JP7168369B2 - 注出口付き包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、注出口付き包装袋に関する。
従来、注出口を有する包装袋は、例えば詰め替え用の内容物を収納する包装袋(パウチ)において、内容物の注ぎ出しを容易にするため、広く用いられている。前記包装袋では、注出口部材(スパウト)におけるガス(酸素、水分など)の透過性を低くすることが求められている。そのため、スパウトにガスバリア性が高い層が形成された包装袋が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。ガスバリア性が高い層を有するスパウトは、例えば、インサート成形などにより作製される。
特開2016-84166号公報
前記包装袋では、製造に手間がかかるという問題があった。そのため、ガスバリア性に優れた注出口部材を有し、かつ製造が容易である包装袋が要望されていた。
本発明の一態様は、ガスバリア性に優れた注出口部材を有し、かつ製造が容易である注出口付き包装袋を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、内容物を収容する容器本体と、前記容器本体内の前記内容物を注出させるための注出口部材と、を備え、前記注出口部材は、前記容器本体に取り付けられる基部と、前記基部とは別部材であって、前記内容物を注出する流路が形成された注出筒部と、を有し、前記基部は、貫通孔を有し、前記注出筒部は、前記貫通孔に挿入されて前記基部に対して位置決めされている、注出口付き包装袋を提供する。
前記注出口付き包装袋は、前記注出筒部と前記貫通孔に、1または複数の移動規制機構が形成され、前記移動規制機構は、前記注出筒部と前記貫通孔のうち一方に形成された係止部と、他方に形成された受け部とを有し、前記係止部が前記受け部に係止することによって前記基部と前記注出筒部との相対移動が規制される構成を採用してもよい。
前記注出筒部の単位厚みあたりの酸素透過度は、前記基部の単位厚みあたりの酸素透過度より小さいことが好ましい。
前記注出筒部の硬度は、前記基部の硬度より高いことが好ましい。
前記注出筒部は、少なくとも一部が前記基部から突出し、前記移動規制機構のうち少なくとも1つにおいて、前記係止部は、前記基部から突出した部分の前記注出筒部の外周面に形成された凸部であり、この係止部が係止する前記受け部は、前記貫通孔の開口端であってよい。
前記移動規制機構のうち少なくとも1つにおいて、前記係止部は、前記注出筒部の端部の外周面に形成された凸部であり、この係止部が係止する前記受け部は、前記貫通孔の端部の内周面に形成された凹部であってよい。
前記移動規制機構のうち少なくとも1つにおいて、前記係止部は、前記貫通孔の内周面に形成された凸部であり、この係止部が係止する前記受け部は、前記注出筒部の外周面に形成された凹部であってよい。
前記移動規制機構のうち少なくとも1つにおいて、前記係止部は、前記注出筒部の端部の外周面から径方向外方に延出する第1延出部と、前記第1延出部の先端から前記第1延出部に対して傾斜する方向に延出する第2延出部とを備え、この係止部が係止する前記受け部は、前記第1延出部を収容する第1凹部と、前記第2延出部を収容する第2凹部とを有していてよい。
前記注出口付き包装袋は、前記流路を開閉自在に閉止する内蓋をさらに備えていてもよい。
本発明の一態様によれば、ガスバリア性に優れた注出口部材を有する注出口付き包装袋が得られる。本発明の一態様によれば、注出口付き包装袋を容易に製造できる。
実施形態の注出口付き包装袋の一部断面図である。 図1に示す注出口付き包装袋の注出口部材の基部および注出筒部の平面図である。 図1に示す注出口付き包装袋の注出口部材の注出筒部の側面図である。 前図に示す注出筒部の平面図である。 図1に示す注出口付き包装袋の注出口部材の基部の側面図である。 前図に示す基部の平面図である。 図1に示す注出口付き包装袋の全体図である。 注出筒部の第1変形例を示す斜視図である。 注出口部材の第1変形例を示す断面図である。 前図の注出口部材の注出筒部を示す斜視図である。 注出口部材の第2変形例を示す断面図である。 注出口部材の第3変形例を示す断面図である。 注出口部材の第4変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している場合がある。
図1は、実施形態の注出口付き包装袋10の一部断面図である。図2は、注出口部材2の基部6および注出筒部7の平面図である。図3は、注出口部材2の注出筒部7の側面図である。図4は、注出筒部7の平面図である。図5は、注出口部材2の基部6の側面図である。図6は、基部6の平面図である。図7は、注出口付き包装袋10の全体図である。
図7に示すように、実施形態の注出口付き包装袋10(以下、単に包装袋10という。)は、容器本体1と、注出口部材2とを備える。容器本体1は、例えば、互いに平面形状が同一である2枚の胴部フィルム51,51と、底部フィルム52とから構成されたスタンディングパウチである。胴部フィルム51,51は、例えば、厚さ方向(Y方向)から見て長方形である。胴部フィルム51,51の長さ方向(Z方向)の一端を含む部分を第1端部51A(図7における上端部)といい、他端を含む部分を第2端部51B(図7における下端部)という。
胴部フィルム51,51と底部フィルム52とは、周縁部がヒートシールされることで一体に形成されている。例えば、包装袋10は、側端シール部51a、51aと、第1端シール部51bと、底部シール部52aと、を有する。側端シール部51a、51aは、胴部フィルム51,51の両側の側端部がシールされることで形成される。第1端シール部51bは、胴部フィルム51,51の第1端部51Aがシールされることで形成される。底部シール部52aは、胴部フィルム51,51と底部フィルム52とがシールされることで形成される。底部フィルム52は、第2端部51Bにおいて胴部フィルム51,51の間に介装されている。
包装袋10の収容部10aには内容物を充てんすることができる。収容部10a内に内容物が充てんされた包装袋10は、底部フィルム52を下にした状態(正立状態)でスタンディング可能となる。内容物は、特に限定されないが、液状物、粉体や顆粒体等の固体、あるいは粘稠体、液体等、あるいはこれらの混合物などが挙げられる。
胴部フィルム51および底部フィルム52として使用するフィルムとしては、例えば、基材フィルムとシーラント層とを有する積層体が用いられる。基材フィルムは、例えば、二軸延伸ポリプロピレン、二軸延伸ポリアミド、二軸延伸ポリエステル等によって構成される。シーラント層は、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂によって構成される。
積層体を製造する方法としては、ドライラミネート法、押出ラミネート法、共押出法などが挙げられる。基材フィルム層とシーラント層との間には接着強度の向上のため、接着剤やアンカー剤等を設けることができる。積層体は、包装袋10の強度を高めるために基材フィルムを複数枚備えていてもよい。積層体は、気体や紫外線のバリア性を高めるため、アルミニウム箔等の金属箔;金属蒸着層;セラミック等の無機質蒸着層;エチレン-ビニルアルコール共重合体フィルムなどを有していてもよい。
図1および図2に示すように、注出口部材2は、胴部フィルム51,51の第1端部51Aの中央部に設けられている。
注出口部材2は、基部6と、注出筒部7と、キャップ5とを備える。X方向は基部6の長さ方向である。Y方向は基部6の幅方向である。Z方向は基部6の厚さ方向である。Z方向を上下方向または高さ方向ともいう。
図2に示すように、基部6は、例えば、中央部からX方向に沿って離れるほど幅(Y方向の寸法)が狭くなる形状(いわゆる舟形状)であってよい。図1に示すように、基部6の第1端面6a(図1における上面)および第2端面6b(第1端面6aの反対の面。図1における下面)はXY平面に沿う。
図2に示すように、基部6は、胴部フィルム51,51に挟み込まれた状態で容器本体1に取り付けられている。基部6の一方および他方の側面6c,6cは、それぞれ胴部フィルム51,51の内面に溶着されている。基部6の側面6c,6cには、胴部フィルム51,51に対する接合強度を高めるための凹凸部6d(図5参照)が形成されていてもよい。図1に示すように、基部6には、厚さ方向(Z方向)に沿う貫通孔21が形成されている。図6に示すように、貫通孔21の平面形状(Z方向から見た形状)は円形状である。
注出筒部7は、円筒状とされている。注出筒部7の一部(図1における下部)は、貫通孔21に挿入されている。注出筒部7の他の部分(図1における上部)は、基部6の第1端面6a(図1における上面)から、Z方向(図1における上方)に突出している。注出筒部7が第1端面6aから突出した部分を突出部分9という。
図2および図6に示すように、注出筒部7の内部空間である流路8の平面形状(Z方向から見た形状)は、例えば円形状である。図1に示すように、流路8は、容器本体1の内容物を注出筒部7の先端7c側の開口である注出口7bから注出させることができる。注出筒部7の突出部分9の外周面には、ネジ部23が形成されている。注出筒部7は、基部6とは別に成形された別部材である。C1は注出筒部7の中心軸である。
図3および図4に示すように、注出筒部7には、二対(計4つ)のスリット7eが形成されている。スリット7eは、注出筒部7を厚さ方向に貫通しており、基端7dを起点として先端7cに向かって中心軸C1に平行に延びる。図3に示すように、スリット7eの先端(図3における上端)の高さ位置は、特に限定されないが、係止凸部11Aより低い位置であってよい。図4に示すように、4つのスリット7eは、周方向(中心軸C1周りの方向)に間隔をおいて形成されている。なお、スリットの数は、一対または複数対であってよい。
4つのスリット7eを、周方向(中心軸C1周りの方向)に「スリット7e1~7e4」という。スリット7e1,7e2の間の舌状部分、およびスリット7e3,7e4の間の舌状部分は、拡径および縮径方向に弾性的に曲げ変形可能である。そのため、注出筒部7を第1端面6a側から基部6の貫通孔21に挿入する際に、前記舌状部分を弾性的に曲げ変形させ、係止凸部11Bを縮径方向に移動させることができる。したがって、注出筒部7を基部6に組み付ける作業が容易となる。
図1に示すように、注出筒部7の外周面7aと貫通孔21の内周面21aには、複数の移動規制機構4が、Z方向に位置を違えて形成されている。図1に示す包装袋10では、2つの移動規制機構4が形成されている。
2つの移動規制機構4のうち第1移動規制機構4Aは、係止凸部11Aと、受け部12Aとを有する(図3および図5参照)。係止凸部11A(係止部)は、注出筒部7の突出部分9の外周面7aに、周方向(中心軸C1周りの方向)に沿って形成された円環状の凸部である。係止凸部11Aは、外周面7aから径方向外方に突出している。係止凸部11Aの断面形状(中心軸C1に沿う断面の形状)は、例えば矩形状である。係止凸部11Aの外径は、貫通孔21の内径より大である。係止凸部11Aの高さ位置は、先端7cと基端7dとの中間位置である。例えば、係止凸部11Aの高さ位置は、注出筒部7の高さ方向(Z方向)の中央付近であってよい。
受け部12Aは、貫通孔21の第1端面6a側の開口端である。受け部12Aには、係止凸部11Aが係止可能である。係止凸部11Aが受け部12Aに係止することによって、基部6と注出筒部7との中心軸C1方向(Z方向)の相対移動が規制される。すなわち、図1において、基部6に対する注出筒部7の下方移動が規制される。係止凸部11Aが受け部12Aに係止した状態では、係止凸部11Aは受け部12Aの内面に周方向(中心軸C1周りの方向)にわたって当接する。係止凸部11Aと受け部12Aとが接触することによって、外部への内容物の漏れおよび外部からの異物の混入を抑えることができる。
2つの移動規制機構4のうち第2移動規制機構4Bは、一対の係止凸部11B,11Bと、受け部12Bとを有する(図3および図5参照)。係止凸部11B(係止部)は、注出筒部7の基端7d(図1において下端部)の外周面7aに、周方向(中心軸C1周りの方向)に沿って形成された円弧状の凸部である。係止凸部11Bは、外周面7aから径方向外方に突出している。係止凸部11Bの断面形状(中心軸C1に沿う断面の形状)は、例えば矩形状である。係止凸部11Bの外径は、貫通孔21の内径より大である。
2つの係止凸部11A,11Aは、周方向(中心軸C1周りの方向)に離れて形成されている。2つの係止凸部11A,11Aは、中心軸C1周りの回転対称位置にあることが好ましい。図4に示すように、係止凸部11Bの両端は、それぞれスリット7eに達している。すなわち、係止凸部11Bは、隣り合う2つのスリット7e,7eの一方から他方にかけて形成されている。詳しくは、一方の係止凸部11Bは、スリット7e1からスリット7e2にかけて形成されている。他方の係止凸部11Bは、スリット7e3からスリット7e4にかけて形成されている。
なお、基端7dには、係止凸部11Bが形成されていない周方向範囲に、外周面7aから径方向外方に突出する係止凸部(図示略)を形成することもできる。これにより、外部への内容物の漏れおよび外部からの異物の混入を防ぐ効果を高めることができる。
受け部12Bは、貫通孔21の中心軸C1方向(Z方向)の端部(図1において下端部)の内周面21aに形成された凹部である。受け部12Bは、周方向(中心軸C1周りの方向)に沿って形成された円環状の凹部である。受け部12Bの断面形状(中心軸C1に沿う断面の形状)は、例えば矩形状である。
受け部12Bには、係止凸部11Bが挿入されて係止可能である。係止凸部11Bが受け部12Bに係止することによって、基部6と注出筒部7との中心軸C1方向(Z方向)の相対移動が規制される。すなわち、図1において、基部6に対する注出筒部7の上方移動が規制される。係止凸部11Bが受け部12Bに係止した状態では、係止凸部11Bは受け部12Bの内面に周方向(中心軸C1周りの方向)にわたって当接する。係止凸部11Bと受け部12Bとが接触することによって、外部への内容物の漏れおよび外部からの異物の混入を抑えることができる。
第1移動規制機構4Aは基部6に対する注出筒部7の基端方向(図1における下方)の移動を規制し、第2移動規制機構4Bは基部6に対する注出筒部7の先端方向(図1における上方)の移動を規制する。そのため、注出筒部7は、基部6に対してZ方向に位置決めされる。
注出筒部7の外径と貫通孔21の内径とが同等であると、外周面7aと内周面21aとの隙間を小さくすることができるため、外部への内容物の漏れおよび外部からの異物の混入を抑えることができる。移動規制機構4A,4Bは、係止凸部11Aと受け部12Aとが接触し、かつ係止凸部11Bと受け部12Bとが接触することが好ましい。これにより、内容物の漏れおよび異物混入を抑える効果が高められる。
注出筒部7の単位厚みあたりの酸素透過度は、基部6の単位厚みあたりの酸素透過度より小さいことが好ましい。注出筒部7の単位厚みあたりの水蒸気透過度は、基部6の単位厚みあたりの水蒸気透過度より小さいことが好ましい。酸素透過度は、JIS K 7126に規定されている方法によって測定できる。水蒸気透過度もJIS K 7126に規定されている方法によって測定できる。注出筒部7の酸素透過度は、例えば10000mL・μm/m2・24hrs・MPa(23℃・65%RH)以下としてよい。注出筒部7の水蒸気透過度は、例えば1000g・μm/m2・24hrs(38℃・90%RH)以下としてよい。
基部6およびキャップ5の材質は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂が好適である。ポリオレフィン系樹脂は、胴部フィルム51,51のシーラント層と熱溶着しやすい。
注出筒部7の材質としては、例えば、エンジニアリングプラスチック系樹脂、セラミック、金属などが挙げられる。エンジニアリングプラスチック系樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリメチレンオキシド樹脂、液晶樹脂等がある。
注出筒部7の構成材料の硬度は、基部6の構成材料の硬度より高いことが好ましい。硬度としては、JIS K7215、ISO 868、ASTM D2240などに規定された硬度(例えば、デュロメータD硬度)を挙げることができる。注出筒部7の構成材料の硬度が基部6の構成材料の硬度より高いと、注出口部材2を組み立てる際に、注出筒部7を基部6の貫通孔21に嵌め込むにあたって、基部6が拡径方向に変形しやすくなる。そのため、注出筒部7を容易に貫通孔21に嵌め込むことができ、注出口部材2の組み立て作業が容易となる。
基部6、注出筒部7およびキャップ5は、射出成形などにより作製することができる。包装袋10を組み立てるには、基部6の貫通孔21に、注出筒部7を挿入し、注出筒部7を基部6に対して移動規制機構4(4A,4B)によって位置決めする。注出筒部7を貫通孔21に挿入する際には、基部6が拡径方向に変形することでスムーズな挿入が可能である。胴部フィルム51,51は、熱溶着により基部6の側面6c,6cに取り付ける。
注出筒部7は、3Dプリンタによって作製してもよい。3Dプリンタを使用することによって、注出筒部7の設計の自由度が高められる。注出筒部7は基部6とは別部材であるため、注出筒部7を3Dプリンタにより作製する場合でも、熱溶着に適した材料(例えば、ポリオレフィン系樹脂)で基部6を作製することができる。
包装袋10は、基部6とは別に作製した注出筒部7を、貫通孔21に挿入し、複数の移動規制機構4(4A,4B)によって基部6に位置決めすることにより作製されるため、インサート成形などを用いる場合に比べて、製造が容易である。
容器本体1と注出口部材2との接合には熱溶着を採用するのが好ましいため、基部6には、熱溶着に好適な材料(例えば、ポリオレフィン系樹脂)が用いられるが、熱溶着に好適な材料はガスバリア性が低いことが多い。
包装袋10では、薄肉のためガスバリア性が低くなりやすい注出筒部7が基部6とは別部材であるため、注出筒部7にガスバリア性の高い材料を用いれば、注出口部材2のガスバリア性を確保できる。
包装袋10では、第1移動規制機構4Aによって注出筒部7の基端方向(図1における下方)への移動が規制され、第2移動規制機構4Bによって注出筒部7の先端方向(図1における上方)への移動が規制されるため、注出筒部7を基部6に対して安定的に位置決めできる。
第1移動規制機構4Aは、係止凸部11Aが係止する受け部12Aが貫通孔21の開口端であるため、係止凸部11Aを受け部12Aに係止させるのが容易である。また、受け部12Aの構造が簡略であるため、製造の容易性およびコストの点で優れている。
第2移動規制機構4Bは、受け部12Bが貫通孔21の端部に形成されているため、その構造が簡略である。よって、製造の容易性およびコストの点で優れている。
以下、実施形態の包装袋10の変形例について説明する。既出の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
(注出筒部の第1変形例)
図8は、注出筒部7の第1変形例である注出筒部7Aを示す斜視図である。
図8に示すように、注出筒部7Aは、基端7dから先端7c方向に形成された矩形状の一対の切欠き13,13を有する。切欠き13,13は、図4に示す注出筒部7のスリット7e4とスリット7e1との間の舌状部分、および、スリット7e2とスリット7e3との間の舌状部分が除去された形状である。注出筒部7Aは、切欠き13が形成されているため、軽量化および低コスト化を図ることができる。
(注出口部材の第1変形例)
図9は、注出口部材2の第1変形例である注出口部材102を示す断面図である。図10は、注出口部材102の注出筒部107を示す斜視図である。
図9に示すように、注出口部材102では、注出筒部107の外周面107aと貫通孔121の内周面121aには、2つの移動規制機構104が、Z方向に位置を違えて形成されている。
図10に示すように、注出筒部107には、二対(計4つ)のスリット7eが形成されている(図4参照)。スリット7eは、注出筒部107を厚さ方向に貫通しており、基端107dを起点として先端107cに向かって中心軸C1に平行に延びる。スリット7eの先端(図10における上端)の高さ位置は、特に限定されないが、係止凸部11Cより低い位置であってよい。4つのスリット7eは、周方向(中心軸C1周りの方向)に間隔をおいて形成されている。
図9に示すように、2つの移動規制機構104のうち第1移動規制機構104Aは、係止凸部11Cと、受け部12Cとを有する。
係止凸部11C(係止部)は、注出筒部107の外周面107aに形成された凸部である。係止凸部11Cは、周方向(中心軸C1周りの方向)に沿って形成された円環状の凸部である(図10参照)。係止凸部11Cは、第1延出部14と、第2延出部15とを有する。第1延出部14は、外周面107aから径方向外方に延出する板状に形成されている。第2延出部15は、第1延出部14の先端から第1延出部14に対して傾斜する方向に延出する板状に形成されている。第2延出部15の延出方向は、第1延出部14に対して垂直であって、注出筒部107の基端方向(図9における下方)である。そのため、係止凸部11Cの断面形状(中心軸C1に沿う断面の形状)は、外方に延びる第1延出部14と、下方に延びる第2延出部15とからなるL字状である。
受け部12Cは、貫通孔121の内周面121aに形成された凹部である。受け部12Cは、第1延出部14が収容される第1凹部16と、第2延出部15が収容される第2凹部17とを有する。第1凹部16の底面(図9の上面)は、第1延出部14の内面(図9の下面)に対面する。第2凹部17は、第1凹部16の底面に対して、注出筒部107の基端方向(図9における下方)に向けて凹状に形成されている。
受け部12Cには、係止凸部11Cが挿入されて係止可能である。係止凸部11Cが受け部12Cに係止することによって、基部106と注出筒部107との中心軸C1方向(Z方向)の相対移動が規制される。すなわち、図9において、基部106に対する注出筒部107の下方移動が規制される。係止凸部11Cと受け部12Cとが接触することによって、外部への内容物の漏れおよび外部からの異物の混入を抑えることができる。
第1移動規制機構104Aの係止凸部11CはL字状の断面形状を有し、かつ、受け部12Cは係止凸部11Cに沿う形状を有するため、注出筒部107と基部106との隙間を通した内容物の流通は起こりにくくなる。例えば、図9において、外周面107aと内周面121aとの隙間を通して上方に流れる内容物の流れは第1延出部14によって制限される。さらに、第1凹部16の底面(上面)と第1延出部14との隙間を通して径方向外方に流れる内容物の流れは第2延出部15によって制限される。このように、第1移動規制機構104Aでは、注出筒部107と基部106との隙間を通した内容物の流通を制限できるため、外部への内容物の漏れを抑制する効果を高めることができる。
図10に示すように、2つの移動規制機構104のうち第2移動規制機構104Bは、第2移動規制機構4B(図1参照)と同じ構成を有する。
図9に示す例では、第1移動規制機構104Aによって注出筒部107の基端方向(図9における下方)の移動が規制され、第2移動規制機構104Bによって注出筒部107の先端方向(図9における上方)への移動が規制されるため、注出筒部107を基部106に対して安定的に位置決めできる。
注出筒部107の外径と貫通孔121の内径とが同等であると、外周面107aと内周面121aとの隙間を小さくすることができるため、外部への内容物の漏れおよび外部からの異物の混入を抑えることができる。移動規制機構104A,104Bは、係止凸部11Cと受け部12Cとが接触し、かつ係止凸部11Bと受け部12Bとが接触することが好ましい。これにより、内容物の漏れおよび異物混入を抑える効果が高められる。
なお、基端107dには、係止凸部11Bが形成されていない周方向範囲に、外周面7aから径方向外方に突出する係止凸部(図示略)を形成することもできる。これにより、外部への内容物の漏れおよび外部からの異物の混入を防ぐ効果を高めることができる。
注出筒部107は、第1端面6a側から基部6の貫通孔21に挿入することができる。この際、スリット7e,7eの間の舌状部分を弾性的に曲げ変形させ、係止凸部11Bを縮径方向に移動させることができる。したがって、注出筒部107を基部6に組み付ける作業が容易となる。
(注出口部材の第2変形例)
図11は、注出口部材2の第2変形例である注出口部材202を示す断面図である。
図11に示すように、注出口部材202では、注出筒部7の外周面7aと貫通孔21の内周面21aに、2つの移動規制機構204が、Z方向に位置を違えて形成されている。
2つの移動規制機構204のうち第1移動規制機構204Aは、係止凸部11Eと、受け部12Eとを有する。係止凸部11E(係止部)は、貫通孔21内に位置する、注出筒部7の外周面7aに形成された円環状の凸部である。
受け部12Eは、貫通孔21の内周面21aに形成された円環状の凹部である。
係止凸部11Eおよび受け部12EのZ方向の位置(図11における上下方向の位置)は、基部6の第1端面6aと第2端面6bとの中間の位置である。
2つの移動規制機構204のうち第2移動規制機構204Bは、第2移動規制機構4B(図1参照)と同じである。
図11に示す例では、第1移動規制機構204Aによって注出筒部7のZ方向(図11における上下方向)の移動が規制され、第2移動規制機構204Bによって注出筒部7の先端方向(図11における上方)への移動が規制されるため、注出筒部7を基部6に対して安定的に位置決めできる。
図12は、注出口部材2の第3変形例である注出口部材302を示す断面図である。図13は、注出口部材2の第4変形例である注出口部材402を示す断面図である。
図12に示すように、注出口部材302では、注出筒部7の先端7cに、流路8を開閉自在に閉止する内蓋304が設けられている。
図13に示すように、注出口部材402では、注出筒部7の基端7dに、流路8を開閉自在に閉止する内蓋404が設けられている。
内蓋304,404は、容器本体1の内容物によって加えられる荷重が設定値以上となったときに変位して流路8を開放するように構成することができる。これにより、内容物を他の容器に詰め替える作業において、包装袋が、内容物を他の容器に流し込むことができる姿勢となるまで流路8の閉止状態を維持できる。よって、内容物を他の容器40に詰め替える作業において内容物が外にこぼれ出るのを抑制できる。
本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
図7等に示す包装袋10はスタンディングパウチであるが、本実施形態の包装袋に適用可能なパウチの形態は特にこれに限定されず、三方シール袋、四方シール袋、ガゼット袋など種々の形態を採用することが可能である。
包装袋10では、係止凸部11と、係止凸部11が係止する受け部12とを有する移動規制機構4が採用されているが、移動規制機構はこれに限らず、基部と注出筒部との相対移動を摩擦力により規制する構成であってもよい。
1…容器本体、2,102,202…注出口部材、4,104,204…移動規制機構、4A,104A,204A…第1移動規制機構、4B,104B,204B…第2移動規制機構、6…基部、7,107…注出筒部、7a,107a…外周面、8…流路、9…突出部分、10…注出口付き包装袋、21,121…貫通孔、21a,121a…内周面、304,404…内蓋。

Claims (5)

  1. 内容物を収容する容器本体と、前記容器本体内の前記内容物を注出させるための注出口部材と、を備え、
    前記注出口部材は、前記容器本体に取り付けられる基部と、
    前記基部とは別部材であって、前記内容物を注出する流路が形成された注出筒部と、を有し、
    前記基部は、貫通孔を有し、
    前記注出筒部は、前記貫通孔に挿入されて前記基部に対して位置決めされており、
    前記注出筒部と前記貫通孔に、1または複数の移動規制機構が形成され、
    前記移動規制機構は、前記注出筒部と前記貫通孔のうち一方に形成された係止部と、他方に形成された受け部とを有し、前記係止部が前記受け部に係止することによって前記基部と前記注出筒部との相対移動が規制され、
    前記注出筒部は、少なくとも一部が前記基部から突出し、
    前記移動規制機構のうち少なくとも1つにおいて、前記係止部は、前記基部から突出した部分の前記注出筒部の外周面に形成された凸部であり、この係止部が係止する前記受け部は、前記貫通孔の開口端である、注出口付き包装袋。
  2. 前記注出筒部の単位厚みあたりの酸素透過度は、前記基部の単位厚みあたりの酸素透過度より小さい、請求項に記載の注出口付き包装袋。
  3. 前記注出筒部の硬度は、前記基部の硬度より高い、請求項1または2に記載の注出口付き包装袋。
  4. 前記移動規制機構のうち少なくとも1つにおいて、前記係止部は、前記注出筒部の端部の外周面に形成された凸部でありこの係止部が係止する前記受け部は、前記貫通孔の端部の内周面に形成された凹部である、請求項1~のうちいずれか1項に記載の注出口付き包装袋。
  5. 前記流路を開閉自在に閉止する内蓋をさらに備える、請求項1~のうちいずれか1項に記載の注出口付き包装袋。
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