JP3483218B2 - 輸液容器 - Google Patents

輸液容器

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JP3483218B2
JP3483218B2 JP04838494A JP4838494A JP3483218B2 JP 3483218 B2 JP3483218 B2 JP 3483218B2 JP 04838494 A JP04838494 A JP 04838494A JP 4838494 A JP4838494 A JP 4838494A JP 3483218 B2 JP3483218 B2 JP 3483218B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ブロー成形により成形
された輸液容器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種輸液容器には、薬剤容器を
収納したカプセルと溶解液を収納した可撓性容器とがチ
ューブで接合され、チューブ内に設備した連通手段によ
って薬剤容器と可撓性容器とが連通されて薬剤と溶解液
が混合する特表昭61−501129号公報がある。 【0003】また薬剤収納容器が排出口を有する内部に
溶媒が封入された貯溜室と、前記溶媒により溶解される
溶質を収容し、刺通針により刺通可能な刺通部を有する
溶質容器と、貯溜室と溶質容器との間に介在し、溶質容
器の刺通部を必要時刺通可能な刺通針と貯溜室内にあっ
て必要時分離可能であり、分離したときに刺通針と連通
状態となる閉塞部とから成る連通部と、溶質容器の刺通
部と刺通針とを所定の間隔をおいて連結し、所定以上の
外力が加わると刺通針の軸方向に塑性変形するガイドカ
バーとを具備してなり、溶質容器の刺通部に刺通針を刺
通し、分離可能な閉塞部を分離することにより、貯溜室
と溶質容器とを連通する特公平2−36261号公報が
ある。 【0004】また内部に溶解液または希釈液が収納さ
れ、最上端を閉鎖膜で閉鎖された流体通路部を有する可
撓性容器にカプセルを連結し、口部が刺通可能な栓で密
封された薬剤容器を前記カプセル内に保持し、可撓性容
器の内部と薬剤容器の内部とを連通する連通手段が、中
間にハブを有し、両端に刃先を有する中空の穿刺針と、
その穿刺針の一方の刃によって薬剤容器の栓が刺通され
た後、穿刺針の他方の刃によって可撓性容器閉鎖膜が刺
通されるように連通順序の制御手段からなる特開平2−
1277号公報がある。 【0005】さらに軟質の栓体によって封止したネック
部を上部に有し、輸液セットを連結するポートを下部に
形成した溶液封入用のバッグと、ネック部を介してバッ
グに連結する筒状のケースと、バイアル瓶を収納し、ケ
ースに摺動自在に挿着する有底筒状のベローズ付きのホ
ルダと、両端がバイアル瓶の口部と栓体とに対向するよ
うにして保持された中空針とを備えてなるもので、ベロ
ーズは中空針とバイアル瓶とを含む密閉空間をバッグの
栓体の上部に成形し、中空針はホルダをケースに押し込
むとき、バイアル瓶の栓体とバッグの栓体との双方に刺
通し、バイアル瓶とバッグとを連通させる特開平4−1
56849号公報がある。 【0006】また溶解液収納容器と薬剤容器収納容器を
連結した医療用容器において、剥離可能な仕切り部によ
り2室に区画され、第1室に溶解液を収納し、第2室は
空間部とした可撓性プラスチック製の溶解液収納容器
と、底端に溶解液収納容器と連結するためのフランジが
形成され、胴部に蛇腹部、上端に薬剤容器を保持するキ
ャップを接着した円筒状プラスチック製の薬剤容器収納
容器とからなり、溶解液収納容器の第2室上部に、中心
部に刺通針を挿入したゴム栓を嵌めた口部を設け、この
口部に薬剤容器収納容器のキャップと蛇腹部を剥離可能
に接着した特開平4−221567号公報がある。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】従来の特公表61−5
01129号公報では、穿刺針でバイアルのゴム栓を刺
通した後、破断部材を手で折って通路を開けなければな
らず、薬剤を溶解液で溶解するのに手間がかかるという
問題点があった。 【0008】そして破断部材を手で折る際に、折れ方が
不完全な場合には溶解液が通路を通りにくく、薬剤の溶
解に時間がかかるという欠点ある。 【0009】また破断部材を手で折って分離するときに
その材料の合成樹脂の微粒子破片が生じるという問題点
がある。 【0010】さらに薬剤容器を収納したカプセルと溶解
液を収納した可撓性容器とがチューブで接合されている
から、薬剤容器収納容器から薬剤容器を簡単に取り出せ
ないため、薬剤容器収納容器と薬剤容器の分別廃棄がで
きない。 【0011】次に特公平2−36261号公報では、穿
刺針でバイアルのゴム栓を刺通した後、破断部材を手で
折って通路を開けなければならず、薬剤を溶解液で溶解
するのに手間がかかるという問題点があった。 【0012】そして破断部材を手で折る際に、折れ方が
不完全な場合には溶解液が通路を通りにくく、薬剤の溶
解に時間がかかるという欠点ある。 【0013】また破断部材を手で折って分離するときに
その材料の合成樹脂の微粒子破片が生じるという問題点
がある。 【0014】それに溶媒が封入された貯溜室(溶解液容
器)と溶媒により溶解される溶質を収容した溶質容器
(薬剤容器)が固定されていないため、連通部付近で折
れ曲がったり、破断し易く、取扱いに注意が必要で、不
便であるという欠点がある。 【0015】そして薬剤収納容器を押圧すると、薬剤収
納容器に空気抜きが設けられていないため、薬剤容器、
溶解液容器と薬剤収納容器との間の空気が圧縮され、圧
縮された空気の反発が生じ、薬剤収納容器の押圧が充分
に行えないという欠点がある。 【0016】さらに特開平2−1277号公報では、薬
剤容器を収納している薬剤容器収納容器(カプセル)の
キャップを回転させることにより、内部の薬剤容器を上
下可動とするから、完全な密封状態を溶解操作終了まで
維持できず、無菌的操作とは言いがたい問題点がある。 【0017】また中間にハブを有し、両端に刃先を有す
る中空の穿刺針(両頭針)で溶解液容器と薬剤容器の二
箇所のゴム栓を刺通することから、ゴム栓の孔の中心が
一致しないコアリングが生じ易い欠点がある。 【0018】それに薬剤容器収納容器から薬剤容器を簡
単に取り出せないため、薬剤容器収納容器と薬剤容器の
分別廃棄ができない。 【0019】さらに最上端を閉鎖膜で閉鎖した流体通路
部を有する可撓性容器にカプセルを連結し、口部が刺通
可能な栓で密封した薬剤容器をカプセル内に保持し、可
撓性容器の内部と薬剤容器の内部とを中間にハブを有
し、両端に刃先を有する中空の穿刺針で連通し、その穿
刺針の一方の刃によって薬剤容器の栓が刺通された後、
穿刺針の他方の刃によって可撓性容器閉鎖膜が刺通され
るように連通順序の制御手段からなるから、全体構造が
複雑となる欠点がある。 【0020】また特開平4−156849号公報では、
ネック部を介してバッグに連結する筒状のケースと、バ
イアル瓶を収納し、ケースに摺動自在に挿着する有底筒
状のベローズ付きのホルダ、キャップには空気抜きが設
けられていないため、薬剤容器を押圧すると、圧縮され
た空気の逃げ場がなく、薬剤容器の押圧に大きな力を必
要とする欠点がある。 【0021】また薬剤容器収納容器(有底筒状のベロー
ズ付きのホルダ、キャップ)から薬剤容器(バイアル
瓶)を簡単に取り出せないため、薬剤容器収納容器と薬
剤容器の分別廃棄ができない。 【0022】そして軟質の栓体によって封止したネック
部を上部に有し、輸液セットを連結するポートを下部に
形成した溶液封入用のバッグと、ネック部を介してバッ
グに連結する筒状のケースと、バイアル瓶を収納し、ケ
ースに摺動自在に挿着する有底筒状のベローズ付きのホ
ルダと、両端がバイアル瓶の口部と栓体とに対向するよ
うにして保持された中空針とを備えてなるから、全体構
造が複雑となる欠点がある。 【0023】さらに特開平4−221567号公報で
は、溶解液が連通部を通って逆流するのを防ぐために、
剥離可能な仕切り部により溶解液収納容器を2室に区画
する必要がある。 【0024】また薬剤容器を押圧すると、キャップ、蛇
腹部には空気抜きが設けられていないため、圧縮された
空気の逃げ場がなく、薬剤容器の押圧に大きな力を必要
とする欠点がある。 【0025】また薬剤容器収納容器から薬剤容器を簡単
に取り出せないため、薬剤容器収納容器と薬剤容器の分
別廃棄ができない。 【0026】さらに剥離可能な仕切り部により2室に区
画して第1室に溶解液を収納し、第2室は空間部とした
可撓性プラスチック製の溶解液収納容器と、底端に溶解
液収納容器と連結するためのフランジを形成し、胴部に
蛇腹部、上端に薬剤容器を保持するキャップを接着した
円筒状プラスチック製の薬剤容器収納容器とからなり、
溶解液収納容器の第2室上部に、中心部に刺通針を挿入
したゴム栓を嵌めた口部を設け、この口部に薬剤容器収
納容器のキャップと蛇腹部を剥離可能に接着したから、
全体構造が複雑であるという欠点がある。 【0027】本発明はこのような従来技術の問題点およ
び欠点に鑑みてなされたもので、ブロー成形により薬剤
容器収納部に空気抜き用栓を付設し、少ない部品点数
で、簡便に薬剤と溶解液の無菌的な混合が可能な輸液容
器を提供することを目的とする。 【0028】 【課題を解決するための手段】本発明は、ブロー成形に
より、下方に排出用口栓を備えた溶解液容器と、溶解液
容器の上方に設けられ、外筒部および外筒部に対して下
方にスライド自在に嵌挿された針部からなる連通部材が
保持された連通部材保持部と、連通部材保持部の上方に
設けられ、軸方向に圧縮変形し得る蛇腹部と、蛇腹部の
外周部に設けられ、蛇腹部を固定する切離自在な蛇腹固
定部材と、蛇腹部の上方に設けられ、外周に切離自在の
薄肉部が形成されるとともに、薬剤容器が保持された上
端密封状筒部と、上端密封状筒部上端に設けられた空気
抜き用ツイストオフ栓および吊り具と、が一体に成形さ
れたことを特徴とするものである。 【0029】 【0030】 【0031】 【作用】ブロー成形により排出用口栓2付き合成樹脂製
溶解液容器1と、その排出用口栓2の密封、溶解液1a
の充填、連通部材3を挿嵌しての連通部材保持部6、蛇
腹部7、蛇腹部7を固定する切離自在な蛇腹固定部材
8、薬剤容器10を保持する上端密封状筒部9、空気抜
き用ツイストオフ栓12および吊り具13とを一体成形
するから、少ない部品点数で簡便かつ無菌的に輸液容器
の製造ができる。 【0032】筒部9上端に空気抜き用ツイストオフ栓1
2を設けたから、ツイストオフ栓12を開けることによ
り、筒部9上端を下方に加圧しても、蛇腹部7内の空気
は筒部9と薬剤容器10との隙間から外部に逃れ、たや
すく薬剤容器10と溶解液容器1との連通部材3による
連通が可能となる。 【0033】薬液容器10を保持する筒部9に切離自在
な薄肉部11を設けたので、使用後にはその薄肉部11
を切離して筒部9上部を同下部より分離し、薬剤容器1
0を取出すことにより、薬剤容器10と溶解液容器1と
の分別廃棄が可能となる。 【0034】 【実施例】本発明実施の一例を添付図面に基づいて詳細
に説明する。 【0035】図1は本発明の輸液容器を正面から見たも
ので、図2は紙面と平行な面において中央で二分割した
もので、図3は蛇腹固定部材を除去して薬剤容器を押圧
し、連通部材の針部を薬剤容器のゴム栓に挿嵌したもの
で、図4〜図10は本発明の輸液容器のブロー成形時の
工程を段階的に示したものである。 【0036】図1に示すように、1はブロー成形された
合成樹脂製の溶解液容器で、溶解液容器成型用金型1
4,14間に熱可塑性合成樹脂がチューブ状に押し出さ
れた後、ゴム栓2aのみ或いはゴム栓2aに合成樹脂製
口栓2bを嵌合してなる排出用口栓2が挿入棒15の先
端部に真空吸引されて、金型14,14に形成された排
出用口栓2の嵌入用環状溝14a,14aに対向する位
置まで金型14,14の下部から挿入され、次いで、金
型14,14を閉じ、チューブ状合成樹脂16の底部を
閉塞した後、金型14,14の首部17,17に吹込み
・充填ノズル18を下降させ、金型14,14内のチュ
ーブ状合成樹脂16に圧縮空気を吹込んで成形し、その
後、溶解液1aが充填されたものである。 【0037】ここで、図1に示すように、溶解液容器1
の底部には、排出用口栓2の下部を覆って密閉する、幅
広に突出するカバー19が形成され、チューブ状合成樹
脂16の底部を成形する金型20,20を閉じることに
より、成形される。 【0038】3は針部4を外筒部5に気密に挿嵌した連
通部材で、針部4先端部を細径部4aとし、基部を外筒
部5に挿嵌する挿嵌部4bとし、細径部4a先端から挿
嵌部4b基部に亘って連通孔3a,3aを設け、挿嵌部
4b基部外周面から連通孔3a,3aと連通する連通孔
3b,3bを穿設したものである。 【0039】つまり、外筒部5に挿嵌する針部4の挿嵌
部4b基部と針部4の細径部4a先端部とを連通孔3
a,3aと連通孔3b,3bで連通し、針部4外周基部
と針部4先端を連通し、針部4を外筒部5内を下方にス
ライドさせたとき、外筒部5より突出した針部4基部の
溶解液容器1と針部4先端の後述の薬剤容器10とを連
通させるようにしたものである。 【0040】6は連通部材3の外筒部5を保持する連通
部材保持部で、溶解液容器1の上端に成形され、図7に
示すように、連通部材3における針部4の挿嵌部4bを
挿入棒21により真空吸引し、吹込み・充填ノズル18
に代えてチューブ状合成樹脂16内の、溶解液容器1の
上端部に対応する位置に挿入し、連通部材保持部6と後
述する蛇腹部7を成形する金型22,22を閉じて、ブ
ロー成形される。 【0041】6a,6aは溶解液容器1の上端から連通
部材保持部6の下部に亘って成形した補強部で、当該箇
所の金型14,14に凹みを成形し、溶解液容器1のブ
ロー成形時に成形したものである。 【0042】7は蛇腹部で、連通部材保持部6の上方に
連通部材保持部6と連結して成形され、軸方向に圧縮変
形し得るものであって、前記連通部材保持部6と同時に
金型22,22によりブロー成形される。 【0043】8,8は蛇腹固定部材で、蛇腹部7の外周
側方部に連通部材保持部6と後述の上端密封状筒部9と
に亘ってばり状に切離自在に成形したもので、前記連通
部材保持部6と蛇腹部7を共に成型する金型22,22
の当該面に僅かな凹みを成形し、蛇腹部7のブロー成形
時に成形したものである。 【0044】9は上端密封状筒部で、蛇腹部7の上方の
チューブ状合成樹脂16内にバイアル瓶等の薬剤容器1
0をそのゴム栓10aを下にして挿入し、半割り状の薬
剤容器10の形状をした金型23,23を閉じることに
より、成形される。 【0045】ここで、薬剤容器10は公知のガラス製ま
たはプラスチック製のバイアル瓶で、ゴム栓10aで無
菌的に密封されており、内部には粉末製剤や凍結乾燥製
剤、固形製剤などの用時溶解型の薬剤(図示せず)が収
容されている。 【0046】そして、ゴム栓2aおよび10aの材質
は、内容医薬品の品質に影響を与えず、また、微生物の
侵入を防止するものであれば特に制限されないが、日本
薬局方一般試験法の輸液用ゴム栓試験法に適合するもの
が好ましく、プラスチックなどの材料でコーティングま
たはラミネートされていてもよい。 【0047】また、本発明の輸液容器に用いる熱可塑性
合成樹脂は、ブロー成形が可能なものであれば、特に限
定はされないが、一般にポリエチレンやポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリエステルなどを用いることが
できる。 【0048】さらに、前記針部4は合成樹脂で成形され
ており、ゴム栓10aを刺通し得る硬度を有している。 【0049】11は上端密封状筒部9の下部外周面に成
形された薄肉部で、前記金型23,23の下部に成形し
たV型突出部24,24により上端密封状筒部9の成形
時に成形され、輸液容器として使用後に上端密封状筒部
9を上下に切り離すことができる。 【0050】12は上端密封状筒部9の密封端中央部上
端に成形した空気抜き用ツイストオフ栓で、前記金型2
3,23の半割り状の薬剤容器10の形状をしたキャビ
ティ中央上端に僅かな傾斜面25,25を成形し、小さ
な凹部26,26を設け、傾斜面25,25に続いて前
記同様のV型突出部27,27を成形し、上端密封状筒
部9の成型時に成形したもので、栓12をV型突出部2
7,27で成形した切離自在な切れ目27a,27aに
より捩じ切ると、空気抜き孔12aが現出する。 【0051】13は吊り具で、上端密封状筒部9の密封
端両側より上方に輪状になったもので、前記キャビティ
の上端部両側から上方に設けた凹部28,28により上
端密封状筒部9の成型時に成形したもので、ハンガー等
に吊下げるものである。 【0052】これを使用するに当たっては、先ず蛇腹部
7の外周両側部の蛇腹固定部材8を蛇腹部7から切離し
て分離し、次に筒部9の密封端中央部上端に成形した空
気抜き用ツイストオフ栓12を開く。 【0053】筒部9を下方に押し下げて蛇腹部7を圧縮
変形させ、連通部材3の針部4を薬剤容器(バイアル
瓶)10のゴム栓10aに刺通すると共に、外筒部5内
を下方にスライドさせる。 【0054】溶解液容器1内の溶解液1aを連通部材3
を通して薬剤容器10内に移送し、薬剤を溶解し、溶解
液容器1の排出用口栓2に設けたカバー19を切離し、
口栓2を開封する。 【0055】吊り具13をハンガー等に吊下げ、針やチ
ューブ等の投与器具等を装着し、輸液として点滴投与す
る。 【0056】 【発明の効果】本発明によれば、ブロー成形により、排
出用口栓2を備えた溶解液容器1、その排出用口栓2の
密封、連通部材保持部6、蛇腹部7、切離自在な蛇腹固
定部材8、薬剤容器10を保持するための上端密封状筒
部9、空気抜き用ツイストオフ栓12、吊り具13を一
体に成形することからから、少ない部品点数で、簡便に
無菌的な薬剤と溶解液の混合が可能な輸液容器を安価に
製造することができる。 【0057】しかも、上端密封状筒部9の上端に空気抜
き用ツイストオフ栓12を設けたことから、上端密封状
筒部9の上部を下方に押し下げる際に、空気を圧縮する
ことなく逃すことができるので、連通部材3の針部4を
薬剤容器10のゴム栓10aに刺通し易くなる。 【0058】また、薬剤容器10を保持する上端密封状
筒部9に切離自在な薄肉部11を設けたことにより、点
滴に使用後は薬剤容器10と溶解液容器1などの分別廃
棄が可能となり、廃棄物処理が容易となる。 【0059】さらに、連通部材3をスライドさせること
により、溶解液容器1と薬剤容器10を連通させること
ができるため、従来のように破断部を手で折る必要がな
く、手間がかからないばかりか、合成樹脂の微粒子破片
が生じることもない。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の輸液容器の正面図である。 【図2】図1を紙面と平行な面で切断した中央縦断面図
である。 【図3】蛇腹固定部材を除去して薬剤容器を押圧し、連
通部材の針部を薬剤容器のゴム栓に挿嵌時の図1のA−
A線断面図である。 【図4】本発明の輸液容器のブロー成形時の工程を示し
たもので、チューブ状合成樹脂の底部に排出用口栓を挿
入した状態の中央を縦に切断した端面図である。 【図5】本発明の輸液容器のブロー成形時の工程を示し
たもので、溶解液容器成型用金型を閉塞した状態の中央
を縦に切断した端面図である。 【図6】本発明の輸液容器のブロー成形時の工程を示し
たもので、溶解液容器の底部を密閉し、首部に吹込み・
充填ノズルを挿嵌し、ブロー成形後溶解液を充填した状
態の中央を縦に切断した端面図である。 【図7】本発明の輸液容器のブロー成形時の工程を示し
たもので、溶解液容器の上方に連通部材を挿入した状態
の中央を縦に切断した端面図である。 【図8】本発明の輸液容器のブロー成形時の工程を示し
たもので、連通部材保持部と蛇腹部成型時の状態を示し
た中央を縦に切断した端面図である。 【図9】本発明の輸液容器のブロー成形時の工程を示し
たもので、チューブ状合成樹脂の上方から薬剤容器を挿
入した状態の中央を縦に切断した端面図である。 【図10】本発明の輸液容器のブロー成形時の工程を示
したもので、上端密封状筒部と空気抜き用ツイストオフ
栓および吊り具成型時の状態を示した中央を縦に切断し
た端面図である。 【符号の説明】 1 合成樹脂製溶解液容器 1a 溶解液 2 排出用口栓 2a ゴム栓 2b 合成樹脂製口栓 3 連通部材 3a,3b 連通孔 4 針部 4a 細径部 4b 挿嵌部 5 外筒部 6 連通部材保持部 6a 補強部 7 蛇腹部 8 蛇腹固定部材 9 上端密封状筒部 10 薬剤容器 10a ゴム栓 11 薄肉部 12 空気抜き用ツイストオフ栓 12a 空気抜き孔 13 吊り具 14 溶解液容器成型用金型 14a 嵌入用環状孔 15 挿入棒 16 チューブ状合成樹脂 17 溶解液容器首部 18 吹込み・充填ノズル 19 排出用口栓カバー 20 底部成型金型 21 挿入棒 22 連通部材保持部と蛇腹部成型用金型 23 上端密封状筒部成型用金型 24 V型突出部 25 傾斜面 26 凹部 27 V型突出部 27a 切れ目 28 凹部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61J 1/00 - 1/22

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ブロー成形により、下方に排出用口栓を
    備えた溶解液容器と、溶解液容器の上方に設けられ、外
    筒部および外筒部に対して下方にスライド自在に嵌挿さ
    れた針部からなる連通部材が保持された連通部材保持部
    と、連通部材保持部の上方に設けられ、軸方向に圧縮変
    形し得る蛇腹部と、蛇腹部の外周部に設けられ、蛇腹部
    を固定する切離自在な蛇腹固定部材と、蛇腹部の上方に
    設けられ、外周に切離自在の薄肉部が形成されるととも
    に、薬剤容器が保持された上端密封状筒部と、上端密封
    状筒部上端に設けられた空気抜き用ツイストオフ栓およ
    び吊り具と、が一体に成形されたことを特徴とする輸液
    容器。
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