JP3821907B2 - 医療用容器の刺針部膜に形成されたセンター・パーティングラインの偏心方法 - Google Patents

医療用容器の刺針部膜に形成されたセンター・パーティングラインの偏心方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、注射液容器や、輸液容器や、輸血容器等の医療用容器の熱可塑性樹脂製刺針部膜に形成されるパーティングラインを該刺針部膜の中心から偏心させるようにするための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、注射針やスパイク(人体に用いられる注射針よりも概して軸径が大きく輸液容器や輸血容器に装着して中に収容されている流体を外部に案内するための中空針)を刺針(挿入)するための熱可塑性樹脂製刺針部膜を備えた、注射液容器や輸液容器や輸血容器等の医療用容器が提供されている。この種の医療用容器は、一般的に、胴部と首部とを備えており、該首部には、上記刺針部膜及びその外側にゴム栓等が設けられている。この医療用容器内部に収容されている流体は、上記首部のゴム栓と刺針部膜とを上記注射針やスパイクで貫通させることにより、外部に取り出すことができる。
【0003】
この医療用容器の首部と刺針部膜とが、たとえば、ブロー成型法により対称金型を用いて一体的に形成された場合、この金型の合わせ面に対応する刺針部の大略直径方向にセンター・パーティングライン、つまり、成型時に金型の合わせ面内に入り込んだ樹脂が固化して刺針部膜本体の厚さよりも肉厚となった「合わせ目(合割線)」が形成される。このセンター・パーティングラインに対応する刺針部膜の部分に上記注射針やスパイクを刺針(挿入)した場合、該刺針時に、刺針部膜を形成している材料が削られて、つまりコアリングが生じて、微粒子状となった破片が容器内に混入することが知見されている。
【0004】
一方、注射針やスパイクが挿入されるのは、通常、上記刺針部の中心部であり、注射針等は、上記の如くセンター・パーティングラインが形成された刺針部膜を有する医療用容器に対して、上記刺針部中心部のセンター・パーティングラインに対応する刺針部膜に挿入される虞れがある。
【0005】
そこで、この問題を解決するために、従来より、たとえば、上記金型に非対称金型を用いて、パーティングラインが刺針部の直径方向に形成されないように、つまり、パーティングラインが刺針部の中心部から偏心した位置に形成されるようにする方法が提供されている。
【0006】
しかし、このような非対称金型は、上記対称金型と比較して構成が複雑でありかつ高価であり、従って、この種の金型を用いて製品コストの低減化を図ることは困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の解決すべき技術的課題は、上記非対称金型等の特別の金型を用いないで、熱可塑性樹脂製刺針部膜に形成されるパーティングラインを中心から偏心させるための簡易な方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段・作用・効果】
上記課題を解決するため、本発明に係る方法は、上記対称金型等で一旦形成されたセンター・パーティングラインを熱処理して刺針部の中心から偏心させることを基本的特徴とするものである。
【0009】
すなわち、この方法は、医療用容器の熱可塑性樹脂製刺針部膜に形成されたセンター・パーティングラインを偏心させる方法にして、刺針部がセンター・パーティングラインにより区分けされた第1と第2の部分とを、第1の部分の延伸量が第2の部分の延伸量よりも多くなるように、加熱軟化することにより、センター・パーティングラインを刺針部の中心に対して上記加熱前の第2の部分側へ偏心させるようにした偏心方法である。上記熱可塑性樹脂としては、たとえば、ポリエチレンが好適に用いられる。
【0010】
上記加熱方法に関して、上記刺針部は、具体的には、たとえば、上記第1の部分のみを先に加熱した後に第1と第2の部分とを全体的に同時に均一加熱したり、第1の部分と第2の部分とを同時的に不均一加熱したりすることができる。
【0011】
この方法により形成されてなる刺針部膜は、刺針部の中心から偏心した位置にパーティング・ラインを有する。従って、この刺針部膜を備えた医療用容器に対して、上記注射針等が刺針部の中心に挿入されたとしても、該中心にパーティング・ラインは形成されていないため、パーティング・ラインに対応する刺針部膜に注射針等が挿入されることは回避され、従って、上記刺針時に刺針部膜を形成している材料が削られて微粒子状となった破片が容器内に混入することが防止される。
【0012】
さらに、この偏心方法によれば、熱可塑性樹脂製刺針部膜に形成されるパーティングラインは熱処理により刺針部の中心から偏心せしめられるため、つまり、前記従来技術として用いられている如く非対称金型等の特別の金型を必要としないため、製品コストの低減化が実現される。
【0013】
上記加熱時に、上記医療用容器の内部は、外部に対して負圧であるか、又は、外部と連通していることが好ましい。
【0014】
すなわち、加熱時に、医療用容器の内部が外部に対して負圧であることにより、刺針部膜は、全体的に均一に容器の内側に引っ張られて、刺針部膜全体がムラなく延伸せしめられる。
【0015】
また、医療用容器の内部が外部と連通していることにより、容器内部の圧力と、容器外部の圧力とは同一になる。従って、たとえば、刺針部膜が容器本体の上又は下に位置せしめられかつ該刺針部膜が水平に保たれた状態で該刺針部膜が加熱されることにより、刺針部膜は、容器の内又は外方向へ自重により全体的に均一に垂下して、刺針部膜全体がムラなく延伸せしめられる。
【0016】
上記医療用容器は、胴部と首部とを備え、上記刺針部膜は、首部に備えられることができる。
【0017】
上記胴部と上記首部は、ブロー成型法により、上記刺針部膜と一体的に形成されることができる。胴部と首部と刺針部膜は、たとえば、上記ブロー成型法により、加熱軟化したパリソンから、第1対称金型により胴部と首部とを成型し、次いで、第2対称金型を閉枠し首部の口部を閉じてなる刺針部膜を形成し、次いで、この刺針部膜に形成されたセンター・パーティングラインを上記偏心方法により偏心させた後、第1,2対称金型を開枠することにより、一体的に形成される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の1実施形態を添付図面に従って詳細に説明する。
【0019】
本実施形態は、本発明に係る偏心方法を、固形粉末剤と該固形粉末剤を溶解させるための溶解剤とを容器本体内で隔離するための熱可塑性樹脂製刺針部膜を備えた新規な一体型輸液容器の該刺針部膜の製造工程に適用した例を示すものである。
【0020】
先ず、本実施形態に係る偏心方法が適用されてなる第1及び第2タイプの一体型輸液容器とその製造方法、及び、該一体型輸液容器と該一体型容器に装着して該一体型容器内の2薬剤を互いに混合可能な状態に設定するための新規な2薬剤混合用スパイクとからなる2薬剤混合システムを図1〜35に従って説明する。
【0021】
図1は、この2薬剤混合システムの大略構成を示している。図において、参照符号10は、溶解剤20を密閉状態で内側に収容した第1収容空間2と、該溶解剤20に混合(溶解)させて用いる固形粉末剤26を密閉状態で内側に収容した第2収容空間4とを夫々内側に形成した一体型輸液容器であり、200は、この一体型輸液容器の首部16に挿入して用いられるスパイクである。
【0022】
図に示すように、この一体型輸液容器10は、上記首部16に設けられ容器本体と一体的に形成された隔離薄膜16bによって、容器内部が第1,2収容空間2,4に区分けされている。この輸液容器10の胴部14の端部には、ハンガー(吊り下げ部)6が設けられており、不図示の支持部材にこのハンガー6を引っかけることにより、輸液容器10を首部16を下にした状態で吊り下げることができるようになっている。この輸液容器10の首部16の端部には、ゴム栓35が設けられている。このゴム栓35には、図に示す如く先細りに形成されているスパイク200の先端202が挿入(刺針)される。
【0023】
このスパイク200には、点滴筒204が備えられている。この点滴筒204には、図に示すように、輸液案内チューブ206と、該輸液案内チューブ206の流路を開閉するクランプ(バルブ装置)208と、他の輸液案内チューブ210と、人体に刺針するための注射針212が順次接続されている。
【0024】
このように大略構成されている一体型輸液容器は、ブロー成型法により、以下の製造工程を経て作られる。
【0025】
すなわち、先ず、図2に示す如く、熱可塑性樹脂からなる加熱軟化したチューブ状パリソンを第1対称金型100内にセットした後にパリソン内部にエアーを吹き込んで膨張させ第1対称金型100に密着させると同時に冷却して、胴部14と首部16とを有する第1中間体容器10Aを形成した後に、第1溶解剤20が第1中間体容器10A内に所定量充填される。上記チューブ状パリソンを形成する熱可塑性合成樹脂として、ポリエチレンを用いているが、使用材料は、このポリエチレンに限定されるものではない。
【0026】
次いで、図3に示す如く、第1対称金型100に摺動自在に設けられた押し棒102によって第1中間体容器10Aの側面を内側に押圧して弾力的に窪ませる。
【0027】
次いで、図4に示す如く、第2対称金型104により、上記第1中間体容器10Aの首部16を密閉してなる第2中間体容器10Bを形成する。つまり、このステップで、天壁としての密閉膜16aが形成される。
【0028】
次いで、図5に示す如く、第2中間体容器10Bに対して押し棒102の押圧を解放して、容器本体が有する弾性復元力により容器本体の内部を大気圧に対して低圧にさせる。
【0029】
図6に示す如く第1,2対称金型100,104を押し棒102と共に開枠して、図7に示す如く第2中間体容器10Bを金型から取り出す。第2中間体容器10Bは、上記の如く、第1,2対称金型100,104によって形成されているため、該第2中間体容器10Bの首部16が有する密閉膜16aには、センター・パーティングライン30が首部直径方向に形成されている。
【0030】
次いで、本実施形態に係る偏心方法により、この密閉膜16aがセンター・パーティングライン30により区分けされた第1部分16yと第2部分16zとを、図8に示す如く、第1部分16yの延伸量が第2部分16zの延伸量よりも多くなるように、加熱部材106により加熱軟化して、大気圧に対して負圧になっている容器内部へ部分的に陥没させる。この第1部分16yの延伸量と、第2部分16zの延伸量との相違により、センター・パーティングライン30は、密閉膜16aの中心に対して上記加熱前の第2部分16z側へ偏心せしめられる。図に示すように、均一に加熱された加熱部材106が用いられており、該加熱部材106により、第1部分16yの加熱面積が第2部分16zの加熱面積よりも大きくなるように第1,2部分16y,16zが加熱されている。この加熱により、第1部分16yの延伸量を、第2部分16zの延伸量よりも大きくしている。このステップで加熱された密閉膜16aの上面の状態を図12に示している。図中、偏心せしめられたセンター・パーティングラインは、破線30aで示している。このステップでの加熱前に密閉膜16aに形成されていたセンター・パーティングラインは、一点鎖線30で示している。なお、上記加熱部材106の温度や、加熱時間や、密閉膜16aの表面温度等は、パリソンの形成材料や、容器本体と加熱部材106との間隔によって、任意に設定される。
【0031】
さらに、図9に示す如く、上記密閉膜16aの全面を加熱部材107により均一に加熱して軟化させ密閉膜16a全体を負圧になっている容器の内側に陥没させる。第2中間体容器10Bの内部は外部に対して負圧になっているため、密閉膜16aは、全体的に均一に該中間体容器10Bの内方向に引っ張られて、密閉膜16a全体がムラなく延伸せしめられる。これにより、内方向に引っ張られて形成される陥没凹部を隔離用刺針部薄膜16bとして形成する。この隔離用刺針部薄膜16bに対して、容器本体の内側は、溶解剤20を収容した第1収容空間2として形成される一方、薄膜16bに対して、容器本体の外側は、固形粉末剤26を収容する第2収容空間4として形成される。この密閉膜16aは、図に示すように、均一に加熱された加熱部材107により、全体的に均一に加熱される。この加熱により、上記隔離用刺針部薄膜16bは、該薄膜16bが全体的に容器内方に延伸して凹となるにつれて、その膜厚は減じられていく。また、これと共に、隔離用刺針部薄膜16bに形成されていたパーティングライン30aは、該薄膜16bの中心に対してさらに偏心せしめられる。図中、このようにさらに偏心せしめられたパーティングラインを30bとしてとして示している。このステップ完了時における隔離用刺針部薄膜16bの上面の状態を図13に示している。なお、上記加熱部材107の温度や、加熱時間や、密閉膜16aの表面温度等は、パリソンの形成材料や、容器本体と加熱部材との間隔によって、任意に設定される。
【0032】
次いで、上記隔離用刺針部薄膜16bを上記の如く容器本体内側に凹に垂下させた後に、図10に示す如く、首部成形コア109を上記首部16の内側に挿入して隔離用刺針部薄膜16bを首部16の内周面に沿わせるように形状を整えると共に、隔離用刺針部薄膜16bの底面を成型する。つまり、このステップで、隔離用刺針部薄膜16bより上に位置する首部16の周壁は容器本体側の首部の部分と、該首部の部分の開口側端部で一体的に接続し該首部の部分の内周面沿いに折り込まれた隔離用刺針部薄膜16bとからなる2重壁として構成される。
【0033】
次いで、図11に示す如く、この首部成型コア109を首部16から抜き取って第3中間体容器10Cを形成する。
【0034】
ところで、隔離用刺針部薄膜が一定の厚さ以上の厚さを有している場合、該隔離用刺針部薄膜に、後に詳しく説明するところのスパイクを挿入したときに、刺針部薄膜の一部がスパイクにより削られる(この現象は、「コアリング」と称される)可能性が高くなることが知見されている。しかし、上記の如く形成された隔離用刺針部薄膜16bは、パーティングライン30bに対応しない部分つまりスパイク200が挿入される部分の肉厚が上記一定の厚さ以下となり、上記コアリングの発生の可能性は有意に低減する。つまり、隔離用刺針部薄膜へのスパイクの刺針時にコアリングが発生して隔離用刺針部薄膜が削られてなる破片が輸液容器本体の第1収容空間2内に混入する可能性は低減する。
【0035】
さて、このように形成された第3中間体容器10Cの首部16の上記第2収容空間4には、固形粉末剤26を密閉し上記隔離用刺針部薄膜16b側に薄膜を備えた別体の小容器が嵌入され固定されて、この第1タイプの一体型輸液容器が完成する。この小容器は、以下のように準備され、そして、第3中間体容器10Cの首部16に固定される。
【0036】
すなわち、先ず、図14,15に示す如く、上部所定位置に複数の切り欠き32aを備え底壁が薄膜32bとして形成されると共に一端側が開口した熱可塑性樹脂製の小容器構成部材32が準備される。この薄膜32bは、パーティングラインを有していない。図14,15は、夫々、この小容器構成部材32の上面及び側面断面を示している。
【0037】
次いで、図16に示す如く、この小容器構成部材32の中に、凍結乾燥させることにより上記固形粉末剤26を形成するような薬剤溶液26aが所定量充填される。
【0038】
次いで、図17に示す如く、この小容器構成部材32の口部に、熱可塑性樹脂製密閉用フレーム部材35aを備えたゴム栓35を、上記切り欠き32aを密閉しないように内嵌して小容器中間体を構成する。
【0039】
次いで、図18に示す如く、周知の凍結乾燥法により、薬剤溶液26aの水分を切り欠き32aから逃がすようにして該薬剤溶液26aを蒸発/乾燥させ、該薬剤溶液26aから固形粉末剤26を形成する。
【0040】
次いで、図19に示す如く、上記密閉用フレーム部材35aを備えたゴム栓35を、小容器構成部材32の内周面沿いに切り欠き32aを越えて薄膜32b側へ加圧挿入して、上記固形粉末剤26を収容している空間を密閉する。
【0041】
次いで、図20に示す如く、ゴム栓35の密閉用フレーム部材35bと、小容器構成部材32とを共に加熱して互いに溶着させる。
【0042】
次いで、図21に示す如く、小容器構成部材32の底面(つまり、上記薄膜32bの表面)とその周囲とに防湿フィルム37を一体的に設けて(ラミネートして)小容器を完成する。
【0043】
次いで、図22に示す如く、上記完成した小容器38を一体型輸液容器10の上記首部16内に嵌入する。すなわち、このステップで、固形粉末剤26を収容している小容器38の収容空間と、第1収容空間2とは、容器本体側の隔離用刺針部薄膜16bと、小容器38側の薄膜32bとからなる2重壁で区分けされることになる。
【0044】
次いで、図23に示す如く、さらに、小容器38の口部と、一体型輸液容器10の首部16とを熱溶着して互いに固定し密閉する。
【0045】
次いで、一体型輸液容器10の首部口部に保護フィルム(封止フィルム)39を貼着して完成する。このようにして形成されてなる一体型輸液容器10の首部16の要部拡大断面を図24に示している。
【0046】
上記小容器は、薬剤溶液を凍結乾燥させて固形粉末剤26を形成・密閉する目的で準備されたものであるが、この変形例に係るものとして、小容器構成部材の中に、初めから固形粉末剤であるものを収容して密閉してもよいことはいうまでもない。
【0047】
すなわち、この変形例に係る小容器は、先ず、図25に示す如く、底壁が薄膜41bとして形成された小容器構成部材であって、上方が解放された熱可塑性樹脂から形成された小容器構成部材41が準備される。この薄膜41bは、パーティングラインを有していない。図25は、この小容器構成部材41の側面断面を示している。
【0048】
次いで、図26に示す如く、この小容器構成部材41の中に、固形粉末剤26が所定量充填される。
【0049】
次いで、図27に示す如く、この小容器構成部材41の口部に、熱可塑性樹脂製密閉用フレーム部材42aを備えたゴム栓42を内嵌して小容器中間体を構成する。
【0050】
次いで、図28に示す如く、上記密閉用フレーム部材42aを備えたゴム栓42を、小容器構成部材41の内周面沿いに薄膜41b側へ加圧挿入して上記固形粉末剤26を収容している空間を密閉した後に、ゴム栓42の密閉用フレーム部材42aと、小容器構成部材41とを共に加熱して互いに溶着させる。
【0051】
次いで、図29に示す如く、小容器構成部材41の底面(つまり、上記薄膜41bの表面)とその周囲とに防湿フィルム43を設けて(ラミネートして)小容器44を完成する。
【0052】
次いで、図30に示す如く、上記完成した小容器44を一体型輸液容器10の上記首部16内に嵌入する。すなわち、このステップで、固形粉末剤26を収容している小容器38の収容空間と、第1収容空間とは、容器本体側の隔離用刺針部薄膜16bと、小容器44側の薄膜41bとからなる2重壁で区分けされることになる。
【0053】
次いで、図31に示す如く、さらに、小容器44の口部と、一体型輸液容器10の首部16とを熱溶着して互いに固定し密閉する。
【0054】
次いで、一体型輸液容器10の首部口部に保護フィルム(封止フィルム)を貼着して完成する。このようにして形成されてなる一体型輸液容器10の首部16の構成は、図24に示したものと基本的に同一である。
【0055】
上記第1タイプの輸液容器は、夫々、一体型輸液容器の第2収容空間4を、固形粉末剤26を密閉した小容器38,44を夫々収納するための収納空間として構成されている。この第1タイプの輸液容器に対して、第2収容空間4を、固形粉末剤26を直接密閉するための空間として構成することができる。以下に、この後者の構成に対応する第2タイプの輸液容器とその製造方法を、図32〜35に従って説明する。
【0056】
先ず、上記第1タイプの一体型輸液容器の製造過程で形成される第3中間体容器10Cと同様の中間体容器10Cが準備される。そして、図32に示す如く、この中間体容器10Cの第2収容空間4に対応する首部内側に、薬液充填ノズル45により、薬液46を充填する。
【0057】
次いで、図33に示す如く、上記第1タイプの一体型輸液に用いられるのと同様の密閉用フレーム部材47aを備えたゴム栓47をこの首部16の内周面沿いに隔離用刺針部薄膜16b側へ加圧挿入して、薬液46を収容している第2収容空間4を密閉する。
【0058】
次いで、図34に示す如く、ゴム栓47の密閉用フレーム部材47aと、上記首部の口部とを共に加熱して互いに溶着させる。
【0059】
次いで、この口部に保護フィルム48を貼着して一体型輸液容器を完成する。図35は、このようにして完成した一体型輸液容器の要部拡大断面を示している。
【0060】
次に、上記第1及び第2タイプの各一体型輸液容器に適用されるスパイク200を図36に従って説明する。
【0061】
図において、214は中空針本体、216は該中空針本体214の中空部内に設けられかつ軸方向に延在して2流路215を形成する仕切り壁、そして、217は中空針本体214の基部に固定された位置決めフランジである。この仕切り壁216は先端方向に先細りに形成され、中空針本体214は仕切り壁216の先端側両側で切り欠かれて2つの細長開口218,219が形成されている。この中空針本体214の他端は、上記2つの細長開口218,219に連通する他端側開口220を有している。図に示すように、この位置決めフランジ217は、中空針本体214の基端側外周に設けられている。
【0062】
このスパイク200は、該スパイク200が上記第1タイプの輸液容器に適用される場合には、中空針本体214の先端202は、上記一体型容器のゴム栓35,42と、第2収容空間4と、隔離用刺針部薄膜16b側に設けられた薄膜32b,41bと、隔離用刺針部薄膜16bとに順次貫通せしめられる。このようにスパイク200の先端202が隔離用刺針部薄膜16bを貫通して第1収容空間2側に露出している状態を、図24中、1点鎖線で示している。
【0063】
一方、該スパイク200が上記第2タイプの輸液容器に適用される場合には、中空針本体214の先端202を上記一体型容器のゴム栓47と、第2収容空間4と、隔離用刺針部薄膜16bとに順次貫通せしめられる。このようにスパイク200の先端202が隔離用刺針部薄膜16bを貫通して第1収容空間2側に露出している状態を、図35において1点鎖線で示している。
【0064】
この中空針本体214の先端202をこのようにゴム栓側から挿入して隔離用刺針部薄膜16bまで貫通させ該先端202を第1収容空間2に臨ませると共に、位置決めフランジ217を容器本体に当接させたたとき、上記2つの細長開口218,219は、第1,2の収容空間2,4に跨がって位置するように構成されている。
【0065】
また、このスパイク200は、仕切り壁216の両側に、上記細長開口218,219に臨みかつ上記基端側に設けられた液拡散用突起221,222を夫々備えている。上記の如く、スパイク200の位置決めフランジ217を容器本体に当接させたとき、上記液拡散用突起221,222は、第2収容空間4内の所定位置に位置せしめられるようになっている。
【0066】
図36に示すように、中空針本体214の基端側外周に設けられている上記位置決めフランジ217の上記他端側開口220に対応する端面217aには、上記他端側開口220に連通する点滴筒204が密閉状態で固定されている。この点滴筒204は、後述の如くポンピング操作が可能なように可撓性樹脂から形成されている。この点滴筒204の一端部は、上記位置決めフランジ217の端面217aに固定される一方、この点滴筒204の他端側には、前記の如く、輸液案内チューブ206と、該輸液案内チューブ206の流路を開閉するクランプ(バルブ装置)208と、他の輸液案内チューブ210と、人体に刺針するための注射針212が順次接続されている。
【0067】
さて、このスパイク200は、上記第1,2タイプの各一体型輸液容器10に対して、次のようにして用いられる。
【0068】
先ず、一体型輸液容器10の首部16に設けられている保護フィルム39,48(図24,35参照)を、首部16の口部から剥離させる。
【0069】
次いで、図37に示す如く、スパイク200の先端202を、首部16を上に向けた状態の一体型輸液容器10のゴム栓35に対して、挿入準備(刺針準備)位置にセッティングする。このステップで、点滴筒200に接続されているクランプ208は、閉じ状態に設定しておく。
【0070】
次いで、図38に示す如く、スパイク200の先端202を一体型輸液容器10の上記ゴム栓35にスパイク200の位置決めフランジ217が容器本体に当接するまで挿入する。このとき、スパイク200の先端202は、隔離用刺針部薄膜16bを貫通して第1収容空間2の内側に臨むと共に、上記液拡散用突起221,222は、第2収容空間4の内部の所定位置に位置せしめられる。つまり、このステップでのスパイク200のこの一体型輸液容器本体への装着作業、つまり、この輸液容器内の2薬剤を速やかにかつ確実に混合可能な状態に設定するための作業は、ワンタッチで行うことができる。刺針部に形成されている各パーティングライン30bは、図24,35に示すように、該刺針部の中心部分から偏心した位置に形成されているため、この一体型輸液容器に対して、上記スパイク200が刺針部の中心に挿入された場合、パーティング・ライン30bに対応する隔離用刺針部薄膜16bにスパイク200が挿入されることが回避され、従って、当該刺針(挿入)時に、隔離用刺針部薄膜16bを形成している材料が削られて微粒子状となった破片が容器の第1収容空間2内の溶解剤20に混入することは防止される。
【0071】
次いで、図39に示す如く、スパイク200が上記ステップで一体型輸液容器に装着された状態のものを反転させる。この状態で、点滴筒204を図中の矢印で示す如く手動操作でポンピングすることにより、この輸液容器の第1収容空間2内に収容されている溶解剤20を第2収容空間4及び点滴筒204側へ案内する。このポンピング操作において、先ず、点滴筒204を圧搾した場合、上記の如くクランプ208は閉じられているため、点滴筒204内のエアーは圧縮され、図41の矢印で如く、点滴筒204内の該エアーは、スパイク200の基部側開口220から2流路215を通り、2つの細長開口218,219から第1収容空間2内の溶解剤20内に泡となって放出される。この状態で点滴筒204の上記圧搾動作を停止して手を離すと、第1収容空間2側の容器内圧力が点滴筒204内の容器内圧力よりも大きくなって、図42の矢印で示す如く、第1収容空間2内の溶解液20は、スパイク先端部の2つの細長開口218,219から2流路215を通り、上記他端側開口220から点滴筒204内に収容される。溶解剤20のこの流動時に、図42中、矢印で示すように、第1収容空間2側から案内されてきた溶解剤20は、仕切り壁216に設けられている液拡散用突起221,222に当たってその流路を変更し、溶解剤20は、第2収容空間4の内部に全体的に均一に拡散せしめられる。溶解剤20のこの拡散流により、この第2収容空間4内に収容されている固形粉末剤26は、該第2収容空間4内で溶解剤20と速やかに混合せしめられる。このようにして混合された混合薬剤は、液拡散用突起221,222の基端側に位置する上記2つの細長開口218,219を通って上記2流路215内に案内され、上記他端側開口220より点滴筒204内に収容される。第1収容空間2から溶解剤20が点滴筒204内に案内されるにつれて、第1収容空間2内の容器内圧力は徐々に低下し、この結果、溶解剤20の流動速度は遅くなる。このような場合には、図39の矢印で示す如く、容器本体側をポンピング(圧搾)して、第1収容空間2内の容器内圧力を上げたり、或いは、上記の如く点滴筒204をポンピング(圧搾)することにより、上記操作を再度繰り返す。
【0072】
次いで、上記操作により、混合薬剤が点滴筒204内に一杯になったとき、図40に示す如く、輸液容器を首部4が上になるように再度反転させる。この状態で、輸液容器10を手動操作でポンピングすることにより、点滴筒204内に上記の如く収容された混合薬剤を輸液容器10側へ案内する。このポンピング操作において、先ず、輸液容器10を圧搾した場合、輸液容器10の第1収容空間2内のエアーは圧縮され、図43の矢印で如く、該輸液容器10の第1収容空間2内のエアーは、スパイク先端部の2つの細長開口218,219から混合薬剤に満たされている第2収容空間4を通り、さらに、基端側の2流路215を経て他端側開口220から点滴筒204内の混合薬剤中に泡となって放出される。この状態で上記圧搾動作を停止して輸液容器10に対する付勢圧(外力)を解放すると、点滴筒204内の容器内圧力が輸液容器10の第1収容空間2の容器内圧力がより大きくなるため、図44に示す如く、点滴筒204内の混合薬剤は、スパイク200の他端側開口220内に案内され上記2流路215を通ってスパイク200の先端側に位置する上記2つの細長開口218,219に導かれ、該2つの細長開口218,219から輸液容器10の第1収容空間2内に流下して収容される。この混合剤の流動時において、上記2流路215を通って第2収容空間4側に案内されてきた混合薬剤は、図中、矢印で示すように、上記液拡散用突起221,222に当たって第2収容空間4に、再度、全体的に拡散せしめられる。これにより、前記ステップで第2収容空間4内の固形粉末剤26が溶解剤20と完全に混合されていなかった場合でも、それらの未溶解(未混合)固形粉末剤は、再度、この混合薬剤が含む溶解剤と混合(溶解)せしめられることになり、再混合された混合薬剤が輸液容器の第1収容空間2内に戻されることになる。点滴筒204内から混合薬剤が容器本体側に流動するにつれて、点滴筒204内の容器内圧力は低下し、この結果、混合薬剤の容器本体側への流動速度は遅くなる。このような場合には、点滴筒204をポンピング(圧搾)して、該点滴筒204内の容器内圧力を上げたり、或いは、上記の如く輸液容器10の本体を圧搾して、上記操作を再度繰り返す。これにより、上記前記ステップで第2収容空間4内の固形粉末剤26が溶解剤20と完全に混合されていなかった場合でも、それらの未溶解(未混合)固形粉末剤は、再度、この混合薬剤が含む溶解剤と混合(溶解)せしめられる。
【0073】
上記各混合操作、つまり、図39及び図40を参照して説明した上記各操作を数回繰り返すことにより、輸液容器の第2収容空間4内に収容されている固形粉末剤26は、第1収容空間2内に収容されている溶解剤20と略完全に混合(溶解)せしめられる。
【0074】
このようにして、第1収容空間2内の溶解剤20と、第2収容空間4内の固形粉末剤26とが相互に混合(溶解)せしめられた後に、この一体型輸液容器10は、ハンガー6を不図示の支持部材に吊り下げて、点滴準備状態にセッティングされることになる。点滴時には、クランプ208が開かれ、輸液容器10の第1収容空間2内に収容されている混合薬剤が注射針212を通して人体に案内される。
【0075】
【実施例】
上記パリソンの形成材料として、ポリエチレンを使用した。
【0076】
上記密閉膜16aがセンター・パーティングライン30により区分けされた第1部分16yと第2部分16zとを、図8に示す如く、第1部分16yの延伸量が第2部分16zの延伸量よりも多くなるように、加熱部材106により加熱軟化して、該加熱部分を大気圧に対して負圧になっている容器内部へ陥没させるステップにおいて、上記加熱部材106の温度は450°Cに設定された。密閉膜16aは、該密閉膜16aの表面温度が90°Cに達したときに、変形し始め容器内側に陥没し始めた。密閉膜16aは、この加熱部材106により、表面温度が90〜100°Cに保たれた状態で、30秒間加熱された。これにより、密閉膜16aは、上記の如く部分的に容器内側へ陥没せしめられた。
【0077】
次いで、上記密閉膜16aの全面を、図9に示す如く、加熱部材107により均一に加熱して軟化させ密閉膜16aを負圧になっている容器の内側に全体的に均一に陥没させて隔離用刺針部薄膜16bを形成するステップにおいて、上記加熱部材107の温度は、450°Cに設定された。密閉膜16aは、この加熱部材107により、表面温度が90〜100°Cに保たれた状態で、30秒間加熱された。これにより、密閉膜16aは、上記の如く全体的に均一に容器内方へ陥没せしめられた。
【0078】
上記各ステップを経て形成された上記隔離用刺針部薄膜16bは、パーティングライン30bに対応する部分の膜厚が0.5〜0.6mm、パーティングライン30bに対応しない部分つまりスパイク200が挿入される部分の膜厚が約0.3mmであった。この膜厚は、従来の刺針部薄膜の厚さ(0.5〜0.6mm)と比較して、有意に小さいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施形態に係る、医療容器の刺針部膜に形成されたセンター・パーティングラインの偏心方法が適用されてなる一体型輸液容器を備えた2薬剤混合システムの全体斜視図である。
【図2】 第1タイプの一体型輸液容器の製造方法を示す1製造工程図である。
【図3】 一体型輸液容器の製造方法を示す1製造工程図である。
【図4】 一体型輸液容器の製造方法を示す1製造工程図である。
【図5】 一体型輸液容器の製造方法を示す1製造工程図である。
【図6】 一体型輸液容器の製造方法を示す1製造工程図である。
【図7】 一体型輸液容器の製造方法を示す1製造工程図である。
【図8】 本実施形態の偏心方法が適用された一体型輸液容器の製造方法を示す1製造工程図である。
【図9】 本実施形態の偏心方法が適用された一体型輸液容器の製造方法を示す1製造工程図である。
【図10】 一体型輸液容器の製造方法を示す1製造工程図である。
【図11】 一体型輸液容器の製造方法を示す1製造工程図である。
【図12】 図8に示した中間体容器の上面図である。
【図13】 図9に示した中間体容器の上面図である。
【図14】 本発明の一体型輸液容器本体の首部に嵌入される小容器の構成部材の上面図である。
【図15】 図14の小容器の製造方法を示す1製造工程図である。
【図16】 図14の小容器の製造方法を示す1製造工程図である。
【図17】 図14の小容器の製造方法を示す1製造工程図である。
【図18】 図14の小容器の製造方法を示す1製造工程図である。
【図19】 図14の小容器の製造方法を示す1製造工程図である。
【図20】 図14の小容器の製造方法を示す1製造工程図である。
【図21】 図14の小容器の製造方法を示す1製造工程図である。
【図22】 図21に示した小容器が輸液容器本体の首部に挿入された状態を示す1製造工程図である。
【図23】 図22に示した小容器と輸液容器本体の首部とが互いに溶着された状態を示す1製造工程図である。
【図24】 図23に示した輸液容器本体の首部に保護フィルムが設けられた状態を示す拡大断面図である。
【図25】 第1タイプの変形例に係る一体型輸液容器本体の首部に嵌入される小容器の製造方法を示す1製造工程である。
【図26】 図25の小容器の製造方法を示す1製造工程図である。
【図27】 図25の小容器の製造方法を示す1製造工程図である。
【図28】 図25の小容器の製造方法を示す1製造工程図である。
【図29】 図25の小容器の製造方法を示す1製造工程図である。
【図30】 図29に示した小容器が輸液容器本体の首部に挿入された状態を示す1製造工程図である。
【図31】 図30に示した小容器と輸液容器本体の首部とが互いに溶着された状態を示す1製造工程図である。
【図32】 第2タイプの一体型輸液容器の製造方法を示す1製造工程図である。
【図33】 一体型輸液容器の製造方法を示す1製造工程図である。
【図34】 一体型輸液容器の製造方法を示す1製造工程図である。
【図35】 図34に示した輸液容器本体の首部に保護フィルムが設けられた状態を示す拡大断面図である。
【図36】 図1に示した2薬剤混合システムに適用されるスパイクの要部断面図である。
【図37】 スパイクが輸液容器の首部口部に装着される前の状態を示す使用状態図である。
【図38】 スパイクが輸液容器の首部口部に装着された状態を示す使用状態図である。
【図39】 図38に示すスパイクと輸液容器とを反転させて、容器本体胴部内の溶解液と、容器首部内の粉末製剤とを混合させている状態を示す使用状態図である。
【図40】 図39に示すスパイクと輸液容器とを更に反転させた状態を示す使用状態図である。
【図41】 図39に示す状態において、スパイク側から輸液容器側へエアーが送られている状態を示す説明図である。
【図42】 図39に示す状態において、輸液容器側からスパイク側へ溶解液が送られている状態を示す説明図である。
【図43】 図40に示す状態において、輸液容器側からスパイク側へエアーが送られている状態を示す説明図である。
【図44】 図40に示す状態において、一旦固形粉末剤が溶解剤に混合されてなる混合剤がスパイク側から輸液容器側へ送られている状態を示す説明図である。
【符号の説明】
2 第1収容空間
4 第2収容空間
6 ハンガー(吊り下げ部)
10 一体型輸液容器
10A 第1中間体容器
10B 第2中間体容器
10C 第3中間体容器
14 胴部
16 首部
16a 密閉膜
16b 隔離用刺針薄膜
16y 第1部分
16z 第2部分
20 溶解剤
26 固形粉末剤
26a 薬剤溶液
30 センター・パーティングライン
30a パーティングライン
30b パーティングライン
32 小容器構成部材
32a 切り欠き
32b 薄膜
35 ゴム栓
35a 密閉用フレーム部材
37 防湿フィルム
38 小容器
39 保護フィルム
41 小容器構成部材
41b 薄膜
42 ゴム栓
42a 密閉用フィルム部材
43 防湿フィルム
44 小容器
45 薬剤充填ノズル
46 薬液
47 ゴム栓
47a 密閉用フィルム部材
48 保護フィルム
100 第1金型
102 押し棒
104 第2金型
106 加熱部材
107 加熱部材
109 首部成型コア
200 スパイク
202 先端
204 点滴筒
206 チューブ
208 クランプ(バルブ装置)
210 チューブ
212 注射針
214 中空針本体
215 2流路
216 仕切り壁
217 位置決めフランジ
217a 端面
218 細長開口
219 細長開口
220 開口
221 液拡散用突起
222 液拡散用突起

Claims (4)

  1. 医療用容器の熱可塑性樹脂製刺針部膜(16b)に形成されたセンター・パーティングライン(30)を偏心させる方法にして、
    刺針部がセンター・パーティングライン(30)により区分けされた第1と第2の部分(16y,16z)とを、第1の部分(16y)の延伸量が第2の部分(16z)の延伸量よりも多くなるように、加熱軟化することにより、センター・パーティングライン(30)を刺針部の中心に対して上記加熱前の第2の部分(16z)側へ偏心させるようにしたことを特徴とする偏心方法。
  2. 上記加熱時に、上記医療用容器の内部は、外部に対して負圧であるか、又は、外部と連通していることを特徴とする請求項1記載の偏心方法。
  3. 上記医療用容器は、胴部(14)と首部(16)とを備え、
    上記刺針部膜(16b)は、首部(16)に備えられたことを特徴とする請求項1記載の偏心方法。
  4. 上記胴部(14)と上記首部(16)は、ブロー成型法により、上記刺針部膜(16b)と一体的に形成されたことを特徴とする請求項3記載の偏心方法。
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