JP2002203266A - 紙幣回収システム - Google Patents

紙幣回収システム

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JP2002203266A
JP2002203266A JP2000403114A JP2000403114A JP2002203266A JP 2002203266 A JP2002203266 A JP 2002203266A JP 2000403114 A JP2000403114 A JP 2000403114A JP 2000403114 A JP2000403114 A JP 2000403114A JP 2002203266 A JP2002203266 A JP 2002203266A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各遊技台での遊技客の遊技を妨げることなく
円滑に紙幣を回収するとともに、店員や遊技客による紙
幣回収時の不正行為を未然に防止すること。 【解決手段】 貸出機20は、受け入れた紙幣を一時保
留部30に保留し、この紙幣を主搬送機構40によって
回収、搬送する。つまり、コンベアベルト41を作動さ
せることで、空の回収ユニット42を所望の一時保留部
30にまで移動させ、この一時保留部30に保留されて
いる紙幣を、回収ユニット42に回収する。その後、コ
ンベアベルト41を作動させて、紙幣を島端金庫50へ
と搬送し、紙幣を収容させる。一時保留部30は、複数
枚の紙幣を保留可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の遊技機と、
各遊技機にそれぞれ対応して設けられ紙幣を受け付けて
所定量の遊技媒体を遊技機に供給する貸出機とを列設配
置した遊技機島内に設けられ、貸出機が受け入れた紙幣
を遊技機島の島端に設けた紙幣回収部に回収する紙幣回
収システムに関し、特に、各遊技台での遊技客の遊技を
妨げることなく円滑に紙幣を回収するとともに、店員や
遊技客による紙幣回収時の不正行為を未然に防止するこ
とができる紙幣回収システムに関する。
【0002】
【従来の技術】最近のパチンコ店では、各パチンコ台や
各スロットマシンの台間にそれぞれ貸出機を設け、遊技
台1台ごとにパチンコ玉やコインを貸し出すようにして
いる。
【0003】この貸出機には様々な種類のものが存在し
ており、たとえばパチンコ玉やメダルを投出する投出装
置をどこに備えているかによって種類が異なり、また貸
出機へ投入する媒体の種類や金額情報の扱い方によって
も種類が異なる。
【0004】投出装置をどこに備えるかによって種類が
異なる場合の具体例としては、(1)貸出機自身にパチ
ンコ玉などを投出する投出装置と投出口を設け、貸出操
作がおこなわれた場合に貸出機自身の投出装置を駆動し
て投出口へパチンコ玉などを投出するか、または投出口
からシュートを介して遊技台の上皿にパチンコ玉などを
投出する投出装置内蔵型の貸出機と、(2)貸出機自身
には投出装置を設けず、貸出操作がおこなわれた場合に
遊技台自身の投出装置を利用して遊技台の受け皿に直接
パチンコ玉などを投出する遊技台投出装置利用型の貸出
機などがある。
【0005】また、貸出機に投入できる媒体によって種
類が異なる場合の具体例としては、硬貨だけが投入可能
なもの、紙幣と硬貨の両方が投入可能なもの、プリペイ
ドカードだけが投入可能なもの、プリペイドカードと硬
貨の両方が投入可能なもの、プリペイドカードと硬貨と
紙幣の3種類が投入可能なものなどが存在している。
【0006】そして、プリペイドカードと貨幣(紙幣や
硬貨)が投入可能なものにおいては、プリペイドカード
と貨幣とがそれぞれ独立して使用できるものや、貨幣の
金額情報を一旦プリペイドカードの価値情報に変換して
から使用するものなど様々な形態が存在していた。
【0007】そして、遊技客が貸出機に紙幣や硬貨、あ
るいはプリペイドカードを投入して所定の貸出操作をお
こなうことによって、前述のようにパチンコ玉やメダル
の投出動作がおこなわれるようになっていた。なお、こ
の明細書では、これらの種類に関係なくあらゆる種類の
貸出機を「貸出機」と総称して用いている。
【0008】このように、各パチンコ台またはスロット
マシンの台間にそれぞれ貸出機を設けることとすると、
パチンコ店が貸出機から貨幣をどのように回収するかが
問題となる。たとえば、パチンコ店の店員が、各貸出機
を巡回して貨幣を回収することも考えられるが、これで
は店員による回収労力が大きく、また遊技者の遊技に支
障をきたす可能性もある。
【0009】このため、パチンコ台が列設配置される島
の端部に端部金庫を設け、各貸出機内の貨幣をパチンコ
台の背面を通って端部金庫まで搬送する技術が知られて
いる。たとえば、特許第2940233号公報には、紙
幣受入部が受け入れた紙幣一枚を一時保留部に保留して
おき、この一時保留部に保留された紙幣を搬送手段によ
って端部金庫まで搬送する紙幣回収装置が開示されてい
る。
【0010】この従来技術では、各遊技機と収納準備部
との間に設けられた所定の経路に沿って無限軌道によっ
て循環的に移動される回収ユニットを複数設けており、
一時保留部に保留されている紙幣はいずれかの回収ユニ
ットに受け渡され、この回収ユニットによって収納準備
部へと搬送される。そして、最終的には両替機(収納
部)へと収納される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来技術を用いた場合には、紙幣の搬送機構などに不具合
が生じると、島内の全てのパチンコ台が影響を受けてし
まうという問題がある。すなわち、この従来技術の一時
保留部は、回収ユニットが到来するまでの間、一時的に
1枚の紙幣を保留するだけのものであるので、回収ユニ
ットや搬送手段に故障や詰まりが生じ一時保留部に紙幣
が保留されたままの状態となった場合には、紙幣受入部
は紙幣を受け付けることができず、貸出機などが停止し
てしまうことになる。
【0012】また、この従来技術によれば、常に搬送途
中の状態にある紙幣が存在するので、防犯上好ましくな
いという問題がある。たとえば、あるパチンコ台が玉詰
まりとなった場合には、店員がパチンコ台を開けて対処
することになるが、このとき搬送途中の紙幣があると、
この紙幣が店員や遊技客の目に触れることになるので、
不正行為を誘発しかねず防犯上好ましくない。このよう
な状況を避けるためには、搬送中の紙幣が存在している
時間を極力短縮する必要がある。
【0013】これらのことから、各パチンコ台での遊技
を妨げることなく円滑に紙幣を回収するとともに、店員
や遊技客による紙幣回収時の不正行為を未然に防止する
ことができる紙幣回収システムをいかに実現するかが極
めて重要な課題となっている。なお、かかる課題はパチ
ンコ台に限ったものではなく、スロットマシンなどの各
種遊技機システムに共通する課題である。
【0014】本発明は、上記従来技術による課題を解決
するためになされたものであり、各遊技台での遊技客の
遊技を妨げることなく円滑に紙幣を回収するとともに、
店員や遊技客による紙幣回収時の不正行為を未然に防止
することができる紙幣回収システムを提供することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであり、請求項1に係る紙幣回
収システムは、複数の遊技機と、各遊技機にそれぞれ対
応して設けられ紙幣を受け付けて所定量の遊技媒体を前
記遊技機に供給する貸出機とを列設配置した遊技機島内
に設けられ、前記貸出機が受け入れた紙幣を前記遊技機
島の島端に設けた紙幣回収部に回収する紙幣回収システ
ムであって、前記貸出機に投入された紙幣を複数枚保留
可能に一時保留する紙幣保留手段と、前記紙幣保留手段
に保留された紙幣を前記紙幣回収部に搬送する紙幣搬送
手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】また、請求項2に係る紙幣回収システム
は、請求項1の発明において、前記紙幣搬送手段は、前
記紙幣保留手段に保留した一枚または複数枚の紙幣を一
括に挟持して前記紙幣回収部に搬送することを特徴とす
る。
【0017】また、請求項3に係る紙幣回収システム
は、請求項1または2の発明において、前記紙幣搬送手
段は、所定の条件を満たす場合にのみ駆動することを特
徴とする。
【0018】また、請求項4に係る紙幣回収システム
は、請求項3の発明において、前記紙幣搬送手段は、前
記紙幣保留手段での紙幣の収容量が所定枚数となった場
合に、当該紙幣保留手段に保留された紙幣を前記紙幣回
収部に搬送することを特徴とする。
【0019】また、請求項5に係る紙幣回収システム
は、請求項3の発明において、前記紙幣搬送手段は、所
定時間ごとに各紙幣保留手段に保留された紙幣を前記紙
幣回収部に搬送することを特徴とする。
【0020】また、請求項6に係る紙幣回収システム
は、請求項1〜5の発明において、前記紙幣搬送手段に
よって紙幣が搬送中である場合に、該紙幣を搬送中であ
る旨を表示する表示制御手段をさらに備えたことを特徴
とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係る紙幣回収システムの好適な実施の形態を詳細
に説明する。なお、本実施の形態では、主として本発明
をパチンコ遊技に適用した場合を示すこととする。
【0022】この実施の形態に係る遊技機システムで
は、紙幣の投入を受け付ける貸出機並びにこの貸出機が
受け入れた紙幣を回収および搬送する搬送機構が、全体
として3つの異なる状態(第1状態、第2状態、第3状
態)をとることができるように構成することにより、か
かる搬送機構の不具合が島全体に与える影響を低減して
いる。
【0023】ここで、この第1状態とは、一時保留部に
紙幣が保留されておらず且つ貸出機が紙幣を受け入れ可
能な状態であり、第2状態とは、一時保留部に紙幣が保
留されており且つ貸出機が紙幣を受け入れ可能な状態で
ある。また、第3状態とは、一時保留部に紙幣が保留さ
れており且つ貸出機が紙幣の受入不能な状態である。な
お、上述した従来技術では第1状態および第3状態は存
在するものの、この第2状態については存在しないこと
になる。
【0024】この実施の形態では、かかる第2状態を実
現するため、各々が独立して動作する貸出機(貸出機2
0)と、各貸出機によって共用され全体が一体として動
作する搬送機構(主搬送機構40)との間に、貸出機と
搬送機構のいずれの動作をも妨げることなく紙幣を貯留
するバッファを設けている。このようなバッファを実現
するための具体的な構成(第2状態を実現するための具
体的な構成)としては様々なものが考えられるが、本実
施の形態では、一時保留部30に複数枚の紙幣を保留可
能とすることで最も簡易且つ効率的にこれを実現してい
る。以下、詳細に説明する。
【0025】まず、本実施の形態における遊技機システ
ムの概要について図1を用いて説明する。この遊技機シ
ステムでは、パチンコ台10を列設配置したグループを
「島」と呼び、この島は、パチンコ台列の背面を互いに
対向させて配置された2列のパチンコ台列で構成され
る。また、各島には、パチンコ玉を貸し出すための貸出
機20が各パチンコ台10ごとにパチンコ台の台間に配
設されている。
【0026】遊技者が貸出機20の紙幣投入口21に紙
幣を投入して所定の貸出操作をおこなうと、所定量の玉
が貸し出される。遊技者は、このようにして貸し出され
た玉を用いてパチンコ台10で遊技することになる。
【0027】また、島の内部、つまり、パチンコ台10
および貸出機20の背面側には、一時保留部30および
主搬送機構40が、遊技客の目に触れないように設置さ
れており、この島の端部には、島端金庫50が設置され
ている。なお、各パチンコ台は、左右いずれかの上下端
を軸支されており、この軸を中心としてパチンコ台を扉
のように開くことで、パチンコ台背面に設けられた各種
スイッチ、パチンコ玉の供給路または主搬送機構40な
どを操作または調整できるようになっている。
【0028】貸出機20に投入された紙幣は、この一時
保留部30に一旦保持されることになるが、この一時保
留部30には複数枚の紙幣を保留することができる。一
時保留部30は、この実施の形態の特徴部分であるた
め、これについては後ほどさらに詳細に説明する。
【0029】一時保留部30に保留された紙幣は、その
後、主搬送機構40によって回収、搬送されて、島端金
庫50へと収容される。なお、紙幣を搬送している間
は、各島の上部パネルに設けた搬送表示ランプ43を点
灯して、主搬送機構40が作動中であることをパチンコ
店の店員に知らせる。
【0030】以上述べた一連の処理または動作は、島ご
とに設けられた図示しない島コントローラによって管理
され、さらに上位の図示しないターミナルコントローラ
によってパチンコ店全体の各種データの管理がおこなわ
れる。特に、紙幣の回収、搬送などは、島ごとに設けら
れた搬送制御部60によって制御されている。
【0031】先に述べたとおり、この実施の形態は、貸
出機20が受け付けた紙幣の回収および搬送に係る機構
(一時保留部30、主搬送機構40、搬送制御部60)
を主な特徴とするものであるので、以下ではこの点につ
いて図1および図2を用いて説明する。
【0032】図1および図2に示す一時保留部30は、
貸出機20から搬出される紙幣を、主搬送機構40によ
って回収、搬送されるまでの間、一時的に保持(保留)
するものであり、貸出機20ごとに設けられている。こ
の一時保留部30は、複数枚の紙幣を保留可能に構成さ
れている。なお、本実施の形態ではこの一時保留部30
に20枚程度の紙幣を保留できることとする。
【0033】このため、この一時保留部30に紙幣が保
留されている状態であっても、その容量が一杯になって
いない場合には、貸出機20が紙幣を受け入れてこの紙
幣を処理することができる。また、この一時保留部30
に収容されている紙幣は、パチンコ台10を開いた状態
であっても、外部からはほとんど見えないようになって
いる。一時保留部30の具体的な機構については、後ほ
ど図4を用いて詳細に説明する。
【0034】主搬送機構40は、各一時保留部30に保
留されている紙幣を回収し、これを島端金庫50へと搬
送するものであり、この主搬送機構40は、コンベアベ
ルト41および回収ユニット42などからなる。
【0035】このコンベアベルト41は、列設されたパ
チンコ台10に沿って設置されており、具体的にはその
ベルト面は上下方向を向いている。具体的には、図1
(b)に示すように、このコンベアベルト41は、島端
金庫50を出発点する往路では回収ユニット42が下向
きとなり、復路では回収ユニット42が上向きとなるよ
うにしている。なお、このコンベアベルト41は、図示
しない駆動モータによって駆動され、このコンベアベル
ト41には回収ユニット42の位置を検出するためのセ
ンサ等も設けられている。
【0036】回収ユニット42は、一時保留部30から
紙幣を受け付けて回収するユニットであり、このコンベ
アベルト41の各所に所定の間隔で設けられている。こ
こで、一時保留部30に収容されている複数枚(場合に
よっては1枚)の紙幣は、一括して回収ユニット42に
受け渡すことができるよう構成されている。したがっ
て、この受け渡しに要する時間は、一時保留部30に収
容されている紙幣の枚数が多い場合でも少ない場合でも
変わりはない。
【0037】この回収ユニット42は、一時保留部30
ごとに設けられているわけではないが、コンベアベルト
41の回転に伴ってこの回収ユニット42を移動するこ
とにより所望の一時保留部30を回収の対象とすること
ができるようになっている。なお、本実施の形態では、
一時保留部30一台おきに回収ユニット42を設けるこ
ととしている。なお、回収ユニット42の具体的な機構
については、別途、図4、図5および図6を用いて説明
する。
【0038】搬送表示ランプ43は、主搬送機構40等
が作動中であることを、遊技場の従業員で管理者的な立
場の人に報知するためのランプであり、この搬送表示ラ
ンプ43の点灯状態は搬送制御部60によって制御され
る。
【0039】搬送制御部60は、図2に示すように、一
時保留部30および主搬送機構40等を制御する制御部
であり、この搬送制御部60は、貸出機20と連携する
ことによって紙幣の回収および搬送をおこなう。たとえ
ば、この搬送制御部60は、所定の実行条件が成立した
場合に、上記コンベアベルト41等を作動・停止させ
て、紙幣の回収、搬送を行わせる。
【0040】ここで、この実行条件には2種類あり、一
つ目の実行条件は、いずれかの一時保留部30に収容さ
れている紙幣が別途定められた上限枚数(この実施の形
態では18枚)に達していることである。なお、上限枚
数を、一時保留部30の収容可能枚数(この実施の形態
では20枚程度)よりも少ない値としたのは、回収等を
開始してから実際に回収がおこなわれるまでにさらに紙
幣が投入される場合を考慮したためである。二つ目の実
行条件は、以前に回収および搬送を行ってから所定の時
間(規定間隔)が経過したことである。
【0041】なお、一つ目の実行条件である紙幣の収容
枚数を判定するためには、一時保留部30に収容されて
いる紙幣の枚数を計数できなければならないので、この
搬送制御部60は紙幣の計数機能も有する。つまり、こ
の貸出機20では、紙幣を受け入れてこれを搬出した際
に、所定の信号(搬出信号)を出力するよう構成されて
おり、搬送制御部60はこの搬出信号が出力された回数
をカウントすることにより、一時保留部30に保留され
ている紙幣の枚数を計数する。
【0042】また、その詳細な説明は後述するが、一時
保留部30から回収ユニット42への紙幣の受け渡し
は、回収対象となる一時保留部30の真下に回収ユニッ
ト42を停止させた状態でおこなう。このため、搬送制
御部60は、コンベアベルト41に設けられた図示しな
いセンサ等によって、各回収ユニット42の位置を検知
する機能も有する。
【0043】また、この搬送制御部60は、CPUやメ
モリなどを含んで構成されており、このCPUが、メモ
リに格納されている所定の制御プログラムをロードして
実行し、データの読み書きなどをおこなうことで、上述
した様々な機能を実現している。上述した規定間隔、上
限枚数等のデータは、このメモリに格納される。
【0044】次に、動作を説明する。この遊技機システ
ムにおいて、各貸出機20は、主搬送機構40とは関係
なくそれぞれ独立に紙幣の受け入れおよび真偽判定等の
処理を行い、これらの処理を終えた紙幣を一時保留部3
0に搬出する。この結果、一時保留部30には、その時
々の状況に応じて、1枚(あるいはそれ以上の枚数)の
紙幣が保留される。このような状況の下、搬送制御部6
0は、主搬送機構40等を制御して、一時保留部30に
保留されている紙幣を回収および搬送させる。
【0045】次に、搬送制御部60による紙幣の回収お
よび搬送について図3を用いて説明する。電源投入後、
搬送制御部60は、所定の初期化処理を実行した後(ス
テップS101)、タイマをリセットしてタイマのカウ
ントアップを開始する(ステップS102)。
【0046】その後、搬送制御部60は、各一時保留部
30における紙幣の保留状況を確認する(ステップS1
03)。具体的には、貸出機20が紙幣を受け入れる都
度出力する信号を一時保留部30ごとに個別にカウント
する。
【0047】その後、搬送制御部60は、保留されてい
る紙幣の枚数が上限枚数(この実施の形態では18枚)
に達している一時保留部30が一つでもあるか否かを判
定し(ステップS104)、上限枚数に達している一時
保留部30が一つでもある場合には、ステップS105
へ進む。
【0048】そして、このステップS105において、
搬送制御部60は、一時保留部30および主搬送機構4
0を作動させ、上限枚数に達した一時保留部30だけを
対象として、紙幣の回収および搬送をおこなう。この間
は、搬送表示ランプ43を点灯させ、島内で紙幣の回
収、搬送がおこなわれている旨を店員に把握させる。こ
の搬送表示ランプ43が点灯している間は、店員がパチ
ンコ10をできるだけ開かないようにすることにより、
防犯性を高めることができ、またやむを得ず開く場合は
管理者がそのときだけ監視すれば良いことになる。その
後、再びステップS102へ戻り同様の処理を繰り返
す。
【0049】一方、ステップS104における判定の結
果、上限枚数に達している一時保留部30がない場合に
は、搬送制御部60は、ステップS106へと進み、以
前に紙幣の回収、搬送を行ってから規定間隔が経過した
か否かを判定する。この判定は、タイマの計時結果を判
定することでおこなう。このステップS106における
判定の結果、規定間隔が経過していなければ、ステップ
S102へ戻り同様の処理を繰り返す。
【0050】一方、ステップS106における判定の結
果、規定間隔が経過していた場合には、ステップS10
7へ進み搬送制御部60は、すべての一時保留部30を
対象として紙幣の回収および搬送を行わせ、その後、ス
テップS102に戻る。
【0051】以上の一連の動作を行っている間に何らか
の障害が発生した場合には、主搬送機構40による回収
および搬送動作や、搬送制御部60による上記一連の制
御を実行できない可能性がある。しかしながら、この実
施の形態では、一時保留部30が複数枚の紙幣を受け入
れ可能に構成されているので、少なくとも、この一時保
留部30が満杯となるまでは貸出機20が紙幣の受け入
れを継続することができる。この間に障害を復旧させる
ことができれば、遊技客には実質的に影響を与えること
がなく、パチンコ台の稼働率を上げることにもつなが
る。
【0052】次に、一時保留部30などの具体的構成並
びに紙幣の回収および搬送を図4〜図7を用いてさらに
詳細に説明する。一時保留部30は、紙幣を収容する収
容枠200と、貸出機20から搬出される紙幣を収容枠
200に収容させる保留搬送部210と、収容枠200
を上下方向に作動させて収容された紙幣を主搬送機構4
0(特に、回収ユニット42)へと受け渡す作動機構2
20とを備えて構成されている。
【0053】[1]収容枠200への収容 図4に示すように、この収容枠200は、紙幣を収容す
るのに必要十分な寸法、形状を備えた中空の略直方体状
に形成されており、その左右端面は、紙幣の収容および
取り出しが可能となるように開口端201が設けられて
いる。
【0054】この収容枠200への紙幣の収容は、保留
搬送部210によっておこなわれ、具体的には、保留搬
送部210は、貸出機20から搬出された紙幣をベルト
211aとベルト211bとの間に挟み込み、この状態
を保ったままでこれらを回転作動させることで、挟んだ
紙幣を搬送し、開口端201から収容枠200へと入れ
る。
【0055】すなわち、貸出機20の紙幣搬出口の近傍
にはプーリ212aとプーリ212dとが近接対向して
配置され、収容枠200の開口端201付近には、プー
リ212bとプーリ212eが近接対向して配置されて
いる。また、これらとわずかに離れて、プーリ212c
が配置されている。そして、ベルト211aは、これら
プーリ212a,b,c間に張架されている。一方、ベ
ルト211bは、プーリ212d,e間に張架されてい
る。
【0056】これにより、ベルト211aとベルト21
1bは、プーリ212a,dからプーリ212b,eに
至る範囲では、互いに接触している。この場合、プーリ
212dは、プーリ212aの外周面とプーリ212b
の外周面とをつなぐ直線(接線)を越えて、両者間に位
置するように配置されている。このため、ベルト211
aは、プーリ212d(厳密にはこれに張架されたベル
ト211b)に押された状態となっている。これによ
り、ベルト211aとベルト211bとの接触圧を高め
て紙幣の挟持を確実なものとしている。なお、かかるプ
ーリ212bには、図示したようなゴム状の羽が設けら
れており、この羽が収容枠200内の紙幣Pをおさえて
次の紙幣を収容しやすくする役目を果たしている。
【0057】また、これらは駆動モータ215が発生す
る駆動力をベルト211aに伝達することで駆動され
る。すなわち、プーリ212aの軸213の端部(図に
おける上端)には、駆動用のプーリ214が設けられて
いる。そして、駆動モータ215の軸に設けられたプー
リ216と、このプーリ214との間には、駆動ベルト
217が張架されている。そして、駆動モータ215の
駆動力を、プーリ216、駆動ベルト217、プーリ2
14を介して軸213に伝達することで、ベルト211
aを作動させる。ベルト211bは、ベルト211aと
密に接しているため、ベルト211aの回転に伴ってこ
れも回転する。
【0058】また、図示省略したが、保留搬送部210
には、貸出機20から紙幣が搬出されたことを検出する
センサが設けられており、このセンサが紙幣を検出する
と、搬送制御部60は駆動モータ215を作動させる。
【0059】[2]回収ユニット42への受け渡し この収容枠200は、作動機構220によって所定の範
囲内で上昇/下降が可能に構成されており、先に述べた
この収容枠200への紙幣の収容は、ベルト211a,
bの位置にあわせて収容枠200を所定の高さ位置にま
で上昇させた状態でおこなう。
【0060】収容枠200に収容された紙幣は、適宜、
回収ユニット42へと受け渡される。この受け渡し(回
収)は、回収ユニット42を所望の収容枠200の真下
に位置させておいた状態で、当該収容枠200を下降さ
せることでおこなう。より詳細には、以下の通りであ
る。
【0061】すなわち、収容枠200の正面壁202a
には、穴205が形成された張出部204が設けられて
いる。そして、この穴205の内壁面にはねじ切りが施
されている。一方、作動機構220は、その外周面に穴
205の内壁に合わせたねじ切りが施された作動軸22
1を備えている。この作動軸221は略鉛直方向に立設
された状態で、収容枠200の穴205に通されてい
る。したがって、この作動軸221を回転させること
で、収容枠200をこの作動軸221の軸方向(上下方
向)に移動させることができる。この場合、作動軸22
1を回転させる向きを変更することで、上下いずれの方
向にも移動させることができる。作動軸221の駆動
は、枠駆動モータ223の発生する駆動力を、この枠駆
動モータ223の回転軸に取り付けられたプーリ22
4、作動軸221の一端に設けられたプーリ222、さ
らに、両プーリの間に張架されているベルト225によ
って、作動軸221へ伝達することでなされている。
【0062】一方、回収ユニット42は、図6に示すよ
うに、コンベアベルト41に固定されたフレーム351
と、このフレーム351に設けられた挟持アーム352
a,bとを備えて構成されている。
【0063】フレーム351は、搬送方向からみた場合
コの字型に構成されており、その開口部分を上方に向け
た状態でコンベアベルト41に固定されている。挟持ア
ーム352aと挟持アーム352bとは、この開口部分
を間にして相対した状態で取り付けられている。挟持ア
ーム352aは、互いに連結された下アーム部材361
aと上アーム部材365aとを備えて構成されている。
【0064】下アーム部材361aは、その下端部を軸
363aによって、回動可能な状態でフレーム351に
軸支されている。一方、その上端内側(挟持アーム35
2aと対向する側)は、摩擦力の高いゴムなどで構成さ
れた挟持端362aとされている。また、この下アーム
部材361aは、軸363aの周囲に設置されたバネ3
64aによって、フレーム351の内側方向に向けて付
勢されている。
【0065】一方、上アーム部材365aは、その上端
部を軸366aによって回動可能な状態でフレーム35
1の上端付近に軸支されている。そして、両者は、下ア
ーム部材361aの中央に形成された図示しない連結穴
と、上アーム部材365aの下端に設けられた連結穴3
67aとに、連結ピン368aを挿入することで連結さ
れている。
【0066】この連結穴367aは、長い溝状とされて
おり、連結ピン368aがこの連結穴367a内におい
て移動可能である。このため、この挟持アーム352a
は、この連結穴367aの長さ分に相当する範囲内でそ
の連結角度を変えることで、挟持端362aのフレーム
351内への突出幅(図の左右方向における位置)が変
動するようになっている。なお、挟持アーム352bも
同様の構成となる。
【0067】通常、挟持アーム352a,bは、バネ3
64a,bによる付勢力によって、閉じた状態となって
いる(図7(a))。つまり、挟持端362aと挟持端
362bとは、ともにフレーム351内側に向けて突出
させられており、互いに圧接された状態となっている。
【0068】この状態でA列の収容枠200が下降して
くると、その下端部角部が挟持アーム352aにあたり
これを開かせる。具体的には、収容枠200を下降させ
てゆくと、まず、収容枠200の下端角部が上アーム部
材365aの中央付近にあたる。この後も、下降を続け
ると、上アーム部材365aは、フレーム外側に向けて
押し広げられるように、バネ364aの付勢力に逆らっ
て(図における反時計方向に)回動される。
【0069】この上アーム部材365aの回動に伴っ
て、下アーム部材361aも(図における時計方向に)
回動する。その結果、収容枠200の下降に伴って、そ
の挟持端362aは外側(図における右方向)に向けて
移動してゆく。さらに、下降させると、収容枠200の
下端角部は今度は挟持端362aにあたり、同様に下ア
ーム部材361aを押し広げてゆく。この結果、挟持端
362aの挟持面側が収容枠200の正面壁202aに
あたった角度位置にまで下アーム部材361aが広がっ
た状態となる(図7(b))。この状態において、挟持
端362は、バネ364aの付勢力によって収容枠20
0の正面壁202aを押している。なお、挟持端362
bは、収容枠200の背面壁202bよりも背面側(図
における左側)に位置しているため、収容枠200にあ
たることはない。
【0070】ところで、収容枠200の正面壁202a
および背面壁202bは、高さ方向における中央付近
が、図4に示す切り欠き部203aおよび切り欠き部2
03bのように切り欠かれている。このため、収容枠2
00をさらに下降させると、上アーム部材365aの下
端部および下アーム部材361aの中央部が切り欠き部
203aに達する。切り欠き部203aの部分にはそれ
まで上アーム部材365aおよび下アーム部材361a
の中央部を押し広げた状態に保っていた正面壁202a
が存在しない。このため、下アーム部材361aは、バ
ネ364aの付勢力によって(図における反時計方向
に)回動し元の状態(閉じた状態)に戻ろうとして、収
容枠200内の紙幣の束を図における左方向に押すこと
になる。
【0071】ところで、このとき、挟持端362bは、
収容枠200から離れており自ら積極的に紙幣の束を押
しつけてはいないものの、挟持端362aと同様に切り
欠き部203bに対応した位置にある。この結果、収容
枠200内の紙幣は、挟持端362aと挟持端362b
とによって挟持された状態となる(図7(c))。図4
には、この状態での収容枠200を一点鎖線で描いた。
また、この挟持は、紙幣の枚数によらず同様におこなわ
れる。
【0072】このようにA列の収容枠200についての
受け渡し(回収)は、挟持アーム352aが作動するこ
とによってなされる。B列の収容枠200が下降される
場合には、挟持アーム352bが同様に作動することに
なる。ただし、B列は配置方向がA列とは反対向きにな
っているため、回収ユニット42が図4に示す位置とは
異なる位置に停止することになる。つまり、図4の右側
の切り欠き部203bに対応する位置に停止して前述の
説明と同様に紙幣を受け取り、右方向に搬送していくこ
とになる。
【0073】[3]搬送 挟持アーム352aと挟持アーム352bとによって紙
幣を挟持した状態でコンベアベルト41を作動させる
と、紙幣は挟持されたままの状態で開口端201を通じ
て収容枠200から引き出される(回収される)。この
後は、この回収ユニット42が隣の収容枠200(ある
いは、このとき下降されていた他の収容枠200)に到
達する前に、当該収容枠200を上昇させる。
【0074】このようにして各回収ユニット42によっ
て回収された紙幣は、この後、コンベアベルト41によ
って島端金庫50にまで搬送され、ここに収容されるこ
とになる。ただし、この搬送は、回収ユニット42から
島端金庫50への収容方式によって異なる。回収ユニッ
ト42ごとにコンベアベルト41を一旦停止させる必要
があるのであれば、この搬送は回収ユニット42が島端
金庫50に到達する度ごとに停止することになる。回収
ユニット42を一旦停止させることなく収容させること
ができるのであれば、そのまま連続的にコンベアベルト
41を作動させることになる。
【0075】回収ユニット42同士の間隔は、収容枠2
00同士の間隔の整数倍とされている。このため、この
回収は、そのとき回収の対象とされている収容枠200
について一斉におこなうことができる。この実施の形態
では、回収ユニット42同士の配置間隔を、収容枠20
0同士の間隔の2倍にしている。したがって、すべての
回収ユニット42を作動させるようにすれば、上述した
受け渡しの動作を、コンベアベルト41を半周ずつ回転
させて4回(A列に対して2回、B列に対して2回、コ
ンベアベルト41の2周分)おこなうだけで、すべての
収容枠200に対して回収をおこなうことができる。
【0076】以上説明したとおりこの実施の形態では、
一時保留部30が複数枚の紙幣を収容可能であり、ま
た、この一時保留部30が一杯になっていない限り、貸
出機20は紙幣の受け入れを継続することができる。し
たがって、主搬送機構40に何らかの障害が生じた場合
でも直ちにその島全体の貸出機20が動作不能状態に陥
ることがない。これはパチンコ台の稼働率の向上につな
がる。
【0077】この実施の形態では、一時保留部30に複
数枚の紙幣が保留されている場合には、この複数枚の紙
幣を一括して回収していた。つまり、1回の受け渡し動
作で、その一時保留部30に保留されているすべての紙
幣を回収している。このため、一時保留部30に多数枚
の紙幣を保留可能であるにもかかわらず、紙幣の回収に
要する時間(一時保留部30と回収ユニット42との間
で紙幣の受け渡しに要する時間)は、紙幣の枚数によら
ず一定(1枚だけを回収するときと同等)で済む。この
ため制御が容易である。回収、搬送中は、パチンコ台を
開いて調整する作業はできるだけさけることが好まし
い。搬送等に費やす時間を抑えて、パチンコ台の調整等
が制限される期間を短くできるため、パチンコ台の実質
的な稼働率(すなわち、売り上げ)が高まる。また、調
整などのために顧客を待たせる時間も短くなり、顧客へ
のサービス向上につながる。
【0078】この実施の形態では所定の実行条件が満た
されたときにだけ回収、搬送をおこない、その後は、主
搬送機構40などの動作を停止していた。このような構
成では主搬送機構40が作動させられている時間が短い
ため、装置寿命を長くできる。さらに、主搬送機構40
は、常時(あるいは、いずれかの紙幣受入装置が紙幣を
1枚受け入れるたびごとに)、作動する必要はない。こ
のため、実際の装置に求められる能力(たとえば、連続
稼動時間)がこれまでよりも低くて済む。これは信頼性
の向上につながる。さらには、装置価格の引き下げ、電
気代などの装置の運用コスト低減につながる。
【0079】この実施の形態では、規定間隔ごとに、す
べての一時保留部30を対象として紙幣の回収、搬送を
行っていた。このため、いつ紙幣の回収、搬送がおこな
われるかがわかりやすく、遊技システムの管理者にとっ
ては回収などの状況の監視が容易である。また、遊技場
の店員にとっては店内の監視、パチンコ台の調整などが
やりやすい。さらには、制御が単純であるため、制御プ
ログラムの開発が容易である。さらには、一時保留部3
0に紙幣が保留されたままの状態が必要以上長く続くこ
とはないため、防犯上も好ましい。
【0080】なお、この規定間隔ごとにおこなう回収お
よび搬送は、一時保留部30が既にいっぱいになってい
るわけではないため特に処理を急ぐ必要はない。このた
め、必ずしもすべての一時保留部30を対象として紙幣
の回収、搬送をおこなう必要はない。たとえば、一時保
留部30を半数ずつの2つのグループに分け、規定間隔
ごとにいずれかのグループについてだけ回収および搬送
をおこなうようにしてもよい。
【0081】この実施の形態では、いずれかの一時保留
部30が上限枚数を越えた場合に紙幣の回収、搬送を行
っている。遊技場の混み具合は時間によって大きく異な
るため、このような制御は合理的である。また、この場
合、上限枚数を超えていた一時保留部30のみを対象と
して、紙幣の回収、搬送をおこなうため、無駄な動作が
ない。したがって、主搬送機構40を構成する機構部の
長寿命化につながる。さらには、電気代等の装置の運用
コストも少なくて済む。このような効果は保留部の容量
が大きいほど顕著である。
【0082】この実施の形態では、搬送表示ランプ43
を点灯させることで、回収、搬送がおこなわれているこ
とを報知している。このため、遊技場内で勤務する店員
は、回収等がおこなわれている間は、パチンコ台の調整
などを控えるといったことが可能である。また、やむを
得ず開く場合であっても管理者がそのときだけ監視すれ
ば良いことになる。
【0083】この実施の形態ではコンベアベルトの復路
部分のみを用いて紙幣の回収を行っている。このため、
紙幣が回収ユニット42によって搬送状態にある時間が
短くて済み、防犯上好ましい。また、パチンコ台10の
調整などのための開閉が制限される期間も短くて済む。
【0084】この実施の形態では、一時保留部30を貸
出機20ごとに設けていた。このためいずれかの一時保
留部30に障害が生じた場合でもこれによって影響を受
ける貸出機20が少なくて済む。ただし、一時保留部3
0は必ずしも貸出機20の1台ごとに設ける必要はな
い。複数台の貸出機20によって共有されるようにして
もよい。
【0085】この実施の形態では、搬送制御部60が保
留搬送部210を制御していたが、貸出機20によって
制御するようにしてもよい。このようにすれば、搬送制
御部60自体に障害が生じた場合でも、貸出機20が正
常である限り紙幣の受け入れを継続することができる。
ただし、この場合には、一時保留部30に保留されてい
る紙幣の枚数を、貸出機20が確認できるようにしてお
く必要がある。また、そのためには、貸出機20が、回
収の実施状況を確認できるようにしておく必要がある。
【0086】この実施の形態では、貸出機と一時保留部
を別体構成にしているが、一体構成としてもよい。ま
た、遊技機と貸出機という構成にしているが、CRパチ
ンコ機のように遊技機と貸出機を接続した状態で遊技機
として認可を受けているような場合であっても遊技機の
機能部分と貸出機の機能部分を有するものであればよ
い。
【0087】
【発明の効果】上述してきたように、請求項1に係る発
明によれば、貸出機に投入された紙幣を複数枚保留可能
に一時保留しておき、一時保留した紙幣を紙幣回収部に
搬送するよう構成したので、故障や詰まりが生じた場合
であっても、貸出機による紙幣の受け入れを続行するこ
とができる。特に、紙幣保留手段が複数枚の紙幣を保留
できるよう構成したので、紙幣搬送手段に何らかの障害
が発生した場合でも、貸出機に紙幣を投入することがで
きるので、遊技客はかかる場合であっても継続して遊技
することができる。
【0088】また、請求項2に係る発明によれば、一時
保留した一枚または複数枚の紙幣を一括に挟持して紙幣
回収部に搬送するよう構成したので、紙幣を短時間で回
収することができる。
【0089】また、請求項3に係る発明によれば、所定
の条件を満たす場合にのみ紙幣搬送手段を駆動するよう
構成したので、紙幣搬送手段を常に駆動する必要をなく
し、もって駆動機構の寿命を延ばすことができる。ま
た、遊技店員による紙幣回収時の監視負担を軽減するこ
とができる。
【0090】また、請求項4に係る発明によれば、紙幣
の収容量が所定枚数となった場合に、保留された紙幣を
紙幣回収部に搬送するよう構成したので、紙幣搬送手段
の駆動回数を最小限に抑えることができる。
【0091】また、請求項5に係る発明によれば、所定
時間ごとに保留された紙幣を紙幣回収部に搬送するよう
構成したので、遊技店員による紙幣回収時の監視負担を
軽減することができる。
【0092】また、請求項6に係る発明によれば、紙幣
が搬送中である場合に、該紙幣を搬送中である旨を表示
するよう構成したので、遊技店員が紙幣の搬送中である
ことを容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である遊技機システムの概
要を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面部分
透視図である。
【図2】この紙幣の回収、搬送に関連した部分について
の制御構成を示す図である。
【図3】搬送制御部による紙幣の回収、搬送の制御概要
を示すフローチャートである。
【図4】一時保留部および回収ユニットを示す模式図で
あり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図5】図1(b)A−A線断面での、一時保留部およ
び回収ユニットを示す模式図である。
【図6】回収ユニットを示す模式図であり、(a)は図
4における矢印B方向から見た側面図、(b)は正面図
である。
【図7】回収動作を示す図であり、(a)は一時保留部
が下降していない状態、(b)は一時保留部の下降途中
の様子を示す図、(c)は回収ユニットによって紙幣が
挟持された状態を示す図である。
【符号の説明】
10 パチンコ台 20 貸出機 21 紙幣投入口 30 一時保留部 40 主搬送機構 41 コンベアベルト 42 回収ユニット 43 搬送表示ランプ 50 島端金庫 60 搬送制御部 200 収容枠 210 保留搬送部 220 作動機構 351 フレーム 352 挟持アーム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の遊技機と、各遊技機にそれぞれ対
    応して設けられ紙幣を受け付けて所定量の遊技媒体を前
    記遊技機に供給する貸出機とを列設配置した遊技機島内
    に設けられ、前記貸出機が受け入れた紙幣を前記遊技機
    島の島端に設けた紙幣回収部に回収する紙幣回収システ
    ムであって、 前記貸出機に投入された紙幣を複数枚保留可能に一時保
    留する紙幣保留手段と、 前記紙幣保留手段に保留された紙幣を前記紙幣回収部に
    搬送する紙幣搬送手段とを備えたことを特徴とする紙幣
    回収システム。
  2. 【請求項2】 前記紙幣搬送手段は、前記紙幣保留手段
    に保留した一枚または複数枚の紙幣を一括に挟持して前
    記紙幣回収部に搬送することを特徴とする請求項1に記
    載の紙幣回収システム。
  3. 【請求項3】 前記紙幣搬送手段は、所定の条件を満た
    す場合にのみ駆動することを特徴とする請求項1または
    2に記載の紙幣回収システム。
  4. 【請求項4】 前記紙幣搬送手段は、前記紙幣保留手段
    での紙幣の収容量が所定枚数となった場合に、当該紙幣
    保留手段に保留された紙幣を前記紙幣回収部に搬送する
    ことを特徴とする請求項3に記載の紙幣回収システム。
  5. 【請求項5】 前記紙幣搬送手段は、所定時間ごとに各
    紙幣保留手段に保留された紙幣を前記紙幣回収部に搬送
    することを特徴とする請求項3に記載の紙幣回収システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記紙幣搬送手段によって紙幣が搬送中
    である場合に、該紙幣を搬送中である旨を表示する表示
    制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5
    のいずれか一つに記載の紙幣回収システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005192752A (ja) * 2004-01-06 2005-07-21 Glory Ltd 両替機、紙幣管理システム、及び紙幣管理方法
JP2007140772A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Meisei:Kk 遊技場における有価媒体搬送装置
JP2013009791A (ja) * 2011-06-29 2013-01-17 Glory Ltd 紙幣搬送システム
JP2016062165A (ja) * 2014-09-16 2016-04-25 富士電機株式会社 紙幣搬送システム
JP2020157164A (ja) * 2016-06-30 2020-10-01 株式会社エース電研 紙葉類回収搬送システム

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