この様な金属板をカットす
ると、図9(b)に示す様に、カットした断面(カット
面)P11には、メッキがない面が露出してしまう。そ
のため、導電部材をはんだ付けする際には、長尺金属板
のカット面P11にはんだが付着し難いために、はんだ
付け性が低下し、結果として、導電部材の接合強度が低
下するという問題があった。
【0007】この対策として、別工程にて、カット面P
11にメッキを施すことが考えられるが、実際には、非
常に細いカット面P11にメッキを施すことは困難であ
り、しかも、製造工程が増え、コスト的にも好ましくな
い。本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであ
り、その目的は、はんだ付け性に優れた導電部材及びそ
の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】(1)請
求項1の発明は、 はんだ付け処理によって、プリント
配線板に表面実装される導電部材であって、はんだ付け
性を高めるための金属メッキを施した1本の金属ワイヤ
がプレスされてなる板状部材と、前記板状部材の一方の
プレス面に塗布することにより該板状部材に接合された
導電エラストマと、を備えたことを特徴とする導電部材
を要旨とする。
【0009】本発明では、表面にメッキされた金属ワイ
ヤをプレスして薄肉の板状部材にし、そのプレス面に例
えば塗布により導電エラストマを接合している。この金
属ワイヤには、はんだ付け性の優れた例えばニッケル等
の金属が、その全周にメッキされているので、金属ワイ
ヤがプレスされても、板状部材の薄肉となった側(プレ
ス側とは垂直の側方)にもメッキされた表面が存在す
る。つまり、従来のように、メッキのない側面が露出す
ることがない。
【0010】従って、導電部材を例えばプリント配線板
にはんだ付けする場合には、板状部材の薄肉の側方にま
ではんだが十分に回り込んで接合するので、導電部材の
接合性が向上する。また、従来のメッキのない側面に対
するメッキが不要になるので、製造工程が簡易化し、コ
ストの低減に寄与する。
【0011】(2)請求項2の発明は、はんだ付け処理
によって、プリント配線板に表面実装される導電部材で
あって、はんだ付け性を高めるための金属メッキを施し
た複数本の金属ワイヤの束がプレスされてなる板状部材
と、前記板状部材の一方のプレス面に塗布することによ
り該板状部材に接合された導電エラストマと、を備えた
ことを特徴とする導電部材を要旨とする。
【0012】本発明は、1本の金属ワイヤではなく、複
数本の金属ワイヤを束ねたものをまとめてプレスするも
のである。これにより、前記請求項1と同様に、板状部
材の薄肉の側方にもメッキが存在するので、はんだ付け
の際の接合性が向上し、また、コスト低減に寄与する。
【0013】特に本実施例では、複数本の金属ワイヤを
束ねてプレスするので、プレス面及びその薄肉の側方の
面にも、自然に凹凸が形成される。この凹凸により、導
電エラストマの接合性が向上するだけでなく、はんだ付
け性も向上するという利点がある。
【0014】(3)請求項3の発明は、前記導電エラス
トマが接合される前記板状部材のプレス面に、凹凸を有
することを特徴とする前記請求項1又は2に記載の導電
部材を要旨とする。本発明では、板状部材の導電エラス
トマを接合する側のプレス面に、例えばプレスにより形
成された金属ワイヤの軸方向に沿って伸びる凹凸を備え
ている。この凹凸により、導電エラストマの接合性が向
上する。
【0015】(4)請求項4の発明は、前記導電部材
は、はんだ付け処理によってプリント配線板に表面実装
され、弾性変形する接触部を接地導体に圧接させて、前
記プリント配線板を前記接地導体に接地する導電部材で
あることを特徴とする前記請求項1〜4のいずれかに記
載の導電部材を要旨とする。
【0016】本発明は、製造される導電部材を例示した
ものである。 (5)請求項5の発明は、はんだ付け処理によって、
リント配線板に表面実装される導電部材の製造方法であ
って、はんだ付け性を高めるための金属メッキを施した
1本の金属ワイヤを、その側方よりプレスして板状部材
を形成するプレス工程と、前記板状部材の一方のプレス
面に、導電エラストマを塗布することにより該板状部材
に接合する接合工程と、を備えたことを特徴とする導電
部材の製造方法を要旨とする。
【0017】本発明の導電部材は、板状部材の薄肉の側
方にもメッキが存在するので、はんだ付け性が高い。ま
た、導電部材の製造工程が少なく、コストが低い。 (6)請求項6の発明は、はんだ付け処理によって、プ
リント配線板に表面実装される導電部材の製造方法であ
って、はんだ付け性を高めるための金属メッキを施した
金属ワイヤを複数本束ね、該束ねた金属ワイヤを、その
側方よりプレスして板状部材を形成するプレス工程と、
前記板状部材の一方のプレス面に、導電エラストマを塗
布することにより該板状部材に接合する接合工程と、を
備えたことを特徴とする導電部材の製造方法を要旨とす
る。
【0018】本発明では、板状部材の薄肉の側方にもメ
ッキが存在するので、はんだ付け性が高い。また、複数
本の金属ワイヤを束ねたものがプレスされているので、
凹凸があり、導電エラストマの接合性が高く、はんだ付
け性が一層高い。更に、導電部材の製造工程が少なく、
コストが低い。
【0019】(7)請求項7の発明は、前記プレスを行
う際に、前記導電エラストマを接合する前記板状部材の
プレス面に凹凸を形成することを特徴とする前記請求項
5又は6に記載の導電部材の製造方法を要旨とする。を
要旨とする。本発明では、プレスの際に、板状部材の導
電エラストマを接合する側のプレス面に、例えば金属ワ
イヤの軸方向に沿って伸びる凹凸を形成する。この凹凸
により、導電エラストマの接合性が向上する。
【0020】(8)請求項8の発明は、前記導電部材
は、はんだ付け処理によってプリント配線板に表面実装
され、弾性変形する接触部を接地導体に圧接させて、前
記プリント配線板を前記接地導体に接地する導電部材で
あることを特徴とする前記請求項5〜7のいずれかに記
載の導電部材の製造方法を要旨とする。
【0021】本発明は、導電部材の構成を例示したもの
である。 ・尚、前記各請求項において、金属ワイヤの材質として
は、銅、銅合金、金、銀などを採用できる。 ・金属ワイヤの形状としては、断面が円形のワイヤが代
表的であるが、その他の形状、例えば断面が正方形や長
方形などであってもよい。
【0022】・金属ワイヤにメッキされたはんだ付け性
に優れた金属としては、ニッケル、スズ、金、銀などが
挙げられる。 ・導電エラストマは、導電性及び弾性を有する材料であ
り、この導電エラストマとしては、導電シリコーン接着
剤等の導電性接着剤を採用でき、また、この導電性接着
剤により他の導電エラストマを接合したものなども採用
できる。
【0023】例えば導電性接着剤で接合される導電エラ
ストマとしては、シリコーンラバー等の弾性ゴムやクロ
ロプレン、ネオプレン(登録商標)、サンプトプレン、
ポリウレタン等の高分子発泡体に、銀、銅、アルミニウ
ム、ニッケル、炭素、グラファイト等の微粒子を混入し
たものが挙げられる。また、この他にも、金属箔や金属
網等によって弾性ゴムや発泡体等を被覆したもの、弾性
ゴムや発泡体等に金属成分をコーティングしたもの等が
あり、使用環境に応じて使い分けることができる。
【0024】・導電エラストマを接合する方法として
は、例えば液状の導電エラストマ(例えば導電シリコー
ン接着剤)を板状部材のプレス面に塗布し、その後乾燥
させて接合する方法を採用できる。 ・プレス面に形成される凹凸としては、例えば金属ワイ
ヤの軸方向に沿って述べる複数の溝状の凹凸や、プレス
面の広がるドット状の凹部が挙げられる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の導電部材及びその
製造方法の実施の形態の例(実施例)を説明する。 (実施例1) a)まず、本実施例の導電部材の構成について説明す
る。
【0026】図1の断面図に示す様に、本実施例の導電
部材1は、導電性及び弾性を備えた部材であり、断面寸
法が(約0.8〜1mm×約0.3〜0.5mm)の板
状部材3の一方の面3a(図の上方のプレス面)に、導
電エラストマ5が接合されたものである。
【0027】前記板状部材3は、スズメッキにより表面
がメッキ層7に覆われた1本の銅製の金属ワイヤ9が、
その側方(同図の上下方向)よりプレスされて薄板状に
なったものである。前記導電エラストマ5は、前記板状
部材3のプレス面3aに、導電シリコーン接着剤が塗布
されて形成されたものである。
【0028】b)次に、本実施例の導電部材1の製造方
法を、図2に基づいて説明する。図2(a)に示す様
に、全周にわたってスズメッキされた断面円形(直径
0.5〜0.8mm)の金属ワイヤ9を用意する。次
に、図2(b)に示す様に、金属ワイヤ9の側方向(図
の上下方向)から、周知のプレス機を用いてプレスし
て、断面円形の金属ワイヤ9を、厚さが0.3〜0.5
mmの平板状になるまで押しつぶす。これにより、前記
薄肉で長尺の板状部材3が形成される。
【0029】次に、図2(c)に示す様に、板状部材3
の一方の面(第1面)3aに、導電シリコーン接着剤を
塗布し、乾燥させる。これにより、板状部材3の第1面
(即ちプレス面)3aに導電エラストマ5が接合された
導電部材1が完成する。尚、その後、必要な所定の形状
に加工する。
【0030】この様に、本実施例では、表面にスズメッ
キされた金属ワイヤ9をプレスして薄肉の板状部材3を
形成し、その板状部材3のプレス面3aに導電エラスト
マ5を接合することにより、導電部材1を製造する。従
って、図1に示す様に、板状部材3の左右の幅の狭い側
面11a、11bにも、はんだとの接合性に優れたメッ
キ層7が存在する。よって、この導電部材1をプリント
配線板(図示せず)にはんだ付けする場合には、はんだ
が板状部材3の底面21だけでなく、側面11a、11
bにも回り込むので、導電部材1とプリント配線板とを
強固に接合することができる。
【0031】また、板状部材3の側面11a、11bに
は、予めメッキ層7が存在するので、別工程にてメッキ
を施す必要がなく、製造工程を簡易化でき、よって、コ
スト低減にも寄与する。 (実施例2)次に、実施例2について説明する。
【0032】a)まず、本実施例の構成について説明す
る。図3に示す様に、本実施例の導電部材31は、平板
状の板状部材33の一方の面(図の上方の面;プレス
面)33aに、前記実施例1と同様に、導電エラストマ
35が接合されたものである。
【0033】特に本実施例では、板状部材33のプレス
面33aに、複数の凹凸(複数の溝)37が板状部材3
3の軸方向(図の紙面と垂直の方向)に沿って形成され
ている。 b)次に、本実施例の導電部材31の製造方法について
説明する。
【0034】図4(a)に示す様に、全周にわたってス
ズメッキされた断面円形の金属ワイヤ39を用意する。
次に、図4(b)に示す様に、金属ワイヤ39の側方向
(図の上下方向)から、周知のプレス機を用いてプレス
して、断面円形の金属ワイヤ39を所定の厚さの平板状
になるまで押しつぶす。
【0035】このとき、上プレス部材41の押圧面41
aには、板状部材33のプレス面33aに形成する凹凸
37に対応した凹凸43を設けてあるので、板状部材3
3をプレスする際に、板状部材33のプレス面33aに
前記凹凸37が形成される。次に、図4(c)に示す様
に、板状部材33の一方の凹凸37を有するプレス面3
3aに、導電シリコーン接着剤を塗布し、乾燥させる。
【0036】これにより、板状部材33のプレス面33
aに導電エラストマ35が接合された導電部材31が完
成する。本実施例では、前記実施例1と同様な効果を奏
するとともに、板状部材33のプレス面33aに凹凸3
7が形成されているので、板状部材33と導電エラスト
マ35との接合性が高いという利点がある。 (実施例3)次に、実施例3について説明する。
【0037】a)まず、本実施例の構成について説明す
る。図5に示す様に、本実施例の導電部材41は、平板
状の板状部材43の一方の面(図の上方の面;プレス
面)43aに、前記実施例1と同様に、導電エラストマ
45が接合されたものである。
【0038】特に本実施例では、板状部材43は、前記
実施例1で用いた様な(メッキ層を有する)金属ワイヤ
47を、複数本束ねて多少ねじったものをプレスして形
成したものである。 b)次に、本実施例の導電部材41の製造方法について
説明する。
【0039】図6(a)に示す様に、全周にわたってス
ズメッキされた断面円形の(直径0.1〜0.2mm
の)金属ワイヤ47を、複数本束ねるとともに、ばらけ
ない様に多少ねじる。次に、図6(b)に示す様に、金
属ワイヤ47の束の側方向(図の上下方向)から、周知
のプレス機を用いてプレスして、金属ワイヤ39の束を
所定の厚さの平板状になるまで押しつぶす。これによ
り、複数の金属ワイヤ47からなる板状部材43が形成
される。
【0040】次に、図6(c)に示す様に、板状部材4
3のプレス面43aに、導電シリコーン接着剤を塗布
し、乾燥させる。これにより、板状部材43のプレス面
43aに導電エラストマ45が接合された導電部材41
が完成する。
【0041】本実施例では、前記実施例1と同様な効果
を奏するとともに、板状部材43は複数の金属ワイヤ4
7から構成されているので、その表面には金属ワイヤ4
7に沿って凹凸が形成されている。従って、板状部材4
3と導電エラストマ45との接合性が高く、しかも、板
状部材43とはんだとの接合性も高いという利点があ
る。 (実施例4)次に、実施例4について説明する。
【0042】図7(a)に示す様に、本実施例の導電部
材51は、前記実施例1と同様に、メッキ層52を有す
る板状部材53の一方の面、即ち金属ワイヤをプレスし
て形成したプレス面(図の上方の面)53aに、前記実
施例1と同様に、導電エラストマ55が接合され、更に
導電エラストマ55の上に、他の板状部材(上板状部
材)57が接合されたものである。
【0043】この上板状部材57としては、前記実施例
1と同様な(メッキ層57aを有する)板状部材を採用
でき、メッキ層57aがある方が望ましいが、メッキ層
が無くてもよい。また、板状部材53及び上板状部材5
7の両方、又はどちらか一方を、前記実施例3の板状部
材の様に、複数の金属ワイヤから構成してもよい。
【0044】そして、本実施例の導電部材51の製造方
法としては、板状部材53(又は上板状部材57)に導
電エラストマ55を接合する際に、同時に上板状部材5
7(又は板状部材53)を接合することができる。本実
施例の導電部材51は、板状部材53に接合された導電
エラストマ55の上に、更に上板状部材57を接合した
構成であるので、上板状部材57に接する相手の部材の
表面が硬い場合に好適である。
【0045】また、本実施例の応用例として、図7
(b)に示す様に、上板状部材63に点突起65がある
導電部材61を採用できる。 (実施例5)次に、実施例5について説明する。
【0046】図8(a)に示す様に、本実施例の導電部
材71は、前記実施例2と同様に、メッキ層72を有し
凹凸のある板状部材73の一方の面、即ち金属ワイヤを
プレスして形成したプレス面(図の上方の面)73a
に、前記実施例2と同様に、導電エラストマ75が接合
され、更に導電エラストマ75の上に、他の凹凸のある
板状部材(上板状部材)77が接合されたものである。
【0047】この上板状部材77としては、前記実施例
2と同様な凹凸のある板状部材を採用でき、メッキ層が
ある方が望ましいが、メッキ層が無くてもよい。また、
板状部材73及び上板状部材77の両方、又はどちらか
一方を、前記実施例3の板状部材の様に、複数の金属ワ
イヤから構成してもよい。
【0048】そして、本実施例の導電部材71の製造方
法としては、板状部材73(又は上板状部材77)に導
電エラストマ75を接合する際に、同時に上板状部材7
7(又は板状部材73)を接合することができる。本実
施例の導電部材71は、板状部材73に接合された導電
エラストマ75の上に、更に上板状部材77を接合した
構成であるので、上板状部材77に接する相手の部材の
表面が硬い場合に好適である。
【0049】また、本実施例の応用例として、図8
(b)に示す様に、上板状部材83に点突起85がある
導電部材81を採用できる。尚、本発明は前記実施例に
なんら限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱し
ない範囲において種々の態様で実施しうることはいうま
でもない。
【0050】例えばシート状の導電エラストマを、導電
シリコーン接着剤を用いて接合してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の導電部材を破断して示す斜視図で
ある。
【図2】 実施例1の導電部材の製造方法を示す説明図
である。
【図3】 実施例2の導電部材の断面図である。
【図4】 実施例2の導電部材の製造方法を示す説明図
である。
【図5】 実施例3の導電部材を破断して示す斜視図で
ある。
【図6】 実施例3の導電部材の製造方法を示す説明図
である。
【図7】 実施例4の導電部材及びその応用例を破断し
て示す斜視図である。
【図8】 実施例5の導電部材及びその応用例を破断し
て示す説明図である。
【図9】 従来技術を示す説明図である。
【符号の説明】
1、31、41、51、61,71,81…導電部材 3、33、43、53、73…板状部材 5、35、45、55、75…導電エラストマ 7、52、72、57a…メッキ層 9、39、47…金属ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−19973(JP,A) 特開 昭64−10513(JP,A) 特開 平9−178777(JP,A) 特開 平8−287980(JP,A) 特開 平5−166561(JP,A) 特開 昭54−74368(JP,A) 特開 平4−249875(JP,A) 実開 平5−56959(JP,U) 実開 昭55−153778(JP,U) 登録実用新案3061899(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 43/16 H01R 9/09 H01R 23/68 H01R 13/03

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 はんだ付け処理によって、プリント配線
    板に表面実装される導電部材であって、 はんだ付け性を高めるための金属メッキを施した1本の
    金属ワイヤがプレスされてなる板状部材と、 前記板状部材の一方のプレス面に塗布することにより該
    板状部材に接合された導電エラストマと、 を備えたことを特徴とする導電部材。
  2. 【請求項2】 はんだ付け処理によって、プリント配線
    板に表面実装される導電部材であって、 はんだ付け性を高めるための金属メッキを施した複数本
    の金属ワイヤの束がプレスされてなる板状部材と、 前記板状部材の一方のプレス面に塗布することにより該
    板状部材に接合された導電エラストマと、 を備えたことを特徴とする導電部材。
  3. 【請求項3】 前記導電エラストマが接合される前記板
    状部材のプレス面に、凹凸を有することを特徴とする前
    記請求項1又は2に記載の導電部材。
  4. 【請求項4】 前記導電部材は、はんだ付け処理によっ
    てプリント配線板に表面実装され、弾性変形する接触部
    を接地導体に圧接させて、前記プリント配線板を前記接
    地導体に接地する導電部材であることを特徴とする前記
    請求項1〜3のいずれかに記載の導電部材。
  5. 【請求項5】 はんだ付け処理によって、プリント配線
    板に表面実装される導電部材の製造方法であって、 はんだ付け性を高めるための金属メッキを施した1本の
    金属ワイヤを、その側方よりプレスして板状部材を形成
    するプレス工程と、 前記板状部材の一方のプレス面に、導電エラストマを
    布することにより該板状部材に接合する接合工程と、 を備えたことを特徴とする導電部材の製造方法。
  6. 【請求項6】 はんだ付け処理によって、プリント配線
    板に表面実装される導電部材の製造方法であって、 はんだ付け性を高めるための金属メッキを施した金属ワ
    イヤを複数本束ね、該束ねた金属ワイヤを、その側方よ
    りプレスして板状部材を形成するプレス工程と、 前記板状部材の一方のプレス面に、導電エラストマを
    布することにより該板状部材に接合する接合工程と、 を備えたことを特徴とする導電部材の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記プレスを行う際に、前記導電エラス
    トマを接合する前記板状部材のプレス面に凹凸を形成す
    ることを特徴とする前記請求項5又は6に記載の導電部
    材の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記導電部材は、はんだ付け処理によっ
    てプリント配線板に表面実装され、弾性変形する接触部
    を接地導体に圧接させて、前記プリント配線板を前記接
    地導体に接地する導電部材であることを特徴とする前記
    請求項5〜7のいずれかに記載の導電部材の製造方法。
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