JPH09165043A - 2液使用時混合容器 - Google Patents

2液使用時混合容器

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JPH09165043A
JPH09165043A JP7347331A JP34733195A JPH09165043A JP H09165043 A JPH09165043 A JP H09165043A JP 7347331 A JP7347331 A JP 7347331A JP 34733195 A JP34733195 A JP 34733195A JP H09165043 A JPH09165043 A JP H09165043A
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Keiji Hamamoto
本 啓 二 浜
Norihiko Asahi
日 徳 彦 朝
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
    • B65D81/32Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging two or more different materials which must be maintained separate prior to use in admixture
    • B65D81/3205Separate rigid or semi-rigid containers joined to each other at their external surfaces
    • B65D81/3211Separate rigid or semi-rigid containers joined to each other at their external surfaces coaxially and provided with means facilitating admixture

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の2液使用時混合容器における混合時に
溶液が空気に触れる事態、構造が複雑な点を解消する。 【解決手段】 第一溶液Aを貯留する容器本体2の上部
に、第二溶液Bを貯留する合成樹脂製の頭部筒部材3を
ねじ結合により組み付けるとともに、結合後には下方か
らの圧力によって可動弁体5が移動して頭部筒部材3の
液通路用の溝との間に液通路を形成することによって、
第二溶液Bが第一溶液A中へ流入して混合するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2液使用時混合容器
に関するもので、詳しくは、別室内に充填されている薬
液等の溶液を使用時に混合して使用することができる2
液使用時混合容器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、医療分野などにおいては、2種
以上の薬液等の二液を別々に貯留し、使用時に混合して
使用する場合がある。このような場合に、従来はこれら
二液を別々の容器内に充填し、使用時に、第一液容器と
第二液容器とのそれぞれのキャップをはずし、どちらか
の容器へ他方の薬液を移し変えて溶解その他の調整を行
なう手段がとられていたり、あるいは、アルミ箔などを
境界として第一液側と第二液側とに区切るとともにこの
状態で2液を分離保管できる容器を用いて、使用時にア
ルミ箔を破るなどして第一液室と第二液室とを連通さ
せ、溶液を溶解させる方法も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、別々の容器
内に2液をそれぞれ充填する前者の方法では、混ぜる際
に溶液が漏出してしまう虞がある。この漏出を防止する
ために、ジョイント部材を用いる場合もあるが、部品点
数が多くなる事態を来たし、しかもジョイント部材の衛
生上の管理が煩雑になるという問題が生じている。さら
に、この方法では、容器の口栓部を一旦外気にさらす結
果、衛生上改善余地を残し、また、2つの容器を同時に
取り扱うためには作業が煩雑で多大な手間を要してい
た。
【0004】一方、2つの容器間にアルミ箔などを配し
て使用時にこのアルミ箔を破るようにした前掲の中の後
者の方法では、アルミ箔が破られた状態で自然落下によ
り液の移動を行なわせていたことから、アルミ箔の破れ
方によっては確実な液の流下が得られない場合があり得
た。しかも、混合時の操作を単純化する方向で容器の構
造を策定していることから、容器そのものの構造は却っ
て複雑になるとともに、それぞれの溶液を手順よく充填
できる様にとの配慮から来る構造に左右されて、容器の
組立時に複雑な作業を要するという問題も伴った。
【0005】本発明の第一の目的は上記実情に鑑み、薬
液を漏出させることなく簡単な作業でしかも一層衛生的
に2液を混合させることができることに加えて、容器の
構造が簡単であり、さらには狭い通路における液移動を
積極的に行なわすことができる2液使用時混合容器を提
供することにある。
【0006】本発明の第二の目的は、組立て時に両液が
誤って混ざってしまうことがなく、ひいては保管時およ
び輸送運搬時においても両液が不用意に混ざらないよう
に阻止することができる2液使用時混合容器を提供する
ことにある。
【0007】本発明の第三の目的は、両溶液を一層良好
に混合することができる2液使用時混合容器を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る2液使用時混合容器は、下記の構成を特
徴とする:通常は雄ねじを有する口栓部を備え、第一溶
液を貯留する合成樹脂製の容器本体と、両端が開口した
段付孔を備え、一端部の内周面に前記容器本体の口栓部
に係合する通常は雌ねじを有し、他端部の内周面に液通
路用の溝を有し、第二溶液を貯留する合成樹脂製の頭部
筒部材と、前記容器本体の口栓部と前記頭部筒部材との
間に液通路を形成する中間筒部材と、前記頭部筒部材の
内壁面に摺動可能に装着される可動弁体と、前記頭部筒
部材の他端部開口内に着脱自在に装着される滴下口形成
部材と、前記容器本体の他端部の開口に着脱自在に装着
される蓋部材と、から構成される。
【0009】ここで、前記頭部筒部材の一端部に、使用
に先立って螺進等によって離脱可能なストッパ片が一体
に具備されていることが好ましい。また、前記中間筒部
材の一方の開口端面には、切欠が略等間隔に形成されて
いることが好ましい。
【0010】さらに、前記可動弁体が略板状の本体部、
その上面の略中心から上方に伸びる柱状部及びその周縁
に何れも可撓性材料で形成された上段リップと下段リッ
プとを備えていることが好ましい。
【0011】〔各部の相互作用〕上記第1の構成を特徴
とする本発明によれば、頭部筒部材と容器本体とのねじ
結合を進める方向に螺進させていくと、内方では中間筒
部材と可動弁体とが当接し、この可動弁体が中間筒部材
により頭部筒部材の開口端面側に押し上げられる。する
と、この可動弁体が頭部筒部材の液連通用の溝部分にま
で移動する。可動弁体がこの部分まで移動すると、可動
弁体の周囲に液連通用の溝による間隙が形成されるの
で、この間隙に次いで中間筒部材の端面に設けられた切
欠を介して頭部筒部材内に貯留されていた第二溶液が容
器本体側に流れ込む。これにより、第一溶液と第二溶液
とが容器本体内で混合されることになる。
【0012】また、上記第二の構成を特徴とする本発明
によれば、別々に形成された容器本体と頭部筒部材とを
螺着させる際に、その最終端の位置合わせを目視するこ
とができるので、必要以上の螺進を防止できる。しか
も、ストッパ片が容器本体に当接して、それ以上の螺進
が通常では行えなくなるので、保管時等に両液の不用意
な混合を生じさせる虞もない。
【0013】また、上記第三の構成による本発明によれ
ば、中間筒部材の先端部が液通路用の溝に差しかかった
ときに、この溝と切欠との協同関係により、液の流れを
一層良好にすることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。図1は本発明の一実施例に係る二液混
合容器を示したもので、全体を符合1で示している。な
お、明細書における「上下左右前奥」等は説明の便宜上
の表現である。
【0015】この2液使用時混合容器1では、第一溶液
Aと第二溶液Bとが別々の区画に貯留された状態で一体
化されている。すなわち、第一溶液Aは、容器の下半部
を構成する容器本体2内に貯留され、第二溶液Bは、容
器の上半部を構成する頭部筒部材3内に貯留されてい
る。
【0016】頭部筒部材3は、順次径を大きくした段付
孔を形成した筒体であり、該頭部筒部材3は、中間筒部
材4とともに容器本体2に組付けられている。なお、こ
の頭部筒部材3には、底板が具備されていないが、内部
に可動弁体5を収容することにより、底板が構成されて
容器として機能する様になる。そして、第二溶液Bを収
容した後に、後述する滴下口形成部材10および蓋部材
11が装着される。
【0017】頭部筒部材3は、図3に示されたように、
小径部3aと中径部3bと大径部3cとストッパ片3d
とから構成されており、これらの内径は小径部3aから
ストッパ片3dに向かって順次大きく形成されている。
大径部3cとストッパ片3dとの接合部分は薄肉であ
り、しかもストッパ片3dの周面に切欠が形成され、大
径部3cに部分的に接合されている。加えて、ストッパ
片3dの軸方向にスリット等が形成されている。これに
より、ストッパ片3dは大径部3cから容易に離脱でき
るようになっている。また、大径部3cの内周面には雌
ねじ8が形成されている。
【0018】さらに、頭部筒部材3の内壁においては中
径部3bと小径部3aとの境界となる位置から、中径部
3bの略中間位置に至る範囲にわたって、液通路用の溝
12が複数個形成されている。これらの溝12は軸方向
に形成され、かつ内周面に略等間隔に形成されている。
【0019】また、頭部筒部材3の小径部3aの外周に
は、雄ねじ13が形成されている。一方、第一溶液Aを
貯留する容器本体2は、図2に示されたように、上部に
口栓部6を有し、この口栓部6に雄ねじ7が形成されて
いる。
【0020】上記中間筒部材4は、両端が開口した筒体
であり、一方の開口端面には全周に亘って略等間隔に切
欠17が形成されている。また、この中間筒部材4に
は、その下段部を容器本体2内に挿入した際の挿入深さ
の位置決め手段として、鍔14が突設されている。さら
に、鍔14と一方の開口端面との間には、環状リブ15
が突設されている。ここで、環状リブ15から切欠17
が設けられた一方の開口端面までの外径Dは、鍔14と
環状リブ15までの外径dに比べて小径に形成されてい
る。この範囲の外径Dを小さく設定することにより、図
1に示されたように、頭部筒部材3を中間筒部材4の外
方に装着した状態で、中間筒部材4の外周に間隙Sが形
成されることになる。したがって、中間筒部材4が図1
の状態から上方に相対移動したときに、その先端が液通
路用の溝12に衝突することはない。
【0021】可動弁体5は、図3に示されたように、周
縁にリップ部5aを具備した略板状の本体部と、その上
面の略中心から上方に伸びる柱状部5bとを有し、本体
部の周縁には上段リップ5aと下段リップ5aとを備え
ている。これらのリップは、何れもゴム等の可撓性材料
から形成されている。
【0022】なお、このような可動弁体5は、一種類の
材料から形成されていなくても良い。例えば、本体部分
をリップ部5aより剛性の高い材料から形成しても良
い。軽量性と軸方向剛性との両立の為に、本体部分を薄
くすると共にその表面に支骨等を形成させてもよい。ま
た、本体部分をリップ部分と同様の材料で形成し、その
内部に骨材などを放射状に埋設して強度を補強すること
もできる。
【0023】リップ部5aは頭部筒部材3の中径部3b
の内壁に圧接できる大きさに形成されている。したがっ
て、図3(b)に示したように、この可動弁体5が中径
部3b内の所定位置にあるときは、中径部3bから大径
部3c側への液の漏洩が防止される。
【0024】滴下口形成部材10は、フランジ10aを
有する鍋状部材と、その中央に突出された軸部分10b
とから構成されている。軸部分10bには上記柱状部5
bを収容するための凹所10cが形成され、この凹所1
0cの底壁には貫通孔10dが形成されている。また、
貫通孔10dを形成した軸部分10bの先端面は、すり
鉢状に湾曲して形成されている。
【0025】滴下口形成部材10は、耐薬品性に富み可
撓性を有するポリオレフィンなどの合成樹脂から形成さ
れているが、収容する溶液によっては、ゴムなどから形
成されても良い。
【0026】このように形成された滴下口形成部材10
の凹所10c内に上記可動弁体5の柱状部5bが収容さ
れると、その可動弁体5は液滴下口形成部材10に保持
され、上下逆の姿勢であってもここから落下することは
ない。
【0027】蓋部材11は、略コップ状に形成され、内
周に雌ねじ11aが形成されるとともに、内側から見れ
ば底壁に球状の突部が形成されている。この球状の突部
に、前記軸部分10bの先端面が付き合わされると、液
滴下口形成部材10の貫通孔10dが閉塞され、この貫
通孔10dから液が漏れ出ることはない。
【0028】本実施例に係る2液使用時混合容器1の各
構成要素は上記のように形成されているが、以下に、そ
の組立および作用について説明する。先ず、図2に示さ
れたように容器本体2の口栓部6内に、中間筒部材4の
一端であって端面に切欠を有していない側が嵌入され
る。中間筒部材4の嵌入が進むと、中間筒部材4の鍔1
4が口栓部6の開口端に当接することになり、これによ
り中間筒部材4を所定深さまで確実に嵌入することがで
きる。
【0029】このように中間筒部材4が内嵌された容器
本体2内には、図示しない液充填ノズルが挿入され、こ
のノズルを介して第一溶液Aが充填される。一方、図3
(a)に示されたように、頭部筒部材3には、可動弁体
5が摺動可能に内嵌される。その際、頭部筒部材3のス
トッパ片3dに形成された開口部から可動弁体5の柱状
部5bが挿入される。可動弁体5の柱状部5bが頭部筒
部材3の中径部3bの入口近傍まで挿入されると、可動
弁体5のリップ部5aが中径部3bの壁面に密着する。
なお、この状態が上下逆にした姿勢で図3(b)に示さ
れている。これにより、頭部筒部材3にシール機能を備
えた底面が構成されることになる。
【0030】こうして、可動弁体5を頭部筒部材3内に
装着して有底区間が形成された段階で、図3(b)に示
したように、小径部3aから中径部3b側に向かって液
充填ノズル16を挿入し、このノズル16を介して第二
溶液Bを上記有底区間内に充填する。
【0031】また、図3(c)に示されたように滴下口
形成部材10は、蓋部材11内に図示されたように収容
される。滴下口形成部材10の先端部が蓋部材11の底
壁まで挿入されると、滴下口形成部材10のすり鉢状の
先端面が、蓋部材11内壁の球状の突部に当接する。こ
のとき滴下口形成部材10のフランジ10aは、蓋部材
11の内壁面に係止される。したがって、滴下口形成部
材10は、図3(c)に示されたように蓋部材11に仮
止めされることになり、ここからの脱落が防止される。
【0032】滴下口形成部材10を収納した蓋部材11
は、図3(d)に示されたように、第二溶液Bを充填し
た頭部筒部材3の小径部3aに螺合される。これによ
り、第二溶液Bがこの頭部筒部材3内に封止される。
【0033】上記のように容器本体2内に第一溶液Aを
充填し、頭部筒部材3内に第二溶液Bを充填した段階
で、これらを図1に示されたように組み付ける。あるい
は、蓋部材11を頭部筒部材3に装着することを後廻し
にして、先ず、頭部筒部材3を容器本体2に組付けし、
その後に第二溶液Bを充填することもできる。
【0034】いずれにしても、容器本体2の雄ねじ7に
頭部筒部材3の雌ねじ8を螺合させるに伴って、頭部筒
部材3のストッパ片3dが容器本体2の肩部近傍に当接
状態で配置される。これにより、両者が所定深さまで組
み付けられたことが確認される。
【0035】なお、図1の状態に到るまで頭部筒部材3
を容器本体2に螺合していくに伴って、可動弁体5は中
間筒部材4の先端部に近く押し上げられてくる。したが
って、第二溶液Bを充填した頭部筒部材3側の液室内の
圧力は、次第に増大される。
【0036】上記のように容器本体2に頭部筒状部材3
を組み付けることにより、第一溶液Aと第二溶液Bを別
々の部屋に充填した2液使用時混合容器1が形成される
ことになる。
【0037】なお、本発明の2液使用時混合容器はこの
姿勢で保存され、また他の場所に輸送されることにな
る。以下、この2液使用時混合容器1内に充填された2
液を実際に混合して使用する操作について説明する。
【0038】その場合、図4(a)に矢印Dで示された
ように頭部筒部材3を時計方向に回動させる。すなわ
ち、螺子による結合を進める方向に螺進させると、先
ず、ストッパ片3dの進行は容器本体2の肩部で阻止さ
れているが、この状態で大径部3cの回動が進むので、
ストッパ片3dと大径部3cとの接合部が切断される。
そして、このストッパ片3dに形成されたスリット等を
拡開することにより、このストッパ片3dを口栓部6の
周囲から取り除くことができる。
【0039】ストッパ片3dが除かれた状態からさらに
頭部筒部材3のねじ込み(螺進)を行なうと、図4
(b)に示されたように、中間筒部材4の上方端が可動
弁体5に当接し、以後、可動弁体5が中間筒部材4に押
されて蓋部材11に接近するように移動する。こうし
て、可動弁体5が蓋部材11に接近すると、第二溶液B
を充填した室の容積が減少するとともに室内の圧力上昇
が生じる。一方、可動弁体5のリップ部5aは、頭部筒
部材3内壁の液通路用の溝12が形成された範囲にまで
移動し、リップ部5aによるシール機能が解除される。
これにより、第二溶液Bを充填した液室内の圧力が急激
に容器本体2側に逃げるとともに、第二溶液Bがリップ
部5aの隙間から溝12を経て下方に流下する。頭部筒
部材3を最終位置まで螺合させると、第二溶液Bを収容
していた室は消滅する。遂には、可動弁体5の棒状体5
bが滴下口形成部材10の凹所10a内に挿入される。
柱状部5bが凹所10a内に挿入されると、この可動弁
体5は滴下口形成部材10内に一体に保持されることに
なる。
【0040】このように、2液使用時混合容器1が図4
(b)に示されたような姿勢を維持することにより、第
二溶液Bが第一溶液Aに混ざり合うことになる。なお、
第一溶液Aと第二溶液Bとが混ざった混合液を実際に使
用するときには、図5に示されたように、蓋部材11を
取り外して2液使用時混合容器1の姿勢を逆転させれ
ば、混合液を滴下口形成部材10の貫通孔10dから送
出することができる。この際に、混合液の流れは、中間
筒部材4の先端部に設けられた切欠17から可動弁体5
のリップ部5aの周縁に位置する溝12を伝って滴下口
形成部材10の貫通孔10dから容器外に送出されるこ
とになる。
【0041】一方、所定量の混合液を滴下した後、残り
を一旦保管する場合には、蓋部材11を再度、小径部3
aに装着すれば良い。このような2液使用時混合容器1
は、薬液を始めてとして多種多様な分野に使用すること
ができる。
【0042】以上、本発明の一実施例による2液使用時
混合容器について説明したが、本発明は上記実施例に何
ら限定されない。例えば、上記実施例では、2液を混合
させるときに、第二溶液Bを収容する室の容積を殆ど消
失してしまう構造に構成されているが、これに代えて、
第二溶液Bを収容する室の容積を残すような構造であっ
ても良い。
【0043】図6および図7は、このように第二溶液を
収容する室の容積を残すようにした他の実施例による2
液使用時混合容器20を示したもので、前記実施例と同
一要素は同一符合で示されている。
【0044】この実施例では、頭部筒部材3および中間
筒部材4の長さが前記実施例のものに比べて短く形成さ
れている。また、蓋部材11内に着脱自在に収容される
液通路形成部材23は、全体が釜状に形成され、内方に
凹所23aが形成されているが、この凹所23aの壁面
中央に貫通孔23bが形成され、外周面にフランジ23
cが具備されている。
【0045】本実施例の他の構成要素は前記実施例と略
同様に形成されている。上記のように形成された液通路
形成部材23は、蓋部材11内に図示されたように開口
面を蓋部材11と同じ方向に向けて収容されるが、他の
構成要素の組付けについては前記実施例と同様である。
【0046】以下に、この実施例による2液使用時混合
容器20内に収容されている第一溶液Aと第二溶液Bと
を実際に混合する場合の作業について説明する。先ず、
図6(a)に示された状態から頭部筒部材3を矢印D方
向(時計方向)に回動させ、同図(b)に示されたよう
にストッパ片3dを大径部3cから切断し、ストッパ片
3dを取り除く。その後、さらに頭部筒部材3を螺進す
ると、図7(a)に示されたように、可動弁体5が中間
筒部材4に押されて蓋部材11側に移動し、そのリップ
部5aが液通路用の溝12を形成した位置に差しかか
る。ここで、第二溶液Bを充填した部屋の圧力は頭部筒
部材3の螺合に伴って既に増大している。
【0047】したがって、リップ部5aが溝12に差し
かかると、第二溶液Bを充填した室内の圧力が容器本体
2側に逃げるように液通路が形成される。この状態か
ら、さらに容器本体2の胴部を軽く握りその後、離す操
作を繰り返して行なえば、第一溶液Aを収容している室
の圧力を増大させて、可動弁体5を押し上げる一方、リ
ップ部5aの周囲と溝12との間に間隙が形成されて、
上方の第二溶液Bが下方の容器本体2側に流下するよう
になる。しかも、中間筒部材4の先端には切欠17が形
成されているので、第一溶液Aは速やかに下方に滴下す
ることになる。これにより、第二溶液Bを第一溶液Aに
混合することができる。この際に、中間筒部材4には環
状リブ15が形成されているので、このリブ15を越え
て外方に液が漏れ出る虞もない。
【0048】なお、上記の操作によって混合した溶液を
実際に使用する場合には、図7(b)に示されたように
蓋部材11を外せば滴下口形成部材23が頭部筒部材3
に係止される。したがって、容器本体2の胴部を軽く握
るなどすれば、この滴下口形成部材23の孔23bから
混合液を滴下することができる。
【0049】以上、本発明の各実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されない。例えば、
可動弁体5、蓋部材11および液通路形成部材10、2
3等の形状は他の形状であっても良い。
【0050】また、以上の実施例では、第一溶液A側と
第二溶液B側とを予め充填した後に組立てるようにして
いるが、これに代えて、先ず第一溶液Aを容器本体2側
に充填し、この上に頭部筒部材3を螺着し、その後、第
二溶液Bを充填して最後に蓋体11を装着するようにし
ても良い。
【0051】また、頭部筒部材3と容器本体1の口栓部
6との係合手段、頭部筒部材3の小径部3aと蓋部材1
1との係合手段は何れも通常は螺着であるが、その他の
係合手段例えば、バイヨネット方式又は弾性圧巻方式等
を採用できる。これらの方式では可撓性ガスケットの併
用が好ましい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る2液
使用時混合容器によれば、2液を充填する際に外気特
に、空気にさらされることがないので、衛生的である。
しかも構造が簡単であり、組立時に2液を誤って混ぜて
しまう虞もない。さらに、保管時、運搬時においても溶
液が不用意に混ざり合わないように確実に封止すること
ができる。
【0053】したがって、薬液などの2液使用時混合容
器として有効に利用することができる。また、頭部筒部
材3の内壁に液通路用の溝が形成されているので、自然
落下だけの場合に比べて狭い通路であっても溶液を効率
良く下方に流下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例による2液使用時混合
容器を示す正面図である。
【図2】図2は同実施例による2液使用時混合容器の容
器本体に中間筒部材を差し込んだ状態を示す正面図であ
る。
【図3】図3は同実施例による2液使用時混合容器の第
二液側の容器の組立順序を示すもので、同図(a)は頭
部筒部材に可動弁体を差し込む前の状態を示す断面図、
同図(b)は第一溶液を充填する様子を示す断面図、同
図(c)は第二溶液Bを充填した頭部筒部材に蓋部材を
差し込む前の状態を示す断面図であり、同図(d)は蓋
部材を装着した頭部筒部材の断面図である。
【図4】図4(a)は実際に2液を混合する場合の操作
を示す断面図で、同図(b)は混合状態を示す断面図で
ある。
【図5】図5は2液が混合された溶液を外部に滴下する
場合の断面図である。
【図6】図6は本発明の他の実施例を示すもので、図6
(a)は2液を混合する前の状態を示す断面図、同図
(b)は2液を混合するために頭部筒部材を螺合させた
状態を示す断面図である。
【図7】図7(a)は他の実施例による2液使用時混合
容器から実際に2液を混合する際の断面図、同図(b)
は混合された溶液を実際に使用する際の断面図である。
【符号の説明】
1、20 2液使用時混合容器 2 容器本体 3 頭部筒部材 3d ストッパ片 4 中間筒部材 5 可動弁体 6 口栓部 7 雄ねじ 8 雌ねじ 10、23 液通路形成部材 11 蓋部材 12 溝 17 切欠

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外壁に係合手段を有する口栓部を備え、
    第一溶液を貯留する合成樹脂製の容器本体と、 両端が開口した段付孔を備え、一端部内周面に前記容器
    本体の口栓部に係合する係合手段を有し、他端部内周面
    に液通路用の溝を有し、第二溶液を貯留する合成樹脂製
    の頭部筒部材と、 前記容器本体の口栓部と前記頭部筒部材との間に液通路
    を形成する中間筒部材と、 前記頭部筒部材の内壁面に摺動可能に装着される可動弁
    体と、 前記頭部筒部材の他端部開口内に着脱自在に装着される
    滴下口形成部材と、 前記容器本体の他端部開口に着脱自在に装着される蓋部
    材と、から構成される2液使用時混合容器。
  2. 【請求項2】 前記頭部筒部材の一端部に、離脱可能な
    ストッパ片が一体に具備されていることを特徴とする請
    求項1に記載の2液使用時混合容器。
  3. 【請求項3】 前記中間筒部材の一方の開口端面には、
    切欠が略等間隔に形成されていることを特徴とする請求
    項1または2に記載の2液使用時混合容器。
  4. 【請求項4】 前記稼動弁体が略板状の本体部、その上
    面の略中心から上方に伸びる柱状部及びその周縁に何れ
    も可撓性材料で形成された上段リップと下段リップとを
    備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の2液使用時混合容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012011717A3 (ko) * 2010-07-23 2012-05-10 (주)텔트론 용액 혼합 장치

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