JP3175131B2 - 連通手段付き薬剤容器 - Google Patents

連通手段付き薬剤容器

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章文 荒俣
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薬剤容器に関する。さら
に詳しくは、粉末製剤や凍結乾燥製剤、固形製剤などの
乾燥薬剤と、その溶解液を分離した状態で保存してお
き、使用直前に容器内で乾燥薬剤と溶解液とを無菌的に
混合し、液状の薬品として供給するための連通手段付き
薬剤容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より病院などの医療機関において
は、バイアル等の薬剤容器に入った乾燥薬剤を蒸留水や
生食、ブドウ糖液などの溶解液(他の薬液を含む)に溶
解して点滴注射などに用いている。このような場合に簡
便に使用できるように、乾燥薬剤を収容したバイアルを
溶解液を収納した可撓性容器に直列状に連結しておき、
使用時に中空針の両端に穿刺部を有する穿刺針(両頭針
という)で両容器のゴム栓を穿刺してこれら二つの容器
を無菌的に連通するようにした輸液容器が提案されてい
る(特表昭61−501129号公報、特開平2−12
77号公報、実開昭63−135642号公報など)。
【0003】特表昭61−501129号公報に示され
るものは、薬剤容器の収容されたカプセルと溶解液の収
容された可撓性容器とがチューブで接続されたものであ
り、チューブ内に設けられた連通手段によって薬剤容器
と可撓性容器が連通され、薬剤と溶解液とが無菌的に混
合されるようになっている。また、特開平2−1277
号公報に示されるものは、薬剤容器の収容されたカプセ
ルをその結合部で溶解液容器の口部と接続し、カプセル
の結合部側に連通順序規制手段を備えた連通手段を介在
させたもので、連通手段により薬剤容器が刺通されたの
ちに溶解液容器が刺通されて二つの容器が連通され、薬
剤と溶解液とが無菌的に混合されるようになっており、
実開昭63−135642号公報に示されるものは、溶
解液容器の口部のシール部に筒状の適宜取外し可能なサ
ポートリングを設け、このサポートリングに上下スライ
ド自在に両頭針を取り付けたものであり、両頭針を下方
にスライドさせたときに、下部針体が溶解液容器の口部
のシール部に穿刺するようにしたものである。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】前記従来の輸液容器の
うち実開昭63−135642号公報に示されるものは
連通手段付きの輸液容器であり、乾燥薬剤の一般的な流
通形態であるバイアルをそのまま取り込み一体化したも
のを含んでいる。また、特表昭61−501129号公
報および特開平2−1277号公報に示されるものは、
いずれも乾燥薬剤の一般的な流通形態であるバイアルを
そのまま取り込み一体化したものであり、その意味で汎
用性が高い。しかしながら、特表昭61−501129
号公報の輸液容器は、部品点数が多い上、破断部材を手
で折って通路を開通するのに手間を要する、破断部材の
折れ方が不完全な場合には、液が通りにくく、溶解に時
間がかかる、という欠点を有しており、また、特開平2
−1277号公報の輸液容器は、内部薬剤の汚染の防止
および薬剤容器と溶解液容器との連通の簡素化という点
に関しては、前記特表昭61−501129号公報の輸
液容器と比べてかなり改良されたというものの、連通順
序規制手段等の部品が複雑であるとともに全体に部品点
数が多いという欠点を有しており、さらにまた実開昭6
3−135642号公報の輸液容器は、部品点数が少な
く、操作は比較的容易ではあるが、連通に比較的大きな
力を要する、薬剤と溶解液を混合後サポートリングおよ
び両頭針を取り外して溶解液容器を反転させ、両頭針を
抜き取った後の溶解液容器の口部のシール部に輸液セッ
トなどを接続する必要があるため、操作に手間がかか
る、両頭針抜取時に混合された薬液が漏れる虞がある、
などの欠点を有している。
【0005】本発明は上記のような事情に鑑みてなされ
たもので、従来の薬剤容器を改良して、操作が容易で手
間がかからず、部品点数の少ない、無菌的に溶解液と混
合することのできる連通手段付き薬剤容器を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、縮径口部を有する有低筒状の容器本体
と、該容器本体の口部を閉鎖するゴム染、および容器本
体の口部または胴部に取り付けられた連通手段からなる
薬液容器であって、前記ゴム栓は上部の閉鎖部と下部の
連通部からなり、その中心軸に沿って貫通する径の一様
薬液通路を有し、閉鎖部の薬液通路は閉鎖体で閉鎖さ
れており、連通部の薬液通路にはここに前記閉鎖体が
移動してきたときに薬液通路が開通するように溝また
はスリットが形成されており、前記連通手段は、縦走す
る薬液通路を有し上部の穿刺針と下部の押し棒からなる
連通管と、該連通管をこれを上下に隔てる隔壁を介して
支持するとともに、容器本体の口部または胴部にその外
壁を摺動自在にかつ気密に取り付けられた支持部材から
なり、該支持部材に前記連通管を保護するカバー部材が
気密に取り付けられてなる連通手段付き薬剤容器を採用
している。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、連通手段からカバー部材
を取り去り、その連通管の上部の穿刺針に溶解液容器の
口部のゴム栓をあてがって下方に押し下げると、閉鎖体
は連通管の押し棒で押されてゴム栓の閉鎖部から連通部
に移動し、連通部の薬液通路に形成された溝(またはス
リット)を通して容器本体の内部と連通管の薬液通路が
連通する。一方、溶解液容器の口部ゴム栓は連通管の穿
刺針で刺通され、溶解液容器の内部と連通管の薬液通路
が連通するので、薬剤容器はその連通管を介して溶解液
容器と連通する。
【0008】
【実施例】次に本発明の連通手段付き薬剤容器について
図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施例に係
る連通手段付き薬剤容器の断面図であり、図2は図1に
示す薬剤容器のX−X線断面図である。図1〜図2に示
すように本発明の連通手段付き薬剤容器は、容器本体1
と、この容器本体1の口部11を閉鎖するゴム栓2、お
よび容器本体1に取り付けられた連通手段4からなり、
ゴム栓2は閉鎖体3で閉鎖された薬液通路23を有して
おり、連通手段4は、容器本体1の外壁に摺動自在かつ
気密に取り付けられ、カバー部材5で保護されている。
【0009】通常ガラス製の容器本体の口部を閉鎖する
ゴム栓は、通常のゴム栓とは異なり、その中心軸に沿っ
てこれを貫通する径の一様な薬液通路を有しており、上
部の閉鎖部21と下部の連通部22からなっている。そ
して閉鎖部21の薬液通路23は閉鎖体3で閉鎖されて
おり、連通部22の薬液通路23には溝(図示されてい
ない)またはスリット25が形成されている。この溝
(またはスリット25)はこの部分に閉鎖体3が移動し
てきたときに薬液通路が開通するようにしたもので、通
常2〜4個形成される。連通部22の薬液通路23に閉
鎖体3の球状に合わせて図1に示すような膨部24を形
成してもよい。尚、6はアルミなどで製せられたかしめ
部材であり、ゴム栓2が容器本体の口部11に打栓され
た後、その閉鎖部21のフランジ26を口部11に圧着
して、ゴム栓2を口部11に確り固定するために使用さ
れる。また、ゴム栓2の形成材料としては、一般に、ブ
チルゴムやブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、イソプレンゴムなどが使用される。
【0010】ゴム栓2の薬液通路23を閉鎖する閉鎖体
3は、薬液通路23の内径よりも大きな外形を有してお
り、通常、ガラスや合成樹脂などで球状あるいは円柱状
に形成されるが、表面が滑らかであり、耐薬品性を有す
るものであれば形成材料は特に限定されない。
【0011】連通手段4は連通管41とこれを隔壁42
を介して支持する支持部材43からなり、通常、ポリプ
ロピレンやABS樹脂、ポリカーボネートなどの合成樹
脂で一体に形成されており、支持部材43には連通管4
1を保護するカバー部材5が気密に取り付けられてい
る。
【0012】連通管41は通常1個または2個の縦走す
る薬液通路413を有しており、上部の穿刺針411と
下部の押し棒412から構成されている。そしてその中
間部には連通管41を上下に区画する隔壁42が設けら
れており、連通管41はこの隔壁42によって支持部材
43に接続され支持されている。
【0013】支持部材43はその上部に隔壁42が接続
されており、下部のスカート部分431の下端に近接し
て、容器本体1の胴部12との間を密封するシール部材
としてOリング44が取り付けられている。そしてその
上端に近接して雄形の結合手段たとえば雄ネジ433が
設けられており、カバー部材5のスカート部分52に形
成された雌形の結合手段たとえば雌ネジ51と結合され
るようになっている。また、その中間部分には環状突起
432または複数個の半球状の突起(図示していない)
が形成されており、連通手段4が不用意に容器本体1方
向に移動するのを防ぐようになっている。尚、カバー部
材5の形成材料は特に限定されないが、ポリエチレンや
ポリプロピレン、ポリエステルなどが好適である。ま
た、45は支持部材43の上端とカバー部材5の間を密
封するためのパッキンである。
【0014】
【発明の効果】以上説明してきたことから明らかなよう
に、本発明の連通手段付き薬剤容器を採用することによ
り、 無菌的な溶解液との混合操作が容易であり、手間がか
からない。 部品点数が少ないため製品の品質が安定し、また製造
コストも安くなるので、品質の良い連通手段付き薬剤容
器を安く提供することができる。 などの利点を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る連通手段付き薬剤容器
の断面図である。
【図2】図1に示す薬剤容器のX−X線断面図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 ゴム栓 21 閉鎖部 22 連通部 23 薬液通路 25 スリット 3 閉鎖体 4 連通手段 41 連通管 411 穿刺針 412 押し棒 413 薬液通路 42 隔壁 43 支持部材 5 カバー部材 6 かしめ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−1277(JP,A) 特開 平4−282159(JP,A) 実開 昭63−135642(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61J 1/00 - 1/20 B65D 25/00 - 25/42

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縮径口部を有する有低筒状の容器本体
    と、該容器本体の口部を閉鎖するゴム、および容器本
    体の口部または胴部に取り付けられた連通手段からなる
    薬液容器であって、前記ゴム栓は上部の閉鎖部と下部の
    連通部からなり、その中心軸に沿って貫通する径の一様
    な薬液通路を有し、閉鎖部の薬液通路は閉鎖体で閉鎖さ
    れており、連通部の薬液通路には、ここに前記閉鎖体が
    移動してきたときに薬液通路が開通するように、溝また
    はスリットが形成されており、前記連通手段は、縦走す
    る薬液通路を有し上部の穿刺針と下部の押し棒からなる
    連通管と、該連通管をこれを上下に隔てる隔壁を介して
    支持するとともに、容器本体の口部または胴部にその外
    壁を摺動自在にかつ気密に取り付けられた支持部材から
    なり、該支持部材に前記連通管を保護するカバー部材が
    気密に取り付けられてなる連通手段付き薬剤容器。
  2. 【請求項2】 閉鎖体が球状閉鎖体である請求項1に記
    載の薬剤容器
  3. 【請求項3】 カバー部材がキャップである請求項2に
    記載の薬剤容器
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