JP3498907B2 - 遊技機の遊技媒体供出装置 - Google Patents

遊技機の遊技媒体供出装置

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JP3498907B2
JP3498907B2 JP2000192720A JP2000192720A JP3498907B2 JP 3498907 B2 JP3498907 B2 JP 3498907B2 JP 2000192720 A JP2000192720 A JP 2000192720A JP 2000192720 A JP2000192720 A JP 2000192720A JP 3498907 B2 JP3498907 B2 JP 3498907B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機等の遊
技機の遊技媒体供出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、所定の遊技結果( パチンコ機の遊
技盤面上での入賞等) 、又は遊技者の所定の操作( 貸出
ユニットによる貸出操作等) に基づき、遊技機背面の流
下通路に設けられた遊技媒体供出装置の駆動によって遊
技機正面の貯留皿に向けて遊技媒体を供出するように構
成された遊技機が一般に広く知られている。かかる遊技
機にあって、その駆動制御装置の駆動源としてソレノイ
ド又はモーターを用いて、遊技媒体を上方から下方へ導
く流下通路を、直接的に開放制御するようにしている。
ところでこのソレノイドを用いた場合にあっては、遊技
媒体の供出中、常にソレノイドの通電状態によって流下
通路を開放しておく必要があった。また、モーターを用
いた場合にあっても、遊技媒体の供出中、常にモーター
にパルス信号を送信することによって駆動状態としてお
く必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の遊技機
にあっては、例えばパチンコ機に於けるいわゆる「大当
たり」と呼ばれる払い出し態様が発生した場合等には、
一度に多くの入賞が発生することになり、それに伴う遊
技媒体を払い出すために、遊技媒体供出装置の駆動制御
装置は、流下通路を、直接的に開放制御するものである
から、長時間駆動し続けることを余儀なくされている。
このため、このとき発生するジュール熱により、駆動制
御装置自体を傷めたり、遊技機内の他の装置を損傷させ
たりする場合があり、最悪には、発火して火災等の災害
を引き起こす恐れもある。また、駆動時間が長くなるた
め、その駆動制御装置自体の寿命も短くなり、人気機種
で長期間使用される機種などにあっては、その機種にお
ける他の部品に比して、遊技媒体供出装置が先に壊れて
しまい、これを交換せざるを得なくなったり、既に製造
中止になっているような機種の場合には、パチンコ機自
体を別の機種に交換することを余儀なくされたりもす
る。本発明は、発熱の少ない遊技媒体供出装置を、単一
の駆動源により構成して、上述の問題を簡易な構成によ
り解決することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、遊技媒体を上
方から下方へ導く流下通路を封鎖する閉鎖位置と、流下
通路を開放する開放位置とに移動可能に保持される可動
遮断片と、その駆動により可動遮断片を開閉いずれかの
位置に変換し、かつ次の変換駆動まで非駆動状態で待機
する駆動制御装置とを備えたものであって、前記可動遮
断片は、円盤状をなし、遊技盤の裏面に固定された支持
台板上に回動可能に支持され、その中心に、90度間隔
で係止溝が周設された星形中心孔が形成され、支持台板
から突設した中心軸を星形中心孔に挿通し、かつ該中心
軸に形成されたばね受け面と、星形中心の内面に当接す
る圧接片との間に節度バネを配設し、該圧接片が係止溝
に食い込んで弾接した状態を安定位置とし、安定位置で
前記閉鎖位置と前記開放位置のいずれかに可動遮断片を
保持すると共に、前記可動遮断片は、180°間隔で口
部が円弧状に拡がる開放孔が形成され、開放位置で開放
孔が流下通路と上下で一致するように配置し、かつ支持
台板には、前記流下通路と上下で一致するように、連通
孔が形成され、さらに前記可動遮断片の周縁上面には、
90°間隔で垂直方向の係合面が形成され、各係合面間
には、一方の係合面頂端から可動遮断片の回転方向で他
方の係合面の底端に連続する傾斜状の案内面が周方向に
沿って形成され、前記駆動制御装置は、可動遮断片上に
その接線方向に配設され、ロッドの先端部に、発条を介
して上下方向へ移動可能に保持される係合片が、可動遮
断片の係合面の在る円周上に位置するようにして設けら
れ、駆動状態でロッドが収縮又は伸張し、回動盤の係合
面と当接して、開放孔が流下通路と上下で一致する開放
位置と、一致しない閉鎖位置のいずれかに可動遮断片を
回動し、かつ次の回動まで非駆動状態で待機するように
した供出ソレノイドで構成されることを特徴とする遊技
機の遊技媒体供出装置である(請求項1)。
【0005】かかる構成にあって、供出ソレノイドが駆
動(通電)すると、ロッドが収縮又は伸張し、さらに非
通電状態への変換によりロッドが伸張又は収縮する。そ
して、この円盤状可動遮断片の係合面に当接したロッド
の伸縮作動により、該可動遮断片が回転して、閉鎖位置
から開放孔が流下通路と上下で一致する開放位置となる
と共に、該供出ソレノイドが駆動解除(非通電状態)し
て、ロッドは伸張又は収縮位置に復帰する。この位置
で、遊技媒体は、所定個数が流下通路から下方へ流下し
て供出される。そして所定個数の供出満了にともない、
再び、供出ソレノイドが駆動と駆動解除が行なわれて、
ロッドの伸縮により、該可動遮断片が回転して、開放位
置から閉鎖位置となる。
【0006】而して、可動遮断片は駆動制御装置の駆動
ごとにいずれか一方の位置から他方の位置へ変換される
こととなり、かつ駆動制御装置はこの可動遮断片の変換
時にのみ駆動することとなり、常態では非駆動状態に維
持される。
【0007】このため、上述した大当りの際の賞球作動
等、連続的に開放状態となる場合にあっても、駆動制御
装置は非駆動状態となるから、格段にその駆動時間を短
くすることができて、駆動制御装置に負荷のかかる時間
を極力短くすることができ、流下通路の長時間の開閉維
持による発熱を阻止することができる。
【0008】ここで、流下通路を、緩やかな傾斜の待機
通路と、略垂直な供出通路とが連続してなる部分を有
し、可動遮断片を、待機通路と供出通路との間に配設し
た(請求項2)には、可動遮断片の上流の流下通路に連
なった遊技媒体の流下圧力を軽減させることができ、可
動遮断片の進退時における応力が減少し、円滑な作動が
可能となる。
【0009】この駆動制御装置としては、所定の遊技態
様の成立を検出する入賞検出装置の検出に基づき、可動
遮断片を、閉鎖位置から、開放位置に変換する(請求項
3)ものとすることができる。例えば、パチンコ遊技機
において、入賞球が発生した場合に、これを入賞球検知
スイッチ(入賞検出装置)により検知して、可動遮断片
を開放位置に変換することにより賞球する構成である。
【0010】また、駆動制御装置が、遊技者による所定
の操作を検出する遊技媒体貸出検出装置の検出に基づ
き、可動遮断片を、閉鎖位置から、開放位置に変換する
(請求項4)ものとすることができる。例えば、パチン
コ遊技機において、各機台に付設されている球貸出装置
に用いられる。
【0011】ここで、駆動制御装置が、停電等の電源供
給異常状態となった場合に、可動遮断片を、開放位置か
ら、閉鎖位置に変換する(請求項5)ようにしても良
い。すなわち、従来の遊技媒体供出装置においては、そ
の供出中、常に電気的駆動制御装置の作用によって駆動
状態にあり、停電等の電源供給異常状態となった場合に
は、その駆動を直ちに停止することとなるが、本構成に
あっては、その供出中、電気的駆動制御装置は駆動状態
にない為、停電等の不測の事態に陥った場合には、供出
状態を維持することとなるため、その供出が過度に行な
われる。そこで、開放位置に保持された可動遮断片を閉
鎖位置に変換する。この場合に、予備電源によって駆動
制御装置を駆動して、開放位置に保持された可動遮断片
を閉鎖位置に変換する(請求項6)ようにしても良い。
【0012】さらには、駆動制御装置が、流下通路の開
放に伴って供出される遊技媒体を検出する供出検知装置
により、所定個数の供出検知に基づき、可動遮断片を、
開放位置から、閉鎖位置に変換する(請求項7)ことが
できる。この構成は、遊技媒体の所定個数を確実に供出
し得るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態をパチンコ機
を例に挙げて説明する。図1は本発明に係わるパチンコ
機の一実施例の全体構成図を示す。ここで、パチンコ機
1は、同図に示すように前後面が開口している機枠2
と、該機枠2にヒンジによって回動自在に取り付けられ
た額縁状の前面枠3と、この前面枠3内に開閉可能に取
り付けられたガラス収納枠4と、このガラス収納枠4の
下方に同じく開閉可能に取り付けられた開閉パネル5
と、前面枠3の後方でガラス収納枠4内に保持されたガ
ラス板6と、該ガラス板6と一定の間隔を有して固定さ
れた遊技盤7とによって構成される。
【0014】開閉パネル5の前面には、多数の遊技球を
一時的に収納する上受け皿9が設けられ、また、前面枠
3の背面下部には、上受け皿9より一個ずつ供給される
遊技球を弾き飛ばす打球発射装置(図示せず)が設けら
れ、さらに前面枠3の前面下部にはその操作ハンドル1
0と下受け皿11とが設けられている。
【0015】図2に示すように遊技盤7の前面には、打
球発射装置により発射された打球を遊技盤7の上方部ま
で案内するガイドレール12等の区画部材によって区画
された遊技領域8が形成されている。この遊技領域8の
ほぼ中央には液晶表示器を使用した特別図柄表示装置1
5が配置されており、該表示装置15の上方には3個の
LEDを使用した普通図柄表示装置16が配設されてい
る。各々の表示装置15,16の左右にはそれぞれ特別
図柄記憶表示LED17、普通図柄記憶表示LED18
が2個ずつ設けられている。
【0016】特別図柄表示装置15の下方には、普通電
動役物20が配設され、その入口を入賞口を兼ねる第一
種始動口21としている。また、普通電動役物20の下
方には、大入賞装置22が配設され、大入賞口23を上
下方向に開閉作動する開閉蓋24により開閉制御するよ
うにしている。その他、盤面の適宜位置に入賞領域とし
ての各種の入賞口が設けられている。
【0017】その他、左右ゲート25,25には普通図
柄の変動を開始させるための信号を発生させる普通図柄
作動スイッチが設けられている。また、遊技領域8の略
中央最下端部には、入賞領域に入賞しなかった打球を遊
技盤7の後方へ回収するアウト口29が遊技盤7裏面に
貫通するように設けられている。
【0018】かかる構成にあって、第一種始動口21に
遊技球が入ると、特別図柄表示装置15が変動する。そ
して、その停止図柄が所定の組み合わせであると、大入
賞口23が開放されて大当りとなり、一連の大入賞口2
3の開閉作動により、多数の入賞球が発生する。そし
て、これにともない、連続的に賞球が払い出されること
となる。本発明は、後述するように、かかる賞球の払い
出し装置や球貸出装置等に適用され得る遊技媒体供出装
置に係るものである。
【0019】次に図4に示すように遊技盤7の背面に
は、入賞球検出スイッチSが設けられている。この入賞
球検出スイッチS(入賞検出装置)は、上述した遊技盤
7に配設した各種入賞口より入賞した遊技球(遊技媒
体)を検出し、その検出信号を後述する供出制御装置4
0に送信する。また、図3に示すように遊技機裏右側面
には、貸出検出装置(貸出ユニット)30が設けられて
いる。この貸出検出装置30は、遊技者が投入した有価
記憶媒体に有価記憶があることを条件に遊技者による所
定の操作を検出し、その検出に関わる信号を、遊技機背
面左下方の供出制御装置40に送信する。このように供
出制御装置40は、前記入賞球検出スイッチSや貸出検
出装置30の有価記憶媒体検出に基づき、供出数を演算
設定し、後述するように供出ソレノイド70を通電制御
する。また、この供出制御装置40内には、停電等の電
源供給異常状態となった場合に、供出ソレノイド70に
予備電源を供給するコンデンサが設けられている。
【0020】次に本発明の要部につき説明する。図3の
遊技機背面右側方には、遊技店から補給される遊技媒体
を上方から下方へ向けて導く流下通路45が設けられ、
さらにこの流下通路45の適宜位置で供出ユニット41
が設けられている。この供出ユニット41は、流下通路
45の一部と供出制御装置40が出力した駆動信号に基
づき遊技媒体を供出する遊技媒体供出装置50及びこの
遊技媒体供出装置50から供出された遊技媒体を検出す
る供出検知センサ44等を一体的に設けたものである。
【0021】流下通路45の一部は、供出ユニット41
の部位で、図6,6で示すように、緩やかな円弧状傾斜
を付された待機通路45aと、略垂直な供出通路45b
とが、可動遮断片60が横断方向に配設される横断欠部
46を介して連通している。ここで、待機通路45aを
緩やかに傾斜させて設けたため、後述する可動遮断片6
0への遊技球(遊技媒体)の荷重による負荷が軽減さ
れ、該可動遮断片60の回動が容易かつ円滑に行なわれ
得る。
【0022】一方、前記横断欠部46の直上には、周囲
に遊技球が1個づつ外接する整流溝56が形成された整
流用スプロケット55が回動可能に支持され、その節度
作用により、後述する可動遮断片60の開放位置で、遊
技球が1個づつ確実に供出されるようにして、所要の個
数の供出を確動的に行ない得るようにしている。
【0023】図5〜9は、本発明に係る遊技媒体供出装
置50の一実施例を示す。可動遮断片60は、円盤状を
なし、遊技盤7の裏面に固定された支持台板57上に回
動可能に支持される。この可動遮断片60は、図6で拡
大して示すように、その中心に、90度間隔で係止溝6
2が周設された星形中心孔61が形成され、支持台板5
7から突設した中心軸63を星形中心孔61に挿通し、
かつ該中心軸63の対向する二面に形成されたばね受け
面と、星形中心孔61の内面に当接する半円弧状の圧接
片64との間に節度バネ65を配設し、該圧接片64が
係止溝62に食い込んで弾接した状態を安定位置とし、
安定位置である後述の閉鎖位置Iと開放位置IIとに可動
遮断片60を保持するようにしている。そしてこの星形
中心孔61,係止溝62,中心軸63,圧接片64及び
節度バネ65により回動範囲制限部材を構成している。
【0024】この可動遮断片60はに180°間隔で口
部が円弧状に拡がる開放孔66,66が形成され、開放
位置IIで開放孔66,66が横断欠部46内に位置し
て、流下通路45と上下で一致するように、該可動遮断
片60を横断欠部46の側傍に配置している。また、支
持台板57には、前記流下通路45と上下で一致するよ
うに、連通孔58が形成される。すなわち、後述するよ
うに、可動遮断片60が開放位置IIとなると、流下通路
45,開放孔66,連通孔58が上下方向で連通して、
遊技球の供出が可能となる。
【0025】さらに可動遮断片60の周縁上面には、9
0°度間隔で垂直方向の係合面68が形成されている。
この各係合面68間には、一方の係合面68頂端から図
中時計方向で他方の係合面68の底端に連続する傾斜状
の案内面69が周方向に沿って形成される。
【0026】一方、可動遮断片60上にはその接線方向
に供出ソレノイド70が配設される。この供出ソレノイ
ド70はそのロッド71の先端部に係合片72が支持さ
れる。すなわち、ロッド71の端部に下方が開放された
嵌装筐73が固着され、発条74を介して係合片72が
嵌装されて上下方向へ移動可能に保持される。この係合
片72の位置は、可動遮断片60の係合面68の在る円
周上に配設され、これにより、案内面69に弾接して、
可動遮断片60の回動に伴って係合片72が昇降し、か
つロッド71の収縮作動により係合面68に係合するこ
ととなる。この供出ソレノイド70はヨーク部内に設け
られた発条の作用により、伸張位置に付勢され、通電状
態で、ロッド71が収縮し、通電解除により伸張位置に
復帰する。尚、供出ソレノイド70は、収縮位置に付勢
され、通電状態で、ロッド71が伸張し、通電解除によ
り収縮位置となるようにしても良い。要はその伸縮作動
により可動遮断片60が回動するようにすれば良い。
【0027】一方、前記流下通路45の直下と、可動遮
断片60間には供出検知センサ44が配設され、後述す
るように流下通路45から流下する遊技球(遊技媒体)
xを検出する。
【0028】かかる作動を図7〜図9に従って整理す
る。可動遮断片60の閉鎖位置Iに保持された図7A及
び図8の状態では、供出ソレノイド(駆動制御装置)7
0は、通電していない非駆動状態で待機している。この
状態では、流下通路45内の遊技球xは、可動遮断片6
0の開放孔66,66が横断欠部46内に位置してい
ず、このため該可動遮断片60の上面により流下不能に
支持されている。
【0029】次に、遊技者が遊技を開始し、遊技盤面に
設けられた入賞口に遊技球x(遊技媒体)が入賞する
と、これを遊技盤背面に設けられた入賞球検出スイッチ
S(入賞検出装置)が検出し、供出制御装置40に信号
出力する。または、遊技者が、貸出検出装置(貸出ユニ
ット)30に対して貸し出し操作をすると、遊技機背面
に設けられた貸出検出装置30がその操作信号を検出
し、供出制御装置40に信号出力する。そして供出ソレ
ノイド70を駆動(通電)する。これにより、そのロッ
ド71が収縮し、係合片72が係合面68に係合した状
態で、ロッド71の最大収縮位置である、図7Bの位置
まで可動遮断片60を回動する。この位置で、星形中心
孔61内で、節度バネ65により星形中心孔61内面に
弾接した圧接片64は、係止溝62,62間の円弧隆面
の頂点を越えた位置に圧接しており、これ以降は、節度
バネ65の付勢力と、円弧隆面の案内作用により、圧接
片64が係止溝62に位置するまで、可動遮断片60を
回動することとなり図7C及び図9の位置となる。一
方、供出ソレノイド70は可動遮断片60を図7Bの位
置に回動した時点で、非通電状態となって、駆動が停止
し、ロッド71は伸張状態となる。そしてこの過程で、
係合片72は案内面69に接触することとなるが、発条
74の作用により、係合片72は該案内面69に弾接し
ながら退避し、係合面68を越した位置で最大突出位置
となって、図7Cで示すように、係合面68に隣接する
こととなる。
【0030】この図7C及び図9の位置は、図7Aから
90°位置となり、前記圧接片64が係止溝62に弾接
することにより、可動遮断片60は安定的に位置決めら
れる。そして、流下通路45,開放孔66,連通孔58
が上下方向で連通して、遊技球xの供出が可能となっ
て、開放位置IIとなる。而して、かかる位置で待機通路
45aに待機していた遊技球xが流下する。このとき、
この個数は供出検知センサ44により検知し、供出制御
装置40に記憶された供出個数が減算される。尚、この
供出状態で、供出ソレノイド70はそのロッド71が進
出した非駆動状態(非通電状態)で待機することとな
る。この開放位置IIで、遊技球xは、整流用スプロケッ
ト55の作用で、一個づつ流下し、これにともない、可
動遮断片60の開放孔66の直上にある供出検知センサ
44が遊技球xの検知状態と非検知状態に変換され、非
検知状態となったことに基づく信号が供出制御装置40
へ送られる。供出制御装置40では、その信号が送られ
てくる都度、セットした賞球数値から1個づつ減算して
いく。
【0031】そして供出検知センサ44により所要個数
が検出され、供出制御装置40に設定された賞球数値が
減算され「0」となると、再び供出ソレノイド70が駆
動して、ロッド71が収縮し、上述と同様に、係合片7
2が可動遮断片60の係合面68に係合して回動し、図
7Dの位置を経由して、図7A及び図9の可動遮断片6
0が流下通路45を遮蔽する閉鎖位置Iに復帰する。そ
して、供出ソレノイド70は図7D以降でロッド71が
伸張した非駆動状態(非通電状態)に復帰して、待機す
ることとなる。
【0032】ここで供出ソレノイド70は、収縮位置に
付勢され、通電状態で、ロッド71が伸張し、通電解除
により収縮位置となるようにしても良い。すなわち、供
出ソレノイド70は、その非通電状態から通電状態に変
換されることにより、収縮又は伸張し、通電状態から非
通電状態に変換されることにより、伸張又は収縮し、こ
の通電とその解除による伸縮作動に伴って可動遮断片6
0が回動するようにすれば良い。
【0033】このように、供出ソレノイド70は可動遮
断片60を90°回転して閉鎖位置Iと開放位置IIのい
ずれかに変換する際のみ通電されて駆動し、常態にあっ
ては、非駆動状態で待機しているから、該供出ソレノイ
ド70の駆動時間が著減し、その発熱が抑止される。
【0034】ここで、記憶された供出数が「0」になる
前に、新たに入賞球検出スイッチS、あるいは貸出検出
装置30が信号検出した場合には、直ちに供出制御装置
40に演算記憶された供出数に加算され、かつ供出検知
センサ供出検知センサ44が1個宛検出した検出信号に
よって、加算記憶された供出数から減算されることとな
る。つまり、入賞球検出スイッチS、あるいは貸出検出
装置による検出が繰り返され、記憶された供出数が減算
されても「0」にならない限り、供出ソレノイド70が
駆動状態となることはない。
【0035】ここで、停電等の電源供給異常状態となっ
た場合に、供出ソレノイド70を駆動して、開放位置に
保持された可動遮断片60を閉鎖位置に変換するように
している。すなわち、本構成にあっては、その遊技球x
の供出中、供出ソレノイド70は駆動状態にないため、
停電等の不測の事態に陥った場合には、供出状態を維持
することとなるため、その供出が過度に行なわれる。そ
こで、開放位置に保持された可動遮断片60を閉鎖位置
に変換する。この場合に、供出ソレノイド70に予備電
源を供給するコンデンサが設けられ、この予備電源によ
って閉鎖駆動装置供出ソレノイド70を駆動して、開放
位置IIに保持された可動遮断片60を閉鎖位置Iに変換
する。而して、停電等の不測の事態に陥った場合にも、
供出状態を維持することなく、速やかに供出を停止させ
ることができる。
【0036】上述の実施の形態では、パチンコ遊技機に
ついて例示したが、本発明は上述した実施の形態に限定
されるものではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変
更しない限り適宜実施できる。例えば、本実施例におい
ては、駆動制御装置として1個のソレノイドを設けてい
るが、2個のソレノイドによって開放用と閉鎖用を兼用
させる方式も考えられ得る。また、駆動制御装置として
モーター等を使用しても良い。更に、本実施の形態に於
いては、パチンコ機を例に挙げて開示しているが、スロ
ットマシン、アレンジボール、或いは雀球等の遊技機に
関しても適宜実施できる。
【0037】
【発明の効果】本発明の遊技媒体供出装置は、供出ソレ
ノイドの駆動により、可動遮断片を、流下通路を遮断す
る閉鎖位置と、流下通路から退避する開放位置のいずれ
かに変換させ、かつ次の変換駆動まで供出ソレノイドを
非駆動状態で待機するようにしたから、駆動制御装置は
常態では非駆動状態(非通電状態)に維持される。この
ため、大当りの際の賞球作動等、連続的に開放状態とな
る場合にあっても、駆動制御装置は非駆動状態に維持す
ることができ、格段にその駆動時間を短くすることがで
きて、該駆動制御装置の長時間駆動による発熱がない。
従って、一度に多くの遊技媒体を払い出さなければなら
ない事態が発生しても、長時間の連続駆動に伴う発熱に
より、その駆動制御装置自体を傷めたり、遊技機内の他
の装置を損傷させたり、火災等の災害を引き起こすこと
等の事態を全て回避することができる。さらに、駆動時
間が短くなるため、その駆動制御装置自体の寿命も長く
なり、人気機種で長期間使用される機種などにあって
は、その機種に於ける他の部品に比して、遊技媒体供出
装置が先に壊れてしまうような自体も回避できる。
【0038】さらには、本発明は単一の駆動源により、
可動遮断片を二位置に変換できるものであるから、構成
が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用されるパチンコ遊技機の正面図
である。
【図2】 遊技盤7の正面図である。
【図3】 遊技機の背面図である。
【図4】 遊技盤7の背面図である。
【図5】 遊技媒体供出装置50の斜視図である。
【図6】 遊技媒体供出装置50の平面図である。
【図7】 可動遮断片60の回動行程を示す平面図であ
る。
【図8】 可動遮断片60の閉鎖位置Iを示す縦断側面
図である。
【図9】 可動遮断片60の開放位置IIを示す縦断側面
図である。
【符号の説明】
30 貸出検出装置(貸出ユニット) 41 供出ユニット 44 供出検知センサ 45 流下通路 45a 待機通路 45b 供出通路 50 遊技媒体供出装置 57 支持台板 58 連通孔 60 可動遮断片 61 星形中心孔 62 係止溝 63 中心軸 64 圧接片 65 節度バネ 66 開放孔 68 係合面 69 案内面 70 供出ソレノイド 71 ロッド 72 係合片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02 324 A63F 7/02 304 A63F 7/02 334

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技媒体を上方から下方へ導く流下通路を
    封鎖する閉鎖位置と、流下通路を開放する開放位置とに
    移動可能に保持される可動遮断片と、 その駆動により可動遮断片を開閉いずれかの位置に変換
    し、かつ次の変換駆動まで非駆動状態で待機する駆動制
    御装置とを備えたものであって、前記可動遮断片は、円盤状をなし、遊技盤の裏面に固定
    された支持台板上に回動可能に支持され、その中心に、
    90度間隔で係止溝が周設された星形中心孔が形成さ
    れ、支持台板から突設した中心軸を星形中心孔に挿通
    し、かつ該中心軸に形成されたばね受け面と、星形中心
    の内面に当接する圧接片との間に節度バネを配設し、該
    圧接片が係止溝に食い込んで弾接した状態を安定位置と
    し、安定位置で前記閉鎖位置と前記開放位置のいずれか
    に可動遮断片を保持すると共に、 前記可動遮断片は、180°間隔で口部が円弧状に拡が
    る開放孔が形成され、開放位置で開放孔が流下通路と上
    下で一致するように配置し、かつ支持台板には、前記流
    下通路と上下で一致するように、連通孔が形成され、 さらに前記可動遮断片の周縁上面には、90°間隔で垂
    直方向の係合面が形成され、各係合面間には、一方の係
    合面頂端から可動遮断片の回転方向で他方の係合面の底
    端に連続する傾斜状の案内面が周方向に沿って形成さ
    れ、 前記駆動制御装置は、可動遮断片上にその接線方向に配
    設され、ロッドの先端部に、発条を介して上下方向へ移
    動可能に保持される係合片が、可動遮断片の係合面の在
    る円周上に位置するようにして設けられ、駆動状態でロ
    ッドが収縮又は伸張し、回動盤の係合面と当接して、開
    放孔が流下通路と上下で一致する開放位置と、一致しな
    い閉鎖位置のいずれかに可動遮断片を回動し、かつ次の
    回動まで非駆動状態で待機するようにした供出ソレノイ
    ドで構成される ことを特徴とする遊技機の遊技媒体供出
    装置。
  2. 【請求項2】流下通路を、緩やかな傾斜の待機通路と、
    略垂直な供出通路とが連続してなる部分を有し、可動遮
    断片を、待機通路と供出通路との間に配設したことを特
    徴とする請求項1に記載の遊技機の遊技媒体供出装置。
  3. 【請求項3】駆動制御装置が、所定の遊技態様の成立を
    検出する入賞検出装置の検出に基づき、可動遮断片を、
    閉鎖位置から、開放位置に変換するものであることを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機の遊技媒
    体供出装置。
  4. 【請求項4】駆動制御装置が、遊技者による所定の操作
    を検出する遊技媒体貸出検出装置の検出に基づき、可動
    遮断片を、閉鎖位置から、開放位置に変換するものであ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記
    載の遊技機の遊技媒体供出装置。
  5. 【請求項5】駆動制御装置が、停電等の電源供給異常状
    態となった場合に、可動遮断片を、開放位置から、閉鎖
    位置に変換するものであることを特徴とする請求項1乃
    至請求項4の何れかに記載の遊技機の遊技媒体供出装
    置。
  6. 【請求項6】駆動制御装置が、停電等の電源供給異常状
    態となった場合に、予備電源によって駆動して、可動遮
    断片を、開放位置から、閉鎖位置に変換するものである
    ことを特徴とする請求項5記載の遊技機の遊技媒体供出
    装置。
  7. 【請求項7】駆動制御装置が、流下通路の開放に伴って
    排出される遊技媒体を検出する供出検知装置による所定
    個数の供出検知に基づき、可動遮断片を、開放位置か
    ら、閉鎖位置に変換するものであることを特徴とする請
    求項1乃至請求項6の何れかに記載の遊技機の遊技媒体
    供出装置。
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