JP2015098336A - スパウトおよびスパウト付き収容体 - Google Patents

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Abstract

【課題】針による注出形態とノズルによる注出形態の両方で使用できるスパウト付き収容体を提供する。【解決手段】本発明のスパウト付き収容体のスパウト10は、シート材2aが溶着される溶着面11を両側に有する本体12を備え、本体12は、ノズル60により押圧可能な弾性体50Aを所定の押圧力で押圧しつつ収容する第1の弾性体収容部15Aと、第1の弾性収容部15Aから移送される弾性体50Aを所定の押圧力で押圧しつつ収容可能な第2の弾性体収容部15Bとを有する。溶着面11には、弾性体収容部15A,15B間を連通させるようにシート材2aに溶着されない第1の未溶着部32と、収容物収容空間と第2の弾性体収容部15Bとを連通させるようにシート材2aに溶着されない第2の未溶着部30とが設けられる。【選択図】 図4

Description

本発明は、例えば合成樹脂製の収容体の開口部に取着されて収容体内の収容物の出し入れを行なうためのスパウト、および、そのようなスパウトが取着されたスパウト付き収容体に関する。
従来、合成樹脂シートなどの比較的柔軟な材質で形成された収容体に、その内部の収容物を取り出すべく、スパウトを取着したスパウト付き収容体が知られている。この場合、スパウトは、通常、合成樹脂等によって一体形成されており、収容体を形成するシート間に配置されて熱溶着されることによって前記シート間に挟み込まれて取着される。こうしたスパウト付き収容体は様々な分野で用いられており、その用途に応じてスパウトも様々な形態のものが開発されている。
例えば、このようなスパウト付き収容体においては、スパウトの口部に吸出し用の針を刺し込んで収容物を注出し、これを必要個所に供給する使用態様があるが、この場合、スパウトの口部には、該口部を封止すると共に、複数回の使用が可能となるように針を刺入可能な中実の弾性体(ゴム)が封入される。また、この弾性体には、刺し込まれた針と弾性体との間に隙間が生じたり或いは針が引き抜かれた後にその針の跡がそのまま残って通路が生じてしまわないように(通路を通じて内容物が漏れ出さないように)、針が刺し込まれる中心領域に向かって十分な押圧力が常時作用している(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
特開2003−104402号公報 特許第4020892号
ところで、スパウト付き収容体には、前述したような針による収容物の注出のみならず、その用途に応じた様々な注出形態が存在し、例えばノズルを通じてスパウト付き収容体から収容物を注出しなければならない場合もある。そのような場合には、一般に、前述した封止および繰り返しの使用を可能にする弾性体を用いたスパウト構造を利用できず、別個の構造のスパウト付き収容体を使用しなければならない。
しかしながら、注出形態に応じてスパウト(スパウト付き収容体)を個別に使い分けることは、経済的にも効率が悪い。せめて、複数の注出形態、例えば針およびノズルの注出形態において1つのスパウト(スパウト付き収容体)を兼用できれば、取り扱いが便利であり、コスト低減につながるとともに、スパウト付き収容体を使用する機器の設計上の負担も軽減できる。しかしながら、前述した針注出用の弾性体を伴うスパウト付き収容体をノズルによる注出形態と兼用しようとする場合には、弾性体の前述した強い押圧力が作用した状態でもノズルによる注出を可能にする流路を確保する必要があり、何らかの構造的な工夫が求められる。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、針による注出形態とノズルによる注出形態の両方で使用できるスパウトおよびスパウト付き収容体を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、複数のシート材によって収容体を形成し、前記複数のシート材間にスパウトを溶着したスパウト付き収容体であって、前記スパウトは、前記シート材が溶着される溶着面を両側に備えた本体を有しており、前記本体は、前記収容体内の収容物を注出する注出口と、前記溶着面で開口して前記注出口に連通するとともに、前記注出口を通じて挿入される収容物注出用のノズルにより押圧可能で且つ収容物注出用の針が刺入可能な弾性体を所定の押圧力で押圧しつつ収容する第1の弾性体収容部と、前記溶着面で開口して前記第1の弾性収容部と連通するとともに、前記弾性体を所定の押圧力で押圧しつつ収容可能な第2の弾性体収容部と、前記弾性体が前記ノズルによって押圧された際、弾性体を前記第1の弾性体収容部から第2の弾性体収容部に移行させる第1の連通孔と、前記第2の弾性体収容部と前記収容体の収容空間とを連通させる第2の連通孔と、を有し、前記溶着面には、前記第1の弾性体収容部と前記第2の弾性体収容部とを連通させるように前記シート材に溶着されない第1の未溶着部と、前記収容体の収容空間と前記第2の弾性体収容部とを連通させるように前記シート材に溶着されない第2の未溶着部とが設けられていることを特徴とする。
上記した構造のスパウト付き収容体は、ノズルによる注出形態と、針による注出形態の両方で使用される。すなわち、ノズルによる注出形態では、ノズルをスパウトの注出口を通じて第1の弾性体収容部内に挿入すると、所定の押圧状態で第1の弾性体収容部内に収容された弾性体が第1の連通孔を通じて第2の弾性体収容部内へと押し込まれる。このとき、第2の弾性体収容部内に押し込まれた弾性体は、第1の連通孔および第2の連通孔をほぼシール状態で密閉する。また、弾性体に対するノズルの押圧作用により、弾性体は、未溶着部の存在にも起因して、シート材を押し広げながら第2の弾性体収容部からはみ出るように変形し、それにより、第2の未溶着部分に空間を生じさせる。
この状態で、ノズルを通じて吸引力を作用させると、その吸引力は、第1の弾性体収容部から、シート材とスパウトの溶着面の第1の未溶着部との間の空間を介して、第2の弾性体収容部に作用するとともに、第2の弾性体収容部内に収容された弾性体とシート材との間の空間、および、シート材とスパウトの溶着面の第2の未溶着部との間の空間を介して、収容体の収容空間に作用する(これにより、収容空間内が負圧状態になる)。したがって、この作用した吸引力により、収容体の収容空間内の収容物は、上記の作用経路を通じてノズルにより注出口から注出可能となる。
なお、注出作業が完了してノズルをスパウトから除去する場合には、弾性体に対するノズルの押圧作用が解除されて、弾性体が初期の押圧変形状態へと戻り、それにより、弾性体は、第2の弾性体収容部内で第1および第2の連通孔を密閉する。
一方、針による注出形態では、第1の弾性体収容部内に収容された弾性体に針が刺入される。このとき、針は、その開口先端が第1の連通孔を通じて第2の弾性体収容部内に達するように刺入される。
そして、この状態で吸引力を作用させると、その吸引力は、第2の弾性体収容部から、第2の連通孔を通じて、収容体の収容空間に直接に作用する(これにより、収容空間内が負圧状態になる)。したがって、この作用した吸引力により、収容体の収容空間内の収容物は、吸引力の前述した作用経路を通じて、針により注出口から注出される。
なお、注出作業が完了して、弾性体から針を引き抜いても、弾性体には中心領域に向かって十分な押圧力が常時作用する(針が引き抜かれた後の通路を塞ぐように押圧力が作用する)ため、収容空間内の内容物が漏れ出ることが防止される。
このように、ノズルおよび針の複数の注出形態において1つのスパウト付き収容体(スパウト)を兼用できれば、取り扱いが便利であり、コスト低減につながるとともに、スパウト付き収容体を使用する装置の設計上の負担も軽減できる。特に、上記した構成では、2つの弾性体収容部が存在するため、広い空間(特に第1の弾性体収容空間)を介して収容空間内に高い吸引力が作用することとなり、吸引注出性能を高めることができる。
また、上記した目的を達成するために、本発明は、複数のシート材によって収容体を形成し、前記複数のシート材間にスパウトを溶着したスパウト付き収容体であって、前記スパウトは、前記シート材が溶着される溶着面を両側に備えるとともに外部に露出する露出面を備えた本体を有しており、前記本体は、前記収容体内の収容物を注出するための注出口と、前記溶着面で開口して前記注出口に連通するとともに、前記注出口を通じて挿入される収容物注出用のノズルにより押圧可能で且つ収容物注出用の針が刺入可能な弾性体を所定の押圧力で押圧しつつ収容する弾性体収容部と、前記弾性体収容部と前記収容体の収容空間とを連通させる連通孔と、前記露出面に形成され、前記ノズルを着脱自在に係止可能な係止手段と、を有し、前記溶着面には、前記収容体の収容空間と前記弾性体収容部とを連通させるように前記シート材に溶着されない未溶着部が設けられていることを特徴とする。
上記した構造のスパウト付き収容体も、ノズルによる注出形態と針による注出形態との両方で使用される。すなわち、ノズルによる注出形態では、ノズルをスパウトの注出口を通じて弾性体収容部内に挿入すると、所定の押圧状態で弾性体収容部内に収容される弾性体がノズルにより押圧される。弾性体に対するノズルの押圧作用により、弾性体は、未溶着部の存在にも起因して、シート材を押し広げながら弾性体収容部からはみ出るように変形し、それにより、未溶着部分に空間を生じさせる。
この状態で、ノズルを通じて吸引力を作用させると、その吸引力は、弾性体収容部内に収容される弾性体とシート材との間の空間、および、シート材とスパウトの溶着面の未溶着部との間の空間を介して、収容体の収容空間に作用する(これにより、収容空間内が負圧状態になる)。したがって、この作用した吸引力により、収容体の収容空間内の収容物は、上記の作用経路を通じて、ノズルにより注出口から注出される。
なお、注出作業が完了してノズルをスパウトから除去する場合には、弾性体に対するノズルの押圧作用が解除されて、弾性体が初期の押圧変形状態へと戻り、それにより、弾性体は、弾性体収容部内で注出口および連通孔をシール状態で再び密閉する。すなわち、収容体内が外部に対して再びシールされる。
一方、針による注出形態では、弾性体収容部内に収容された弾性体に針が刺入される。このとき、針は、その開口先端が連通孔を通じて収容体の収容空間内に達するように刺入される。
そして、この状態で吸引力を作用させると、その吸引力が直接、収容空間に作用する(これにより、収容空間内が負圧状態になる)。したがって、この作用した吸引力により、収容体の収容空間内の収容物は、針により注出口から注出される。
なお、注出作業が完了して、弾性体から針を引き抜いても、弾性体には中心領域に向かって十分な押圧力が常時作用している(針が引き抜かれた後の通路を塞ぐように押圧力が作用している)ため、収容空間内の内容物が漏れ出すことはない。
このように、ノズルおよび針の複数の注出形態において1つのスパウト付き収容体(スパウト)を兼用できれば、取り扱いが便利であり、コスト低減につながるとともに、スパウト付き収容体を使用する機器の設計上の負担も軽減できる。
なお、本発明では、上述した構成のスパウトも提供する。
本発明によれば、針による注出形態とノズルによる注出形態の両方で使用できるスパウトおよびスパウト付き収容体が得られる。
本発明の第1の実施形態に係るスパウト付き収容体を示す概略斜視図。 図1のスパウト付き収容体のスパウト(第1の実施形態のスパウト)の斜視図。 (a)は図1のスパウト付き収容体の収容物注出時に使用されるノズルの一例を示す斜視図、(b)は図1のスパウト付き収容体の収容物注出時に使用される針の一例を示す斜視図。 (a)は第1の弾性体収容部内に弾性体が収容保持された初期状態を示すスパウト付近の要部斜視図、(b)はスパウトにノズルが取り付けられてノズルにより弾性体が第1の弾性体収容部から第2の弾性体収容部へと押し込まれた注出状態を示すスパウト付近の要部斜視図。 (a)は図4の(a)の初期状態に対応するスパウト付近の要部側面図、(b)は図4の(b)の注出状態に対応するスパウト付近の要部側面図。 図4の(b)の注出状態における収容物の注出流れを矢印で示す作用説明図。 第1の弾性体収容部内に収容保持された弾性体に針を刺入して収容物を注出する状態を示すスパウト付近の要部側面図。 本発明の第2の実施形態に係るスパウトを示す斜視図。 (a)は図8のスパウトによる収容物注出時に使用されるノズルの一例を示す斜視図、(b)は図8のスパウトによる収容物注出時に使用される針の一例を示す斜視図。 (a)は弾性体収容部内に弾性体が収容保持された初期状態を示すスパウト付近の要部斜視図、(b)はスパウトにノズルが取り付けられてノズルにより弾性体が押圧された注出状態を示すスパウト付近の要部斜視図。 (a)は図10の(a)の初期状態に対応するスパウト付近の要部側面図、(b)は図10の(b)の注出状態に対応するスパウト付近の要部側面図。 (a)は図10の(a)の初期状態に対応するスパウト付近を連通側から見た下面図、(b)は図10の(b)の注出状態に対応するスパウト付近を連通側から見た下面図。 図10の(b)の注出状態における収容物の注出流れを矢印で示す作用説明図。 弾性体収容部内に収容保持された弾性体に針を刺入して収容物を注出する状態を示すスパウト付近の要部側面図。
以下、図面を参照しながら本発明に係るスパウト付き収容体(スパウト)の実施形態について説明する。
図1から図7は本発明の第1の実施形態に係るスパウト付き収容体およびスパウトを示す図であり、図1は、本実施形態に係るスパウト付き収容体の概略斜視図、図2は、図1のスパウト付き収容体のスパウト(本実施形態のスパウト)の斜視図、図3(a)は、図1のスパウト付き収容体の収容物注出時に使用されるノズルの一例を示す斜視図、図3(b)は、図1のスパウト付き収容体の収容物注出時に使用される針の一例を示す斜視図、図4(a)は、第1の弾性体収容部内に弾性体が収容保持された初期状態を示すスパウト付近の要部斜視図、図4(b)は、スパウトにノズルが取り付けられてノズルにより弾性体が第1の弾性体収容部から第2の弾性体収容部へと押し込まれた注出状態を示すスパウト付近の要部斜視図、図5(a)は、図4(a)の初期状態に対応するスパウト付近の要部側面図、図5(b)は、図4(b)の注出状態に対応するスパウト付近の要部側面図、図6は、図4(b)の注出状態における収容物の注出流れを矢印で示す作用説明図、そして、図7は、第1の弾性体収容部内に収容保持された弾性体に針を刺入して収容物を注出する状態を示すスパウト付近の要部側面図である。
図1に示されるように、本実施形態に係るスパウト付き収容体1は、シート材2a、例えば、比較的安価な材料である柔軟な合成樹脂シートを複数枚準備し、これを対向配置して図中に斜線で示す領域を熱溶着することで収容物を収容可能な収容空間Sを有する収容体2と、その上端部分においてシート材2a間に挟着(熱溶着)されたスパウト10とを備えて構成される。
前記スパウト10は、対向するシート材2aが溶着される一対の溶着面11を両側に具備した本体12を備えており、本体12は、溶着面11にシート材2aを溶着し易いように、断面略舟型形状となるように形成されている。なお、図示の各溶着面11はそれぞれ、単一の湾曲面によって構成されているが、例えば2つの平坦面で構成しても良い。
図2に示されるように、前記本体12は、合成樹脂を型成形することによってワンピースとして一体形成することが可能であり、収容体2の収容空間S内の収容物を注出するための注出口19を有する。この注出口19は、スパウト10がシート材2aに挟着(取着)された状態で外部に露出される略平坦な上端の露出面17に、略面一状で円形状に形成されている。この場合、露出面17は、溶着されるシート材2aの上縁部と同一の高さであることが好ましい。また、本体12には、露出面17と対向する側に、収容体2の収容空間S側に露出する内側露出面20が形成される。なお、前記注出口19には、封止用のシール膜(薄膜状の封止壁)が破断可能に設けられることが好ましく、このようなシール膜は、手でめくったり、注出部材によって破断される構造であれば良い。
前記本体12の中央部分には、球形の中実の弾性体50A(例えばゴム)または円柱状の中実の弾性体50B(例えばゴム)を収容可能な2つの弾性体収容部15A,15Bが上下に形成されている。これらの弾性体収容部15A,15Bは、両側の溶着面11に開口(上側の開口部15aを介して弾性体50A、または、弾性体50Bが封入される)しており、その大きさは、封入される弾性体50A、または、弾性体50Bに対して、図4に示すように、中心領域に向けて押圧力を作用させる程度に形成されている。具体的には、弾性体収容部15A,15Bは、封入される弾性体50A、または、弾性体50B(以下、弾性体50Aとする)の大きさよりも若干小さく(例えば、0.5〜1mm程度小さく)形成しておくことで、封入される弾性体に対して押圧力を作用させることが可能となる。
上側の弾性体収容部(第1の弾性体収容部)15Aは、前記注出口19に連通するとともに、弾性体50A,50Bを、開口部15aを介して封入できるようになっており、封入された弾性体を所定の押圧力で押圧しつつ収容できるように形成される。一方、下側の弾性体収容部(第2の弾性体収容部)15Bは、第1の連通孔21を介して第1の弾性収容部15Aと連通している。この場合、第1の連通孔21は、上側の弾性体収容部15Aに封入された弾性体50Aが通過できる程度の大きさに形成されており、第2の弾性体収容部15Bは、弾性体50Aを所定の押圧力で押圧しつつ収容できるように形成される。また、スパウト10の本体12には、第2の弾性体収容部15Bと収容体2の収容空間Sとを連通させる第2の連通孔23が形成されている。
なお、前記第1および第2の弾性収容部15A,15Bの開口部15a,15bは、いずれか一方の溶着面11に開口していれば良いが、両側の溶着面11に形成することで本体12の方向性が無くなる。また、両側に形成しておくことで、第1の弾性収容部15Aに対して弾性体50Aの封入作業が行ない易くなる。
前記収容体2内に収容される収容物は、重ね合わせたシート材2aのいずれかの端部(例えば底部)を未溶着にしてその部分から充填し、その後、未溶着部分を溶着することで最終製品となるスパウト付き収容体が完成される。あるいは、中身が入っていないスパウト付き収容体に対し、弾性体50Aに充填針を刺し込んで収容物を充填しても良い。後者の場合、弾性体50Aは、弾性体収容部の形状によって、針が刺し込まれる中心領域に向かって押圧力が付与されているため、刺し込まれた針と弾性体50Aとの間に隙間が生じることは無く、また、針が引き抜かれた後においても、その通路を塞ぐような押圧力が作用するため、収容物が漏れることはない。
前記スパウト10の本体12の溶着面11には、第1の弾性体収容部15Aと第2の弾性体収容部15Bとを連通させるようにシート材2aに溶着されない第1の未溶着部32と、収容体2の収容空間Sと第2の弾性体収容部15Bとを連通させるようにシート材2aに溶着されない第2の未溶着部30とが設けられる。本実施形態では、これらの未溶着部30,32は、溶着面11に凹部を形成することで構成されるが、未溶着部30,32については、凹部である必要はなく、例えば溶着面11の他の部位と面一としておき、所定の領域を未溶着にしても良い。或いは、表面を粗面化して溶着できないようにしても良い。
また、スパウト10の本体12の露出面17には、後述するノズル60(図3(a)参照)を着脱自在に係止可能な係止手段80が設けられる。本実施形態の係止手段80は、各溶着面11と同じ方向に面して露出面17の両側に一対設けられており、後述するノズル60の固定アーム64に着脱自在に係合するフック部80aを有する。なお、係止手段80の形態としては、このようなフック係合に限らず、螺合、圧入係止など様々な係止形態が考えられる。
前記第1および第2の連通孔21,23については、封入された弾性体50Aを、第1および第2の弾性収容部15A,15B内で位置決めするための位置決め手段を兼ねている。すなわち、各連通孔21,23は、弾性体収容部15Aに封入された状態、及び、第1の連通孔21を介して移送されて弾性体収容部15B内に封入された状態の弾性体50Aを安定して保持できるように、例えば弾性体50Aの直径よりも若干小さい円形開口として形成される。このようなスパウト10によれば、弾性体収容部15A,15Bに封入された弾性体50Aの状態を連通孔21(連通孔23)によって安定させることができ、弾性体50Aは、中心に向かう所定の押圧力が付与された状態で保持されるようになる。
図3(a)には、スパウト10の注出口19を通じて挿入されて弾性体収容部内に収容される弾性体50Aを押圧可能な収容物注出用のノズル60の一例が示されている。図示のように、ノズル60は、注出路65を有する円筒状の本体部62を備え、本体部62の基端部には、スパウト10の露出面17に設けられる前述した一対の係止手段80に着脱自在に係止可能な一対の固定アーム64が、本体部62の外周に沿って互いにほぼ180度の角度間隔を隔てて設けられている。
これらの一対の固定アーム64はそれぞれ、本体部62の外周面から径方向外側に延びるとともに、その端部が本体部62の外周面と対向するように略直角に折り返して延びることにより、断面が略コの字状を成しており、係止手段80のフック部80aをスライド可能に受ける係合チャネル64aを内側に形成している。また、本体部62の先端側は、例えばスパウト10の注出口19に設けられる前述した封止用のシール膜を破断できるように先細るテーパ部62aとして形成される(シール膜が無い場合、テーパ部は形成されていなくても良い)。
前記本体部62の外周面には、固定アーム64とテーパ部62aとの間に、注出路65に連通する複数の吸引口67と、固定アーム64が係止手段80に係止された状態でスパウト10の注出口19をシールする(注出口19に挿入されるノズル60の本体部62と注出口19の開口縁との間の隙間をシールする)シール手段63とが設けられている。この場合、複数の吸引口67は、本体部62の周方向に沿って所定の間隔を隔てて全周にわたり設けられており、固定アーム64が係止手段80に係止された状態でスパウト10の第1の弾性体収容部15A内に位置されるように配置される。また、シール手段63は、本実施形態では、例えば環状のOリングとして構成される。
また、図3(b)には、スパウト10の注出口19を通じて挿入されて弾性体収容部内に収容される弾性体50Aに刺入可能な収容物注出用の針70の一例が示されている。この針70は注出路79を有する管体74を備え、管体74の基端部には太径の円筒基部72が形成され、また、管体74の先細り先端部には少なくとも1つの吸引口73が設けられる。
上記した注出用のノズル60および針70は、スパウト付き収容体がセットされる部分に設置されており、手動でスパウト10に取り付けられてもよく、あるいは、機械的に自動でスパウト10に取り付けられてもよい。
次に、上記したノズル60を用いて、スパウト付き収容体1から収容物を注出する動作について図4から図6を参照して説明する。
まず、注出前の初期状態では、図4(a)および図5(a)に示されるように、弾性体50A,50B(ここでは球状の弾性体50Aとされる)が第1の弾性体収容部15A内に収容保持されている(弾性体50Aは、スパウト10に対してシート材が溶着される前に封入され。その後、シート材が溶着される)。この初期状態では、弾性体50Aは、好ましくは注出口19および第1の連通孔21をシール状態で密閉しつつ、第1の弾性体収容部15A内に所定の押圧状態で収容される。
そして、この初期状態から収容体2の収容空間S内の収容物を注出する場合には、ノズル60がスパウト10の注出口19を通じて第1の弾性体収容部15A内に挿入される(スパウト10の注出口19に封止用のシール膜が設けられる場合には、注出口19へのノズル60の挿入に伴って、ノズル60の先端のテーパ部62aにより前記シール膜が破られる)。これにより、第1の弾性体収容部15A内に収容される弾性体50Aは、ノズル60によって第1の連通孔21を通じて第2の弾性体収容部15B内へと押し込まれる。
このとき、第2の弾性体収容部15B内に押し込まれた弾性体50Aは、第2の連通孔23をほぼシール状態で密閉する。また、このとき、弾性体50Aを押し下げたノズル60の本体部62の基端部は、ここに設けられる一対の固定アーム64がスパウト10の露出面17に設けられる一対の係止手段80と対峙して位置され、したがって、その状態でノズル60を回転させて係止手段80のフック部80aを固定アーム64の係合チャネル64a内で受ければ、ノズル60がスパウト10に対して着脱自在に取り付けられる(係止される)。その状態が図4(b)および図5(b)に示されている。
なお、この取り付け状態では、ノズル60のシール手段63がスパウト10の注出口19をシールする(注出口19に挿入されるノズル60の本体部62と注出口19の開口縁との間の隙間をシールする)とともに、ノズル60の本体部62の複数の吸引口67がスパウト10の第1の弾性体収容部15A内に位置される。
また、このようなノズル60の取り付け状態では、第2の弾性体収容部15B内へ押し込まれた弾性体50Aがノズル60によって押圧され、その押圧作用により、弾性体50Aは、未溶着部30,32の存在にも起因して、シート材2aを押し広げながら第2の弾性体収容部15Bからはみ出るように変形し、それにより、第2の弾性体収容部15B内に収容物の注出を許容する空間(注出流路)生じさせる。
そして、この状態で、ノズル60を通じて吸引力を作用させると、その吸引力は、吸引口67を通じて、第1の弾性体収容部15Aから、収容体2のシート材2aとスパウト10の溶着面11の第1の未溶着部32との間の空間を介して、第2の弾性体収容部15Bに作用するとともに、第2の弾性体収容部15B内に収容された弾性体50Aの表面と収容体2のシート材2aとの間の空間、および、収容体2のシート材2aとスパウト10の溶着面11の第2の未溶着部30との間の空間を介して、収容体2の収容空間Sに作用する(これにより、収容空間S内が負圧状態になる)。したがって、この作用した吸引力により、収容体2の収容空間S内の収容物は、図6に矢印で示されるように、第2の未溶着部30部分、弾性体50Aの表面、第1の未溶着部32、及び第1の弾性体収容部15Aを移動し、ノズル60により注出口19から注出される。
なお、注出作業が完了してノズル60をスパウトから除去すると、弾性体50Aに対するノズル60の押圧作用が解除されて、それにより、弾性体50Aは、第2の弾性体収容部15B内で第1および第2の連通孔21,23を密閉する。
続いて、針70を用いたスパウト付き収容体1からの収容物の注出について図7を参照して説明する。
まず、弾性体50Aが第1の弾性体収容部15A内に収容保持された初期状態で、針70がスパウト10の注出口19を通じて第1の弾性体収容部15A内の弾性体50Aに刺入される(スパウト10の注出口19に封止用のシール膜が設けられる場合には、注出口19への針70の挿入に伴って針70の先端により前記シール膜が破られる)。このとき、針70は、その開口先端が第1の連通孔21を通じて第2の弾性体収容部15B内に達するように刺入される。
そして、この状態で、針70を通じて吸引力を作用させると、その吸引力は、針先端の吸引口73を通じて、第2の弾性体収容部15Bから、第2の連通孔23を介して、収容体2の収容空間Sに直接に作用する(これにより、収容空間S内が負圧状態になる)。したがって、この作用した吸引力により、収容体2の収容空間S内の収容物は、第2の連通孔23および第2の弾性体収容部15Bを通じて、針70により注出口19から注出される。
なお、注出作業が完了して、弾性体50Aから針70を引き抜いても、弾性体50Aには中心領域に向かって十分な押圧力が常時作用する(針70が引き抜かれた後の通路を塞ぐように押圧力が作用する)ため、収容空間S内の内容物が漏れ出ることが防止される。
以上説明したように、本実施形態のスパウト付き収容体1によれば、針70による注出形態とノズル60による注出形態の両方で使用することが可能となる。このように、針70およびノズル60の複数の注出形態において1つのスパウト付き収容体1(スパウト10)を兼用できれば、取り扱いが便利であり、コスト低減につながるとともに、スパウト付き収容体1を使用する機器の設計上の負担も軽減できる。特に、上記した構成では、2つの弾性体収容部15A,15Bが存在するため、ノズル60で注出する場合には、広い空間(特に第1の弾性体収容空間15A)を介して収容空間S内に高い吸引力が作用することとなり、吸引注出性能を高めることができるとともに、安定した注出を確保することが可能となる。
図8から図14は本発明の第2の実施形態に係るスパウト付き収容体およびスパウトを示す図であり、図8は、本実施形態に係るスパウトの斜視図、図9(a)は、図8のスパウトによる収容物注出時に使用されるノズルの一例を示す斜視図、図9(b)は図8のスパウトによる収容物注出時に使用される針の一例を示す斜視図、図10(a)は、弾性体収容部内に弾性体が収容保持された初期状態を示すスパウト付近の要部斜視図、図10(b)は、スパウトにノズルが取り付けられてノズルにより弾性体が押圧された注出状態を示すスパウト付近の要部斜視図、図11(a)は、図10(a)の初期状態に対応するスパウト付近の要部側面図、図11(b)は、図10(b)の注出状態に対応するスパウト付近の要部側面図、図12(a)は、図10(a)の初期状態に対応するスパウト付近を連通側から見た下面図、図12(b)は、図10(b)の注出状態に対応するスパウト付近を連通側から見た下面図、図13は、図10(b)の注出状態における収容物の注出流れを矢印で示す作用説明図、そして、図14は、弾性体収容部内に収容保持された弾性体に針を刺入して収容物を注出する状態を示すスパウト付近の要部側面図である。
本実施形態のスパウト10Aは、第1の実施形態のスパウト10から第2の弾性体収容部15Bおよび第2の未溶着部30を排除した形態を成しており、弾性体収容部は1つ形成される(弾性体収容部15)。また、弾性体収容部15の下方に位置する連通孔21Aが第1の実施形態の第2の連通孔23の役割を成すとともに、開口15aの下方に形成される未溶着部32Aが第1の実施形態の第2の未溶着部30の役割を成すように構成されている。
なお、図9には、本実施形態で使用される収容物注出用のノズル60Aおよび針70が示されているが、ノズル60Aは、第2の弾性体収容部15Bがスパウト10Aから排除された分だけ本体部62が軸方向に短くなっている。この場合、ノズル60Aの各部の機能は第1の実施形態と同一であるため、同様な機能を有する部分については同一符号を付してその説明を省略する。また、針70については、第1の実施形態より短くてもよいが、同一の長さのものを用いても構わない。
本実施形態の構成では、まず、注出前の初期状態において、図10(a)、図11(a)、および、図12(a)に示されるように、開口15aを介して弾性体50A(弾性体50B)が弾性体収容部15内に封入され、シート材2aが溶着面11に溶着される。この初期状態では、弾性体50Aは、好ましくは注出口19および連通孔21Aをシール状態で密閉しつつ、弾性体収容部15内に所定の押圧状態で収容される。
そして、この初期状態において、収容体2の収容空間S内の収容物をノズル60Aによって注出する場合、ノズル60Aがスパウト10Aの注出口19を通じて弾性体収容部15内に挿入される(スパウト10Aの注出口19に封止用のシール膜が設けられる場合には、注出口19へのノズル60Aの挿入に伴って、ノズル60Aの先端のテーパ部62aにより前記シール膜が破られる)。
このとき、弾性体50Aを押圧するノズル60Aの本体部62の基端部は、ここに設けられる一対の固定アーム64がスパウト10Aの露出面17に設けられる一対の係止手段80と対峙して位置され、その状態でノズル60Aを回転させて係止手段80のフック部80aを固定アーム64の係合チャネル64a内で受ければ、ノズル60Aがスパウト10Aに対して着脱自在に取り付けられる(係止される)。その状態が図10(b)、図11(b)、および、図12(b)に示されている。
なお、この取り付け状態では、ノズル60Aのシール手段63がスパウト10の注出口19をシールする(注出口19に挿入されるノズル60Aの本体部62と注出口19の開口縁との間の隙間をシールする)とともに、ノズル60Aの本体部62の複数の吸引口67がスパウト10Aの弾性体収容部15内に位置される。
また、このようなノズル60Aの取り付け状態では、弾性体収容部15内の弾性体50Aがノズル60Aによって収容体側に押圧され、その押圧作用により、弾性体50Aは、未溶着部32Aの存在にも起因して、シート材2aを押し広げながら弾性体収容部15からはみ出るように変形し(特に、図12(b)参照)、それにより、弾性体収容部15内に収容物の注出を許容する空間(注出流路)を生じさせる。
そして、この状態で、ノズル60Aを通じて吸引力を作用させると、その吸引力は、吸引口67を通じて、弾性体収容部15内に収容される弾性体50Aと収容体2のシート材2aとの間の前記空間、および、収容体2のシート材2aとスパウト10Aの溶着面11の未溶着部32Aとの間の空間を介して、収容体2の収容空間Sに作用する(これにより、収容空間S内が負圧状態になる)。したがって、この作用した吸引力により、収容体2の収容空間S内の収容物は、図13の矢印で示されるように、未溶着部32A部分、および弾性体50Aの表面(弾性体収容部15)を移動し、ノズル60により注出口19から注出される。
なお、注出作業が完了してノズル60Aをスパウト10Aから除去する場合には、弾性体50Aに対するノズル60Aの押圧作用が解除されて、弾性体50Aが初期状態へと戻り、それにより、弾性体50Aは、弾性体収容部15内で注出口19および連通孔21Aをシール状態で再び密閉する。すなわち、収容体2内が外部に対して再びシールされる。
続いて、針70を用いた本実施形態のスパウト付き収容体からの収容物の注出について図14を参照して説明する。
まず、弾性体50Aが弾性体収容部15内に収容保持される初期状態で、針70がスパウト10Aの注出口19を通じて弾性体収容部15内の弾性体50Aに刺入される(スパウト10Aの注出口19に封止用のシール膜が設けられる場合には、注出口19への針70の挿入に伴って、針70の先端により前記シール膜が破られる)。このとき、針70は、その開口先端が連通孔21Aを通じて収容体2の収容空間S内に達するように刺入される。
そして、この状態で、針70を通じて吸引力を作用させると、その吸引力は、針先端の吸引口73を通じて直接に収容空間Sに作用する(これにより、収容空間S内が負圧状態になる)。したがって、この作用した吸引力により、収容体2の収容空間S内の収容物は、針70により注出口19から注出される。
なお、注出作業が完了して、弾性体50Aから針70を引き抜いても、弾性体50Aには中心領域に向かって十分な押圧力が常時作用する(針70が引き抜かれた後の通路を塞ぐように押圧力が作用する)ため、収容空間S内の内容物が漏れ出ることはない。
以上説明したように、本実施形態のスパウト付き収容体も、ノズル60Aによる注出形態と針70による注出形態との両方で使用することができ、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、本実施形態によれば、弾性体収容部が1つだけであるため、軸方向の厚さを薄くすることができるとともに、構造を簡略化することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は、前述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。例えば、弾性体の形状については、球や円柱体に限らず、任意の形状を採用することが可能である。また、連通孔や未溶着部の形状、寸法、収容体の形状、及び、注出部材を係止するための係止手段の構成については適宜変形することが可能である。
1 スパウト付き収容体
2 収容体
2a シート材
10,10A スパウト
11 溶着面
12 本体
15A 第1の弾性体収容部
15B 第2の弾性体収容部
15 弾性体収容部
17 露出面
19 注出口
21 第1の連通孔
23 第2の連通孔
30 第2の未溶着部
32 第1の未溶着部
50A,50B 弾性体
60,60A ノズル
70 針
80 係止手段
S 収容空間

Claims (14)

  1. 複数のシート材によって収容体を形成し、前記複数のシート材間にスパウトを溶着したスパウト付き収容体であって、
    前記スパウトは、前記シート材が溶着される溶着面を両側に備えた本体を有しており、
    前記本体は、
    前記収容体内の収容物を注出する注出口と、
    前記溶着面で開口して前記注出口に連通するとともに、前記注出口を通じて挿入される収容物注出用のノズルにより押圧可能で且つ収容物注出用の針が刺入可能な弾性体を所定の押圧力で押圧しつつ収容する第1の弾性体収容部と、
    前記溶着面で開口して前記第1の弾性収容部と連通するとともに、前記弾性体を所定の押圧力で押圧しつつ収容可能な第2の弾性体収容部と、
    前記弾性体が前記ノズルによって押圧された際、弾性体を前記第1の弾性体収容部から第2の弾性体収容部に移行させる第1の連通孔と、
    前記第2の弾性体収容部と前記収容体の収容空間とを連通させる第2の連通孔と、
    を有し、
    前記溶着面には、前記第1の弾性体収容部と前記第2の弾性体収容部とを連通させるように前記シート材に溶着されない第1の未溶着部と、前記収容体の収容空間と前記第2の弾性体収容部とを連通させるように前記シート材に溶着されない第2の未溶着部とが設けられていることを特徴とするスパウト付き収容体。
  2. 前記未溶着部は、前記溶着面に形成される凹部で構成されることを特徴とする請求項1に記載のスパウト付き収容体。
  3. 前記本体が外部に露出する露出面を有し、前記露出面には、前記ノズルを着脱自在に係止可能な係止手段が設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスパウト付き収容体。
  4. 前記第1および第2の連通孔は、前記弾性体を前記第1および第2の弾性収容部内で位置決めする位置決め手段を兼ねることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のスパウト付き収容体。
  5. 複数のシート材によって収容体を形成し、前記複数のシート材間にスパウトを溶着したスパウト付き収容体であって、
    前記スパウトは、前記シート材が溶着される溶着面を両側に備えるとともに外部に露出する露出面を備えた本体を有しており、
    前記本体は、
    前記収容体内の収容物を注出するための注出口と、
    前記溶着面で開口して前記注出口に連通するとともに、前記注出口を通じて挿入される収容物注出用のノズルにより押圧可能で且つ収容物注出用の針が刺入可能な弾性体を所定の押圧力で押圧しつつ収容する弾性体収容部と、
    前記弾性体収容部と前記収容体の収容空間とを連通させる連通孔と、
    前記露出面に形成され、前記ノズルを着脱自在に係止可能な係止手段と、
    を有し、
    前記溶着面には、前記収容体の収容空間と前記弾性体収容部とを連通させるように前記シート材に溶着されない未溶着部が設けられていることを特徴とするスパウト付き収容体。
  6. 前記未溶着部は、前記溶着面に形成される凹部で構成されることを特徴とする請求項5に記載のスパウト付き収容体。
  7. 前記連通孔は、前記弾性体を前記弾性収容部内で位置決めする位置決め手段を兼ねることを特徴とする請求項5または請求項6に記載のスパウト付き収容体。
  8. 複数のシート材で構成される収容体に溶着され、前記収容体内の収容物を注出するためのスパウトであって、
    前記収容体の前記シート材が溶着される溶着面を両側に備えた本体を有しており、
    前記本体は、
    前記収容体内の収容物を注出するための注出口と、
    前記溶着面で開口して前記注出口に連通するとともに、前記注出口を通じて挿入される収容物注出用のノズルにより押圧可能で且つ収容物注出用の針が刺入可能な弾性体を所定の押圧力で押圧しつつ収容する第1の弾性体収容部と、
    前記溶着面で開口して前記第1の弾性収容部と連通するとともに、前記弾性体を所定の押圧力で押圧しつつ収容可能な第2の弾性体収容部と、
    前記弾性体が前記ノズルによって押圧された際、弾性体を前記第1の弾性体収容部から第2の弾性体収容部に移行させる第1の連通孔と、
    前記第2の弾性体収容部と前記収容体の収容空間とを連通させる第2の連通孔と、
    を有し、
    前記溶着面には、前記第1の弾性体収容部と前記第2の弾性体収容部とを連通させるように前記シート材に溶着されない第1の未溶着部と、前記収容体の収容空間と前記第2の弾性体収容部とを連通させるように前記シート材に溶着されない第2の未溶着部とが設けられていることを特徴とするスパウト。
  9. 前記未溶着部は、前記溶着面に形成される凹部で構成されることを特徴とする請求項8に記載のスパウト。
  10. 前記本体が外部に露出する露出面を有し、前記露出面には、前記ノズルを着脱自在に係止可能な係止手段が設けられることを特徴とする請求項8または請求項9に記載のスパウト。
  11. 前記第1および第2の連通孔は、前記弾性体を前記第1および第2の弾性収容部内で位置決めする位置決め手段を兼ねることを特徴とする請求項8ないし10のいずれか1項に記載のスパウト。
  12. 複数のシート材で構成される収容体に溶着され、前記収容体内の収容物を注出するためのスパウトであって、
    前記収容体の前記シート材が溶着される溶着面を両側に備えるとともに外部に露出する露出面を備えた本体を有しており、
    前記本体は、
    前記収容体内の収容物を注出するための注出口と、
    前記溶着面で開口して前記注出口に連通するとともに、前記注出口を通じて挿入される収容物注出用のノズルにより押圧可能で且つ収容物注出用の針が刺入可能な弾性体を所定の押圧力で押圧しつつ収容する弾性体収容部と、
    前記弾性体収容部と前記収容体の収容空間とを連通させる連通孔と、
    前記露出面に形成され、前記ノズルを着脱自在に係止可能な係止手段と、
    を有し、
    前記溶着面には、前記収容体の収容空間と前記弾性体収容部とを連通させるように前記シート材に溶着されない未溶着部が設けられていることを特徴とするスパウト。
  13. 前記未溶着部は、前記溶着面に形成される凹部で構成されることを特徴とする請求項12に記載のスパウト。
  14. 前記連通孔は、前記弾性体を前記弾性収容部内で位置決めする位置決め手段を兼ねることを特徴とする請求項12または請求項13に記載のスパウト。
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