JP3514216B2 - 遊技機の遊技媒体供出装置 - Google Patents

遊技機の遊技媒体供出装置

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JP3514216B2
JP3514216B2 JP2000181607A JP2000181607A JP3514216B2 JP 3514216 B2 JP3514216 B2 JP 3514216B2 JP 2000181607 A JP2000181607 A JP 2000181607A JP 2000181607 A JP2000181607 A JP 2000181607A JP 3514216 B2 JP3514216 B2 JP 3514216B2
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信行 谷口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機等の遊
技機の遊技媒体供出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、所定の遊技結果( パチンコ機の遊
技盤面上での入賞等) 、又は遊技者の所定の操作( 貸出
ユニットによる貸出操作等) に基づき、遊技機背面の流
下通路に設けられた遊技媒体供出装置の駆動によって遊
技機正面の貯留皿に向けて遊技媒体を供出するように構
成された遊技機が一般に広く知られている。かかる遊技
機にあって、その駆動制御装置の駆動源としてソレノイ
ド又はモーターを用いて、遊技媒体を上方から下方へ導
く流下通路を、直接的に開放制御するようにしている。
ところでこのソレノイドを用いた場合にあっては、遊技
媒体の供出中、常にソレノイドの通電状態によって流下
通路を開放しておく必要があった。また、モーターを用
いた場合にあっても、遊技媒体の供出中、常にモーター
にパルス信号を送信することによって駆動状態としてお
く必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の遊技機
にあっては、例えばパチンコ機に於けるいわゆる「大当
たり」と呼ばれる払い出し態様が発生した場合等には、
一度に多くの入賞が発生することになり、それに伴う遊
技媒体を払い出すために、遊技媒体供出装置の駆動制御
装置は、流下通路を、直接的に開放制御するものである
から、長時間駆動し続けることを余儀なくされている。
このため、このとき発生するジュール熱により、駆動制
御装置自体を傷めたり、遊技機内の他の装置を損傷させ
たりする場合があり、最悪には、発火して火災等の災害
を引き起こす恐れもある。また、駆動時間が長くなるた
め、その駆動制御装置自体の寿命も短くなり、人気機種
で長期間使用される機種などにあっては、その機種にお
ける他の部品に比して、遊技媒体供出装置が先に壊れて
しまい、これを交換せざるを得なくなったり、既に製造
中止になっているような機種の場合には、パチンコ機自
体を別の機種に交換することを余儀なくされたりもす
る。本発明は、発熱が少ない遊技媒体供出装置を提供し
て上述の問題を解決することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、遊技媒体を上
方から下方へ導く流下通路を開放または閉鎖して、該遊
技媒体を排出制御する遊技機の遊技媒体供出装置におい
て、流下通路の、緩やかな傾斜から略垂直な傾斜に変換
する箇所に配設され、流下通路を封鎖する閉鎖位置と、
流下通路を開放する開放位置とに移動可能に保持される
可動遮断片と、その駆動により可動遮断片を開閉いずれ
かの位置に移送し、かつ次の移送駆動まで非駆動状態で
待機する駆動制御装置とを備え、該可動遮断片は駆動制
御装置と非連結となっていると共に、該駆動制御装置
を、駆動により開放用ソレノイドに連係された押出し片
が、該可動遮断片を開放位置に押出し、駆動解除により
該押出し片が待機位置に復帰する開放駆動装置と、駆動
により閉鎖用ソレノイドに連係された押戻し片が可動遮
断片を閉鎖位置に押戻し、駆動解除により該押戻し片が
待機位置に復帰する閉鎖駆動装置とによって構成し、可
動遮断片を閉鎖位置から開放位置へと移送する開放駆動
時間を定める開放用ソレノイドへの通電時間を、可動遮
断片を開放位置から閉鎖位置へと移送する閉鎖駆動時間
を定める閉鎖用ソレノイドへの通電時間よりも短くした
ことを特徴とする遊技機の遊技媒体供出装置である。
【0005】かかる構成にあって、前記可動遮断片は、
駆動制御装置の動作によって閉鎖位置から、流下通路を
開放する開放位置へと移送され、駆動制御装置は待機位
置似復帰して駆動停止する。この状態にあって、可動遮
断片は、開放位置を維持することとなる。次に、駆動制
御装置が駆動すると、可動遮断片は開放位置から閉鎖位
置に移動する。またその後に、駆動制御装置が待機位置
で駆動停止している状態にあっても閉鎖位置を維持する
こととなる。従って、可動遮断片は駆動制御装置の駆動
ごとにいずれか一方の位置から他方の位置へ変換される
こととなり、かつ駆動制御装置はこの可動遮断片の移送
時にのみ駆動することとなり、常態では非駆動状態とな
る。
【0006】このため、上述した大当りの際の賞球作動
等、連続的に開放状態となる場合にあっても、駆動制御
装置は非駆動状態となるから、格段にその駆動時間を短
くすることができて、遊技媒体供出装置の駆動制御装置
への通電時間や負荷がかかっている時間を極力短くする
ことができ、該駆動制御装置の長時間駆動による発熱を
阻止することができる。
【0007】ここで、可動遮断片を開閉いずれかの位置
に移送し、かつ駆動制御装置を次の移送駆動まで非駆動
状態で待機するようにするために、駆動制御装置は、前
記可動遮断片と非連結となっている。また、該駆動制御
装置を、駆動により開放用ソレノイドに連係された押出
し片が、該駆動制御装置と非連結となっている可動遮断
片を開放位置に押出し、駆動解除により該押出し片が待
機位置に復帰する開放駆動装置と、駆動により閉鎖用ソ
レノイドに連係された押戻し片が可動遮断片を閉鎖位置
に押戻し、駆動解除により該押戻し片が待機位置に復帰
する閉鎖駆動装置とによって構成し、これにより可動遮
断片の往復移動を、二つの駆動装置を用いて行なうよう
にしている。このように駆動制御装置の駆動源を、ソレ
ノイドによって構成し、この直線運動を可動遮断片の往
復方向の移送力により変換するようにしている。この場
合には、ソレノイドのロッドを上述の押出し片又は押戻
し片と連係する。
【0008】ここで、可動遮断片を流下通路が緩やかな
傾斜から略垂直な傾斜に変換する箇所の近傍に設けてい
るから、可動遮断片の上流の流下通路に連なった遊技媒
体の流下圧力を軽減させることができ、可動遮断片の進
退時における応力が減少し、円滑な作動が可能となる。
【0009】また可動遮断片を閉鎖位置から開放位置へ
と移送する開放駆動時間を定める開放用ソレノイドへの
通電時間を、可動遮断片を開放位置から閉鎖位置へと移
送する閉鎖駆動時間を定める閉鎖用ソレノイドへの通電
時間よりも短くしている。すなわち、開放時には、遊技
媒体は可動遮断片上で停止状態にあるから、停止開放駆
動時間を短くしても、その可動遮断片を開放位置へ円滑
に移送できる。特に、開放駆動にあって、上述のよう
に、開放駆動装置に連係した押出し片により、可動遮断
片を開放位置へ押し出すようにした構成にあっては、押
出し後に該押出し片を流下通路から退避する必要があ
り、この退避は、非駆動状態への変換に伴う、復帰作動
により行なわれるから、駆動時間を短くすることが望ま
しい。一方、流下しようとする遊技媒体の圧力に屈する
ことなく確実に可動遮断片を流下通路を遮蔽する位置に
移送するには、閉鎖駆動時間を長くことが望ましい。而
して、かかる構成にあっては、検出装置の検出後、最短
時間で供出を開始することができると共に、可動遮断片
を流下通路を遮蔽する位置に確実に移送することができ
る。
【0010】ここでこの駆動制御装置としては、所定の
遊技態様の成立を検出する入賞検出装置の検出に基づ
き、流下通路を閉鎖する位置に保持された可動遮断片を
開放位置に移送するものとすることができる。例えば、
パチンコ遊技機において、入賞球が発生した場合に、こ
れを入賞球検知スイッチ(入賞検出装置)により検知し
て、可動遮断片を開放位置に移送することにより賞球す
る構成である。
【0011】また、駆動制御装置が、遊技者による所定
の操作を検出する遊技媒体貸出検出装置の検出に基づ
き、閉鎖位置に保持された可動遮断片を開放位置に移送
するものとすることができる。例えば、パチンコ遊技機
において、各機台に付設されている球貸出装置に用いら
れる。
【0012】ここで、駆動制御装置が、停電等の電源供
給異常状態となった場合に、開放位置に保持された可動
遮断片を閉鎖位置に移送するようにしても良い。すなわ
ち、従来の遊技媒体供出装置においては、その供出中、
常に電気的駆動制御装置の作用によって駆動状態にあ
り、停電等の電源供給異常状態となった場合には、その
駆動を直ちに停止することとなるが、本構成にあって
は、その供出中、電気的駆動制御装置は駆動状態にない
ため、停電等の不測の事態に陥った場合には、供出状態
を維持することとなるため、その供出が過度に行なわれ
る。そこで、開放位置に保持された可動遮断片を閉鎖位
置に移送する。この場合に、予備電源によって駆動制御
装置を駆動して、開放位置に保持された可動遮断片を閉
鎖位置に移送するようにしても良い。
【0013】さらには、駆動制御装置が、流下通路の開
放に伴って供出される遊技媒体を検出する供出検知装置
により、所定個数の供出検知に基づき、開放位置に保持
された可動遮断片を閉鎖位置に移送することができる。
この構成は、遊技媒体の所定個数を確実に供出し得るも
のである。
【0014】さらにまた、組み付け板に、流下通路の一
部と、供出検知装置と共に一体的に組み付けられている
構成が提案される。これにより、各部材がユニット化
し、その組み付けが容易となる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態をパチンコ機
を例に挙げて説明する。図1は本発明に係わるパチンコ
機の一実施例の全体構成図を示す。ここで、パチンコ機
1は、同図に示すように前後面が開口している機枠2
と、該機枠2にヒンジによって回動自在に取り付けられ
た額縁状の前面枠3と、この前面枠3内に開閉可能に取
り付けられたガラス収納枠4と、このガラス収納枠4の
下方に同じく開閉可能に取り付けられた開閉パネル5
と、前面枠3の後方でガラス収納枠4内に保持されたガ
ラス板6と、該ガラス板6と一定の間隔を有して固定さ
れた遊技盤7とによって構成される。
【0016】開閉パネル5の前面には、多数の遊技球を
一時的に収納する上受け皿9が設けられ、また、前面枠
3の背面下部には、上受け皿9より一個ずつ供給される
遊技球を弾き飛ばす打球発射装置(図示せず)が設けら
れ、さらに前面枠3の前面下部にはその操作ハンドル1
0と下受け皿11とが設けられている。
【0017】図2に示すように遊技盤7の前面には、打
球発射装置により発射された打球を遊技盤7の上方部ま
で案内するガイドレール12等の区画部材によって区画
された遊技領域8が形成されている。この遊技領域8の
ほぼ中央には液晶表示器を使用した特別図柄表示装置1
5が配置されており、該表示装置15の上方には3個の
LEDを使用した普通図柄表示装置16が配設されてい
る。各々の表示装置15,16の左右にはそれぞれ特別
図柄記憶表示LED17、普通図柄記憶表示LED18
が2個ずつ設けられている。
【0018】特別図柄表示装置15の下方には、普通電
動役物20が配設され、その入口を入賞口を兼ねる第一
種始動口21としている。また、普通電動役物20の下
方には、大入賞装置22が配設され、大入賞口23を上
下方向に開閉作動する開閉蓋24により開閉制御するよ
うにしている。その他、盤面の適宜位置に入賞領域とし
ての各種の入賞口が設けられている。
【0019】その他、左右ゲート25,25には普通図
柄の変動を開始させるための信号を発生させる普通図柄
作動スイッチが設けられている。また、遊技領域8の略
中央最下端部には、入賞領域に入賞しなかった打球を遊
技盤7の後方へ回収するアウト口29が遊技盤7裏面に
貫通するように設けられている。
【0020】かかる構成にあって、第一種始動口21に
遊技球が入ると、特別図柄表示装置15が変動する。そ
して、その停止図柄が所定の組み合わせであると、大入
賞口23が開放されて大当りとなり、一連の大入賞口2
3の開閉作動により、多数の入賞球が発生する。そし
て、これにともない、連続的に賞球が払い出されること
となる。本発明は、後述するように、かかる賞球の払い
出し装置や球貸出装置等に適用され得る遊技媒体供出装
置に係るものである。
【0021】次に図4に示すように遊技盤7の背面に
は、入賞球検出スイッチSが設けられている。この入賞
球検出スイッチS(入賞検出装置)は、上述した遊技盤
7に配設した各種入賞口より入賞した遊技球(遊技媒
体)を検出し、その検出に関わる信号を後述する供出制
御装置40に送信する。また、図3に示すように遊技機
裏右側面には、貸出検出装置(貸出ユニット)30が設
けられている。この貸出検出装置30は、遊技者が投入
した有価記憶媒体に有価記憶があることを条件に遊技者
による所定の操作を検出し、その検出に関わる信号を、
遊技機背面左下方の供出制御装置40に送信する。この
ように供出制御装置40は、前記入賞球検出スイッチS
や貸出検出装置30の有価記憶媒体検出に基づき、駆動
信号を出力するものであり、この供出制御装置40内に
は、停電等の電源供給異常状態となった場合に、後述す
る閉鎖駆動装置70の閉鎖用ソレノイド71に予備電源
を供給するコンデンサが設けられている。
【0022】次に本発明の要部につき説明する。図3の
遊技機背面右側方には、遊技店から補給される遊技媒体
を上方から下方へ向けて導く流下通路45が設けられ、
さらにこの流下通路45の適宜位置で供出ユニット41
が設けられている。この供出ユニット41は、流下通路
45の一部と供出制御装置40が出力した駆動信号に基
づき遊技媒体を供出する遊技媒体供出装置50及びこの
遊技媒体供出装置50から供出された遊技媒体を検出す
る供出検知装置44等を、組み付け板42,43により
一体的に設けたものであり、図9〜図12で明瞭に示さ
れる。尚、このように組み付け板42,43により供出
ユニット41として一体化されているため、その組み付
が容易となり利点が在る。
【0023】一方、流下通路45の一部は、供出ユニッ
ト41の部位で、図5等で示すように、流下通路が緩や
かな傾斜の待機通路45aと、略垂直な供出通路45b
とが、可動遮断片80が横断方向に移動可能に配設され
る横断欠部46を介して連通してなる。ここで、待機通
路45aを緩やかに傾斜させて設けたため、可動遮断片
80への遊技球(遊技媒体)の荷重による負荷が軽減さ
れ、後述する可動遮断片80の進退が容易かつ円滑に行
なわれ得る。
【0024】図5〜12は、本発明に係る遊技媒体供出
装置50の駆動制御装置51を2個の開放駆動装置52
と閉鎖駆動装置70によって構成した実施例を示す。こ
の開放駆動装置52は開放用ソレノイド54を、閉鎖駆
動装置70は閉鎖用ソレノイド71を夫々駆動源とす
る。
【0025】また、前記流下通路45の開放駆動装置5
2,閉鎖駆動装置70間に位置する横断欠部46には可
動遮断片80が略水平に保持されて、左右方向への移動
可能に配設され、開放駆動装置52,閉鎖駆動装置70
により、流下通路45を封鎖する閉鎖位置Iと、流下通
路45を開放する開放位置IIとに移送される。
【0026】かかる構成をさらに詳細に説明する。可動
遮断片80は、流下通路45内の前後面に、閉鎖用ソレ
ノイド71側に延設して略水平に設けられた溝47に、
上端の遮蔽板81の前後縁を嵌入して、図5及び図9の
流下通路45を閉鎖する位置と、図7及び図11の流下
通路45を開放する位置とに水平方向へ移動可能となっ
ている。この遮蔽板81の開放位置IIから閉鎖位置Iへ
の侵入端には挿入案内縁82が形成され、流下通路45
への侵入を容易としている。
【0027】開放駆動装置52にあって、開放用ソレノ
イド54の下方へ突出したロッド55の端部には、連係
部材56が嵌着される。一方、開放用ソレノイド54の
側傍には、揺動杆57が支軸58により軸支されてい
る。この揺動杆57の下端に形成した連係溝59と、連
係部材56間には連動片60が支軸62により回動可能
に支持されている。そして、該連動片60の下端に形成
した連係溝61には、連係部材56の側方へロッド55
に対して直交方向へ突出した係合端56aが挿入され、
この係合作用により、開放用ソレノイド54のロッド5
5が上昇すると、連動片60が、図5の反時計方向へ回
動し、これに伴って、揺動杆57が時計方向へ回動す
る。一方、揺動杆57の上端には、リンク63を介し
て、水平方向への移動を可能とした押出し片64の外端
が枢支されている。そして、前記揺動杆57が時計方向
へ回動すると、図6,10で示すように、押出し片64
が図中右側へ進出して横断欠部46内を通入し、可動遮
断片80を開放位置IIへ押出す。
【0028】次に閉鎖駆動装置70にあって、閉鎖用ソ
レノイド71の下方へ突出したロッド72の端部には、
左側へ延出された連係部材73が嵌着される。この連係
部材73の左端には突押し杆74が回動可能に枢支され
ている。一方、流下通路45の側傍には、押戻し片75
が支軸76により軸支されている。この押戻し片75
は、図8及び図12の閉鎖送り時に、流下通路45の側
面と面接触する押出し傾斜面77が形成されている。こ
れにより、閉鎖用ソレノイド71のロッド72が上昇す
ると、連係部材73が上昇して、突押し杆74が押戻し
片75の下端を押上げ、これにより、該押戻し片75は
支軸76を中心として反時計方向へ回動し、押出し傾斜
面77が供出通路45bの側壁に接触した位置で可動遮
断片80を左へ押し戻して閉鎖位置Iとする。
【0029】かかる作動順序を図5〜図8及び図9〜図
12に従って整理する。前記可動遮断片80の閉鎖位置
Iに保持された状態では、図5,図9で示すように開放
駆動装置52と閉鎖駆動装置70は非駆動状態で待機し
ている。すなわち、この状態で、開放用ソレノイド5
4,閉鎖用ソレノイド71はそのロッド55,ロッド7
2が下方へ下降した位置となっており、押出し片64が
側方へ退避し、かつ押戻し片75は垂直位置に退避して
いる。そして、流下通路45内の遊技球は、可動遮断片
80により支持されて流下不能に支持されている。
【0030】次に、遊技者が遊技を開始し、遊技盤面に
設けられた入賞口に遊技球(遊技媒体)が入賞すると、
これを遊技盤背面に設けられた入賞球検出スイッチSが
検出し、供出制御装置40に信号出力する。または、遊
技者が、貸出検出装置(貸出ユニット)30に対して貸
し出し操作をすると、遊技機背面に設けられた貸出検出
装置30がその操作信号を検出し、供出制御装置40に
信号出力する。そしてかかる信号入力に基づき、供出制
御装置40は、その供出数を演算記憶して、開放用ソレ
ノイド54を通電する。
【0031】これにより、図6,図10で示すように、
開放用ソレノイド54が駆動してロッド55が上昇す
る。これにともない、押出し片64は右移動して可動遮
断片80の一端を押出す。このとき可動遮断片80はそ
の他端を押戻し片75の押出し傾斜面77に当接して、
開放位置IIに位置決めされる。この押出し過程では、押
出し片64により流下通路45が遮断される。次に、開
放用ソレノイドは非通電状態となると、図7,図11で
示すように、ロッド55が下降した位置に復帰し、これ
にともない、可動遮断片80が開放位置IIに保持された
まま、押出し片64は退避位置へ移動して、待機通路4
5aに滞留していた遊技球は下方へ流下することとな
る。これにより、可動遮断片80は、開放位置IIに維持
され、流下通路45はこの開放状態となる。ここで開放
用ソレノイド54に電気が供給されるのは、50msであ
りこの期間経過後直ちに電気の供給が絶たれる。このた
め、図5から図6を経た図7への状態変換は、ほぼ一瞬
の間になされ、図6の状態で、押出し片64上に遊技球
が係止される余裕はない。
【0032】開放状態となった流下通路45を遊技球が
流れると、可動遮断片80の直上部の流下通路の左側壁
に設けられた供出検知装置44(図9〜図12参照)に
よって1個宛検出され、その検出信号に基づき、供出制
御装置40に蓄積記憶した供出数を順次減算され、その
結果、記憶された供出数が「0」になると直ちに閉鎖用
ソレノイド71に通電される。
【0033】これにより、図8,図12で示すように、
閉鎖用ソレノイド71が駆動してロッド72が上昇す
る。これにともない、押戻し片75は反時計方向へ回動
し、その押出し傾斜面77が可動遮断片80の右端を押
付けて、閉鎖位置Iへ押し戻す。この閉鎖位置Iは、可
動遮断片80の挿入案内縁82(図7参照)が横断欠部
46の左上縁に当接して位置決められる。ここで閉鎖用
ソレノイド71に、電気が供給されるのは、100msで
あり、この期間経過後直ちに電気の供給が絶たれ、非通
電状態となった閉鎖用ソレノイド71は、元の状態に戻
る。そして、このように閉鎖用ソレノイド71が駆動解
除されると、図5,図9で示すように、押戻し片75は
垂直となった位置に復動し、この状態で、可動遮断片8
0は閉鎖位置Iのままに維持されることとなる。ここで
この閉鎖時の閉鎖用ソレノイド71への通電時間(10
0ms)は、開放時の開放用ソレノイド54への通電時間
(50ms)よりも長い。これは、流下している遊技球か
らの圧力を受けながら流下通路45を遮断する必要か
ら、充分な時間を与えて、流下圧力に屈することなく確
実に流下通路を遮蔽することが可能とし、可動遮断片8
0を確実に閉鎖位置Iに移送するためである。
【0034】而して上述したように、開放用ソレノイド
54,閉鎖用ソレノイド71は可動遮断片80を移送す
る時にのみ通電されて駆動することとなり、定常状態で
は、非駆動状態に維持され、非通電状態となる。このた
めソレノイド54,71への通電時間が著減し、その発
熱が抑止される。
【0035】ここで、記憶された供出数が「0」になる
前に、新たに入賞球検出スイッチS、あるいは貸出検出
装置30が信号検出した場合には、直ちに供出制御装置
40に演算記憶された供出数に加算され、かつ供出検知
装置44から1個毎に発生する検出信号によって、供出
制御装置40に加算記憶された供出数から減算されるこ
ととなる。つまり、入賞球検出スイッチS、あるいは貸
出検出装置による検出が繰り返され、記憶された供出数
が減算されても「0」にならない限り遊技媒体供出装置
50のソレノイド54,71が駆動することはない。
【0036】ここで、駆動制御装置70が、停電等の電
源供給異常状態となった場合に、開放位置に保持された
可動遮断片80を、閉鎖用ソレノイド71を駆動するこ
とにより閉鎖位置に移送するようにしている。すなわ
ち、本構成にあっては、その供出中、駆動制御装置70
は駆動状態にないため、停電等の不測の事態に陥った場
合には、供出状態を維持することとなるため、その供出
が過度に行なわれる。そこで、開放位置に保持された可
動遮断片80を閉鎖位置に移送する。この場合に、閉鎖
駆動装置70の閉鎖用ソレノイド71に予備電源を供給
するコンデンサが設けられ、この予備電源によって閉鎖
駆動装置70を駆動して、開放位置IIに保持された可動
遮断片80を閉鎖位置Iに移送する。而して、停電等の
不測の事態に陥った場合にも、供出状態を維持すること
なく、速やかに供出を停止させることができる。
【0037】上述の実施の形態では、パチンコ遊技機に
ついて例示したが、本発明は上述した実施の形態に限定
されるものではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変
更しない限り適宜実施できる。例えば、本実施例におい
ては、駆動制御装置として2個のソレノイドを設けてい
るが、1個のソレノイドによって開放用と閉鎖用を兼用
させる方式も考えられ得る。また、駆動制御装置として
モーター等を使用しても良い。更に、本実施の形態に於
いては、パチンコ機を例に挙げて開示しているが、スロ
ットマシン、アレンジボール、或いは雀球等の遊技機に
関しても適宜実施できる。
【0038】
【発明の効果】本発明の遊技媒体供出装置は、可動遮断
片を、駆動制御装置により流下通路を封鎖する閉鎖位置
Iと、流下通路を開放する開放位置IIのいずれかに移送
することにより、該流下通路の開閉を行なうようにした
ものであるから、駆動制御装置はこの可動遮断片の移送
時にのみ駆動し、常態では非通電状態又は負荷がかかっ
ていない状態となる。このため、大当りの際の賞球作動
等、連続的に開放状態となる場合にあっても、駆動制御
装置は非駆動状態とすることができて、格段にその駆動
時間を短くすることができて、駆動制御装置の長時間駆
動による発熱がない。従って、一度に多くの遊技媒体を
払い出さなければならない事態が発生しても、遊技媒体
供出装置の駆動制御装置は、長時間駆動し続ける必要が
なく、長時間の連続駆動に伴う発熱により、その駆動制
御装置自体を傷めたり、遊技機内の他の装置を損傷させ
たり、火災等の災害を引き起こす等の事態を全て回避す
ることができる。さらに、駆動時間が短くなるため、そ
の駆動制御装置自体の寿命も長くなり、人気機種で長期
間使用される機種などにあっては、その機種に於ける他
の部品に比して、遊技媒体供出装置が先に壊れてしまう
ような自体も回避できる。また、閉鎖時の閉鎖用ソレノ
イドへの通電時間は、開放時の開放用ソレノイドへの通
電時間よりも長くしたから、検出装置の検出後、最短時
間で遊技球の供出を開始することができると共に、可動
遮断片を流下通路を遮蔽する位置に確実に移送すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用されるパチンコ遊技機の正面図
である。
【図2】 遊技盤7の正面図である。
【図3】 本発明に係る遊技機の背面図である。
【図4】 本発明に係る遊技盤7の背面図である。
【図5】 遊技媒体供出装置50の供出待機状態を示す
縦断背面図である。
【図6】 遊技媒体供出装置50の供出開始状態を示す
縦断背面図である。
【図7】 遊技媒体供出装置50の供出中を示す縦断背
面図である。
【図8】 遊技媒体供出装置50の供出終了状態の縦断
背面図である。
【図9】 遊技媒体供出装置50の供出待機状態を示す
斜視図である。
【図10】 遊技媒体供出装置50の供出開始状態の斜
視図である。
【図11】 遊技媒体供出装置50の供出中の斜視図で
ある。
【図12】 遊技媒体供出装置50の供出終了状態の斜
視図である。
【符号の説明】
30 貸出検出装置(貸出ユニット) 40 供出制御装置 41 供出ユニット 44 供出検知装置 42,43 組み付け板 45 流下通路 50 遊技媒体供出装置 51 駆動制御装置 52 開放駆動装置 54 開放用ソレノイド 64 押出し片 70 閉鎖駆動装置 71 閉鎖用ソレノイド 75 押戻し片 77 押出し傾斜面 80 可動遮断片 S 入賞球検知スイッチ(入賞検出装置)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技媒体を上方から下方へ導く流下通路を
    開放または閉鎖して、該遊技媒体を排出制御する遊技機
    の遊技媒体供出装置において、流下通路の、緩やかな傾斜から略垂直な傾斜に変換する
    箇所に配設され、 流下通路を封鎖する閉鎖位置と、流下
    通路を開放する開放位置とに移動可能に保持される可動
    遮断片と、 その駆動により可動遮断片を開閉いずれかの位置に移送
    し、かつ次の移送駆動まで非駆動状態で待機する駆動制
    御装置とを備え、該可動遮断片は駆動制御装置と非連結
    となっていると共に、 該駆動制御装置を、駆動により開放用ソレノイドに連係
    された押出し片が、該可動遮断片を開放位置に押出し、
    駆動解除により該押出し片が待機位置に復帰する開放駆
    動装置と、駆動により閉鎖用ソレノイドに連係された押
    戻し片が可動遮断片を閉鎖位置に押戻し、駆動解除によ
    り該押戻し片が待機位置に復帰する閉鎖駆動装置とによ
    って構成し、 可動遮断片を閉鎖位置から開放位置へと移送する開放駆
    動時間を定める開放用ソレノイドへの通電時間を、可動
    遮断片を開放位置から閉鎖位置へと移送する閉鎖駆動時
    間を定める閉鎖用ソレノイドへの通電時間よりも短くし
    ことを特徴とする遊技機の遊技媒体供出装置。
  2. 【請求項2】駆動制御装置が、停電等の電源供給異常状
    態となった場合に、予備電源によって閉鎖用ソレノイド
    駆動して、開放位置に保持された可動遮断片を閉鎖位
    置に移送するものであることを特徴とする請求項1記載
    の遊技機の遊技媒体供出装置。
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