JP2013256300A - 収容体 - Google Patents

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Abstract

【課題】分離して収容される複数種の収容物同士を必要に応じて必要量だけ混合でき、収容物を収容する収容部内に外気が流入することを防止する外気遮断機能を有する収容体を提供する。
【解決手段】収容体は、各収容部2A,2Bに収容された収容物をそれぞれ受け入れる外気遮断部材10を有する。各収容部は、外気遮断部材10を構成する筒部33に設けられた第1の隔壁34によって外部から隔離されると共に、流出口40および流入口41と密着する密着部材によっても外部から隔離されている。また、各収容部2A,2Bの収容物は、筒部33に設けられた第2の隔壁20によって仕切られたそれぞれの離隔室20A,20Bを経由して収容物混合部19へと注出され、収容物混合部19で各収容物が混合される。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、園芸用散布薬剤、頭髪染色用薬剤、接着剤など、複数種の収容物を分離して収容するとともに、それらの収容物同士を必要に応じて必要量だけ注出して混合できる収容体に関する。
従来、例えば、2種類の薬剤を混合攪拌して使用する染毛剤や、主剤および硬化剤を混合攪拌して硬化させる2液型の接着剤などは、使用直前に混合することが望ましく、そのため、薬剤の種類ごとに包装袋に密閉封入され、各包装袋から薬剤を攪拌容器に取り出して混合攪拌した後、使用されていた。しかし、このような従来の包装袋では、別途攪拌容器を用意して混合攪拌しなければならず、面倒である、という問題がある。
そのため、最近では、複数種の液体を複数の区画室に分離して収容するとともに、それらの液体同士を混合して吐出できるようにした様々な形態の収容体が提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
特開2007−126173号 特開2000−327042号
ところで、前記収容体には、嫌気性の液体を収容する場合があり、そのような嫌気性の収容物は、栓体を開封して注出操作をした後、そのまま収容体内に残しておくことがあるため、開封した後は、外気の流入を阻止できるように再シールすることが望まれる。また、複数種の液体を収容して混合できる液体混合型の収容体にあっては、収容体に収容される液体同士が混合作業以外のときに混ざることを確実に防止することが必要である。しかしながら、前述した特許文献1および特許文献2を含む従来の液体混合型の収容体は、これらの2つの要件を十分に満たすものではない。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、分離して収容される複数種の収容物同士を必要に応じて必要量だけ混合でき、混合作業以外のときにはこれらの収容物同士が混ざるのを確実に防止できるとともに、収容物を収容する収容部内に外気が流入することを防止する外気遮断機能も有する収容体を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、複数種の収容物を個別に収容する複数の収容部と、前記収容物を注出するための注出部と、前記注出部に設けられる外気遮断部材と、前記外気遮断部材を通じて注出される各収容物を一括して受けて混合するための収容物混合部と、を有する収容体であって、前記外気遮断部材は、固定部と、前記固定部と一体形成されて前記収容物混合部に通じる排出口とを備えた筒部と、前記固定部に固定され、前記筒部の側面に密着することにより密着領域を形成する変形可能な密着部材と、を有し、前記筒部は、前記密着領域の範囲内において、その内部を2つの区画室に分ける第1の隔壁を有するとともに、各区画室内を前記収容部の数に対応する数の離隔室に分ける第2の隔壁を有し、前記第1の隔壁によって仕切られる第1の区画室の各離隔室は、それぞれ前記各収容部に連通するとともに、前記収容物を注出させるための流出口を前記密着領域に有し、前記第1の隔壁によって仕切られる第2の区画室の各離隔室は、それぞれ前記筒部の排出口を通じて前記収容物混合部に連通するとともに、前記第1の区画室における各離隔室に対応した前記流出口から注出される収容物を、それぞれ前記密着領域を介して受け入れるための流入口を前記密着領域に有し、前記各収容部に押圧力を作用させて前記流出口および前記流入口に対する密着部材の密着状態を開放することにより、前記各収容部内の収容物を、対応する離隔室を経由して前記筒部の排出口から前記収容物混合部内へと一括注出可能としたことを特徴とする。
上記した構造の収容体によれば、収容部に押圧力を作用させて内圧を高めると、各収容部内の収容物は、前記筒部の第1の区画室の対応する離隔室内に導入されて、密着領域で密着している密着部材を、流出口を介して押し広げ、密着領域の対応する流出口および流入口を開放する。したがって、各収容部の収容物は、第1の区画室の対応する離隔室から開放された流出口を通じて流出するととともに、密着状態が開放された密着部材と筒部の側面との間の空間(密着部材が押し広げられることにより流出口と流入口との間に形成される収容物のための流路)を介して流入口から第2の区画室の対応する離隔室内に流入し、排出口を介して収容物混合部内に流入する。すなわち、各収容部の収容物は、互いに混合することなく各区画室の対応する離隔室を経由して注出され、収容物混合部で合流して混合される。一方、収容部の押圧を解除すると、その負圧によって、密着部材の引張力が回復し、密着領域の密着部材は再び筒部の側面に密着して流出口および流入口を閉塞する。したがって、収容物の注出後に、収容部内に外気が流入することが防止され、確実なシール機能が発揮される。
このように、上記した構造の収容体によれば、収容部に押圧力を作用させるたびに、各収容部に収容されている異なる収容物を、第2の区画室を介して収容物混合部へと注出でき、分離して収容されている複数種の収容物同士を、必要に応じて必要量だけ混合することができる。また、このとき、第2の区画室の容積と収容物混合部の容積とによって規定される量の収容物を注出することができることから、収容物の計量機能を得ることができる。
また、上記した構造の収容体によれば、各収容部は、筒部に設けられた第1の隔壁によって外部から隔離されるとともに、流出口および流入口に対して密着する密着部材によっても外部から更に隔離されている。すなわち、各収容部が、外部に対して2段階で隔離された状態となっているため、収容物注出後のシール性を高めることができ、収容物注出後の収容物の漏出や外気の流入を防止できる。また、外部に開放されている排出口により、サックバック効果(流出口および流入口が閉じられる際に外気との圧力差で収容物が収容部内へ向けて吸引される効果)も得られ、確実な再シール性、および漏れ防止性が確保される。
更に、上記した構造の収容体によれば、各収容部の収容物が、第2の隔壁によって仕切られたそれぞれの対応する離隔室を経由して収容物混合部へと注出される(互いに混合することなく各区画室の対応する離隔室を経由して注出される)ため、収容物混合部以外で各収容物が混ざることが防止される。このため、混合作業以外のときに、各収容物同士が混ざることを確実に防止できる。
なお、上記した構成では、収容物混合部に、着脱自在に取り付けられるキャップを設け、このキャップに、収容物混合部へ注出される混合された収容物を受ける受け部と、各離隔室の流入口に係脱自在に係合して、流入口を閉塞可能な封止部とを設けることが好ましい。このようなキャップによれば、収容物混合部にキャップを取り付けた状態で収容体を例えば振り動かすことにより、収容物混合部内の混合された収容物を、受け部と収容物混合部とによって形成される閉塞空間内で均一に撹拌混合することができるとともに、その混合物を受け部で受けた状態でキャップを収容物混合部(したがって収容体)から取り外して混合物を別の容器へ移し替えることもでき、使い勝手が良くなる。また、前記封止部により筒部の流入口を閉塞できるため、収容体を使用しないときの外気遮断機能を更に高めることができる。
本発明によれば、分離して収容される複数種の収容物同士を必要に応じて必要量だけ混合でき、混合作業以外のときには、これらの収容物同士が混ざるのを確実に防止できるとともに、収容物を収容する収容部内に外気が流入することを防止する外気遮断機能も有する収容体が得られる。
本発明に係る収容体の一実施形態を示す全体構成図。 図1に示した収容体の主要部を拡大した図であり、外気遮断部材の部分を拡大した斜視図。 収容物を注出する際の収容物の流出経路を示す図であり、(a)は収容物混合部としての計量カップの平面図、(b)は流出経路を矢印で示した外気遮断部材の斜視図、(c)は第1の収容部に収容される第1の収容物の流出経路を説明するための要部拡大断面図、(d)は第2の収容部に収容される第2の収容物の流出経路を説明するための要部拡大断面図。 収容部を構成する三方袋の全体構成を示す概略図。 収容物混合部としての計量カップに着脱自在に取り付けられるキャップの斜視図。 図5のキャップに設けられる封止部と、外気遮断部材の筒部の流入口との係脱形態を示す要部拡大断面図であり、(a)は封止部が流入口に係合した状態を示す図、(b)は封止部が流入口から離脱した状態を示す図。 キャップを収容物混合部としての計量カップに取り付けた状態を示す要部断面図であり、(a)は、キャップの受け部を計量カップ内に嵌め込むとともに、受け部から延在する筒体を筒部の第2の区画室内に嵌め込んだ状態で封止部を流入口に係合させた状態を示す図、(b)は、(a)の状態からキャップを若干引き戻して封止部を流入口から離脱させた状態を示す図。 図7の(b)の状態で収容体を逆さまにして計量カップ内の混合物をキャップの受け部へ移動させた状態を示す要部断面図。
以下、図面を参照しながら本発明に係る収容体の一実施形態について説明する。
図1から図4は、本発明に係る収容体の一実施形態を示す図であり、図1は、全体構成図、図2は、図1に示した収容体の主要部を拡大した図であり、外気遮断部材の斜視図、図3は、収容物を注出する際の収容物の流出経路を示す図であり、(a)は収容物混合部としての計量カップの平面図、(b)は流出経路を矢印で示した外気遮断部材の斜視図、(c)は第1の収容部に収容される第1の収容物の流出経路を説明するための要部拡大断面図、(d)は第2の収容部に収容される第2の収容物の流出経路を説明するための要部拡大断面図、そして、図4は、収容部を構成する三方袋の全体構成を示す概略図である。
本実施形態に係る収容体1は、複数種の収容物を個別に収容する複数の収容部、例えば、本実施形態では2種類の収容物を個別に収容する2つの収容部2A,2Bと、各収容部2A,2B内に収容される第1および第2の収容物を注出するために収容部2A,2Bの上部境界領域付近に形成された注出部3と、注出部3に設けられ、収容部2A,2Bに対する外気遮断機能を有する外気遮断部材10と、外気遮断部材10を通じて注出される各収容物を一括して受けて混合するための収容物混合部(筒状の計量カップ)19とを備えて構成されている。
ここで、収容部2A,2B内に収容される前記収容物としては、例えば、使用直前に混合することが望まれる園芸用散布薬剤、頭髪染色用薬剤、接着剤などの各種混合成分が挙げられるが、これに限定されず、例えば、食品、医薬品、化粧液、インクなどであっても良い。
収容部2A,2Bを有する収容体1は、軟性性を有する部材で構成され、外部から押圧力を加えることで、各収容部に収容された収容物が排出可能に構成されたものであれば良い。具体的に、本実施形態において、収容部2A,2Bは、所定形状のシート状部材2a,2bを重ね合わせ、図1および図4に斜線で示す周縁(側縁2e,2f、上縁2g、および、下縁2h)および中央部2iを溶着することで形成される。なお、注出部3に外気遮断部材10を介在して取り付ける前の段階では、上縁2gの溶着は行なわれず、また、中央部2iに関しても、注出部3を構成する領域(上部領域)の溶着は行なわれない(図4参照)。
また、本実施形態の収容部2A,2Bは、単にシート状部材2a,2bの周縁部を溶着した非自立体(二方体、三方体等;図では三方体)として構成されるが、例えば、ガゼット袋状の形態も本発明の収容部形態に含まれる。なお、収容部2A,2Bに関しては、溶着する部分や、袋体を構成するシート状部材の形状等については、使用用途などに応じて適宜変形することができ、図に示す構成に限定されることはない。また、複数存在する収容部を押圧することができれば、ボトルタイプとして構成されていても良い。
本実施形態における前記シート状部材2a,2bは、柔軟性を有する合成樹脂製のシート(プラスチックフイルム)、例えば、溶着し易いように、ポリエチレンやポリプロピレンなどによって構成されており、その表面側に、収容物に対するバリア性を高めるように、ナイロン、アルミホイルなどを積層した、いわゆる複合層で構成されている。
前記注出部3に設けられる外気遮断部材10は、筒部33と、この筒部33の側面に対して密着することで密着領域を形成する変形可能な密着部材と、を備えている。前記筒部33には、前記密着部材が固定されるように、その上下(注出方向の上下)に溶着部(固定部)33a,33bが一体形成されている。前記筒部33及び溶着部33a,33bは、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂によって形成されており、本実施形態では、前記収容部を形成する重ねた状態のシート状部材2a,2bによって密着部材が構成されている。具体的に、前記溶着部33a,33bは、前記重ねた状態のシート状部材2a,2b間に介在されて、その内面縁部が溶着し易いような形状となっていれば良く、例えば、断面が舟形形状、楕円形状、円形状のようなものが該当する(これらの形状を略舟形形状とする)。そして、シート状部材2a,2b間に介在された溶着部33a,33bに対しては、図示しないヒートバーにより、重ね合わせたシート状部材2a,2bが溶着される(溶着される部分を斜線で示す)。
なお、前記下側の溶着部33bには、下方に向けて仕切片33cが一体形成されており、この仕切片33cには、前記シート状部材の中央部2iの延長部分が溶着され、これにより、各収容部2A,2B内に収容される収容物は、中央部2i部分での溶着、及び仕切片33cによって分離された状態となる。
前記筒部33は、溶着部33a,33bに溶着されるシート状部材2a,2bが未溶着状態となった部分であり、シート状部材2a,2bがその張力によって密着(圧接)する部分となっている。このため、筒部33の表面は、溶着部33a,33bの表面と面一(断面略舟形形状)になっていても良いし、段差面となっていても良い。すなわち、筒部33と溶着部33a,33bは一体化されており、シート状部材2a,2bが溶着部33a,33bに溶着され、筒部33の表面は未溶着部分(白抜き部分)となる。なお、本実施形態では、筒部33の表面は、溶着部33a,33bの表面と面一となっており、溶着部33a,33bの両端部は、筒部33の外面から外方向に突出する突出縁33fとなっている。
また、前記シート状部材2a,2bは、溶着部33a,33b以外に、その両側縁2j,2kで互いに溶着されるとともに、後述する第2の隔壁位置に対応して、筒部33の表面部(接合部領域2l,2m)に溶着される(図2の斜線参照)。この2l,2mの溶着は、収容物が混合しないように溶着される部分となる。
前記筒部33は、その内部を上下2つの区画室34A,34Bに分ける第1の隔壁(本実施形態では、横隔壁)34を備えている。ここでは、収容部側の区画室(第1の区画室)を符号34Aで、排出口側の区画室(第2の区画室)を符号34Bで示してある。なお、本実施形態では、仕切られる空間が円筒空間となっているが、任意の形状の空間で仕切られても良い。また、筒部33は円筒形状に限られることはない。
前記筒部33の表面の未溶着部分は、上下に区画した第1および第2の区画室34A,34Bを跨ぐように形成されており、前記シート状部材2a,2bは、2つの区画室34A,34Bに対応する部分で、その表面(筒部表面)に密着(あるいは圧着)している。
また、各区画室34A,34Bは、第2の隔壁(本実施形態では、縦隔壁)20によって、収容部の数に対応する数の離隔室に分けられている。したがって、本実施形態では、収容部2A,2Bが2つであるため、上下の各区画室34A,34Bには、それぞれ2つの(左右の)離隔室20A,20Bが存在する。この場合、第2の隔壁20は、2つの区画室34A,34Bに跨って延びており、その上端は筒部33の上方まで延び、その下端は筒部33の下方まで延びている。そして、隔壁20は、筒部33の下端から更に下方へ延びており、前記仕切片33cと一体化されて、各収容部2A,2Bからの収容物を、そのまま下側の第1の区画室34Aの対応する離隔室20A,20Bへ、それぞれ案内するガイド部としての機能を有する。
第1の隔壁34によって仕切られる下側の第1の区画室34Aの各離隔室20A,20Bは、注出部3の流路を介して対応する収容部2A,2Bに連通するとともに、収容物を注出させるための1つの流出口40を有する。本実施形態において、第1の区画室34Aにおける各離隔室20A,20Bに対応して設けられる流出口40は、筒部33の側面の両側に、例えば周方向に180°互いに離間されて設けられるとともに、第2の隔壁20を挟んで互いに反対側(すなわち、第2の隔壁20と筒部33との接合部領域2l,2mを挟んで互いに反対側)に位置されている。特に、本実施形態において、それぞれの離隔室20A,20Bの流出口40は、第2の隔壁20と筒部33との接合部領域2l,2mに近接して設けられている。なお、本実施形態では、各離隔室20A,20Bに1つの流出口40が設けられているが、2つ以上の流出口40が設けられていても良い。
また、第1の隔壁34によって仕切られる上側の第2の区画室34Bの各離隔室20A,20Bは、筒部33の上端に形成された排出口70を通じて筒状の計量カップ19に連通されるとともに、第1の区画室34Aの対応する離隔室20A,20Bの流出口40から注出される収容物を受け入れるための流入口41を有する。本実施形態において、第2の区画室34Bのそれぞれの離隔室20A,20Bの流入口41は、前記流出口40と上下にほぼ位置合わせされた状態で筒部33の側面の両側に、周方向に180°互いに離間されて設けられている(したがって、流出口40と同様、隔壁20と筒部33との接合部領域2l,2mに近接して設けられている)。なお、本実施形態では、各離隔室20A,20Bに1つの流入口41が設けられているが、2つ以上の流入口41が設けられていても良い。
また、本実施形態では、流出口40および流入口41は、筒部33の側面に略面一に形成されているが、筒部33の側面から径方向外側に突出する凸部を設けておき、この凸部に流出口40および流入口41を形成しても良い。その場合、凸部の先端を平坦な面に形成してシート状部材2a,2bの内面が密着し易い形状にしておくことが好ましい。このような構成では、前記凸部によってシート状部材2a,2bが径方向外側に弾性的に引き伸ばされるようになるため、シート状部材と筒部との密着領域において、前記凸部の先端面にシート状部材2a,2bがその引張力によって圧接し、流出口40および流入口41を十分なシール状態で閉塞できるようになる。
なお、排出口70を通じて筒部33と連通する計量カップ19は、筒部33と一体に形成されていても良く、あるいは、筒部33に着脱自在に取り付けられるようになっていても良い。
以上のように構成された収容体1の作用について説明する。
収容部2A,2Bに、ほぼ均等に押圧力を作用させて収容部2A,2B内の圧力を高めると、各収容部2A,2A内の収容物は、図3に矢印で示されるように、仕切片33cによって、注出部3の流路から、下側の第1の区画室34Aの対応する離隔室20A,20B内に流れ込み、それぞれ流出口40を介して、密着状態のシート状部材2a,2bを押圧するようになる。そして、この押圧力により、筒部33の側面に密着していたシート状部材2a,2bは、側面から離間し(シート状部材2a,2bが押し広げられ)、流出口40および流入口41が開放される(図3の(c)(d)参照)。
これにより、各収容部2A,2Bからのそれぞれの収容物は、図3の矢印で示されるように、第1の区画室34Aの離隔室20A,20Bから、開放された流出口40を通じて流出するとともに、密着状態が解放されたシート状部材2a,2bと筒体33の側面との間の空間(シート状部材2a,2bが押し広げられることにより流出口40と流入口41との間に形成される収容物のための流路)を介して、対応する流入口41に流入して上側の第2の区画室内34Bの対応する離隔室20A,20Bに流れ込む。そして、第2の区画室内34Bの離隔室20A,20Bに流れ込んだ各収容物は、排出口70を介して、そのまま計量カップ19に注出されて混合されるようになる。
なお、本実施形態では、各離隔室20A,20Bの流入口41(および流出口40)は、第2の隔壁20を挟んで互いに反対側に位置されており、また、シート状部材2a,2bが第2の隔壁20と筒部33との接合部領域2l,2mで溶着されているため、密着状態が解放されたシート状部材2a,2bと筒体33の側面との間の空間に流れ込んだ2種類の収容物同士が混ざり合うことはない。すなわち、各収容部2A,2Bの収容物は、互いに混合することなく各区画室34A,34Bの対応する離隔室20A,20Bを経由して注出され、計量カップ19で合流して混合されることになる。
一方、このように収容物を注出した後、収容部2A,2Bに作用する押圧力を解除すると、上側の第2の区画室34Bおよび計量カップ19に規定量の収容物が貯留されたままの状態で、貯留された収容物を別に容器へ移すことが可能となる。また、シート状部材2a,2bに作用する押圧力が解除されると、流入口41(および流出口40)部分におけるシート状部材2a,2bは、その負圧および引張力によって、再び筒体33の側面に密着して流出口40および流入口41を閉塞するため、収容部2A,2B内に外気が流入することを確実に防止することが可能となる。
すなわち、計量カップ19と第2の区画室34Bとによる貯留効果と、シート状部材2a,2bによる密着効果によって、確実なシール効果が得られるようになる。また、本実施形態では、筒部33の排出口70が計量カップ19を介して外部に開放しているため、サックバック効果(流出口40および流入口41が閉じられる際に外気との圧力差で収容物が収容部2A,2B内へ向けて吸引される効果)も得られ、確実な再シール性が得られると共に、液だれを確実に防止することができる。
また、本実施形態では、排出口70側の計量カップ19、および第2の区画室34Bが、収容物の流出後に収容物を貯留させる機能(貯留室となる機能)を有するため、収容物を注出する度に、計量カップ19および第2の区画室34Bに常に一定量の収容物を貯留させることが可能となり、収容物の計量機能を得ることができる。この場合、計量カップ19に目盛を付したり、計量カップを透明な材料で構成することで、注出量を把握させることも可能である。
また、本実施形態では、流出口40および流入口41が、互いに上下にほぼ位置合わせされた状態で筒部33の側面の両側にそれぞれ形成されるため、効率的な押圧力の伝達および収容物の流出を実現することができる。
さらに、本実施形態の収容体1によれば、各収容部2A,2Bの収容物が、第2の隔壁20によって仕切られたそれぞれの対応する離隔室20A,20Bを経由して収容物混合部としての計量カップ19へと注出される(互いに混合することなく各区画室34A,34Bの対応する離隔室20A,20Bを経由して注出される)ため、計量カップ19以外で、各収容物が混合されることが防止される。つまり、混合作業以外のときに、これらの収容物同士が混ざることを確実に防止できる。
そして、上述した実施形態のような収容体では、前記計量カップ19に着脱自在に取り付けられるキャップ(軽量カップ19そのものが、解放された状態にならない)を設けておくことが好ましい。また、このようなキャップは、単に、軽量カップ19を閉塞するだけでなく、計量カップ19へ注出される混合された収容物を、別途、受けることができる受け部と、各離隔室20A,20Bの流入口41に係脱自在に係合してこの流入口41を閉塞可能な封止部とを設けておくことが好ましい。
以下、そのような機能を有するキャップを、図1及び図5を参照しながら具体的に説明する。
図5に示されるように、キャップ30は、計量カップ19の外周に被嵌されて計量カップ19の開口を閉塞できる有底円筒状の外筒部30Aと、この外筒部30Aの上端部に形成されて側方および上方に向けて張り出す板状の摘み部30aと、外筒部30Aの上端部内面から外筒部30Aの内側で、これと同軸的に延びるとともに、外筒部30Aとの間に計量カップ19の周側壁を受け入れるための環状空間を形成する筒状の内筒部30Bとを備えている。すなわち、軽量カップ19の周側壁は、外筒部30Aと内筒部30Bとの間の環状空間内に入り込むとともに、内筒部30Bは、計量カップ19へ注出される混合された収容物を受ける受け部をその内側に形成する。
また、受け部を形成する内筒部30Bからは、そのまま、前記筒部33の第2の区画室34B内に嵌まり込む筒体30Baが延びている。この筒体30Baは、ある程度弾性的に変形できる材料によって形成されており、その端部付近に、第2の区画室34Bの各離隔室20A,20Bの流入口41に係脱自在に係合して、各流入口41を閉塞可能な一対の封止部27を有している。
また、封止部27には、その上端部に、流入口41に係合した状態からの離脱を容易にする(図6(a)及び(b)参照)ための下向きの傾斜面27aが形成されている。なお、本実施形態では、筒体30Baは、前記受け部をそのまま延在させて内筒部30B自体によって同一材料から一体に形成される(筒体30Baを形成する内筒部30Bは、この場合には互いに面一な計量カップ19の内周面と筒部33(第2の区画室34B)の内周面とに嵌合できる外径寸法を有する)が、異なる素材により別体で形成されていても良い。
また、前記筒体30Baには、第2の隔壁20を受け入れて、筒体30Baを第2の区画室32B内へ導入するためのガイド溝25が両側にそれぞれ形成されている。さらに、筒体30Baには、この筒体30Baを第2の区画室34B内に嵌め込んだ状態で、封止部27を流入口41から離脱させた際に流入口41から第2の区画室34B内への収容物の流入を許容する切り欠き部55が、ガイド溝25の開口端付近から周方向に連続的に延びるように形成されている。
このようなキャップ30によれば、計量カップ19にキャップ30を取り付けた状態で収容体1を例えば振り動かすことにより、計量カップ19内の混合された収容物を内筒部30Bの受け部と計量カップ19とによって形成される閉塞空間内で均一に撹拌混合することができるとともに、その混合物を前記受け部で受けた状態でキャップ30を計量カップ19(したがって、収容体1)から取り外して混合物を別の容器へ移し替えることもでき、使い勝手が良くなる。また、封止部27により筒部33の流入口41を閉塞できるため、収容体1を使用しないときの外気遮断機能を更に高めることができる。
以下、これについて詳しく説明する。
図7は、キャップ30を計量カップ19に取り付けた状態を示す要部断面図であり、図7(a)は、キャップ30の内筒部30B(受け部)を計量カップ19内に嵌め込むとともに、内筒部30B(受け部)から延在する筒体30Baを筒部33の第2の区画室34B内に嵌め込んだ状態で、筒体30Baの封止部27を流入口41に係合させた状態(図6(a)参照)を示している。この状態では、封止部27によって、筒部33の流入口41が閉塞されるため、特に収容体1を使用しないときにおいて、前述した外気遮断機能を更に高めることができる。
一方、図7(b)は、図7(a)の状態から、摘み部30aを摘まんで、キャップ30を若干引き上げて封止部27を流入口41から離脱させた状態(図6(b)参照)を示している。この状態では、筒部33の内周面と筒体30Baの外周面との間に封止部27が介在することになるため筒体30Baが弾性的に変形するが、筒体30Baの下端部に形成される切り欠き部55の存在により、流入口41から第2の区画室34B内への収容物の流入が許容される。したがって、この状態では、前述したように、収容部2A,2Aに押圧力を作用させて各収容部2A,2Bの収容物を第2の区画室34Bおよび計量カップ19に混合状態で貯留できる。
また、その貯留状態(計量カップ19にキャップ30を取り付けた状態)で収容体1を例えば振り動かすことにより、計量カップ19内の混合された収容物を内筒部30Bの受け部と計量カップ19とによって形成される閉塞空間内で均一に撹拌混合することができる。
そして、その後、図8に示されるように、収容体1を逆さまにして計量カップ19内の混合物をキャップ30の内筒部30B(受け部)へ移動させ(移動された貯留物が図8にSで示されている)、キャップ30を計量カップ19(したがって、収容体1)から取り外せば、混合物(貯留物S)を別の容器へ移し替えることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されず、種々変形して実施することが可能である。
例えば、上記した実施形態では、収容部が2つであったが、収容部の数は3つ以上であっても良い。その場合、収容部の数に応じて離隔室の数(したがって、第2の隔壁の数)を増やせば良い。また、上記した実施形態における収容部2A,2Bについては、その形状、大きさ、構成素材等、適宜変形することができ、注出部3に装着される外気遮断部材10についても、収容部の形状や大きさに応じて、その取着位置を適宜変更することが可能である。また、外気遮断部材10の全体的な構成や、溶着部の形状等についても適宜変形することが可能である。さらに、上記した実施形態では、外気遮断部材10を構成する密着部材は、収容部と同一のシート状部材で構成したが、専用の部材で構成しても良い。また、外気遮断部材は、露出された状態になっているが、別途、カバー部材等を被着して隠蔽しても良い。
1 収容体
2a,2b シート状部材(密着部材)
2A,2B 収容部
3 注出部
10 外気遮断部材
19 計量カップ(収容物混合部)
20 第2の隔壁
20A,20B 離隔室
25 ガイド溝
27 封止部
30 キャップ
33 筒部
33a,33b 溶着部(固定部)
34 第1の隔壁
34A 第1の区画室
34B 第2の区画室
40 流出口
41 流入口
55 切り欠き部
70 排出口

Claims (7)

  1. 複数種の収容物を個別に収容する複数の収容部と、
    前記収容物を注出するための注出部と、
    前記注出部に設けられる外気遮断部材と、
    前記外気遮断部材を通じて注出される各収容物を一括して受けて混合するための収容物混合部と、
    を有する収容体であって、
    前記外気遮断部材は、
    固定部と、前記固定部と一体形成されて前記収容物混合部に通じる排出口とを備えた筒部と、
    前記固定部に固定され、前記筒部の側面に密着することにより密着領域を形成する変形可能な密着部材と、
    を有し、
    前記筒部は、前記密着領域の範囲内において、その内部を2つの区画室に分ける第1の隔壁を有するとともに、各区画室内を前記収容部の数に対応する数の離隔室に分ける第2の隔壁を有し、
    前記第1の隔壁によって仕切られる第1の区画室の各離隔室は、それぞれ前記各収容部に連通するとともに、前記収容物を注出させるための流出口を前記密着領域に有し、
    前記第1の隔壁によって仕切られる第2の区画室の各離隔室は、それぞれ前記筒部の排出口を通じて前記収容物混合部に連通するとともに、前記第1の区画室における各離隔室に対応した前記流出口から注出される収容物を、それぞれ前記密着領域を介して受け入れるための流入口を前記密着領域に有し、
    前記各収容部に押圧力を作用させて前記流出口および前記流入口に対する密着部材の密着状態を開放することにより、前記各収容部内の収容物を、対応する離隔室を経由して前記筒部の排出口から前記収容物混合部内へと一括注出可能としたことを特徴とする収容体。
  2. 前記固定部は、断面略舟形形状の溶着部として形成され、
    前記密着部材は、前記溶着部を介在して溶着されるシート状部材であることを特徴とする請求項1に記載の収容体。
  3. 前記シート状部材は、前記複数の収容部を形成していることを特徴とする請求項2に記載の収容体。
  4. 前記筒部が前記第1の隔壁によって上下に仕切られることにより前記2つの区画室が形成され、対応する離隔室同士の前記流出口および前記流入口が互いに上下にほぼ位置合わせされた状態で前記筒部の側面にそれぞれ形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の収容体。
  5. 前記収容物混合部に着脱自在に取り付けられるキャップを更に備え、
    前記キャップは、前記収容物混合部へ注出される混合された収容物を受ける受け部と、前記各離隔室に対応して設けられた前記各流入口に対して係脱自在に係合して、各流入口を閉塞可能にする封止部と、を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の収容体。
  6. 前記キャップは、前記受け部から延在して前記筒部の前記第2の区画室内に嵌まり込む筒体を有し、
    前記筒体には、前記第2の隔壁の案内によって筒体を第2の区画室内へ導入するガイド溝が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の収容体。
  7. 前記筒体には、この筒体を前記第2の区画室内に嵌め込んだ状態で前記封止部を前記流入口から離脱させた際、前記流入口から前記第2の区画室内への収容物の流入を許容する切り欠き部が設けられることを特徴とする請求項5又は6に記載の収容体。
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