JP3681207B2 - 2液使用時混合容器 - Google Patents

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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
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    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
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    • B65D81/3205Separate rigid or semi-rigid containers joined to each other at their external surfaces
    • B65D81/3211Separate rigid or semi-rigid containers joined to each other at their external surfaces coaxially and provided with means facilitating admixture

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は2液使用時混合容器に関するもので、詳しくは、別室内に充填されている薬液等の溶液を使用時に混合して使用することができる2液使用時混合容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、医療分野などにおいては、2種以上の薬液等の二液を別々に貯留し、使用時に混合して使用する場合がある。このような場合に、従来はこれら二液を別々の容器内に充填し、使用時に、第一液容器と第二液容器とのそれぞれのキャップをはずし、どちらかの容器へ他方の薬液を移し変えて溶解その他の調整を行なう手段がとられていたり、あるいは、アルミ箔などを境界として第一液側と第二液側とに区切るとともにこの状態で2液を分離保管できる容器を用いて、使用時にアルミ箔を破るなどして第一液室と第二液室とを連通させ、溶液を混合する方法も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、別々の容器内に2液をそれぞれ充填する前者の方法では、混ぜる際に溶液が漏出してしまう虞がある。この漏出を防止するために、ジョイント部材を用いる場合もあるが、部品点数が多くなる事態を来たし、しかもジョイント部材の衛生上の管理が煩雑になるという問題が生じている。さらに、この方法では、容器の口栓部を一旦外気にさらす結果、衛生上改善余地を残し、また、2つの容器を同時に取り扱うためには作業が煩雑で多大な手間を要していた。
【0004】
一方、2つの容器間にアルミ箔などを配して使用時にこのアルミ箔を破るようにした前掲の中の後者の方法では、アルミ箔が破られた状態で自然落下により液の移動を行なわせていたことから、アルミ箔の破れ方によっては確実な液の流下が得られない場合があり得た。しかも、混合時の操作を単純化する方向で容器の構造を策定していることから、容器そのものの構造は却って複雑になるとともに、それぞれの溶液を手順よく充填できる様にとの配慮から来る構造に左右されて、容器の組立時に複雑な作業を要するという問題も伴った。
【0005】
本発明の第一の目的は上記実情に鑑み、薬液を漏出させることなく簡単な作業でしかも一層衛生的に2液を混合させることができることに加えて、容器の構造が簡単であり、さらには狭い通路における液移動を積極的に行なわすことができる2液使用時混合容器を提供することにある。
【0006】
本発明の第二の目的は、組立て時に両液が誤って混ざってしまうことがなく、ひいては保管時および輸送運搬時においても両液が不用意に混ざらないように阻止することができる2液使用時混合容器を提供することにある。
【0007】
本発明の第三の目的は、両溶液を一層良好に混合することができる2液使用時混合容器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る2液使用時混合容器は、下記の構成を特徴とする:
通常は雄ねじを有する口栓部を備え、第一溶液を貯留する合成樹脂製の容器本体と、
両端が開口した段付孔を備え、一端部の内周面に前記容器本体の口栓部に係合する通常は雌ねじを有し、他端部の内周面に液通路用の溝を有し、第二溶液を貯留する合成樹脂製の頭部筒部材と、
前記容器本体の口栓部と前記頭部筒部材との間に液通路を形成する中間筒部材と、
前記頭部筒部材の内壁面に摺動可能に装着される可動弁体と、
前記頭部筒部材の他端部開口内に着脱自在に装着される滴下口形成部材と、
前記容器本体の他端部の開口に着脱自在に装着される蓋部材と、から構成される。
【0009】
ここで、前記頭部筒部材の一端部に、使用に先立って螺進等によって離脱可能なストッパ片が一体に具備されていることが好ましい。
また、前記中間筒部材の一方の開口端面には、切欠が略等間隔に形成されていることが好ましい。
【0010】
さらに、前記可動弁体が略板状の本体部、その上面の略中心から上方に伸びる柱状部及びその周縁に何れも可撓性材料で形成された上段リップと下段リップとを備えていることが好ましい。
【0011】
〔各部の相互作用〕
上記第1の構成を特徴とする本発明によれば、頭部筒部材と容器本体とのねじ結合を進める方向に螺進させていくと、内方では中間筒部材と可動弁体とが当接し、この可動弁体が中間筒部材により頭部筒部材の開口端面側に押し上げられる。すると、この可動弁体が頭部筒部材の液連通用の溝部分にまで移動する。可動弁体がこの部分まで移動すると、可動弁体の周囲に液連通用の溝による間隙が形成されるので、この間隙に次いで中間筒部材の端面に設けられた切欠を介して頭部筒部材内に貯留されていた第二溶液が容器本体側に流れ込む。これにより、第一溶液と第二溶液とが容器本体内で混合されることになる。
【0012】
また、上記第二の構成を特徴とする本発明によれば、別々に形成された容器本体と頭部筒部材とを螺着させる際に、その最終端の位置合わせを目視することができるので、必要以上の螺進を防止できる。しかも、ストッパ片が容器本体に当接して、それ以上の螺進が通常では行えなくなるので、保管時等に両液の不用意な混合を生じさせる虞もない。
【0013】
また、上記第三の構成による本発明によれば、中間筒部材の先端部が液通路用の溝に差しかかったときに、この溝と切欠との協同関係により、液の流れを一層良好にすることができる。
【0014】
【実施例】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について説明する。
図1は本発明の一実施例に係る二液混合容器を示したもので、全体を符合1で示している。なお、明細書における「上下左右前奥」等は説明の便宜上の表現である。
【0015】
この2液使用時混合容器1では、第一溶液Aと第二溶液Bとが別々の区画に貯留された状態で一体化されている。すなわち、第一溶液Aは、容器の下半部を構成する容器本体2内に貯留され、第二溶液Bは、容器の上半部を構成する頭部筒部材3内に貯留されている。
【0016】
頭部筒部材3は、順次径を大きくした段付孔を形成した筒体であり、該頭部筒部材3は、中間筒部材4とともに容器本体2に組付けられている。なお、この頭部筒部材3には、底板が具備されていないが、内部に可動弁体5を収容することにより、底板が構成されて容器として機能する様になる。そして、第二溶液Bを収容した後に、後述する滴下口形成部材10および蓋部材11が装着される。
【0017】
頭部筒部材3は、図3に示されたように、小径部3aと中径部3bと大径部3cとストッパ片3dとから構成されており、これらの内径は小径部3aからストッパ片3dに向かって順次大きく形成されている。大径部3cとストッパ片3dとの接合部分は薄肉であり、しかもストッパ片3dの周面に切欠が形成され、大径部3cに部分的に接合されている。加えて、ストッパ片3dの軸方向にスリット等が形成されている。これにより、ストッパ片3dは大径部3cから容易に離脱できるようになっている。また、大径部3cの内周面には雌ねじ8が形成されている。
【0018】
さらに、頭部筒部材3の内壁においては中径部3bと小径部3aとの境界となる位置から、中径部3bの略中間位置に至る範囲にわたって、液通路用の溝12が複数個形成されている。これらの溝12は軸方向に形成され、かつ内周面に略等間隔に形成されている。
【0019】
また、頭部筒部材3の小径部3aの外周には、雄ねじ13が形成されている。一方、第一溶液Aを貯留する容器本体2は、図2に示されたように、上部に口栓部6を有し、この口栓部6に雄ねじ7が形成されている。
【0020】
上記中間筒部材4は、両端が開口した筒体であり、一方の開口端面には全周に亘って略等間隔に切欠17が形成されている。また、この中間筒部材4には、その下段部を容器本体2内に挿入した際の挿入深さの位置決め手段として、鍔14が突設されている。さらに、鍔14と一方の開口端面との間には、環状リブ15が突設されている。ここで、環状リブ15から切欠17が設けられた一方の開口端面までの外径Dは、鍔14と環状リブ15までの外径dに比べて小径に形成されている。この範囲の外径Dを小さく設定することにより、図1に示されたように、頭部筒部材3を中間筒部材4の外方に装着した状態で、中間筒部材4の外周に間隙Sが形成されることになる。したがって、中間筒部材4が図1の状態から上方に相対移動したときに、その先端が液通路用の溝12に衝突することはない。
【0021】
可動弁体5は、図3に示されたように、周縁にリップ部5aを具備した略板状の本体部と、その上面の略中心から上方に伸びる柱状部5bとを有し、本体部の周縁には上段リップ5aと下段リップ5aとを備えている。これらのリップは、何れもゴム等の可撓性材料から形成されている。
【0022】
なお、このような可動弁体5は、一種類の材料から形成されていなくても良い。例えば、本体部分をリップ部5aより剛性の高い材料から形成しても良い。軽量性と軸方向剛性との両立の為に、本体部分を薄くすると共にその表面に支骨等を形成させてもよい。また、本体部分をリップ部分と同様の材料で形成し、その内部に骨材などを放射状に埋設して強度を補強することもできる。
【0023】
リップ部5aは頭部筒部材3の中径部3bの内壁に圧接できる大きさに形成されている。したがって、図3(b)に示したように、この可動弁体5が中径部3b内の所定位置にあるときは、中径部3bから大径部3c側への液の漏洩が防止される。
【0024】
滴下口形成部材10は、フランジ10aを有する鍋状部材と、その中央に突出された軸部分10bとから構成されている。軸部分10bには上記柱状部5bを収容するための凹所10cが形成され、この凹所10cの底壁には貫通孔10dが形成されている。また、貫通孔10dを形成した軸部分10bの先端面は、すり鉢状に湾曲して形成されている。
【0025】
滴下口形成部材10は、耐薬品性に富み可撓性を有するポリオレフィンなどの合成樹脂から形成されているが、収容する溶液によっては、ゴムなどから形成されても良い。
【0026】
このように形成された滴下口形成部材10の凹所10c内に上記可動弁体5の柱状部5bが収容されると、その可動弁体5は液滴下口形成部材10に保持され、上下逆の姿勢であってもここから落下することはない。
【0027】
蓋部材11は、略コップ状に形成され、内周に雌ねじ11aが形成されるとともに、内側から見れば底壁に球状の突部が形成されている。この球状の突部に、前記軸部分10bの先端面が付き合わされると、液滴下口形成部材10の貫通孔10dが閉塞され、この貫通孔10dから液が漏れ出ることはない。
【0028】
本実施例に係る2液使用時混合容器1の各構成要素は上記のように形成されているが、以下に、その組立および作用について説明する。
先ず、図2に示されたように容器本体2の口栓部6内に、中間筒部材4の一端であって端面に切欠を有していない側が嵌入される。中間筒部材4の嵌入が進むと、中間筒部材4の鍔14が口栓部6の開口端に当接することになり、これにより中間筒部材4を所定深さまで確実に嵌入することができる。
【0029】
このように中間筒部材4が内嵌された容器本体2内には、図示しない液充填ノズルが挿入され、このノズルを介して第一溶液Aが充填される。
一方、図3(a)に示されたように、頭部筒部材3には、可動弁体5が摺動可能に内嵌される。その際、頭部筒部材3のストッパ片3dに形成された開口部から可動弁体5の柱状部5bが挿入される。可動弁体5の柱状部5bが頭部筒部材3の中径部3bの入口近傍まで挿入されると、可動弁体5のリップ部5aが中径部3bの壁面に密着する。なお、この状態が上下逆にした姿勢で図3(b)に示されている。これにより、頭部筒部材3にシール機能を備えた底面が構成されることになる。
【0030】
こうして、可動弁体5を頭部筒部材3内に装着して有底区間が形成された段階で、図3(b)に示したように、小径部3aから中径部3b側に向かって液充填ノズル16を挿入し、このノズル16を介して第二溶液Bを上記有底区間内に充填する。
【0031】
また、図3(c)に示されたように滴下口形成部材10は、蓋部材11内に図示されたように収容される。滴下口形成部材10の先端部が蓋部材11の底壁まで挿入されると、滴下口形成部材10のすり鉢状の先端面が、蓋部材11内壁の球状の突部に当接する。このとき滴下口形成部材10のフランジ10aは、蓋部材11の内壁面に係止される。したがって、滴下口形成部材10は、図3(c)に示されたように蓋部材11に仮止めされることになり、ここからの脱落が防止される。
【0032】
滴下口形成部材10を収納した蓋部材11は、図3(d)に示されたように、第二溶液Bを充填した頭部筒部材3の小径部3aに螺合される。これにより、第二溶液Bがこの頭部筒部材3内に封止される。
【0033】
上記のように容器本体2内に第一溶液Aを充填し、頭部筒部材3内に第二溶液Bを充填した段階で、これらを図1に示されたように組み付ける。あるいは、蓋部材11を頭部筒部材3に装着することを後廻しにして、先ず、頭部筒部材3を容器本体2に組付けし、その後に第二溶液Bを充填することもできる。
【0034】
いずれにしても、容器本体2の雄ねじ7に頭部筒部材3の雌ねじ8を螺合させるに伴って、頭部筒部材3のストッパ片3dが容器本体2の肩部近傍に当接状態で配置される。これにより、両者が所定深さまで組み付けられたことが確認される。
【0035】
なお、図1の状態に到るまで頭部筒部材3を容器本体2に螺合していくに伴って、可動弁体5は中間筒部材4の先端部に近く押し上げられてくる。したがって、第二溶液Bを充填した頭部筒部材3側の液室内の圧力は、次第に増大される。
【0036】
上記のように容器本体2に頭部筒状部材3を組み付けることにより、第一溶液Aと第二溶液Bを別々の部屋に充填した2液使用時混合容器1が形成されることになる。
【0037】
なお、本発明の2液使用時混合容器はこの姿勢で保存され、また他の場所に輸送されることになる。
以下、この2液使用時混合容器1内に充填された2液を実際に混合して使用する操作について説明する。
【0038】
その場合、図4(a)に矢印Dで示されたように頭部筒部材3を時計方向に回動させる。すなわち、螺子による結合を進める方向に螺進させると、先ず、ストッパ片3dの進行は容器本体2の肩部で阻止されているが、この状態で大径部3cの回動が進むので、ストッパ片3dと大径部3cとの接合部が切断される。そして、このストッパ片3dに形成されたスリット等を拡開することにより、このストッパ片3dを口栓部6の周囲から取り除くことができる。
【0039】
ストッパ片3dが除かれた状態からさらに頭部筒部材3のねじ込み(螺進)を行なうと、図4(b)に示されたように、中間筒部材4の上方端が可動弁体5に当接し、以後、可動弁体5が中間筒部材4に押されて蓋部材11に接近するように移動する。こうして、可動弁体5が蓋部材11に接近すると、第二溶液Bを充填した室の容積が減少するとともに室内の圧力上昇が生じる。一方、可動弁体5のリップ部5aは、頭部筒部材3内壁の液通路用の溝12が形成された範囲にまで移動し、リップ部5aによるシール機能が解除される。これにより、第二溶液Bを充填した液室内の圧力が急激に容器本体2側に逃げるとともに、第二溶液Bがリップ部5aの隙間から溝12を経て下方に流下する。頭部筒部材3を最終位置まで螺合させると、第二溶液Bを収容していた室は消滅する。遂には、可動弁体5の棒状体5bが滴下口形成部材10の凹所10a内に挿入される。柱状部5bが凹所10内に挿入されると、この可動弁体5は滴下口形成部材10内に一体に保持されることになる。
【0040】
このように、2液使用時混合容器1が図4(b)に示されたような姿勢を維持することにより、第二溶液Bが第一溶液Aに混ざり合うことになる。
なお、第一溶液Aと第二溶液Bとが混ざった混合液を実際に使用するときには、図5に示されたように、蓋部材11を取り外して2液使用時混合容器1の姿勢を逆転させれば、混合液を滴下口形成部材10の貫通孔10dから送出することができる。この際に、混合液の流れは、中間筒部材4の先端部に設けられた切欠17から可動弁体5のリップ部5aの周縁に位置する溝12を伝って滴下口形成部材10の貫通孔10dから容器外に送出されることになる。
【0041】
一方、所定量の混合液を滴下した後、残りを一旦保管する場合には、蓋部材11を再度、小径部3aに装着すれば良い。
このような2液使用時混合容器1は、薬液を始めてとして多種多様な分野に使用することができる。
【0042】
以上、本発明の一実施例による2液使用時混合容器について説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されない。例えば、上記実施例では、2液を混合させるときに、第二溶液Bを収容する室の容積を殆ど消失してしまう構造に構成されているが、これに代えて、第二溶液Bを収容する室の容積を残すような構造であっても良い。
【0043】
図6および図7は、このように第二溶液を収容する室の容積を残すようにした他の実施例による2液使用時混合容器20を示したもので、前記実施例と同一要素は同一符合で示されている。
【0044】
この実施例では、頭部筒部材3および中間筒部材4の長さが前記実施例のものに比べて短く形成されている。また、蓋部材11内に着脱自在に収容される液通路形成部材23は、全体が釜状に形成され、内方に凹所23aが形成されているが、この凹所23aの壁面中央に貫通孔23bが形成され、外周面にフランジ23cが具備されている。
【0045】
本実施例の他の構成要素は前記実施例と略同様に形成されている。
上記のように形成された液通路形成部材23は、蓋部材11内に図示されたように開口面を蓋部材11と同じ方向に向けて収容されるが、他の構成要素の組付けについては前記実施例と同様である。
【0046】
以下に、この実施例による2液使用時混合容器20内に収容されている第一溶液Aと第二溶液Bとを実際に混合する場合の作業について説明する。
先ず、図6(a)に示された状態から頭部筒部材3を矢印D方向(時計方向)に回動させ、同図(b)に示されたようにストッパ片3dを大径部3cから切断し、ストッパ片3dを取り除く。その後、さらに頭部筒部材3を螺進すると、図7(a)に示されたように、可動弁体5が中間筒部材4に押されて蓋部材11側に移動し、そのリップ部5aが液通路用の溝12を形成した位置に差しかかる。ここで、第二溶液Bを充填した部屋の圧力は頭部筒部材3の螺合に伴って既に増大している。
【0047】
したがって、リップ部5aが溝12に差しかかると、第二溶液Bを充填した室内の圧力が容器本体2側に逃げるように液通路が形成される。この状態から、さらに容器本体2の胴部を軽く握りその後、離す操作を繰り返して行なえば、第一溶液Aを収容している室の圧力を増大させて、可動弁体5を押し上げる一方、リップ部5aの周囲と溝12との間に間隙が形成されて、上方の第二溶液Bが下方の容器本体2側に流下するようになる。しかも、中間筒部材4の先端には切欠17が形成されているので、第一溶液Aは速やかに下方に滴下することになる。これにより、第二溶液Bを第一溶液Aに混合することができる。この際に、中間筒部材4には環状リブ15が形成されているので、このリブ15を越えて外方に液が漏れ出る虞もない。
【0048】
なお、上記の操作によって混合した溶液を実際に使用する場合には、図7(b)に示されたように蓋部材11を外せば滴下口形成部材23が頭部筒部材3に係止される。したがって、容器本体2の胴部を軽く握るなどすれば、この滴下口形成部材23の孔23bから混合液を滴下することができる。
【0049】
以上、本発明の各実施例について説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されない。例えば、可動弁体5、蓋部材11および液通路形成部材10、23等の形状は他の形状であっても良い。
【0050】
また、以上の実施例では、第一溶液A側と第二溶液B側とを予め充填した後に組立てるようにしているが、これに代えて、先ず第一溶液Aを容器本体2側に充填し、この上に頭部筒部材3を螺着し、その後、第二溶液Bを充填して最後に蓋体11を装着するようにしても良い。
【0051】
また、頭部筒部材3と容器本体1の口栓部6との係合手段、頭部筒部材3の小径部3aと蓋部材11との係合手段は何れも通常は螺着であるが、その他の係合手段例えば、バイヨネット方式又は弾性圧方式等を採用できる。これらの方式では可撓性ガスケットの併用が好ましい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る2液使用時混合容器によれば、2液を充填する際に外気特に、空気にさらされることがないので、衛生的である。しかも構造が簡単であり、組立時に2液を誤って混ぜてしまう虞もない。さらに、保管時、運搬時においても溶液が不用意に混ざり合わないように確実に封止することができる。
【0053】
したがって、薬液などの2液使用時混合容器として有効に利用することができる。
また、頭部筒部材3の内壁に液通路用の溝が形成されているので、自然落下だけの場合に比べて狭い通路であっても溶液を効率良く下方に流下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例による2液使用時混合容器を示す正面図である。
【図2】図2は同実施例による2液使用時混合容器の容器本体に中間筒部材を差し込んだ状態を示す正面図である。
【図3】図3は同実施例による2液使用時混合容器の第二液側の容器の組立順序を示すもので、同図(a)は頭部筒部材に可動弁体を差し込む前の状態を示す断面図、同図(b)は第一溶液を充填する様子を示す断面図、同図(c)は第二溶液Bを充填した頭部筒部材に蓋部材を差し込む前の状態を示す断面図であり、同図(d)は蓋部材を装着した頭部筒部材の断面図である。
【図4】図4(a)は実際に2液を混合する場合の操作を示す断面図で、同図(b)は混合状態を示す断面図である。
【図5】図5は2液が混合された溶液を外部に滴下する場合の断面図である。
【図6】図6は本発明の他の実施例を示すもので、図6(a)は2液を混合する前の状態を示す断面図、同図(b)は2液を混合するために頭部筒部材を螺合させた状態を示す断面図である。
【図7】図7(a)は他の実施例による2液使用時混合容器から実際に2液を混合する際の断面図、同図(b)は混合された溶液を実際に使用する際の断面図である。
【符号の説明】
1、20 2液使用時混合容器
2 容器本体
3 頭部筒部材
3d ストッパ片
4 中間筒部材
5 可動弁体
6 口栓部
7 雄ねじ
8 雌ねじ
10、23 液通路形成部材
11 蓋部材
12 溝
17 切欠

Claims (4)

  1. 外壁に係合手段を有する口栓部を備え、第一溶液を貯留する合成樹脂製の容器本体と、
    両端が開口した段付孔を備え、一方側の基端部内周面に前記容器本体の口栓部に係合する係合手段を有し、他方側の先端部内周面に液通路用の溝を有し、この先端部内周面付近に第二溶液を貯留する合成樹脂製の頭部筒部材と、
    両端が開口して略筒状に形成され、前記容器本体の前記口栓部内に差し込まれる基端部外周面に位置決め用の鍔を備え、この鍔により筒状の基端部外周面が前記口栓部内に差し込まれた場合の位置決めがなされるとともに、前記容器本体の前記口栓部から外方に突出された先端側筒状部分の略中間部位に環状リブを備え、この環状リブよりも先端部側の外径が細くされ、かつこの環状リブから前記鍔までの間の外径が若干太くなるように形成された中間筒部材と、
    前記頭部筒部材の先端部側に収容され、この頭部筒部材の先端部側内周面に対し摺動可能に装着されるとともに、前記頭部筒部材の基端部側への移動は前記中間筒部材の先端部で規制される可動弁体と、
    前記頭部筒部材の端部開口内に着脱自在に装着される滴下口形成部材と、
    前記頭部筒部材の先端部開口に着脱自在に装着される蓋部材と、から構成され
    前記頭部筒部材の係合手段と前記容器本体の前記口栓部における係合手段とが互いに係合されることにより、前記頭部筒部材が前記容器本体の前記口栓部側に移動され、このとき、前記中間筒部材の先端部が前記可動弁体の底面側を前記滴下口形成部材側に押し上げ、さらに、この押し上げにより移動した前記可動弁体が、前記溶液通路用の溝の少なくとも下端を越えて先端側に移動されることにより、これまで前記可動弁体により互いに遮断されていた前記頭部筒部材の先端側と基端側との間の空間が開放され、これにより、前記頭部筒部材内の前記第二溶液が前記液通路用の溝の内壁を伝わって前記容器本体側に流れ、さらに前記頭部筒部材の内周面および前記中間筒部材の内周面を通って下方に流れ、これにより、前記第二溶液が前記容器本体内の第一溶液と合流して二液が混合されることを特徴とする2液使用時混合容器。
  2. 前記頭部筒部材の一端部に、離脱可能なストッパ片が一体に具備されていることを特徴とする請求項1に記載の2液使用時混合容器。
  3. 前記中間筒部材の一方の開口端面には、切欠が略等間隔に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の2液使用時混合容器。
  4. 前記動弁体が略板状の本体部、その上面の略中心から上方に伸びる柱状部及びその周縁に何れも可撓性材料で形成された上段リップと下段リップとを備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の2液使用時混合容器。
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