JP3514505B2 - 溶解液容器の製造方法 - Google Patents

溶解液容器の製造方法

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JP3514505B2
JP3514505B2 JP07361094A JP7361094A JP3514505B2 JP 3514505 B2 JP3514505 B2 JP 3514505B2 JP 07361094 A JP07361094 A JP 07361094A JP 7361094 A JP7361094 A JP 7361094A JP 3514505 B2 JP3514505 B2 JP 3514505B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶解液容器の製造方法
に関する。さらに詳しくは、本発明は、粉末製剤、凍結
乾燥製剤などの乾燥薬剤と、その溶解液とを分離した状
態で保存しておき、使用直前に容器内で乾燥薬剤と溶解
液とを無菌的に混合し、輸液として供給する輸液用容器
のうち、特に溶解液を収納する溶解液容器を得ることよ
りなる溶解液容器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り病院などの医療機関においては、バイアル等の薬剤容
器に入った乾燥薬剤を蒸留水、生理食塩水、ブドウ糖液
などの溶解液に溶解して点滴注射などに用いている。こ
のような場合に簡便に使用できるように、乾燥薬剤を収
容したバイアルを溶解液を収容した溶解液容器に直列状
に連結しておき、使用時にこれら二つの容器を無菌的に
連通するようにした輸液用容器が提案されている(特表
昭61−501129号公報、特開平2−1277号公
報、実開昭63−135642号公報など)。
【0003】特表昭61−501129号公報に示され
るものは、薬剤容器が収容されたカプセルと溶解液が収
容された溶解液容器とがチューブで接続されたものであ
り、チューブ内に設けられた連通手段によって薬剤容器
と溶解液容器が連通され、薬剤と溶解液とが無菌的に混
合されるようになっている。また、特開平2−1277
号公報に示されるものは、図29に示されているよう
に、薬剤容器112と溶解液の入った溶解液容器111
との間に、中間にハブを有し両端に刃先を有する中空の
穿刺針117を介在させ、この穿刺針117によってま
ず薬剤容器112を刺通し、次いで溶解液容器111を
刺通するよう構成し、薬剤容器112と溶解液容器11
1との連通を確実かつ容易にし、連通後の薬剤と溶解液
の混合を短時間で無菌的に行うことができるようになっ
ている輸液用容器である。
【0004】また実開昭63−135642号公報に示
すものは、溶解液容器の口部のシール部に筒状の適宜取
外し可能なサポートリングを設け、このサポートリング
に上下スライド自在に両頭針を取り付けたものであり、
両頭針を下方にスライドさせたときに、下部針体が溶解
液容器の口部のシール部に穿刺するようにしたものであ
る。
【0005】これらの輸液用容器は、基本的に薬剤容器
と溶解液容器とを区画した状態で連結し、しかもその連
結部分に使用時に両容器の薬剤と溶解液とを混合させる
手段を設ける必要があるので、輸液用容器の全体の長さ
(連結方向の長さ)が必然的に長くなり、輸送コストが
高くつき、保管スペースの確保が難しいという問題があ
った。また病院では、輸液用容器の取扱い上の不便に加
えて自然滴下させるための落差を十分取るためにハンガ
ーを高くしなければならないという不便があった。 も
ちろんこれらの輸液用容器はいずれも乾燥薬剤の一般的
な流通形態であるバイアルをそのまま取り込み一体化し
たものであり、その意味で汎用性が高い。
【0006】しかしながら、これら従来の輸液用容器
は、例えば、特表昭61−501129号公報の輸液用
容器は、部品点数が多い上、破断部材を手で折って通路
を開通するのに手間を要し、破断部材の折れ方が不完全
な場合には、液が通りにくく、溶解に時間がかかる、と
いう欠点を有している。また、特開平2−1277号公
報の輸液用容器は、内部薬剤の汚染の防止および薬剤容
器と溶解液容器との連通の簡素化という点に関しては、
前記特表昭61−501129号公報の輸液用容器と比
べてかなり改良されたとはいうものの、連通順序規制手
段等の部品が複雑であるとともに全体に部品点数が多
い。さらにまた実開昭63−135642号公報の輸液
用容器は、部品点数が少なく、操作は比較的容易ではあ
るが、連通に比較的大きな力を要し、薬剤と溶解液を混
合後サポートリングおよび両頭針を取り外して溶解液容
器を反転させかつ両頭針を抜き取った後の溶解液容器の
口部のシール部に輸液セットなどを接続する必要がある
ため、操作に手間がかかり、両頭針抜取時に混合された
薬液が漏れる虞がある。
【0007】本発明は上記のような事情に鑑みてなされ
たもので、操作が容易で手間がかからず、混合された薬
液が漏れる虞がなく、部品点数の少ない、無菌的に薬剤
と溶解液を混合することのできる輸液用容器に好適な溶
解液容器を得る溶解液容器の製造方法を提供することを
目的の1つとする。本発明のもう1つの目的は、輸液用
容器の全長を短かくし、それによって輸送コストを下
げ、病院などにおける保管を容易にし、さらに大量輸送
時代に適合させ、病院での取扱いを容易にする輸液用容
器に好適な溶解液容器を得る溶解液容器の製造方法を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
の課題を解決するために、薬剤容器と連結して輸液用容
器を構成する溶解液容器の製造方法であって、割型式の
金型内に導入され、下端部がピンチされた合成樹脂製パ
リソンをブローした後、吹き込み口を切断し、さらに
き込み口側よりマンドレルを挿入してブローをおこな
い、かつパリソンの底部側に下部金型をマンドレルの先
端に向かって上昇させて押圧セットし、離型することに
よって、薬液取出口と、マンドレルと下部金型との間隙
によって形成される薄膜で閉鎖された薬剤容器との連通
口とを溶解液容器の両端部に有し、かつ前記連通口を囲
繞してこれと同心状に割型式の金型と下部金型とによっ
て成型され薬剤容器を収容できる円筒状のガイド部が設
けられてなる押圧変形可能な合成樹脂製の溶解液容器を
得る溶解液容器の製造方法を提供する。すなわち、本発
明は、図29に示されるようにガイド部の底部分と溶解
液容器の連通口とが別体に成形されるのではなく、本発
明では下端部に連通口が形成されたガイド部が溶解液容
器の一部分として一体成形されているので両部分を封止
結合するための複雑な構造を省くことができると共に部
品点数を少なくできる。さらに、本発明は、薬液取出口
と、薄膜で閉鎖された薬剤容器との連通口とを容器の両
端部に有し、かつ連通口には特定のガイド部を有する一
体構造を、主としてブロー(吹き込み)成形法によって
成形しているので、成形が容易である。ここでガイド部
の下端部(薄膜)はマンドレルの先端と下部金型の先端
との間隔(例えば100〜800μm)によって形成で
きる。以上のごとく、本発明に係る溶解液容器の製造方
法によって得られた溶解液容器は、次のような構成の輸
液用容器として用いられる。すなわち、口部が刺通可能
な栓で密封された薬剤容器と、内部に薬剤容器を保持す
るバイアルホルダーと、マンドレルと下部金型との間隙
によって形成される薄膜で閉鎖された薬剤容器との連通
口と薬液取出口とを溶解液容器の両端部に有し、かつ前
記連通口を囲繞してこれと同心状に割型式の金型と下部
金型とによって成型され薬剤容器を収容できる円筒状の
ガイド部が設けられてなる押圧変形可能な合成樹脂製の
溶解液容器と、この溶解液容器のガイド部に上下方向ス
ライド可能に収容された両頭針と、バイアルホルダーを
収容しガイド部の開放端を回動可能に密封するキャップ
とを備え、更に該キャップの内壁、ガイド部の内壁およ
びバイアルホルダーの外壁に、協働して薬剤容器を下方
移動させる薬剤容器押下手段を設け、キャップを回転さ
せた時にバイアルホルダーが回転することなく下方移動
して両頭針に達し、さらに該両頭針を伴って下方移動す
ることにより、バイアルホルダーに保持された薬剤容器
の口部の栓及び溶解液容器の連通口の薄膜が両頭針によ
ってそれぞれ刺通され、薬剤容器と溶解液容器とを連通
し得る輸液用容器である。なお、ガイド部はその下端部
を溶解液容器に埋設し、その埋設された下端部に連通口
を形成してもよい。
【0009】以上の構成からなる輸液用容器は、キャッ
プの内壁及びガイド部の内壁、並びにバイアルホルダー
の外壁に、主として溝と突起又は突条との組み合せによ
り、協働して薬剤容器を下方移動させる特定の薬剤容器
押下手段を設けることによって操作をきわめて容易とし
薬液の漏れをなくすことができる。ここで薬剤容器押下
手段はキャップを回転させた時にバイアルホルダーが回
転することなく下方移動して両頭針に達し、さらに該両
頭針を伴って下方移動することにより、バイアルホルダ
ーに保持された薬剤容器の口部の栓及び溶解液容器のガ
イド部に設けられた連通口の薄膜が両頭針によってそれ
ぞれ刺通され、薬剤容器と溶解液容器とを連通し得るよ
う構成される。ここで刺通の順序は、薬剤容器の口部の
栓を先に、連通口の薄膜を後で行なうと、薬液漏れを防
止できるので好ましい。
【0010】具体的にはキャップ内壁に設けられた下方
に向かって斜走する平行な複数の螺旋溝と、ガイド部の
内壁に設けられた縦走する複数の縦走溝と、バイアルホ
ルダーの外壁の上端部に近接して設けられ前記螺旋溝に
摺動可能に嵌入される複数の第1の係合突起、およびバ
イアルホルダーの外壁の下端部に近接して設けられ前記
縦走溝に摺動可能に嵌入された複数の第2の係合突起か
ら構成されてなる。
【0011】更にキャップの螺旋溝の代わりに螺旋突条
を用いてもよく、この場合、バイアルホルダーの第1の
係合突起は螺旋突条の下に接触するよう配置される。更
にバイアルホルダーの第1の係合突起に対応する突起を
キャップに形成することもでき、この場合バイアルホル
ダーに螺旋溝を形成すると共に第2の係合突起を形成し
てガイド部の縦走溝と組み合せる。またバイアルホルダ
ーに第1の係合突起とガイド部の縦走溝に相当する縦走
溝とを形成し、ガイド部にバイアルホルダーの第2の係
合突起に相当する突起を形成してキャップの螺旋溝と組
み合せることも可能である。
【0012】図1において、薬剤容器押下手段の構成及
び作用を説明すれば、薬剤容器1に外嵌されたバイアル
ホルダー6の第2の係合突起62がガイド部4の縦走溝
41に嵌められ、バイアルホルダー6の第1の係合突起
61がキャップ5の螺旋溝51に嵌められている。この
構成では、キャップ5を時計回り方向に回転した時に、
バイアルホルダー6が第2の係合突起62と縦走溝41
の係合によりキャップ5とともに回転することがないの
で、第1の係合突起61はキャップ5の螺旋溝51に沿
って摺動しつつ下方に移動する。従って、キャップ5を
時計回り方向に回転させると、薬剤容器1はバイアルホ
ルダー6とともに下方移動し、先ず薬剤容器1の口部1
1のゴム栓12が両頭針3の尖った刃先の上部穿刺針に
よって刺通され、次いでガイド部4の下端部に形成され
た連通口46の薄膜47がベベル状の刃先の下部穿刺針
によって刺通される。このようにして、薬剤容器1と溶
解液容器2の連通操作はキャップ5の回転によって極め
て容易に達成される。
【0013】かくして、溶解液容器には、薬剤容器との
連通口を囲繞してこれと同心状に円筒状のガイド部が設
けられ、好ましくはガイド部の下端部が溶解液容器内に
一体に埋設されているので、輸液用容器の全長(薬剤容
器と溶解液容器との連結方向の長さ)を従来の容器に比
較して有意に短くすることができ、それによって病院な
どにおける保管を容易にし、さらに輸送に適したコンパ
クト性を得ることができ、輸送コストを下げることがで
きる。
【0014】また病院では高いスタンドを用いなくても
輸液の自然滴下を実現するための落差を確保できる。
【0015】なお、この明細書で用いている上下方向、
押下げ、降下など方向を示す用語は、輸液用容器を通常
の使用状態にした場合の方向を示し、あくまでも輸液用
容器の構成を理解を容易にするためのものである。
【0016】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1に示すように、輸液用容器は、薬剤容器1、溶
解液容器2、両頭針3、ガイド部4、キャップ5、バイ
アルホルダー6から主として構成されており、ガイド部
4はその下端部を溶解液容器2内に一体に埋設され、そ
の上端部の開放端がキャップ5で密閉され、ガイド部4
の中には両頭針3と薬剤容器1の口部11を下向きにし
たバイアルホルダー6が下方向スライド可能に収容され
ている。また、薬剤容器1はバイアルホルダー6にその
口部11を外に出して挿着されている。そして、キャッ
プ5を時計回りに回転させると、薬剤容器1がバイアル
ホルダー6とともに下降して、両頭針3によって薬剤容
器1のゴム栓12およびガイド部4の下端部に形成され
た連通口46の薄膜47が刺通され、両容器1、2が連
通されるよう構成されている。
【0017】薬剤容器1は一般にガラス製であり、図2
に示すように、その口部11はゴム栓12などの両頭針
3によって刺通可能な自己シール性を有する密封部材で
密封されており、ゴム栓12はさらにアルミニウムなど
で作られたカバー部材13で巻締めされ、口部11に固
定されている。薬剤容器1としては市販の薬剤容器が使
用可能であり、輸液用容器の組立に際しては、カバー部
材13はその天面が取り外され、両頭針3の穿刺針を穿
刺する位置に透孔14が形成される。薬剤容器1を合成
樹脂で構成し、その胴部15の外壁に、図1に示すよう
なバイアルホルダー6の第1の係合突起61や第2の係
合突起62に相当する係合突起を設け、バイアルホルダ
ー6を省略してもよいが、この例のごとくガラス製の場
合には薬剤容器に係合突起を形成することは難しいの
で、合成樹脂でバイアルホルダー6を形成し、この中に
薬剤容器1を挿着するのが好ましい。尚、薬剤容器1内
には粉末製剤、凍結乾燥製剤などの乾燥製剤が収容され
ているが、図面では省略している。具体的には乾燥製剤
の一例としては次のものがある。抗生物質としては、セ
ファゾリンナトリウム、セフチゾキシムナトリウム、塩
酸セフォチアム、塩酸セフメノキシム、セファセトリル
ナトリウム、セファマンドールナトリウム、セファロリ
ジン、セフォタキシムナトリウム、セフォテタンナトリ
ウム、セフォペラゾンナトリウム、セフスロジンナトリ
ウム、セフテゾールナトリウム、セフピラミドナトリウ
ム、セフメタゾールナトリウム、セフロキシナトリウ
ム、硫酸セフォクレスなどのセフエム系抗生物質、また
アンピシリンナトリウム、カルベニシリンナトリウム、
スルベニシリンナトリウム、チカルシリンナトリウムな
どのペニシリン系抗生物質がある。抗腫瘍剤としては、
マイトマイシンC、フルオロウラシル、テガフール、シ
タラビンなどがある。抗漬瘍剤としては、ファモチジ
ン、塩酸ラニチジン、シメチジンなどがある。
【0018】薬剤容器1を図1に示すように収容してこ
れを保持するとともに、薬剤容器1をこれが回転しない
ように下方に移動させるための補助具として機能するバ
イアルホルダー6は、通常ポリエチレン樹脂やポリプロ
ピレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、
ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂などの合成樹脂で形
成されており、図6および図7に示すように、上端部と
しての底部63と下端部としての口部64および胴部6
5からなる筒状の部材である。底部63には、後述のキ
ャップ5の螺旋溝51に嵌め込まれ、この螺旋溝51に
沿って下方に移動する複数の第1の係合突起61(図で
は軸対称に2個形成されている)と、薬剤容器1を挿着
した時に空気を抜くための透孔66が形成されており、
口部64には、後述のガイド部4の縦走溝41に嵌め込
まれ、この縦走溝41に沿って下方に移動する複数の第
2の係合突起62(図では底面図上第1の係合突起61
と同じ位置に2個形成されている)と、薬剤容器1をこ
れが脱落しないように押さえる環状突起68が形成され
ている。口部64には、好ましくは、薬剤容器1を挿着
し易くするために複数のスリット67を設けてもよい。
尚、キャップ5を取り外せるようにした場合には、バイ
アルホルダー6の天面に把手69を設けてもよく、これ
により、把手69を手でつかんで薬剤容器1を容易にガ
イド部4から取り出せるようにすることができる。
【0019】この薬剤容器1を挿着したバイアルホルダ
ー6はその一部が両頭針3とともにガイド部4に収容さ
れる。ガイド部4は溶解液容器2の一部としてバイアル
ホルダー6と同様の合成樹脂で一体に成形されており、
図8および図9に示すように上端部としての開放端と下
端部としての隔壁48を有している。開放端側に近接し
て、図1に示すキャップ取外し手段8を介してキャップ
5と結合するための環状突起49が形成されており、ガ
イド部4の内壁には隔壁48から開放端に向かって縦走
する複数の溝が形成されている。溝は開放端近傍まで縦
走する複数の縦走溝41(図8、9では軸対称に2個形
成されている)と、それより短い複数の両頭針係合溝4
4(図では縦走溝41を含み軸対称に4個形成されてい
る。図1では図示を省略している。)からなる。縦走溝
41はバイアルホルダー6の第2の係合突起62と係合
してバイアルホルダー6を回転させずに下降させるため
のものであり、本実施例では図4のごとく両頭針3が4
本の係合腕34を有している関係で両頭針係合溝44を
兼ねさせている。尚、両頭針係合溝44には両頭針3の
位置決めのための段部(図示していない)を設けてもよ
い。491はキャップ取外し手段8の係止突起85と係
合する突起であり、キャップ取外し手段8の反時計方向
への回転を防止する機能を有する。
【0020】隔壁48には中央に凹段状に形成された溶
解液容器との連通口46を有する。この連通口46はそ
の底部に後述の両頭針3(の下部穿刺針33)の下降に
よって刺通可能な閉鎖膜としての薄膜47を備えてい
る。尚、両頭針係合溝44は縦走溝41を兼ねたものま
たは別個に形成された2個だけであってもよい。
【0021】また、キャップ取外し手段8を設けない場
合には、環状突起49は不要であり、この場合には、ガ
イド部4の開放端とキャップ5のスカート55の下端に
それぞれ相補的なアンダーカットを設け、キャップ5が
回動自在になるように嵌合すればい。連通手段として採
用される両頭針3は、図1に示すように薬剤容器1と溶
解液容器2の間に配置されており、通常、ステンレス鋼
(SUS304が好ましい)または合成樹脂製のカヌラ
と合成樹脂製のハブから構成されている。切れ味を重視
する場合にはステンレス綱のカヌラが好ましいが、廃棄
の問題および一体成型できるという点を考慮すれば合成
樹脂製の両頭針が好ましい。合成樹脂としては硬質の例
えばABS樹脂やポリカーボネート樹脂などが好適であ
る。
【0022】両頭針3は下降してきた薬剤容器1の口部
11のゴム栓12を刺通し、さらに薬剤容器1とともに
下降してガイド部4の下端部に形成された連通口46の
薄膜47を刺通することができるように、図3〜図5に
示すように、ハブ31と薬剤容器1のゴム栓12を刺通
する上部穿刺針32および、ガイド部4の下端部に形成
された連通口46の薄膜47を刺通する下部穿刺針33
からなり、好ましくはハブ31の先端にはガイド部4の
両頭針係合溝44と係合して両頭針3の下降移動を抑制
する係合腕34が設けられている。係合腕34はその先
端の突出部分341で両頭針係合溝44と係合してい
る。上部穿刺針32は先に薬剤容器1のゴム栓12が刺
通されるように下部穿刺針33より鋭利に形成してもよ
く、図では上部穿刺針32が中央部分の尖った刃先に形
成され、下部穿刺針33がベベル状の刃先に形成されて
いるが、刃先の形成は特に限定されない。36は薬剤通
路35の上部穿刺針32側の出口であり、図では3個形
成されているが、出口の数は特に限定されない。
【0023】尚、薬剤通路35は2個並べて形成されて
いてもよく、この場合、溶解液容器2を押圧しなくても
薬液の移動が可能になる。溶解液容器2は一般にポリエ
チレン樹脂やポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂な
どの比較的柔らかい合成樹脂で形成された押圧変形自在
な容器であり、その上部にはガイド部4の下端部が一体
埋設され、容器の下端部には薬液取出口23を有してい
る。
【0024】薬液取出口23は通常のボトルの場合と同
様の構成をしており、例えば、図1に示すような、閉鎖
膜231に押さえ部材25とこれに装着されたゴム栓2
4からなる密封部材を被せた構成が採用される。密封部
材の溶解液容器2への取り付けは、薬液取出口23の外
壁に形成されたフランジ232と押さえ部材25に形成
されたフランジ251の溶着により行われる。尚、密封
部材のゴム栓24は、図示していないが、その表面が汚
染されないようにフィルムなどのカバー部材で保護され
ていてもよい。
【0025】輸液用容器は、溶解液容器2の上部にガイ
ド部4の下端部を一体に埋設し、ガイド部4の中に両頭
針3と薬剤容器1の口部11側をセットし、ガイド部4
の開放端にキャップ5を気密に取り付ければ完成する。
この場合、ガイド部4に両頭針3の下部穿刺針33をシ
ールするゴムキャップなどのシール部材を装着してもよ
く、また、ガイド部4とキャップ5を結合するためにキ
ャップ取外し手段8を利用してもよい。
【0026】キャップ5はガイド部4の上端部の開放端
を密封するとともに、薬剤容器1を下方移動させる機能
を有しており、通常、図10〜図13に示すように、ガ
イド部4と同様の合成樹脂で筒状に形成される。そして
キャップ5の天面57には好ましくは吊り下げ手段52
が設けられており、その側壁であるスカート55の下端
には、キャップ5とガイド部4の間を気密にシールする
シール部材53(図1参照)を収容するためのシール部
材装着溝54が形成され、スカート55の内壁にはバイ
アルホルダー6の第1の結合突起61と係合する螺旋溝
51が形成されている。吊り下げ手段52には折り畳み
が出来るようにヒンジ部59を設けてもよく、キャップ
取外し手段8を採用する場合には、スカート55の下端
部にキャップ取外し手段8の溝と係合する突起56を設
けてもよい。尚、58は吊下孔、561は回転方向を指
示する矢印である。
【0027】螺旋溝51はスカート55の内壁を螺旋状
に縦走して設けられており、これとバイアルホルダー6
の第1の係合突起61と第2の係合突起62、およびガ
イド部4の縦走溝41とで薬剤容器押下手段を構成して
いる。図示していないが、螺旋溝51の代わりに螺旋状
に斜走する突条を採用してもよく、この場合、バイアル
ホルダー6の第1の係合突起61は突条の下に接触する
ように配置される。また、薬剤容器押下手段としては、
図示していないが、キャップ5にバイアルホルダー6の
第1の係合突起61に相当する突起を形成し、バイアル
ホルダー6にキャップ5の螺旋溝51に相当する螺旋溝
と第2の係合突起62を形成して、ガイド部4の縦走溝
41と組合せたものや、バイアルホルダー6に第1の係
合突起61とガイド部4の縦走溝41に相当する縦走溝
を形成し、ガイド部4にバイアルホルダー6の第2の係
合突起62に相当する突起を形成して、キャップ5の螺
旋溝51と組み合わせたものなども採用可能である。
【0028】尚、螺旋溝51や縦走溝41でいう溝は、
図に示すような2つの突条間で形成される樋条のものも
含んでおり、必ずしもキャップ5やガイド部4の内壁に
穿設した溝に限定するものではない。また、キャップ取
外し手段8によるキャップ5とガイド部4の結合方法と
しては、結合する場合の反対方向に回した時に結合解除
される例えば螺合、ルアー結合その他適宜の方法が採用
可能である。
【0029】キャップ取外し手段8は、ガイド部4から
キャップ5を取り外し、薬剤容器1や両頭針3を分別処
分することができるようにするもので、図14〜図15
に示すようにリング状に形成された部材であって、内側
にはガイド部4の環状突起48と回動自在に係合する環
状突起81を有し、外壁にはキャップ5下端部内壁の突
起52と係合する溝82が形成されている。この溝82
は断続的に形成され、溝の切れ目83の部分は、溝82
を構成する上方の側壁部分が切り欠かれた形状、すなわ
ち段差状に形成されており、キャップ5の突起52の長
さはこの溝の切れ目83の長さより短くなっている。そ
して時計方向に向かう溝82と溝の切れ目83の間に係
止突起84を設け、キャップ5を時計方向に回したとき
に突起52が係止突起84と衝突して、キャップ取外し
手段8がキャップ5と一緒に回転するとともに、キャッ
プ5の突起52が溝82の中に在り、次いでキャップ5
を反時計方向に回した時には突起52が溝の切れ目83
に来るようになっている。この場合、突起52が溝の切
れ目83より短かく形成されているため、突起52が溝
の切れ目83に来たときにキャップ5を上方に移動させ
ると、キャップ5はキャップ取外し手段8から外れる。
【0030】ここで、キャップ取外し手段8は、図1に
示すように、殆どキャップ5のスカート55の下端部で
被われているので、キャップ取外し手段8のみを手で回
転させることは不可能である。従って、キャップ5を取
り外すときにキャップ取外し手段8がキャップ5と一緒
に回転しないように、キャップ取外し手段8の上端部内
壁にはガイド部4の開放端部外壁に設けた突条491と
係合する回転防止突起85が設けられている。そして、
キャップ5を反時計方向に回したときにキャップ取外し
手段8が回転しないように、キャップ5を時計方向に回
転させて薬剤容器1と溶解液容器2を連通したときに、
丁度この回転防止突起85をガイド部4の突条491が
乗り越えるようになっている。
【0031】尚、図14〜図15では、溝82と溝の切
れ目83および係止突起84からなるキャップ取外し機
構をキャップ取外し手段8の外側に形成しているが、キ
ャップ取外し機構をキャップ取外し手段8の内側に形成
し、キャップ5のスカート55の下端部の外壁に形成し
た突起(突起52に相当するもの)と組み合わせてもよ
い。またキャップ取外し機構をキャップ5の内壁または
外壁に設け、キャップ取外し手段8の外壁または内壁に
設けた同様の突起と組み合わせるようにしてもよい。但
し、キャップ5の外壁にキャップ取外し機構または突起
を設けた場合には、キャップ5は、その螺旋溝51とバ
イアルホルダー6の第1の係合突起61とが係合してい
るため、使用前には反時計方向に回転できなくなってい
るが、キャップ取外し手段8だけを反時計方向に回して
キャップ5を取り外すことができるので、別途、使用前
にキャップ5の取外しが出来ないような手段を設ける必
要がある。
【0032】図16は輸液用容器の他の実例の要部断面
を示すものであり、薬液取出口23に輸液用容器を自立
させるためのスタンド9を設けた構成になっている。ス
タンド9は図17〜18において脚部91と嵌合部92
からなり、嵌合部92の内壁で押さえ部材25の外壁と
嵌合している。スタンド9の材質としては限定するもの
ではないが一般に金属や合成樹脂が使用される。なお、
図1の輸液用容器は、キャップ5の吊り下げ手段52を
折り畳めば、上下逆にして自立させることができ、溶解
液容器2の下端部を下にしても自立させることができ
る。
【0033】次に以上の構成からなる輸液用容器の使用
方法について詳しく説明する。キャップ5を上方から時
計方向に回すと、バイアルホルダー6は、その第2の係
合突起62がガイド部4の縦走溝41に嵌入されている
ため回転が阻止される一方、その第1の係合突起61が
キャップ5の螺旋溝51に嵌入されているため、その内
部に保持された薬剤容器1とともに螺旋溝51に沿って
摺動しつつ下方に移動する。そして、バイアルホルダー
6は薬剤容器1と両頭針3とともに更に下方に移動し、
両頭針3の上部穿刺針32で薬剤容器1のゴム栓12が
刺通され、次いで下部穿刺針33で溶解液容器2の連通
口46の薄膜47が刺通される。こうして薬剤容器1と
溶解液容器2が両頭針3を介して連通されると、次に、
溶解液容器2を好ましくは上にしてこれを押圧して変形
する。かくして溶解液容器2内の溶解液が薬剤容器1内
に流入し、薬剤容器1内の乾燥製剤と混合して薬液とな
る。次いで、溶解液容器2をキャップ5を上にして、吊
り下げ手段52をハンガー(図示していない)などに架
け、溶解液容器2をポンピングすることにより溶解液容
器2内に薬剤容器1内の薬液を戻し、薬液取出口23に
輸液セットなどを結合すれば、輸液治療を行うことがで
きる。
【0034】尚、使用後、輸液用容器を廃棄する場合に
は、キャップ取外し手段8を上方から反時計方向に回せ
ば、ガイド部4からキャップ5を容易に取り外すことが
できるので、薬剤容器1や両頭針3を取り出して、分別
処分することができる。両頭針により先に薬剤容器のゴ
ム栓を刺通し、その後溶解液容器のガイド部の薄膜部分
を刺通できるように、両頭針を図19〜21のごとく構
成してもよい。
【0035】すなわち、両頭針303は、合成樹脂で一
体に形成され、上部穿刺針332と、下部穿刺針333
とハブ331と、このバブの先端に設けられた係合腕3
34とから主としてなる。なお、335は突出部分、3
36は溝部である。さて図20において薬剤容器301
がバイアルホルダー(図示省略)に伴って下へ移動して
いる状態では、係合腕334の突出部分335がガイド
部304の段部337に係止している。従って薬剤容器
301が更に下方へ移動すると上部穿刺針332によっ
て薬剤容器301のゴム栓(図示省略)がまず先に刺通
される。そして更に薬剤容器301がバイアルホルダー
(図示省略)に伴って下へ移動すると、薬剤容器301
の口部311がハブ331を押し下げ、それによって係
合腕334の突出部分335が段部337から離れて両
頭針303全体が押し下げられる。かくして下部穿刺針
333がガイド部304の下端部に形成された連通口3
46の薄膜347を刺通し、薬剤容器301中の薬剤と
溶解液容器302の溶解液とが混合される。
【0036】以下、図1に示す輸液容器のガイド部を有
する溶解液容器の成形方法を図22〜28を用いて説明
する。まず図22においてダイ401よりパリソン40
2すなわち略筒状の合成樹脂溶融体(ポリエチレン樹脂
又はポリプロピレン樹脂,170〜230℃)を下降さ
せ(工程1)、パリソン402の下端部をパリソンピン
チ403でピンチする(工程2)。
【0037】次いで図23において下部金型がなく若干
開いた状態の1対の主割金型404、405の間でダイ
401よりパリソン402内に空気を吹き込みパリソン
402を膨らませ(工程3)、膨らんだパリソン402
を側方から1対の主割金型404、405で挟持し、パ
リソン402の上端部分を図24のごとく矢印の位置で
加熱刃(500〜600℃、図示省略)によってカット
(溶断)する(工程4)。パリソン402を1対の主割
金型404、405で挟持して横に移動し、カットによ
って形成された上端開口から図25のごとくマンドレル
406を下降させ空気を吹き込み膨らませる(工程
5)。
【0038】次いで図26のごとく下部金型407を1
対の主割金型404、405の間に上昇させ押圧セット
することによって、ピンチされたパリソン402の下端
部を突き上げ、更に図27のごとく1対の主割金型40
4、405内に収納されていた脇型408、409を横
に移動させる(工程6)。そして図28のごとく、主割
金型404、405、下部金型407及び脇型408、
409を開放し離型することにより、ガイド部4を有す
る溶解液容器2を得ることができる(工程7)。
【0039】ガイド部4の下端部に形成された連通口4
6の薄膜47は、マンドレル406の先端(下端)と下
部金型407の先端(上端)との間隙(約100〜80
0μm)によって形成される。またガイド部4の環状突
起49は、脇型408、409によって実質的に形成さ
れる。なお、図26の410、図27の411及び41
2はシリンダである。
【0040】以上の構成の輸液用容器を採用することに
より、混合操作が容易で手間がかからず、混合された薬
液が漏れる虞のない、無菌的に薬剤と溶解液を混合する
ことのできる輸液用容器を提供することができる。さら
に本発明においては、ガイド部の下端部が溶解液容器内
に埋設されているので、輸液容器の全長(薬剤容器と溶
解液容器との連結方向の長さ)を短くすることができ、
それによって病院などにおける保管を容易にし、さらに
輸送に適したコンパクト性を得ることができる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、薬液取出口と、薄膜で
閉鎖された薬剤容器との連通口とを容器の両端部に有
し、かつ連通口には特定のガイド部を有する一体構造
を、主としてブロー成形法によって成形しているので、
成形が容易である。さらにガイド部が溶解液容器の一部
分として一体成形されるので、カプセルと溶解液容器を
結合するための複雑な構造を省くことができると共に部
品点数を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る溶解液容器の製造方法において、
製造対象となる溶解液容器を備えた輸液用容器の一実例
の要部断面図である。
【図2】図1の薬剤容器の要部断面図である。
【図3】図1の両頭針の断面図である。
【図4】図3の底面図である。
【図5】図3の平面図である。
【図6】図1のバイアルホルダーの断面図である。
【図7】図6の底面図である。
【図8】図1のガイド部の断面図である。
【図9】図8の平面図である。
【図10】図1のキャップの側面図である。
【図11】図10のX−X線断面図である。
【図12】図10の底面図である。
【図13】図10の平面図である。
【図14】キャップ取外し手段の平面図である。
【図15】図14のX−X断面図である。
【図16】他の実例の要部断面図である。
【図17】図16のスタンドの断面図である。
【図18】図17の底面図である。
【図19】両頭針及び係合腕の他の実例を示す平面図で
ある。
【図20】図19の両頭針及び係合腕の作動を説明する
説明図である。
【図21】異なる状態を示す図20相当図である。
【図22】図1の溶解液容器の製造方法を説明する説明
図である。
【図23】異なる状態を示す図22相当図である。
【図24】異なる状態を示す図22相当図である。
【図25】異なる状態を示す図22相当図である。
【図26】異なる状態を示す図22相当図である。
【図27】異なる状態を示す図22相当図である。
【図28】異なる状態を示す図22相当図である。
【図29】従来例を示す図1相当図である。
【符号の説明】
1 薬剤容器 2 溶解液容器 3 両頭針 4 ガイド部 5 キャップ 6 バイアルホルダー 8 キャップ取外し手段 23 薬液取出口 32 上部穿刺針 33 下部穿刺針 41 縦走溝 46 連通口 47 薄膜 51 螺旋溝 61 第1の係合突起 62 第2の係合突起 69 把手
フロントページの続き (72)発明者 二川 準 大阪府大阪市北区本庄西3丁目9番3号 株式会社ニッショー内 (72)発明者 宮本 哲士 大阪府大阪市北区本庄西3丁目9番3号 株式会社ニッショー内 (72)発明者 村上 三津夫 大阪府大阪市北区本庄西3丁目9番3号 株式会社ニッショー内 (56)参考文献 特開 昭60−236652(JP,A) 特開 平5−192377(JP,A) 特開 平4−329953(JP,A) 特開 平3−266627(JP,A) 特開 昭63−5923(JP,A) 特開 昭58−56828(JP,A) 特開 昭56−56830(JP,A) 特開 昭53−132064(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61J 1/05

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬剤容器と連結して輸液用容器を構成す
    る溶解液容器の製造方法であって、割型式の金型内に導
    入され、下端部がピンチされた合成樹脂製パリソンをブ
    ローした後、吹き込み口を切断し、さらに吹き込み口側
    よりマンドレルを挿入してブローをおこない、かつパリ
    ソンの底部側に下部金型をマンドレルの先端に向かって
    上昇させて押圧セットし、離型することによって、薬液
    取出口と、マンドレルと下部金型との間隙によって形成
    される薄膜で閉鎖された薬剤容器との連通口とを溶解液
    容器の両端部に有し、かつ前記連通口を囲繞してこれと
    同心状に割型式の金型と下部金型とによって成型され薬
    剤容器を収容できる円筒状のガイド部が設けられてなる
    押圧変形可能な合成樹脂製の溶解液容器を得る溶解液容
    器の製造方法。
  2. 【請求項2】 ガイド部の下端部を溶解液容器に埋設
    し、該下端部に連通口を形成する請求項1に記載の溶解
    液容器の製造方法。
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