JP6407655B2 - 注出具、及びスパウト付き収容体 - Google Patents

注出具、及びスパウト付き収容体 Download PDF

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Description

本発明は、例えば合成樹脂製のシート材で形成された収容体に取着されて収容体内の収容物の注出を行なう注出具、および、注出具を構成するスパウトが取着されたスパウト付き収容体に関する。
従来、合成樹脂シートなどの比較的柔軟な材質で形成された収容体に、その内部の収容物を取り出すべく、スパウトを取着したスパウト付き収容体が知られている。通常、スパウトは、合成樹脂等によって一体形成されており、収容体を形成するシート間に配置されて熱溶着されることによって前記シート間に挟み込まれて取着されている。こうしたスパウト付き収容体は様々な分野で用いられており、その用途に応じてスパウトも様々な形態のものが開発されている。
例えば、このようなスパウト付き収容体では、スパウトの注出口に吸出し用の針を刺し込んで収容物を注出し、これを必要個所に供給する使用態様があり、例えば特許文献1および2には、スパウトの注出口に、複数回の使用が可能となるように針を刺入可能な中実の弾性体(ゴム)を封入した構成が開示されている。この場合、封入される弾性体には、刺し込まれた針と弾性体との間に隙間が生じたり或いは針が引き抜かれた後にその針の跡がそのまま残って通路が生じてしまわないように(通路を通じて内容物が漏れ出さないように)、針が刺し込まれる中心領域に向かって十分な押圧力を常時作用させている。
また、本件特許出願人は、先の出願(特許文献3)において、針を刺し込んで収容物を注出する以外にも、ノズルを挿入して収容物を注出可能なスパウト付き収容体を提案している。このスパウト付き収容体は、スパウト本体の溶着面に開口部を形成し、開口部から弾性体を封入して合成樹脂シートを溶着している。そして、前記溶着面には、合成樹脂シートが未溶着となる切欠部(未溶着部)が形成されており、ノズルを介して収容物を注出する際には、切欠部が注出流路となるように構成されている。
特開2003−104402号公報 特許第4020892号 特願2013−238432号
上記した特許文献3の構成によれば、針に加え、ノズルを挿入して収容物を注出することができ、しかも針やノズルを外すと、弾性体によって収容物が漏れないことから、汎用性が高くなるとともに、各注出具に応じた構成にする必要もないため、コストを低減することが可能となる。
しかし、ノズルを挿入して収容物を注出する際には、収容物は、合成樹脂シートの内面とスパウト本体の溶着面に形成されている切欠部との間を注出流路とすることから、収容物の注出量を多くすることができず、改良すべき余地がある。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、針による注出形態とノズルによる注出形態の両方で使用可能であり、ノズルによる注出時では、十分な注出流量を確保することが可能な注出具、及びスパウト付き収容体を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、複数のシート材で構成される収容体に溶着されるスパウトと、前記スパウトの注出口に挿入可能であり、挿入時に前記収容体内の収容物を注出するノズルと、を有する注出具であって、前記スパウトは、前記シート材に介在して溶着される溶着面と、前記ノズルが挿入される挿入路と、前記挿入路の経路上に設けられ、スパウトが前記シート材に溶着された際、収容体の収容部内に突出するとともに、前記収容体の収容部内に開口する開口部を有する弾性体収容部と、前記開口部を介して前記弾性体収容部に、前記挿入路の収容部側開口を封止した状態で装填される弾性変形可能な弾性体と、を有し、
前記ノズルは、前記収容体の収容部内の収容物を注出可能な注出流路と、挿入側先端に設けられ、前記弾性体収容部に収容された弾性体を押圧する押圧部と、前記押圧部に近接して設けられ、前記注出流路に収容物を流入させる吸引口と、を有し、前記ノズルとスパウトは、前記ノズルを前記スパウトの挿入路に挿入して注出状態にセットした際、前記押圧部が前記弾性体を押圧して弾性変形させ前記吸引口が前記収容部側開口から突出し、前記開口部を介して収容物を前記吸引口に案内可能であるとともに、前記ノズルをスパウトから取り外した際、弾性変形していた前記弾性体が元の状態に戻って前記収容部側開口を封止することを特徴とする。
上記した構造の注出具は、スパウトがシート材間に介在されるスパウトと、スパウトに挿入して収容物を注出するノズルとによって構成される。前記スパウトは、例えば、インクなどの収容物を収容した収容体に溶着され、ノズルは、印刷装置等の装置本体に配設される収容物搬送流路の先端に装着されて、ノズル部分をスパウトの所定の位置(挿入路)に挿入することで、収容物の注出を行なうことが可能となっている。
前記スパウトは、収容体を構成するシート材に介在して溶着される溶着面と、ノズルが挿入される挿入路と、挿入路の経路上に設けられ、スパウトがシート材に溶着された際、収容部内に突出するとともに、挿入路の収容部側開口を封止する弾性体を収容する弾性体収容部と、を有している。この場合、弾性体収容部は、弾性体の装填を可能にする開口部を有しており、この開口部を介して弾性体が装填され、この状態でシート材が前記溶着面に溶着される。したがって、収容体の収容部内には、弾性体装填用の開口部が露出した状態となっている。
前記収容体内の収容物をノズルによって注出する場合、ノズルをスパウトの挿入路に挿入する。前記ノズルには、収容体内の収容物を注出可能な注出流路と、挿入側先端に設けられ、弾性体収容部に収容された弾性体を押圧する押圧部と、前記押圧部に近接して設けられ、前記注出流路に収容物を流入させる吸引口が形成されており、前記ノズルをスパウトの挿入路に挿入してセットすると、吸引口が収容部側開口から突出するとともに、ノズルの押圧部が弾性体を押圧して弾性変形させる。この状態でノズルを介して吸引動作を加えると、収容物は、弾性体収容部の広い開口部を介して吸引口に案内されるため、流出量を多くすることが可能となる。
そして、ノズルをスパウトから取り外すと、弾性変形していた弾性体は元の状態に戻り、スパウトの挿入路の収容部側開口を封止するため、収容物の流出等を防止することが可能となる。
なお、針による注出形態では、挿入路を介して弾性体に針が刺し込まれる。このとき、針は、その開口先端が弾性体を通過して収容部内に達するように刺し込めば良い。
また、本発明は、上記した目的を達成するために、上記のようなノズルが挿入されるスパウト付き収容体を提供する。すなわち、本発明のスパウト付き収容体は、複数のシート材によって収容部を形成した収容体を有し、前記複数のシート材間にスパウトを溶着した構成であって、前記スパウトは、前記シート材に介在して溶着される溶着面と、収容物注出用のノズルが挿入される挿入路と、前記挿入路の経路上に設けられ、前記収容部内に突出するとともに、前記収容体の収容部内に開口する開口部を有する弾性体収容部と、前記開口部を介して前記弾性体収容部に、前記挿入路の収容部側開口を封止した状態で装填される弾性変形可能な弾性体と、を有し、前記弾性体収容部と弾性体は、前記弾性体を装填した際、弾性変形して中心領域に向けて押圧力を作用させるように形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、針による注出形態とノズルによる注出形態の両方で使用可能であり、ノズルによる注出時では、十分な注出流量を確保することが可能な注出具、及びスパウト付き収容体が得られる。
本発明の一実施形態に係るスパウト付き収容体、及びノズルを示す概略斜視図。 図1に示すスパウト付き収容体のスパウトの斜視図。 (a)は図1に示すノズルを示す斜視図、(b)は収容物注出時に使用される針の一例を示す斜視図。 図1に示すスパウト付き収容体において、スパウトの弾性体収容部に弾性体を収容した状態を示す断面斜視図。 (a)は図1に示すスパウト付き収容体において、スパウトの平面図、(b)はスパウトの断面図。 (a)は図3に示すノズルの断面図、(b)はノズルの下面図。 スパウトにノズルを挿入した状態を示す断面図であり、左側は弾性体を押圧する前の状態を示し、右側は弾性体を押圧して収容物注出状態を示す。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1から図7は、本発明に係るスパウト付き収容体、及び注出具の一実施形態を示す図である。
本発明に係るスパウト付き収容体1は、収容体3を構成するシート材3a,3b間に介在されるスパウト10を備えており、スパウト10には、収容物を注出するノズル50が挿入されるようになっている。この場合、スパウト10とノズル50は、協働して注出具5を構成しており、ノズル50は、収容体3の収容部S内に収容された収容物を注出するのに適した構造となっている。
前記収容体3を構成するシート材3a,3bは、例えば、比較的安価な材料である柔軟な合成樹脂シートで構成されており、これを対向配置して図中に斜線で示す領域を熱溶着することで収容物が収容可能な収容部Sを備えている。本実施形態における収容体3は、シート材3a,3bが矩形形状とされ、4つの縁(上縁3A、側縁3B,3C、下縁3D)を溶着して形成されており、その上縁3A部分のシート材3a,3b間に、スパウト10を介在、溶着することでスパウト付き収容体1が構成されている。なお、収容体3の形状やスパウト10が取着する位置については適宜変形可能である。
図2に示すように、前記スパウト10は、対向するシート材3a,3bが溶着される一対の溶着面12を両側に具備した本体11を備えており、本体11は、溶着面12にシート材3a,3bを溶着し易いように、断面略舟型形状となるように形成されている。なお、図示の各溶着面12はそれぞれ、単一の湾曲面によって構成されているが、複数の平坦面で構成されていても良いし、その表面にシート材の溶着時のヒケ等を考慮して溝を形成する等、適宜変形することが可能である。
前記本体11は、合成樹脂を型成形することによってワンピースとして一体形成することが可能であり、収容体3の収容部S内の収容物を注出するための注出口14aを有する。この注出口14aは、スパウト10がシート材3a,3bに挟着(取着)された状態で外部に露出される略平坦な外側露出面13の略中央に突出形成された円筒状の口部14に形成されており、この部分からノズル50や針70が挿入されることで収容物が注出可能となっている。また、前記本体11には、外側露出面13と対向する側に、収容体3の収容部S側に露出する内側露出面16が形成されている。
上記した構成において、前記注出口14aについては、口部14を形成することなく外側露出面13に直接形成されたものであっても良い。また、注出口14aには、封止用のシール膜(薄膜状の封止壁)が破断可能に設けられることが好ましく、このようなシール膜は、手でめくったり、注出部材によって破断される構造であれば良い。さらに、外側露出面13については、溶着されるシート材3a,3bの上縁部と同一の高さであることが好ましい。
前記本体11には、注出口14aから内部に延びるように挿入路14bが形成されている。この挿入路14bは、本体11を貫通して、前記内側露出面16に開口している。すなわち、挿入路14bの両端は、注出口14a及び収容部側開口14cとなっており、ノズル50は、注出口14aから挿入路14bに亘って挿入され、その先端は、後述するように、注出状態において、収容部側開口14cから突出するように形成されている。
前記本体11には、前記内側露出面16から下方に向けて突出するように、弾性体収容部18が形成されている。この弾性体収容部18は、前記挿入路14bの経路上に設けられており、各溶着面12にそれぞれシート材3a,3bを溶着した際、形成される収容部S内に突出するようになっている。
本実施形態の弾性体収容部18は、矩形の開口部18Aが形成されるように、複数の壁部によって構成されており、開口部18Aを介して弾性体30を挿入して収容できるよう構成されている。具体的に弾性体収容部18は、内側露出面16に対して垂直下方に垂下し、前記収容部側開口14cを挟むように形成された一対の側壁18aと、側壁18aを連結する下壁18bによって構成されており、開口部18Aは、溶着されるシート材3a,3bのそれぞれの内面と対向して開口するように構成されている(開口部18Aはシート材3a,3bの内面と平行となるように面する)。
この場合、弾性体収容部18は、前記開口部18Aを規定する各壁部の端面18Bが、各溶着面12に溶着されるシート材3a,3bの内面に対して所定の隙間が生じるように、溶着面12同士の幅D(図5参照)の内側となるように形成されている。
上記したように形成される弾性体収容部18は、対向するように一対の開口部18Aが形成された構成となっており、その収容空間は立方体状となっている。このような弾性体収容部18には、開口部18Aを介して弾性体30が挿入(装填)され、装填(収容)された状態になると、弾性体30は、前記挿入路14bの収容部側開口14cを封止する。前記弾性体30の形状については特に限定されることはないが、本実施形態では、球形で中実の弾性体30を、開口部18Aを介して挿入するように構成されている。
弾性体30の大きさについては、弾性体収容部18の収容空間の大きさによって決定され、装填した際に弾性変形して、中心領域に向けて押圧力を作用させる程度に形成されていることが好ましい。すなわち、弾性体収容部18を、装填される弾性体30の大きさよりも小さく形成しておくことで、図4に示すように、装填される弾性体30に対して、弾性収容部18を形成する各壁部から押圧力を作用させて、前記収容部側開口14cを確実に封止することが可能となる。
なお、弾性体30の装填は、スパウトに対してシート材を溶着する前に行われる。この際、本実施形態では、対向して一対の開口部18Aを形成したことで装填作業が行い易くなる。また、弾性体30の挿入がし易いように、開口部18Aの縁には、傾斜面18cを形成しておくことが好ましい(図2参照)。
また、前記弾性体収容部18には、挿入路14bの経路上に、収容される弾性体30を固定するための固定部18dを形成しておくことが好ましい。このような固定部18dを形成しておくことで、弾性体30の収容状態が安定し、ノズル50や針70を挿入(刺し込んだ)ときに変位することが防止される。この場合、固定部18dは、図に示すように、円形凹所にしておき、その下面を貫通(孔)にしておくことで、ノズル以外にも針を刺し込んで収容物を注出することが容易に行えるようになる。
図3(a)は、スパウト10の注出口14aを通じて挿入路14b内に挿入される収容物注出用のノズル50の一例が示されている。
ノズル50は、スパウト10と同様、合成樹脂を型成形することによってワンピースとして一体形成することが可能であり、その本体51は、挿入路14bに嵌入されるように円筒状に形成されている。
前記本体51には、収容体3の収容部S内の収容物を注出可能な注出流路52と、挿入側先端に設けられ、前記弾性体収容部18に収容された弾性体30を押圧する押圧部54と、押圧部54に近接して設けられ、前記注出流路52に収容物を流入させる吸引口55が形成されている。
本実施形態では、本体51の先端側に、次第に縮径化するテーパ面56が形成されており、そのテーパ面56の先端に円筒状に下方に向けて突出する押圧部54が形成されている。前記吸引口55は、テーパ面56から押圧部54にかけて形成されており、注出量を多くできるように、360°に亘って形成されていることが好ましい。すなわち、本実施形態の吸引口55は、周方向に沿って所定の間隔をおいて360°に亘って形成されている(90°間隔で4個形成されている)。
前記スパウト10の挿入路14bの先端側には、収容部側開口14cに向けて次第に縮径するテーパ面14dが形成されており、このテーパ面14dは、前記ノズル50が挿入路14bに挿入されて注出状態にセットされると、ノズル50のテーパ面56と対向して、両者の間に所定の隙間が生じるように形成されている。この場合、ノズル50とスパウト10は、ノズル50が挿入路14bに挿入されて注出状態にセットされた際、ノズル先端の押圧部54が収容部側開口14cから突出して、弾性体収容部18に収容されている弾性体30を押圧するように形成されている。
前記ノズル50には、挿入路14bの内面との間で収容物の漏れを防止するように、ゴム製のOリング58が取着されている。また、前記スパウト10とノズル50の少なくとも一方には、ノズル50を挿入路14bに挿入して注出状態にセットした際、その状態を維持するように係止手段を設けておくことが好ましい。
本実施形態の係止手段は、ノズル50およびスパウト(挿入路14b)の両者に形成されており、ノズル50の本体51の外面に円周方向に亘って形成されたフランジ60と、挿入路14bに形成され、前記フランジ60が抜け止め係合する環状凹所14eによって構成されている。すなわち、図7の左右両側のノズル状態で示されるように、ノズル50を挿入路14bに挿入して押圧部54が収容部側開口14cから突出し始めると、フランジ60の下側のテーパ60aに案内されながらノズル50はさらに押し込まれ、最終的にフランジ60が円形凹所14eに嵌合することで、ノズル50の挿入状態が維持される。このとき、ノズル50の先端の押圧部54は、弾性体30を押圧して弾性変形させており、図7の矢印で示すように、弾性体収容部18の開口部18A、変形した弾性体30の表面と収容部側開口14cとの間の隙間、及び、吸引口55に亘って注出用の流路が形成される。
また、ノズル50の本体51の外面には、必要に応じて、ノズルの挿入時に注出口14aに当て付いて、それ以上の挿入を防止するフランジ61、及び、装置本体側に設けられた注出路に差し込んで係止されるフランジ62が形成されている。
図3(b)には、スパウト10の注出口14aを通じて挿入される収容物注出用の針70の一例が示されている。この針70は注出流路72を具備し、挿入路14bに嵌合される円筒部71を備え、円筒部71の中心部には、先端に向けて延在する管部74が形成されている。この管部74の先端側は先細り状に形成されており、その先端部には、少なくとも1つの吸引口75が形成されている。また、円筒部71には、針を差し込んだ際、注出状態を維持するように、前記ノズル50のテーパ60aを具備するフランジ60と同様、テーパ80aを具備するフランジ80が形成されている。
上記した注出用のノズル50および針70は、スパウト付き収容体1が装置本体にセットされる部分に設置されており、手動によってスパウト10の挿入路14bに挿入しても良いし、機械的に挿入するようにしても良い。また、ノズル50(針70)に対して所定の引き抜き力を加えれば、フランジ60(80)が環状凹所14eから離脱することができるため、ノズル50(針70)をスパウトから容易に引き抜くことが可能となる。
上述した構成において、前記収容体3内に収容される収容物は、重ね合わせたシート材3a,3bのいずれかの端部(例えば底部)を未溶着にしてその部分から充填し、その後、未溶着部分を溶着することで最終製品となるスパウト付き収容体1が完成される。あるいは、中身が入っていないスパウト付き収容体に対し、弾性体30に充填用のノズルを挿入して収容物を充填しても良い。
次に、上記したノズル50を用いて、スパウト付き収容体1から収容物を注出する動作について説明する。
前記ノズル50をスパウト10の注出口14aを介して挿入路14bに挿入し、所定の位置(注出状態となる位置)にセットすると、係止手段であるノズル50のフランジ60と、挿入路14bに形成された環状凹所14eが係合して、その状態が維持される。このとき、ノズル50の押圧部54は、収容部側開口14cから突出して弾性体収容部18に収容された弾性体30を押圧して弾性変形させ、収容部側開口14cとの間で隙間を生じさせ、吸引口55を開放する(図7の右側参照)。すなわち、押圧部54が収容部側開口14cから突出すると、それに近接して設けられた吸引口55は収容部Sに対して開放されて注出用の流路を形成し、この状態でノズル50を介して吸引動作を加えると、収容物は、弾性体収容部18の開口部18Aを介して吸引口55に案内されて注出が成される(図7矢印参照)。
この場合、開口部18Aは、弾性体30を挿入できる程度の大きさがあり、かつ、収容部S内に対しては開口した状態にあるため、流出量を多く確保することが可能となる。
そして、ノズル50をスパウトから取り外すと、弾性変形していた弾性体30は元の状態に戻り、前記スパウトの収容部側開口14cを封止するため、収容物の流出等を防止することが可能となる。
また、前記針70を用いて注出を行なう場合、挿入路14bを介して弾性体30に針が刺し込まれる。この際、針70は、その管部74の先端の吸引口75が弾性体30を通過して収容部内に達するように刺し込めば良い。そして、この状態で、針70を通じて吸引力を作用させると、その吸引力は、針先端の吸引口75を通じて収容体3の収容部Sに直接に作用し、収容物は、針70により注出される。なお、注出作業が完了して、弾性体30から針70を引き抜いても、弾性体30は、弾性体収容部18内で外側から押圧力が作用した状態にあるため、収容部S内の収容物が漏れ出ることが防止される。
以上説明したように、本実施形態のスパウト付き収容体1は、ノズル50による注出形態に加え、針70による注出形態の両方で使用することが可能なため、汎用性が高く、コストの低減が図れるようになる。また、ノズル50による注出時では、開口18Aを介して収容物を注出することになるため、注出流路を広く確保することができ、注出量を多くすることが可能となる。さらに、弾性体収容部18に収容される弾性体30によって、注出が行われないときの漏れを防止することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
例えば、弾性体収容部18に収容される弾性体の形状については、球以外にも、円柱体、ドーム形状にする等、任意の形状を採用することが可能である。また、弾性体収容部18の開口部18Aの大きさについては、適宜変形することが可能であり、開口する向きや、数についても適宜変形することが可能である。例えば、本実施形態では、図2に示すように、開口部18Aは、シート材に面する方向(シート材の内面と平行な方向)に形成したが、シート材に対して交差する方向に沿って開口するように形成しても良い。このような向きにすることで、注出量をより多く確保することが可能となる。或いは、弾性体収容部18については、上記した実施形態では壁部によって構成したが、フレーム構造にすることにより、その開口の方向を容易にシート材の内面と交差する方向にすることができ、注出量をより多く確保することが可能となる。
また、上述したノズル50とスパウト10の係止手段についても、適宜変形することが可能である。例えば、スパウト10の外側露出面13にフックなどを形成するとともに、ノズル側にフックに係合する係合部を形成したような構成であっても良い。さらに、ノズル50に関しては、スパウトの構成、或いは、装置本体の構成に応じて、その形状や装着方法等、適宜変形することが可能である。
1 スパウト付き収容体
3 収容体
3a,3b シート材
5 注出具
10 スパウト
12 溶着面
14a 注出口
14b 挿入路
14c 収容部側開口
18 弾性体収容部
18A 開口部
30 弾性体
50 ノズル
S 収容部

Claims (9)

  1. 複数のシート材で構成される収容体に溶着されるスパウトと、前記スパウトの注出口に挿入可能であり、挿入時に前記収容体内の収容物を注出するノズルと、を有する注出具であって、
    前記スパウトは、前記シート材に介在して溶着される溶着面と、前記ノズルが挿入される挿入路と、前記挿入路の経路上に設けられ、スパウトが前記シート材に溶着された際、収容体の収容部内に突出するとともに、前記収容体の収容部内に開口する開口部を有する弾性体収容部と、前記開口部を介して前記弾性体収容部に、前記挿入路の収容部側開口を封止した状態で装填される弾性変形可能な弾性体と、を有し、
    前記ノズルは、前記収容体の収容部内の収容物を注出可能な注出流路と、挿入側先端に設けられ、前記弾性体収容部に収容された弾性体を押圧する押圧部と、前記押圧部に近接して設けられ、前記注出流路に収容物を流入させる吸引口と、を有し、
    前記ノズルとスパウトは、前記ノズルを前記スパウトの挿入路に挿入して注出状態にセットした際、前記押圧部が前記弾性体を押圧して弾性変形させて前記吸引口が前記収容部側開口から突出し、前記開口部を介して収容物を前記吸引口に案内可能であるとともに、前記ノズルをスパウトから取り外した際、弾性変形していた前記弾性体が元の状態に戻って前記収容部側開口を封止することを特徴とする注出具。
  2. 前記弾性体収容部には、前記挿入路の経路上に、収容される弾性体を固定するための固定部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の注出具。
  3. 前記ノズルの吸引口は、ノズル先端に、周方向に沿って所定の間隔をおいて360°に亘って形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の注出具。
  4. 前記弾性体収容部に形成される開口部は対向して形成されており、両側から前記弾性体が装填可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の注出具。
  5. 前記ノズルおよびスパウトの少なくとも一方に、前記ノズルをスパウトの挿入路に挿入して注出状態にセットした際、その注出状態を維持する係止手段を設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の注出具。
  6. 複数のシート材によって収容部を形成した収容体を有し、前記複数のシート材間にスパウトを溶着したスパウト付き収容体であって、
    前記スパウトは、前記シート材に介在して溶着される溶着面と、収容物注出用のノズルが挿入される挿入路と、前記挿入路の経路上に設けられ、前記収容部内に突出するとともに、前記収容体の収容部内に開口する開口部を有する弾性体収容部と、前記開口部を介して前記弾性体収容部に、前記挿入路の収容部側開口を封止した状態で装填される弾性変形可能な弾性体と、を有し、
    前記弾性体収容部と弾性体は、前記弾性体を装填した際、弾性変形して中心領域に向けて押圧力を作用させるように形成されていることを特徴とするスパウト付き収容体。
  7. 前記弾性体収容部には、前記挿入路の経路上に、収容される弾性体を固定するための固定部が形成されていることを特徴とする請求項6に記載のスパウ付き収容体。
  8. 前記弾性体収容部に形成される開口部は、前記シート材の内面と交差する方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項6又は7に記載のスパウト付き収容体。
  9. 前記挿入路に収容物注出用のノズルが挿入された際、ノズルの挿入位置を固定するための係止手段を設けたことを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載のスパウト付き収容体。
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