JP3638262B2 - 遊技機の遊技媒体供出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機の遊技媒体供出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、所定の遊技結果( パチンコ遊技機の遊技盤面上での入賞等) 、又は遊技者の所定の操作( 貸出ユニットによる貸出操作等) に基づき、遊技機背面の流下通路に設けられた遊技媒体供出装置の駆動によって遊技機正面の貯留皿に向けて遊技媒体を供出するように構成された遊技機が一般に広く知られている。かかる遊技機にあって、その駆動制御装置の駆動源としてソレノイド又はモーターを用いて、遊技媒体を上方から下方へ導く流下通路を、直接的に開放制御するようにしている。ところでこのソレノイドを用いた場合にあっては、遊技媒体の供出中、常にソレノイドの通電状態によって流下通路を開放しておく必要があった。また、モーターを用いた場合にあっても、遊技媒体の供出中、常にモーターにパルス信号を送信することによって駆動状態としておく必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の遊技機にあっては、例えばパチンコ遊技機に於けるいわゆる「大当たり」と呼ばれる払い出し態様が発生した場合等には、一度に多くの入賞が発生することになり、それに伴う遊技媒体を払い出すために、遊技媒体供出装置の駆動制御装置は、流下通路を、直接的に開放制御するものであるから、長時間駆動し続けることを余儀なくされている。このため、このとき発生するジュール熱により、駆動制御装置自体を傷めたり、遊技機内の他の装置を損傷させたりする場合があり、最悪には、発火して火災等の災害を引き起こす恐れもある。また、駆動時間が長くなるため、その駆動制御装置自体の寿命も短くなり、人気機種で長期間使用される機種などにあっては、その機種における他の部品に比して、遊技媒体供出装置が先に壊れてしまい、これを交換せざるを得なくなったり、既に製造中止になっているような機種の場合には、パチンコ遊技機自体を別の機種に交換することを余儀なくされたりもする。
【0004】
そこで、本願出願人は、特願2000-181607号において、駆動制御装置の長時間駆動による発熱や損耗が生じないようにした遊技媒体供出装置の構成を提案した。かかる構成は、流下通路に配設した可動遮断片を、駆動制御装置により流下通路を封鎖する閉鎖位置と、流下通路を開放する開放位置のいずれかに移送することにより、該流下通路の開閉を行なうようにしたものであり、駆動制御装置は前記可動遮断片の移送時にのみ通電され、常態では非通電状態又は負荷がかかっていない状態となるようにしている。このため、大当りの際の賞球作動等、連続的に開放状態となる場合にあっても、駆動制御装置は非駆動状態となるから、格段にその駆動時間が短くなり、該駆動制御装置への通電時間を極力短くすることができるので、該駆動制御装置の長時間駆動による発熱や損耗が生じない優れた作用効果を奏するのであるが、可動遮断片の開放位置から閉鎖位置への移送時において、該可動遮断片の押戻しのタイミングによっては、流下通路の壁面との間で球噛みが発生することが予想される。
【0005】
本発明は、駆動制御装置の長時間駆動による発熱や損耗がなく、さらに球噛みの発生も防止し得るようにした遊技機の遊技媒体供出装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、遊技媒体を上方から下方へ導く流下通路内に外周を臨ませて遊転可能に軸支され、その外周に遊技媒体を一個ずつ受け入れる複数の媒体受部を備えてなるスプロケットと、該スプロケットに直接又は間接的に係合して回転不能状態とする制動位置と、係合解除されてスプロケットを回転可能状態とする解放位置とに変換される可動係合片と、その駆動により可動係合片を、制動位置と解放位置の何れかに変換し、かつ次の変換駆動まで非駆動状態で待機する駆動制御装置とを備えたことを特徴とする遊技機の遊技媒体供出装置である(請求項1)。
また、可動係合片を制動位置と解放位置の何れかに変換し、かつ駆動制御装置を次の変換駆動まで非駆動状態で待機させるようにするために、駆動制御装置は、前記可動係合片と非連結となっている構成としている。また、駆動制御装置を、駆動により駆動源が具備する開放作動杆が可動係合片を解放位置に移動させ、駆動解除により該開放作動杆が待機位置に復帰する解放駆動装置と、駆動により駆動源が具備する制動作動杆が可動係合片を制動位置に移動させ、駆動解除により該制動作動杆が待機位置に復帰する制動駆動装置とによって構成し、これにより可動係合片の変換移動を、二つの駆動装置を用いて行なうようにしている。
【0007】
かかる構成にあって、前記可動係合片は、駆動制御装置の動作によって制動位置からスプロケットを回転可能とする解放位置に変換され、駆動制御装置は待機位置に復帰して駆動停止する。この状態にあって、可動係合片は、スプロケットが回転して遊技媒体の流下を許容する解放位置を維持することとなる。次に、駆動制御装置が駆動すると、可動係合片は解放位置からスプロケットを回転不能とする制動位置に変換され、その後に、駆動制御装置が待機位置で駆動停止している状態にあっても制動位置を維持することとなる。従って、可動係合片は駆動制御装置の駆動ごとにいずれか一方の位置から他方の位置へ変換されることとなり、かつ駆動制御装置はこの可動係合片の変換時にのみ駆動することとなり、常態では非駆動状態となる。
【0008】
このため、上述した大当りの際の賞球作動等、連続的にスプロケットを回転可能状態とする場合にあっても、駆動制御装置は非駆動状態となるから、格段にその駆動時間を短くすることができて、遊技媒体供出装置の駆動制御装置への通電時間や負荷がかかっている時間を極力短くすることができ、該駆動制御装置の長時間駆動による発熱や損耗を阻止することができる。
【0009】
また、遊技媒体は回転するスプロケットの媒体受部に順次保持される状態で下方へ流下し、該スプロケットに可動係合片を直接又は間接的に係合させてその回転を止めるものであるため、供出終了時における球噛みが生じない。
【0010】
ここで、スプロケットに可動係合片を直接係合させる場合には、スプロケットの各媒体受部間に夫々係止突起を外方突成する一方、可動係合片に、前記係止突起に係脱可能に係合する鉤状部を形成する構成(請求項2)が提案される。また、スプロケットに可動係合片を間接的に係合させる場合には、スプロケットと同軸回転する歯車等の係止部材を設け、該係止部材に対して前記鉤状部を係合させるようにすればよい。さらに、可動係合片が、支軸により揺動可能に軸支され、該支軸の上部に鉤状部を備えるとともに、支軸の下部に重錘部を備えてなり、該重錘部の重量によって解放位置に自動復帰するようにした構成(請求項3)が可動係合片の好適な構成として提案される。
【0011】
さらには、該駆動制御装置の駆動源を、ソレノイドによって構成し、そのプランジャからなる作動杆の直線運動を可動係合片の移動力に変換するようにした構成(請求項4)が提案される。この場合には、二つのソレノイドの作動杆を上述した可動係合片の鉤状部と重錘部とに夫々連係させる。
【0012】
ここで、スプロケットを、流下通路が緩やかな傾斜から略垂直な傾斜に変換する箇所に設けた場合(請求項5)には、スプロケットの上流の流下通路に連なった遊技媒体の流下圧力を軽減させることができ、可動係合片の係合解除時におけるスプロケットの回転応力が減少し、円滑な作動が可能となる。
【0013】
また、可動係合片を解放位置から制動位置へ変換する駆動制御装置の制動駆動時間を、可動係合片を制動位置から解放位置へ変換する開放駆動時間より長くなるように設定する(請求項6)ようにしてもよい。即ち、開放駆動時には、スプロケットが回転停止状態にあるから、開放駆動時間を短くしても、可動係合片の係合解除が円滑に行われる。一方、可動係合片の係合解除によってスプロケットが回転可能となり、遊技媒体が連続的に流下するのに伴ってスプロケットが高速で回転している状態にあって、可動係合片を解放位置から制動位置へ変換すると、そのタイミングによっては、可動係合片の鉤状部がスプロケットの係止突起の先端部に衝当して跳ね返されることも予想される。このため、駆動制御装置の制動駆動時間を長くして、少なくとも次の係止突起が係合位置に到達するまでの間、駆動制御装置の駆動状態を維持することが望ましい。而して、かかる構成にあっては、最短時間で供出を開始することができるとともに、供出終了時には可動係合片を確実に制動位置に変換して供出を停止させることができる。
【0014】
ここでこの駆動制御装置としては、所定の遊技態様の成立を検出する入賞検出装置の検出に基づき、制動位置にある可動係合片を解放位置に変換する(請求項7)ものとすることができる。例えば、パチンコ遊技機において、入賞球が発生した場合に、これを入賞球検知スイッチ(入賞検出装置)により検知して、可動係合片を解放位置に変換することにより賞球を払い出す構成である。
【0015】
また、駆動制御装置が、遊技者による所定の操作を検出する遊技媒体貸出検出装置の検出に基づき、制動位置にある可動係合片を解放位置に変換する(請求項8)ものとすることができる。例えば、パチンコ遊技機において、各機台に付設されている球貸出装置に用いられる。
【0016】
ここで、駆動制御装置が、停電等の電源供給異常状態となった場合に、解放位置にある可動係合片を制動位置に変換する(請求項9)ようにしてもよい。即ち、従来の遊技媒体供出装置においては、その供出中、常に電気的駆動制御装置の作用によって駆動状態にあり、停電等の電源供給異常状態となった場合には、その駆動を直ちに停止することとなるが、本発明にあっては、その供出中、電気的駆動制御装置は駆動状態にないため、停電等の不測の事態に陥った場合には、供出状態を維持することとなり、その供出が過度に行なわれる。そこでこれを防止するため、電源供給異常状態となった時には、解放位置にある可動係合片を制動位置に変換する。この場合に、予備電源によって駆動制御装置を駆動して、解放位置にある可動係合片を制動位置に変換する(請求項10)ようにしてもよい。
【0017】
さらには、駆動制御装置が、スプロケットの回転可能状態に伴って供出される遊技媒体を検出する供出検知装置により、所定個数の供出検知に基づき、解放位置にある可動係合片を制動位置に変換するようにした構成(請求項11)が提案される。この構成は、所定個数の遊技媒体を確実に供出し得るものである。
【0018】
さらにまた、組み付け板に、流下通路の一部と、供出検知装置と共に一体的に組み付けられている構成(請求項12)が提案される。これにより、各部材がユニット化し、その組み付けが容易となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態をパチンコ遊技機を例に挙げて説明する。
図1は本発明に係わるパチンコ遊技機の一実施例の全体構成図を示す。
ここで、パチンコ遊技機1は、同図に示すように前後面が開口している機枠2と、該機枠2にヒンジによって回動自在に取り付けられた額縁状の前面枠3と、この前面枠3内に開閉可能に取り付けられたガラス収納枠4と、このガラス収納枠4の下方に同じく開閉可能に取り付けられた開閉パネル5と、前面枠3の後方でガラス収納枠4内に保持されたガラス板6と、該ガラス板6と一定の間隔をおいて固定された遊技盤7とによって構成される。
【0020】
開閉パネル5の前面には、多数の遊技球を一時的に貯留する上受け皿9が設けられ、また、前面枠3の背面下部には、上受け皿9より一個ずつ供給される遊技球を弾き飛ばす打球発射装置(図示せず)が設けられ、さらに前面枠3の前面下部にはその操作ハンドル10と下受け皿11とが設けられている。
【0021】
図2に示すように遊技盤7の前面には、打球発射装置により発射された打球を遊技盤7の上方部まで案内するガイドレール12等の区画部材によって区画された遊技領域8が形成されている。この遊技領域8のほぼ中央には液晶表示器を使用した特別図柄表示装置15が配置されており、該表示装置15の上方には3個のLEDを使用した普通図柄表示装置16が配設されている。各々の表示装置15,16の左右にはそれぞれ特別図柄記憶表示LED17、普通図柄記憶表示LED18が2個ずつ設けられている。
【0022】
特別図柄表示装置15の下方には、普通電動役物20が配設され、その入口を入賞口を兼ねる第一種始動口21としている。また、該普通電動役物20の下方には、大入賞装置22が配設され、大入賞口23を上下方向に開閉作動する開閉蓋24により開閉制御するようにしている。その他、遊技盤7の適宜位置に入賞領域としての複数の普通入賞口27,28が設けられている。
【0023】
また、遊技盤7に配設された左右のゲート25,25には普通図柄の変動を開始させるための信号を発生させる普通図柄作動スイッチが設けられている。また、遊技領域8の略中央最下端部には、入賞領域に入賞しなかった遊技球を遊技盤7の後方へ回収するアウト口29が遊技盤7裏面に貫通するように設けられている。
【0024】
かかる構成にあって、第一種始動口21に遊技球が入ると、特別図柄表示装置15に表示される複数の図柄が変動する。そして、その停止図柄が所定の組み合わせであると、大当りとなって大入賞口23が開放され、一連の大入賞口23の開閉作動により、多数の入賞球が発生する。そして、これに伴い、連続的に賞球が払い出されることとなる。本発明は、後述するように、かかる賞球の払い出し装置や球貸出装置等に適用され得る遊技媒体供出装置に係るものである。
【0025】
一方、図3に示すように遊技盤7の背面には、入賞球検出スイッチSが設けられている。この入賞球検出スイッチS(入賞検出装置)は、上述した遊技盤7に配設した各種入賞口23,27,28より入賞した遊技球(遊技媒体)を検出し、その検出に関わる信号を後述する供出制御装置40に送信する。また、図4に示す遊技機背面の右側には、遊技媒体貸出検出装置(貸出ユニット)30が設けられている。この貸出検出装置30は、遊技者が投入した有価記憶媒体に有価記憶があることを条件に遊技者による所定の操作を検出し、その検出に関わる信号を、遊技機背面左下方の供出制御装置40に送信する。該供出制御装置40は、前記入賞球検出スイッチSによる入賞球の検出や貸出検出装置30に対する所定操作の検出に基づき、駆動信号を出力するものであり、この供出制御装置40内には、停電等の電源供給異常状態となった場合に、後述する制動駆動装置55の制動用ソレノイド56に予備電源を供給するコンデンサが設けられている。
【0026】
次に本発明の要部につき説明する。
図4に示すように、遊技機背面右側方には、遊技店から補給される遊技媒体を上方から下方へ向けて導く流下通路45が設けられ、さらにこの流下通路45の適宜位置に供出ユニット41が配設されている。この供出ユニット41は、図5等に示すように、流下通路45の一部と前記供出制御装置40が出力した駆動信号に基づき遊技媒体を供出する遊技媒体供出装置50及びこの遊技媒体供出装置50から供出された遊技媒体を検出する供出検知装置44等を、組み付け板42に一体的に設けた構成となっている。そして、このように組み付け板42により供出ユニット41として一体化することにより、遊技機背面への組み付けを容易に行い得るようにしている。
【0027】
一方、流下通路45の一部は、図5等で示すように、供出ユニット41内で、上流から下流に向けて緩やかな傾斜の待機通路45aと、該待機通路45aに連続する略垂直な供出通路45bとが連成されており、そのコーナー部分に外周を臨ませてスプロケット60が遊転可能に軸支されている。該スプロケット60は、その外周に遊技球(遊技媒体)を一個ずつ受け入れる複数の媒体受部61が周方向に等間隔で形成されており、さらに各媒体受部61間には、後述する可動係合片70の鉤状部71が係脱可能に係合する係止突起62が夫々外方突成されている。ここで、上流側の待機通路45aが緩やかに傾斜させて設けられているため、該待機通路45aに連なった遊技球の流下圧力によるスプロケット60の回転力が軽減され、係止突起62に係合された可動係合片70の鉤状部71の係合解除時における作動が容易かつ円滑に行なわれ得る。
【0028】
図5〜図8は、本発明に係る遊技媒体供出装置50の駆動制御装置51を、解放駆動装置52と制動駆動装置55とからなる二個の駆動装置によって構成した実施例を示す。ここで、解放駆動装置52は解放用ソレノイド53を、制動駆動装置55は制動用ソレノイド56を夫々駆動源としている。
【0029】
また、前記スプロケット60の側傍には、該スプロケット60の係止突起62に係合して回転不能状態とする制動位置I(図5参照)と、係合解除されてスプロケット60を回転可能状態とする解放位置II(図7参照)とに変換される可動係合片70が配設されている。該可動係合片70は、支軸72によって揺動可能に軸支されており、該支軸72の上部に前記スプロケット60の係止突起62に係合される鉤状部71を備えるとともに、支軸72の下部に重錘部73を備えた形状となっている。そして、前記係止突起62に対する鉤状部71の係合が解除されると重錘部73の重量によって解放位置IIに自動復帰するようになっている。
【0030】
前記解放駆動装置52にあって、解放用ソレノイド53が具備するプランジャからなる解放作動杆54は、解放駆動装置52の駆動によって前方に進出し、可動係合片70の下部を押圧して該可動係合片70を解放位置IIに移動させた後、駆動解除によって自動的に後退して待避位置に戻るようになっている。一方、前記制動駆動装置55にあって、制動用ソレノイド56が具備するプランジャからなる制動作動杆57は、制動駆動装置55の駆動によって前方に進出し、可動係合片70の上部を押圧して該可動係合片70を制動位置Iに移動させた後、駆動解除によって自動的に後退して待避位置に戻るようになっている。
【0031】
かかる作動順序を図5〜図8に従って整理する。
図5に示すように、可動係合片70の鉤状部71がスプロケット60の係止突起62に係合された状態では、解放駆動装置52と制動駆動装置55は非駆動状態で待機している。即ち、この状態で、解放用ソレノイド53,制動用ソレノイド56はその作動杆54,57が夫々後退した待避位置にある。そして、流下通路45内の遊技球は、スプロケット60が回転不能状態となっていることにより、該スプロケット60によって流下不能に保持されている。ここで、スプロケット60には、遊技球の重量によって常に該スプロケット60を回転させようとする力が作用しているため、鉤状部71と係止突起62との係合が不用意に外れることはない。
【0032】
次に、遊技者が遊技を開始し、遊技盤面に設けられた入賞口に遊技球(遊技媒体)が入賞すると、これを遊技盤背面に設けられた入賞球検出スイッチSが検出し、供出制御装置40に信号出力する。または、遊技者が、貸出検出装置(貸出ユニット)30に対して貸し出し操作をすると、遊技機背面に設けられた貸出検出装置30がその操作信号を検出し、供出制御装置40に信号出力する。そしてかかる信号入力に基づき、供出制御装置40は、その供出数を演算記憶して、解放用ソレノイド53を通電する。
【0033】
これにより、図6に示すように、解放用ソレノイド53が駆動して解放作動杆54が前方に進出し、可動係合片70の下部を押圧して該可動係合片70を時計回りに回動させる。これに伴いスプロケット60の係止突起62に係合されていた可動係合片70の鉤状部71が外れてスプロケット60が回転可能状態となり、待機通路45aに滞留していた遊技球は媒体受部61に順次保持される状態で下方へ流下することとなる。ここで、解放用ソレノイド53に電気が供給されるのは、約250msであり、この期間経過後直ちに電気の供給が絶たれるので、図7に示すように、解放作動杆54は待避位置に後退する。また、可動係合片70は重錘部73の重量によって解放位置IIを維持する。
【0034】
上記のようにスプロケット60が回転可能状態となり、流下通路45を遊技球が流れると、スプロケット60に対向させて供出通路45bに配設された供出検知装置44によって遊技球が1個ずつ検出され、その検出信号に基づき、供出制御装置40に蓄積記憶した供出数が順次減算され、その結果、記憶された供出数が「0」になると直ちに制動用ソレノイド56に通電される。
【0035】
これにより、図8に示すように、制動用ソレノイド56が駆動して制動作動杆57が前方に進出し、可動係合片70の上部を押圧して該可動係合片70を反時計回りに回動させる。これに伴い可動係合片70の上部に設けられている鉤状部71がスプロケット60の係止突起62に係合されて該スプロケット60が回転不能状態となり、遊技球の供出が終了する。ここで、制動用ソレノイド56に電気が供給されるのは、約500msであり、この期間経過後直ちに電気の供給が絶たれ、非通電状態となった制動用ソレノイド56は、その制動作動杆57が待避位置に後退する。また、可動係合片70は、鉤状部71と係止突起62との係合作用を介して制動位置Iを維持する。上記のように、制動用ソレノイド56への通電時間(約500ms)は、解放用ソレノイド53への通電時間(約250ms)に比して長い。これは、遊技媒体が連続的に流下するのに伴ってスプロケット60が高速で回転している状態にあって、可動係合片70を解放位置IIから制動位置Iへ変換すると、そのタイミングによっては、可動係合片70の鉤状部71がスプロケット60の係止突起62の先端部に衝当して跳ね返されることも予想されるため、制動用ソレノイド56の制動駆動時間を長くして、少なくとも次の係止突起62が係合位置に到達するまでの間、制動駆動装置55の駆動状態を維持することにより、鉤状部71を確実に係止突起62に係合させるためのものである。
【0036】
而して上述したように、解放用ソレノイド53,制動用ソレノイド56は可動係合片70を変換する時にのみ通電されて駆動することとなり、定常状態では、非駆動状態に維持され、非通電状態となる。このため両ソレノイド53,56への通電時間が著減し、その発熱が抑止される。また、遊技球は回転するスプロケット60の媒体受部61に順次保持される状態で下方へ流下し、該スプロケット60に可動係合片70を係合させてその回転を止めるものであるため、供出終了時に球噛みが発生することもない。
【0037】
ここで、記憶された供出数が「0」になる前に、新たに入賞球検出スイッチS、あるいは貸出検出装置30が信号検出した場合には、直ちに供出制御装置40に演算記憶された供出数に加算され、かつ供出検知装置44から1個毎に発生する検出信号によって、供出制御装置40に加算記憶された供出数から減算されることとなる。つまり、入賞球検出スイッチS、あるいは貸出検出装置による検出が繰り返され、記憶された供出数が減算されても「0」にならない限り遊技媒体供出装置50の前記両ソレノイド53,56が駆動することはない。
【0038】
ここで、駆動制御装置51が、停電等の電源供給異常状態となった場合に、解放位置IIにある可動係合片70を、制動用ソレノイド56を駆動することにより制動位置Iに変換するようにしている。即ち、本構成にあっては、その供出中、駆動制御装置51は駆動状態にないため、停電等の不測の事態に陥った場合には、供出状態を維持することとなり、その供出が過度に行なわれる。そこで、解放位置IIにある可動係合片70を制動位置Iに変換する。この場合に、制動駆動装置55の制動用ソレノイド56に予備電源を供給するコンデンサが供出制御装置40内に設けられ、この予備電源によって制動駆動装置55を駆動して、解放位置IIにある可動係合片70を制動位置Iに変換する。而して、停電等の不測の事態に陥った場合にも、供出状態を維持することなく、速やかに供出を停止させることができる。
【0039】
尚、上述の実施の形態では、パチンコ遊技機について例示したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限り適宜実施できる。例えば、本実施の形態においては、駆動制御装置として二個のソレノイド53,56を設けているが、一個のソレノイドによって解放用と制動用を兼用させる方式も考えられ得る。また、駆動制御装置としてモーター等を使用してもよい。さらに、パチンコ遊技機を例に挙げて開示しているが、スロットマシン、アレンジボール、或いは雀球等の遊技機に関しても適宜実施できる。また、本実施の形態においては、可動係合片70をスプロケット60に直接係合する構成について説明したが、これに代えて、スプロケット60と同軸回転する歯車等の係止部材を設け、該係止部材に対して前記鉤状部71を係合させることにより、該係止部材を介して可動係合片70をスプロケット60に間接的に係合させるようにしてもよい。さらに、実施の形態では、ソレノイド53,56の作動杆54,57が可動係合片70を直接押圧する構成としたが、作動杆54,57に連動する伝達部材を介して可動係合片70を変換するようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】
上述のように、本発明の遊技媒体供出装置は、駆動制御装置により、可動係合片を、スプロケットに直接又は間接的に係合して回転不能状態とする制動位置と、係合解除されてスプロケットを回転可能状態とする解放位置とに変換して、遊技媒体の供出を制御するようにしたものであるから、駆動制御装置はこの可動係合片の変換時にのみ駆動し、常態では非通電状態又は負荷がかかっていない状態となる。このため、大当りの際の賞球作動等、連続的な供出状態となる場合にあっても、駆動制御装置は非駆動状態とすることができて、格段にその駆動時間が短くなり、駆動制御装置の長時間駆動による発熱や損耗がない。また、遊技媒体は回転するスプロケットの媒体受部に順次保持される状態で下方へ流下し、該スプロケットに可動係合片を直接又は間接的に係合させてその回転を止めるものであるため、供出終了時における球噛みを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用されるパチンコ遊技機の正面図である。
【図2】 遊技盤7の正面図である。
【図3】 本発明に係る遊技盤7の背面図である。
【図4】 本発明に係る遊技機の背面図である。
【図5】 遊技媒体供出装置50の供出待機状態を示す縦断背面図である。
【図6】 遊技媒体供出装置50の供出開始状態を示す縦断背面図である。
【図7】 遊技媒体供出装置50の供出中を示す縦断背面図である。
【図8】 遊技媒体供出装置50の供出終了状態の縦断背面図である。
【符号の説明】
30 貸出検出装置(貸出ユニット)
40 供出制御装置
41 供出ユニット
44 供出検知装置
42 組み付け板
45 流下通路
50 遊技媒体供出装置
51 駆動制御装置
52 解放駆動装置
53 解放用ソレノイド(駆動源)
54 解放作動杆
55 制動駆動装置
56 制動用ソレノイド(駆動源)
57 制動作動杆
60 スプロケット
61 媒体受部
62 係止突起
70 可動係合片
71 鉤状部
72 支軸
73 重錘部
S 入賞球検知スイッチ(入賞検出装置)

Claims (12)

  1. 遊技媒体を上方から下方へ導く流下通路内に外周を臨ませて遊転可能に軸支され、その外周に遊技媒体を一個ずつ受け入れる複数の媒体受部を備えてなるスプロケットと、
    前記スプロケットに直接又は間接的に係合して回転不能状態とする制動位置と、係合解除されてスプロケットを回転可能状態とする解放位置とに変換される可動係合片と、
    可動係合片と非連結となっており、その駆動により可動係合片を、制動位置と解放位置の何れかに変換し、かつ次の変換駆動まで非駆動状態で待機する駆動制御装置とを備え
    さらに該駆動制御装置は、駆動により駆動源が具備する開放作動杆が可動係合片を解放位置に移動させ、駆動解除により該開放作動杆が待機位置に復帰する解放駆動装置と、駆動により駆動源が具備する制動作動杆が可動係合片を制動位置に移動させ、駆動解除により該制動作動杆が待機位置に復帰する制動駆動装置とによって構成されていることを特徴とする遊技機の遊技媒体供出装置。
  2. スプロケットの各媒体受部間に夫々係止突起を外方突成する一方、可動係合片に、前記係止突起に係脱可能に係合する鉤状部を形成したことを特徴とする請求項1記載の遊技機の遊技媒体供出装置。
  3. 可動係合片が、支軸により揺動可能に軸支され、該支軸の上部に鉤状部を備えるとともに、支軸の下部に重錘部を備えてなり、該重錘部の重量によって解放位置に自動復帰するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機の遊技媒体供出装置。
  4. 駆動制御装置の駆動源を、ソレノイドによって構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の遊技機の遊技媒体供出装置。
  5. スプロケットを、流下通路の、緩やかな傾斜から略垂直な傾斜に変換する箇所に配設したことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の遊技機の遊技媒体供出装置。
  6. 可動係合片を解放位置から制動位置へ変換する駆動制御装置の制動駆動時間を、可動係合片を制動位置から解放位置へ変換する開放駆動時間より長くなるように設定したことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の遊技機の遊技媒体供出装置。
  7. 駆動制御装置が、所定の遊技態様の成立を検出する入賞検出装置の検出に基づき、制動位置にある可動係合片を解放位置に変換するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の遊技機の遊技媒体供出装置。
  8. 駆動制御装置が、遊技者による所定の操作を検出する遊技媒体貸出検出装置の検出に基づき、制動位置にある可動係合片を解放位置に変換するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載の遊技機の遊技媒体供出装置。
  9. 駆動制御装置が、停電等の電源供給異常状態となった場合に、解放位置にある可動係合片を制動位置に変換するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載の遊技機の遊技媒体供出装置。
  10. 駆動制御装置が、停電等の電源供給異常状態となった場合に、予備電源によって駆動して、解放位置にある可動係合片を制動位置に変換するものであることを特徴とする請求項9記載の遊技機の遊技媒体供出装置。
  11. 駆動制御装置が、スプロケットの回転可能状態に伴って排出される遊技媒体を検出する供出検知装置により、所定個数の供出検知に基づき、解放位置にある可動係合片を制動位置に変換するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れかに記載の遊技機の遊技媒体供出装置。
  12. 組み付け板に、流下通路の一部と、供出検知装置と共に一体的に組み付けられていることを特徴とする請求項11に記載の遊技機の遊技媒体供出装置。
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