JP4397616B2 - スパウト付きパウチ容器及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、内容物がゼリー飲料等の粘性のある流動体である場合に適したスパウト付きパウチ容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、清涼飲料等の液体飲料を充填する容器としては、柔軟性シートによって袋状に形成された容器本体に、内容物の導出口が形成されたスパウトをヒートシールすることによって装着したスパウト付きパウチ容器が使用されるようになってきている。
【0003】
【特許文献1】
特開平08−133308号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したようなスパウト付きパウチ容器のスパウトとしては、硬質のプラスチック成形体が一般的に使用されているので、ゼリー飲料等のように、内容物が粘性のある流動体の場合は、スパウト部分に滞留した内容物を最後まで搾り出すことができないという問題があった。
【0005】
こういった問題を解決するためには、スパウト自体に可撓性を付与することが考えられるが、スパウトが可撓性を有していたのでは、容器本体にヒートシールする際の押圧力によってスパウトが変形してしまい、スパウトを容器本体に装着することができないといった新たな問題が発生する。
【0006】
そこで、この発明の課題は、内容物が粘性のある流動体の場合であっても、内容物を最後まで搾り出すことができるスパウト付きパウチ容器及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記の課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、袋状の容器本体にスパウトが装着されたスパウト付きパウチ容器において、前記スパウトは、前記容器本体にヒートシールされる、内容物の導出口が形成された、可撓性を有する本体部と、前記本体部の前記導出口に閉塞部を挿入することによって前記導出口を閉塞する口栓とを備え、前記口栓によって前記本体部の前記導出口を閉塞した状態では、前記口栓の前記閉塞部が前記本体部におけるヒートシール部分まで到達することによって、前記本体部におけるヒートシール部分の撓みが抑制されるようになっていることを特徴とするスパウト付きパウチ容器を提供するものである。
【0008】
以上のように、このスパウト付きパウチ容器は、容器本体にヒートシールされる、スパウトの本体部が可撓性を有しているので、ゼリー飲料等のように、内容物が粘性のある流動体の場合であっても、スパウト部分に滞留した内容物を最後まで搾り出すことができる。
【0009】
また、スパウトは、その本体部に形成された内容物の導出口に口栓を挿入することによって、導出口が閉塞されるようになっており、しかも、口栓によって導出口を閉塞した状態では、口栓の閉塞部が本体部におけるヒートシール部分まで到達することによって、本体部におけるヒートシール部分の撓みが抑制されるようになっているので、前記本体部の前記導出口を前記口栓によって閉塞した状態で、前記スパウトを前記容器本体にヒートシールするようにした請求項2にかかる発明の製造方法を採用することによって、上述したスパウト付きパウチ容器を確実に製造することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1〜図4に示すように、このスパウト付きパウチ容器1は、直鎖状低密度ポリエチレンやポリプロピレン等の熱接着性を有する合成樹脂フィルムの外面に、アルミニウム箔やエチレンビニルアルコールフィルム等からなるガスバリア層が積層された二軸延伸ポリエステルフィルム、二軸延伸ポリアミドフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルム等の耐熱性フィルムをラミネートした柔軟性シートによって袋状に形成された容器本体10と、この容器本体10に装着される熱接着性樹脂によって形成されたスパウト20とから構成されている。
【0011】
前記容器本体10は、表裏一対の外装シート11及び両外装シート11の両側部から内側に折り込まれて左右のガセット部を形成する左右一対のガセットシート12とから構成されており、折り込まれたガセットシート12の内面の周縁が外装シート11の内面にヒートシールされると共に、外装シート11の内面の上縁部及び下縁部が相互にヒートシールされることで、袋状に形成されている。なお、図2における網掛け表示部分がヒートシール部分を示している。
【0012】
前記スパウト20は、内周面に雌ねじが形成された、内容物の導出口21aを有する本体部21と、外周面に雄ねじが形成された閉塞部22aを、本体部21の導出口21aにねじ込むことによって、導出口21aを閉塞する口栓22とから構成されており、本体部21の側面が容器本体10の上縁部にヒートシールされている。
【0013】
前記本体部21は、エチレンプロピレンゴム等のゴム成分を含有した低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリブタジエン、ポリ酢酸ビニルやこれらの混合物等のプラスチック材料を射出成形してなる可撓性を有するプラスチック成形体であり、押圧することによって容易に変形するようになっている。また、本体部21を薄肉としたときにも、強度が得られるように、複数の樹脂による多層形成等でもよい。
【0014】
前記口栓22は、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエステル等のプラスチック材料を射出成型してなる硬質のプラスチック成形体であり、ヒートシールする際のシールバーによる加圧力程度では、容易に変形しないようになっている。
【0015】
従って、本体部21の導出口21aに口栓22の閉塞部22aをねじ込んで、導出口21aを閉塞した状態では、硬質の口栓22によって、本体部21の撓みが抑制されるようになっている。
【0016】
以上のように、このスパウト付きパウチ容器1は、容器本体10にヒートシールされる、スパウト20の本体部21が可撓性を有しており、図5に示すように、指で押圧することによって容易に変形するようになっているので、ゼリー飲料等のように、内容物が粘性のある流動体の場合であっても、スパウト20の本体部21付近に滞留した内容物を最後まで搾り出すことができる。
【0017】
また、スパウト20は、その本体部21に形成された導出口21aに、口栓22の閉塞部22aをねじ込むことによって、導出口21aが閉塞されるようになっており、しかも、口栓22によって導出口21aを閉塞した状態では、本体部21におけるヒートシール部分の撓みが抑制されるようになっているので、図6(a)に示すように、本体部21の導出口21aを口栓22によって閉塞した状態で、容器本体10の上縁部分に挟み込み、同図(b)に示すように、シールバーSBによって容器本体10の上縁部分をスパウト20に加熱押圧すると、本体部21が変形することなく、スパウト20を容器本体10に確実にヒートシールすることができる。
【0018】
また、本体部21の導出口21aを口栓22によって閉塞した状態では、本体部21の導出口21aに硬質の口栓22がねじ込まれているので、本体部21の肉厚をある程度薄くしても、容器本体10に対する本体部21のヒートシール性能が低下することがない。従って、本体部21の肉厚を薄くすることによって、スパウト20における本体部21の可撓性を向上させることができると共に、本体部21を形成するための材料使用量が少なくなるので、製品コストの削減を図ることができる。
【0019】
なお、上述した実施形態では、スパウト20の本体部21に形成された導出口21aに口栓22をねじ込むようにしているが、これに限定されるものではなく、口栓を導出口に嵌入してその状態をロックすることによってスパウトの導出口を閉塞するようにしてもよい。
【0020】
また、上述した実施形態では、容器本体10にヒートシールされるスパウト20の本体部21の上縁と、容器本体10の上縁とが略一致するようになっているが、これに限定されるものではなく、導出口部を容器本体10から上方側に突出させることも可能である。ただし、その場合には、導出口を閉塞する口栓の閉塞部が本体部のヒートシール部分まで到達する長さを有していなければならないことはいうまでもない。
【0021】
また、上述した実施形態では、容器本体10がサイドガセット袋の場合について説明したが、これに限定されるものではなく、容器本体が平袋やボトムガセット袋の場合についても、本発明を適用することができることはいうまでもない。
【0022】
また、本発明にかかるパウチ容器の用途(内容物)も、ゼリー飲料、流動食、練りがらし等の粘性調味料、マヨネーズ、ジャム等の粘性流動体に限らず、一般の清涼飲料水等の液体や顆粒等の粒状物であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるスパウト付きパウチ容器の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】同上のスパウト付きパウチ容器における片側の外装シートを取り除いた状態を示す平面図である。
【図3】図1のX−X線に沿った断面図である。
【図4】同上のスパウト付きパウチ容器におけるスパウトの導出口を口栓によって閉塞した状態を示す断面図である。
【図5】同上のスパウト付きパウチ容器におけるスパウトの変形状態を示す断面図である。
【図6】(a)、(b)は同上のスパウト付きパウチ容器の製造工程を示す工程図である。
【符号の説明】
1 スパウト付きパウチ容器
10 容器本体
11 外装シート
12 ガセットシート
20 スパウト
21 本体部
21a 導出口
22 口栓
22a 閉塞部
Claims (2)
- 袋状の容器本体にスパウトが装着されたスパウト付きパウチ容器において、
前記スパウトは、前記容器本体にヒートシールされる、内容物の導出口が形成された、可撓性を有する本体部と、前記本体部の前記導出口に閉塞部を挿入することによって前記導出口を閉塞する口栓とを備え、
前記口栓によって前記本体部の前記導出口を閉塞した状態では、前記口栓の前記閉塞部が前記本体部におけるヒートシール部分まで到達することによって、前記本体部におけるヒートシール部分の撓みが抑制されるようになっていることを特徴とするスパウト付きパウチ容器。 - 請求項1に記載のスパウト付きパウチ容器の製造方法であって、
前記本体部の前記導出口を前記口栓によって閉塞した状態で、前記スパウトを前記容器本体にヒートシールするようにしたことを特徴とするスパウト付きパウチ容器の製造方法。
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