JP6250326B2 - パウチ容器 - Google Patents
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また、被収容物である流動体が充填されているパウチ容器が倒れても、その口部から内容物がこぼれ出ることがないパウチ容器を求められている。
この発明の請求項2にかかるパウチ容器においては、弁本体は、閉鎖区域に収容された被収容物の運動による圧力で変形せず且つ人体の手の指の圧力で変形する弾力性を有する合成樹脂で一体成形され、その中程にある吐出スリットを構成するスリット構成面は、互いに平行な平面であり、無負荷のときに密着している請求項1に記載のパウチ容器である。
この発明の請求項3にかかるパウチ容器においては、弁本体は、閉鎖区域から連結領域の外側に至る長さを備えた、円柱状若しくは截頭円錐状又は角柱状若しくは截頭角錐状であり、
吐出スリットを形成された弁部は、流出穴及び/又は流入穴に向く面が平面視及び/又は底面視円形の平面又は凸状である、請求項1又は2に記載のパウチ容器である。
請求項2に係る発明のパウチ容器は、弁本体は、閉鎖区域に収容された被収容物の運動による圧力で変形せず且つ人体の手の指の圧力で変形する弾力性を有する合成樹脂で一体成形され、その中程にある吐出スリットを構成するスリット構成面は、互いに平行な平面であるので、閉鎖区域を密封でき、キャップを外すことなく被収容物が充填された容器の開閉弁の吐出スリットの幅方向における両側において弁本体の外表面を人体の手の指で挟み、吐出スリットの幅方向に向けて人体の手の指で押すことによって、被収容物を流出させることができる。
請求項3に係る発明のパウチ容器は、弁本体は、閉鎖区域から連結領域の外側に至る長さを備えた、円柱状若しくは截頭円錐状又は角柱状若しくは截頭角錐状であり、
吐出スリットを形成された弁部は、流出穴及び/又は流入穴に向く面が平面視及び/又は底面視円形の平面又は凸状であるので、第1表面材及び第2表面材の間に密着して、密封でき、キャップを外すことなく被収容物が充填された容器の開閉弁の吐出スリットの幅方向における両側において弁本体の外表面を人体の手の指で挟み、吐出スリットの幅方向に向けて人体の手の指で押すことによって、被収容物を流出させることができる。
第1表面材12及び第2表面材14は、ポリエチレンやポリプロピレン等の熱接着性を有する合成樹脂フィルムの外面に、ガスバリア性シート等を積層した二軸延伸ポリエステルフィルム等をラミネートした厚さ100〜200μm程度の柔軟性シートによって構成されている。
このように、パウチ容器10は、第1表面材12及び第2表面材14をその周辺近傍において溶着することにより連結領域16を形成され、連結領域16によって囲繞された中に閉鎖区域18を形成されている。
連結領域16は、第1表面材12及び第2表面材14並びに底面材20の両側縁部をヒートシールされたサイドシール部30と、第1表面材12及び第2表面材14の下縁部並びに底面材20の下縁部をヒートシールされたボトムシール部32と、第1表面材12及び第2表面材14の上縁部をヒートシールされたトップシール部34とを含む。
開閉弁50は、胴部22の底部24とは反対側の上部の端部に形成されている。
連結領域16は、開閉弁50を開口する前においては、閉鎖区域18に臨む側とは反対側である開閉弁50の先端側を、被覆している。
連結領域16は、開閉弁50を開口するときに、開閉弁50の先端側の近傍において、開閉弁50の先端に沿って切断することにより、開閉弁50を開口することができるように構成されている。
この実施の形態においては、開閉弁50は、第1表面材12と第2表面材14とを連結した連結領域16の一部たる上縁部と側縁部とが直角に交差する隅角部において、第1表面材12と第2表面材14とを連結した連結領域16の一部たる上縁部及び側縁部と斜めに交差するように、第1表面材12と第2表面材14との間にヒートシールされて固定されている。
パウチ容器10は、開閉弁50を開口するときは、第1表面材12と第2表面材14とを連結した連結領域16のみを、開閉弁50の先端に沿って切断することができるように構成されている。
開閉弁50は、熱可塑性エラストマー(TRE)、すなわち、高温で可塑化されて所定の形状に形成され、常温でゴム弾性体(エラストマー)の性質を示す弾性体で形成されている。
この実施の形態においては、開閉弁50は、オレフィン系エラストマー、すなわちポリプロピレン(PP)の中に、エチレン・プロピレンジエンゴム(EPDM;EPM)を微分散させたものを用いている。
弁本体52は、前記第1表面材12と第2表面材14とを連結した連結領域16において第1表面材12及び第2表面材14に密着する外表面を有する。
弁本体52は、前記閉鎖区域18内に入り込む領域において、弁本体52の中に穿設された流入穴54と、前記第1表面材12と第2表面材14とを連結した連結領域16の外側に開口するように、弁本体52の中に穿設された流出穴56とを備える。
流出穴56は、連結領域16の中にヒートシールされて固定され、第1表面材12と第2表面材14とを切断した開口時に連結領域16の外側にその先端が開口するように構成されている。
弁本体52は、前記流入穴54と流出穴56との間において、人体の手の指の幅に近い長さを有する弁部58を有している。
前記吐出スリット60は、流入穴54と流出穴56との間にのびる長手方向と、前記長手方向と交差する方向にのびる幅方向とを有している。
吐出スリット60は、流入穴54と流出穴56との間において、略々同じ幅に形成されている。
吐出スリット60は、その幅方向における両側における弁本体52の外表面を人体の手の指で挟み、吐出スリット60の幅方向に向けて人体の手の指で押すことによって、弁本体52の吐出スリット60の周辺の弁本体52を変形させ且つ吐出スリット60を拡開するように構成されている。
この実施の形態においては、吐出スリット60は、第1表面材12と第2表面材14とを連結した連結領域16において、第1表面材12と第2表面材14とが対向する面に略々直交するようにのびており、連結領域16の第1表面材12及び第2表面材14を人体の手の指で挟み、吐出スリット60の幅方向に押すことによって、弁本体52の吐出スリット60の周辺の弁本体52を変形させ且つ吐出スリット60を拡開するように構成されている。
吐出スリット60は、その幅方向の向きが、第1表面材12及び第2表面材14の上縁部及び側縁部の内側面に直交ないしは斜交する方向に向いている。
流入穴54を形成された導出部74及び流出穴56を形成された口部70は、円筒状である。
弁本体52は、流出穴56の外側の方が流出穴54より徐々に細くなる錘状の方が、第1表面材12と第2表面材14との連結領域16から抜け出ることが少なくなる。
流出穴54及び/又は流入穴56に向く面は、流入穴54の内周壁面及び流出穴56の内周壁面と略直交する平面状である。
開閉弁50は、人体の手の指の幅に対応して、弁部58の長さ(L2)が5mmより長く、1cmより短いことが望ましい。
開閉弁50は、弁本体52の直径(W1)が4mmより長く、12mmより短いことが望ましい。
開閉弁50は、弁本体52の直径(W2)が5mmより長く、14mmより短いことが望ましい。
開閉弁50は、装着部72の外側面であって、吐出スリット60がのびる幅方向で装着部72の径方向に弁部58を人体の手の指で押す力が、0.6kgfより大きく、1.5kgfより小さいときに、吐出スリット60が開口するように構成されている。
底面材20は、第1表面材12と第2表面材14との間に山折り状態で挿入されており、底面材20の頂上部分に底折り込み部20aを有する。
対向する第1表面材12と第2表面材14とは、両側縁部(サイドシール部30)で底面材20の両側縁部と熱溶着して封止されるとともに、両底縁部(ボトムシール部32)で底面材20の下縁部と熱溶着して封止されている。
底部24は、底面材20の下縁部と第1表面材12及び第2表面材14の両下縁部とをシールされた弧状のボトムシール部32を有し、被収容物Gを収容すると、楕円状の底面が形成されるように弧状のボトムシール部32が開き、自立性が付与される。
図24A及び図24Bは、本発明にかかるパウチ容器を第1表面材12、第2表面材14及び底面材20をもって製造する方法を示しており、図1A及び図2Aは、図24A及び図24Bに示す製造方法によって製造されたパウチ容器10を示している。
開閉弁50が装着される前のパウチ容器10は、別工程(図24B図示1回目シール部をヒートシールする工程)で予め製造されており、開閉弁50が装着される第1表面材12及び第2表面材14の上縁部はヒートシールされていない。すなわち、対向する第1表面材12と第2表面材14とは、両側縁部(サイドシール部30)で底面材20の両側縁部と熱溶着して封止されるとともに、両底縁部(ボトムシール部32)で底面材20の下縁部と熱溶着して封止されているが、底部24とは反対側の第1表面材12及び第2表面材14の上側縁はヒートシールされていない。
このヒートシールされていない開閉弁50の装着縁には、開閉弁50を装着する際に相互にヒートシールされる第1表面材12及び第2表面材14の下縁部等に、第1表面材12及び第2表面材14並びに開閉弁50の位置を決めるためのレジスターマーク80又は位置決め穴(図示せず)等がそれぞれ形成されている。
開閉弁50は、装着部72の吐出スリット60の幅方向の向きが、第1表面材12及び第2表面材14の上縁部及び側縁部の対向面に直交する方向に向いた状態にて、第1表面材12及び第2表面材14の上縁部及び側縁部の間にヒートシールされる。
パウチ容器10の閉鎖区域18に被収容物Gを注ぎ込んだ後、第1表面材12及び第2表面材14の上縁部をヒートシールする(図24図示3回目シール部をヒートシールする工程)。
開閉弁50の外側には、第1表面材12及び第2表面材14の上縁部と側縁部とにより形成される交差する隅角部が存在している。開閉弁50の口部70及び装着部72は、第1表面材12と第2表面材14とを連結した連結領域16によって被覆されており、閉鎖区域18を密封している。
そして、開閉弁50から閉鎖区域18に収容された被収容物Gを注ぎ出すときには、開閉弁50の口部70の辺りで、第1表面材12及び第2表面材14の上縁部と側縁部とが交差する隅角部を切断して除去し、開閉弁50の口部70を露出させる。
そして、開閉弁50の装着部72の外側に位置する第1表面材12及び第2表面材14の上縁部又は側縁部を、人体の手の指で押圧することにより、吐出スリット60が開口して、被収容物Gを開閉弁50から注ぎ出すことができる。人体の手の指で開閉弁50を押す方向は、吐出スリット60がのびる幅方向で装着部72の径方向である。
図9ないし図11に示す開閉弁50は、吐出スリット60を形成された弁部58が、流出穴54及び/又は流入穴56に向く面が平面視及び/又は底面視方形又は円形の凸状である。
流出穴54に向く面は、半球状であり、流出穴54の内周壁面と接する外周縁が流出穴54側から弁部58側に凹んでいる。
流入穴56に向く面は、半球状であり、流入穴56の内周壁面と接する外周縁が流入穴56側から弁部58側に凹んでいる。
流出穴56は、連結領域16の中にヒートシールされて固定され、第1表面材12と第2表面材14とを切断した開口時に連結領域16の外側にその先端が開口するように構成されている。
弁本体52は、前記流入穴54と流出穴56との間において、人体の手の指の幅に近い長さを有する弁部58を有している。
前記吐出スリット60は、流入穴54と流出穴56との間にのびる長手方向と、前記長手方向と交差する方向にのびる幅方向とを有している。
吐出スリット60は、流入穴54と流出穴56との間において、略々同じ幅に形成されている。
吐出スリット60は、その幅方向における両側における弁本体52の外表面を人体の手の指で挟み、吐出スリット60の幅方向に向けて人体の手の指で押すことによって、弁本体52の吐出スリット60の周辺の弁本体52を変形させ且つ吐出スリット60を拡開するように構成されている。
吐出スリット60は、その幅方向の向きが、第1表面材12及び第2表面材14の上縁部及び側縁部の内側面に直交ないしは斜交する方向に向いている。
流出穴54に向く面は、円錐状の凸状であり、流出穴54の内周壁面と接する外周縁が弁部58側に凹んでいる。
流入穴56に向く面は、円錐状の凹状であり、流入穴56の内周壁面と接する外周縁が弁部58側より出ばっている。
流出穴56は、開閉弁50が連結領域16の中にヒートシールされて固定され、第1表面材12と第2表面材14とを切断した開口時に連結領域16の外側にその先端が開口するように構成されている。
弁本体52は、前記流入穴54と流出穴56との間において、人体の手の指の幅に近い長さを有する弁部58を有している。
前記吐出スリット60は、流入穴54と流出穴56との間にのびる長手方向と、前記長手方向と交差する方向にのびる幅方向とを有している。
吐出スリット60は、流入穴54と流出穴56との間において、略々同じ幅に形成されている。
吐出スリット60は、その幅方向における両側における弁本体52の外表面を人体の手の指で挟み、吐出スリット60の幅方向に向けて人体の手の指で押すことによって、弁本体52の吐出スリット60の周辺の弁本体52を変形させ且つ吐出スリット60を拡開するように構成されている。
吐出スリット60は、その幅方向の向きが、第1表面材12及び第2表面材14の上縁部及び側縁部の内側面に直交ないしは斜交する方向に向いている。
又、開閉弁50は、図18ないし図20に示すように、半円が同心円状にならぶ外形であってもよい。
前記吐出スリット60は、流入穴54と流出穴56との間にのびる長手方向と、前記長手方向と交差する方向にのびる幅方向とを有している。
吐出スリット60は、流入穴54と流出穴56との間において、略々同じ幅に形成されている。
吐出スリット60は、その幅方向における両側における弁本体52の外表面を人体の手の指で挟み、吐出スリット60の幅方向に向けて人体の手の指で押すことによって、弁本体52の吐出スリット60の周辺の弁本体52を変形させ且つ吐出スリット60を拡開するように構成されている。
吐出スリット60は、その幅方向の向きが、第1表面材12及び第2表面材14の上縁部及び側縁部の内側面に直交ないしは斜交する方向に向いている。
12 第1表面材
14 第2表面材
16 連結領域
18 閉鎖区域
20 底面材
20 底折り込み部
22 胴部
24 底部
30 サイドシール部
32 ボトムシール部
34 トップシール部
50 開閉弁
52 弁本体
54 流入穴
56 流出穴
58 弁部
60 吐出スリット
70 口部
72 装着部
74 導出部
80 レジスターマーク
G 被収容物
Claims (3)
- 液状・塊状・粒状・又は粉状の被収容物を収容する閉鎖区域を形成するために相互に連結された第1表面材及び第2表面材と、
前記第1表面材と第2表面材とを連結した連結領域の一部に取り付けられた開閉弁とを備える、パウチ容器であって、
前記開閉弁は、
前記第1表面材と第2表面材とを連結した連結領域において第1表面材及び第2表面材に密着する外表面を有する弁本体と、
前記閉鎖区域内に入り込む領域において、弁本体の中に穿設された流入穴と、
前記第1表面材と第2表面材とを連結した連結領域の外側に開口するように、弁本体の中に穿設された流出穴と、
前記流入穴と流出穴との間において、人体の手の指の幅に近い長さを有する弁部とを有し、
該弁部に前記流入穴と流出穴とに連通する一条の吐出スリットを形成され、
前記吐出スリットは、流入穴と流出穴との間にのびる長手方向と、前記長手方向と交差する方向にのびる幅方向とを有し、吐出スリットの幅方向における両側における弁本体の外表面を人体の手の指で挟み、吐出スリットの幅方向に向けて人体の手の指で押すことによって、弁本体の吐出スリットの周辺の弁本体を変形させ且つ吐出スリットを拡開するように構成された、パウチ容器。 - 弁本体は、閉鎖区域に収容された被収容物の運動による圧力で変形せず且つ人体の手の指の圧力で変形する弾力性を有する合成樹脂で一体成形され、その中程にある吐出スリットを構成するスリット構成面は、互いに平行な平面であり、無負荷のときに密着している請求項1に記載のパウチ容器。
- 弁本体は、閉鎖区域から連結領域の外側に至る長さを備えた、円柱状若しくは截頭円錐状又は角柱状若しくは截頭角錐状であり、
吐出スリットを形成された弁部は、流出穴及び/又は流入穴に向く面が平面視及び/又は底面視円形の平面又は凸状である、請求項1又は2に記載のパウチ容器。
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